熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

第1回熊野本宮よみがえり委員会が開催された=7月30日、田辺市本宮町
連携し観光づくりを模索
第1回よみがえり委員会
田辺市本宮町
 田辺市本宮町で、熊野本宮大社の九鬼家隆宮司を発起人とした「熊野本宮よみがえり委員会」が設立した。7月30日には同町の「世界遺産熊野本宮館」で第1回会議が開かれた。今後は同大社、町商工会、町観光協会が一体となり、初詣などを見据え新型コロナ禍中における分散型の参拝や観光の在り方などについて協議を行っていく。

 同大社の今年の初詣客は三が日で約47万3000人。今後も初詣や大祭などの年間行事に県内外から多くの参拝者が訪れることから、感染リスクの高い3密の状態になることが予想される。

 委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた分散型の参拝や神事の斎行を提案するために関係団体が内外から協力を得ながら協議し、より現実的な取り組みを模索した上で、感染症防止対策による「おもてなし」を発信し新型コロナの影響で低迷する地域の活性化を図ることを目的とするもの。

 この日の会議では、町商工会や町観光協会、同大社役員など、オブザーバーを含め約20人が出席。会の目的や規約、予算などを議案とし全てを承認した。役員選任では名渕敬・熊野本宮観光協会長を会長に選出した。

 名渕会長は「観光商工と神社は、元来強いつながりを持っている。これは新しい観光づくりの会。連携し安心安全な熊野を発信できるように協議を進めていきたい」と協力を求めた。

 九鬼宮司は「この連携はコロナ禍において大きな力になる。町の活性化だけでなく他のエリアが観光づくりを考える起爆剤となれば」と期待を込めた。

 来年の初詣を第一の目的に定め、初詣期間を延長した上での分散型の参拝やその周知と情報発信、密を避けるための観光動線、地域住民の安心安全の確保などを目標に今後、月に1、2回の会議を開催していく予定。

(2020年8月1日付紙面より)



別窓で見る
記事一覧

藤井孝宣支部長(中)から雑巾の寄贈を受けた藪中秀樹校長(左)=7月30日、新宮市立神倉小学校
学校 感染拡大防止に役立てて
ジブラルタ生命ら雑巾寄贈
県内公立学校に
【この記事のキーワード】
神倉小
 校内での新型コロナウイルス感染拡大防止に役立ててもらおうと、日本教育公務員弘済会和歌山支部(藤井孝宣支部長)と和歌山教弘(田中順也代表取締役)、ジブラルタ生命保険和歌山支社は、和歌山県内の全公立小中学校と支援学校に雑巾の寄贈を決めた。初の取り組みで463校に1万5000枚分を用意し、順次、寄贈する。

 7月30日には、新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)に藤井支部長と和歌山支社の水守琢也さん、同支社新宮営業所に勤務し同校育友会長の大田講平さんが訪れ、藪中校長に雑巾を手渡した。

 藤井支部長は児童の安全確保に尽力する教職員に感謝し「現場の先生をできるだけ応援しようと寄贈した。ぜひ、役立ててほしい」と話した。

 同校では新型コロナ感染予防のため放課後に校内の消毒を行っており、藪中校長は「消毒や日常の清掃活動に使わせていただきたい。寄贈していただき感謝の気持ちでいっぱいです」と述べた。

(2020年8月1日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

稲刈り作業する中西和益さん=7月31日、紀宝町大里
地域 早場米の産地で稲刈り
お盆の贈答用に毎年人気
紀宝町
 東海地方有数の早場米の産地、紀宝町で7月31日、早くも稲刈りがあり、大里地区で中西和益さん、井内地区で南廣臣さんが作業した。今年は梅雨による長雨と日照不足が影響したが昨年より4日早く行った。

 2人は4軒の農家で組織した早場米部会に所属していたが、部会員の減少により7年前に解散。以降、125㌃の田んぼで栽培を続け、毎年、盆前に新米が食べられるよう3月下旬に田植え、7月下旬に稲刈りを行っている。

 今年もJA伊勢三重南紀地区を通じてお中元用に販売するため、3月23日に早場米のアキタコマチを植えた。収穫した新米は盆前の8月6日(木)から熊野市有馬町のファーマーズマーケット「ほほえみかん」などで販売する。価格は5㌔2300円。

 この日、中西さんは30㌃の田んぼで稲刈りを開始。大型コンバインで刈り取り、1時間ほどで終えた。今年は300㌔近くを収穫し「新米を楽しみにしてほしい」と話していた。

(2020年8月1日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

贈呈式に出席した(左から)小畑博昭署長、天野川宏子会長、田代知美会長、峰武久会長、中村光利・生活安全刑事課長=7月30日、新宮警察署
警察 活動の際に役立てて
県防犯協議会連合会が夏用マスク寄贈
新宮警察署
【この記事のキーワード】
連合会
 新宮警察署(小畑博昭署長)で7月30日、和歌山県防犯協議会連合会から寄贈された夏用マスクの贈呈式があった。防犯ボランティアを務める3団体の代表者が来署し、小畑署長からマスクを受け取った。

 夏季を迎え日頃、児童や生徒の見守り活動や防犯パトロールを実施している同団体に対し、活動の際に役立ててもらいたいとの思いから連合会が16日に同署を訪問。軽く、通気性の良い夏用マスク340枚を寄贈した。

 この日は約10団体を代表して熊野パトロール隊の天野川宏子会長、同署少年補導員連絡会の田代知美会長、勝浦ニュータウン見守り隊の峰武久会長が訪れ、小畑署長が3人にマスクを手渡した。

 贈呈を受け、天野川会長は「寄贈という心遣いにありがたく思います。感染症はもちろん、猛暑の季節となり熱中症にも気を付けながら大切に使っていきたい」。田代会長は「暑さで体力が消耗しやすい時期に夏用マスクを頂きうれしい。少しでも貢献できるよう、今後も活動を強化したい」。峰会長は「一つの大きな励みになります。メンバー一同、気持ちを新たにして交通安全に努めていきます」。

 小畑署長は日頃の活動に感謝し「現在、新宮・東牟婁地域は犯罪、交通事故ともに減少しており、ボランティアの方々が昼夜を問わず熱心に活動してくれているおかげ。警察だけでは決してできません。寄贈していただいたマスクを有効活用してもらって今後も協力してもらい、より連携を強くしていければ」と話していた。

(2020年8月1日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 行政 紀の宝プレミアム商品券 5000円分お得に (紀宝町)
  • 行政 町民に現金1万円を給付 臨時会で関係予算案承認 (古座川町議会)
  • 学校 国内外の同世代と意見交換 2年生2人がウェブ会議で (串本古座高校)
  • 【この記事のキーワード】
    串本古座高
    古座高
  • スポーツ 東牟婁地方大会が中止 新型コロナの影響で (中体連)
  • 【この記事のキーワード】
    西向中
  • 地域 かわいいキーホルダー作る 「いきいきサロンひまわり」再開 (紀宝町)
  • 地域 コロナや熱中症対策学ぶ いきいきサロン浦神 (那智勝浦町)
  • 地域 古道客は例年を下回る 大門坂茶屋もコロナ感染予防を徹底 (那智勝浦町)
  • 社会 近畿が梅雨明け 高温、熱中症に注意
  • 観光 杉森さん、和田さんを表彰令和2年度観光功労者 (新宮市観光協会)
  • 警察 夕方~夜間のシカに要注意 道路交通情報表示板で広報 (串本警察署)
ご購読・試読のお申し込み