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2022年06月26日
1 未利用材を電気と熱に
 木質バイオマスの発電所  (新宮市 )

 新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店の裏手で、新宮フォレストエナジーによる木質バイオマス発電所(川畑智昭所長)が稼働している。発電量は約3200世帯分となる約1680㌔㍗。その発電の具体的な方法や、地域が得られる恩恵について尋ねた。

 フォレストエナジーは、東京都に本社がある。新宮の発電所は、昨年の12月末から稼働。川畑所長(46)は新宮発電所の大きな特徴として「既存のボイラータービンではなく、ガス化による発電」を挙げる。「炭小屋で炭を作るとき、空気を絞り炭化させ、煙突からガスを出す。同様の原理でガス化し、そのガスでエンジンを燃焼させ、電気と熱を取り出す」という。

 このガス化が、地域林業への大きな貢献をもたらす。「ボイラータービン型の発電所は大型でないと採算がとれず、膨大な量の木が必要。集材に県境を越え、輸入にも頼ることになる。新宮発電所はガス化のおかげで、周囲50㌔ぐらいの地域の未利用材を100%使って、地産地消で発電できる」と明かす。新宮発電所の材はほとんどがスギという。

 具体的には、年間で約2万㌧を集材し、新宮発電所内で切削してチップに。これを乾燥させて、ガス化設備に送る。なお乾燥させるのに、発電で発生する熱を利用する。チップはガス化により、バイオ炭となる。熊野地方の農家が、農地用にこのバイオ炭を利用し始めている。他にもバイオ炭は固めると成形炭として利用できるほか、土壌改良材や浄水フィルター、アスファルト混入材などに使用できる。このバイオ炭は、年間で約1500㌧ができる。

 発生したガスは、ガスエンジンに送られる。エンジンの回転力を発電機に送って発電する。発電機は500㌔㍗のものが4台あり、合計で2000㌔㍗の発電能力があるが、電力会社の送電容量の関係で出力を抑えている。燃焼で発生する熱は約3800㌔㍗で、約90度の温水として取り出す。

 この温水はヨーロッパであれば、利用できるインフラが整っているが、日本にはなく、整備するにも高額。このため新宮フォレストエナジーでは、余剰熱を利用し乾燥チップ製造を行い、同チップの販売先として、今後周辺地域で導入が期待される超小型のガス化発電機「ボルター」向けなどに販売を予定している。ボルターのチップ使用量が年間で約500㌧(生チップベース)、約40㌔㍗(約60世帯分)の電気と約100㌔㍗の熱、年間で約10㌧のバイオ炭を産出する。使用するチップは新宮発電所から供給し、設備メンテナンスも受けられる。

 川畑所長は「山をきれいにがコンセプト、それに伴って川も海もきれいになる。林業の未利用材を有効利用し、電気や熱、バイオ炭を生み、それらを活用したサービスを地域に供給することを通じて地域活性化に貢献できれば」と思いを語った。

(2022年6月26日付紙面より)

ガスエンジンについて説明する川畑智昭所長=17日、新宮市佐野の新宮フォレストエナジー木質バイオマス発電所
発電に使用する木質チップ(新宮フォレストエナジー提供)
2022年06月26日
2 勝浦温泉の今昔を語る
 熊野カフェで意見交換  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町勝浦の「熊野カフェ」は18日、オープン10周年記念事業の一環として、勝浦観光に関する語りイベント「勝浦温泉の今昔(いまむかし)」を開催した。語り手を務めた「かつうら御苑」会長の中定俊さん(74)が、町の景気が良くにぎやかだった当時の思い出話やまちづくりについて語り、フリートークも行われた。

 過去に町観光協会長なども務め、町の活性化に尽力してきた中さん。幼い頃の思い出について、「小さい頃からお蛇浦(じゃうら)海岸や千畳敷でよく遊んだ。近くには旅館があり、有名な役者も来て、時代劇の撮影もよく行われていた」と説明した。

 昭和から平成の好景気だった当時を振り返り、「鳥羽・勝浦・白浜は新婚旅行のメッカ。多くの新婚旅行客を迎えた。人口も2万5000人ほどいた。マグロ船も多く、昼も夜もとにかく活気があった」。

