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2022年08月30日
1 生誕130年、協力して事業展開 実践女子大と包括的連携協定 (新宮市立佐藤春夫記念館)

 新宮市立佐藤春夫記念館(辻本雄一館長)と実践女子大学は29日、市役所で包括的連携協定を締結した。締結式には辻本館長と、同大学文芸資料研究所の佐藤悟所長、同研究所研究員で佐藤春夫研究者の河野龍也・東京大学文学部准教授が出席。辻本館長と佐藤所長が協定書に署名した。両者は今後、相互連携の下、生誕130年事業などを共催していく予定。

 市名誉市民・佐藤春夫(1892~1964年)の生誕から今年で130年。同記念館と同大学文芸資料研究所で連携し、事業を開催できればとの話が発端となり、このたびの締結に至った。

 締結には、春夫の研究のため、学生時代から春夫記念館に足を運び、企画展「百年之遇 佐藤春夫 1920臺灣旅行文學展(百年の旅びと 佐藤春夫 1920台湾旅行文学展)」(2020年、台湾台南市の国立台湾文学館)の開催にも尽力した河野准教授が協力。春夫記念館との公式な関わりは14年の没後50年記念行事以降となる。

 なお、河野准教授は今年4月から東京大学に転任したが、前任地である実践女子大学には、佐藤家から寄託を受け河野准教授が調査してきた関係資料が多数残されている。実践女子大では未公開の書籍や原稿を中心に1万3000カットの資料撮影を完了しているという。

 また、佐藤所長は熊野速玉大社ご神宝の調進に当たった髙倉家に中世以来伝来する装束資料を調査しており、当地方とのつながりに大きく期待を寄せている。

 このたびの締結は、協力と信頼関係の下に、互いの持つ資源を有効に活用し、相互の発展とともに文化振興に寄与することを目的とし、目的を達成するため、双方が関心を持つ学術分野において▽共同研究の実施▽講義、講演およびシンポジウムの実施▽学術情報および資料の交換▽研究・教育への相互助言▽その他必要な展示、調査および研究―について交流、協力を推進するもの。

 喫緊の生誕130年事業は包括連携協定締結記念と銘打ち、実践女子大学では生誕130年記念展示「知られざる佐藤春夫の軌跡―不滅の光芒(こうぼう)―」(9月26日~10月15日、同大学香雪記念資料館)、国文学科公開講座「美の冒険者・佐藤春夫の挑戦」(10月8日、同大学渋谷キャンパス)、春夫記念館では企画展「『わんぱく時代』の地から―知られざる佐藤春夫の軌跡―」(10月25日~来年2月12日、同記念館)と特別講演会(11月2日、市文化複合施設「丹鶴ホール」)を計画している。

 締結式では、河野准教授が締結に至った経緯について説明し「春夫の資料は膨大な量があるので大学と記念館とが協力しながら研究や教育に役立てていきたい。春夫は再評価の機運も高まっていると感じる。新宮市の魅力発信の一助にもなると考えている」。

 佐藤所長は「新宮市抜きでは研究はできない。提携がさらに発展し、学術研究・交流など幅広い関係を構築できたら」とあいさつ。

 辻本館長は「生誕130年の節目に共催の展示会が開かれることを非常にありがたく思う。かつては谷崎潤一郎、芥川龍之介と共に三者鼎立(ていりつ)などと称された。これを機会に一人でも多くの方に来場、認識いただければ」と話していた。

(2022年8月30日付紙面より)

(左から)協定書に署名した辻本雄一館長、佐藤悟所長と、締結に尽力した河野龍也准教授=29日、新宮市役所
実践女子大で記念展示・公開講座が開かれる
2022年08月30日
2 元気伝わる大絵馬完成
 えとの兎などにぎやかに  (太地町飛鳥神社 )

 過疎地域神社活性化推進委員会、太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)、太地町地域連絡協議会(法花真左美会長)は27日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で3回目となる大絵馬づくりを行った。同町在住で日本画家の土長けいさんがクジラとイルカを描き、町内の5歳から11歳までの子どもたち10人が来年のえとである「兎(うさぎ)」の型押しを行い、自由な発想で色を塗り背景を描いた。

 髙橋宮司によると、大絵馬づくりは「地域活性化」「子どもたちの思い出づくり」「郷土愛の育くみ」が目的。大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。

 この日は新型コロナウイルス対策として▽検温▽消毒▽換気▽マスク着用▽3密回避▽大絵馬は1枚のみ作成▽時間短縮―などを徹底。児童らは二手に分かれ、小さな絵馬と大絵馬の作成を交代で取り組んだ。

