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2021年09月17日
1 大輪の花、笑顔誘う
 三輪崎でささやかな打ち上げ花火  (新宮市 )

 三輪崎八幡神社氏子総代会(中村武総代会長)は15日夜、区民に笑顔になってもらおうと新宮市三輪崎の孔島付近で花火の打ち上げを実施した。三輪崎漁港には近隣の住民らが訪れ、つかの間の花火大会を楽しんだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、昨年に引き続き大幅な規模縮小を余儀なくされた三輪崎八幡神社例大祭。漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に1度里帰りする祭りだ。

 元宮を目指して八幡神社を出発し、恵比寿(えびす)、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら町を練り歩く神輿渡御(みこしとぎょ)やその他奉納行事は全て中止に。同日午前に約20人の関係者のみでしめやかに本殿大前ノ儀が営まれた。

 花火の打ち上げは新型コロナの終息と区民の健康を祈願し、また区民の笑顔を取り戻したいという思いから企画したもの。色とりどりの約70発の花火が約3分間にわたって夜空を彩る様子に、地域住民らは惜しみない拍手を送った。

 中村総代会長は「花火には神輿渡御など、奉納行事の2年連続中止に伴い、『祭りを忘れてほしくない』気持ちと、コロナ禍での一服の清涼剤になってほしいとの願いを込めた」と語り、「近隣地区にも祭りへの思いが浸透し、より活気のあるものにしていけたら」と地区の活性化と来年の盛大な斎行を願った。

(2021年9月17日付紙面より)

大輪の花が三輪崎の海と空を彩った=15日、新宮市の三輪崎漁港
2021年09月17日
2 歌やラジオ体操楽しむ
 いきいきサロン大勝浦区  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の大勝浦漁民集会場で15日、2カ月ぶりに「いきいきサロン大勝浦区」が開かれた。地域住民14人が集い、歌や体操で楽しい時間を過ごした。

 いきいきサロンは地域の高齢化や1人暮らしの増加を背景に、引きこもり防止や生きがいづくりを目的としてスタート。同区では2019年に初めて開催され、月1回地域の高齢者が和気あいあいと交流する場となっている。8月は新宮保健所管内の新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止したが、今回は▽マスク着用▽手指消毒▽換気▽検温―の感染対策を取って2カ月ぶりに開いた。

 雨の中集会所に集った参加者は、最初にお座敷小唄の替え歌の「ボケない小唄」「ボケます小唄」を歌い、「お酒も旅行もきらいです、歌も踊りも大嫌い、お金とストレスためる人、人の2倍もボケますよ」の歌詞に笑い合った。ラジオ体操1番、2番で体をほぐした後は、3密を避けてカラオケやゲームをした。

 参加した70代女性は「普段から顔を合わせている人も多いですが、久しぶりに集まって話すからか、なんだか声が出にくいような気がします。やっぱりみんなで集まるのは楽しいですね」と話していた。

(2021年9月17日付紙面より)

ラジオ体操で体をほぐす=15日、那智勝浦町の大勝浦漁民集会場
「ボケない小唄」を歌う
2021年09月17日
3 専門職派遣で介護予防推進
 地域リハビリ活動支援事業  (串本町包括支援セ )

 串本町地域包括支援センターがリハビリテーション専門職を派遣する介護予防推進事業「地域リハビリテーション活動支援事業」を始めた。対象となる団体の申し出に応える形での実施で、派遣を希望する団体は同センター(電話0735・62・6005)まで連絡してほしいという。

 この事業の対象は▽主に町内在住者で構成し活動拠点を町内に置く▽月1回以上の活動をしている▽おおむね65歳以上の高齢者で構成―の3条件を満たす団体。同センターから活動場所へ理学療法士や作業療法士などを派遣し、同町が町民の健康寿命増進を目的として導入した体成分分析装置「InBody」による測定や8項目の体力測定、測定前の問診の結果に基づいて今後の介護予防に適した体操メニューを提案する。

 担当する専門職との日程調整が必要となるため、申し込みから派遣まで1カ月ほどの時間がほしいという。派遣は両測定や問診票受け付けで1回(同センター職員も同伴)、測定結果の説明や体操メニューの指導で1回の計2回で両者は1カ月程度の間隔を空けて行う。派遣は一団体につき年1度とし、できるだけ多くの団体を支援できる状況を目指すという。