 体育文化会館やゴルフ場、グリーンピア南紀なども建設され、今後のさらなる発展に期待していたと述べた。しかし、バブルが崩壊し、東京などの大都市は大変な事態に陥っていたとし、同町では3年ほど遅れて影響がやって来たと述べた。

 現在においては、コロナ禍が収束して多くの観光客が戻り、町が活気づいたとしても問題があるとし、「人口が当時から1万人ほど減少している。多くの観光客を受け入れ、サービスなどに対応できる人材がいない状態にある」と指摘した。

 そのほか、ふるさと納税の利活用や民間と行政の会話・協議の場づくりの重要性を訴えた。中さんは「観光客については民間が努力する部分。しかし、従業員などの雇用の問題は行政の力が必要になる」と語った。

 フリートークでは「観光でもうけることができれば、福祉にもお金が使える」「この町が潤うには観光振興しかない」「行政と民間が連携できずに役割分担ができていない」「町民と行政が交わるような基本構想が必要では」など、町の活性化や観光産業についての意見が出された。

 同店オーナーの畑中卓也さんは「この町の地理的ハンディを補うのはやっぱり人だと思う。参加された皆さんは心から町を良くしたいと思っている。今後もこのような機会を持ちたい」。

 中さんは「人口が減り続けるのは間違いない。常に行政や町、関係者らで対話し、意見を言い合える場が必要だと思う」と話した。

(2022年6月26日付紙面より)

イベントに参加した皆さん=18日、那智勝浦町の熊野カフェ
勝浦温泉の今と昔について語る中定俊さん
2022年06月26日
3 県内への移住6年連続増加
 紀宝町には31世帯50人が  

 昨年度、県外から三重県に移住した人が541人に上り、6年連続で前年を上回った。前年度から約5%増となり、集計を始めた2015年度から6年連続で前年を上回っており、7年間の累計で2460人となった。

 移住者数は15年度124人、16年度205人、17年度322人、18年度371人、19年度383人、20年度514人。昨年度の541人のうち市町の補助・助成制度、空き家バンクの利用が半数以上だった。

 熊野市、尾鷲市、紀北町、御浜町、紀宝町の東紀州地域には117人が移住し、全体の21・6%を占めた。

 このうち、紀宝町には31世帯50人が移住。東紀州地域全体の42・7%に上り、30~40代の子育て世代の転入が目立っているという。

 町では移住・定住を支援、推進する町有地分譲、空き家バンク制度をはじめ、生活体験を通して町への移住を検討してもらうお試し住宅制度などを展開。昨年度は移住後の新生活支援制度を新設するなど取り組みを進めてきた。

 本年度は、国・県の補助金、交付金を活用し、若者の定住促進、婚活支援、結婚新生活支援などを拡充する。大学などを卒業したUターン、Iターン、Jターン者の奨学金返還支援などを新たに創設するほか、移住者に移住定住支援員を委嘱し、生活体験を通して感じた町の魅力を発信してもらう。

 町の担当職員は「支援制度をより充実させ、積極的に移住、定住対策を推進していく」と話している。

(2022年6月26日付紙面より)

移住生活をPRする紀宝町のパンフレット
紀宝町のお試し住宅
2022年06月26日
4 モモと同じにおいだ!
 三輪崎保で梅シロップ作り  (新宮市 )

 新宮市の保育所型認定こども園「三輪崎保育園」(中畑元太園長)で23日、5歳児による梅シロップ作りがあった。

 毎年恒例の行事で、みなべ町の農家から届いた南高梅で梅シロップを漬け、夏の終わりのウオーターパーティーなどでかき氷にかけてみんなで味わう。

 黄色や赤に完熟した南高梅に触れた園児たちは「モモと同じにおいがするよ!」「いいにおい!」と笑顔になり、エプロンと三角巾姿でシロップ作りをスタート。つまようじで丁寧に「おへそ」を取って水で洗い、キッチンペーパーで優しく水を拭き取った。梅を砂糖と交互に瓶に詰めたら完成。

 漬け込みを終えた園児たちは「どのくらいで完成するの?」と完成を心待ちにしていた。

(2022年6月26日付紙面より)

