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2021年09月30日
1 郵便ポストの防災情報更新
 年内に市内全域へ  (新宮市 )

 新宮市と新宮郵便局は現在、QRコードおよび海抜表示付き郵便ポストの更新作業を実施している。28日には同市伊佐田町の新宮郵便局前ポストで竹田和之・防災対策課長と間嶋義則・新宮郵便局長がQRコードシートを貼り替えた。年内をめどに市内99カ所の全ポストへの更新作業を行っていく。

 郵便ポストへのQRコード貼付は、昨年3月から共同実施している「災害・観光・郵便局のPR」を兼ねた取り組み。

 このたびの貼り替えは防災情報を最新版である「Web(ウェブ)版新宮市ハザードマップ」にリンクするためのQRコード更新に伴うもの。更新前は市内避難所・避難場所の一覧表示だったが、貼り替え後は位置情報を利用し、現在地の危険性を瞬時に確認することができる。

 郵便ポストにQRコードと海抜情報を貼付することで市民はもちろん、土地に不慣れな観光客もいざというときはスマートフォンなどでQRコードを読み込むことによってハザードマップに接続が可能。ポストの位置から現在地の津波の浸水深、最寄りの避難場所などを確認することができる(位置情報を取得するためにはブラウザの位置情報をオンにしておく必要がある)。

 間嶋新宮郵便局長は「新型コロナウイルスが終息したら多くの観光客が新宮市を訪れると思う。歩いて観光する人も多く、その際は防災・観光情報などの取得に活用いただければ」と話している。

  □     □

■Web版新宮市ハザードマップ

 新宮市では、昨年5月から「Web版新宮市ハザードマップ」のサービスを開始している。洪水浸水想定区域や浸水被害実績、津波浸水想定区域、土砂災害警戒区域、避難所の位置などを選択して確認できるほか、洪水時や津波時の「逃げどき判定」ができる機能も備えられている。

 多言語(日本語、英語、中国語、韓国語)にも対応。パソコンやスマートフォン、タブレット端末で閲覧ができる。市では「Web版新宮市ハザードマップを事前にお使いいただき、避難の際に役立てて」と活用を呼び掛けている。

(2021年9月30日付紙面より)

竹田和之・防災対策課長(左)と間嶋義則・新宮郵便局長がQRコードシートを貼り替え=28日、新宮市伊佐田町
QRコードを読み取り避難場所などを確認
2021年09月30日
2 讃寿会が草刈り作業
 「社会奉仕の日」に合わせて  (紀宝町 )

 全国老人クラブ連合会が定めた全国一斉「社会奉仕の日」の取り組みとして、紀宝町鵜殿の老人クラブ「讃寿会(さんじゅかい)」(牧戸光彦会長)は28日、同地区の中曽公園で清掃活動を実施した。

 社会奉仕の日(9月20日)は、地域社会に対する感謝と地域の担い手としての活力を示すことが目的。「きれいな地球を子どもたちへ」をスローガンに、全国各地で「花のあるまち、ゴミのないまち」を目指した美化活動、環境活動が展開されている。

 同会では30年ほど前から「社会奉仕の日」と3月、7月の年3回、ボランティアで清掃に取り組んでいる。

 今回は約30人が参加し、午前7時から作業を進めた。草刈り機で公園内の雑草を刈り取り、雑草を集めてビニール袋に回収するなどして約2時間で清掃を終えた。

 牧戸会長は「前日から作業してくれた有志会員や参加してくれた会員のおかげでスムーズに作業を終えることができた」と話していた。

(2021年9月30日付紙面より)

草刈り作業に取り組む讃寿会の会員=28日、紀宝町鵜殿
2021年09月30日
3 身近な工事に関心持って 串本西中招き現場見学会 (木下建設)

 すさみ串本道路田並中ノ谷地区進入路工事を請け負う木下建設株式会社が27日、串本町立串本西中学校(平原良一校長、生徒29人)を招いて現場見学会を開いた。

 同社が住民に身近な工事を知ってほしいという思いで現場最寄りの同校に提案し、同校は校外の職場に触れキャリア教育を進める良い機会として招待を希望。双方、時節柄の新型コロナウイルス感染症対策を十分に講じた上で現場見学会実施へとこぎ着けた。

 先んじて25日に同町の12~15歳対象新型コロナワクチン集団接種〈2回目〉があった影響で参加できた生徒は18人。スクールバスで国道42号沿いの出入り口から作業用道路経由で同社田並中ノ谷作業所(得能晃所長)を訪ね、得能所長ら社員の歓迎を受けて現場見学会に臨んだ。