 この事業には並行して同センターには個人の特定に至らない範囲で測定や問診の結果を統計活用し町民の傾向をしっかりと踏まえた介護予防施策を展開したいという思いがあり、全体として町民に実のある支援をしつつデータ収集の協力を得るという縮図になっている。

 まずはこの事業を町民に知ってもらうことが必要だとし、その足掛かりとして14日は県立潮岬青少年の家で親睦グラウンド・ゴルフ大会に臨む同町老人クラブ連合会女性部を対象にして1回目の派遣を試行した。71人全員とはいかないができる限り測定や問診の機会を届けて同事業を紹介。その延長で今後の派遣希望も伺うなどした。

 この事業の問い合わせは同センターまで。

(2021年9月17日付紙面より)

1回目の派遣の内容を試してもらいながら事業を紹介=14日、県立潮岬青少年の家
2021年09月17日
4 休憩施設の整備を要望
 町内の紀宝熊野道路に計画を  (紀宝町 )

 紀宝町と同町議会は15日、合同要望活動を実施。西田健町長、町議会の向井健雅議長、山本精一副議長、榎本健治・近畿自動車道紀勢線建設特別委員会委員長が国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所を訪問し、藤山一夫所長に一般国道42号紀宝熊野道路への休憩施設整備を求める要望書を提出した。

 14日に開かれた町議会定例会で「津波浸水時にも機能する紀宝熊野道路に、一時避難や道路情報の提供、給油などができる防災機能を併せ持つ休憩施設の整備が強く望まれる」などの議決が採択され、要望に至った。

 近畿自動車道紀勢線には、紀北町の「紀北PA」から和歌山県上富田町の「道の駅くちくまの」間の約140㌔にパーキングエリアが整備されておらず、町では防災機能を併せ持つ休憩施設の整備を求めていくこととした。

 要望書には「三重県の南玄関に位置する本町に休憩施設が整備されることは、道路利用者の安全性と利便性の向上が図られるだけでなく、県域を越えた連携促進により、近畿自動車道紀勢線の効果を最大限に引き出し、交流人口の拡大、観光・産業の振興、地域経済の活性化に寄与することが大いに期待できるものであります。これらのことからも、今後、道路計画を進めるにあたり、本町内の一般国道42号紀宝熊野道路への休憩施設整備につきまして、格段のご配慮をいただきますようお願い申し上げます」などと整備計画の必要性を盛り込んだ。

(2021年9月17日付紙面より)

藤山一夫所長(中)に要望書を提出する榎本健治委員長(左)と西田健町長(紀宝町役場提供)
2021年09月17日
5 コロナ経済支援や教育など  新宮市議会一般質問(終)  
2021年09月17日
6 運転免許自主返納者割引を開始  10月1日から、熊野御坊南海バス  
2021年09月17日
7 8月度月例杯の結果  那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年09月17日
8 県知事賞などを選出 第43回児童生徒木工工作コンクール 
2021年09月17日
9 10月から作業本格着手  旧役場本庁舎解体工事  (串本町 )
2021年09月17日
10 今年も本殿大前の儀のみに  保存会の申し合わせを報告  (木葉神社 )
2021年09月17日
11 手作り絵本で交流  生徒が園児に読み聞かせ会  (潮岬中 )
2021年09月17日
12 子どもたちにテントを  町建設業組合が全小中学校に  (紀宝町 )
2021年09月17日
13 全国平均わずかに下回る  国、県の各学力テスト結果を分析  (紀宝町 )
2021年09月17日
14 これが「私の新宮遺産」  新宮市観光フォトコンテスト入選作品紹介  (一般の部② )
2021年09月17日
15 南東の空に「きぼう」観測  太地町  
2021年09月10日
16 17年の陳情実らせた功労者 港又次氏の記念碑とアジサイ (那智勝浦町)

 旱天が十数日も続くと、田面が亀裂して稲田が白穂になるので人々は皆汲水に忙しく、殆んど寝食を忘れて毎日井戸から水をとつた。この人々の心配無駄な労苦を何とかしたいと翁は深く考へてゐた。(下里町史、原文ママ)

