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新酒仕込み本格化
熊野地方唯一の蔵元
尾﨑酒造

 熊野地方唯一の地酒メーカー、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗社長)で新酒の仕込み作業が本格化している=写真。来年4月中旬までに一升瓶で約10万本造る予定で、正月用の太平洋しぼりたて生原酒、大吟醸、純米酒など約30種の銘柄になる。

 紀伊半島の和歌山県田辺市以南から三重県松阪市周辺までの間で唯一、本州最南端の蔵元。6代目の尾﨑社長(74)が「地元の皆さんにかわいがってもらえるお酒を」と1880(明治13)年から約130年の伝統を守っている。熊野川の伏流水、那智勝浦町産「コシヒカリ」を使用するなど、地元「熊野」にこだわった酒造りを続けている。

 今月から杜氏(とうじ)の小林武司さん(43)らが早朝から、タンクに入ったもろみ約2500㍑を櫂(かい)でかき混ぜる“櫂入れ作業”に取り組んでいて今月末から初搾りを予定している。小林さんは「順調に良いお酒が出来上がってきています」。

 同社の純米酒『太平洋』は今年6月、フランスの日本酒コンクールでプラチナ賞を受賞している。尾﨑社長は「日本酒は最近、若い人、特に女性に人気が出てきています。外国の方にも喜んでいただいています」と話していた。

(2017年11月22日付紙面より)


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地元トップで登場した若柳流若吉会の田丸あんなさん=19日、那智勝浦町体育文化会館
文化 千葉と徳島の勝浦招き
絆深め10周年記念舞踊祭
那智勝浦町
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町民舞踊祭
文化協会
舞踊祭
 那智勝浦町民舞踊祭が19日、同町体育文化会館で催された。主催は実行委員会と町文化協会(後誠介会長)。今年で10周年を迎え、千葉県勝浦市「御狩囃子伝承会」と徳島県勝浦町の阿波踊り協会「徳島やっこ連」を招待し、地元の舞踊9団体とともに演目を披露して房総、徳島、熊野に位置する勝浦の結びつきを一層強くした。

 舞台は神が舞い、邪気を払う御狩囃子伝承会の朝日舞と太鼓ばやしで始まった。やっこ連の滝口義文連長は「昨年、那智勝浦町にはこちらのイベントに参加してもらった。その感謝を込め、笑顔で精いっぱい踊りたい」と意気込み、30人の踊り手たちは期待にたがわず、おなじみの阿波踊りのリズムに乗って軽やかに、あるいは力強く踊り、その迫力で観客を圧倒した。それぞれの団体もあでやかな舞いを披露し、昨年からの修業の成果を存分に発揮した。

 開会に当たり、後会長は「文化の交流を深め、舞踊を楽しむぜいたくなひとときと踊りを楽しんでもらえれば幸い」とあいさつし、最後は地元出演者や関係者ら全員が登場。昨日、やっこ連から指導を受けた阿波踊りで締めくくり、来年の舞台での再会を誓い合った。

(2017年11月22日付紙面より)

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健康をテーマに掲げ多彩に提案力をアピールする薬剤師ら=19日、串本地域保健福祉センター
地域 幅広い提案力をアピール
串本で健康フェスタ開く
県薬剤師会・新宮薬剤師会
 県薬剤師会(稲葉眞也会長)と新宮薬剤師会(櫻井ゆかり会長)が19日、串本地域保健福祉センターでイベント「薬剤師による健康フェスタin串本」を開き薬剤師の健康に対する幅広い提案力を広くアピールした。

 このイベントは、処方せんに基づき調剤をするだけではない薬剤師の幅広い役割を県民に知ってもらうのが狙い。同日現在、和歌山市と伊都と新宮の3支会が親会と両輪で取り組んでいて、新宮薬剤師会は2015(平成27)年度の新宮市会場、2016(平成28)年度の那智勝浦町会場に続き、今回で3回目の実施となる。同会は新宮市・東牟婁郡を管内とし、今回で管内一巡になるとし今後は上記3年周期で同フェスタ継続を目指すという。

 同センター前にはキャンピングカーをベースにした車両「モバイルファーマシー(動く調剤室)」を展示。同センター内では薬剤師ら約30人が▽脳年齢チェック▽体組成計測を交えた健康相談▽電子おくすり手帳の紹介▽かかりつけ薬局何でも相談▽手洗いチェック▽糖尿・介護・腎臓食品の紹介―など調剤以外にも健康管理に役立つさまざまな情報が提供できることを体験的に紹介した。

 模擬薬「おりこう酸」「元気な粉」を正確に測り混ぜて自動錠剤散剤分包機にかける調剤体験も世代を問わず提供。利用者は慎重かつ丁寧に分包を仕上げ、薬剤師の作業の一端への理解を深めた。最寄りで開かれた串本町福祉・教育振興大会と合同で、医療法人健佑会の眼科医、飽浦淳介医師による講演会も開いた。

 同フェスタについて稲葉会長は「医薬分業により処方せんを受けて調剤するイメージだけが特化しているが、少し前まで薬剤師は町の科学者のような存在で、病気の心配はもちろん殺虫剤から洗剤まで生活全般の相談に応えていた。そのことをもう一度知ってもらいつつ、県民の健康生活のお役に立ちたいという思いを伝えたい」とコメント。

 櫻井会長は「かかりつけ薬剤師を持ち、心配事を相談したら答えが見つかる。そのような関係を皆さんと作りたくて、このイベントを重ねている。処方せんのあるなしに関わらず、自分の健康のことで心配や相談してみたいことがある時には気軽に薬局へ来てほしい」と述べ、今まで以上に地域と身近な関係にある今後を願った。

(2017年11月22日付紙面より)

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夢と復興への思いを乗せて熊本県阿蘇市から飛来した風船(提供写真)
地域 夢と復興への思い乗せて
阿蘇市から紀宝町に風船が飛来
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地震
復興
 紀宝町大里の産屋敷岐守さん・朱美さん夫妻の自宅にある畑で16日、熊本県阿蘇市から飛ばされた風船1個が発見された。

 風船には「ふうせんに夢をのせて」のメッセージカードが付けられており、飛ばした阿蘇市立坂梨保育園の住所、渡邉莉心(わたなべ・りこ)ちゃんという5歳児クラスの園児の名が記されていた。

 坂梨保育園の井野清子副園長に問い合わせたところ、20年以上続き年3回開かれている公民館事業の一環で老人会の人たちと15日の午前11時ごろに約60個を飛ばしたそうだ。

 メッセージカードには「ふうせんに夢をのせて」「阿蘇は元気です」と書かれた2種類があり、それぞれのカードには、昨年発生した熊本地震による被害からの復興への願いが込められていると話してくれた。

 岐守さんは「夢を持って飛ばしてくれた風船が、遠くまで飛んできたよと、これから知らせるつもり」と話し、園児には「大きな夢を持って立派に育ってほしい」と思いを話した。

(2017年11月22日付紙面より)

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    体育協会
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