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【検索ステータス】2022年02月の新聞記事一覧 
2022年02月27日
1 世界遺産から平和考える 優秀賞の生徒9人を表彰 (新宮ユネスコ協会)

 新宮ユネスコ協会の中谷剛会長らは24日に新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)、25日に県立新翔高校(藤田勝範校長)を訪れ、世界遺産に関する作文の表彰式を開いた。

 中谷会長が優秀賞の生徒計9人に表彰状を手渡し「現在、持続可能な社会の実現が目指されているのは平和を維持するためだが、無知や不信によって人間はあっという間に戦争へ向かってしまう。戦争を起こさないためにはどうしたらいいのか、学んだことを高校生活で生かして」と伝えた。

  □     □

■新宮高校



 新宮高校では、1年生が書いた佳作10作品の中から太田真由さん、峯園なのかさん、田中千遥さん、上地白竜君、栗林心音さんの5人が優秀賞に選ばれた。

 同校の1年生は毎年、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である小雲取越ルートを歩く「ロングハイキング」を実施しているが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から中止となり、1月に行われた講話の内容を基に作文に取り組んだ。

 峯園さんは「選んでいただいて光栄に思います。今後も世界遺産について理解を深めていきたい」と語った。

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■新翔高校



 新翔高校では、昨年12月に1年生を対象に中谷会長が講話。教育・科学・文化の普及活動を通じた国際平和の構築という国連教育科学文化機関(ユネスコ)の理念や世界遺産の意義を伝え、作文の中から苅屋亜紀さん、道前亜利沙さん、藤野貴輝君、奥平遥さんの4人が優秀賞に選ばれた。

 道前さんは「現在、ロシアとウクライナの間で争いが起きているが、人が傷つくことはなくなってほしい。どうしたらもっと平和に、より良く暮らせるのかを考えていきたい」。奥平さんは「世界遺産についてもっと調べてみたいと思った」と話していた。

(2022年2月27日付紙面より)

(前列左から)栗林心音さん、上地白竜君、田中千遥さん、峯園なのかさん、太田真由さん=24日、県立新宮高校(一時的にマスクを外して撮影)
(前列左から)苅屋亜紀さん、道前亜利沙さん、藤野貴輝君、奥平遥さん=25日、県立新翔高校(一時的にマスクを外して撮影)
2022年02月27日
2 ドローン技術を防災に
 アドホックが実証実験  (新宮市 )

 株式会社アドホック(喜多徳幸代表取締役)は24日、新宮市役所別館で高性能産業用ドローン「Matrice300RTK」を用い、サーマルカメラによる施設点検の実証実験を行った。田岡実千年市長や防災に関係する各課の職員らが見に訪れた。

 同市三輪崎で看板制作や土木建築に関わるさまざまな事業を展開する同社が、保有するドローン機材や高性能サーマルカメラを、市の防災や人命救助に役立ててもらいたいとの考えで実施。市の職員らにドローン技術に関する知見を深めてもらうことが目的。

 この日は市役所別館前からドローンを飛び立たせ、さまざまな機能を披露。地上約70㍍を飛行しながら直線距離で約1・2㌔離れた建設中の熊野川河口大橋や王子ヶ浜の波打ち際の様子を確認した。搭載したサーマルカメラで市庁舎を撮影し、雨漏りや危険なひび割れがないかどうかの点検もした。

 田岡市長は「200倍のズームを行った際の画像のきれいさには驚いた。素晴らしい技術だと思う。今後、消防や防災、建設、施設点検などへの活用法を検討したい」と語る。

 熊野川消防出張所の山口博巳出張所長は「遭難した人の捜索や、山火事が起こったときに火種が残っていないかどうかを確認する際に、非常に役に立つと感じた。特に防災ヘリが飛ばせない夜間の捜索に、サーマルカメラが活用できれば」と期待を込める。

 喜多代表取締役は「世界一の産業用ドローン。既に人命救助に活用されている実績もあり、おそらく風速25㍍でも安全に飛行できる。災害時の防災拠点の点検の他、獣害対策などさまざまな方面で活用を検討してもらえれば。ぜひ、人を助ける役に立ちたい」と話していた。

(2022年2月27日付紙面より)

飛び立つ産業用ドローン=24日、新宮市役所別館
田岡実千年市長らが見学
2022年02月27日
3 今年のまぐろ祭りはオンライン
 申し込み受け付け中、3月3日まで  (那智勝浦観光機構 )

 例年、町内外から多くの来場者でにぎわう「まぐろ祭り」。今年は新型コロナウイルスの影響から、3月13日(日)に「那智勝浦オンラインまぐろ祭り2022」と題してオンラインで開催される。まぐろ祭り運営委員会事務局(一般社団法人那智勝浦観光機構)では現在、申し込みを開始している。締め切りは3日(木)まで。

 機構によると、運営委員会において、従来通りの実施が難しいことから3密を回避しながらの周遊型も検討された。しかし、オミクロン株による第6波の影響から今年1月中旬に周遊型を中止とし、1月末にオンラインでの開催が決定したという。8日には参画希望者向けの説明会を開いた。

 今回の催しはマグロを有効的に活用し町全体を宣伝して来町につなげることをテーマとし、参加費は従来通り無料。オンラインの形式はウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」による100人以上が参加できるウェビナー型を採用した。

 催しの内容はマグロのプロが教える「紀州勝浦産の生まぐろの魅力」や地元鮮魚店からの生中継、那智の滝や温泉施設の紹介のほか、生マグロや町内高級ホテルの宿泊券、特産品などがたくさん当たる抽選会(ランダムに実施)、生マグロ解体ショーと即売会が行われる。

 また、当選しなかった参加者でもアンケートに回答すれば賞品が当たる企画も検討中だという。催し終了から約1週間は同町の特産品などが購入できる特設サイトを開設する。さらには半年以内であれば、抽選券を持って来町すると、町内の複数店舗でプレゼントや割引などが適用される「なちかつパスポート」が配布される。

 当日はオンラインツアーの本編である第1部が午後2時~3時まで、解体ショー後の生マグロの即売会を第2部とし午後3時~3時30分までを予定。当初、参加者は100人を目標に掲げていたが、25日午後5時現在で484人に上っている。なお、機構の会員制交流サイト(SNS)では日々、賞品や出演者の情報が掲載されるとしている。

 清水貞吾理事長は「コロナの情勢から今回のオンライン形式になった。今回開催しなければ、アフターコロナやウィズコロナを見据えた際にさまざまなスタートが遅れてしまう」。

 オンラインによるメリットなどについては「人が集まれない中でもオンラインなら可能。データの収集や新規顧客層の獲得はもちろん、多くの検証も行える。従来通りの開催はもちろんだが、情報を各地に発信することが重要。今後のまぐろ祭りにつなげ、観光の裾野を広げるためにも今回の開催には意味がある」と話していた。

 申し込みはhttps://homusubijapan.com/maguro2022/。問い合わせは那智勝浦観光案内所(電話0735・52・5311)まで。

(2022年2月27日付紙面より)


2022年02月27日
4 自分らしく明日を元気に
 市野々小学校で睡眠学習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)で25日、睡眠啓発授業があった。5、6年生12人が、同町天満の「くまのこころのクリニック」の福戸百合子さんから睡眠の大切さやぐっすり眠るこつを学んだ。

 不眠症の患者らと関わる心療内科の立場から、睡眠が心身の発達に及ぼす影響について児童や保護者に知ってもらうことが目的。教育機関との連携を強化する中で精神障害の予防や偏見解消につなげることも視野に入れ、昨年度スタートした。

 福戸さんは睡眠にまつわる○×クイズを出しながら、レム睡眠とノンレム睡眠の違いや、睡眠に関係するホルモンである「成長ホルモン」「メラトニン」の効果について説明。「必要な睡眠時間は人によって違うが、6~13歳くらいの人にお勧めなのは、9~11時間」と話した。

 「脳を回復させる唯一の方法が睡眠。日本の中学生は世界的に見ても睡眠時間が短く、学年が上がるごとに短くなっていく傾向がある。今睡眠の悩みを抱えている子は少ないかもしれないが、睡眠が当たり前にできなくなると、すごくつらい思いをする。明日を元気に、自分らしく過ごすために、しっかり眠りましょう」と呼び掛け▽寝る前に携帯電話やパソコンを触らない▽ぬるめのお風呂につかる▽朝起きたらカーテンを開ける―などのポイントを伝えた。

 村井旭君(6年)は「夜にゲームをすることもあったけれど、もっと早い時間にして、寝る前は他のことをしようと思う」と話していた。

(2022年2月27日付紙面より)

福戸百合子さんが講話=25日、那智勝浦町立市野々小学校
授業前に体操で眠気を覚ます
2022年02月27日
5 練習の成果を披露  城南中でダンス発表会  (新宮市 )
2022年02月27日
6 市関連施設休止など来月6日まで  まん延防止等重点措置適用期間延長に伴い  (新宮市 )
2022年02月27日
7 「未来への階段」テーマに  第二なぎの木園が作品展  (新宮市 )
2022年02月27日
8 加藤華音さんが奨励賞  中学生人権作文コンテスト県大会で  (光洋中 )
2022年02月27日
9 区民らの協力で棟上げ  熊野川町の泉蔵寺で  (新宮市 )
2022年02月27日
10 木本普通科は1.09倍、紀南は1.05倍  三重県立高校入試後期志願状況  
2022年02月27日
11 カワヅザクラが開花  御浜町  
2022年02月27日
12 昭和東南海地震から78年  災害教訓に防災対策  (紀宝町 )
2022年02月27日
13 スパイス3種が完成  3月上旬から販売開始  (じゃばらいず北山 )
2022年02月26日
14 一般会計2.3%増の169億円 新年度の当初予算案発表 (新宮市)

 新宮市は25日、総額360億3904万円(前年度比3・4%増)の令和4年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度に比べて2・3%増の169億6696万5000円となった。3月1日(火)開会の市議会3月定例会に提出する。

 子育て世代へのサポートとして公立小中学校の給食費無償化を実施するとともに、常設エコ広場運営事業をはじめ、傷んだ道路の舗装などを行うほか、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため3回目のワクチン接種を推進。経済対策としてプレミアム付商品券発行事業を実施するなど「市民生活に密着」した予算編成となった。

 また、南海トラフ巨大地震などに備えた住宅耐震改修に対する補助の拡充や、高齢者世帯などへの戸別受信機の無償貸与、大雨時の浸水被害軽減を図るための蓬莱グラウンドにおける雨水貯留施設の整備、三輪崎庁舎の防災拠点機能強化、不良空家除却補助金の新設を行うなど「災害に強いまちづくり」についても重点化を図った。

 事業推進に当たっては、国費などの財源確保を第一に、財源措置に有利な起債を活用するとともに、健全な行財政運営のためふるさと納税の推進や起債の繰上償還による将来負担の軽減を図る。

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■歳入



 市税は、固定資産税の家屋で新型コロナウイルス感染症の影響による中小事業者などへの税負担軽減措置が終了したことによる増などを見込み、総額で0・9%の増となった。

 地方交付税は地方財政計画で一般財源総額が増加していることに伴い3・5%の増。一方で、臨時財政対策債が67・5%の減となっていることを踏まえ、予算において普通交付税を4・9%の増とし、臨時財政対策債は70・0%の減を見込む。

 国庫支出金では、新型コロナワクチン接種に係る負担金などが減となる一方で、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が皆増となったほか、新型コロナの影響により受給者数の増が見込まれることから生活保護負担金が増。総額で7・3%増となった。

 繰入金は、第三セクター等改革推進債と退職手当債の繰上償還に伴う減債基金繰入金が増となる一方で、退職手当基金繰入金が減、合併市町村振興基金が皆減となったことなどから総額で6・8%の減。

 市債は過疎対策事業債が増となる一方で臨時財政対策債の大幅減や三輪崎庁舎整備事業分の減による合併特例事業債の減などから総額で7・1%の減となった。

 歳入の構成比率は自主財源26・5%、依存財源73・5%。

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■歳出



 投資的経費では、三輪崎庁舎整備事業や緑丘中学校屋内運動場防水塗装工事が皆減となる一方で、三輪崎保育園園舎改修事業補助金や神倉小学校屋内運動場改修工事の皆増などにより、総額で16・5%の増。

 義務的経費では、人件費で人事院勧告に基づく期末手当の減や退職者数の減による退職手当の減などから総額で4・0%の減。公債費では平成24年に借り入れた第三セクター等改革推進債と退職手当債の繰上償還などにより総額で3・3%増加。扶助費では生活保護扶助費などの増により総額で0・8%の増となった。

(2022年2月26日付紙面より)

2022年02月26日
15 「NHKのど自慢」丹鶴ホールに
 市長らと教委が意見交換  (新宮市総合教育会議 )

 令和3年度新宮市総合教育会議(議長・田岡実千年市長、6人)が24日、市役所であった。コロナ禍における各学校の対応や、市文化複合施設「丹鶴ホール」の活用状況などについて当局が報告。委員らが質問や意見交換をした。

 同会議は「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」の一部改正(2015年4月1日施行)に伴い、市長と教育委員会が十分な意思疎通を図り、市の教育の課題やあるべき姿を共有し、同じ方向性の下に連携して教育行政を推進していくために設けられている。

 会議には田岡市長、速水盛康教育長、教育委員会の中村八十八さん、湊川大介さん、鈴森早有美さん、石原貞代さんの全員が出席した。

 教育政策課は、学校における新型コロナウイルス感染症対応について▽感染症予防▽感染拡大を受けての対応▽非常時(臨時休校など)への対応―などを説明。

 教職員らによる校内の消毒などの対策を講じているほか、文部科学省の指針により歌唱や調理実習、接触を伴う体育科の活動など、感染リスクの高い活動を自粛している状況などを報告した。

 湊川委員は「子どもらは我慢を強いられる中でよく頑張っているが学校へ行くことが困難な子どもたちが増えないかと懸念している。フォローをしっかりしてあげて」と意見。

 鈴森委員は「マスクで表情が分からない中、子どもたちの様子を先生方はどのように受け止めているのか」。石原委員は「スクールカウンセラーに対して大きな相談はないとあったが言えないことも多いのでは」。中村委員は「授業の遅れなどが気になる」などとそれぞれ質問した。

 速水教育長は「この2年間でどういう教育活動が奪われたのかを知ることが大事。オンラインなどコロナ禍で生まれてきた新しい学びの形もある。子どもたちが活躍できる場面をわれわれが開拓していかなければ」と述べた。

 文化振興課は「丹鶴ホール」の稼働実績や市立図書館の利用状況などを報告。委員からは「コロナ収束後には小中学生に向けた質の高いイベントを開催し、子どもたちの文化力向上を図ってほしい」「収益を上げるためにも働き掛けを」「もっとイベントの周知を」などと求めた。

 文化振興課からは「丹鶴ホール」において来年3月に「NHKのど自慢」が実施されることが正式に決定したとの報告があった。

 田岡市長は、新年度から市内小中学生全員に対し給食無料化を実施していく計画であることを報告。また、昨年の会議において検討を求めた旧市内の中学校の統合に向けた進捗(しんちょく)状況について担当課に質問した。

 担当課は「緑丘・城南中、王子ヶ浜・神倉小の学校関係者に参加いただき懇談会を開催した。本年度中に再度開催し今後の進め方について協議いただきたい」と説明した。

(2022年2月26日付紙面より)

教育課題について意見交換をした=24日、新宮市役所
2022年02月26日
16 接触事故抑止の協力に感謝
 木下建設の宮本龍一さんに  (串本警察署 )

 串本警察署(泉政勝署長)が25日、野生動物との接触事故抑止で協力した木下建設株式会社小河瀬谷川作業所の所長・宮本龍一さんに感謝状を贈呈した。

 宮本さんは同署が展開する同抑止を目的とした街頭啓発を通して地域の状況を知り、国土交通省の奨励に基づき同署へ協力を申し出た。手法として自社のすさみ串本道路関係現場5カ所と重機待機場1カ所に啓発看板を設置することを提案し、大阪府池田市でアトリエ「ブルームルーム」を営むデザイナー・岡田季代さんと共に花札のイノシシとシカが登場する絵柄を取り入れたデザインを制作し2種類計18枚の同看板を仕上げた。

 国道管理者の国交省からも格段の配慮で許可が得られ、昨年6月下旬から同社と同署の連名で設置を開始。本年度末までの期限で常時往来するドライバーの注意喚起をするところとなっている。

 加えて同社は今年1月17日、高富にある串本事業所隣に現場の駅を開設し、デジタルサイネージによる情報発信の中で同抑止を目的とした啓発動画も上映中。泉署長はこれら協力を大と評価し、中軸の宮本さんに感謝することを決めたという。

 贈呈式は同署署長室で挙行。岡田さんも駆け付けて立ち会う中で泉署長から感謝状を受け取った宮本さんは国交省をはじめとして後押ししてくれた皆さんがいたからこそできたことだと喜び、周囲への感謝もかみしめた。

 同署管内のイノシシやシカとの接触事故は昨年上半期で15件に達し増加傾向が懸念されたが、下半期は7件、うち9月以降は毎月0件で推移している。同社は推移の持続を期して次年度の現場にも同看板を設置する折衝を関係先へする考えで、4月の警察再編に伴い、連名を白浜署や新宮署に改める準備を進めているという。

(2022年2月26日付紙面より)

感謝状を受けた木下建設株式会社の宮本龍一さん(前列右から2人目)ら=25日、串本警察署
2022年02月26日
17 羽毛製品が地域福祉に
 UMOUプロジェクトに協力を  (紀宝町社協 )

 三重県共同募金会の「UMOUプロジェクト」に協力する紀宝町社会福祉協議会は、羽毛製品の募集を続けており、引き続き協力を呼び掛けている。

 町社協は昨年度までの2年間、募金額が県内1位。本年度は羽毛布団93枚、ダウンジャケット34着が集まり、募金実績は3万2480円だった。

 このプロジェクトは、使わなくなった羽毛(ダウン)製品を回収し、羽毛をリサイクルさせることで、羽毛の安定供給や環境の保全、障害者の就労支援などに貢献するもの。その羽毛製品が募金となり「赤い羽根共同募金」を通じて紀宝町の地域福祉に使われる。

 製品に付いている品質タグにダウン率50%以上の表示がある羽毛の布団やダウンジャケットなどが対象。穴あき、汚れたものなど不要になった羽毛製品も回収可能だという。

 町福祉センター内の同協議会まで持ち込みを。担当する名取雅博さんは「衣替えの時期にいらなくなった羽毛製品はぜひ、社協へお願いします」と話している。

 問い合わせは同協議会(電話0735・32・0957)の名取さんまで。

(2022年2月26日付紙面より)

紀宝町社会福祉協議会が募集している羽毛製品
2022年02月26日
18 令和4年度会計予算など承認  紀南環境衛生施設事務組合定例会議  (新宮市 )
2022年02月26日
19 HP「くまのぐらし」公開  熊野地方就職フェア実行委  
2022年02月26日
20 年長児と楽しい思い出  はまゆう・こども園で「おみせやさんごっこ」  (新宮市 )
2022年02月26日
21 仲良く楽しい思い出を  丹鶴幼稚園が卒園遠足  (太地町 )
2022年02月26日
22 みんなで宇久井ビジターへ  井関保育所が卒園遠足  (那智勝浦町 )
2022年02月26日
23 3月6日から順次進める  5~11歳対象の集団接種  (串本町・古座川町 )
2022年02月26日
24 客に響く企画術など考える  串本“新”観光振興セミナー  (串本町 )
2022年02月26日
25 商品券3万円分など当たる  健診受診者対象の抽選会  (御浜町 )
2022年02月26日
26 来年度の土曜授業行わない方針  紀宝町教育委員会が決める  
2022年02月26日
27 「イカリ鎮めてナギと成す」  勝浦八幡神社のいかりと梛  (那智勝浦町 )
2022年02月26日
28 梅崎光さんが最優秀賞  読書感想画中央コンクール  (近大新宮 )
2022年02月26日
29 三つの公約盛り込む  田岡市長が主な事業を説明  (新宮市 )
2022年02月25日
30 持続可能な観光地域づくり目指し
 新宮市に1000万円を寄付  (信金中央金庫 )

 信金中央金庫(柴田弘之理事長、以下信金中央)が実施する地域創生支援スキーム「SCBふるさと応援団(企業版ふるさと納税)」において、2021年度の寄付対象事業に新宮市が選定された。24日、同市大橋通の新宮信用金庫(以下新宮信金)本店で目録贈呈式があり、田岡実千年市長が信金中央の漁野理子さん(新宮信金に出向中)から目録を受け取った。寄付金額は1000万円。寄付金は新年度からの開始を予定している「市自転車活用推進事業」(※)に活用される。

 同スキームは、創立70周年を記念し、2020年度から22年度までの3年間を実施期間としてSDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)を踏まえ、信金中央が企業版ふるさと納税などを活用した寄付を行うことにより、地域の課題解決および持続可能な社会の実現に資する地域創生事業を信用金庫とともに応援し、地域経済社会の発展に貢献することを目的に創設された。

 本年度は全国93事業(94信用金庫、92地方公共団体)に対し、計9億2200万円の寄付を行うことを決定している。

 新宮市への寄付決定は新宮信金の推薦によるもの。目録贈呈式には田岡市長と新宮信金の浦木睦雄理事長、漁野さんのほか、信金中央理事の髙橋裕司・大阪支店長もオンラインで出席した。

 目録を受け取った田岡市長は、地方創生の取り組み推進への貢献に対する信金中央への感謝状を漁野さんに手渡し「まちなかの観光周遊や『太平洋岸自転車道』、『ツール・ド・熊野』における国際サイクルコースである赤木川流域で、電動サイクル(Eバイク)を活用していきたい。新宮信金さまをはじめ市内の関係団体や企業と連携しながら、持続可能な観光地域づくりを推進し地域活性化を図っていく」と感謝を伝えた。

 浦木理事長は「当金庫は新宮市に本店を置く唯一の金融機関として、今年6月9日に創立100周年を迎えることになった。ひとえに地域の皆さまのご支援、ご愛顧のたまもの。節目の年に地元のお役に立てることをうれしく思っています」。

 髙橋大阪支店長は「自転車を活用した新しい旅行スタイルの推進は、今後の観光コンテンツの主要なメニューになる。自転車の利用促進はさまざまな社会的問題に対応可能で、地域創生やSDGsの推進に極めて有益な事業となるものと確信している」とあいさつ。

 「寄付を通じて、多くの皆さまのご協力をいただきながら、地域の中核的な存在である新宮信金とともに地域創生事業に積極的に取り組んでいきたい」と話した。

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※新宮市自転車活用推進事業=自転車を楽しむ、自転車で楽しむ体験型・交流型観光を促進し、持続可能な観光地域づくりを進め地域活性化を図るもの。

(2022年2月25日付紙面より)

(左から)新宮信金の浦木睦雄理事長、オンラインで出席した信金中央理事の髙橋裕司・大阪支店長、田岡実千年市長、漁野理子さん=24日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店(一時的にマスクを外して撮影)
2022年02月25日
31 住民生活支援など盛り込む
 次年度の当初予算案を発表  (古座川町 )

 古座川町が22日、次年度の当初予算案を発表した。一般会計は総額29億4180万円で、対本年度比3・9%減。七つある特別会計とともに3月1日(火)から始まる町議会第1回定例会へ上程し審議を求める。

 一般会計の歳入に占める自主財源の構成比は13・4%で、町税収入(=地方税)は約2億円を見込む。歳出に占める投資的経費は1億9309万円で、対本年度比1億364万円減。普通建設事業として進めてきた池野山集会所新築工事の完了に伴う大幅減だという。歳入、歳出の区分別内訳は=別図=の通り。

 西前啓市町長は主な事業として▽住民生活支援事業(新規、524万円)▽宅地造成候補地測量事業(新規、1275万円)▽観光交流施設整備調査事業(新規、220万円)▽複合センター改修事業(新規、426万8千円)▽患者送迎事業(新規、327万4千円)▽介護人材育成支援事業(継続、100万円)▽文化財保護費用補助事業(新規、30万円)―を列挙。

 住民生活支援事業は①交通不便地区高齢者生活支援事業②し尿処理費補助事業③移動販売支援事業―からなる。①は数人規模で実施。②は住民税非課税世帯を対象とし年1回に限り費用の2分の1(上限5000円)を補助する。③は広範な町内で移動販売をする事業者に燃料費面で補助を出し継続を支援する。

 宅地造成候補地測量事業は高池上部区と池野山区を対象にして実施。観光交流施設整備調査事業はぼたん荘裏用地などの施設調査や県から譲渡を受けるふるさと定住センターの利活用に向けた準備に予算を充てる内容で、同センターはアウトドア拠点としての活用を方向性として本年度中に譲渡を受けるという。

 複合センター改修事業は住民の集いの場の創出を方向性として改修するための設計監理費を計上。患者送迎事業は廃院により医療空白地帯となっている高池地域の住民を明神診療所へ送迎する。文化財保護費用補助事業は町指定文化財の日常的保全経費に対する補助を新たに始めるとしている。