  □     □

 那智勝浦町下里の下里神社から少し太地町寄りの国道42号の路肩に港又次氏の功績を称した記念碑が建立されている。地元住民によると、元々は国道から太田川寄りに設置されていたが、国道の拡幅に伴い、現在の位置に移設されたという。

 下里町史には、江戸時代後期の下里村は農業を本業としていたとある。しかし、農地に外部から人工的に水を供給する灌漑(かんがい)の設備が完全でなかったという。享保6、7年ごろに上太田村南大居大谷口から給排水を目的として造られた小規模な水路の溝渠(こうきょ)を通じて開墾したが、地の高低勾配がうまくできず、廃渠となった。

 冒頭のような状況となり、港氏は市屋村にある与根河池の水を下里村にも引けないかと考え、市屋村に協力を請う。藩の役所へ嘆願・陳情を幾十回も重ねたが、堤防の決壊の恐れから、許可は下りなかった。

 その後も信念を曲げずに嘆願と陳情を重ね続けた港氏。費やした年月は17年にも及んだ。そうして、安政3年に藩の聴許を得て、工事に着手。その翌年に堤池修築となり、新池を造って溝渠も通じ、水が通じた。下里町史には「全村歓喜湧くやうであつた。そして皆流れる水を拝んだといふ。(原文ママ)」と記されている。

 この後、功績が認められて紀伊新宮の水野土佐守から金百疋と米六石を贈られたと町史には記されている。明治17年、港氏は病で没した。その19年後にその遺徳を表彰しようと記念碑が建立された。

  □     □

■アジサイに彩られていた



 毎年6月ごろ、記念碑の周辺には美しいアジサイが咲く。その花は登校中の学生や住民、自動車を走らせるドライバーの目を楽しませていた。

 地元住民らによると、紀伊半島を一周する幹線道路計画の一つ「一般国道42号串本太地道路」の延伸に伴い、将来的には拡幅工事などが実施される可能性もあるとして、今年7月に住民有志らが集まり、来季の花のために剪定(せんてい)を行った。このアジサイは秋ごろに定光山大泰寺に移植されるという。

 国土交通省紀南河川国道事務所によると、串本太地道路の本線は太田川方面から延伸し、現在の那智勝浦新宮道路につながる計画だという。下里地区内に太地インターチェンジ(仮称)や交差点の建設が予定されていることから、記念碑周辺の道路形状が変わる可能性もあるとしている。

 担当者は「現在は調整中。詳細などが決まれば、今後は地元住民の方々にも方針をお示ししたい」と話していた。

  □     □

■地元住民の声



 記念碑前のアジサイは元々、那智駅前に植えられていたもの。道の駅なちが建設されるため、当時の花てまりの会や地元住民らが協力し同所に植え替えたという。

 その後の管理は下里とも子ガーデン(岩本カナエ代表)が行い、太田耕二さんら地元住民も協力してきた。岩本代表は「このアジサイは場所を移しながら、最後は寺へ行く。人の一生のよう。良かった」。

 記念碑については「立派な方の碑なので多くの方に知っていただきたい。50年前以上に移設した際、下里中の生徒会や校長先生たちが移転式に参加したと聞いた。半世紀前は大切にされていたのだと思う」と話した。

(2021年9月10日付紙面より)

港又次氏の遺徳を表彰した記念碑(右)=那智勝浦町下里
地域に彩りを添えていたアジサイを剪定した
2021年09月10日
17 歩行者の安全確保など重点に
 21日から「秋の全国交通安全運動」  (紀宝署 )

 21日(火)から「秋の全国交通安全運動」が全国一斉に始まる。30日(木)までの10日間で、重点は▽子供と高齢者を始めとする歩行者の安全の確保▽夕暮れ時と夜間の事故防止と歩行者等の保護など安全運転意識の向上▽自転車の安全確保と交通ルール遵守(じゅんしゅ)の徹底▽飲酒運転等の悪質・危険な運転の根絶―の四つ。