「おへそ」上手に取れるかな?=23日、新宮市の保育所型認定こども園「三輪崎保育園」
優しく水を拭き取る
2022年06月26日
5 1位に小阪享志さん  写連新宮支部6月例会  
2022年06月26日
6 本年度事業計画など承認  熊野灘捕鯨文化継承協が総会  (那智勝浦町 )
2022年06月26日
7 厳しさにめげない半生  生涯学習講座で寺岡さん講演  (太地町 )
2022年06月26日
8 塩地さん親子の新造船  浦神で披露、餅まきも  (那智勝浦町 )
2022年06月26日
9 ウクライナへ思いはせる  生徒会が映画「ひまわり」上映  (近大新宮 )
2022年06月26日
10 七夕飾りを作ったよ!  よちよちくらぶに17組  (新宮市 )
2022年06月26日
11 車いすの苦労を学ぶ  王子ヶ浜小で体験講座  (新宮市 )
2022年06月26日
12 「ドライブ・マイ・カー」を鑑賞  ひまわりサロンが映画上映会  (紀宝町 )
2022年06月26日
13 母親ら助産師と語り合う  子育てほっとサロンで  (紀宝町 )
2022年06月26日
14 和の伝統文化に触れる  阿田和中2年が浴衣着装を体験  (御浜町 )
2022年06月12日
15 「魂の躍動」800人を魅了
 「鼓童」が創立40周年ツアー  (新宮市 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で10日夜、太鼓芸能集団「鼓童」の創立40周年ツアー公演「鼓童ワン・アース・ツアー2022~童」が開催された。市内外から約800人が来場。同団体が繰り広げる迫力あるステージを堪能した。

 佐渡を拠点に太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる太鼓芸能集団。1981年にベルリン芸術祭でデビューして以来、53の国と地域で6500回を超える公演を行ってきた。

 劇場公演のほか、小・中学生・高校生との交流を目的とした「交流学校公演」や、多様なジャンルのアーティストとの共演、映画音楽などへ参加している。2012年から16年までは歌舞伎俳優の板東玉三郎氏を芸術監督に招聘(しょうへい)。昨年、創立40周年を迎え、全国各地で周年ツアーを展開中だ。

 今回の舞台「童」は、佐渡をテーマに「鼓」は太鼓を、「童」は人を際立たせる2連作。クラシカルな演目、演出を基調に、体と太鼓の音のみのシンプルな表現と多様な音の響きが融合する内容となっている。

 舞台は「聲(こえ)」で開幕。冒頭から迫力ある演奏で観客を魅了。時に激しく、時にコミカルに、時に異国情緒あふれる演奏とパフォーマンスを披露し、来場者から大きな歓声と拍手をさらった。

 同ツアー開催に当たり、同団体の船橋裕一郎代表は「太鼓という楽器は、人が集い、音を奏でることが生きる活力となることを日々私たちに伝えてくれます」。

 新宮公演主催者の「かまん、くまの」見臺洋一代表は「私たちにとって、待ちに待った丹鶴ホールが完成し、念願の鼓童公演がこのホールで開催の運びとなりました」「全ての困難を凌駕(りょうが)してきたメンバーの誠真実を、鼓童の皆さんの演奏の中に感じていただければ」などとあいさつを寄せた。

(2022年6月12日付紙面より)

大きな歓声と拍手にアンコールで応えた=10日、新宮市の「丹鶴ホール」
太鼓を中心とした迫力あるステージを披露
約800人を魅了
2022年06月12日
16 再編に向け内容変更を承認 地域公共交通活性化協議会 (新宮市)

 新宮市役所別館で10日、令和4年度第2回新宮市地域公共交通活性化協議会(会長=辻本勝久・和歌山大学経済学部教授)があった。市や県、国土交通省、新宮警察署、交通事業者、地域住民など22人が出席。本年度の事業計画や予算など5議案を承認した。

 同協議会は、地域公共交通のマスタープランである地域公共交通計画の策定や実行に加え、地域公共交通会議(バスなどの運行内容の協議など)の機能を併せ持つ、地域公共交通に関する協議や合意形成を行う場。

