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河道掘削が行われている熊野川河原=16日、新宮市
来年度から内容一部変更
掘削工事で河原幅が狭く
新宮花火大会

 新宮市の熊野川河原で毎年8月に開催されている「新宮花火大会」の内容が来年度から一部変更されることになった。熊野川河口部で実施されている河道掘削の影響で河原幅が狭くなり、打ち上げ台と観客の安全な距離が保てなくなるため一部の花火が使用できなくなる。大会運営委員会事務局の市商工観光課は「例年通りの迫力は維持できる」と説明している。

 河道掘削は紀伊半島水害レベルの豪雨による市内の浸水被害を軽減するため国土交通省が同水害後から継続している。これまで堤防から110㍍以上の長さがあった河原が約60㍍になる。花火の打ち上げでは、観客の安全を確保するため、打ち上げる花火の大きさや種類によって保安距離が定められている。

 掘削後の状態で開催するには、花火が丸く大きく開く「割り物」(スターマインなど)を小さくする必要がある。「ぽか物」(早打ちなど)、ナイヤガラ、水上スターマインなど、その他の花火に影響はない。

 スターマインなどは来年度から、花火が開いた時の直径で最大60㍍小さくなり、花火が開く高さは最大80㍍低くなる。その他は例年通りの規模で実施できる。

 事務局は、那智勝浦町の花火大会のように台船を使って打ち上げることを検討したが、河口に土砂が堆積していて搬入が不可能であることが判明。組み立て式の台船はレンタル料が約300万円で延期になった際の予算確保が難しいことや、煙火業者に使用の経験がないことなどから断念した。

 花火時に河原をいったん砂利で埋め戻して開催することも検討したが、掘削後の水深は5㍍以上で、長さ100㍍、幅10㍍の打ち上げ台を設置するには莫大な費用がかることなどから不可能と判断した。

 市役所で16日に開かれた運営委員会では委員から「芸術性を高めるなど例年より良くなる工夫をしてほしい」などの要望があった。

(2018年2月18日付紙面より)


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下級生が見守る中で賞状授与=14日、北山村立北山小学校
学校 北山の良いところ教えます
ふるさと学習で大賞受賞
北山小
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特別支援学校
北山小
 北山村立北山小学校(松本広明校長、児童15人)6年生の栗林祐朗君と下平絃生君が作成した『北山村観光パンフレット』が、和歌山県教育委員会が主催する「ふるさとわかやま学習大賞」の平成29年度リーフレット部門で大賞を受賞した。北山小で14日に表彰式が行われ、東牟婁教育支援事務所長の水上茂秀さんが表彰状を授与した。

 「ふるさとわかやま学習大賞」は児童生徒がふるさとへの興味・関心を深めるとともに和歌山を愛する心を育む目的で県内の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校を対象に実施されている。リーフレット部門への応募総数は623点で大賞を受賞したのは北山小と高野町富貴中学校の2校。他にビデオ部門と模造紙部門がある。

 水上さんは賞状の授与にあたって「二人のふるさとへの思いと北山村を知りたい観光客の思いをつなぐものになっていた」と児童らの学習成果を評価した。

 栗林君と下平君によると、パンフレットは国語学習の一環として約1カ月で作成。苦労した点は、観光センターなどでのインタビューと文章をまとめる作業。二人は「宿泊施設の内部やじゃばら商品などパンフレットを作成して初めて知った点とあらためて良いと思った点があった。受賞するとは思わなかったけど、人の役に立てたらうれしい」と話していた。

 松本校長は「ふるさと学習は児童らが大人と直接関わり学ぶ機会にもなった。二人は学んだことを観光パンフレットという形で地域にお返しした。その取り組みが評価された受賞は、児童らの励みになったと思う」と話していた。

 『北山村観光パンフレット』は北山村観光センターで入手可能。

(2018年2月18日付紙面より)

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役場そばに降ろされる白馬村の雪=17日、那智勝浦町築地
地域 100㌧の雪届く
18日の「雪まつり」を前に
那智勝浦町
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いさな太鼓
雪まつり
商工会
商工祭
 那智勝浦町役場前に17日、翌18日に開催される「第23回商工祭・南の国の雪まつり」で使われる約100㌧の雪が長野県白馬村から大型トラック8台で運ばれ、メイン会場の役場駐車場前に雪山が築かれた。

 昭和61年2月に始まった、南国の子どもと雪のふれあい企画。

 18日は午前8時30分から「熊野朝市」、同9時から「熊野楽市」がオープン。同9時30分から太地の「いさな太鼓」の演奏でステージアトラクションが始まる。大道芸のパフォーマンスや団体バザーなどもあり、午後3時の「お菓子な餅まき」までさまざまなイベントが展開される。

 当日は、会場周辺に駐車場が無いため、主催者は公共交通機関やシャトルバスの利用を呼び掛けている。バスの停車場は那智漁港、JR紀伊天満駅近くの駐車場、ホテル浦島、築地駅前通り、茶ケ浦に設置。ここから出るシャトルバスが無料で利用できる。バスに乗ると、珍しい商品が当たる「お楽しみスタンプラリー」に参加できる。会場のトイレは同町商工会館の利用が便利。

(2018年2月18日付紙面より)

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