 運動期間中、南牟婁郡交通安全対策協議会、紀宝地区交通安全協会、紀宝警察署では、早朝街頭指導や安全運転管理推奨像の伝達、一声運動推進協力店の指定など各種取り組みを進める。

 8月末現在、県内では3万2506件(昨年同期比987件増)の交通事故が発生。このうち人身事故は1787件(同178件減)で、死亡事故は31件(同17件減)で32人が死亡した。

 紀宝警察署管内での総事故件数は163件(同25件減)で、人身事故は11件(同5件減)、死亡事故は発生していない。国道42号で多く、事故原因は車両単独、出合い頭が上位を占めている。

 紀宝町では67件(人身事故6件)、御浜町は87件(同5件)、熊野市紀和町は9件で人身事故は起きていない。

 同署では、運動期間中、四つの重点に関連し▽児童・生徒の通学時間帯の見守り▽歩行者保護に資する取り締まり▽自転車のルール遵守とヘルメット着用の啓発▽飲酒運転の取り締まり―などの活動を強化する。

 歩行者の安全の確保については、横断歩道横断時に「少し手を上げる」など自らの安全を守る交通活動「横断歩道“ハンドサイン”キャンペーン」の推奨を図る。

(2021年9月10日付紙面より)

紀宝警察署管内で交通事故が多い国道42号
2021年09月10日
18 外装工事で真新しさ宿す
 北大和歌山研究林の本館  (古座川町 )

 古座川町平井にある北海道大学和歌山研究林(中村誠宏林長)の本館外装工事がこのほど完了した。今回は外壁、次いで屋根を手入れし、外装のほぼ全体が真新しさを宿した状態。職員も心機一転の心境で運営に励んでいるという。

 同研究林の本館は1927年建築。洋風木造2階建てで、九十余年を経た今も現役で用いている。内外装とも維持のため適時適切に手入れをしているがケヤキ材の階段や旧事務窓口など建築当時の基本構造も良好にとどめていて、2013年には国の有形文化財に申請して登録を受けている。

 最近の外装工事は技術職員の伊藤欣也さんが大学と地元業者の仲立ちをして実施。19年度に本館と宿泊施設(和風木造平屋建て)の外壁塗装を削り剝がして塗り替え、20年度に本館トタン屋根へ青色系のガルバリウム鋼板をかぶせる内容で、完了により02年に外装が青屋根・白壁に変わって以来20年ぶりにその雰囲気を取り戻す形となった。ガルバリウム鋼板はトタン屋根以上の耐食性を誇る素材で、薄く軽量であることやコストパフォーマンスに優れることを生かして従来のトタン屋根にかぶせることで性能を保ちながら長寿命化を図る施工となっている。

 同研究林は現在、新型コロナウイルス感染症の情勢を考慮しつつ県内の日帰り利用を受け入れ中。中村林長は「コロナが終息したら従来通り県外や宿泊の受け入れも再開し、多くの皆さまにリニューアルした本館を気持ちよく利用していただけるよう頑張りたい」と心機一転の胸中を語った。

 町内では高池にある芳流館互盟社社屋と同年生まれの木造建造物。戦前の建築技術を宿した希少な現存物の一つとなっている。問い合わせは同研究林(電話0735・77・0321)まで。

(2021年9月10日付紙面より)

ゲート越しに望む北海道大学和歌山研究林本館=3日、古座川町平井
2021年09月10日
19 自らの命は自ら守る
 緑丘中で防災集会  (新宮市 )

 新宮市立緑丘中学校(宮本雅史校長、生徒249人)で8日、防災集会があった。生徒たちは宮本校長の講話に耳を傾けるなどして防災意識を高めた。

 2011年3月の東日本大震災、9月の紀伊半島大水害などでは、自然災害によって多くの人の命が奪われた。10年が経過し改めて災害を教訓に、残された者として「日々の生活への感謝」「防災」「人としてのつながる社会」について考える機会にと毎年実施。新型コロナウイルス感染症対策として学年ごとに分かれて開かれた。