 今年4月22日に書面にて設立総会が開催され、従来の市地域公共交通会議は発展的改組の上、同協議会に統合となった。

 開会に当たり辻本会長があいさつ。「地域公共交通の将来に向けての議論や意見交換をさせていただきたい。有意義な会議となるよう積極的なご参加を」と呼びかけた。

 議案審議では、店名の変更や閉店に伴う熊野川町デマンドタクシーの目的地(乗降場所)の変更、路線バス高田線および市内線の運行内容変更などについて意見が交わされた。

 今年10月からを予定している高田地域の公共交通再編に関して、市は住民意見やアンケート調査内容などを基に再編案を策定。審議案件として路線バス高田線の上限運賃の設定(片道500円上限)、高田線および市内線の運行ルート・運行ダイヤの変更、フリー乗降区間の設定などが盛り込まれた。

 なお、ルート・ダイヤ変更のほか、高田線は「松山高田線」、市内線(ふれあいばす、こみゅにてぃばす)は「相筋線」「広角住宅線」に変更し「松山高田線」を市内線に追加する。

 バスを運行する熊野御坊南海バス(株)は「便数も限られた中で利用しにくいといった意見もあり、どうしたら使っていただけるのか、いかにコストを抑えられるのか、持続可能な公共交通を目指して議論させていただいた。これからも意見を聞かせていただき、少しでも使っていただけるバスにしていきたい」と述べた。

 閉会に当たり、副会長の向井雅男副市長が「地域公共交通のマスタープラン策定に関して、生活路線、観光路線を含めてさまざまな観点からご意見を頂ければ」と協力を求めた。

 本年度事業は、市地域公共交通計画(案)の作成と、地域の生活交通の実情やニーズを的確に把握しつつ、議論を経て策定する地域の特性や実情に応じた最適な移動手段の提供などを行うための令和5年度新宮市地域内フィーダー系統確保維持計画(生活交通確保維持改善計画)の策定を計画。予算は921万6000円を予定している。

(2022年6月12日付紙面より)

行政や交通事業者、住民などが参加し議案を審議した=10日、新宮市役所別館
辻本勝久会長
2022年06月12日
17 紫陽花園のアジサイ開花
 30日まで開放、熊野那智大社  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は、境内にある紫陽花(あじさい)園を30日(木)まで開放している。園内のアジサイは現在四分咲きを迎え、参拝者の目を楽しませている。開放時間は午前9時から午後3時まで。

 大社によると、境内のアジサイは1960年ごろから栽培を始め、職舎付近や参道、車道沿いに植えられている。現在は2000株ほどが自生しており、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、タマアジサイなど十数種類がある。

 例年は14日に営まれる「紫陽花祭」後に一般開放されるが、花の咲きなどを考慮し、5日からの開放となったという。

 大谷知也権禰宜(ごんねぎ)は「開花は昨年より少し遅いが、花の状態は例年並みに良い。季節のものなのでぜひ、ご参拝にお越しの際はアジサイを楽しんでいただけたら」と話していた。

 愛知県から訪れた20代女性は「初めて那智山に来たが、良い雰囲気の場所。アジサイがきれいなので写真を撮影しました」と語った。

 紫陽花園は大社の大鳥居下の階段を下りた参道横にある。

(2022年6月12日付紙面より)

今年もきれいに開花したアジサイ=10日、熊野那智大社
大社に向かう参道にある紫陽花園
2022年06月12日
18 畑の片隅にキキョウ  青紫色で星形の花  
2022年06月12日
19 近大新宮、決勝進出ならず  県高校総体サッカー競技  
2022年06月12日
20 相談件数が増加  児童虐待相談状況を公表  (和歌山県 )
2022年06月12日
21 詐欺被害を未然防止  百五銀行員に感謝状  (新宮警察署 )
2022年06月12日
22 地元産品を買い求め  「紀の宝みなと市」にぎわう  (紀宝町 )
2022年06月12日
23 骨密度と血管年齢をチェック  どんぐりの森薬局前で「健康フェア」  
2022年06月12日
24 合唱や人形劇楽しむ  子安サロンに「おはなしぽけっと」  (紀宝町 )
2022年06月12日
25 秋楽しみに「大きくなーれ」  サツマイモの苗植える  (紀宝町 )
2022年06月12日
26 小さな光り放つヒメボタル  神内神社の境内で飛び始め  (紀宝町 )
2022年06月08日
27   

2022年06月08日
28 動画公開や特別企画展
 土砂災害啓発センター  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町市野々の和歌山県土砂災害啓発センター(稲田健二所長)では、国土交通省が定める土砂災害防止月間である1日から30日(木)までの間、特別企画展の開催やセンターを紹介する動画を公開中だ。県民に対し、早い避難の啓発や危険区域把握の周知を図っている。