 開始前に和田委員長が「瑞光寺のくじら橋」など、町に関連する絵本の読み聞かせを実施。今回は時間短縮のために、土長さんがクジラなどをすでに描いており、児童らはウサギ型に切り抜いたステンシルシートを用いて、白色の絵の具でウサギを型押しした。

 続いて、好みの色で色塗りをして、カラフルな波などを描き加え完成した。小さい絵馬は色とりどりのマジックで好きな絵を描き、目標なども記した。

 昨年も参加した山門咲紀さん(太地小5)は「型紙からはみ出さないように塗るのが難しかった。うまくできたし、楽しかった。来年も参加したい」。

 土長さんは「3密回避で今回の形となった。子どもたちの元気やパワーが伝わる大絵馬が完成した。子どもの参加がある限り大絵馬づくりは継続したいです」と話した。

 法花会長は「コロナ禍のため、前日まで開催を迷った。無事に実施でき、立派な大絵馬が完成して良かった。正月に、ぎやかに飾られるのが楽しみです」。

 和田委員長は「今年も子どもたちの個性が輝いた大絵馬ができてうれしい。来年もコロナ終息を願って実施したいです」。

 髙橋宮司は「毎年、子どもたちによって赴きが違う。自由な発想が楽しい」と述べた。

 年末には大絵馬の奉納奉告祭を予定しており、小さい絵馬も正月に飾られるという。

(2022年8月30日付紙面より)

元気伝わる大絵馬が完成した=27日、太地町の飛鳥神社
自由な発想で色塗りなどを行った
小さな絵馬も作成した
2022年08月30日
3 国交省道路局長にウェブ要望
 国道42号関係3団体の会長  (串本町 )

 近畿自動車道紀勢線すさみ・那智勝浦間建設促進協議会(会長=田嶋勝正・串本町長)、国道42号(田辺~新宮)改良促進協議会(会長=佐藤武治・和歌山県議会議員)、みんなの高速道路建設促進串本協議会(髙井英二会長)が26日、3団体合同で国土交通省の丹羽克彦道路局長にウェブ経由で要望をした。

 新型コロナウイルスの情勢で上京しての面会が難しい状況が続く中、例年の要望は自重しがたいとして昨年は近畿自動車道紀勢線すさみ・那智勝浦間建設促進協議会と国道42号(田辺~新宮)改良促進協議会でウェブ経由による要望を実施。今年は民間団体等52人で結成するみんなの高速道路建設促進串本協議会も加わる形で臨んだ。

 地元側の会場は同町役場本庁舎内に設け、和歌山県の県土整備部・福本仁志部長もウェブ上で同席。3団体それぞれにあらかじめ書面決議した要望事項を読み上げて丹羽局長に伝え、応答を受け止めた。

 同町建設課によると、要望事項は沿線に係る防災、医療、ポストコロナ時代を見据えた地域経済振興、大阪・関西万博などを背景とし▽国道42号の代替道路となる近畿自動車道紀勢線(すさみ串本道路などを含む)の早期完成▽防災・減災、国土強靱化(きょうじんか)のための5か年加速化対策以降も含めて財源を確保し継続して取り組むこと▽自然災害に対応するための地方整備局等の体制強化や資機材の確保を図ること―などを求める内容(他に団体それぞれの立場からの事項がある)。田嶋町長は決議した内容に加えて串本太地道路の用地買収などを急ピッチで進めている旨も付して求めたという。

 丹羽局長からは「紀勢線につきましては、皆さまの期待に添えるよう事業を進めていきたい」「5か年だけでは強靱化は済みませんので、さらに5年、10年と進むよう頑張っていきたい。支援いただければと思う」などの応答を得たという。

(2022年8月30日付紙面より)

国土交通省の丹羽克彦道路局長への要望に臨む3団体の各会長(右)ら=26日、串本町役場本庁舎
2022年08月30日
4 右見てよし、左見てよし
 南大居・大野保が交通安全教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立南大居保育所(永野陽美所長)で26日、大野保育所と合同の交通安全教室が開かれた。和歌山県警察本部交通部交通企画課安全教育係(通称・ひまわり)が劇で交通ルールを伝え、3~5歳児11人が楽しく学んだ。

 園児たちは、交通ルールを守らず、いたずらをしてサルの城に捕まってしまった「しんちゃん」を助けるため、ニャン太郎や警察官と一緒に南の島へ出発。信号機や交通標識の意味、ヘルメットやチャイルドシートの大切さを学習し「飛び出しはしません!」と約束した。