 3年生86人の集会では、那智勝浦町在住の宮本校長が自身の水害での体験を基に講話。▽想定にとらわれるな▽最善を尽くせ▽率先避難者たれ―の津波避難3原則を挙げ、「住んでいる周辺は地域の中でも危険な場所だと思っていたが、ここまでの災害が起こるとは思っていなかった。暗くなってからの避難は危ないので、明るい間に早急に逃げるべきだった」と振り返った。

 生徒たちには教訓として「『自らの命は自ら守る』。家は洪水や土砂災害などの危険性がないか、危機が迫った場合にはどこへ、どうやって逃げるかを正しく判断できる人になってください」と呼び掛けた。

 講話後には、30年以内に発生する可能性があるとされている南海トラフ地震のシミュレーション動画を視聴した。

 生徒会長の冨谷絵理香さんは「当時は5歳だったので薄い記憶しかなかったけど、校長先生の話を聞いて災害の恐ろしさを感じた。早めの避難を忘れず、自分の命を守る行動を取ることが大切だと改めて思いました」と話していた。

(2021年9月10日付紙面より)

講話に耳を傾ける生徒ら=8日、新宮市立緑丘中学校
宮本雅史校長
2021年09月10日
20 濵口大幹君、全国で堂々5位
 全日本少年少女空手道選手権大会  (拳武館新宮 )
2021年09月10日
21 山東、漁野両選手(那智中3年)が全国へ
 都道府県対抗中学バレーボール大会  
2021年09月10日
22 子育て支援に1000万円寄付  吉田久市さんに紺綬褒章  (御浜町 )
2021年09月10日
23 温泉病院が10日から再開  決算の認定について質疑も  (那智勝浦町議会 )
2021年09月10日
24 来年に期待を込めて  円満地公園「プールじまい」  (那智勝浦町 )
2021年09月10日
25 生まぐろ丼が全国第2位  IPPINグランプリで  (休暇村南紀勝浦 )
2021年09月10日
26 最優秀賞や優秀賞決まる 小中学生ポップコンクール結果 (串本町)
2021年09月10日
27 お悔やみ情報
  
2021年09月03日
28 今年ふ化した稚ガメ公開
 アオウミガメも同時開始  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)が1日、今年ふ化したウミガメ類の展示飼育を始めた。今年は4年ぶりにアオウミガメもふ化。毎年ふ化するアカウミガメとともに生まれてまもない姿を観察できる貴重な機会となっている。

 館内ウミガメプールで展示飼育しているウミガメ類が産んだ卵からふ化した個体。今年は全体で17回の産卵があり、8月下旬からふ化が活発化し始めている。うちアオウミガメは1頭が3回産卵していて、8月27日に2017年以来となる砂の中からの初脱出を確認。1回目の6月14日確認分から12匹がふ化し、飼育担当の吉田徹副館長は「産卵の時期がふ化率の低いシーズン序盤だが無事脱出をしてくれた。残る2回分は数十匹規模で脱出すると思う」と期待を強めている。

 回数で言うと脱出まで育つのは全体の3分の2程度、というのが同館の人工ふ化場における傾向だそう。今月1日までにアカウミガメは3回分、アオウミガメは1回分の脱出を確認していて、予想より脱出が遅れ気味だがアカウミガメの脱出が40匹規模に達している状況もあり、今後9月いっぱいが最盛期になると展望を見据えている。

 脱出したウミガメ類はまずバックヤードで状態観察をし、餌(=オキアミ)を食べ出す段階に達したら屋内水槽で展示飼育をするのが同館の稚ガメ公開の流れ。アカウミガメの初ふ化から推して今年は8月末ごろを目標にして開始を目指してきたが、アオウミガメもタイミング良く初脱出したことでアカウミガメと同時で展示飼育を始める形となった。

 専用の屋内水槽は現在補修中で、当面は仮水槽で展示飼育し数日内に補修を完了し屋内水槽へ移すという。どちらの稚ガメも同じ水槽で飼育しているが、アオウミガメは一回り大きく目の周りや体の下部に白みを帯びる点でアカウミガメと区別できる。

 展示場所は館内となっているため、観察には入館料が必要。同館の営業時間は午前9時~午後4時30分(チケット販売は午後4時まで)。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。

(2021年9月3日付紙面より)