 土砂災害防止月間は住民が自分の命を守るべく、「みんなで防ごう土砂災害」をスローガンに、防災知識の普及や避難訓練などの催しを実施し、土砂災害による人命、財産を守ることを目的とした月間。

 1982(昭和57)年7月に長崎県長崎市を中心に大きな被害を発生させた「昭和57年7月豪雨」(長崎大水害)が契機となった。また、1~7日はがけ崩れ防災週間になっている。

 センターによる特別展は2020年から開始。展示では▽同町井関在住で紀伊半島大水害語り部の防災士・久保榮子さんの体験紙芝居(コピー)や動画公開▽土砂災害の実例など解説をしたパネル▽令和3年度の小中学校における防災学習感想文▽和歌山工業高等専門学校の学生が開発した防災ロールプレイングゲーム(RPG)の体験▽「紀伊半島大水害豪雨~平成23年台風12号、新宮市映像の記録~」などの動画公開―もある。

 さらに今回は、防災RPGにおいて、日高川町にある各小学校エリアに特化して、授業で取り組んだ14校分のディスクや土砂災害防止に関する絵画・作文コンクールの作品なども展示されている。

 稲田所長は「これから雨の多い梅雨時期に入るため、災害のリスクも高まる。普段から自宅の周辺の危険な箇所や避難経路を確認いただき、気象情報などに注意して、災害時は早めの避難を心がけていただけたら幸いです」と話している。

  □     □

■紹介動画を公開



 センターでは多くの人々にセンターの役割などを知ってもらおうと、職員が同月間に合わせて紹介動画「きいちゃんと学ぶ 土砂災害啓発センターってどんなところ?」を作成。初の試みである動画は5月25日から公開している。

 動画では、和歌山県PRキャラクター「きいちゃん」が観光地である同町を巡っている際に周囲にある砂防えん堤を発見。疑問を持ってセンターに入り、展示品や実験を通じて、その役割や土砂災害について学びを深め、センター紹介する内容となっている。

 動画はセンターホームページや動画投稿サイト「ユーチューブ」でも配信されている。なお、センター内だけでなく、屋外の窓ガラスからも動画が見られるように、外向きにモニターを設置するなどの工夫も行っている。問い合わせは同センター(電話0735・29・7531)まで。

(2022年6月8日付紙面より)

土砂災害防止月間のため特別企画展を実施中=3日、那智勝浦町市野々の和歌山県土砂災害啓発センター
土砂災害防止に関する絵画の作品が展示されている
ユーチューブのQRコード
2022年06月08日
29 第1回の発行始める
 本年度プレミアムお買物券  (串本町商工会 )

 串本町商工会(須賀節夫会長)が5日、本年度第1回のプレミアムお買物券発行を始めた。発行数は3000セット(1セットは500円券22枚つづり)。文化センターそばにある商工会館(串本2410番地)で売り切れるまで販売するとしている。

 この発行は、町の小売店舗等消費拡大推進事業の補助適用を受けて実施。1セット1万円で販売していて、1人につき5セットまで購入でき、購入時は家族3人分まで代理購入が認められるため、最大で20セットを入手できる。有効期限付きの商品券で、掛け金の支払いには使えず、釣り銭が出ないため購入金額を補助する形での利用が前提。今回の有効期限は8月31日(水)までで、町内の取扱参加店約140店舗で使用できる。

 本年度も感染症予防を意識しながらの発行開始で、初日は役員と職員が手分けして同館と中湊コミュニティセンターに発行窓口を設置。取扱店舗を記載したチラシと合わせて希望セット数を販売した。6日以降の窓口は平日午前9時~午後5時に同館内で設け、売り切れるまで発行を続ける。

 2002年に始まり20周年の節目を迎えた同券。須賀会長は「この発行は取り扱いに参加する店舗の大きな支えになっています。ご購入いただいた皆さまには有効期限もあるがお早めにご活用いただけるとありがたい」と地域経済循環の刺激になる成果を期待し、初日の同館発行窓口で円滑に購入できるよう会場整理に当たるなどしていた。