 「右見てよし、左見てよし、もう一度右見て渡りましょう♪」の歌詞に合わせて横断歩道を渡る練習もしていた。

 同町を含む新宮市・東牟婁郡の公立小・中学校は、9月1日(木)から新学期がスタートする。交通事故を防ぐため、登下校の時間帯にはドライバーも十分注意が必要だ。

(2022年8月30日付紙面より)

手を上げて横断歩道を渡る=26日、那智勝浦町立南大居保育所
2022年08月30日
5 18年以上、環境美化に尽力  浜街道おもう会を表彰  
2022年08月30日
6 福祉知り考える機会に  御浜町で「ふらっとフェス」  
2022年08月30日
7 絵本「チャコという犬がいた」  実体験基に田中千鶴見さん描く  (紀宝町 )
2022年08月30日
8 夢を持たせる話し合いを  保護者向け進路講演会  (近大新宮 )
2022年08月30日
9 駐車場増設で利便性向上  那智勝浦町教育センター  
2022年08月30日
10 買い物客に演奏披露  吹奏楽部ミニコンサート  (那智中学校 )
2022年08月30日
11 幻想的な光に包まれる  六地蔵まつりとキャンドルナイト  (新宮市 )
2022年08月30日
12 ニホンウナギなど捕まえ観察  古座川ふるさと自然あそび塾  (古座川町 )
2022年08月30日
13 型取りなどして関心深める  第6回わくわく地学探検隊  (ネイバーフッド )
2022年08月30日
14 涼を求める人出でにぎわう  屋台村「串本ナイトガーデン」  (串本町 )
2022年08月30日
15 お悔やみ情報
  
2022年08月13日
16 「癒やし・励まし」願い込め
 熊野川でサプライズ花火  (新宮YEG )

 新宮商工会議所青年部(新宮YEG、岩澤宣之会長)は11日夜、熊野速玉大社下の河川敷で「癒やし・励ましの打ち上げ花火」を実施した。約350発の大輪の花が夜空に浮かび、散歩をする人やドライバーらの目を楽しませた。

 コロナ禍で迎える3年目の夏。感染拡大防止の観点から熊野徐福万燈祭(新宮花火大会)をはじめとしたさまざまなイベントが中止となる中、市民の「癒やし・励まし」となるようにとの思いを込めて、おととし、昨年に引き続き企画した。

 3密を回避するため、今年も事前の公表を行わずにサプライズで実施。午後8時に突然打ち上がった花火は約15分間にわたって市街地や川面を照らし、道行く人からは感嘆の声や拍手が上がっていた。

 新宮城跡を散歩していた40代男性は「いつも通り散歩していたら河原から花火が上がった。(偶然見られて)ラッキー。夏のいい思い出になった」と笑顔。

 岩澤会長は「新型コロナの影響で多くの人が我慢を強いられている。子どもたちや大人も楽しみにしていた1年に1回の新宮花火大会も中止になった。ささやかではあるが、今日の花火が少しでも癒やしや励ましになれば」と話していた。

(2022年8月13日付紙面より)

夜空に花火が打ち上がった=11日夜、新宮市の熊野川河川敷
2022年08月13日
17 熊野がアート一色に
 国内外13組が滞在し制作  

 国内外のアーティストが熊野地域に滞在しながら作品制作・展示をするアートイベント「KUMANONISUMU(クマノニスム)!2022」が熊野市で始まった。およそ1カ月をかけて制作された作品が空き店舗や旧校舎などを生かして展示されており、市内がアート一色に染まっている。14日(日)まで。

 イベントを仕掛けたのは同市飛鳥町出身でオーストリア・ウィーン在住のアーティストえのもとひささん。10年ほど前に初めて故郷で作品展示をしたのをきっかけに、2017年に海外から2人を迎え、初めて「クマノニスム」を開催。今回はキュレーターが企画運営に入り、オーストリアから8人と東京から1人、地元からもアーティストを迎え、旧神上中学校と記念通り商店街(チャレンジショップ、シャッターアート)、市文化交流センターの4カ所で展示している。

 えのもとさんは、過疎が進む地元の現状を目の当たりにし、アートで力になれないかとイベントを考案した。「入国制限など実現には多くのハードルがあった」が、オーストリア連邦芸術文化省やクラウドファンディングなどを通して資金援助も受け、開催へ道筋をつけた。

 アーティストらは長い滞在を通して、日常の中で住民と交流してきた。「熊野の人たちはアートに関心を持ってくれることが多く、双方にとって面白い経験になったのではと思う」。「子どもたちにもアートやアーティストと触れ合い、文化や習慣の違いを知ってもらう機会になればうれしい」。