 特別会計は7会計合計13億3997万円で、対本年度比3504万円増となっている。

(2022年2月25日付紙面より)


2022年02月25日
32 今後の良い歩みにつながる
 南紀勝浦温泉が1位返り咲き  (温泉総選挙2021 )

 国民参加型の地方活性化プロジェクト「温泉総選挙2021」でこのほど、本紙エリアの「南紀勝浦温泉(以降、同温泉)」が歴史・文化部門で7973票を獲得し1位に返り咲いた。おととしも1位に輝いたが、昨年は二つ順位を落とし3位だった。2年ぶりの1位獲得について、南紀勝浦温泉旅館組合の清水貞吾組合長らを取材した。

 温泉総選挙は好きな温泉地への応援投票(ウェブ投票のみ)を通じて、さまざまな情報に触れ、各温泉地の利用促進を図ることで、地域活性化につなげることが目的。

 九つの部門があり、総エントリー数は132温泉地。歴史・文化部門は歴史上の出来事や人物にゆかりのある温泉地や独自の文化を残している温泉地がエントリー。

 南紀勝浦温泉は「総選挙2018」で各省庁賞にエントリーし、総務大臣賞も受賞している。今回、2位の岩手県花巻市の鉛温泉藤三旅館(7391票)とは582票の差を付け首位となった。3位には広島県広島市の湯の山温泉(7193票)が入賞した。

 エントリーの際の紹介文では、177カ所の源泉と水揚げ量日本一を誇る生マグロが楽しめる宿泊施設や世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に指定されている熊野那智大社や那智山青岸渡寺、那智の滝など、「マグロと温泉と世界遺産のまち」をアピールした。

 1位返り咲きについて、清水組合長は「この町は和歌山県内でも源泉の数が多い。各旅館が持つ独自の温泉には歴史や文化があり、質も良いため今回の結果の要因につながったと思う。良い歩みだと思う」。

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)の理事長も務める清水組合長は▽同温泉の知名度向上▽日帰り客が町内を周遊し滞在時間を長くするための魅力づくり▽県のリフレッシュプランや国の「Go To トラベル」キャンペーンなどの再開に向けた取り組み▽感染症対策の見直しと継続―などの重要性を挙げた。

 今後について清水組合長は「世界遺産はもちろんだが、温泉とマグロを表に出して売っていくことが大事。さらにお客さまが集まる場所をつくるなどのハード整備は町行政が担い、宿泊や誘客、宣伝などのソフト整備は機構と旅館組合が行う。今後の観光地としての繁栄にはハードとソフトの連携が必要不可欠」。

 堀順一郎町長は「地元の皆さまや関係者の方々のご尽力のおかげ、感謝しています。1位の名に恥じないように世界遺産や温泉などを守るとともに、良い観光地を目指して、町と機構、旅館組合、皆さんで力を合わせて取り組んでいきたい」と語った。

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■和歌山県では

 今回の受賞について、県商工観光労働部観光局観光振興課の南方健宏さんは「南紀勝浦温泉旅館組合さまの情報発信や地元各宿泊事業者さまの日々のサービスが積み重ねられた結果。まん延防止等重点措置の最中、積極的な誘客は先になると思うが、南紀勝浦温泉は県にとっても貴重な観光資源。今回の結果は良い機会となった」。

 県の取り組みについては「今年予定されているJR西日本の長距離列車『WEST EXPRESS 銀河』や、民間ロケットの打ち上げとともに紀南への誘客を図っていきたいです」と話している。

(2022年2月25日付紙面より)

ホテル浦島「忘帰洞」(和歌山県提供)
熊野別邸中の島「紀州潮聞之湯」(和歌山県提供)
かつうら御苑「滝見乃湯 庭園露天風呂」
2022年02月25日
33 「みはま音頭」を後世に
 御浜小6年生がパネルを制作  

 「みはま音頭」を後世に伝えようと、御浜町立御浜小学校の6年生が22日、1カ月以上かけて制作したパネルとパンフレットを大畑覚町長と辻本誠一教育長に贈呈した。

 みはま音頭は奥田伊佐夫・2代目町長時代の1968年9月1日、町制10周年記念に発表された曲。1~8番で構成され、歌詞には「七里御浜」や「みかん「御浜小石」「妙見お山」「御浜焼」「風伝颪(ふうでんおろし)」など町の名所や特産が盛り込まれている。

 児童たちは1月13日から取り組みを開始し、町長や教育長、地元青年団、文化協会、阿田和民謡教室など関わりのある人にインタビューしてきた。

 パネル2枚を作り、みはま音頭の歌詞や未来へつなぐ御浜町、次世代につなぐ文化など、これまで調べたことをつづった。

 この日、学習成果を報告する場として町長室を訪れた児童たちに大畑町長は、「みはま音頭を町民に知ってもらいたいという思いを受け止めてくれて感謝しています。新型コロナウイルスが収束して、町のイベントが復活したらみんなに踊ってもらいたい。皆さんも後輩たちに音頭を広めてもらいたい」と伝えた。

 辻本教育長は「みはま音頭の歌詞には町の魅力が詰まっている。皆さんには、勉強した経験を今後に生かしてほしい」と話した。

 パネルは役場1階ロビーに展示し、町ではみはま音頭の歌詞を防災無線で流せるか検討するという。

(2022年2月25日付紙面より)

みはま音頭のパネルとパンフレットを贈呈した児童ら=22日、御浜町役場
2022年02月25日
34 リーグ連覇など見据え励む  伊賀FCくノ一三重選手ら  (串本町 )
2022年02月25日
35 職員らに拍手で見送られ  矢熊義人副町長が退任  (那智勝浦町 )
2022年02月25日
36 新宮で1.02倍  県立高校入試出願状況  (和歌山県教委 )
2022年02月25日
37 瑠璃色の小さな花  オオイヌノフグリ咲く  (新宮市 )
2022年02月25日
38 見守り兼ねて弁当配布  千穂第2地区福祉委員会  (新宮市 )
2022年02月25日
39 皇室の繁栄など祈る  熊野三山で「天長祭」  
2022年02月25日
40 サクラのように根付く場所に  ニュータウン公園で植樹  (那智勝浦町 )
2022年02月25日
41 乳がん、子宮頸がんの各検診  3月4日に紀宝町役場で  (女性の健康週間 )
2022年02月25日
42 参拝者らほころぶ花楽しむ  那智山のカワヅザクラ  (那智勝浦町 )
2022年02月25日
43 お悔やみ情報
  
2022年02月23日
44 東くめの生きた時代
 南葵音楽文庫アカデミー  (新宮市 )

 和歌山県教育委員会と新宮市教育委員会は19日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」会議室で「令和3年度南葵(なんき)音楽文庫アカデミー春」を開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から人数を制限して実施。和歌山大学名誉教授の泉健さんと和歌山信愛大学・同女子短期大学非常勤講師の小山譽城(よしき)さんが講師を務め、約20人が聴講した。

 同文庫は、徳川頼倫(とくがわ・よりみち、1872~1925年)侯爵が設立した私設の図書館である南葵文庫の音楽部門に端を発しており、その息子である徳川頼貞(1892~1954年)が継承するとともに、音楽および音楽学の専門図書館に向け拡充。1977年以降、読売日本交響楽団が所蔵している。和歌山県との委託契約により2017年に紀州徳川家ゆかりの地である同県で一般公開のはこびとなった。

 同アカデミーは、文庫が所蔵する資料およびコレクションの基礎を築いた頼貞を中心に、定期講座やレクチャーなどを通じて内容や魅力を紹介する目的で実施している。

 泉さんは「東くめの生きた時代と南葵音楽文庫」を題目に、日本で初めて口語による童謡を作詞した東くめ(1877~1969年)の生きた91年間と南葵音楽文庫の歴史を重ねながら、日本における西洋音楽の受容の歴史を振り返りながら紹介。南葵音楽文庫が大人の世界での西洋音楽の受容に貢献したことに対し、くめは子どもの世界で西洋音楽の受容に貢献したと説明した。

 頼貞との関係性について「くめは頼貞の15年前に生まれて15年後に亡くなっている。2人の人生は重なっている」と説明。母方の祖母・滝本吉弥が「古事記」「古今和歌集」などの古典文学を読み聞かせてくれたことなどを、童謡作詞家として花開いたくめの土壌の一つとして紹介した。

 泉さんは、東京音楽学校の2年後輩で、くめと組んで多くの作品を発表した瀧廉太郎や、同期卒業生のバイオリニスト安藤幸、大阪音楽学校(現大阪音楽大学)を設立した永井幸次らについても解説した。

  □     □

 小山さんは「紀州藩付家老水野忠央(ただなか)の文化政策」をテーマに講話。第9代新宮藩主・忠央が行った各種政策などについて話した。

 紀州藩は他の御三家の付家老と連携して幕府に待遇改善を願い出るなど、付家老という地位に満足せず独立した大名に昇格するためにさまざまな運動を展開。

 水野家は、資金を貸し付けて御炭山をつくり、新宮の池田、勝浦に浜役所を設置。炭納屋を建てて大量の木炭を貯蔵し、江戸に送って莫大(ばくだい)な利益を得た。また、ニッケイを栽培して製薬局を開いたり、ハゼやミカンの植栽を奨励するなどの産業育成も行った。

 経済政策の他、積極的に文化政策も展開。忠央が刊行した「丹鶴叢書(そうしょ)」について小山さんは「吉田松陰は忠央を『奸(かん)にして才あり、世すこぶるこれを恐る』と評した。松陰にとっても無視できない存在であったのでは」と話した。

(2022年2月23日付紙面より)

東くめ(新宮市提供)
泉健さん
小山譽城さん
2022年02月23日
45 改正法対応などを考える
 電子帳簿保存法セミナー  (串本町商工会 )

 串本町商工会主催のオンラインセミナー「今こそ始めるDX!電子帳簿保存法対策セミナー」が21日にあり、25人が参加して改正法への対応の仕方を考えるなどした。

 このセミナーは、1月1日施行の改正電子帳簿保存法により従来の紙による書類保存が猶予期間(2年間)以降認められなくなることへの対処を今から始めてほしい、という思いを込めて計画した。当初は1月下旬に会場聴講の形で開く予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い中止。オンライン実施に切り替えて再計画し、聴講を呼び掛けた。

 当日はDX(デジタル・トランスフォーメーションの略称、デジタル技術による変革の概念)アドバイザー資格を持つASMILE(アスミル)株式会社(旧和歌山ゼロックス株式会社)の星野淳一さんが講師として登壇。事業に関係する書類を▽帳簿▽自社書類▽他社書類(紙)▽電子取引書類(PDF)―に区分し、それぞれどのような対策が求められるかを解説した。

 自社の帳簿や書類はパソコンで作成するケースが大半のため、相手の事情で紙に出力しても自社はそのデータを電子保存すれば対応可。相手から紙で見積書などの書類が送られてきた場合はスキャンし電子保存する対応が必須となる。電子取引はどのような状況がそれに該当するかを紹介しつつ、書類のやりとりがPDFとなるのでその電子保存が必要になる。

 税務署による承認制度が廃止されるなど経理面での負担緩和が進む一方、数年ごとの税務調査で税理士が求める電子データをパソコンなどの画面ですぐに示せる状況が今後必要となる。星野さんは電子データの効率的な管理方法やSaaS型クラウド活用によるタイムスタンプの不要化を紹介し、経理処理や電子契約などの省力化(生産性向上)システムがあることにも触れつつ▽保存ルール▽検索ルール▽保存先(同クラウドのストレージサービスを推奨)を決めて電子化を進めることを勧めた。

 電子保存の義務化はそう遠い話ではなく、同社も手伝いができるので今から対策を始め、できれば来年10月導入のインボイス制度を視野に入れてそれまでに完了してもらえればと促すなどした。

(2022年2月23日付紙面より)

オンラインで開かれた電子帳簿保存法対策セミナーの様子
2022年02月23日
46 版画907点を審査 展示は本年度も中止に (新宮・東牟婁)

 東牟婁地方美育協会(会長=芝﨑勝善・宇久井小学校長)は18日、那智勝浦町教育センターで「東牟婁地方学校版画展」の作品審査会を開いた。新宮・東牟婁地方の小中学校40校から907点(小学校665点=特別支援63点含む、中学校242点=特別支援8点含む)が出品された中から、特選80点、準特選120点を選出した。

 戦後教育の中で「子どもたちに『木の国』和歌山の特産品である木材を使った作品づくりの機会を」との思いから始まり、70年近い歴史がある取り組み。郡独自の版画審査会や展示を実施しているのは県内でも新宮・東牟婁地方のみだが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため本年度の展示会も中止となっている。

 審査は美育協会役員のみで実施し、刷りの美しさや人物の表情などのポイントを見て議論を進めた。木版画の他、中学生の作品ではステンシルやドライポイント、コラグラフなどの技法を使った作品も多く出品されていた。

(2022年2月23日付紙面より)

中学生の作品を審査する役員ら=18日、那智勝浦町教育センター
2022年02月23日
47 早咲きのオオシマザクラ
 モニュメント前でほころぶ  (太地町森浦 )

 太地町の玄関口である森浦で、早咲きサクラとして知られるオオシマザクラの花がほころび、通行人や乗車する人々の目を楽しませている。

 サクラは県道沿いに建てられたザトウクジラのモニュメント近くに植えられたうちの一本。近年になって毎年、2月上中旬にかけて花を付けている。

 バラ科サクラ属で、古くから燃料として利用されてきたことから「タキギザクラ」とも呼ばれている。

 モニュメントとサクラを一度に収めようと、車を止めてスマートフォンで撮影する運転手の姿も見られた。同乗していた40代女性は「クジラのモニュメントとサクラが一緒に見られるとは思わなかった。きれい。良い一枚が撮れました」と話していた。

(2022年2月23日付紙面より)

クジラのモニュメントと早咲きのオオシマザクラ=21日、太地町森浦

2022年02月23日
48 串本―二色間で上水道融通  緊急連絡管供用開始を発表  (串本町 )
2022年02月23日
49 紀南学園、2カ年で改築へ  公設市場で広域議会  
2022年02月23日
50 年月越え場所移したアジサイ  開花を待ち望む声多く  (那智勝浦町 )
2022年02月23日
51 コロナ収束を信じて  感染対策施しプレーに励む  (新宮GG同好会 )
2022年02月23日
52 花と鳥がお出迎え  田嶋さん宅のミモザ満開  (那智勝浦町 )
2022年02月23日
53 証言や記録を振り返る  1960年チリ地震津波㊦  
2022年02月23日
54 4年7カ月にわたり尽力  前行政相談委員・南さんに感謝状  (御浜町 )
2022年02月23日
55 1年後に迫った紀宝町議選  議員定数13から11に  
2022年02月23日
56 中咲人君(矢渕中)が三重県代表に  中部日本個人・重奏コンテスト  
2022年02月23日
57 お悔やみ情報
  
2022年02月22日
58 産婦人科医師派遣決定
 慈恵会医科大から2人  (新宮市立医療センター )

 新宮市立医療センターにこのたび、東京慈恵会医科大学医学部医学科産婦人科学講座から、部長職常勤医師1人、非常勤医師1人の派遣が決定した。市が21日に発表した。派遣時期は4月からを予定。市立医療センターは「当センターでの分娩(ぶんべん)再開に向け、着実に準備を進めていく」とコメントを寄せている。

 常勤医師1人の退職決定に伴い、3月1日(火)以降の分娩予約休止を発表している同医療センター。新宮・東牟婁エリアの中核病院として、年間約300件の分娩を行ってきた。

 分娩休止を受け、市当局や市議会は医師招聘(しょうへい)に向けて各関係機関に要望活動を展開。今月18日には学校法人近畿大学(世耕弘成理事長)と産婦人科医師派遣などを盛り込んだ包括連携協定を締結していた。

 慈恵会医科大からの医師派遣の決定に当たり、田岡実千年市長は「誠にありがたく思っている。このことにより、他の大学からの医師派遣も含め、安心・安全な分娩再開に向け、着実に前進している」と関係者に感謝。

 「ただし、緊急手術や緊急分娩など、24時間対応できるよう、派遣される常勤医師および非常勤医師の方々の勤務体制を構築することが必要となる。ご迷惑をお掛けしている妊婦の皆さんをはじめ、市民の皆さまには確実に分娩が再開できる体制が整えば、市および医療センターからお知らせいたします」と理解を求めている。

 市立医療センターの中井三量院長は、産婦人科部長医師退職により3月中旬以降の産婦人科診療、出産分娩はいったん中止となる見込みとしながらも「4月時点ではまだ当院での出産分娩はできないが、以降のさらなる常勤医師獲得に向け活動しており、体制が整い次第可能な限り早急に出産分娩ができるよう努力し準備を進めていく」とコメントを出している。

(2022年2月22日付紙面より)

慈恵会医科大から医師派遣が決定した新宮市立医療センター
2022年02月22日
59 10年目のコスモスのために
 チーム御所の地が作業に汗  (那智勝浦町 )

 「今年はメモリアルイヤー。コスモスを植え始めて10年になる。必ずきれいに咲かせたい」。そう話すのは那智勝浦町狗子ノ川のチーム御所(ごしょ)の地(じ)代表の建石修さんだ。チーム御所の地は毎年、同町狗子ノ川の通称「御所の地」の4・5反ある休耕田にきれいなコスモスを咲かせ、人々の目を楽しませている。

 その昔、那智聖(なちひじり)の行場であったという同所。元々は田んぼとして利用されていたが、2011年に発生した紀伊半島大水害によって、水路が破損。水が使えないことから休耕田となった。

 由緒ある土地を放置してはいけないと当時、狗子ノ川区長を務めていた建石さんの下、同区で協議を重ねた。区で花の部会を立ち上げ、地域おこしを兼ねてチューリップや菜の花、コスモスを植えてきた。

 その後、花の部会を前身にチーム御所の地を設立し、コスモスを植え続けて今年で10年目を迎えた。同所は毎年、一面に咲くコスモスを一目見ようと町内外から多くの人々が訪れる人気のスポットとなった。

 会員によると、数年間は和歌山県や町からの補助もあったが、今はないという。しかし、同所に咲くコスモスを喜び、チーム御所の地の活動を応援する人からの援助もあり、感謝しているとした。

 この日は建石さんと建石頼男さん、松尾悦子さんら役員と会員2人が参加。事前に町消防本部に届け出し、トラクターによる耕耘(こううん)を妨げる雑草の焼却に取り組んだ。会員は延焼防止のため、ホースで周辺に水をまきながら、雑草を燃やすなどの作業に汗を流した。

 気候によって時期の変更はあるが、9月ごろにコスモスの種まきを行い、10月後半から11月にかけて開花する見込み。

 コスモスの見せ方などを研究するために各地を視察しているという建石さんは「昨年は種をまく時期が悪く、あまり良くなかった。今年は10年の年なので、きれいに咲かせたい。皆さんに喜んでもらえるように頑張ります」と笑顔で語った。

(2022年2月22日付紙面より)

今年のコスモスのために作業に取り組む=19日、那智勝浦町狗子ノ川
毎年多くの人々の目を楽しませるコスモス(昨年10月中旬撮影)
2022年02月22日
60 火伏せとコロナ終息願う
 古座神社で愛宕権現例祭  (串本町 )

 串本町古座にある古座神社(石田保宮司)で19、20日の2日間にわたって愛宕(あたご)権現の例祭があり、古座区の南藤房男区長らが火伏せやコロナ禍の終息を願って礼を尽くした。

 愛宕権現は古く軍神として武家、また京の都では火盗守護の利益を求めて庶民の信仰を集めた経緯がある。本地仏は勝軍地蔵。古式捕鯨で発展した古座は家屋が密に並ぶまちなみを宿すため、愛宕権現を安置して今も欠かさず信仰を注ぎつつ日々取り扱う火への細心を保っている。

 近年まで後背の山腹に祠(ほこら)を据えてまつっていたが参道が急峻(きゅうしゅん)で奉仕する代表者の高齢化もあり、今は同神社境内にある九龍島(くろしま)神社へうつして火伏せの加護を求める信仰をつなぐところとなっている。

 今年は新型コロナウイルスの情勢で河内会による御舟謡(みふねうた)の奉納を休止としたが、神事は例年通り実施。19日夜半の宵宮祭を経て20日は同祠前で大前の儀をし、同区と勇進会、河内会、串本町消防団古座分団の各代表者と責任役員が石田宮司に続いて玉ぐしをささげるなどして礼を尽くした。

 この例祭で奉納した「だんご」は神事後、愛宕権現の利益とともに火の取り扱いへの細心を振り返るきっかけとして参列者や集まった住民に授与した。南藤区長は「愛宕権現は火の神様なので区民には火災に十分気を付けてほしい。あと、早くコロナも終息してほしい」と願うところを語り、「今年は何としても河内祭(こうちまつり)をしたいし、コロナの行動制限がもっと緩まればできると思う。学校関係(=櫂伝馬(かいでんま)の奉仕)はさすがに抜きにしてもできる限り何とかしたい」と話した。

(2022年2月22日付紙面より)

九龍島神社前で愛宕権現の例祭を執行=20日、古座神社
「だんご」を授与して火への細心の裾野を広げる参列者ら
2022年02月22日
61 例年通りの祭り斎行を祈る
 天神社で春の例大祭  (那智勝浦町 )

 学問の神様・菅原道真を主神として古くから厚い信仰を集める那智勝浦町天満の天神社(髙橋正樹宮司)の春の例大祭が19日宵宮、20日に本宮の日程で営まれた。今年は昨年と同様、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から神事のみの斎行となったが、天満交友会による獅子神楽の奉納があった。

 順番に始まる那智谷筋の祭りの最後を飾る同例大祭。例年は古式弓法で大的を射抜いて鬼の邪気を払うお弓神事や祭典委員会(楠本實委員長)が先導する行列が区内を練り歩く。

 最後は餅まきが盛大に実施され多くの住民でにぎわっているが、今年は関係者ら約30人が参列して静かに祭りが進められた。 

 髙橋宮司が祝詞を奏上し、関係者が玉串をささげた。続いて、天満交友会が2演目の獅子神楽を奉納した。

 天満交友会の山東平(さんどう・たいら)会長は「例年なら1カ月は練習する。規模縮小のため、少人数で1週間のみ練習して今日に臨んだ。来年こそは例年通りの例大祭や各家庭を回る地下(じげ)回しができることを願っています」。

 楠本委員長は「最近はコロナの流行が懸念されるため、宮司たちと協議して今回の形にして良かったと思う。3年も休むと伝統が廃れてしまう可能性もあるため、来年こそは斎行できるように祈願しました」と話した。

 同社責任役員の越水政憲さんは「町の発展などを祈願する伝統的なお祭りを次につないでいきたい。そのためにもコロナの終息を祈っています」。

 髙橋宮司は「無事にお祭りが斎行できて良かった。良い年であることを祈願しました。来年こそは弓行事をしっかりやりたいと思います」と語った。

(2022年2月22日付紙面より)

天満交友会による獅子神楽の奉納=20日、那智勝浦町の天神社
関係者らが参列した
2022年02月22日
62 元気は命。命は生きる力  子育てワークショップ  (紀宝町 )
2022年02月22日
63 まもなくクマノザクラの季節  スマホでステキな一枚を  
2022年02月22日
64 献血呼び掛け、協力に感謝  勝浦LCが奉仕活動  (新宮市 )
2022年02月22日
65 東大人文教員らが熊野研修 セミナー通して研究発表 (新宮市)
2022年02月22日
66 災害リスクを確認しよう  新宮市とNHKがポスター共同作成  
2022年02月22日
67 寒風の中、駆け抜ける 下里中で長距離走記録会 (那智勝浦町)
2022年02月22日
68 3年生と楽しい思い出を  熊野川中で「送別レクリエーション」  (新宮市 )
2022年02月22日
69 公園遊具の一部使用禁止  運動公園と祇園山公園で  
2022年02月22日
70 本年度入賞作品18点を披露  ジオパークセで紀南展始まる  (わかやまネイチャー・アワード )
2022年02月22日
71 お悔やみ情報
  
2022年02月20日
72 三位一体で美化活動
 ボランティア・サポート・プログラム  (那智勝浦町 )

 国土交通省が国道の清掃・美化活動に取り組むボランティア活動を支援するボランティア・サポート・プログラムの調印式が18日、那智勝浦町役場であった。出席した実施団体の町建設業組合有志の会の上地秀和代表と堀順一郎町長、国交省紀南河川国道事務所の川尻竜也所長が協定を結んだ。同町においての締結は初で、今後は3者が協力して朝日地区の歩道部において、清掃や美化活動などに取り組む。

 2000年から始まった同プログラムは道路管理者である国交省や市町村が実施団体の活動をサポートし、実施団体が責任を持って活動を行う取り組み。清掃用具など活動に必要な道具は国交省が支給し、市町村は収集ごみの処理や団体との連絡窓口として協力する。

 和歌山県内で6団体目。紀南河川国道事務所管内では新宮市(2団体あり)、田辺市、白浜町に次いで5団体目となった。活動内容は清掃のみならず、各団体によってさまざまだという。