展示飼育中の今年ふ化したアカウミガメやアオウミガメ=1日、串本海中公園センター水族館
2021年09月03日
29 津波など想定し避難
 くじらの博物館で防災訓練  (太地町 )

 太地町立くじらの博物館(林克紀館長)で1日、防災訓練があった。林館長はじめ職員ら35人が参加。津波を想定した避難や避難誘導、火災を想定した防火訓練などに取り組み、防災意識の向上を図った。

 「防災の日」(9月1日)に関連した取り組みで、地震や津波、火災などの災害に対する防災意識を高め、しかるべきときに取る行動の統一と情報の共有を図ることを目的として開催。避難器具の点検などは定期的に実施しているが、大規模な防災訓練は初めてという。

 林館長は集合した職員らを前に「この訓練を機に防災意識を高め、有事の際に一つでも二つでも役に立つように真剣に取り組んでほしい」と訓示。東海・東南海・南海地震の3連動地震による津波の発生を想定し、避難、および避難誘導訓練が行われた。

 職員らは来館者役と避難誘導役に分かれ、同施設裏手にある浅間山(せんげんやま、標高約37㍍)へ。津波到達時間内の避難を最終目標に定めつつ、避難行動に取り組んだ。3連動地震による同町の想定は津波到達時間7分、最大津波高6㍍、平均浸水2・3㍍となっている。

 同町役場総務課の山下真一企画員は「来館者の誘導に加えて、職員自らの命を守り避難する『人命最優先』を念頭に訓練いただいた。来館者の安全を図りながら、スタッフとして落ち着いて避難誘導などを行えていたと思う」と講評。

 訓練を重ね、さらに避難にかかる時間の短縮に期待を込め「訓練通りの対応が難しい場合もあると思う。日頃から防災意識を心掛けながら、来館者と自身の安全を考えて日々の業務にあたっていただければ」と伝えた。

 火災を想定した訓練では、新宮防災(同市三輪崎)の職員らが、屋上救助袋の開け方や消火器の使い方、防火シャッターの取り扱いなどについて講義。参加者らは真剣な表情で説明を聞き、避難・消火器具についての知識を得る機会とした。

 林館長は「訓練は継続していくことに意味がある。今後、年に1度でも実施していくことができれば」と話していた。

(2021年9月3日付紙面より)

津波を想定して浅間山に避難=1日、太地町
救助袋や消火器の取り扱い方法も学んだ
2021年09月03日
30 自分で考えて行動を
 防災の日に避難訓練  (相野谷中 )

 「防災の日」の1日、紀宝町立相野谷中学校(佐藤光一校長、生徒25人)で地震を想定した避難訓練があり、全校生徒が校内で身を守る行動を確認した。

 訓練を通して生徒自身が災害時に的確な判断をし、自らの安全を確保するための行動を取ることが狙い。同校では年に3回、地震や津波などを想定した避難訓練に取り組んでいる。

 この日は、終業のチャイムが鳴った後、緊急地震速報を知らせる放送が流れ、生徒は一斉に自分の机の下に潜り込み、低い姿勢で身を守った。

 揺れが収まった後、自転車で通学する生徒はヘルメットをかぶり、徒歩やバスで通う生徒は教科書などで頭を守り、運動場に避難した。

 前回より2秒早い1分15秒で全生徒の避難が完了し、佐藤校長は「今回はスムーズに避難できたが、揺れている間は机をしっかり抑えてほしい。地震はいつ起こるか分からない。しっかり備えをしよう。自分の命を自分で守るために、考え、判断し、決断して行動することを心掛けてください」と話した。

(2021年9月3日付紙面より)

揺れが収まるまで机の下で身を守る=1日、紀宝町立相野谷中学校
頭を守りながら運動場に避難する生徒たち
2021年09月03日
31 ワクチン接種など呼び掛け
 中井院長がメッセージ  (新宮市立医療センター )

 新宮市立医療センターの中井三量院長は1日、昨今の新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、市民への周知のためにメッセージを発表した。