 記念通り商店街の空き店舗を市が貸し出す「チャレンジショップ」では、エマ・クリングさんとローレンツ・クナートさんが熊野の日常の中で布に目を向けた写真や絵などを展示している。シャッターの廃材や使われなくなった布団など限られた材料を空間に配置し、世界観を表現した。二人は「本のようにした作品もあるので手にとり、ページを開いてみて。熊野は素晴らしい。でも、とても暑い」と笑っていた。

 各会場の展示時間など詳しくはホームページ(https://www.interact-projects.net/)へ。

(2022年8月13日付紙面より)

熊野での日常を切り取った作品が並ぶ=熊野市木本町の記念通り商店街
2022年08月13日
18 家族連れでにぎわい
 海水浴場や自然プール  ( )

 お盆休みを前に、熊野地方各地の自然プールや海水浴場が、家族連れの帰省客や観光客でにぎわっている。

 太地町の名物の「くじらに出会える海水浴場」は7月22日の開設以来、5482人が利用(8月9日現在)。特に午前11時と午後1時のクジラの開放の時間帯は大勢でにぎわっている。

 一方、3年ぶりに開設した新宮市の高田第1・第2自然プールでは、7月15日以来、累計2806人が利用(8月9日現在)。新型コロナウイルス感染拡大前には及ばないものの、第1プールには平日でも40人、休日には200人を超える人々が訪れている。

 9日に訪れた小林英資(えいすけ)君(6)、隼生(はやせ)君(3)兄弟は「魚が見えた」「捕まえたい!」と笑顔。父親の伸崇さんは「自分も子どもの頃から両親に連れられて高田に来ていた。11年前の紀伊半島大水害でこの辺りも様変わりし、もう元に戻らないかもと思ったが、今こうして子どもたちを連れてこられて感慨深い」と話していた。

(2022年8月13日付紙面より)

クジラと触れ合う=9日、太地町のくじら浜海水浴場
自然プールで遊ぶ兄弟=9日、新宮市の高田第1自然プール
2022年08月13日
19 盆前を過ごす利用集める
 潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )

 串本町の潮岬望楼の芝キャンプ場の有料開放が11日から始まった。今期は14日(日)まで開放する計画で、盆前をアウトドアで過ごす人の利用を集めている。

 本年度から諸事情で既設エリアの無料開放を休止している同キャンプ場。同芝管理運営委員会(田仲康慧会長)と町が協議して定める繁忙時の対応・有料開放のみがテント泊できる機会となっていて、小学生1人1泊1000円の協力金(キャンプごみの引き取りや広大な芝地の管理経費などに充当)を得て環境省の許可に基づき芝地の東側一帯をテント設営場所として管理し提供している。

 無料開放の休止に伴い、有料開放の受け付けは期間前日の午後4時から実施。1時間ほど待つ利用者もいる中、10日は22人を先行して受け入れ、11日は131人が同キャンプ場駐車場そばに設けている現地受け付けに利用を申し出た。

 新型コロナウイルスの感染拡大第7波のさなかだが、国の行動制限がないことにより同委員会は県の感染予防対策認証を受け、そのガイドラインに沿って午前8時~午後6時に現地受け付けを設けて対応に当たっている。例年のこの時期は日に200人前後の利用があり、それに比べると行動制限がないといっても勢いは例年ほどではないという。

 田仲会長は期間終盤にかかる台風8号の影響を注視しつつ、他方で現に利用者が集まる状況にできる限り応えたい考え。最近増えている自動二輪車用の臨時駐車場を新たに設けるなど利便を高めつつ、委員交代制で期間中の運営に当たっている。

 期間中の同キャンプ場利用の問い合わせは現地受け付けまで。期間外の問い合わせは同委員会事務局の町産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2022年8月13日付紙面より)

有料開放期間に入りテントが並ぶ望楼の芝の東側一帯=11日、串本町潮岬
2022年08月13日
20 さらなるレベルアップに
 体育文化会館でレスリング強化合宿  (那智勝浦町 )
2022年08月13日
21 ロケット事業で地域振興  内容学ぶワークショップ  (那智勝浦町 )
2022年08月13日
22 食品セットを無料配布  帰省中の学生なども対象  (紀宝町 )
2022年08月13日
23 「あなたが防ぐ電気事故」  8月は電気使用安全月間  (電気工事工業組合 )
2022年08月13日
24 町立小中学校の方向性探る  学校規模検討委員会を設置  (古座川町 )
2022年08月13日
25 違法な抗議活動を監視  追い込み漁前に現地警戒所  (太地町 )
2022年08月13日
26 お悔やみ情報