 実施団体として申し出た有志の会には、町建設業組合(21社)からカミジ技建株式会社、井筒建設株式会社、木原造林株式会社、大和建設株式会社の4社が参加。

 同町朝日地区の勝浦交差点から那智勝浦消防本部東交差点までの歩道部(片側約550㍍、上下線約1100㍍)で清掃に取り組み、道路構造物の目視点検なども行う。活動日は偶数月の第2火曜日に定めている。

 調印式では堀町長が「朝日地区の国道42号は交通量も多く、町営バスも通る。活動いただけることで町内の美化や意識の向上、活性化にもつながる」。

 川尻所長は「有志の会の皆さまがプロの目線で目視点検を行っていただけることは心強い。三位一体となって、地域に取り組みが根差せるように頑張りたい」と話した。

 上地代表は「生まれ育った地元に貢献したいとの思いで参加した。那智勝浦町は観光の町。お越しいただいた皆さまに『マグロや温泉も良かったが、道路もきれいだった』と思っていただけるように努めたい」と語った。

(2022年2月20日付紙面より)

締結を終えた(左から)国土交通省紀南河川国道事務所の川尻竜也所長、那智勝浦町建設業組合有志の会の上地秀和代表、堀順一郎町長=18日、那智勝浦町役場
ボランティア・サポート・プログラムの調印式の様子
2022年02月20日
73 日本と中国を比較分析
 和歌山大学が出前講義  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で16日、和歌山大学による高大連携出前講義があった。同大学教育学部の三品英憲教授が「日本社会と中国社会―比較をすれば見えてくる?―」と題してオンラインで講話し、1、2年生16人が聴講した。

 高校生により専門的な大学での学びやその楽しさを体験してもらおうと実施しており、オンライン開催は今回が初。三品教授は中国近現代史が専門で、教育学部では世界史に関する講義を担っている。

 三品教授は講義の狙いについて「日本人と中国人は同じモンゴロイドで稲作や漢字、箸など文化的にも多くの共通点を持つことから『同種同文』といわれるが、価値観や社会体制は大きく異なっている。その違いを歴史的観点から考察し、互いの理解につなげていくことが重要」と説明した。

 江戸時代の日本社会と清代の中国社会の特徴を、財産相続形態の違いから解説。「家業・家産・家名を長男1人が受け継ぐ長子単独相続制を取った日本では、身分やムラ社会(※)の構成員が固定化され、『村八分』という強制力を持つ『寄合』の組織に滅私奉公する価値観が形成された。一方、男子均分相続制を取った中国には身分がなく、個々人がより良い生活を求めて居住地を移動し、努力や才覚によって階級の上昇・没落が決まる流動的な社会が形成された。村への帰属意識が弱く、個人の自由が優先される社会であるがゆえに、現在のような一党独裁体制が求められるようになった。このような社会構造の違いが価値観の違いを生み出した」と語った。

 鍋割優心君(1年)は「新型コロナウイルス感染症のニュースで中国のことを耳にする機会が増え、それを理解するきっかけになるのではと思って参加した。中国のようなネットワーク型社会のいい面と弱い面の両方を知ることができて面白かった」と話していた。

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※ムラ社会

 集落に基づいて形成され、有力者を中心とした厳しい秩序を保つ排他的な社会。日本特有の村落社会を指す用語。

(2022年2月20日付紙面より)

三品英憲教授が講話=16日、新宮市の県立新宮高校
2022年02月20日
74 窓口設け各種業務に対応
 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は16日、役場1階会議室(期日前投票時に使用する場所で「新型コロナウイルスワクチン接種相談窓口」の隣)に「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」窓口を設置した。配置された職員が同給付金に係る町民への案内や質問、業務に対応する。

 給付事業は国の経済対策に基づくもので、世帯全員の令和3年度住民税均等割が非課税の世帯と、コロナの影響で昨年1月以降の収入が減少して「住民税非課税相当」(※)の収入になった家計急変世帯のいずれかが対象となる。同町では約2700世帯が対象だという。

 給付は1世帯につき10万円だが、重複しての受給はできない。支給時期は確認書または申請書の受理から約2~3週間後が目安としている。

 受給するには手続きが必要で、世帯全員の令和3年度の住民税が非課税の世帯に関しては、町から届いた確認書に必要事項を記入の上、返信する。

 「住民税非課税相当」の収入になった家計急変世帯は申請が必要。申請書に必要事項を記入し添付書類などとともに、郵送または直接提出する。申請期間は3月1日(火)~9月30日(金)。いずれの世帯も3月上旬から随時支給される予定とした。

 同窓口では給付事業を進めるに当たり、コロナの影響でない収入減少による給付申請は、不正受給(詐欺罪)に問われる可能性があると注意を促している。

 なお、自宅や職場などに都道府県や市区町村、国(の職員)などをかたる不審な電話や郵便があった場合は、町や最寄りの警察署か警察相談専用電話(#9110)に連絡するなど、同給付金の「振り込め詐欺」や「個人情報の詐取」に注意するよう呼び掛けている。

 担当職員は「申請書などは現在、対象世帯全てには送付できていない。世帯主さまがお亡くなりになられた世帯や転入世帯など約150世帯分は今後送付させていただく。ご不明な点がある際は電話や窓口でのご説明をさせていただきます。お気軽にご相談ください」と話している。

 臨時特別給付金に関する問い合わせは同窓口(電話0735・29・2280)まで。

  □     □

※住民税非課税相当

 世帯員全員のそれぞれの年収見込額(令和3年1月以降の任意の1カ月収入×12倍)が住民税非課税水準以下であることを指す。

(2022年2月20日付紙面より)

専用窓口を設置し「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」の業務に当たる=18日、那智勝浦町役場1階会議室
2022年02月20日
75 防災への意識を高める
 丹鶴幼で地震津波避難訓練  (新宮市 )

 新宮市立丹鶴幼稚園(下岡容子園長、園児44人)で18日、地震・津波避難訓練が行われた。園児らは落ち着いて避難経路をたどるなどして防災への意識を高めた。

 同園では火災や地震、不審者などを想定した各訓練を定期的に実施し、日頃から防災・防犯意識を高めている。この日は午前10時ごろに地震発生を知らせる放送が流れた。園庭で遊んでいた子どもたちはその場に座り、手で頭を覆って身を守った後、教職員の指示に従って避難を開始。年長児と3歳児が手をつなぎながら、近隣にある市保健センター隣の花壇・タウンガーデンへと逃げた。

 下岡園長は「今日は上手に逃げることができました」と講評。「周囲に落下物があるときは丈夫な物の下に潜り、お外などで遊んでいる場合は『ダンゴムシのポーズ』で頭や体を守ってくださいね」と伝えた。

 地震後には津波が発生する可能性があると語り「災害はいつ起こるか分かりません。近くの高い建物などに避難することを忘れないで」と呼び掛けていた。

 訓練後にはみんなで園に戻り、クラスごとに分かれて災害にまつわる紙芝居の読み聞かせや防災頭巾の装着方法を確認した。

(2022年2月20日付紙面より)

教職員の指示に従い避難する園児=18日、新宮市立丹鶴幼稚園
防災頭巾のかぶり方を確認した
2022年02月20日
76 「県民の皆さまへのお願い」変更  まん延防止等重点措置延長に伴い  (和歌山県 )
2022年02月20日
77 市長に答申書を提出  新宮市ごみ減量等推進審議会  
2022年02月20日
78 3作品がノミネート  第24回学校華道インターネット花展  (和の心「珠蒼の会」 )
2022年02月20日
79 「全国大会出場目指す」  下古谷兄弟が関西大会出場  (管打楽器ソロコンテスト )
2022年02月20日
80 地域の伝統文化継承を  宇久井小4が獅子舞体験  (那智勝浦町 )
2022年02月20日
81 「小学校で会いましょう」  成川小、成川保でオンライン交流会  (紀宝町 )
2022年02月20日
82 タイの富裕層向けに高級柑橘  2年ぶり、中晩柑の輸出再開  (JA伊勢 )
2022年02月20日
83 移動支所の業務を再開  確定申告、町県民税申告相談も開設  (紀宝町 )
2022年02月20日
84 お悔やみ情報
  
2022年02月19日
85 地域を支える漁業に触れる
 宇久井中2年が大敷へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)の2年生14人が18日早朝、宇久井漁業協同組合(向井誠士組合長)協力の下で漁業体験学習に臨んだ。第三十宇久井丸と第三十六宇久井丸に乗船した生徒たちは、大型定置網(通称・大敷)から旬のブリやワラサが引き揚げられる様子を間近で見学し、地域を支える漁師の仕事を肌で感じた。

 宇久井大敷の歴史は1926(大正15)年に始まる。黒潮の影響を受ける好漁場であり、ブリやサバ、アジ、サワラなどを主に、四季折々の魚種が取れる。48(昭和23)年にはブリの大漁によって宇久井中学校の旧校舎が建設されたとも伝わっている。

 漁業とのつながりの深い同校は20年以上にわたって海洋教育に取り組み、地元漁師自らが講師となって漁業の歴史や漁法、魚種、料理法などを生徒たちに伝えている。漁業に関わる人々の苦労や水揚げの喜びを共にすることで、将来的な後継者育成も視野に入れている。本年度は新型コロナウイルス感染対策のため、2年生29人が2日間に分かれて乗船する。

 明け方の宇久井漁港に集合した生徒たちは、漁師と共に沖合約3㌔の定置網へ出漁。この日はブリやワラサ約20本が水揚げされ、漁協関係者は「量は少なかったが、ブリに脂がのって形が良くなってきた。次回の乗船時は大漁を期待している」と語った。

 祖父が漁師をしているという亀井星空(きらら)さんは「漁の話をよく聞いていたが、実際に漁を見るのは初めて。大きな魚を間近で見られて、迫力があった」。田原まなさんは「これまで漁師さんの講話を聞いて学習してきたが、想像以上に体力を使う、自然との関わりが深い仕事だと感じた。漁師さんの手際の良さやチームワークが印象的だった」と話していた。

(2022年2月19日付紙面より)

夜明けに第三十宇久井丸で出漁する生徒ら=18日、那智勝浦町の宇久井漁港
水揚げされたブリやワラサ
2022年02月19日
86 生涯現役の就労を支援
 中高年向け就職説明会  (新宮市 )

 新宮市生涯現役促進地域連携協議会は16、17の両日、同市神倉のハローワーク新宮で福祉の職場就職説明会を開いた。介護や障害者福祉施設4事業者が集まり、市内在住の55歳以上を対象に職種や仕事内容などを丁寧に説明した。また、両日とも55歳以下の参加も良しとした。

 厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」の採択を和歌山県内で初めて受けた同協議会。和歌山労働局の受託事業として就業を希望する人と雇用を希望する企業や事業所へのマッチングを行い、中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を実施している。

 これまでに「高齢者向け就労意識調査および企業向け雇用ニーズ調査」「生涯現役セミナー」「重点業種におけるスキルアップセミナー」「高齢者向けの総合相談窓口設置」「事業所訪問による業務の掘り起こし」などを行ってきた。

 今回の募集は介護、教育や生活支援、ケアプランの作成、送迎などの業務内容。▽児童養護施設紀南学園(児童福祉)▽社会福祉法人美熊野福祉会(障害者福祉)▽社会福祉法人紀友会(老人福祉・介護)▽社会福祉法人いなほ福祉会(障害者福祉)―の4事業所が参加した。各事業所の担当者が詳細を説明し、来所者の質問に答えた。

 ハローワーク新宮の榎坂博文所長は「若年層の人口流出があるため、この地域では55歳以上の方々の労働力は重要な力となる。面接会において、皆さまが自分に適した仕事を見つけ、生涯現役でご就労いただけたら幸いです」。

 同協議会事務局担当の西利行さんは「今回は55歳以上にとらわれず、若い方にも呼び掛けを行った。介護の現場においては人材不足も懸念されている。この機会を通じて企業さまの手助けにもつながれば」と話した。

 同事業は3カ年事業のため、本年度3月31日(木)をもって終了となる。同協議会事務局によると、詳細は未定だが、市単独による継続も視野に入れて現在、協議を進めているという。

(2022年2月19日付紙面より)

就職説明会の様子=16日、新宮市神倉のハローワーク新宮
2022年02月19日
87 元気いっぱいの大絵馬見に来て
 勝浦八幡神社境内に設置  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)の境内には現在、子どもたちが手作りした元気いっぱいの大絵馬が掲げられている。大絵馬を撮影する参拝者の姿も見られている。

 大絵馬は昨年12月半ばに同神社として初めて制作されたもの。神社本庁の過疎地域活性化推進施策を同社が受け実施。太地町在住で日本画家の土長けいさん指導の下、町内の3歳から12歳までの子どもたち32人が今年の干支「寅」を自由に描いた。

 12月末に境内に設置され、評判だという。今後も毎年、大絵馬作りを実施するという。

 髙橋宮司は「お正月には、絵馬作りに参加した子どもたちとそのご家族が参拝に来られていた。写真を撮られる人も多いです。ご参拝の際にはぜひ、元気いっぱいの大絵馬も見ていただけたら」と話していた。

(2022年2月19日付紙面より)

子どもたち手作りの大絵馬が境内に彩りを添えている=12日、那智勝浦町の勝浦八幡神社
2022年02月19日
88 栄養、運動、人とのつながりを
 フレイル対策のポイント  

 新型コロナウイルスの影響で、外出する機会が減ったことにより、健康への悪影響が懸念されている。高齢期の健康を守るためには、持病や生活習慣病の悪化を防ぐとともに、心身の機能の衰えに早く気付き、適切な対応策を講じることが有効だ。

 そのために課題となるのが「フレイル(虚弱)」対策。フレイルにならないためには「栄養」「運動」「人とのつながり」が重要だという。

 フレイルとは、加齢に伴い気力や体力など心身の活力が低下するとともに、社会的なつながりが薄れている状態をいう。健康と要介護の間のような状態で、放置すると健康や生活機能を損なう可能性がある。

 高齢期は筋肉量が落ちやすいため、タンパク質を取り、栄養バランスの良い食事をしっかり食べることがポイントとなる。

 歩く速さが以前より遅くなったり、立ち座りなどで支障が出ている場合はフレイルの恐れがあり、転倒による骨折は要介護状態を招く大きな原因となる。▽週2回以上、30分程度歩くなどの運動▽廊下や階段などに手すりを付け、家の中の危険場所の改善―なども心掛けてみては。

 心の健康状態が不安定な場合は、生活のリズムを整えることや、散歩など気分転換になる方法を考えることが大切で、つらいときは無理せず、心身を休めることが大切。

 「閉じこもり」はフレイルを招く原因となるため、買い物や散歩などの社会参加を心掛けることも予防につながるという。

 身近に相談できる人がいると心強いが、近くにいない場合は地域包括支援センターなどに相談し、健康状態が良くない状況が続いていたら、かかりつけ医や保健センターなどに相談し、急な健康状態の悪化の場合は医療機関への受診を。

(2022年2月19日付紙面より)

2022年02月19日
89 新宮弓友会Bが優勝
 新宮弓友会主催の月例射会  
2022年02月19日
90 山口酒店が優勝
 第175回職場対抗ボウリング大会  
2022年02月19日
91 開催を信じ優勝目指す
 新人戦に向け練習に励む  (新宮高校女子サッカー部 )
2022年02月19日
92 牛乳パックのしるし  太田小・加苅愛心さんが発見  (こども新聞 )
2022年02月19日
93 医師不足問題「働き掛けを」  各課が所管事務を報告  (新宮市議会教育民生委員会 )
2022年02月19日
94 花ほころび始め春告げる  和泉さん宅のシダレコウバイなど  (那智勝浦町 )
2022年02月19日
95 釈迦の遺徳をしのぶ  本廣寺で「涅槃会」法要  (新宮仏教会 )
2022年02月19日
96 中川さんと松實君が受賞  第60回和歌山県スポーツ賞  
2022年02月19日
97 子ども用マスクなどを寄贈  今後の予防期待し串本町へ  (株式会社イトー )
2022年02月19日
98 明神地内の県道通行再開へ  21日から昼間片側通行可に  (古座川町 )
2022年02月19日
99 高齢者施設向け初期対応手引き作成  往診する「かかりつけ医」も募集  (和歌山県 )
2022年02月19日
100 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第46回】栄養バランスは難しくない!  

 ご飯を作るとき、時短レシピばかりだと栄養が心配だという方がたくさんいます。栄養を考えるというのは一見とても難しいように思いますが、実際はそんなに大変ではありません! 栄養は大きく三つのグループに分かれます。この三つのグループをなんとなく頭に入れておけば、どんな時短レシピも栄養満点にすることができます。

 まずは、今最も注目されている赤色グループから。赤は、肉・魚・豆・牛乳などのタンパク質群です。いわゆる主菜になるメインの人たちです。どんな時短レシピにも、大抵入っているのではないでしょうか? 肉は鶏肉・豚肉・牛肉はもちろんひき肉、ハムやソーセージなどの加工肉もこの赤色に分類されます。魚も、魚介類全般と思ってください。他にも、乳製品のチーズやヨーグルト、大豆などの豆類、おみそなんかも赤色グループです。タンパク質は体づくりには欠かせません。体内のホルモンや酵素、そして免疫物質も作り出すので、とても大切な栄養源です。1食当たりここから必ず二つ以上を使うと意識するのがおすすめです。

 さて、今度は赤色とは反対に、悪役のように扱われている炭水化物の黄色グループです。ご飯や、パン・うどんなどの麺類。そして、芋類もこのグループに入ります。さらにサラダ油・オリーブオイルやごま油なども。そして、砂糖もこのグループです。糖質は、肥満のもととして嫌われていますが、実は体には必要なエネルギーです。なぜなら脳のエネルギー源になるのは糖質だけなんです。また、筋肉をつくるためにも糖質は不可欠です。取り過ぎはよくありませんが、特に育ち盛りの子どもたちには絶対に必要な栄養素になります。肥満が気になるなら、砂糖は控えて白米は玄米に、パンはライ麦に変えるなど低GIを意識してはいかがでしょうか? このグループも1食に一つは取り入れましょう。

 最後は、健康といえばみんな思い浮かべる緑色グループです。これは野菜と果物と覚えておけばオッケー。果物と野菜はほとんどここに入ります。芋類は、黄色グループですが、カボチャは緑色に入ります。カボチャは、野菜の中では糖質がやや高めですが食物繊維など栄養がとても豊富です。この緑色グループは積極的に取り入れたい栄養です。ここからも二つ以上は1食に入れていきたいところです。

 栄養バランスを考えるときこの三つのグループのもの全てを取り入れることを心掛けてください。例えば今日は丼にしよう!となっても、赤色グループから鶏肉を選んで親子丼!となれば、卵と鶏肉で赤はクリア!玉ねぎもしくは長ネギで緑は一つクリア。ご飯と油で黄はクリアです。でも、緑が少し少ないなと感じたら、ホウレンソウのスープを作ろうとかコマツナのおひたしを足そうとかキノコも具材で使っちゃおう!とかそういうことでいいんです。

 何よりも、笑顔のお母さんと楽しく食事をすることが子どもたちの心の栄養になるのです! ぜひ軽い気持ちで意識するところから始めてみてください。

(2022年2月19日付紙面より)

2022年02月18日
101 産婦人科医師を派遣予定
 近畿大学と包括連携協定締結  (新宮市 )

 新宮市はこのたび、人的・知的資源の交流と活用推進を目的に、学校法人近畿大学(大阪府東大阪市)と包括連携協定を結んだ。16日、新型コロナウイルス感染状況を鑑みオンラインを通して行われた締結式には同大学の世耕弘成理事長と田岡実千年市長が出席した。取り組みの第1段として、医師不足となっている市立医療センターに同大学病院からの産婦人科医師派遣を予定しているという。

 同市は大学創設者・世耕弘一氏(1893~1965年、市名誉市民)の生誕地。同大学附属新宮高等学校・中学校や水産研究所新宮実験場が所在するなど、ゆかり深いつながりがある。そういった関係性から両者はこれまでも地域活動や人材育成など、産官学の連携によってさまざまな取り組みを行ってきた。

 両者の連携をさらに拡大・深化させるこのたびの協定締結。今後、①医療・健康・福祉・スポーツ・育児②防災・減災③教育および人材育成④まちづくり⑤生涯学習⑥学術研究⑦国際交流⑧施設の利用―に関することや⑨その他前条の目的に沿い、両者が必要と認める事項を展開し地域振興に取り組んでいく。同大学はまずは先行して①~④の4分野において市の支援を行っていくという。

 締結に当たり、田岡市長は「市が抱える地域課題についてあらゆる分野から解決に向けたご支援とご協力を頂けることを大変喜ばしく、また心強く感じている」と世耕理事長と同大学の尽力に感謝。「今後、さらに連携を深める中で地域の皆さまが安心安全で心豊かで元気に暮らせるまちづくりにまい進していく」と誓い、さらなる協力を求めた。

 世耕理事長は、産婦人科医の退職に伴い、分娩(ぶんべん)継続が困難となっている市立医療センターの実情について述べ「市長や市議会、また地域住民らから分娩の再開・継続を望む悲痛な要望を受けて検討を重ね、協力を決断した。医師派遣により分娩再開が可能となり、当面安定的に継続もできると考えている。医療だけではなく、縁の深い新宮市ともっと関係を深めるべきだと思った」と締結に至った経緯を説明。

 同大学病院では県と連携し地域医療枠を設けていることや、医学生に対し地域医療のやりがいや地域の魅力を伝える取り組みも実践していること、他分野における取り組みに対する展望などを語り「新宮市と近畿大学には大きなポテンシャルがあると思っている。これを機に関係性を深化させていきたい」とあいさつした。

 同大学病院は非常勤医師を定期的に派遣する他、現在同大学病院に勤務している産婦人科医師1人が退職し、市立医療センターの常勤医として勤務する予定。

(2022年2月18日付紙面より)

田岡実千年市長(右)と近畿大学の世耕弘成理事長が包括連携協定を締結した=16日、新宮市役所
2022年02月18日
102 堀町長がモデルナ製PR
 3回目ワクチン接種で  (那智勝浦町 )

 新型コロナウイルスのワクチン集団接種が進む那智勝浦町の体育文化会館で16日、堀順一郎町長が3回目の接種を行ったた。ワクチンはモデルナ製で、種類問わず安心して接種が受けられることをPRした。

 先月24日から65歳以上の一般高齢者の3回目接種が始まり、この日で9日目。町によると、接種率は14日現在、18・5%で接種は順調に進んでいるとし、目立った副反応などの報告もないとしている。また、町民からは少量だが、ファイザー製のワクチンを望む声もあったという。

 昨年7月に1回目、8月に2回目の接種を行い、どちらもファイザー製のワクチンを接種している堀町長。

 3回目接種を終えて「モデルナ製に不安のある方も多いので、皆さまに安心いただくためにも、今回モデルナ製での接種を行った。ファイザー製を2回接種後にモデルナ製を接種すると抗体が上がるとも聞いている。空きもあるため、接種できる方は申し込んで打っていただけたら」と述べた。

 町では供給量の関係で日時によってワクチンの種類が異なるため、スマートフォンやパソコンなどでそれらが選択できるウェブ予約も勧めている。

  □     □

■今後のスケジュールなど



 榎本直子福祉課長によると、前倒しの接種を行っていくことから、2回目接種が遅れた対象者などを除けば、全体的には4月半ばに3回目の接種を終えることになるという。

 また、12歳以下の子どもの1回目接種については「現段階では検討中だが、3月下旬の接種を予定している」と話していた。

(2022年2月18日付紙面より)

モデルナ製のワクチンで3回目の接種を行う堀順一郎町長=16日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年02月18日
103 白銀の世界に様変わり
 熊野地方でも積雪  

 今シーズン最も強い寒気が流れ込んだ17日、全国各地で積雪があり、温暖で知られる熊野地方でも未明から雪が降った。

 那智勝浦町の熊野那智大社では境内が白銀の世界に様変わりした。

 紀宝町の山間部でも朝には雪が積もり、朝日を浴びる雪だるまもお目見えした。

 和歌山地方気象台によると、17日朝の最低気温は古座川町西川で氷点下2・8度、串本町潮岬で0・7度、新宮市で1度などだった。

(2022年2月18日付紙面より)

境内に雪が積もる=17日午前7時20分ごろ、那智勝浦町の熊野那智大社
朝日を浴びる雪だるま=17日午前7時18分ごろ、紀宝町大里
2022年02月18日
104 「色川の棚田群」が選定
 農林水産省の「つなぐ棚田遺産」  (那智勝浦町 )

 農林水産省はこのほど、優良な棚田を認定する「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」を実施し、全国から271地区の棚田が選ばれた。和歌山県内で8地区が選定され、那智勝浦町の「色川の棚田群」もその中に名を連ねた。

 「つなぐ棚田遺産」は、棚田地域の振興に関する取り組みを積極的に評価するとともに、国民に棚田地域の活性化や棚田の多面的な機能への理解と協力を呼び掛けることが目的。過去には日本の棚田百選も実施された。