 取扱参加店の情報は、同券に記載しているQRコードを通信端末で読み込むと閲覧できる案内地図「まぐトルマップ」でも確認できる。問い合わせは同商工会(電話0735・62・0044)まで。

(2022年6月8日付紙面より)

購入者が詰めかける本年度第1回のプレミアムお買物券発行窓口=5日、串本町商工会館
2022年06月08日
30 豊作や業界の発展祈る 熊野本宮大社で梅の日記念式典 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で6日、「梅の日記念式典」が営まれた。田辺市やみなべ町など、梅産地の各団体でつくる「紀州梅の会」(会長・真砂充敏田辺市長)の会員や関係者ら約50人が参列。豊作や業界の発展を祈願した。

 梅の日は1545年6月6日、雨が降らず人々が困っていたことを知った後奈良天皇が賀茂神社の例祭(現在の葵祭)に梅を奉納し祈ったところ、大雨が降り出し五穀豊穣(ほうじょう)をもたらしたという故事にちなむ。梅が実り、収穫が本格的に始まる時季にも当たる。

 同会は1969年に設立され、県内産地の首長や生産者組合らで組織。2006年に毎年6月6日を「梅の日」と定め、みなべ町の須賀神社や京都府の上賀茂神社と下鴨神社にも梅を奉納しており、東京都などでもさまざまなキャンペーンを催してPRを実施している。

 式典では祝詞奏上後、九鬼宮司と参列者らが神前に置いたたるに紀州梅、塩、お神酒を入れる「梅漬けの儀」を営んだ後、巫女(みこ)が神楽「豊栄(とよさか)の舞」を奉納した。この日漬けられた梅は、紀州梅の会がいったん持ち帰り、梅干しとして完成させた後に改めて同大社に納める予定となっている。

 参列した紀州田辺梅干協同組合の大谷喜則理事長は「『梅はその日の難逃れ』『番茶に梅干し、医者いらず』といったことわざもあり、梅は長い伝統と歴史に裏付けられた健康食品。梅干しにコロナウイルスの増殖を抑える効果があるとの研究成果も発表された。多くの人に紀州梅を食していただき、健康な日々を過ごしてほしい」。

 九鬼宮司は「生産者の方々にはコロナ禍で試行錯誤の中、育てた梅を納めていただいた。梅ポリフェノールに新型コロナウイルスの感染を阻害する効果があるとの発表があった。梅の素晴らしさを改めて感じている。梅の力で多くの人が健康で過ごし、一日も早く新型コロナが収束することを祈念している」と話していた。

(2022年6月8日付紙面より)

梅漬けの儀を営む九鬼家隆宮司=6日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
梅を納める関係者ら
2022年06月08日
31 新宮弓友会が優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2022年06月08日
32 髙塚恒輝君が全国へ
 他3選手も近畿大会出場決める  (新宮高校レスリング部 )
2022年06月08日
33 東牟婁地方中学校選手権大会
 卓球・ソフトテニス・バレーボール  
2022年06月08日
34 海水浴場全て「適」  和歌山県の調査で  
2022年06月08日
35 宿泊クーポンや給食補助など  6月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2022年06月08日
36 美容師ってどんなお仕事?  「将来の夢ランキング」第3位  (こども新聞 )
2022年06月08日
37 早くもヒマワリ開花!?  日足バイパス下の畑で  (新宮市熊野川町 )
2022年06月08日
38 今年もいっぱい泳ぎたい  市野々小でプール掃除  (那智勝浦町 )
2022年06月08日
39 西君、川端君が優秀賞  少年メッセージ東牟婁予選会  
2022年06月08日
40 青少年の家の畑で苗植え  出雲小の1~3年生17人  (串本町 )
2022年06月08日
41 交通ルールを教わり練習  潮岬小が県警交安教室で  (串本町 )
2022年06月08日
42 タイプ木の種拾い集める  高池小の3、4年生24人  (古座川町 )
2022年06月08日
43 歯の健康が心の元気に  紀宝町、意識付けし効果  (歯と口の健康週間㊤ )
2022年06月08日
44 命の道4車線化に意欲  熊野尾鷲道路の改良促進を決議  (熊野市 )
2022年06月08日
45 交通事故のない社会の実現を  交通安全対策協議会  (紀宝町 )
2022年06月08日
46 生け花で感性磨く  子ども元気塾で科学工作教室も  (紀宝町 )