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号砲に合わせて勢いよくスタート=19日、新宮市
熊野を満喫しながら力走
新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン

 第6回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)が19日、北は北海道、南は大分県の26都道府県から2253人(エントリー2424人)が参加して、一般国道42号那智勝浦新宮道路を舞台に開催され、2172人が完走した。

 同大会は2011年の紀伊半島水害復興イベントとして、翌2012年に官民協働で始まった。全国的にも珍しい自動車専用道路を使用するコースで行われ、「世界遺産・熊野古道のまち」である新宮市、那智勝浦町の魅力を体感するとともに、地域の振興につなげることが目的。

 スタート前には、やたがらすサッカー場でオープニングセレモニーと開会式が行われ、大会長の田岡実千年新宮市長が「北海道から大分県までの26都道府県の選手の皆さん2400人余りの方々に参加をいただき、心より歓迎を申し上げます。本当にありがとうございます」と感謝し、「熊野の素晴らしい山々、遠くには熊野灘が広がっています。目標の記録を達成するために走る方もいると思いますが、熊野の素晴らしい景色も楽しみながら走られる方には、期待をしながら走っていただきたいと思います」と選手を激励。

 衆議院議員で自民党幹事長の二階俊博氏の祝辞を秘書の二階俊樹さんが代読、来賓・主催者役員の紹介などの後、昨年の女子ハーフマラソンの部で優勝した谷口麻妃呂さんが選手宣誓を行った。

 開会式終了後、部門ごとにスタート地点へと移動し、ハーフ、10㌔、3㌔の順にスタート。閉会式では、男女別で各部門の総合8位までの選手が表彰を受けた。

 表彰式後、ハーフマラソン男子の部で優勝した瀧谷海斗さん=千葉県(新宮市出身)=は「初参加で、コースが厳しく感じた。予定が合えば、来年も参加したい」、女子の部で優勝した西岡真紀さん=海南市=は「トライアスロンの練習の一環で、マラソンにも取り組んでいる。トライアスロンでも結果を残せるよう、マラソンも含めて頑張りたい」と話した。

(2017年11月21日付紙面より)



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シェフに教わりながら取り組む参加者ら=19日、新宮市熊野川町日足の熊野川温泉さつき
地域 シェフの指導受け
体験農園でスイーツ作り
みつの地域活性化協議会
 新宮市熊野川町の営農団体、農産加工組合などからなる「みつの地域活性化協議会」(下阪殖保会長)は19日、同町日足の熊野川温泉さつき内で「シェフに習うサツマイモスイーツ」を開いた。参加者らは市内の若手飲食店経営者らを中心に結成する「心食会」メンバーに教わりながらスイートポテトを作った。

 みつの地域活性化協議会は地域資源を生かした魅力ある地域づくり活動に取り組んでいる。教室は休耕田を活用し、自然豊かな熊野川の魅力を感じながらサツマイモ栽培や加工を体験してもらおうと今年始まった「さつまいも体験農園」の一環で、12日にはサツマイモの収穫をした。1月には干し芋作りを予定。

 料理教室の講師には市内の▽心楽▽イル・ド・フランス▽マジックピエロ▽はもん亭―が協力。参加者らは2班に分かれ、協力しながら取り組んだ。ゆでた芋の皮をむき、マッシャーでつぶし、生クリームやグラニュー糖、バター、ラム酒などを混ぜていった。成形して焼いた他、クレープ作りにも挑戦。完成したスイーツは、同町九重のお茶をミルクで割った飲み物と一緒に味わった。

 参加した女性は「先生ほどきれいには作れませんでしたが、甘さ控えめでラム酒が効いていておいしかったです。サツマイモ料理に関する質問にも答えてもらいました。自分たちでも作りたいねという声もありました」。

 下阪会長は「今日は風邪や他のイベントで人数は少なかったですが、シェフが協力してくれ、いい取り組みだと思っています。次につながることができれば。来年度の実施も考えています」と話していた。

(2017年11月21日付紙面より)

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チーム・シェフコンクール最高賞に選ばれた商品「紀州梅真鯛梅」と岩谷幸三代表取締役=17日、串本町大島
地域 「紀州梅真鯛梅」に最高賞
チーム・シェフコンクで
串本町
 串本町大島にある株式会社岩谷(岩谷耕三代表取締役)の主力商品「紀州梅真鯛梅〈1個入り〉」がこのほど、第5回チーム・シェフコンクールの最高賞「審査員特別賞(チーム・シェフコンクール賞)」など4賞を獲得した。県特産・南高梅の種子を抜き紀伊大島特産・紀州梅真鯛の身を甘酢みそで味付けして詰めた加工品で、岩谷代表取締役(31)は「ただただ光栄であり、今後の励みになる評価」と喜んでいる。