 選定基準は▽積極的な維持・保前の取り組みがなされ、今後も継続される見込みがある▽原則として、勾配が20分の1以上の一団の棚田が1㌶以上ある▽棚田を含む地域の振興に係る取り組みに、多様な主体・多世代が参加している―ことが必須要件。さらに「農産物の供給の促進」「国土の保全、水源の涵養(かんよう)」「自然環境の保全」「良好な景観形成」「伝統文化の継承」「棚田を核とした地域の振興」のいずれかに関する取り組みが優れた棚田。

 14日に開催した外部有識者から構成する「つなぐ棚田遺産選定委員会」において、選定された。

 県内では「色川の棚田群」以外に、紀美野町中田の「中田の棚田」、橋本市柱本の「芋谷の棚田」、有田川町清水の「上湯・あらぎ島」、同町沼の「沼の棚田・段々畑」、同町久野原の「久野原の棚田」、同町沼谷の「沼谷『天空の棚田』」、同町杉野原の「杉野原の棚田」が選ばれた。

 認定証授与式は各市町でオンラインにより開催される。また、東京都にある和歌山県のアンテナショップ「わかやま紀州館」では3月末まで「つなぐ棚田遺産」を紹介する特設コーナーが設置され、色川の棚田米など棚田地域の特産品を販売している。

 なお、令和5年秋ごろには那智勝浦町で全国棚田(千枚田)サミットが開催される。

  □     □

■「色川の棚田群」

 「色川の棚田群」は色川棚田地域振興協議会が保全を行っており、同地域では40年以上前から移住に力を注いでいる。多様な人材を受け入れ、地域が一体となって棚田の復田や維持管理に努めてきたという。

 棚田地域振興法を活用して同協議会を組織し、色川地域内6カ所の棚田が連携・協力して、保全・活用に取り組んでいる。さらには若い人材が地域で活躍し、棚田オーナー制、農業体験などの都市農村交流、ウェブの活用や農泊なども実施している。

(2022年2月18日付紙面より)

「つなぐ棚田遺産」に選定された「色川の棚田群」(和歌山県東牟婁振興局提供)
2022年02月18日
105 銀白色に輝くネコヤナギ  新宮市高田川沿いで  
2022年02月18日
106 産婦人科医師「速やかに周知を」  各課が所管事務を報告  (新宮市議会総務建設委 )
2022年02月18日
107 住民の目や鳥楽しませる  岩淵さん宅のシダレウメ  (那智勝浦町 )
2022年02月18日
108 地域の平穏無事など祈願 王子神社で例大祭 (新宮市)
2022年02月18日
109 部活動や生徒会活動なども  各小学校で入学説明会  (矢渕中 )
2022年02月18日
110 松田君、前さんが校長賞に輝く  第4回きなん小中学生俳句コンクール  (紀南高校 )
2022年02月18日
111 ウメにメジロとにぎやか  三尾川の上田正弘さん宅  (古座川町 )
2022年02月18日
112 役場などに窓口設けて対応  町県民税など相談受け付け  (串本町 )
2022年02月18日
113 駐車場内の事故にご注意!  チラシ配布など通じて事故防止啓発  (新宮警察署 )
2022年02月18日
114 お悔やみ情報
  
2022年02月17日
115 重文の調査など進む
 神宝館修理事業に伴い初の清掃  (熊野速玉大社 )

 現在、修理が進む新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の熊野神宝館で16日、重要文化財の神輿(みこし)と神幸用船(しんこうようせん)の清掃作業が行われた。文化庁、日本美術院職員らが協力し15日から開始。3日ほどかけて清掃作業や点検・調査などを実施していく。

 おととし10月から始まった神宝館修理事業に伴う今回の清掃。同館は屋根のふき替えや天井の修繕、内装の改修などが行われており、同所にあった他の宝物は現在県立博物館に移動しているという。

 その機会を利用して行われたこのたびの清掃の対象は「髹漆(きゅうしつ)金銅装(こんどうそう)神輿」と「髹漆金銅装神幸用船」。神輿は戦前まで同大社例大祭で使用されていた記録が残っており、神幸用船は1983年まで御船祭(みふねまつり)で実際に使用されていたという。

 神輿と神幸用船が宝物殿に所蔵されたのは四、五十年前。ともに重要文化財であることから、専門家による大掛かりな清掃作業は今回が初めて。同時に点検・調査を行うことによって今後本格的に修理などを展開していくための資料作りも実施していくとのことで、文化財調査官の伊東哲夫さんは「神幸用船には櫓(やぐら)が付いていたことなども分かった。修繕により本来の姿を取り戻せたら」。

 上野宮司は「かけがえのない重文。清掃を通して自分自身気付いたことも多い。昔の技術の高さに改めて驚かされた」と話していた。

 神宝館は早ければ今年10月の例大祭、遅くても年末までには開館する予定としている。

  □     □

■髹漆金銅装神輿

 木造漆塗、金銅製金具。高さ232㌢。屋根の頂に鳳凰(ほうおう)を飾る「鳳輦(ほうれん)」と呼ばれる形式。裏板に明徳元(1390)年の寄進銘と後世の修理銘があり、5回にわたり大坂などで修理されたことがうかがわれる。

■髹漆金銅装神幸用船

 木造漆塗、金銅製金具。長さ667㌢、幅160㌢。神輿と同じく明徳元年の「熊野山新宮神宝目録」に「御船」として記載があるが、付属する鏡や飾金物には天和2(1682)年の銘があることから、同年に明徳年間奉納の「御船」を模して制作されたものと考えられている。

(2022年2月17日付紙面より)

文化庁、日本美術院職員らが清掃や調査などを実施=16日、新宮市の熊野速玉大社
2022年02月17日
116 クマノザクラの苗木40本
 三重トヨペット、トヨタ自動車が寄贈  (紀宝町 )

 三重トヨペット株式会社とトヨタ自動車株式会社は緑化活動「ふれあいグリーンキャンペーン」の一環として16日、紀宝町にクマノザクラの苗木40本を贈呈した。

 キャンペーンは、人と人との触れ合いのある豊かな町づくりを目指した社会貢献活動で、1976年から毎年実施。これまで三重県に7429本を寄贈してきた。46回目を迎えた今年は、一般公募で希望のあった県内の市町や学校に計218本の苗木を贈ることにしている。

 このうち、紀宝町は普及を図るため2018年に発見された新種「クマノザクラ」を希望。この日、役場玄関前で贈呈式を行い、三重トヨペットの井上喜晴社長が西田健町長に苗木を手渡した。

 苗木は高さ約180㌢で、11年の紀伊半島大水害でサクラの被害を受けた同町浅里和田地区の県道小船紀宝線近くに植える予定だという。

 井上社長は「今回寄贈をさせていただいたことで、紀宝町で地域の方々に愛されるクマノザクラを普及できることをうれしく思います」、西田町長は「現在普及、保全活動を行っているクマノザクラを寄贈していただき大変ありがたい。より一層、普及、保全活動に努めてまいります」とコメントした。

 県内でクマノザクラは紀北町以南に分布し、紀宝町では山間部などに自生。飛雪の滝キャンプ場や矢渕中学校などにも植樹されている。

(2022年2月17日付紙面より)

井上喜晴社長(左)から苗木の贈呈を受けた西田健町長=16日、紀宝町役場
2022年02月17日
117   

2022年02月17日
118 「大切な人のため、逃げて」
 市野々小学校で防災学習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)で15日、オンラインの防災学習が開かれた。5、6年生12人が日本福祉大学社会福祉学部の野尻紀恵教授に1年間の学習の成果を発表し、地域の人々の命を守るためにできることを一緒に考えた。

 同町教育委員会主催。野尻教授は社会科学や福祉の視点から防災や減災、子どもの貧困などについて研究。同町とゆかりがあり、2011年の紀伊半島大水害後には被災した町内小学校の支援にも携わっている。当初は昨年9月に地域住民を招いた特別授業「市小防災の日」で講話予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大で延期となっていた。

 5年生は紀伊半島大水害発生当時の地域の様子や復興への道のりについて報告し、6年生は早期避難と分散避難の提案をした。早期避難について「昨年9月26日に市野々地域に警戒レベル4『避難指示』が発令されたが、私たちは逃げられなかった。避難を呼び掛けても、受け入れてもらえないかもと思ったから。たくさんの人が避難するようになれば、避難に対する抵抗も減るのでは」とまとめた。

 野尻教授は「素晴らしい発表に感動した」と講評。「『逃げてほしいけれど、逃げてくれない』。それは防災に関わる人々が共通して頭を悩ませている問題。毎年災害で被害が出て、そこから学んで次に生かしていくしかないのだが、その被害が人の命であってはならない」と言及した。

 児童からの「地域の人たちに逃げてもらうにはどうしたらいいのか」という問いに「人は、自分のためではなく、大切な人のためにしか逃げられないと思う。祖父母や地域の人たちに『あなたの命が大切』『私のために、逃げて。避難所で会おうね』と伝えること。そして、率先避難者になる仲間をつくること」とヒントを出し、来年の市小防災の日までの宿題とした。

(2022年2月17日付紙面より)

5、6年生が取り組み発表=15日、那智勝浦町立市野々小学校
野尻紀恵教授が講話
2022年02月17日
119 自然豊かな町の写真  紀宝町フォトコンテスト  
2022年02月17日
120 ネットでの対話を考える  オンライン出前授業  (鵜殿小 )
2022年02月17日
121 できる限りスマホ利用を  令和3年分の確定申告始まる  (新宮税務署 )
2022年02月17日
122 新しい世界で飛躍を 6044億円の新年度当初予算案 (和歌山県)
2022年02月17日
123 中学4人、高校3人合格 近大新宮の後期入試 
2022年02月17日
124 紀の松島めぐり臨時休業延長  コロナ影響で3月11日まで  (那智勝浦町 )
2022年02月17日
125 恥ずかしがりのサクラ咲く  沖縄からやって来て数十年  (那智勝浦町 )
2022年02月17日
126 冬の日差し受け虹かかる  弧に至らずもうっすらと  (串本町 )
2022年02月17日
127   
2022年02月17日
128 お悔やみ情報
  
2022年02月16日
129 伝統の味、今に引き継ぐ
 広角でこんにゃく作り  (新宮市 )

 新宮市新宮(広角)で「蒟竹笑(こんちくしょう)」を営む田中倫通さん宅で昔ながらの製法にこだわったこんにゃく作りが行われている。手作りのこんにゃくは同所玄関横の無人市場に並んだ途端に売り切れるほどの盛況ぶりだ。

 倫通さんが体調を壊し仕事を辞め、家の倉庫を改修し「蒟竹笑」を開設したのは約10年前のこと。無人市場で手作りのこんにゃくや山や畑で採れたタケノコや野菜、自家製の梅干しなどを販売しつつ、近隣住民の寄り合いの場としても同所を提供している。

 こんにゃくは、こんにゃく作りで有名な熊野川町篠尾(ささび)地区から山一つ隔てた場所に位置する九重地区出身の妻・みちよさんの父・栗須武一さんから製法を受け継いだ。熊野川町の家庭ではかつて、正月に向けて年末にこんにゃくを製作。篠尾地区でも各家庭でイモを栽培しこんにゃくを生産していたが、過疎化・高齢化の影響で作る家庭は減少している。

 「年末、妻の実家に行ったらこんにゃく作りを手伝わされた。(栗須さんから)わしら、もうようせんからお前らが覚えーよ、と言われた」と倫通さん。

 取材に訪れた14日は午前9時ごろからこんにゃく作りを開始。コンニャクイモをゆでてミキサーで細かくし、あくを入れてこねて成型し釜で長時間ゆがく。3時間以上かけて40個が完成した。成型用の型も倫通さんの手作りだ。

 倫通さんは「少しの水加減、あくの入れ方で出来上がりが変わってくる」と継承の難しさを話しながらも「手間暇かけた分おいしい」と笑顔を見せる。みちよさん手作りのゆずみそをたっぷりのせていただくと、大地の恵みが口いっぱいに広がる。

 こんにゃくは基本的に注文販売だが、倫通さんの気まぐれで作った日は販売を知らせる旗とともに無人市場に並ぶとのこと。

(2022年2月16日付紙面より)

釜で約1時間かけてこんにゃくをゆでる田中倫通さん=14日、新宮市新宮
出来たてのこんにゃくとゆずみそ。自然の恵みが口に広がる
2022年02月16日
130 スポーツ好きになってほしい
 地域活性化起業人が活躍  (那智勝浦町 )

 昨年4月から那智勝浦町へ赴任した「地域活性化起業人」の島田匡平さんが現在、町内の6小学校の体育指導や社会人向けのスポーツプログラムを通じ、町の健康づくりや健康課題改善に向けて奮闘している。

 地域活性化起業人とは、三大都市圏にある民間企業の人材を地方公共団体が一定期間受け入れ、そのノウハウや知見を生かして業務に従事してもらうことで地域活性化を図る取り組み。総務省が推進し、県内の受け入れは那智勝浦町が初となる。

 島田さんは、全国でフィットネススタジオや介護リハビリ施設などを展開する株式会社ルネサンスのトレーナー。本年度の上半期は未就学児とその親を対象とした「すくすくワークショップ」や保育所、中学校、下半期は小学校の放課後スポーツ教室や社会人向けの「ルネサンスプログラム教室」で活動している。高齢者向けのウオーキング教室にも協力し、全年齢の町民と関わりながら健康増進に努めている。

 10日には町立太田小学校で月1回の全校体育があり、1~6年生20人を相手にバスケットボールを指導。児童は「片足立ちでバランスを取る」「両手を挙げて前にジャンプで進む」などのウオーミングアップの後、ボールさばきやシュートの練習で汗を流した。

 大下泰河君(6年)は「シュートの練習が楽しくて、上達していると思う」。同校の体育主任の塚貴記教諭は「1年生でも参加できる難易度にしつつ、6年生も飽きさせない授業づくりは学ぶことが多い。10月の『速くなる走り方』では、実際に子どもたちの走るフォームが変わり、タイムも速くなった。運動会前などに実施すれば、子どもたちに目標ができ、さらに楽しめるのでは」と期待を寄せる。

 島田さんは「小学生向けの教室はバランス感覚を伸ばすことを重視しつつ、スポーツを好きになってもらいたいという思いでやっている。社会人向けには、肩こり解消などの機能改善プログラムが人気です」と本年度の取り組み振り返る。今後について「スポーツに苦手意識を持っている層にもアプローチしていきたい。新型コロナウイルス感染拡大で難しいこともあるが、地域のサロンや運動教室にも、依頼があればぜひ協力したい」と意欲を見せていた。

(2022年2月16日付紙面より)

シュート練習に励む児童=10日、那智勝浦町立太田小学校
地域活性化起業人の島田匡平さん
2022年02月16日
131 代表参列で祭神に礼尽くす
 水門神社で例大祭「水門祭」  (串本町 )

 串本町大島にある水門(みなと)神社で12日、例大祭「水門祭」があった。新型コロナウイルスの情勢により今年も大前の儀のみで奉仕。大島区の稲田賢区長ら神社関係要職16人が代表参列して主祭神・誉田別命(ほんだわけのみこと=応神天皇)への礼を尽くした。

 この例大祭は近年、祭員確保の事情で2月11日に近い土曜日を本祭日として執り行っている。当日は大前の儀で始まりお的の儀や大座の儀、祭神の渡御、櫂伝馬競漕(かいでんまきょうそう)や還暦者などの餅まき、お山倒しやお鏡取り、獅子舞の奉納などさまざまな行事を営み、その見どころは東牟婁地方でも屈指の多彩さを誇る。

 今年は「獅子舞だけでも」と青年団体の大同会が発起したものの、にわかな感染拡大の勢いにより断念を余儀なくされ、水門神社祭典保存会(木下正己会長)は昨年同様大前の儀のみとすることを決した。

 この日の大前の儀は町長や航空自衛隊串本分屯基地司令など来賓を迎えず、区内の神社関係要職のみで奉仕。本殿を開扉して神饌(しんせん)をささげ、祝詞奏上に続いて一同で玉串をささげるなどして礼を尽くした。神事後は直会(なおらい)も営み、神酒と生米を口にして神徳にあやかった。

 2年続きの神事のみという状況を受けて稲田区長は「若い人が獅子舞やお的で頑張ろうとしたのにオミクロン株で中止となってしまったことが残念だが、この状況もじきにワクチンや飲み薬が広まって落ち着くと思う。若い人には来年も頑張ってほしいし、(担い手の)高齢化で祭りを続けるのは大変だが自衛隊の協力もいただいて次こそ元の形でできれば」と先々に願うところを語った。

 この日は先だって祈年祭の神事、例大祭後は初午(はつうま)の神事(厄払いなど)も執り行った。

(2022年2月16日付紙面より)

代表参列で神事を執り行う大島区内の神社関係要職=12日、水門神社
玉串をささげて祭神への礼を尽くす水門神社祭典保存会の木下正己会長
2022年02月16日
132 入学前に仲良くゲーム  新入児童と新6年生との交流会  (相野谷小 )
2022年02月16日
133 利用期限を3月13日まで延長  紀宝町の「紀の宝お食事券」  
2022年02月16日
134 おうち時間を楽しんで  1~3歳に絵本贈る  (紀宝町 )
2022年02月16日
135 計画策定に向け意見反映  第19回熊野川懇談会  (国交省近畿地方整備局 )
2022年02月16日
136 基本的な感染予防徹底を  米良孝志会長が語る  (新宮市医師会 )
2022年02月16日
137 御弓行事や剣道形奉納 下里神社「御弓祭」 (那智勝浦町)
2022年02月16日
138 証言や記録を振り返る  1960年チリ地震津波㊤  
2022年02月16日
139 すっぱいは 成功のもと 南高梅  「和っと驚く紀州自慢川柳」結果発表  (第一生命 )
2022年02月16日
140 リーフレットで学びを発信  高池小4年事業所協力求め  (古座川町 )
2022年02月16日
141 高齢化などで回覧を廃止  区長会制度維持し4月1日から  (太地町 )
2022年02月16日
142 お悔やみ情報
  
2022年02月15日
143 天満公民館が完成間近
 住民待望の施設建設進む  (那智勝浦町 )

 昨年6月から建設中の那智勝浦町天満にある天満公民館(以後、公民館)の整備工事が進められている。工事の進捗(しんちょく)率は1月末現在で90%ほどとなり、地域住民待望の施設がもうすぐ完成する。

 公民館は旧那智町時代からの建物でシロアリ被害や老朽化が著しかったため、区民からは建て替えの要望が上がっていた。

 これは町と天満区の現クリーンセンター使用期限協定に基づくもので、これまでも天満倉庫(防災書庫)の建設や区民会館の改修などが実施されてきた経緯がある。

 旧公民館はおととしに取り壊しが終了。建設中の公民館は避難施設としての機能を備えており、緊急防災減災対策事業債を活用している。町建設課によると、事業費は約1億9000万円。工期は今月28日(月)を予定しているが、書類面の関係上、若干の延長もあり得ると見解を示している。

 建物は鉄骨造3階建てで1、2階部分が公民館、3階が防災倉庫、屋上は約130人が避難できる津波避難場所。1階ホールは空手や踊りなどでも使用でき、2階は大小の会議室を完備している。

 所管する町教育委員によると、公民館としての使用は無料だという。サークル活動などの使用については料金が発生することから、3月の町議会に公民館条例の改正を提出するとしている。

 田中逸雄教育次長は「建て替えによって、集会や公民館活動で使用しやすい施設になったと思います」と話していた。

 同区の大屋勉区長は「財政が厳しい中、大した遅れや事故もなく、町には立派な公民館兼避難場所を建てていただいた。建設に際して、公民館付近の区民の皆さまにご協力いただき、感謝しています」。

 災害時の利用については「天満区にはこれで合計4カ所の避難場所ができた。災害の際は、区民の皆さまに各避難場所を利用してもらい、自分の身は自分で守っていただけるようにしていただきたい」と語った。

(2022年2月15日付紙面より)

完成間近の天満公民館=1月末、那智勝浦町天満
2022年02月15日
144 視聴を呼び掛けて情報発信 オンラインで第9回フェスタ (南紀熊野ジオパーク)

 第9回南紀熊野ジオパークフェスタが11日にオンライン開催され、約300人(主催者発表)が視聴して今回の情報発信を受け止めた。

 このフェスタは、同パーク推進協議会と環境省近畿地方環境事務所が主催。情報発信によるエリア振興を目的として年1回開いていて、今回は新型コロナウイルスの情勢により串本町潮岬にある同パークセンターを配信拠点とするオンライン開催としその視聴を呼び掛ける形を取った。

 開会に当たり同協議会を代表して県環境生活部の生駒享(すすむ)部長はJR西日本との連携や同パーク探偵団活動、5年ぶりのガイド養成を喫緊の成果として挙げつつ、楽しみながらの視聴を呼び掛け。環境省を代表して吉野熊野国立公園管理事務所の藤田道夫所長は同パークと同公園の各種取り組みを相互連携させ持続可能な地域発展に貢献する意気込みを掲げて、それぞれあいさつした。

 前半は本年度同パークフォトコンテスト表彰式の映像紹介を経て同パークガイド養成講座の修了式を開き、1月に修了した23人を代表して坂本直弥さんが修了証の交布を受けた。同パーク探偵団を代表して県立海南高校の中西弘汰郎君がオンライン、県立新宮高校の坂本美波さんが4日にあったユネスコ世界ジオパーク高校生交流会時の映像紹介で活動報告。団員対象の優秀研究発表賞贈呈もあり、坂本さんが同発表特別賞、中西君と新宮高校の寺地航琉(わたる)君・深瀬孔一郎君が同発表賞の伝達を後日受けることとなった。

 南紀熊野パーク活動紹介もあり、今回は那智勝浦町のまちなかジオツアー実行委員会の取り組みについて宇久井ビジターセンターの浦希世子さんと町観光企画課の髙村神音さんが様子を伝えた。

 後半は同パークセンターの東垣(あずま・わたる)センター長が「世界に伝えたい南紀熊野ジオパークの魅力ってなんだろう」と題して登壇。最後は同協議会を代表して那智勝浦町の堀順一郎町長が閉会のあいさつを述べて締めくくった。

 配信中に出題した地域特産品が当たるクイズの応募期限は15日まで。配信した内容に一部編集の必要が生じ事後視聴を一時中断したが、12日午前から再開している。

(2022年2月15日付紙面より)

オンライン開催に当たりあいさつする県環境生活部の生駒享部長(右)=11日、串本町潮岬
2022年02月15日
145 流域治水プロジェクトなど承認
 オンラインで大規模氾濫減災協議会  (和歌山県 )

 東牟婁地域等における大規模氾濫減災協議会の第8回会議が7日、オンラインを用いて開催された。国や和歌山県、新宮・東牟婁などの各自治体、和歌山地方気象台などが参加。各地域の流域治水プロジェクト(案)などを承認した。

 2015年9月の関東・東北豪雨などによる甚大な被害を踏まえ、17年6月に水防法等が改正。水防災意識社会の再構築の取り組みをさらに推進するため、都道府県大規模氾濫減災協議会が位置付けられた。

 それを受け、11年9月に紀伊半島大水害により甚大な被害を経験した当地域では、関係機関が連携・協力し、減災に向けた取り組みを推進するため、17年8月に同協議会を設立。これまで、取組方針の取りまとめや、「流域治水」を計画的に推進するための協議・情報共有などを重ねてきた。

 開催に当たり、酒井清崇・東牟婁振興局長が「あらゆる関係者が積極的に治水対策に取り組んでいただければ」とあいさつ。太田・那智・佐野川の流域治水プロジェクト(案)や東牟婁地域等の減災に係る取組方針(第2期・案)、今後のスケジュールなどが議事に上がった。

 事務局は、各流域治水プロジェクト(案)について①氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策②被害対象を減少させるための対策③被害の軽減・早期復旧・復興のための対策―の項目に分けて対策を説明し、構成員(各市町村など)が取り組みを報告した。

 太田川では、下里地内で高潮から沿川流域を防御するために堤防整備を実施していくことや、雨水貯留機能を向上させるための森林整備・治山事業の実施、ロールプレーイングゲームを用いた防災教育を展開していることなどを発表。

 那智川では、人家などを土石流から保全するために那智川流域である長谷川で砂防えん堤工実施、那智山地区で土砂や倒木の流出を防止する渓間工を実施するなどしており、佐野川では流下能力向上のための河道拡幅や護岸工の実施、新宮市立医療センターや県立なぎ看護学校、人家などを土石流から保全するための荒木川右支渓における砂防えん堤工・土石流堆積工の実施などの取り組みを挙げた。

 平成30~令和3年の東牟婁地域の減災に係る取組方針(第1期)について、県や那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町などが取り組みを紹介。

 構成員は、第1期取組方針に加筆修正を加えた令和4~8年の東牟婁地域等の減災に係る取組方針(第2期・案)を承認。流域治水プロジェクトと取組方針は令和4年度以降、フォローアップを例年実施していくという。

(2022年2月15日付紙面より)

