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昨年のコンクール曲を演奏=25日、御浜町中央公民館
仲間たちに感謝伝える
近大新宮吹奏楽部が引退演奏会

 近畿大学附属新宮高校・中学校の吹奏学部(田中愛優部長、部員33人)は25日、御浜町の中央公民館で高校3年生の引退演奏会を開き、家族や教職員、共に練習に励んだ仲間たちに感謝の気持ちを伝えた。

 本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で高校3年生引退の節目となる吹奏楽コンクールが中止となったため、それに代わる場として開催した。感染症対策のため保護者や教職員、OB・OGなどの関係者のみを招き、来場者全員の検温とマスク着用、手指消毒を徹底した。

 クラブ講師の南木啓司さんが指揮し、1曲目は昨年のコンクール曲「斐伊川(ひいかわ)に流るるクシナダ姫の涙」を演奏。日本神話を舞台とした非常に難しい曲で、厳しい練習を乗り越えて2年連続の金賞をつかんだ思い出を紹介した。「Official髭男dismメドレー」や「Paradise Has No Border」、アンコールには定番の「Let’s Swing!」で会場を盛り上げた。

 田中部長は「6年間のクラブ活動を引退して少し寂しいが、みんなで演奏するのはとても楽しかった。大変なこともあると思うが、来年のコンクールでは金賞、そしてその上の関西大会を目指してほしい」と言葉を贈った。

(2020年7月29日付紙面より)


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地域 涼をもたらす「ハツユキソウ」
新宮市のタウンガーデン
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丹鶴幼稚園
 新宮市保健センター横の「タウンガーデン」で、まるで雪が積もったかのようなハツユキソウの白い葉が、ヤナギハナガサ(サンジャクバーベナ)の紫色と調和し道行く人の目を楽しませている=写真(27日撮影)

 ハツユキソウは北アメリカ原産の一年草。夏になると葉の中に埋もれるような感じで黄緑色の花を咲かせる。開花の頃、頂部の葉に白い斑が入り、雪が積もっているように見えることから名前が付いた。別名「ミネノユキ(峰の雪)」。英名は「スノー・オン・ザ・マウンテン」と、いずれも涼を感じさせる名前だ。

 花壇を管理するボランティア団体「タウンガーデン」の平田裕子代表は「丹鶴幼稚園側の花壇に植えているものが真っ白で見ごたえがあるのでは。今年は白くなるのが例年より早い気がします」。

 同所ではほかに、コリウスやセンニチコウ、ヒオウギなども見頃を迎えている。

(2020年7月29日付紙面より)

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旭の森にある盃岩に宿る枕状溶岩を観察=25日、串本町潮岬
地域 連休に合わせ体験提供
センター主催イベント
南紀熊野ジオパーク
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南紀熊野ジオパーク
 串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターが25、26日の2日間、主催イベントを展開し4連休後半を過ごす人々の参加でにぎわった。

 新型コロナウイルス感染拡大による国の緊急事態宣言発令に伴い臨時休館し、先月1日から開館を再開した同センター。感染予防対策を講じながら来館者を受け入れる中、研究員を軸に南紀熊野ジオパークガイドの会も協力して感染予防も考慮しながら子ども向けのツアーと一般向けのワークショップを計画し、7月期のイベントとして公表し参加を呼び掛けた。

 ツアー「潮岬を歩く子供向けジオツアー」は密を避けるため定員10人で事前予約を受け付け。不安定な天候の予報がされていた25日は9人中7人がキャンセルして2人のみの参加となったが、同会の上野一夫会長が潮風の休憩所や鯨山見などを案内。計画では潮岬灯台下の磯場へ降りて地質観察をする予定だったが、突発的な波の危険を避けるため似た特徴を宿す旭の森の盃岩を訪ねて枕状溶岩の解説をするなどした。翌26日も天候不安定が続いたが、9人中8人が参加したという。

 ワークショップは館内実施で、今回は▽現地の砂を使った同パーク内の地質図作り▽海岸の漂着物(流木など)を使った風鈴作り▽古座川の砂からガーネット探し―といった三つのテーマを準備。研究員の福村成哉さんと本郷宙軌さんが講師となり、当日参加を受け付けて体験提供した。

 ガーネット探しは、あらかじめ粒の大きさが1㍉程度でそろうように調整した川砂から砂金取りの要領で選別する内容。粒の比重差を利用して軽い粒を除き、ガーネットが含まれる重い粒を集めて顕微鏡で観察し見つけ出したガーネットを記念に持ち帰った。三つの体験は申し込み時の体温確認を条件として参加を受け付け、2日間計で73人が申し込んだという。

 同センターは8月期に同パークの日本ジオパーク認定記念となるイベントを同パーク公式ホームページなどで公表していて、新型コロナウイルスの影響で夏休み期間から外れる形となったが関心を高めるきっかけとして利用してもらえればとしている。

(2020年7月29日付紙面より)

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新宮港港湾危機管理コアメンバー会合=27日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
地域 テロ対策を一層強化
来年の東京五輪・パラ見据え
新宮港港湾危機管理コアメンバー会合
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海上保安署
消防本部
 新宮港におけるテロ対策の一層の強化を図るために27日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で新宮港港湾危機管理コアメンバーの会合が開かれた。関係9機関から約20人が出席し、テロ未然防止のための水際対策の重要性について再確認した。

 昨年10月、過激派組織「イスラム国(ISIL)」の最高指導者、アブバクル・バグダディ容疑者の死亡が発表される中、外国人戦闘員やその家族の多くがイラクやシリアを離れており、今後母国や第3国でテロを行う可能性が懸念されている。

 また、アルカイダでは現指導者であるアイマン・ザワヒリ容疑者が反米テロを呼び掛けているほか、中東やアフリカで活動する関連組織は現地政府や治安機関などを狙ったテロを行っており、オンライン機関紙などを通して欧米諸国におけるテロ実行を訴えるなど、テロ情勢は非常に厳しい状況にある。

 新宮港港湾危機管理担当官の上野春一郎・田辺海上保安部長は「来年に延期された東京オリンピック・パラリンピックでは、多くの外国人が日本を訪れる。水際対策に万全を期してテロを未然に防止するためには関係機関による連携が必要不可欠」。

 副担当官の小畑博昭・新宮警察署長は「ISILやアルカイダなどの思想に影響を受けた者によるテロが、国内はもとより熊野地方で発生する可能性も否定できない」と危機感を示し、「引き続き、テロが差し迫った脅威であることを認識し、絶対にテロリストを国内に入れないということを基本方針に情報共有、外国船への検査の徹底、保安設備整備など港湾保安対策の強化に努め、より一層の連携強化を」と呼び掛けた。

 会合の参加機関は▽田辺海上保安部(串本海上保安署)▽新宮警察署▽大阪税関和歌山税関支署新宮出張所▽大阪出入国在留管理局和歌山出張所▽近畿地方整備局和歌山港湾事務所▽近畿運輸局和歌山運輸支局勝浦海事事務所▽和歌山県東牟婁振興局新宮建設部▽新宮市企画政策部▽新宮市消防本部

(2020年7月29日付紙面より)

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