 中井院長のメッセージは次の通り。

  □     □

■新宮市民の皆さまへのご報告とお願い



 新型コロナ感染症は和歌山県下では2021年に入り、よくコントロールされ、収束方向へ向かっているようでありましたが、2021年7月下旬から、新たな感染者が増加し、新宮保健所管内でも患者が発生しております。多くが他圏域由来の患者から濃厚接触者として発症し、その周囲に小規模のクラスター、あるいは家族内感染しております。

 新宮市立医療センターはPCR検査、簡易PCR検査機器を設置し、有症状・無症状の濃厚接触者および緊急入院を要する発熱患者に対し、感染者を判定できる体制がとれています。

 なお、当院の感染者収容病床は20床から現在32床まで増床し、新宮保健所管内で発生した患者は有症状・無症状にかかわらず、当院での入院対応となります。

 患者が重症化するかどうかの判断は、毎日の病状観察、酸素飽和度、胸部CT検査、血液検査などで行われ、コロナ感染病床では医師・専従の看護師が診療に当たっています。新宮市立医療センターでは、重症に陥る前に、レムデシビル(ベクルリー)、デキサメタゾン、バリシチニブ(オルミエント)、抗体カクテル(ロナプリーブ)を早期に使用する方針です(かっこ内は製品名)。重症者には、ECMO、呼吸器装着治療する準備はありますが、マンパワーに限りがあり、田辺市、和歌山市の専門病院へ転送する状況であります。幸い、患者さんの症状は軽症、無症状が多く、重症になられた方はおりません。病状が安定し、PCR検査陰性化、入院7日を目安として、退院できています。

 新宮市立医療センターではコロナ感染患者だけでなく、通常の傷病患者かつ救急患者に対する診療を続けなければなりません。日々の感染者が軽症で6人程度までであれば、新宮市立医療センターの検査体制、入院体制で持ちこたえられると考えます。これが毎日10人以上、重症者、あるいは認知症、透析、脳血管障害後遺症などを合併する患者となるとたちまち、入院体制の維持が困難となります。そうなる前に、①皆さまには、新型コロナワクチン接種を可能な限り多数の方に受けていただきたいと考えます。ワクチン接種で重症に陥ることはごくまれであり、死亡者はほぼなくすことができると報告があります。しかしワクチン接種の後も新型コロナ感染は起こり、無症状~軽症で感染したことが分かりにくくなります。そこで皆さまには②ワクチン接種後も可能な限り他圏域への移動を自粛し、3密になる状況を避けること、多人数での会食、飲酒を控え、自宅での静かな食事、マスク着用、手洗い励行を続けていただきたいと考えます。

 ワクチン接種が人口全体の7~8割に達すると、集団免疫が働き、まん延状態は落ち着くといわれ、その後は通常の季節性インフルエンザと同様な定期的ワクチン接種で感染コントロールはできるといわれています。新宮地域でのワクチン接種は新宮市当局、新宮市医師会、新宮市立医療センターの協働作業で10月中旬をめどに完了する見込みであり、引き続き3部門協働でこの難局を乗り越えたいと考えておりますので、今しばらく皆さまの自粛をお願いいたします。

(2021年9月3日付紙面より)

中井三量院長がメッセージを発表=1日、新宮市立医療センター
2021年09月03日
32 助成対象者を抽選  国民健康保険・後期高齢者医療保険脳ドック受検費用助成事業  (新宮市 )
2021年09月03日
33 串本、初戦突破ならず  学童軟式野球(B級)和歌山県大会  
2021年09月03日
34 未来へと紡ぐ、伝統と誇り  「県誕生150年」巡回パネル展開催中  (和歌山県 )
2021年09月03日
35 おじいちゃん、おばあちゃんへ  下里保でプレゼント作り  (那智勝浦町 )
2021年09月03日
36 全市民に1万5000円  レインボー商品券配布などコロナ対策3事業  (熊野市 )
2021年09月03日
37 高齢化に伴い、給付費も増加  介護保険制度開始から22年目  
2021年09月03日
38 橋杭、田原の遊泳期間終了  両海水浴場の資材を撤収  (串本町 )
2021年09月03日
39 水災害対策など定める  古座川流域治水プロジェクト  
2021年09月03日
40 稲刈り作業に汗流す  太田地域で収穫進む  (那智勝浦町 )
2021年09月03日
41 お悔やみ情報