オンラインで開催された大規模氾濫減災協議会の様子=7日
2022年02月15日
146 大漁と地域の発展祈る
 宇久井稲荷神社例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町宇久井の狐島稲荷神社(熊野那智大社・男成洋三宮司)で13日、春の例大祭が営まれた。昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から神事のみの斎行となる中、参列者は大漁や地域の安寧、発展を祈った。また、宇久井青年会(柴原寛会長)による獅子神楽の奉納が行われた。

 同例大祭は例年、青年会による多演目の神楽奉納や豪華景品が当たる抽選会、餅まきが盛大に実施され多くの地区住民が集まる地域の伝統行事となっている。

 11日夜には宇久井神社で例大祭の宵宮が行われた。本宮は雨天のため、同神社横の漁具倉庫で式典を実施。

 堀順一郎町長や漁業、祭典の関係者ら約40人が参列して静かに祭りが進められた。同大社から山倉伊織権禰宜(ごんねぎ)が出仕し、祝詞を奏上。獅子神楽の奉納後、宇久井区の中路進総区長らが玉串をささげた。

 中路総区長は「本来なら大勢の区民に参加してもらい、地域の発展と大漁祈願をするお祭り。コロナ禍で今年も縮小した形になったが、続けていかないと祭りが廃れてしまう。来年こそはという思いで斎行させていただきました」と語った。

(2022年2月15日付紙面より)

狐島稲荷神社の例大祭が営まれた=13日、那智勝浦町宇久井
宇久井青年会による獅子神楽の奉納があった
2022年02月15日
147 本年度分の24作品を展示  南紀熊野ジオパークフォトコン  
2022年02月15日
148 串本町域で連携し輸送  津波災害対応実践訓練  (和歌山県 )
2022年02月15日
149 にぎわい市場が一時休館  感染防止のため当面の間  (那智勝浦町 )
2022年02月15日
150 初心の気持ちを胸に  花芸安達流プロ会員が研究会  (新宮市 )
2022年02月15日
151 地域の平穏無事など祈願  熊野三所大神社例大祭  (那智勝浦町 )
2022年02月15日
152 話し合いで地域の将来計画を  東紀州地域人材養成塾  
2022年02月15日
153 みんな踊りが大好き  おととし誕生した「宝美会」  (趣味日和 ~生活に、彩りを。~ )
2022年02月15日
154 本紙エリア2人に知事感謝状  和歌山県戦没者遺族大会  
2022年02月15日
155 練習の成果を披露  新木保で「ひなまつり発表会」  (新宮市 )
2022年02月15日
156 お悔やみ情報
  
2022年02月13日
157 自主返納率向上目指し
 清岡会長が運転免許証返納  (新宮市 )

 新宮市交通指導員協議会の清岡幸子会長は10日、新宮警察署を訪れ、運転免許証を返納した。自主返納に関する手続きを済ませた清岡会長に、同署職員から「今までお疲れさまでした」のねぎらいの言葉とともに「申請による運転免許の取消通知書」が手渡された。

 同日、81歳の誕生日を迎えた清岡会長。かねて家族から返納を勧める声もあり、また社会問題となっている高齢者ドライバーによる交通事故抑制の一助にと返納を決意した。

 清岡会長はドライバー歴約60年。「コロナ禍で協議会の活動もできていない状況だが、交通安全を再認識してもらいたい思いもある。(返納は)さみしい気もするけどこれを機に返納してくれる高齢者が増えれば」と話す。

 「返納すると告げた時、初めて息子に褒めてもらえた」と笑顔で語り「田舎は免許がないと生活できない。今後は免許がなくても便利に生活できる環境づくりに力を尽くしたい」と抱負を語った。

 同署によると現在、管内には65歳以上のドライバーが1万人以上おり、昨年中には約200人が運転免許証を自主返納した。しかし、令和2年より返納率は若干減少したという。

 楠間慎也交通課長は「運転が不安になったら相談を。事故の防止や自分の身を守るためにも自主返納を検討してほしい。また、ご家族には話し合った上で自主返納を勧めていただければ」と話している。

 運転免許証自主返納に係る相談窓口は安全運転相談ダイヤル「#8080」へ。平日の午前9時から午後4時の間で相談を受け付けている。

(2022年2月13日付紙面より)

清岡幸子会長(左)が誕生日を迎えるに当たり運転免許証を返納した=10日、新宮警察署
運転に不安を感じたら「#8080」に相談を
2022年02月13日
158 市営住宅家賃算定に誤り
 会見で田岡市長らが謝罪  (新宮市 )

 過大または過少の家賃を請求するなど、新宮市営住宅の家賃算定に誤りがあることが分かった。市は10日、市役所別館で会見を開き担当課が算定誤りが判明した経緯や今後の対応などについて説明。田岡実千年市長らが「入居者の皆さまやすでに退去された方々に大変な迷惑を掛けた。市民の皆さまに対しても市政への信頼を損ねる結果となった」と謝罪した。平成26年度~令和3年度間の過大請求総額は391万7800円(136世帯、345件)、平成30年度~令和3年度間の過少請求総額は42万500円(47世帯、70件)に上る。

 市営住宅の家賃は、入居者の収入また建物の経過年数などの更新に基づいて算定し、決められた基準以上に収入のある入居者に対しては近傍同種家賃を基準として算定されている。

 算定に当たっては全て電算処理を行っているが、昨年9月30日の期間の満了を迎えた公営住宅管理システムの入れ替えを行う際に一部のデータに誤りがあったことにより算定誤りが判明した。

 毎年度、住宅管理システムに入力を行い「市町村立地係数」「規模係数」「基礎価格」「修繕費」「管理事務費」などの更新をするが、一部のデータ(経過年数、損害保険料)について実行ボタンを押していないといった人的ミスにより算定に反映されておらず、複数年にわたり誤って家賃が算定されていたという。

 反映されていなかった経過年数は、平成30年度から令和3年度にわたり全ての住宅で更新されていないことによって各数値に影響を及ぼしており、また損害保険料については平成30年度より以前から更新されずに誤った近傍同種家賃が算定されていた。

 過大請求のうち10万円以上を請求していたのは4世帯で、最も多い世帯では107万8800円。過少請求で最も多い額は9万2400円だった。なお、平成25年度から平成23年度までの3年分については現在精査中となっている。

 今後、市では家賃の算定誤りがあった人に対し個別訪問または電話連絡の上、今回の経緯について謝罪と説明を実施していくとのこと。また、過大徴収となった人には早急な還付などの手続きをし、過少徴収となった人には追加の納付を依頼していくという。

 市担当課では、今回のような算定誤りが二度と起こらないよう、家賃算定方法の確立、チェック体制の強化を図るとしている。

(2022年2月13日付紙面より)

市営住宅の家賃算定誤りについて田岡実千年市長らが謝罪した=10日、新宮市役所別館
2022年02月13日
159 さまざまな思いを祈願 下里神社で「御弓祭」 (那智勝浦町)

 健御名方神(たけみなかたのかみ)を主祭神とする那智勝浦町の下里神社(山本貞夫宮司)で11日、「御弓祭」があった。晴天の下、同神社の総代役員や下里剣友会、町立下里中学校の生徒ら約30人が参列し、地域の繁栄や平穏無事などを願った。

 祭りは五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願って行われ、毎年「建国記念の日」に斎行。昨年同様、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から▽マスク着用▽手指消毒▽できる限りの間隔を空ける―などの対策を徹底し営まれた。

 厳かな雰囲気の中、境内に設けられた的場で山本宮司が神事を執り行い祝詞を奏上。参列者が順番に玉串をささげ、コロナウイルスの早期収束も併せて祈念した。剣友会は剣道形を奉納。剣士たちが互いに向き合い、基本技で掛け声とともに力強く木刀を振るった。

 御弓行事では7日から10日までの4日間、練習に励んできた同中の德村奏磨君(2年)、福澤翔君(同)、道尻幸宜君(同)、江﨑充弥(あつや)君(3年)、畑下波陽(はる)君(同)、下地陽晴君(同)が弓の射的を披露。山本宮司が天と地に矢を放ち悪鬼を閉じ込めると、6人は日置流といわれる流儀で約20㍍先にある直径約120㌢の的に矢を射抜いていき、命中させると見守っていた保護者や教職員たちから歓声が上がった。

 初めて御弓神事に参加した福澤君は「練習ではうまくいかず緊張していたが、本番で的に当てることができて安心した。射手の経験を通して礼儀作法を知りいい勉強になりました」。

 山本宮司は剣友会と中学校の協力に感謝し「感染対策を徹底し、この伝統ある祭りを途切れさせることなく無事に終えることができました。コロナ禍で厳しい状況が続いているが、再び活気のある祭りができることを信じ過ごしていければ」と話していた。

(2022年2月13日付紙面より)

狙いを定めて矢を射抜く御弓行事=11日、那智勝浦町の下里神社
厳かに神事が営まれた
2022年02月13日
160 国の繁栄など祈る
 神倉神社で紀元祭  (新宮市 )

 「建国記念の日」の11日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で「紀元祭」が営まれた。同大社役員や神倉神社奉賛会役員ら約20人が参列。近隣住民や参拝者らが見守る中、国の繁栄などを祈った。

 2月11日は1872(明治5)年に、初代天皇とされる神武天皇が即位した日として「紀元節」となっていたが、第2次世界大戦後に廃止され、1966(昭和41)年の祝日法改正で「建国記念の日」として復活した。

 この日の神事では、神職の祝詞奏上に続いて、巫女(みこ)が「浦安の舞」を奉納。上野宮司に続き、大社崇敬会の杉本義和会長や神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長、敬神婦人会の久保あや子代表ら参列者たちが神前に玉串を供え「雲にそびゆる高千穂の」で始まる唱歌「紀元節」を斉唱した。

 「神武天皇紀」(日本書紀)には、紀元前3年6月に狭野(さの=佐野)を越えて「熊野神邑(くまのみわのむら、新宮の古称)に到り、旦(すなわち)天磐盾(あめのいわたて)に登りて」と記されており、この天磐盾が神倉山といわれている。

 同神社には皇室の祖神・天照大神(あまてらすおおみかみ)と建国の功臣・高倉下命(たかくらじのみこと)が祭られている。90(平成2)年に紀元2650年を奉祝し、神倉神社奉賛会が奉献した鈴木江邨(こうそん)氏揮毫(きごう)による顕彰碑が建立されている。

 神事を終え、上野宮司は、神武東征において高倉下命が天照大神の神託を受け、神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコ、後の神武天皇)に剣を献上したとされる神話や、唱歌「紀元節」の歌詞などに触れ「日本の原点である大切な日を祝うのは大切なこと。日本人の情操を伝えていくためにも祭りは大事。今年も神武天皇にゆかりのある神倉山でお祭りを斎行できたことをうれしく思う」と話していた。

(2022年2月13日付紙面より)

巫女が「浦安の舞」を奉納=11日、新宮市の神倉神社
上野顯宮司に続き、参列者らが玉串を供えた
2022年02月13日
161 特選に𠮷田澄子さん  写連紀南支部1月優秀作品  
2022年02月13日
162 整備促進に期待大きく  一見、仁坂両知事が要望活動  (近畿道紀勢線 )
2022年02月13日
163 感染対策取り後期入試  近大新宮中高で  
2022年02月13日
164 終息と大漁祈り宵宮斎行  宇久井稲荷神社例大祭  (那智勝浦町 )
2022年02月13日
165 「来年こそは」と強く祈願  規模縮小の飛烏神社例大祭  (那智勝浦町 )
2022年02月13日
166 誰一人取り残さない社会を  リモートで人権トップセミナー  
2022年02月13日
167 一般会計は約136億円  河上敢二市長が定例会見  (熊野市 )
2022年02月13日
168 介護予防運動の動画を配信  リズム体操やストレッチなど  (紀宝町 )
2022年02月13日
169 お悔やみ情報
  
2022年02月11日
170 地域の災害リスク伝えたい
 谷瀨三兄弟が防災担当大臣表彰  (新宮市 )

 新宮市蜂伏在住の谷瀨剛君(12)、悠君(10)、将君(7)で結成されるはちぶせ探検隊「みんなの命をつなぎ隊 谷瀨三兄弟」が制作した「今だ!逃げ時マップ ぼくたちの安全地帯へ」がこのほど、第18回「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」(一般社団法人日本損害保険協会主催)において、防災担当大臣賞を受賞した。10日、市役所で同大臣表彰伝達式と市長表彰式が行われ、田岡実千年市長が表彰状と記念品を贈った。

 同コンクールは、楽しみながらまちにある防災・防犯などに関する施設や設備を見て回り、身の回りの安心安全を考えながらマップにまとめて発表する実践的な安全教育プログラム。特に優れた作品には「文部科学大臣賞」「防災担当大臣賞」などが贈られる。

 本年度は、小学校、子ども会、児童館など、全国の371団体から5697人が参加。971作品が寄せられた。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例年東京で行われている表彰式は中止となっている。

 日頃から、両親より2011年の紀伊半島大水害における被災体験について聞く機会が多かった3人。「自分たちの住んでいる地域の災害リスクや、災害に応じた避難場所を知りたい」との思いから、大水害から10年の節目となった昨年の8月、防災対策課の櫻井勇太さんの協力を得るなどしてマップ作りを開始。

 地域の特性を調べたり地域住民から聞き取りを行ったりしながら、約2カ月かけて完成させた。3人は「蜂伏には若い家族が多い。蜂伏会館には赤ちゃん用の備蓄品がない」など、調査を進める上で気付いたことを市に提言したという。

 田岡市長は「素晴らしい完成に感動。いろんな人にマップを知ってもらうことで市の防災力向上につながれば」と称賛。

 剛君は「お父さんとお母さんから、水害の時は水が来るのが早く力も強いということを聞いた。頑張って作ったマップでいい賞をもらえてうれしい」。悠君、将君も「めっちゃうれしい」と声をそろえた。

 兄弟にはおととし4月に妹の蘭ちゃんが誕生。母・真理子さんは「妹が産まれたことで、さらに命の大切さを感じたと思う。マップ作りを通して兄弟の絆がさらに強まったのでは」と話していた。また式典後には、櫻井さんに対して、3人からサプライズで手書きの感謝状が贈られた。

 3人が制作したマップは、市役所4階エレベーターホールで一定期間展示される。

(2022年2月11日付紙面より)

谷瀨3兄弟の逃げ時マップが防災担当大臣賞を受賞した=10日、新宮市役所
田岡実千年市長(後列右)が3人に表彰状と記念品を贈った
2022年02月11日
171 継続見据えて道筋を
 梅村代表理事らが市長表敬  (新宮青年会議所 )

 一般社団法人新宮青年会議所(新宮JC)の梅村英義代表理事と宮本大二郎専務理事は9日、新宮市役所を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。今年一年の意欲や思いを伝えるとともに、団体の活動に協力を呼び掛けた。

 梅村代表理事就任2年目となる今年の新宮JC。2年連続の就任は新宮および県内でも初という。「変化そして改革のとき」をテーマに掲げ、内容の変化・作り直しによる改革を目指す。

 梅村代表理事は、新型コロナウイルス感染症の影響で思ったような事業展開がかなわない現状を報告。また、同JCにおける女性会員の比率は高いものの20代会員がいない状況を伝え「会員拡大のための活動をしっかりしていかないといけない。定款や規約を変更し、入会しやすい状態に変えていきたい」。

 また「コロナ禍で子どもたちも活動できていない。青少年の育成やまちづくりに関して、JCでできることは担っていきたい」などと意気込みを語った。

 第32代理事長を務めた田岡市長は「自分の仕事をしながらの活動は体力的にも時間的にも大変だが、自分自身の成長に必ずつながる」と激励。

 「JCに入っていなければ、市長という責任ある仕事に就けていないと思う。鍛えていただいたおかげで今があると感謝している」と伝えた。

 対し、梅村代表理事は「会員も減っているが、JCの継続を見据え、若い人につなげていけるように道筋をつくることができれば」と抱負を語った。

(2022年2月11日付紙面より)

梅村英義代表理事(右)と宮本大二郎専務理事(左)が田岡実千年市長を訪問した=9日、新宮市役所
2022年02月11日
172 県広報コンクールで1位
 広報きたやま11月号  (北山村 )

 第19回和歌山県広報コンクールで、北山村が発行する「広報きたやま」の2021年11月号が広報の部(町村部)で1位、7月号が写真の部(組み写真の部)で2位に選ばれた。広報紙制作を担当する北山村役場総務課の橋爪大希(たいき)主事は「1位になったのは初めて。たくさんの方から記事ネタやご意見を頂いたおかげ」と笑顔で語った。

 和歌山県広報協会主催のコンクール。広報技術向上を目的に、県内市町村が21年1~12月に発行した広報紙などを審査する。今年は広報紙の部に30点(市部9点、町村部21点)、写真の部に35点(一枚写真の部24点、組み写真の部11点)、映像の部に3点の応募があった。

 11月号は、▽企画▽文章▽デザイン▽写真▽視認性―の5項目の合計点で69点(最高100点)を獲得。オールカラーで写真が多く「北山グルメを堪能しよう!」「北山村歴史シリーズ 大塔宮護良(おおとうのみやもりなが)親王と竹原八郎」など多彩な情報を掲載していることが評価された。一方で「飲食店紹介では店主が登場した方がいい」「文字を大きくしては」などの意見もあったという。

 7月号は「観光筏(いかだ)下り安全祈願神事」のページが▽表現力▽技術力▽感動力▽独創力▽意匠力―の5項目で、50点満点中49点を獲得。移動しながら望遠レンズや広角レンズを使い分けて撮影し、シンプルにまとめた点が好評だった。

 橋爪主事は「前任者の仕事を引き継ぎながらも、他の市町村の広報紙を参考に、自分なりにレイアウトやデザインを工夫してきた。3カ月に1回の発行前には、役場のほぼ全員から意見を頂いて修正を重ねている。今後も、村民の方々に楽しく読んでもらえる広報を目指したい」。

 11月号は、日本広報協会主催の「令和4年全国広報コンクール」に出品される。これまでの広報誌は北山村のホームぺージ(https://www.vill.kitayama.wakayama.jp/about/koho/)で見ることができる。

(2022年2月11日付紙面より)

広報紙制作を担当する橋爪大希主事=9日、北山村役場
2022年02月11日
173 3200世帯に通知発送 住民税非課税世帯等給付金 (串本町)

 串本町が10日、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金〈住民税均等割非課税世帯分〉の案内通知の発送を始めた。給付開始日は28日(月)で、通知を受けた世帯は同封の確認書を返送してほしいという。

 国のコロナ克服・新時代開拓のための経済対策に基づき市町村が事務代行して実施する同給付。同町の場合①住民税均等割非課税世帯②令和3年1月以降に新型コロナウイルス感染症の影響で家計急変のあった世帯―のいずれかに該当(ただし住民税が課税されている者の扶養親族等のみからなる世帯は除外)する世帯が対象で①は案内通知に含む確認書の返送②は3月1日(火)から9月30日(金)まで役場2階に設置する臨時特別給付金事務局(兼コールセンター)窓口で給付の希望を受け付ける。

 1世帯当たりの給付額は10万円で、給付先は世帯主が指定する金融口座。①は確認書に不備がないかを確かめた上で事務処理を進め、至近の振込期日で給付をする。

 ②は申請書に加え申立書で年間収入見込額または年間所得見込額で対象となる事情を申し立てる必要があり、まずは窓口に申し出て説明を受けるところから始まる。例えば年間収入見込額(令和3年1月以降の任意の1カ月の収入を12倍した額)で申し立てる場合の非課税相当収入限度額は世帯状況によりまちまちだが、世帯主が配偶者・扶養親族計2人を扶養している場合は168万円、配偶者・扶養親族計3人を扶養している場合は209万7千円など。同見込額が該当する同限度額を下回る事情があれば申し立てができ②に該当すると認められれば申請が受理され至近の振込期日で給付を受けられる。

 同限度額の他の区分など詳細は今月14日(月)から開設するコールセンター(電話0735・67・7432、土・日・祝日を除く平日午前8時30分~午後5時15分)または前述した窓口まで。

 ①の世帯数は除外後の数で約3200世帯。同事務局は、町福祉課名の封筒で案内通知を発送したので着実に受け取り確認書を返送してほしいと話している。

  □     □

古座川町も28日から給付を開始



 古座川町も7日付で前述の①に該当する約630世帯(除外後の数)に案内通知を発送済み。給付開始日は28日としている。②に該当する世帯への対応は10日現在で未確定。決まり次第周知を図るとしている。コールセンターの設置予定はなく、問い合わせは町住民生活課(電話0735・72・0180)まで。

(2022年2月11日付紙面より)

①に該当する世帯への案内通知を準備する臨時特別給付金事務局=9日、串本町役場
2022年02月11日
174 196枚の力作展示  赤い羽根絵はがきコンクール  (新宮市 )
2022年02月11日
175 共創チャレンジ15テーマを登録  TEAM EXPO 2025  (第一生命 )
2022年02月11日
176 前年より大幅増加  年末年始の観光客入り込み数  (和歌山県 )
2022年02月11日
177 感染予防に役立てて  ㈱イトーがマスクなど寄贈  (那智勝浦町 )
2022年02月11日
178 7人参列して平穏を願う  古座神社で厄払い・寿祈とう  (串本町 )
2022年02月11日
179 自分自身で考え行動  うどの幼稚園で避難訓練  (紀宝町 )
2022年02月11日
180 オンラインでお薦め本を紹介  ビブリオバトル大会  (成川小←→御浜小 )
2022年02月11日
181 巨大かんきつ、収穫最盛期  直径20㌢にもなる「紅まどか」  (紀宝町井田 )
2022年02月11日
182 ありがとう、大好きだよ  南大居保5歳児の感謝状  (那智勝浦町 )
2022年02月11日
183 お悔やみ情報
  
2022年02月10日
184 お試し券で町営バス知って
 広報誌で利用呼び掛け  (那智勝浦町 )

 「今回、町営バスの新たな利用者を掘り起こすことを目的に、町営バスの『無料お試し券』(往復分)を配布します」。7日に那智勝浦町が発行した「広報なちかつうら」2月号の表紙に記された文言だ。昨年10月より路線の延伸が行われた町営バスの利用促進を図るべく、今回の広報誌にお試し券が添付された。お試し券は切り取って使用。町営バスの路線全てで利用できる。有効期限は今年6月30日(木)まで。

 町営バスは色川、太田、下里、勝浦、宇久井線の計5路線。これまでは勝浦・宇久井線とも民間業者と競合することから、重複する国道42号の走行はできなかった。その後、町民の要望を受け、町は同社らと協議を重ね、協力を得て昨年、延伸に至った。

 延伸に伴って買い物や病院への通院などの利便性が向上。勝浦線では通行できなかった那智の郷までの乗り入れが可能となった。宇久井線は地区のみの路線だったが、現在は町立温泉病院を経由して勝浦地区に至る路線となっている。

 同町は、過去にも下里線運行時にお試し券配布を実施。今回は、自家用車を使用する住民が多い一方で、公共交通が必要不可欠な移動手段である子どもや高齢者なども少なくない町の情勢を鑑み、町営バスの周知や新規利用者の開拓のために配布を決定した。

 また、下里、勝浦、宇久井線は町営バス運営に必要な補助金の交付対象路線であるため、利用者増につなげる狙いもある。

 担当職員は「お気軽にお試し券を使って、町営バスのことや利便性を知っていただけたら幸いです。ご利用が増えて実績が伸びることで、新たなサービスの向上にもつながります」と話していた。

(2022年2月10日付紙面より)

無料お試し券が添付された「広報なちかつうら」2月号
昨年9月末に開かれた路線延伸記念式典の様子
2022年02月10日
185 稚魚確かめ天然遡上に期待
 古座川河口域で砕波帯調査  (古座川漁協 )

 古座川漁業協同組合(大屋敏治組合長)が8日、古座川河口一帯で砕波帯(さいはたい)調査に取り組んだ。今年はそこそこの量のアユの稚魚を確かめることができ、天然遡上(そじょう)が期待できる結果が得られたという。

 成魚が河川にいることで淡水魚と捉えられることの多いアユだが、その生活環を見ると秋に河川域でふ化した稚魚は海まで流され波打ち際で成長して春先に河川域へ戻るという回遊をしている(途中にダムがあるとダム湖を越冬・成長先とする)。古座川漁協は七川ダムより下流の古座川流域を管内とし、資源として定着するアユがその状況にあるとして例年この調査をし資源増強を目的とした春先の稚アユ放流の量の目安を探っている。

 この日は大屋組合長ら役員8人と事務職員1人が、串本町のくじ野川と西向の波打ち際へ赴いてこの調査を実施。元串本海中公園センター水族館館長の宇井晋介事務局長ら南紀串本観光協会の応援を得て長さ4㍍、幅1㍍の捕獲網を波打ち際に対し垂直となる方向に張り、50㍍ほど引いてかかる稚魚の量と状態を確かめた。

 量はそこそこだが、体長約3・5㌢の稚魚が複数確認できたそう。今年の調査結果について大屋組合長は「去年と違い手応えを感じる結果を得た。6月に迎える口開け(=アユ漁の解禁)が楽しみだ」とコメントし、今後始まる天然遡上の規模を期待した。

