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チラシを配り周知を図る職員ら=10日、新宮市橋本のイオン新宮店
里親制度を知って
全国一斉キャンペーンで呼び掛ける
新宮市

 新宮市橋本のイオン新宮店で10日、里親制度の啓発活動があった。社会福祉法人和歌山県福祉事業団本部・里親支援センターや紀南児童相談所新宮分室の職員がチラシやポケットティッシュを配布し、買い物客らに呼び掛けた。

 「里親の日」(10月4日)に関連した取り組みで、特定非営利活動法人日本こども支援協会が里親制度の認知度向上、里親の担い手不足を解消しようと企画した全国一斉里親制度啓発「One Loveキャンペーン」の一環。

 同企画は里親制度の説明と社会的養護の現状が書かれたハート型のチラシを全国で一斉配布することにより一層の相乗効果を起こそうと始まった。社会的養護下の子どもの数と同じ4万5000枚が用意され、各地区の子どもと同じ枚数が配られた。チラシには「これだけ、この地域に養護されている子どもがおり、この子たちのハートを受け取ったあなたにこの子の未来が託されている」というメッセージを込めている。

 里親制度には「特別養子縁組里親」と、一定期間子どもと暮らす「養育里親」、短期間で家庭生活を体験する「季節・週末里親」などがある。

 平野雅裕センター長は「里親制度について中身を知らない人が多いですが、いろいろな種類があります。難しく感じずに家庭的な雰囲気を子どもに味わってもらったり、自身ができなくても制度があることを知人に広めてもらえれば」と話していた。

(2018年10月12日付紙面より)


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全日本都市職員バドミントン大会の30歳以上男子シングルスで2位に入った山中克真さん(左)と3位の尾畑徹さん=9日、新宮市役所
スポーツ 新宮市職員が入賞
山中さん2位、尾畑さんが3位
全日本都市職員バド大会
 岡山県岡山市で5日から8日まで4日間の日程で「第29回全日本都市職員バドミントン大会」(主催=日本都市職員バドミントン連盟)が開かれ、30歳以上男子シングルスで新宮市職員の山中克真さんが2位、尾畑徹さんが3位に入賞した。

 同大会は、6月までに日本都市職員バドミントン連盟への登録が完了している市役所または区役所(東京特別区)に在職する正規、非常勤嘱託、臨時雇用に該当する人、または、市から出向・派遣され、退職していない人が対象で、今大会には86市からの参加があった。

 山中さん、尾畑さんの2人が出場したクラスには、全国21市から25人が出場。山中さんは4試合、尾畑さんは3試合を勝ち抜き入賞した。

 大会を振り返り2人は「入賞できたことはもちろん、大会に出場することができたのは、家族や職場の方々をはじめとする、支えてくれた全ての人のおかげなので、感謝の気持ちでいっぱいです。今後も皆さんのサポートを受けながら、可能な範囲で競技を続けられたらと思います」と話した。

 また、同部門には新宮市から奥田亮平さんも出場したが、表彰台に上がることはできなかった。

(2018年10月12日付紙面より)

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少しずつ咲き始めた「キイジョウロウホトトギス」の前で、左から森川起安南紀くろしお商工会長、三軒一高太地町長、男成洋三宮司、中芝正幸岩出市長ら=7日、熊野那智大社
地域 キイジョウロウを奉納
岩出市の中芝市長が育てた30鉢
熊野那智大社
 和歌山県岩出市の中芝正幸市長は7日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)に「キイジョウロウホトトギス」30鉢を奉納した。境内の斎館付近に並べられた鉢植えを前に、男成宮司は「参拝の方が目にしやすく、多くの人が喜んでくれることでしょう」と感謝した。太地町の三軒一高町長や南紀くろしお商工会の森川起安会長も同席した。

 この花は、約50年をかけて中芝市長が自らの手で育てたもので、一つの鉢の2~3本から40鉢以上まで増やした。栽培についてアドバイスを求める男成宮司に、「日を好むのに日に当たると枯れやすい。朝日くらいがちょうど良いでしょう。場所によっては寒冷紗(かんれいしゃ)が必要です」と答え、「もとになった鉢は、父が那智大社から譲り受けたもの。感謝の気持ちを込め、お返ししたいという思いで奉納しました」と話していた。

 キイジョウロウホトトギスは紀伊半島の山々に固有の種として群生していたが、乱獲が進み和歌山県と奈良県で絶滅危惧Ⅱ類、三重県で絶滅危惧Ⅰ類に指定された。以前はカンランなどと共に那智の滝付近に多く群生していたという。約20年前に紀伊山地から採取した数株を境内の石垣に移殖し、神職らが保護している。同大社の石垣などで、そろそろ見頃を迎える。

(2018年10月12日付紙面より)

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卒業生や教諭らが登壇して当時を振り返った=7日、県立串本古座高校古座校舎
地域 地域への感謝込め
古座校舎でトークショーとライブ
いなほ音楽祭in串本
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 いなほ後援会(岡本研会長)主催「いなほ音楽祭in串本町」が7日、県立串本古座高校古座校舎であった。同校卒業生らによるトークイベントと熊野地方出身のシンガー・ソングライター、丸石輝正さんらによるライブの2部制で行われ、来場者らが耳を傾けた。

 後援会は1999年4月に那智勝浦町中里に障害者通所授産施設「いなほ作業所」を開所した社会福祉法人「いなほ福祉会」を支援する団体。音楽祭は地域の人や関係者への感謝と交流の場になればと開催している。今回は串本町津荷で事業所「通園らっこ」を開所していることから同町での開催を決めた。

 会場となった古座校舎は本年度で閉校となる。トークイベントでは後援会事務局で同校卒業生の平澤学さんが進行を務め、同じく卒業生の宮本俊子さん、山本まち子さん、森武志さんと同校教諭の谷口克朗さん、同校元教諭の小淵伸二さんが登壇。それぞれが当時を振り返り、学校生活の思い出を語り合った。

 今月20日(土)に同校文化祭が予定されている。谷口教諭は「生徒は3年生29人しかいないが、元気づける意味でもたくさんの人に来場いただきたい。地域に支えられた地域の学校だと実感してきた。100年目、できれば『ありがとう。ご苦労さん』と笑って見送ってやりたい」と思いを語り、現在校内で実施している100年間の写真展やメッセージを募っていることを周知した。

 2部では丸石さんとギタリストの松葉由行さんが登場しオリジナル曲やカバー曲などで歌声を響かせた。新宮市から訪れた大西佐知子さんは「古座高校の卒業生で、すごく懐かしかったです。卒業後初めて来ましたが、校舎の中を見せてもらい、変わっている部分と懐かしい部分があった。母も叔母も兄弟もおいめいも、みんな卒業生。閉校は残念」と話していた。

(2018年10月12日付紙面より)

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