熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

須川倍行委員長(左)が田岡実千年市長に答申書を手渡した=9日、新宮市役所
資料収集への懸賞金事業
新宮城復元対策委員会が中間答申
新宮市

 新宮城復元対策委員会(須川倍行委員長、12人)は9日、11月3日(土・祝)から実施する「新宮城復元にかかる資料収集のための懸賞金事業」などへの提言をまとめた中間答申書を田岡実千年市長に手渡した。2020年をめどに最終答申書を提出する。田岡市長は「復元へのハードルは高いが、答申を基に市として成果を得られるようしっかりと臨みたい」と述べた。

 委員会は新宮城の復元を目指そうと今年5月に発足した田岡市長の諮問機関。諮問内容は▽新宮城復元にかかる資料収集のための懸賞金事業▽水野家入部400年事業との連携―の2点。これまで3回会合を開き、中間答申書をまとめた。

 懸賞金事業に関して復元根拠となる古写真や設計図などを対象に天守1000万円、大手門500万円、やぐら200万円と金額を設定。設けた支給基準に応じた額を出す。財源は市丹鶴城址整備基金を活用し、今年11月3日から20年3月31日(火)までの1年5カ月間を募集期間とすることを提言。

 PR動画の作成活用など効果的かつ戦略的な広報の実施も挙げた。資料が外国に秘蔵されている可能性から全世界に向けた情報発信、また、市民啓発の必要性も盛り込まれた。

 水野家入部400年記念事業との連携強化で懸賞事業への波及効果を生み出すことや、市民の理解を深め復元への機運を高める大切さ、子どもへのふるさと教育の必要性もある。

 市長は市の新たなシンボルとなる城を復元し、多くの地域資源と共に有効活用して観光振興や交流人口の拡大につなげたいと語り、官民共同で進めていきたいと引き続き協力を求めた。

(2018年10月11日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧


地域 一足早くハロウィーン
タウンガーデンが季節の飾り
新宮市
 新宮市保健センター隣の花壇、タウンガーデンにハロウィーンの飾りが登場した=写真。広場を管理するボランティアグループ「タウンガーデン」(平田裕子代表)が毎年趣向を凝らして取り付けており、10月末まで楽しむことができる。

 ハロウィーン飾りは今年で5回目。天候の関係で例年より少し遅めの設置となった。プラスチックのまな板やカラーボード、100円均一のおもちゃなど市販品を利用して飾りを手作りしている。目を引くカボチャの魔法使いは園芸品や余り布を利用して制作している。

 子どもに人気のアンパンマンや、花用の籠とスタンドを使ったアニメ映画のキャラクター『ミニオン』も並ぶなど年々バラエティー豊かでにぎやかな内容になっている。

 花と樹木は季節ごとに植え替えをし、会員らで手入れをしている他、「花まつり」などのイベントを催している。現在会員を募集しており、問い合わせはタウンガーデン(電話090・6981・3060)まで。

(2018年10月11日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

参加者でめまい予防の体操=9日、那智勝浦町宇久井
地域 めまい予防の体操も
いきいきサロン宇久井
那智勝浦町
 那智勝浦町社会福祉協議会(山田善清会長)の「いきいきサロン宇久井」は9日、同町宇久井の県営住宅の会議室で10月のサロンを開いた。町立温泉病院の山本康久院長、同病院研修医の羽端章悟さん、役場福祉課の保健師・坂口千恵子さんが招かれた。

 羽端さんが「めまいに強くなる」をテーマに話した。めまいの種類や予防方法を解説し、脳血管、心臓に由来するめまいは命に関わることもあるため、医療機関での受診を呼び掛けた。

 肩こりからくるめまいを軽減するストレッチ、片足立ち体操、体の向きを変える「ハーフターン」、つぎ足歩行などめまい予防の簡単な体操も紹介。参加者は和気あいあいとおしゃべりしながら運動を楽しんでいた。山本院長も参加者らの話に耳を傾け、さまざまな質問に応じていた。参加者からは「先生たちが来てくれてうれしい。参考になりました」の声が聞かれた。

 同協議会では高齢者の地域活動を促す「いきいきサロン」を町内11地区で開設している。地域の人たちの交流、高齢者のひきこもり防止が目的で、月に1回は集会所などに集まり、季節に応じた行事、認知症予防の脳トレーニングなどを行っている。

 宇久井では地域の丸本弘美さん、福祉委員の小西君子さんが世話役になり、毎月第2火曜日の午後1時からサロンを開いている。丸本さんは「ストレッチや体操を取り入れてくれ、皆さんが体を動かせたのがとても良かった」と喜んでいた。

(2018年10月11日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

神社そばの河原で拾った石を神前にささげる祭員ら=7日、古座川町三尾川
祭礼 石をささげて獅子舞奉納
三尾川八幡神社で例祭
古座川町
【この記事のキーワード】
八幡神社
本祭
例祭
 古座川町三尾川(みとがわ)にある八幡神社(村上正人宮司)の例祭が7日に本祭を迎えた。祭員や参列者有志が神前に河原の石をささげ式典で獅子舞を奉納するなどの礼を尽くして、向こう1年の地域の安寧を祈願した。

 今年は秋晴れの下で本祭を迎え、下地集会所に集まった祭員は午前10時に宮上りを始めた。宮入り後は近くの河原で石を拾い、さい銭の代わりとして神前にささげる独特の礼を尽くした。

 その後に拝殿で式典を営み、獅子舞を奉納。境内に設けた座で天狗(てんぐ)を含む全頭を披露し本祭の一日を活気づけた。披露後はくじ付きの餅まきがあり、当選者には米15㌔や炊飯ジャーなどの景品を提供した。獅子連中は地区回りへ出発し、光泉寺などで地下舞わしを重ねた後、同集会所で全頭披露し座払いした。

 昨年に引き続いて三尾川で野菜作りに励むIターン者グループ「あがらと」がボランティアを募って屋台を出店し、焼きそばやポップコーンなどを販売して祭りの盛り上げに貢献した。天狗役は、地区外在住だが出身者の血縁筋にあたる日下稜介君(8)が昨年に引き続いて務めたという。

 祭員を主導した中田定区長(67)は「舞わし手も2人が新入するなど、若い力も入っているが、それでも住んでいる区民の多くは高齢者。皆さんが健康に過ごし、来年、再来年とこの盛り上がりを続けていけることを願いたい」と今後を期待した。

(2018年10月11日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 学校 料理など11講座を 1年生が地域の人から学ぶ (矢渕中)
  • 【この記事のキーワード】
    矢渕中
    文化祭
  • 地域 奉仕活動に積極参加 模範高齢者を表彰 (新宮市)
  • 地域 「来年もぜひ」と笑顔 日本優秀映画祭で名作を上映 (那智勝浦町)
  • 【この記事のキーワード】
    文化協会
    映画祭
  • 地域 新宮初の開催に250人記念木柱塔除幕式も (大逆事件サミット)
  • 地域 2天狗、華麗に舞う 浦神東区民会館完成 (那智勝浦町)
くまスポ
ご購読・試読のお申し込み