 同漁協管内は一部流域を除いて6月1日(水)から友釣り漁が解禁となり、7月1日(金)からたも網漁(網口50㌢)も解禁となる。いずれも漁期は12月31日(土)までで、漁をするときは同漁協の鑑札が必要(詳細は同漁協公式ホームページの遊漁規則を参照)。稚アユ放流は4月中に実施予定で、平年並の1・5㌧で様子を見る流れになりそうだという。

(2022年2月10日付紙面より)

砕波帯調査に臨む古座川漁協の役員ら=8日、串本町くじ野川(同漁協提供)
稚魚を容器へ移して確認。体長約3・5㌢の稚魚が複数かかったという(同提供)
2022年02月10日
186 まぐろ祭りをオンラインで
 参画事業者向け説明会  (那智勝浦観光機構 )

 一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)は8日、那智勝浦町役場で「那智勝浦オンラインまぐろ祭り2022」の参画希望者向け説明会を開いた。参加した町内事業者は新型コロナウイルスの影響で3月13日(日)にオンライン開催が決定した経緯や詳細について、担当職員の説明に耳を傾けた。

 例年多くの来場者でにぎわうまぐろ祭りだが、新型コロナの感染拡大防止の観点から昨年は中止となっている。

 担当者の南條絢子さんは昨年10月の運営委員会において、全会一致で従来通りの実施は反対になったと説明。その後、3密を回避して現地を周遊する形での開催が決まったとした。しかし、オミクロン株による第6波の影響から今年1月中旬に3密回避型を中止とし、1月末にオンラインでの開催が決定したと経緯を話した。

 マグロを有効的に活用し町全体を宣伝して来町につなげることがテーマ。参加費は従来通り無料としている。

 南條さんはオンラインよるメリットとして▽コロナ禍でも実施可能な唯一の開催方法▽新規若年層の獲得▽他のイベントや宣伝用のメールアドレス・住所などが入手できる▽地域が連携した協働やオンライン通販の需要に関しての実証も行える―などを挙げた。

 オンラインの形式は100人以上が参加できるウェビナー型を採用。「当日のキャンセル率が60%以上」「パソコンの画面から離れてしまう」「リアル開催より、町内での消費額が激減する」などのデメリットに対しては抽選番号付きのはがき送付や時間予告なしでの抽選会実施、特設の事業者紹介サイトの作成で対応するとした。

 催しの内容は紀州勝浦産のマグロ紹介、町全体の紹介、特産品が当たる抽選会、マグロ解体ショーと即売会の生中継となっており、約90分間を予定。

 収益増や来町を促す企画内容として、抽選に外れた参加者が賞品を購入できる物販の特設ページの作成を挙げたほか、湯めぐりチケットや宿泊券などの現地でのみ使用できる賞品、来町時に受けられる割引やプレゼントがもらえる特典が付いたなちかつパスポートなどを参加者限定で配布するなども紹介した。

 事業者からは「見逃し配信はあるのか」「なちかつパスポートの使用方法は」「どういったプロモーションが行われるのか」などの質問が挙がった。

 機構の担当職員らは「見逃し配信をすると、当日パソコンを開かない方もいらっしゃる。効果が薄いと思うので実施しない」「パスポートは提示して使用してもらう予定」「会員制交流サイト(SNS)などを使用したデジタルプロモーションを検討している。また、抽選会の当選率が倍になるハッシュタグキャンペーンも検討している」と答えた。

(2022年2月10日付紙面より)

一般社団法人那智勝浦観光機構が「那智勝浦オンラインまぐろ祭り2022」について説明=8日、那智勝浦町役場
2022年02月10日
187 シルバーライフをエンジョイ! 楽しむ会員らの姿紹介、テレビ和歌山で (新宮市シルバー人材センター)

 新宮市あけぼのの市シルバー人材センターで7日、テレビ和歌山の「マエオカテツヤのエンジョイ シルバーライフ」の撮影が行われた。会員の東日出男さん(69)、北詰千恵子さん(78)らが、和歌山県出身の漫画家・マエオカテツヤさんからインタビューを受け、仕事内容などについて説明した。インタビュー内容は3月2日(水)と9日(水)の午後6時20分から、テレビ和歌山で放送される。

 同番組は、県内各地のシルバー人材センターの雰囲気や特色、仕事内容の紹介を通じて、頑張っている会員らの姿を視聴者に広く伝えることを目的に昨年10月に放送を開始した。マエオカさんが番組ナビゲーターを務めており、県内25のシルバー人材センターの中から、これまで和歌山市や印南町、田辺市、橋本市、御坊市の各シルバー人材センターの様子が紹介された。

 シルバー人材センターの就業内容は、草刈りや剪定(せんてい)、遠方に住んでいる遺族のための墓掃除、給食の配送などさまざま。同シルバー人材センターでは、市からの委託で、主に布団を干すことが困難な高齢者のために「寝具乾燥除菌サービス」を展開している。回収する寝具は毎月約60件。年間では700件を超える人気のサービスだ。負担金は200円で、寝具乾燥のほか、高齢者の見回りや安否確認の目的もある。

 撮影では同サービスに従事する東さんと北詰さんにスポットを当てて展開。2人はマエオカさんから質問を受け、仕事の内容や思いなどを話した。

 放送は2日と9日の2回だが、再放送の翌日以降にテレビ和歌山ホームページ内の同番組ページで動画を視聴することができる。

  □     □

■シルバー会員募集中

 同センターでは会員を募集している。会員資格は▽市内在住▽原則60歳以上で健康で働く意欲がある▽センターの趣旨に賛同する―を満たす人。

 毎月第1・3・4水曜日(祝日の場合はなし)の午前10時から入会説明会を実施している。問い合わせは同センター(電話0735・21・0520)まで。

(2022年2月10日付紙面より)

マエオカテツヤさん(右)からインタビューを受ける東日出男さん(右から2人目)=7日、新宮市あけぼの
2022年02月10日
188 水道修繕の予算など承認  町議会第2回臨時会開く  (古座川町 )
2022年02月10日
189 16日から確定申告  4月15日まで納付期限延長も  (新宮税務署 )
2022年02月10日
190 犯人は何者?  クヌギの苗木に被害  (宇久井ビジターC )
2022年02月10日
191 ピアノとカホンで空間をジャック  「→Pia―no―jaC←」ライブ盛り上がる  (新宮市 )
2022年02月10日
192 春の香りと味覚を届ける  スイートピー出荷、イチゴは味が充実  (御浜町 )
2022年02月10日
193 交流の深まりに期待  クマノザクラを宮崎・日向市に贈る  (熊野市 )
2022年02月10日
194 仲さん(鵜殿小)ら12作品  人権啓発カレンダー30部を無料で  (紀南地区人権啓発推進協 )
2022年02月10日
195 子育て行事をオンラインで  紀宝町や熊野市で開催へ  
2022年02月10日
196 お悔やみ情報
  
2022年02月09日
197 「買い物難民」出さぬため
 ふれあい商店がオープン  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町の熊野川総合開発センターに8日、「ふれあい商店」がオープンした。(一財)熊野川町ふれあい公社(下阪殖保代表理事)が運営する商店で、買い物客からは「やっぱりここにお店がなくちゃ。本当にありがたい」「お店があると地域がにぎやかになる」と喜びの声が上がった。

 同所では2011年の紀伊半島大水害で店舗が被災したみくまの農業協同組合(JAみくまの)のスーパーマーケット「Aコープくまの川店」が移転して営業を続けていたが、今年1月28日をもって閉店・撤退。それに伴い、自家用車などの移動手段を持たない高齢者層で、生活必需品を買い求めることが難しい「買い物難民」が出ることが懸念されていた。

 そこで、熊野川舟下りや市交流促進施設さつき(熊野川温泉さつき)、市小口自然の家・キャンプ場の指定管理者を務める同社にJAみくまのから申し入れがあり、機材の一部を引き継いだ上で「ふれあい商店」を新規オープンさせる運びとなった。

 開店に当たって商品のラインアップも刷新。肉や野菜の生鮮食品の他、弁当や菓子、調味料、インスタント食品、洗剤などが並び、デマンドタクシーで買い物に訪れる姿も見られた。先着順でダイコンのプレゼントもあった。

 店舗の管理・運営を担当する同社の泉巌理事は「開発センターは熊野川診療所にも近く、通院の帰りなどに気軽に立ち寄ってもらえるのでは。今後はお客さんの声も取り入れながら、商品を充実させていきたい」。

 下阪代表理事は「お年寄りや地域の人々のため、『買い物難民』は出してはならない。買い物代行を行うホームヘルパーの方からも『ありがたい』と声が届いている」と話していた。

 商店の営業時間は、午前9時~午後6時。定休日は土・日曜日で、平日と祝日が重なった場合は営業するという。

(2022年2月9日付紙面より)

地域住民が買い物に訪れた=8日、新宮市熊野川町のふれあい商店
泉巌理事(後列左)と下阪殖保代表理事(同右)、女性スタッフら
2022年02月09日
198 初詣の総括や例大祭について 熊野本宮よみがえり委員会 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会会長)は7日、同大社の瑞鳳殿で令和4年第1回

委員会を開き、新型コロナウイルス感染症対策として講じた今年の分散初詣について総括を行った。

 同委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた神事の斎行などを提案するため2020年に設立。新型コロナ禍中における分散型の参拝や観光の在り方などについて協議や取り組みを行っている。

 顧問の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司と名渕会長があいさつし、総括があった。本宮大社からは3密回避や動線確保、消毒液の設置数増などのコロナ対策に努めたほか、大きな事故もなく、朱印帳の書き置き対応や祈とうもスムーズに進んだと説明。おととしと比較して、今年1月末時点では参拝者数や収益を含めた数字が約75%まで回復したとし、三が日では約8割回復したと話した。

 観光協会の立場から、名渕会長はコロナ禍当初、「Go To トラベル」キャンペーン中止の影響から予約キャンセルが相次いだが、昨年末と年始の3日までの予約がほぼ戻ったとし、関西圏の利用が多いと述べた。宿泊客数は昨年12月30日から1月3日までで2463人、対前年度比が114%だったと報告した。

 副会長の渕上太志・本宮町商工会長は昨年に制作した分散参拝に伴う「初詣特別版熊野本宮まちめぐりマップ」に触れ、「今年は各店舗の詳細を記載するなどのバージョンアップを行い、各所で配ったほか、活性化や回遊性が高まるようにと記念札も配布し好評だった」と話した。

 そのほか、委員やオブザーバーからは「例年通り車が多かったが、職員を中心に看板の使用や交通整理が行われていたため、渋滞はなかった」「大きな事件・事故の通報もなかった。的確に誘導されたのだと思う」「参拝者も多かった」などの意見が上がった。

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■春の例大祭について



 同大社によると、先月29日に臨時の総代会を開き、毎年4月に営まれる例大祭について話し合ったという。同社氏子総代会の榎本隆文会長は「現時点では予定だが、昨年と同様で規模を縮小して斎行したいと考えている」と話した。

 また、湯登神事では子どもの参加がない場合でも式典のみ行い、大和舞と巫女(みこ)舞も昨年と同じく、青年会が担当することも検討しているとした。詳細は27日(日)の総会で決定するという。

 九鬼宮司は「状況は変化するため、報道や地域の状況を鑑みながら、総代会と共に進めていきたい。地域が関わることでにぎわい、元気をもらえる。皆さまが笑顔になれるような祭りができれば」と締めくくった。

(2022年2月9日付紙面より)

令和4年第1回「熊野本宮よみがえり委員会」が開かれた=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社瑞鳳殿
顧問の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司
2022年02月09日
199 ハート型の切り株がお出迎え
 熊野三所大神社に設置  (那智勝浦町 )

 「過去に本殿裏の伐採したスギの切り株が面白い形だったことにメンバーが気付いた。参拝の際に喜んでもらえたらありがたい」と話すのは那智勝浦町にある熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわやしろ、髙橋正樹宮司)の神社総代・藤社潔さんだ。現在、同神社の本殿前にはハート型のスギの木の切り株が二つ、仲むつまじそうに並んでおり、参拝者の目を楽しませている。

 数年前に総代らが本殿裏に植わっていたスギの木3本が弱っていることを確認。倒木すると本殿が破損する恐れがあったことから、専門業者に依頼して地面から1㍍ほどを残し伐採した。

 今年に入って、切り株がハート型であることに気付き、総代らでこの切り株を使って何かできないかと案を出し合ったという。

 その後、加藤俊昭さんがチェーンソーで切り株を10㌢ほどの厚みに切断し、藤社さんが切り株を並べるための台を作成。1月末ごろ、本殿前に設置した。それぞれの切り株にはサカキの枝を取り付け、引いた後のおみくじが取り付けられるようになっている。

 藤社さんは「コロナで参拝者も減っている。最近は暗いニュースばかりなので、少しでも心が温まるようなことはできないかをみんなで考えた。ぜひ、参拝の際に見ていただけたら幸いです」と話していた。

(2022年2月9日付紙面より)

ハート型の切り株が参拝者を迎えている=7日、那智勝浦町の熊野三所大神社
境内の様子
2022年02月09日
200 2日間計で81人が接種希望
 教員等対象優先接種3回目  (古座川町 )

 古座川町が4日、教員等対象の新型コロナワクチン優先接種〈3回目〉を始めた。同日と10日(木)の2日間に分け町保健福祉センターで実施する計画。ワクチンはモデルナ社製を充てていて、2日間計で81人が接種を希望しているという。

 当初はワクチン接種の対象になっていなかった18歳未満、とりわけ町立施設に関係する中学生以下の子どもを新型コロナウイルスの感染から守るため、教員等対象枠を設けて優先接種をしている同町。現在は12歳以上を町民対象に含め別途5~11歳対象の接種を検討中だがいずれも接種はまだ先で、教員等対象枠は2回目接種終了から6カ月が経過していることもあり先行策として優先接種〈3回目〉を進める状況となっている。

 1、2回目はファイザー社製のワクチンを接種したが、3回目はモデルナ社製を充当。ファイザー社製を選ぶ場合は在住する自治体が行う住民向けの接種を利用してもらうとしている。教員等の内訳は、町立小中学校教職員、保育所の保育士や職員、保育所長兼務の教育課長が属する教育委員会教育課職員(特別職も含む)。副反応による支障を避けるため休業前日の授業終了後に接種する日時を設定していて、費やす時間が限られているため4日は45人、10日は36人と分散して接種に臨むという。

 同町がモデルナ社製のワクチンを接種するのは4日が初。この日は町民(65歳以上)対象の希望者11人も教員等優先接種直前の時間帯で接種を受けた。

(2022年2月9日付紙面より)

教員等対象優先接種を経て経過観察に臨む教職員ら=4日、古座川町保健福祉センター
2022年02月09日
201 上品な日本酒に仕上がる  地元産米使った純米大吟醸「颪」  (御浜町 )
2022年02月09日
202 5区間でたすきつなぐ  伝統の駅伝大会に地区住民も応援  (相野谷中 )
2022年02月09日
203 感染予防対策の一助に  ㈱イトーがマスクなど寄贈  (新宮市 )
2022年02月09日
204 オガタマノキが開花  熊野速玉大社  
2022年02月09日
205 漆黒の闇の中、厳かに  「御燈祭り」神事のみ斎行  
2022年02月09日
206 町内各地で開花始まる  早春を告げるウメの花  (古座川町 )
2022年02月09日
207 日本初の人道支援伝える  平時国際活動発祥記念碑  (串本町 )
2022年02月09日
208 児童生徒の可能性を信じ  大家淳志校長が「優秀教職員」受賞  (高田小・中学校 )
2022年02月09日
209 お悔やみ情報
  
2022年02月08日
210 熊野に春呼ぶ御燈祭り 古式床しく神事のみ斎行 (新宮市神倉神社)

 熊野地方に春の訪れを告げる「御燈祭(おとうまつ)り」が6日夜、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)の摂社、神倉神社で営まれた。昨年同様、新型コロナウイルス感染防止のため上(あ)がり子の入山が中止となる中、神職と介釈(かいしゃく)の一行は古式床(ゆか)しく神事を斎行。御神火をともした大松明(たいまつ)と共に下山した。

 新宮節の一節に「山は火の滝、下り竜」とうたわれ、1500年以上の歴史と伝統を誇る勇壮な火祭り。2016(平成28)年3月、熊野速玉大社例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」と合わせて国の重要無形民俗文化財に指定された。

 今年は、新型コロナウイルス感染症第6波の襲来を考慮し、上がり子の健康を最重要視するために上がり子の中止を決定。約2000人の上がり子が山門内に集結する同祭りは長時間の3密状態を避けることは難しく、クラスター(感染者集団)が発生する危険が高くなると予想されることから、やむなしの判断に至った。

 午後5時すぎ、神倉神社で修祓(しゅうばつ)を終えた介釈らは熊野速玉大社へ。神職らに導かれ一行は神倉神社に向かった。

 神倉神社で神事を執り行った神職と介釈らは御神火をともした大松明と共に下山。阿須賀神社に向かい、御神火を奉安し奉幣神事を執り行った。

 熊野速玉大社に戻った神職らは同様に神事を斎行。厳かな雰囲気の中、今年の火祭りは幕を下ろした。

 祭事を終えた上野宮司は「今年の御燈祭りも無事に斎行することができた。火の神聖さ、神々しさをかしこむという、古代の心に触れる祭りでもある。太陽の恵みの火は全ての復活、そして命を育む。全てのエネルギーをもう一度復活させる再生の力もある。来年は千古の祭りに携われるこの喜びを上がり子さんと一緒に分かち合いたい」。

 「地球のために人間ができることをやっていきたい。そんな一年でありたいと思う。そして一日も早いコロナの収束を祈っています」と話した。

(2022年2月8日付紙面より)

御神火をともした大松明が下山=6日夜、新宮市の神倉神社
2022年02月08日
211 持続可能な地域社会のため
 全国の高校生が研究発表  (ユネスコ世界ジオパーク )

 「持続可能な地域社会の実現のために高校生ができること」をテーマとするユネスコ世界ジオパーク高校生国際交流会が4日、オンラインで開催された。北海道~鹿児島県の9高校の生徒たちが、ジオパークに関連する研究や実践活動について報告。当地方からは県立新宮高校の坂本美波さん(2年)が出席し、南紀熊野ジオパークにおける海洋ごみ問題について発表した。

 文部科学省による「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の指定校である高知県立室戸高校が主催。ユネスコ世界ジオパークに認定されている室戸地域に位置する同校は、教育活動に「ジオパーク学」を取り入れ、防災・減災学習や視覚障害者向けの室戸市ツアーなど多様な取り組みを展開している。交流会には、姉妹パークであるマレーシアのランカウイユネスコ世界ジオパークなども協力している。

 新宮高校の坂本さんは、保全活動分科会の代表校として、南紀熊野ジオパーク探偵団の海洋ごみ調査について英語で報告。新宮市の三輪崎海岸と白浜町の志原海岸の現状を述べた。

 個人・企業ともにリデュース(ごみの発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)に取り組むことの重要性に話を展開し「より多くの人が海洋ごみ問題について、具体的な行動を起こすことを願っています。決して難しいことではなく、エコバッグを使い、再利用できる容器を選択することは、今日からスタートできます」と呼び掛けた。

 島根県立隠岐高校の生徒は「こちらの高校でもビーチクリーンをしており、中国や韓国由来のごみが多く漂着している。同じ課題を抱えていることが分かった」。土佐清水ジオパークの森口夏季専門員は「素晴らしい発表だった。二つの海岸に打ち上がっているごみが異なることから、個別に取るべき対策が見えてきて、今後につながっていくのでは」と講評した。

 同分科会では「トサシミズサンショウウオを守っていこう!」(高知県立清水高校)、「霧島温泉の保全・発展」(鹿児島県立国分高校)、「ガンガゼの駆除について」(隠岐高校)などの発表もあった。

  □     □

■ユネスコ世界ジオパークとは



 国際的に価値ある地質遺産を保護し、科学研究や教育、防災、地域振興に活用することで、自然と人間の共生および持続可能な開発の実現を目指す事業。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の支援事業として2004年にスタートし、15年には「国際地質科学ジオパーク計画(IGGP)」として正式事業化された。国内では46地域の日本ジオパークのうち、9地域が認定を受けている。

(2022年2月8日付紙面より)

高校生たちの交流の様子
2022年02月08日
212 災害対応救急車新たに導入
 串本署配備分の運用始まる  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部(寺島正彦消防長)が串本消防署へ新たに導入した災害対応特殊救急自動車の運用が7日から始まった。平時は同署管内で運用し緊急消防援助隊派遣要請に応えて出動する車両で、寺島消防長は「十分に活用して救命率の向上に役立てたい」と意気込む。

 この自動車は、同隊に加わる車両として登録することで得られる国の補助金(総事業費の約3分の1額)を活用して取得。救急救命士3人と患者1人、付き添い最大3人が乗車できる車格を採用し、求められる感染症対策に呼応して心肺蘇生を自動化する装置(患者への非接触頻度向上のため)など必要を見据えて選んだ資機材を積み込んでいる。総事業費は3919万6000円。

 同本部は同隊出動を想定して主〈災害対応特殊救急自動車登録車両〉、副、予備の3台を同署に配備し、基本2台体制で日々の救急業務に対応している(出動時に予備を出して体制を維持する仕組み)。今回の導入で主は新車となり旧の主は副、旧の副は予備、旧の予備は廃車として3台配備を保持するという。

 旧の副の更新整備が今回の導入の位置付けで、旧の副は約10年運用しその走行距離は約16万㌔に達した。寺島消防長は「(緊急走行をする)救急車は10万㌔をめどにして入れ替えるのが一般的。よく頑張ってくれた」とその貢献ぶりを語る。

 同本部内での認識をよくするため七川分駐所配備車両の緑帯、古座消防署配備車両の青帯との対比で串本消防署は橙帯を初めて外観に取り入れ。主の車両は年600件余りの出動の中で乗り心地の良さを生かし田辺市方面など長距離搬送に充てることも多く、矢野敬・同本部警防課指令係長兼同署警防係長は振動の負担を抑えて患者を搬送できる点を大きな持ち味として語った。

(2022年2月8日付紙面より)

新たに導入した災害対応特殊救急自動車=7日、串本町消防防災センター
車両内部。積載する資機材は高規格救急自動車と同等だという
2022年02月08日
213 480人に追加接種
 ワクチン集団接種始まる  (新宮市 )

 新宮市役所別館で6日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種(追加接種)が始まった。初日のこの日は約480人の対象者に対して接種が行われた。

 市では、先月から医療従事者や高齢者施設等入所者、施設従事者などに対する接種を開始。集団接種はこの日を皮切りにおおむね毎週、ワクチンを2回目接種してから一定期間が経過(年齢によって異なる)した18歳以上の対象者に向け接種を進めていく。また、今月より並行して個別接種も随時行われている。

 現在、接種が可能になる時期に達した人に対し、順次接種券を発送している。なお、供給量や運用方法の関係から、個別接種ではファイザー社製、集団接種ではモデルナ社製のワクチンを使用する予定となっている。

 この日は、昨年5月16日に2回目の接種を受けた80歳以上の約480人が対象となった。48人の職員が時間刻みで来場した被接種者を誘導するなどの対応に当たった。

 市新型コロナワクチン接種推進室の山下泰司室長は「追加接種は感染予防、重症化防止に効果が期待される。ファイザー社製もモデルナ社製も効果や副反応も同様とされている。ワクチンの種類にかかわらず接種いただければ」と話している。

(2022年2月8日付紙面より)

職員らが来場した被接種者の対応に当たった=6日、新宮市役所別館
2022年02月08日
214 新宮紀宝道路完成までを映像に  定点カメラで連続撮影中  (紀宝町 )
2022年02月08日
215 「持ち直しつつある」  県内経済情勢1月判断  
2022年02月08日
216 改革通して会員拡大目指す  梅村代表理事らが町長表敬  (新宮青年会議所 )
2022年02月08日
217 安心して登校できるよう  千穂第一地区福祉委員会が見守り活動  (新宮市 )
2022年02月08日
218 自由で発想豊かな作品並ぶ  喫茶きよもんで紅節書院新春展  (那智勝浦町 )
2022年02月08日
219 「かがり御供」を作る  神事で供える特別な餅  (御燈祭り )
2022年02月08日
220 県主体設置で国との協議整う  すさみ南IC串本オンランプ  (すさみ串本道路 )
2022年02月08日
221 入賞の18作品を発表  第2回紙上短歌大会  (串本町 )
2022年02月06日
222 「新宮分室」看板設置
 東大文学部熊野プロジェクト  (新宮市「丹鶴ホール」 )

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」2階熊野エリア「熊野学研究室」にこのほど、「東京大学文学部熊野プロジェクト新宮分室」の看板が設置された。分室には東大助教の太田泉フロランスさんが着任。新型コロナウイルス感染症の状況にもよるが、今年夏以降、年に数回分室に在中し市および熊野地方と同大学との橋渡しを担う。

 市と東京大学大学院人文社会系研究科・文学部は昨年3月、相互に連携協力することにより次世代人文学の構築、市・熊野地方における学術の振興と地域活性化に資することを目的に、連携協定を締結。