 このコンクールは、首都圏の料亭シェフや百貨店のバイヤーら品定めのエキスパートがまだ知られていない全国の美味を発掘する目的で実施。販路の確立や付加価値の向上、PRなどの機会を各賞に提供するほか、投票審査上位の商品に審査員特別賞を贈るなどしている。第5回では全国から102点の応募があり、審査員約90人による投票審査で上位5点に審査員特別賞、以下選考により各賞を贈っている。

 紀州梅真鯛は父親が経営する有限会社岩谷水産(岩谷裕平代表取締役)のブランド商品。梅酢エキスを配合した飼料で育てた養殖マダイで、天然と並び立つ品質だと高評価を集めている。生鮮ではない商品を新たに開発し、さらなる認知度向上に努めているのが岩谷耕三代表取締役。平成23年に株式会社岩谷を設立し、特許取得した製法で半年間の保存期間を実現した商品「紀州梅真鯛梅」の販売を始めた。

 同コンクールへの応募は今回が初で、国内のエキスパートに商品を知ってもらい、販路開拓やそこに至るためのステップアップのヒントを得るのが目的だった。その思惑を大きく越えて一気に最高賞を獲得した「紀州梅真鯛梅」には、審査員から地産地消のストーリー性の強さや梅に身を詰めるという斬新さをたたえる声が寄せられている。

 併せて三つの販路支援賞(エブリシングフロムジェービー賞、日本百貨店賞、まるごとにっぽん逸品賞)も受賞。うち日本百貨店とは商談がまとまり、すでに納品が始まっているという。

「地元にも知ってほしい」

 商品「紀州梅真鯛梅」は鯛のめでたいイメージにあやかり、主に縁起物や贈答用として販売(1個540円)。町内ではオークワ串本店そばにある加工場直営店舗(午前9時~午後5時、不定休)やAコープ紀南VASEO店、串本ロイヤルホテルで取り扱っている。岩谷代表取締役は「紀州梅真鯛誕生から15年。ブランド促進を目指して開発した紀州梅真鯛梅も6年半となり、他府県でも知られるようになってきた。メイドイン串本のプライドを持ってこれからも頑張りたいし、そのような商品があることを今回の受賞を機に地元の皆様にも知っていただければ」と話している。

(2017年11月21日付紙面より)

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大勢の来場者が太地町の福祉政策に耳を傾けた=19日、那智勝浦町市屋の旧・熊野の宿「梛」
地域 太地の取り組み紹介
宇佐川教育長が高齢者大会で
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 第24回和歌山県高齢者大会が19日、太地町が所有する那智勝浦町市屋の旧・熊野の宿「梛(なぎ)」で開かれ、太地町の宇佐川彰男教育長が「くじらと移民と福祉・教育のまち―高齢者にやさしい町づくり―」と題して、町が取り組む30年計画のうち、特に福祉、教育の側面を参加者に紹介した。三軒一高町長が来賓として出席した。同大会は東牟婁地域はじめ、西牟婁、日高など県内の8カ所を持ち回りで年1回開催している。

 開会で主催の県高齢期運動連絡会の貴志武会長は「全ての村から町からひとりぼっちのお年寄りをなくそうをスローガンに掲げた大会。太地町は学ぶべきことが多い町。お年寄りや子どもを大切にする町づくりを県下に広めたい」とあいさつし、太地町の政策を評価。辻那須美事務局長が基調報告し、「一人一人が問題を抱えこまず『困ったら集まろう』をスローガンに実態を出し合い、要求にまとめて一つ一つ解決する運動が求められている。各地域連絡会が『地域密着』で生活を支える運動として前進させよう」と今後の運動課題を提起した。

 宇佐川教育長は三軒町政が進める「太地町くじらと自然公園のまちづくり構想」の▽過去・現在・未来「くじらに関わり続ける町」▽住民が公園の中に住んでいるような町▽健康でありたいと願い行動する町▽子どもたちを学校と地域が一体となって育てる町―など主な政策を紹介した。

 2004年の三軒町政誕生後、最初に職員に一人暮らしの高齢者宅を訪問させ、職員の目で現状を確かめさせた。この訪問から洗濯サービス、防災無線ラジオの配布、集会所を高齢者のお茶の間として開放することなどの施策が生まれ、地震・津波の際の避難対策にも役立った。細やかな行政サービスを実施したことで、職員の評価が上がったという。健康でありたいと願い行動する町では▽80歳になっても恋愛のできる町▽医者が逃げ出す町▽国民年金で生活できる町などに関して話した。

 来年度に計画している「福祉の殿堂『梛』」計画にも触れた。「梛にいけば楽しく元気になれる」を目標に掲げ、高齢者に生きがいが生まれ、認知症予防などにもなる施設の活用計画を紹介した。教育関係では小・中学校の教材、教育費を無料にした他、給食も段階的に無償化する計画などを話した。

(2017年11月21日付紙面より)

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