新宮市橋本のイオン新宮店で10日、里親制度の啓発活動があった。社会福祉法人和歌山県福祉事業団本部・里親支援センターや紀南児童相談所新宮分室の職員がチラシやポケットティッシュを配布し、買い物客らに呼び掛けた。
「里親の日」(10月4日)に関連した取り組みで、特定非営利活動法人日本こども支援協会が里親制度の認知度向上、里親の担い手不足を解消しようと企画した全国一斉里親制度啓発「One Loveキャンペーン」の一環。
同企画は里親制度の説明と社会的養護の現状が書かれたハート型のチラシを全国で一斉配布することにより一層の相乗効果を起こそうと始まった。社会的養護下の子どもの数と同じ4万5000枚が用意され、各地区の子どもと同じ枚数が配られた。チラシには「これだけ、この地域に養護されている子どもがおり、この子たちのハートを受け取ったあなたにこの子の未来が託されている」というメッセージを込めている。
里親制度には「特別養子縁組里親」と、一定期間子どもと暮らす「養育里親」、短期間で家庭生活を体験する「季節・週末里親」などがある。
平野雅裕センター長は「里親制度について中身を知らない人が多いですが、いろいろな種類があります。難しく感じずに家庭的な雰囲気を子どもに味わってもらったり、自身ができなくても制度があることを知人に広めてもらえれば」と話していた。
(2018年10月12日付紙面より)