 11月には東京大学本郷キャンパスで連携協定締結記念行事・木製看板(幅20㌢×縦60㌢)の引き渡しがあり、田岡実千年市長が藤井輝夫東京大学総長より看板を受け取った。看板は1月下旬に同所に設置された。

 新宮分室の設置は協定に基づくもので、分室には毎年2、3回数カ月程度、太田さんが来室し市と▽東大学生の熊野地方における体験活動▽東大院生・留学生の熊野研修および若手フォーラム▽「東大人文・熊野フォーラム」ならびにセミナー、ワークショップ▽東大教員、外国人訪問研究者による講演、セミナー―などの活動を展開していく。

 分室設置に当たり、秋山聰・人文社会系研究科長は記念行事において「熊野地方は人文学にとって豊かな地であり学生諸君がいろんな体験をするのにもふさわしい場所。分室設置により市民の皆さんとより密接な対話ができる機会をつくっていきたい」と話していた。

(2022年2月6日付紙面より)

熊野学研究室入り口に新宮分室の看板が設置された=1日、新宮市下本町の「丹鶴ホール」
2022年02月06日
223 熊野地方で雪ちらつく
 冬型の気圧配置の影響で  

 冬型の気圧配置の影響で5日、日本列島は日本海側を中心に大雪が警戒されている。熊野地方でも4日から5日朝にかけて雪が降り、山間部などで雪が積もる所もあった。和歌山地方気象台によると、5日朝の最低気温は新宮市で2・1度、古座川町西川で0・6度、串本町潮岬で3・7度。

 大阪管区気象台によると、向こう1週間の近畿地方南部では高気圧に覆われて晴れる日もあるが、気圧の谷や寒気の影響で雲が広がりやすく、期間の中頃に雨または雪の日がある見込み。

(2022年2月6日付紙面より)

雪で田んぼや山が白く色づいた=5日午前9時30分ごろ、新宮市熊野川町
山中の植物が雪化粧=同日午前10時30分ごろ、紀宝町
2022年02月06日
224 一般高齢者の集団接種始まる
 約2100人が予約済み  (紀宝町 )

 新型コロナウイルスワクチンの追加(3回目)接種が紀宝町でも本格化している。集団接種会場の町生涯学習センター「まなびの郷」では5日、一般高齢者の接種が始まり、360人が済ませた。6日も360人の予約が入っている。

 4日に初めて1日の感染者が1000人を超えるなど、県内でも感染が急拡大する中、町では国の方針に沿って前倒しで接種を計画した。

 18歳以上で2回目接種を完了した8440人のうち、昨年7月末までに2回目接種が完了した4674人に接種券を発送。これまでに約2100人の予約があった。今月15日(火)以降、残りの3766人に順次、接種券を送る予定だという。

 ファイザー製を使用する13日(日)、3月5日(土)はすでに予約で埋まった。

 モデルナ製を予定している2月19日(土)、20日(日)、26日(土)は空きがあることから、町内の保育所、幼稚園、児童養護施設、通所・居宅サービス事業所の従事者や教職員などエッセンシャルワーカーへの接種も進める。

 寺本クリニック、とみむろクリニック、相野谷診療所で実施している個別接種は各医療機関で予約を受け付けている。

 町では「国から配分されるワクチンの種類を選べないため、接種するワクチンを希望する場合、接種時期が大幅に遅れてしまう可能性があります。追加接種は、ワクチンの種類ではなく、接種時期が来たら速やかに接種を受けることが大切です」としている。

(2022年2月6日付紙面より)

一般高齢者を対象とした集団接種=5日、紀宝町生涯学習センター「まなびの郷」
2022年02月06日
225 集団下校で避難場所確認
 下里小学校の児童らが  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)の全校児童75人は2日、地区ごとの集団下校で通学路や自宅周辺にある津波避難場所を訪れ、避難経路を確認した。

 同校育友会の地区安全部(中山喜雄部長)による取り組みで、保護者らも協力。例年は地区ごとの避難場所を巡る防災ウオークラリーを実施しているが、通学中や自宅にいるときに地震が起きても児童がとっさに対応できるよう、今年は集団下校での避難経路確認を企画した。

 校庭に集合した児童は10グループに分かれ、教職員と共に下校。下里地区の22カ所の避難場所のうち、通学路沿いにある場所への入り口を確認したり、実際に高台まで登ったりし、担当の保護者らから説明を受けた。スクールバスで通学している浦神地区では中学生も参加し、児童を高台まで案内する様子も見られた。

 教職員からは「『坂道の途中にロープが張ってあって、普段は入れないようになっている』など、児童たちは避難場所について詳しく知っており、教えられることも多かった」などの声も聞かれていた。

(2022年2月6日付紙面より)

下里区津波避難タワーに上る児童=2日、那智勝浦町下里(那智勝浦町立下里小学校提供)
避難路を確認する児童・生徒=同日、那智勝浦町浦神(同提供)
2022年02月06日
226 災害時の備蓄として活用  サクセムがパンとマスク寄贈  (那智勝浦町 )
2022年02月06日
227 議員の期末手当支給など  臨時議会で全議案可決  (太地町 )
2022年02月06日
228 体力強化図り全国大会へ  神倉神社で屋外トレーニング  (新宮高レスリング部 )
2022年02月06日
229 境内に力強い音色響く  「→Pia-no-jaC←」が奉納演奏  (熊野速玉大社 )
2022年02月06日
230 春の訪れ告げるオウバイ  早くも花の見頃  (紀宝町 )
2022年02月06日
231 通学路をきれいに  相野谷中の地域清掃活動  (紀宝町 )
2022年02月06日
232 市関連施設など休止に  まん延防止等重点措置適用に伴い  (新宮市 )
2022年02月05日
233 疫病退散の願い込め 熊野三山で節分行事 

 新宮市の熊野速玉大社、那智勝浦町の熊野那智大社、田辺市本宮町の熊野本宮大社で3日、節分行事が営まれた。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各大社とも規模を縮小して斎行。疫病退散や除災招福などを祈願した。

  □     □

■熊野速玉大社



 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、鬼を払う「追儺式(ついなしき)」と正月に飾ったしめ縄などを燃やす「お焚(た)き上げ(どんど焼き)」があった。3密回避のため、鬼の登場や福豆・お菓子まきは中止とした。

 追儺式では、神職や神社関係者らが「福は内」と言いながら豆をまき境内を練り歩いた。お焚き上げでは、参拝者らが御神火がついたたいまつと一緒にしめ縄などを投げ入れた。

 毎年、多くの人が求める縁起物の「吉兆(きっちょう)」。今年は追加して製作した分も含めた1200本近くが夕方までに完売したという。

 上野宮司は「今年も冬と春を分ける節目の行事を滞りなく終えることができた。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、感染対策に協力してくれた多くの人に参拝いただいた。コロナに負けない健康でいい一年でありますよう願っています」と思いを述べた。

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■熊野那智大社



 熊野那智大社(男成洋三宮司)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、鬼追い追儺式を取りやめ。神職のみで節分祭神事を斎行した。

 男成宮司が新型コロナの早期終息を祈願し祝詞を奏上し巫女(みこ)らが「浦安の舞」を奉納。神職が天と地に向かって矢を放ち、邪気を払った。

 神事を終え、男成宮司は「新型コロナウイルス感染状況を鑑み、追儺式が取りやめとなったことは残念。全国的に感染拡大し、和歌山県にもまん延防止等重点措置が適用される。祝詞にも新型コロナ退散と一年の除災招福の祈りを込めました」と語った。

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■熊野本宮大社



 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、神職や大社役員らが参加し、節分祭と追儺式を執り行った。神事を縮小し、個包装した豆をまくなどの感染防止対策を講じた。

 追儺式では、神職と巫女が豆をまきながら拝殿の回廊を3周。役員と今年厄年を迎える人らが豆をまき、最後に九鬼宮司が黄色(天)、赤色(人)、緑色(地)、そして新型コロナ撲滅を祈りを込めた金色計4本の矢を放ち鬼を追い払った。

 九鬼宮司は「コロナ撲滅を祈って4本の矢を納めさせていただいた。一日も早い収束を願うばかり。そんな思いを込めて神事を執り行った」と思いを語った。

(2022年2月5日付紙面より)

熊野速玉大社=3日、新宮市
熊野那智大社=3日、那智勝浦町那智山
熊野本宮大社=3日、田辺市本宮町
2022年02月05日
234 いじめのない学校にしよう
 「ピンクシャツデー」の活動  (相野谷小 )

 カナダで生まれたいじめ反対運動の「ピンクシャツデー」にちなんだ取り組みが3日、紀宝町立相野谷小学校(岩本直樹校長、児童54人)であり、児童たちはピンク色のものを身に着け、「いじめ反対」の意思を示した。

 いじめを許さない態度を育てようと、昨年から始まった同校の「ピンクシャツデー」。今年は1月27日の人権集会を皮切りに活動を開始。児童会(石本旬会長)役員6人がいじめと思われる演劇を披露し、各学年でいじめについて考えた。

 「ピンクシャツデー」の3日に向け、1年生はピンク色の画用紙に「いじめのない学校にしよう」とメッセージを書き、教室の窓側に掲示した。

 2年生は「思いやりを大切にしよう」「悪口を言わない」「友達と仲良くする。相手の気持ちを考える」「いじめをなくそう」などいじめ反対のメッセージを集め、廊下に展示。3~6年生もピンクのリボンなどを身に着けた。

 児童会が校内放送で各学年の取り組みを紹介。石本会長は「相野谷小学校でいじめはないと思う。ピンクシャツデーの取り組みは面白かった」と話していた。

(2022年2月5日付紙面より)

ピンクのものを身に着けた児童たち=3日、紀宝町立相野谷小学校
2022年02月05日
235 就業機会の確保目指し
 高年齢者人材育成セミナー  (新宮市 )

 新宮市生涯現役促進地域連携協議会は3日、新宮市役所別館で令和3年度企業向けセミナー「生涯現役社会を目指す高年齢者人材活用セミナー」を開催した。市内の企業・事業者・店主が参加。高年齢者雇用アドバイザーで独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構和歌山支部の楠本修一さんが高年齢者活用事例や助成金などを紹介した。

 厚生労働省の「生涯現役促進地域連携事業」の採択を受けた同協議会。和歌山労働局の受託事業として、おおむね55歳以上の中高年齢者を対象に就業を希望する人と雇用を希望する企業や事業所のマッチングを行い、中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を実施している。

 少子高齢化が進むわが国では、2040年には2・4人に1人が60歳以上と予想されている。労働力人口の減少と高齢化が進展する中、高齢者でも能力や経験を生かして働ける環境の整備が望まれている。

 そういった状況の中、働く意欲がある高齢者がその能力を十分に発揮できるよう、70歳までの就業機会の確保を事業主の努力義務とすることなどを内容とする改正高年齢者雇用安定法が成立。昨年4月に施行された。施行後、60~64歳層の就業率は2012年に57・7%だったのが19年には70・3%に、65~69歳層の就業率は37・1%(12年)だったのが48・4%(19年)に増加傾向にある。

 楠本さんは▽70歳就業時代における高年齢者活用事例と助成金▽雇用調整助成金の活用事例と今後の動向―の2本を柱に解説。高齢者雇用の現状や高齢者に係る雇用制度の状況などについて説明し「やりがいのある役割や仕事を提供する」「負担のかからない職場環境をつくる」「短日・短時間勤務制度の構築」など、高齢者が生き生き働ける仕組みをつくることが重要とした。

 令和3年度高年齢者活躍企業コンテストで優秀賞となった岩手県のスーパーマーケットや大阪府の建設会社における選択定年制や指導者手当支給などの取り組みを紹介。

 65歳超雇用推進助成金(昨年9月に終了)や特定求職者雇用開発助成金など高年齢者の雇用に係る各種助成金、今年4月実施の年金制度改正法のポイントについても説明した。

(2022年2月5日付紙面より)

高年齢者雇用アドバイザーの楠本修一さんが高年齢者雇用の現状などを話した=3日、新宮市役所別館
2022年02月05日
236 飲食店などに時短営業要請
 まん延防止等重点措置適用に伴い  (和歌山県 )

 和歌山県は3日、県がまん延防止等重点措置を実施すべき区域に追加されたことに伴い、飲食店などに対して営業時間の短縮を要請する。期間は5日から27日(日)まで。対象地域は県内全域。

 対象となるのは、食品衛生法上の営業許可を得て営業を行っている店舗(飲食店および遊興施設など)。宅配、テークアウト専門店などは除く。

 県新型コロナウイルス感染症予防対策認証施設(以下、認証店)は営業時間を①午前5時から午後9時まで、酒類の提供(持ち込み含む)は午前5時から午後8時、もしくは②営業時間を午前5時から午後8時まで、酒類の提供は終日自粛する。

 非認証店は営業時間を午前5時から午後8時までとし、酒類の提供を終日自粛する。

 また、飲食の際は同一グループ同テーブルでの使用は4人以内とする。ただし、認証店のうち、対象者全員検査により行動制限の緩和の適用を受けることを県に登録した事業者が全員の陰性を確認した場合は、同一テーブル5人以上の案内も可能とする。

 飲食店などに対する協力金は売上高方式で計算。認証店①は1日当たり2・5万~7・5万円、認証店②および非認証店は1日当たり3万~10万円。要請期間中に「営業時間短縮実施チラシ」や「休業実施チラシ」を店舗の外側などに掲示していることなどが条件となる。県は、要請期間の終了後、準備が整い次第申請受け付けを開始する予定としている。

  □     □

■「県民の皆さまへのお願い」変更



 県は、まん延防止等重点措置区域追加に伴い「県民の皆さまへのお願い」を変更した。

 「不要不急の外出を控える」の項目に「営業時間の変更を要請した時間以降、飲食店にみだりに 出入りしない」「混雑した場所や感染リスクが高い場所へ行かない」「感染対策が徹底されていない飲食店などを利用しない」を追加。

 「施設管理者は、入場者の整理や利用者の適切な距離の確保を実施」の項目を新設し、「ワクチン接種済みでも気を緩めず、引き続きマスク着用などを徹底」するよう呼び掛けている。

  □     □

■まちの声



 県のまん延防止等重点措置区域追加の発表を受け、新宮市内で飲食業を営む30代男性は「感染者が出るとお客さんは減るし、通常営業もしにくい雰囲気もある。今回の重点措置は自分としては助かる。今回は国と県が動いてくれたが、各自治体もコロナが広がった場合の対策が必要。生活が困窮している人、コロナの影響で仕事ができなくなった人を支援してあげてほしい」と話していた。

(2022年2月5日付紙面より)

2022年02月05日
237 元気に「鬼は外、福は内」  節分の豆まき楽しむ  (鵜殿保 )
2022年02月05日
238 昨年一年間の無事に感謝し  各神社で「どんど焼き」  (紀宝町 )
2022年02月05日
239 マスクなどの景品を配布  「新春おたのしみ会」中止に伴い  (新宮市社協 )
2022年02月05日
240 人々の無病息災を祈願  宇久井・下里で節分行事  (那智勝浦町 )
2022年02月05日
241 世界文化遺産の保全完了  飛渡谷道の通行止め解除  (串本町 )
2022年02月05日
242 心へ刻む漢字を掲げて宣誓  潮岬中1年生対象に立志式  (串本町 )
2022年02月05日
243 お悔やみ情報
  
2022年02月04日
244 高校生の悩みに「本」で回答
 3高校で読書のススメ講座  (新宮・東牟婁 )

 帝京大学の学生ボランティアグループ「共読サポーターズ」による「本って面白い!読書のススメ講座」が2日、オンラインで開かれた。新宮・東牟婁地域の県立新宮高校、新翔高校、串本古座高校の図書委員ら12人が参加し、本を読み合い、薦め合い、評し合う「共読」の楽しさに触れた。

 和歌山県教育委員会による「読書を楽しむ習慣づくり事業」と、県立高校で図書委員を務める生徒たちによる「生徒図書充実委員会」の交流行事を兼ねて開催した。

 「共読」とは、読書で得た情報を共有・交換し合うことで、その価値と効果を相互に高める発展的循環型の読書を指す造語。共読サポーターズは、同大学の読書推進プロジェクト「共読ライブラリー」の一環として2012年から公募で組織され、本と読書の魅力を伝える活動を展開している。

 共読サポーターズからは大学3、4年生の5人が出席。月例の活動である企画展示づくりやビブリオバトル、ブックレビュー執筆のやりがいを語り、一人一人が活動を通じて出会った本「ヒーローズ㈱」や「最後は会ってさよならをしよう」などの魅力を紹介した。

 大学生の悩みに著名人が本を紹介する形で答える企画「S―MONDO」にも触れ、実際に参加した高校生の悩みに大学生が回答。「自分に自信を付けるには、どうしたらいい?」という問いには「私に、魔法をかけてDisney Princess Rule」を薦め、「自分が思う理想の人に一歩ずつ近づく行動を取ることが大事。ディズニープリンセスの映画の中の行動に、理想の人に近づくエッセンスが詰まっている」と答えた。

 新宮高校の谷口日和さん(1年)は「大学生の話を実際に聞けるのは、とても貴重な経験だった。今まで名前は知っていたけれど読んでいなかった『西の魔女が死んだ』を読んでみようと思う。小説が好きで、友達にも本の魅力を伝えたいと思った」と話していた。

(2022年2月4日付紙面より)

大学生が本と読書の魅力を伝える(和歌山県教育庁生涯学習局生涯学習課提供)
講座に耳を傾ける生徒たち=2日、新宮市の県立新宮高校
2022年02月04日
245 「地域で役立ててほしい」
 サクセムがパンとマスク寄贈  (太地町 )

 和歌山県紀の川市に工場を置く菓子製造会社のサクセム株式会社(中里輝茂代表取締役社長、本社=大阪府熊取町)は1日、太地町役場に備蓄保存パン「ライフブレッド」(形状規格外品)300本とマスク1800枚を寄贈した。三軒一高町長は「アルファ米など、毎日同じ非常食を食べるのも難しい。試食したが、味も好評だった。高齢者の方にも喜んでいただけると思う。町の備蓄に加えたいと考えている。本当にありがたい」と感謝を述べた。

 2008年に大阪府堺市で青果販売業として創業された同社は14年から洋菓子の製造を開始した。世界中の飢餓に苦しんでいる子どもたちに無償で配布し、救済することを目標に10年の歳月をかけて備蓄保存パン「ライフブレッド」を開発した。その実現を目指して、国連や非政府組織(NGO)との交渉などにも日々、奮闘しているという。

 さらに同社は国産カットネギ市場を構築すべく、16年に自社農場で青ネギの栽培を開始。雇用創出も視野に入れ、和歌山県全域で地元農家、JAなどの協力の下、青ネギの委託栽培とカット用青ネギの出荷も行っている。

 ライフブレッドはバリアー性の高いアルミ包材を使用し、微生物や水分活性を徹底して管理することで、常温で5年6カ月の保存期間を保証している。

 昨年は新宮市に、今年1月に紀の川市と北山村にも寄贈を行っている。この日は中里社長をはじめ、和﨑優子取締役と須﨑重博取締役も同行した。

 中里社長は「弊社のパンがどのようなものかを知っていただきたい。機会があれば、大量に配布したいので、各地域でも役立てていただければ」と語った。

 町担当職員は「数を見ながら、各避難所などに振り分けたい。太地町は台風の影響を受けやすいため、避難所を頻繁に開設する。その際に皆さまに提供したい」と話していた。

(2022年2月4日付紙面より)

備蓄保存パンなどを寄贈したサクセム株式会社の中里輝茂代表取締役社長(右から2人目)と和﨑優子取締役(右端)=1日、太地町役場
寄贈された備蓄保存パン「ライフブレッド」
2022年02月04日
246 災いが和らぐよう祈る
 東仙寺で節分星祭  (新宮市 )

 新宮市新宮の丹鶴山東仙寺(鶴田隆寛住職)で3日、「節分星祭」が営まれた。厄年の男女が訪れる中、鶴田住職がご本尊・弘法大師の前で護摩供養を行い、信者たちの身体健康や家内安全などを祈った。

 同寺は「東海白寿三十三観音霊場」の一番札所。星祭は、人がそれぞれ生まれた年によって持っている「本命星」の巡りが悪い人たちの災いが少しでも和らぐようにと祈る祭りで「星供養」とも呼ばれている。午後5時からは地域住民らが境内に掘られた穴で正月のしめ縄や松飾りなどを焼く「どんど焼き」が行われる。

 参列した60代女性=同市蜂伏=は「毎年、足を運んでいます。健康と商売繁盛、当地方でも発生している新型コロナウイルスの一日も早い収束を願いました」。

 鶴田住職は「感染対策には日常生活はもちろん、心の中にしっかりとした思いを持つのも大切な予防。どうすれば感染拡大を抑えることができるのか、まずは一人一人、自らの行動を律することから始めるのが重要だと思います」と話していた。

(2022年2月4日付紙面より)

ご本尊の前で護摩供養を行う鶴田隆寛住職=3日、新宮市の丹鶴山東仙寺
2022年02月04日
247 接点のあるトンガへ支援を
 町内7カ所に救援金箱設置  (古座川町 )

 古座川町が1日、役場本庁など町内7カ所でトンガ国海底火山噴火災害救援金の受け付けを始めた。期間は3月15日(火)までで、今月2日に防災行政無線などで町内周知を図り協力を求めている。

 この災害は、日本時間の先月15日午後1時すぎにあったトンガ沖の海底火山「フンガトンガ・フンガハアパイ火山」の大規模噴火に伴い発災。翌16日午前0時15分、太平洋沿岸に津波警報などが発令されたことで遠く離れた日本でも広く知られるところとなった。

 同町にとって被災したトンガ王国は出身者の縁がある国。歴代の農政大臣に名を連ねるシヨタメ・ツトム・ナカオ(中尾勉)さんの父・中尾重平さんは大柳の出身で、船大工としてオーストラリアへ移民後、トンガへと渡り事業家として大成した。生涯望郷の念を抱くも帰郷はかなわず他界。亡き父の思いを継いでツトムさんが1973年11月22日、白浜町で公演をしていた母国の舞踊団を引き連れて来町し、大柳に眠る先祖代々を墓参した後に明神小運動場で町主催の歓迎式へ出席し返礼として舞踊団によるトンガ舞踊を披露して町民約300人が見届けた。

 当時児童だった町民は今還暦前後の年齢。今も多くの町民の記憶に残るところで、そのいきさつは国際交流事例の一つとして父・重平さんの生涯と共に町史に刻まれるところともなっている。そのような接点がある国の窮状を受け、町は住民生活課を軸にし町民からの救援金受け付けに動いている。

 投票箱を汎用(はんよう)した救援金箱を▽役場本庁▽中央公民館▽保健福祉センター▽役場七川出張所▽役場三尾川(みとがわ)出張所▽役場小川出張所▽七川診療所―に据え、開庁・開館中に随時寄せてもらえればとしている。問い合わせは町住民生活課(電話0735・72・0180)まで。

(2022年2月4日付紙面より)

トンガ国海底火山噴火災害救援金箱と町史に刻まれている接点の一節=2日、古座川町中央公民館
1973年の歓迎式で披露されたトンガ舞踊の様子(古座川町提供)
2022年02月04日
248 子どもの文化力向上に  熊野新宮ミュージアムがDVD寄贈  (新宮市 )
2022年02月04日
249 心の鬼をやっつけよう!  天満保育園で豆まき  (那智勝浦町 )
2022年02月04日
250 春季大祭で安泰を願う  花の窟神社「お綱掛け神事」またも中止に  (熊野市 )
2022年02月04日
251 利用再開望む声も  施設休止期間を10日に短縮  (紀宝町 )
2022年02月04日
252 明神地内で岩の一部崩れる  影響受けた県道通行止めに  (古座川町 )
2022年02月03日
253 1隻で22本のクロマグロ
 幸先良い水揚げ喜ぶ  (勝浦地方卸売市場 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量が日本一の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で2日、35本のクロマグロが水揚げされた。そのうち、高知県須崎市の第51勇仁丸が1隻で22本を釣り上げており、市場関係者は「1隻でこれほどの数を揚げたのはここ10年ほどでは記憶がない」と話した。

 先月の初市ではクロマグロはなかったものの、近年ない水揚げに市場は活気づいていた。その数日後には320㌔のクロマグロが水揚げされている。

 同船の22本以外に、室戸市の第8華椛(はな)丸が11本、宮崎県の第8長久(ちょうきゅう)丸が2本を水揚げした。この日、最も大きいクロマグロは127㌔だった。

 勇仁丸にとっては今年1回目の漁で今回の結果に結び付いた。22本の数量は約2300㌔で金額は約720万円だった。

 同船で船頭を務める坪田敏彦さんは「クロマグロがシャチに追われていた。こんなに多いのは初めて。次々に揚がるので驚いた」。

 船長の村山久佳さんは「22本は初。今年は調子が良いのでは」と漁の成果を喜んだ。

 県漁連勝浦市場の太田直久市場長は「幸先が良い。昨日時点では恵方巻きの関係もあって、メバチやビンチョウも良い値段が付いた。クロマグロ自体はコロナの影響があり、消費が減少しているため不安はある。良い価格が付けばありがたい」と語った。

(2022年2月3日付紙面より)

第51勇仁丸が水揚げしたクロマグロ=2日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2022年02月03日
254 3月5日を最終として開始
 町民対象の3回目集団接種  (古座川町 )

 古座川町が1日、町民対象の新型コロナワクチン集団接種〈3回目〉を始めた。2回目の接種から6カ月を経た町民を対象にし、高齢者(65歳以上)、次いで64~12歳の順で進めるという。

 ファイザー社製とモデルナ社製の2種類となるが、必要な数のワクチンがほぼ確保できている同町。1、2回目同様に七川(七川総合センターふるさと)と明神(保健福祉センター)の2会場を設け、今月1、2、3、4、16、17、18日の計7日間で高齢者、来月1、3、4、5日の計4日間で64~12歳の集団接種をする。

 うち今月4日と18日はモデルナ社製を充当。64~12歳はどちらを接種するかで希望を取るが、確保状況に対し偏りが大きい場合は無作為抽出で希望と異なる社製の接種を提案して検討を求める(接種するか希望に沿う機会を待つかの選択となる)。その結果に基づいて来月の集団接種のワクチンの割り当てを決めるという。

 今月前半の4日間は71歳半ば以上の高齢者が対象で、1日に七川会場で接種を受けた日下恵夫さん(78)は「うつりにくく重症化もしにくくなるというので、早めに打とうと決めた」と話し経過観察後も不調なく無事接種できたことに安堵(あんど)した。西前啓市町長も対象の一人として先陣を切った町民と共に接種。「感染予防の基本はうつさないこと」とし、そのために一人でも多く3回目の接種をする今後を期待した。

  □     □

 町内福祉施設の職員と入所高齢者は昨年12月20日から始まった施設内接種〈3回目〉を利用。町民対象と並行して今月4日と10日に学校・保育所関係職員対象の集団接種〈3回目〉を実施するが、ワクチンはモデルナ社製を充てていてファイザー社製を希望した職員については在住する自治体が住民向けに行う接種の利用を勧める。町民対象集団接種〈1、2回目〉以降の個別接種を利用し同集団接種〈3回目〉の対象に含まれない町民には、2回目から6カ月経過を目安にして3回目の個別接種案内をする。11~5歳対象の集団接種〈1、2回目〉は期日検討中という。

(2022年2月3日付紙面より)

町民対象の集団接種〈3回目〉を受ける日下恵夫さん=1日、七川総合センターふるさと
2022年02月03日
255 窓口設置し準備進める
 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金  (新宮市 )

 新宮市は1日、市役所別館に住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金事務局担当窓口を設置した。事務局には7人の職員を配置。同給付金に係る案内や業務を遂行していく。

 給付事業は国の経済対策に基づくもので、世帯全員の2021年度住民税均等割が非課税の世帯と、昨年1月以降の収入が減少して「住民税非課税相当」(※)の収入になった家計急変世帯が対象。1世帯につき10万円を給付する。

 給付を受けるためには手続きが必要で、世帯全員の令和3年度の住民税が非課税の世帯に関しては、2月中旬に市から発送される確認書に必要事項を記入の上、返信用封筒で返送する。家計急変世帯は申請が必要となる。申請書に必要事項を記入し、収入が確認できる書類などを添付の上、郵送または直接提出する。申請期間は3月1日(火)~9月30日(金)。令和3年度住民税が非課税の世帯に該当する世帯は家計急変世帯の申請はできない。いずれの世帯も3月上旬から随時支給される予定。

 なお、市では給付事業を進めるに当たり、自宅や職場などに都道府県や市区町村、国(の職員)などをかたる不審な電話や郵便があった場合は、市や最寄りの警察署か警察相談専用電話(#9110)に連絡するなど、同給付金の「振り込め詐欺」や「個人情報の詐取」に注意するよう呼び掛けている。

 臨時特別給付金に関する問い合わせは同事務局(電話0735・23・3301)まで。

  □     □

※住民税非課税相当=世帯員全員のそれぞれの年収見込額(令和3年1月以降の任意の1カ月収入×12倍)が住民税非課税水準以下であることを指す。

(2022年2月3日付紙面より)

担当窓口を設置した=1日、新宮市役所別館
2022年02月03日
256 楽しみながら体操を
 いきいきわかやま体操アプリ  (和歌山県 )

 和歌山県は、自宅などでも動画を見ながら体操ができる「いきいきわかやま体操アプリ」の配信を開始した。県では「新型コロナウイルスの感染拡大により、通いの場での活動が減少している今こそ、アプリを使って体操を継続し健康維持を」と呼び掛けている。

 新型コロナウイルスの影響により、高齢者が介護予防体操などを行う通いの場が休止になっても、体操を継続できるよう配信を始めた。アプリでは、日々の体操を記録し、体操するごとにポイントを獲得する機能の活用により、楽しみながら体操を継続できる。

 主な機能は▽解説動画付き体操動画掲載▽体操回数に応じてポイント獲得(健康づくり運動ポイント事業の個人体操部門)▽活動記録。

 「App Store」または「Google Play」で「いきいきわかやま体操アプリ」と検索するか、下記QRコードを読み取ってダウンロードを。専用ウェブサイト(https://taisou-wakayama.jp)からも機能が利用できる。

(2022年2月3日付紙面より)

専用ウェブサイトより
QRコード
2022年02月03日
257 作品展「おもしろ写真展」  H&R和歌山串本で実施  (串本町 )
2022年02月03日
258 租税教育の成果を地域へ  冊子「税作品集」を作成  (新宮・東牟婁租税教育推進協議会 )
2022年02月03日
259 前期入試で74人合格  近畿大学附属新宮高校  
2022年02月03日
260 自然の恵みに感謝  イノシシ2頭仕留める  (那智勝浦町 )
2022年02月03日
261 防災面での活用に期待  ㈱オークワが土地を寄贈  (新宮市 )
2022年02月03日
262 パソコンで賞状を作る  4~6年生のクラブ活動  (鵜殿小 )
2022年02月03日
263 自分のルールを作ろう  成川小でネットモラル教室  (紀宝町 )
2022年02月03日
264 健康と賞品をゲットしよう  「みらい健康マイレージ」実施中  (紀宝町 )
2022年02月03日
265 お悔やみ情報
  
2022年02月02日
266 適用されたらどうなる?
 まん延防止等重点措置  (和歌山県では初 )

 1日当たりの感染者数が8万人を超えるなど、全国的に新型コロナウイルス感染拡大が止まらない。和歌山県でも連日400人を超える陽性者が確認されており、仁坂吉伸知事は先月27日、「感染が全県的に広がっている」として、まん延防止等重点措置の適用を政府に要請する考えを示した。近く適用される見通しで、県では初となる。

 1月31日現在、東京都や大阪府など34都道府県に適用されている重点措置。三重県では先月21日、県内24市町を重点措置区域に指定。31日には熊野市、御浜町、紀宝町を含む県内全域が対象地域となった。

 和歌山県では県内全域が対象区域となる見込み。一方、東京都では病床使用率が上昇し、都が緊急事態宣言の要請検討の目安としている50%に近づいている(1月31日現在)。緊急事態宣言と重点措置の違いとは? 重点措置が適用されたら私たちの生活はどう変わるのか。改めて整理したい。

  □     □

■緊急事態宣言と重点措置の違いは



 緊急事態宣言が都道府県を対象とするのに対し、重点措置は都道府県内の区域が対象となり、区域は各知事が指定する。また、緊急事態宣言では「時短」「休業」ともに要請と命令が可能だが、重点措置では「時短」のみ要請と命令が可能だ。期間については、緊急事態宣言は2年以内だが、重点措置は6カ月以内が基本となる(延長可能)。

 ともに罰則規定が適用され、正当な理由なく時短要請などに応じなかった場合に過料が科せられる。過料は緊急事態宣言下では30万円以下、重点措置においては20万円以下となる。

  □     □

■生活はどう変わる?



 重点措置が適用された場合、第三者認証制度の適用を受けた飲食店(以下、認証店)は午後9時まで、それ以外の飲食店(宅配、テークアウト除く)は午後8時までの時短が要請される。また、酒類の提供停止(認証店は知事判断)や5人以上の会食を避けるよう要請がなされる。

 イベントなどについては、感染防止を徹底したイベントは人数上限2万人かつ収容率の上限を100%とする。それ以外では人数上限5000人かつ収容率の上限を50%(大声あり)または100%(大声なし)とする。なお、対象者の全員検査などで制限が緩和される場合もある。「ワクチン・検査パッケージ制度」活用については知事判断に委ねられる。

 出勤などについては出勤者数の削減や時差出勤などの推進が求められる。

(2022年2月2日付紙面より)


2022年02月02日
267 オンラインでインボイス学ぶ
 南紀くろしお商工会  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会(森川起安会長)は1月28日、那智勝浦町築地の商工会館(南紀くろしお商工会本所)で「インボイス制度の概要と電子インボイス導入に向けた実務対応」を実施した。新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、税理士法人トリプル・ウィン顧問で税理士・行政書士の星叡(ほし・ただし)さんがオンラインで講師を務めた。町内事業者10社(オンライン含む)が参加し、適格請求書(インボイス)やその制度である適格請求書等保存方式(インボイス制度)について学んだ。

 インボイスとは消費税額や事業者登録番号が記載された一定の要件を満たす請求書、納品書、領収書などの書類を指す。売り手が買い手に対し、正確な適用税率や消費税額などを伝える手段となるという。

 その制度であるインボイス制度は、複数税率下において、適正な課税を確保する観点から導入される仕入税額控除制度で、2023年から本格運用が開始される。また、インボイス発行事業者登録は昨年10月より始まっている。

 星さんは同制度の特徴として▽インボイスが発行できるのは登録事業者に限られ、税務署長に申請して登録を受けることとなる▽適格請求書発行事業者の氏名または名称および登録番号などは、インターネットを通じて各税務署単位で公表される▽登録を受けた事業者は全て課税事業者になり、納税義務を負うこととなる▽免税事業者はインボイスを発行できない―などを挙げた。

 そのほか、適格請求書発行事業者の登録手続きや登録の必要生、交付・保存義務と不正交付への罰則、適格請求書の記載事項に係る電磁的記録(電子インボイス)などの詳細についても解説した。

 星さんは「相手の方に対して、インボイスを通して正しい消費税率や消費税額を伝えることが重要。それがインボイスの意義と捉えている」と話した。

(2022年2月2日付紙面より)

インボイスや制度について学びを深めた事業者ら=1月28日、那智勝浦町の商工会館
星叡さん
2022年02月02日
268 本州最南端で練習に励む
 松本山雅FCがキャンプ  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある町総合運動公園で1月30日、サッカー競技J3チーム・松本山雅(やまが)フットボールクラブ(FC)がキャンプを始めた。同公園の利用は今回が初で、期間は今月11日(金・祝)まで。選手とスタッフ合わせて50人規模での実施で、期間中は感染症予防対策の一環で原則一般非公開としている。

 同チームは1965年、長野県選抜選手を中心にして結成。地域リーグやJFLを勝ち抜いて2012年からJリーグに加盟し一時はJ1まで昇格したが、来季はJ3で臨む状況となっている。

 J2復帰を懸けて来季に臨むに当たり、元日本代表MFの名波浩監督は松本市内での初動に続きトレーニングマッチを含むキャンプを設定。その舞台として本州最南端の温暖な気候に加え宿泊、練習、トレーニングの各環境が集約的、かつガンバ大阪やセレッソ大阪の利用実績がある同公園を選んだという。

 新型コロナウイルス感染拡大の情勢を踏まえ、同チームは同対策を徹底した隔絶環境の中で適時感染の有無確認をしながら練習に励んでいる。公開は同チームが認めた場合のみ実施。初日はその筋で現地を代表して町教育委員会教育課の鈴木一郎次長ら職員3人がかんきつ類や備蓄水「なんたん水」を差し入れ、同公園の環境を生かして活躍することを期待しつつ初の来町を歓迎した。

 他チームを迎えてのトレーニングマッチは期間中の5日(土)と9日(水)に設定しているそう。名波監督は「体力づくりと戦術のベースづくりを優先し、けが人が多少出てもという感じでメニューを組んでいるので、(選手には)ハードなものになると思う。J2昇格のため一丸でチーム愛と郷土愛を持って臨む」とキャンプに懸ける思いを語った。

 同公園では常連の日本新薬硬式野球部も1月31日から今月14日(月)までキャンプを実施中。町教委は町B&G海洋センタートレーニングルームについて、一般利用と時間をたがえる形で利用するよう各チームに協力を求めているという。

(2022年2月2日付紙面より)

本州最南端でキャンプに臨む松本山雅FCの選手ら=1月30日、串本町総合運動公園
2022年02月02日
269 楽しく元気に過ごす 広角広梅会がグラウンドゴルフ練習 (新宮市)

 新宮市の広角地区老人会「ニコニコ広角広梅会」(中野末子会長)は1月29日、新宮警察署横の広角用地でグラウンドゴルフ練習を開いた。区民ら8人が参加し、和気あいあいとプレーを楽しんだ。

 以前は同地区サロンの世話役である田中みちよさん宅の庭先で手作りの道具を使用してゴルフをしていたが、みんなが集えるより広い練習場所を探している際に同署横の空き地を発見。広角会館の木下進館長や市社会福祉協議会が市に掛け合い、レクリエーション活動での使用が実現した。

 雑草で覆われていたグラウンドは住民有志で草刈りを行い、現在は新型コロナウイルス感染対策を施し週に2回ほど練習に取り組んでいる。

 この日は8ホールのラウンド数を定めず、2時間半と時間を決めて行われた。参加者は、競技が始まると一定の距離を保って「惜しい!」「少し強すぎたね」「ナイスイン」などと会話をしながら笑顔で楽しい時間を過ごした。

 中野会長は「グラウンドゴルフを始めて屋外で太陽の光を浴び、会話や笑顔を見せることで体調が良くなったという人もいます。コロナの不安はありますが一人一人、できる限りの感染対策と意識を高めて元気に過ごしていければ」と話していた。

(2022年2月2日付紙面より)

楽しくプレーに励む参加者=1月29日、新宮市
2022年02月02日
270 宇久井SSが県大会へ
 「ちびリンピック」サッカー東牟婁予選  
2022年02月02日
271 春の選抜出場が決定
 鳴門高校・由谷豪太良君  (太地町出身 )
2022年02月02日
272 串本、新宮らが県大会へ
 トヨタカップ県小学生サッカー東牟婁予選  
2022年02月02日
273 「60年の軌跡」を作品に  ピネに空間アートを演出  (紀南高校 )
2022年02月02日
274 地域の災害体制目指し  簡易デジタル無線で情報伝達  (合同通信訓練 )
2022年02月02日
275 新宮城跡の魅力を発信  分科会で小渕伸二さん講話  (県商工会議所青年部連合会 )
2022年02月02日
276 漬け鮪丼の申し込み好調  ふるさと納税返礼品  (那智勝浦町 )
2022年02月02日
277 優しい音色会場に響く  うたとコカリナとハープのコンサート  (新宮市 )
2022年02月02日
278 準資格者デビュー迎える  JR西関係の実証実験で  (熊野南紀連盟 )
2022年02月02日
279 悔しさ分かち練習打ち切る  ジュニア駅伝の選手候補ら  (串本町 )
2022年02月02日
280 お悔やみ情報
  
2022年02月01日
281 新しめ縄がゴトビキ岩へ
 御燈祭り控え青年団らが奉仕  (新宮市 )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)を間近に控えた新宮市の神倉神社で1月30日、神倉青年団員たち約30人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替えた。

 「御燈祭り」は1400年以上前から続くとされており、例年、全国から多くの上がり子が参加して神倉山上で松明(たいまつ)に御神火を受け、山門の開閉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下る勇壮な祭り。

 しかし、新型コロナウイルス感染症第6波の襲来を案じ、長時間の3密が避けられない状況にあり、クラスター(感染者集団)が発生する危険が高くなることを考慮して昨年同様、最少人数の神職と介釈(かいしゃく)のみで営まれる。当日は正午から神倉山への入山を制限し、報道関係者や一般撮影者の入山も禁止。翌7日(月)の御燈祭り奉祝祭や餅まきも中止する。

 張り替えは当初、23日に予定していたが、雨天のため延期になっていた。この日は祭りの運営を取り仕切り、介釈を務める青年団員や神倉神社奉賛会、市観光協会などが参加。曇り空の下、神倉農業実行組合(榎本晶組合長)が寄進した約200㌔(約500株)のわらで編み上げた長さ約30㍍、最大直径約20㌢の大しめ縄を青年団員たちが神倉山山頂付近まで運んで刺股や針金を使用してゴトビキ岩に巻き付けていった。

 奉賛会の猪飼三雄会長は「延期になっていたこともあり天候が心配でしたが、無事に作業を終えることができて良かった。近年、わらの確保が大変になっているのが気掛かりです。当日に向けて青年団と連携を図りながら最終準備などを進めていきたい」。

 青年団の中山忠吏団長は「今年もしっかりとしたしめ縄が出来上がりました。高所作業であるため、無事に張り替えを終えることができて安心している。昨年同様、例年とは違う祭りとなりますが、団員一同、気を引き締めて奉仕できれば」と話していた。

(2022年2月1日付紙面より)

協力してしめ縄を張り替えていく神倉青年団員たち=1月30日、新宮市の神倉神社
完成後にはゴトビキ岩へと運んだ
2022年02月01日
282 高齢者対象の3回目開始
 コロナワクチン集団接種  (串本町 )

 串本町が1月29日、くしもと町立病院を会場にして高齢者(65歳~)対象の新型コロナワクチン集団接種〈3回目〉を始めた。3月5日(土)までの間に計10回実施する予定。以降一般(基礎疾患がある人最優先で64~12歳)対象の3回目、併せて11~5歳対象の1、2回目をするとしていて、福祉課の中田匠課長は「5月初旬には完了したい」と見据えて対応を進めている。

 同町は同接種〈3回目〉の対象を同接種〈1、2回目〉済みの人と設定。1日で接種できる数に上限があり、同町は高齢者次いで基礎疾患がある人を最優先とする64~12歳、その枠内で1、2回目同様に年長優先とする流れで順次進める形を取っている。

 1月29日現在、高齢者対象は同日と2月5日(土)、6日(日)、11日(金・祝)、12日(土)、19日(土)、20日(日)、26日(土)、27日(日)、3月5日の計10回会場を設け、うち6日と20日は半日、他は日中(午前~午後)実施とする予定。

 国からのワクチン配分状況により11日から26日まで(おおむね78~65歳の巡りとなる)はモデルナ社製ワクチンの接種日としていて、ファイザー社製を希望した場合は27日(71~65歳対象を想定)または3月5日(65歳以上の全体が対象)のいずれかにずれ込む形となる。中田課長によると一般対象と11~5歳対象の各集団接種の計画は未定だが、3月中旬から次の対象を始める方向で同病院と調整するとしている。

 高齢者対象の初回となった1月29日は102~88歳と医療従事者の後発組、合わせて559人規模で集団接種を実施。同病院は新型コロナウイルス感染拡大の情勢を考慮し、院内に空気の流れをつくって病棟と会場を隔絶し経過観察場所を倍に広げて密になりにくい状況をつくるなど感染予防対策を強めて接種希望者を受け入れた。

 同町は集団接種期間以降の接種希望に対応するため、月例の接種会場も設けている。その3回目については2回目からの経過期間を見て順次案内を送付するとしている。

(2022年2月1日付紙面より)

年長優先で始まった高齢者対象集団接種〈3回目〉の様子=1月29日、くしもと町立病院
2022年02月01日
283 災害想定し情報伝達
 県内で孤立集落通信訓練  (和歌山県 )

 和歌山県は1月29日、県内で孤立の可能性のある集落が存在する29市町を対象に令和3年度の孤立集落通信訓練に取り組んだ。本紙エリアでは那智勝浦、太地、古座川、串本町、北山村の4町1村が参加。那智勝浦町では17の自主防災組織がそれぞれの地域で訓練を行った。

 孤立の可能性がある集落に配備している市町村防災行政無線などの状態確認や操作確認が目的。集落と各市町村間での通信訓練に加え、県と防災電話を使用した伝達訓練もあった。

 当日は午前9時ごろに県南方沖でマグニチュード8・7(震源の深さは約10㌔)の地震が発生し、土砂災害の多発や各地で孤立集落が発生している想定で行われた。

 県によると、当日は孤立可能性集落の住民や市町村職員、県振興局地域振興部職員、県危機管理局職員などが協力。この日の参加集落や人数の予定は153集落、363人だった(1月31日時点で参加集落や人数が集計中のため)。

 那智勝浦町では昨年度、デジタル無線導入に伴い、全地域に連絡通話装置が配備された。今回、同装置を用いた訓練に初参加する浦神東区自主防災組織では、旧浦神集会所横に設置されたものを使用し、同町役場と通信訓練を実施した。

 同区防災担当の江口淳(すなお)さんは「繰り返し訓練して、しっかりと覚える必要がある」。

 谷邦夫区長は「災害発生時、被害の状況などを円滑に伝えられるように練習を重ねていく。今後は、区民の皆さまと共にさまざまな訓練にも取り組んでいきたい」と語った。

 町防災対策室の増田晋室長は「連絡通話装置は片方が通話している際は通話できないなどの特徴があるため、使用方法に慣れなくてはいけない。町では災害時に孤立してしまう集落が多いため、通信訓練も含め、さまざまな対策が必要になる」と話していた。

(2022年2月1日付紙面より)

災害時の円滑な情報伝達目指し、訓練に励む=1月29日、那智勝浦町浦神の旧浦神集会所横
各地域から報告を受ける災害対策本部の那智勝浦町役場
2022年02月01日
284 認知症になっても自分らしく
 蛭子能収さんがオンライン講演  (御浜町 )

 御浜町は1月29日、町中央公民館でオンライン講演会を開催。2020年にアルツハイマー病とレビー小体病の合併型認知症を公表した蛭子能収(えびす・よしかず)さん(74)が画面を通じ「時間の無駄なので『そんな病気にかかったのか』と思うようにしている。認知症になっても仕事がしたいけど、今はなるべく遊ぶようにしている。これからもご飯を食べて、元気に笑いながらゆっくり生活を続けたい」と、自分らしく生きることの大切さを伝えた。

 認知症当事者と支援者から思いを聞くことで認知症を「自分ごと」としてとらえ、認知症でも大丈夫な地域づくりの一環。新型コロナウイルスの防止対策を講じて実施した。

 蛭子さんは漫画家、俳優として活躍。20年夏の健康情報番組で認知症を併発していると診断された。現在はテレビの仕事をセーブし、家族や担当マネジャー森永真志さんらのサポートを受けながら生活している。

 講演会では、会場に設置された大型スクリーンを通して森永さんの質問に答える形式で生活の様子を紹介。マネジャーの名前は忘れていたものの、好きな競艇選手の名前は覚えており、会話を続ける中で、昔の思い出がよみがえってきた。競艇の「スリル、スピード、高配当」などの言葉も飛び出し、テレビでおなじみの〝蛭子節〟も健在だった。

 「言葉が出なくなる」と打ち明ける蛭子さんに、森永さんは「蛭子さんは以前から『生きることは考えること』と話していた。思い出す行為が脳に良い。いろんなことを思い出してほしい。みんな、もっと漫画を描いてほしいと思っていますよ」と伝えた。

 「漫画は描かないとお金が入ってこない。仕事は面白い方が良いので、今は漫画を描きたい。せっかく生きているのだから、死なないようにしたい。人生の目標は『死なないこと』。生きて遊びたい」と語った蛭子さん。

 森永さんは「認知症になると一人で抱え込んで外出しなくなるが、蛭子さんを見ていて会話することが大事と感じる」と話すなど、2人の会話は1時間近く続き、聴衆を笑わせる場面もあった。

 運転免許証を返納した現在は、通院しながら散歩を楽しむ生活を続けているという。

(2022年2月1日付紙面より)

オンラインで講演する蛭子能収さん(画面左)=1月29日、御浜町中央公民館

2022年02月01日
285 生産者ら連携して焼き払い  潤野の旧放牧地で「芝焼き」  (古座川町 )
2022年02月01日
286 入賞した24作品を発表  本年度ジオフォトコンテスト  (南紀熊野ジオパーク )
2022年02月01日
287 活動通じて地域の魅力PR  県商工会議所青年部連合会が県連大会  
2022年02月01日
288 1位に野中誠一さん  写連紀南支部1月例会  
2022年02月01日
289 5種目の競技に挑戦  中央児童館で「ミニオリンピック」  (新宮市 )
2022年02月01日
290 火災や事故防止に努める  消防団丹鶴分団が神倉神社清掃  (新宮市 )
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291 夫婦石に触れ勝ち運を  道の駅に那智黒石モニュメント  (熊野市 )
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292 全国、三重県平均を上回る  全国体力テストの結果公表  (紀宝町 )
2022年02月01日
293 新宮城跡のソテツが開花  新宮市  
2022年02月01日
294 お悔やみ情報