 得能所長による現場や見学の概要説明を経て、序盤は国土交通省紀南河川国道事務所の田中富博建設監督官がすさみ串本道路の概要を紹介。中盤は同社が準備した▽ICT建機操縦▽調査用ドローン操縦▽鉄筋組み―の各体験提供で、生徒は学年別に分かれローテーションして一通り挑戦した。終盤は工事中に心掛けていることややりがい、すさみ串本道路事業の全体像や予算規模など同校が事前に寄せた質問事項に答えて生徒の理解を後押しした。

 一連の体験を経て河田栞奈さん(3年)は「ドローンで遠くまで見渡せるのが楽しかった。来る途中でいろいろな現場を見てきたけれど、難しい作業も多そうで大変だろうなと感じた。そのような仕事に頑張ってくれている皆さんと接してとてもかっこいいと思った」と印象をコメント。得能所長は「まずは学校に身近な所でしている工事や働く人々に関心を持ってもらえれば」と生徒の今後を期待し、平原校長は「校内では伝えることしかできない校外の職場をじかに見させていただけたことは、生徒の将来に対する視野を広め目標にバリエーションをもたらす。生徒の目指す将来はそれぞれなので土木分野に就くかどうかは別として、頂いた経験は今後の進路選択の中で必ず生きてくると思う」と同社の招待に感謝しつつ生徒の体験を後押ししていた。

(2021年9月30日付紙面より)

田並川方向へ迫る工事現場を山側から眺める=27日、串本町田並
現場見学の概要を串本西中の生徒らに説明する得能晃所長
2021年09月30日
4 敷地の造成工事が終了
 新クリーンセンター建設地  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町二河に建設される新クリーンセンターの敷地造成工事がこのほど、終了した。当初は今年5月に終了予定だったが、資材調達などに時間を要したため約3カ月の延長となっていた。令和7年度の稼働開始に向け、一歩進んだ形となった。

 同町によると、工事では排水溝を設置し、谷を埋め立てて平地を造成。敷地面積は約8800平方㍍で、本年度中に工事業者の入札を実施するという。

 施設本体工事は業者選定後、来年12月ごろから開始する予定。6年度(7年3月)中に工事を終え、7年度の稼働を目指すとしている。

 担当職員は、新クリーンセンターは将来の人口減少やごみ量も予測して建設するとし、「1日当たりのごみ処理量は旧クリーンセンターが約50㌧だったが、新クリーンセンターは約23㌧の能力となる。人口に合わせて施設の規模も小さくなる」と話していた。

(2021年9月30日付紙面より)

敷地の造成工事が終了した新クリーンセンター建設地=28日、那智勝浦町二河
2021年09月30日
5 鏡を見ながらブラッシング  鵜殿保育所で歯磨き指導  (紀宝町 )
2021年09月30日
6 数量限定、プレミアム餌やりも  リニューアル記念キャンペーン  (ウミガメ公園 )
2021年09月30日
7 台風16号が北上中  高波警戒、強風にも注意  
2021年09月30日
8 功労たたえ県知事表彰 新宮・東牟婁管内で3人 (和歌山県)
2021年09月30日
9 快適な生活のために自動運転を  未来技術社会実装事業に選定  (太地町 )
2021年09月30日
10 シュウカイドウの花  那智の滝近くで咲く  
2021年09月30日
11 小椋佳さんが奉納コンサート  熊野速玉大社で乗船客限定  (クルーズ客船「にっぽん丸」 )
2021年09月30日
12 災害から身を守ろう  下里保で総合避難訓練  (那智勝浦町 )
2021年09月30日
13 笑顔でプレー楽しむ  千穂第一地区サロン「グラウンドゴルフ」  (新宮市 )
2021年09月30日
14 犬に触れ命の大切さ学ぶ  三輪崎小で「わうくらす」の授業  (新宮市 )
2021年09月30日
15 秋晴れの下、4校が挙行 秋の運動会シーズン中盤 (串本町や古座川町)
2021年09月30日
16 スーパーの仕事学ぶ  田原小3年生が社会見学  (串本町 )
2021年09月30日
17 第3回定例会一般質問④  串本町議会  
2021年09月30日
18 お悔やみ情報
  
2021年09月29日
19 「繋がる僕らの想い」 新高祭2021が開幕 

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)で28日、文化祭と体育祭を合わせた「新高祭2021」が開幕した。今年のテーマは「一致団結“距離は遠く 心は密に” 繋(つな)がる僕らの想い」。文化クラブによるステージ発表では1、2年生のクラスに映像を中継して遠隔で鑑賞するなど徹底した感染対策を取りつつ、全校生徒が心を一つに新高祭を盛り上げた。

 例年は文化祭「彩雲祭」と体育祭を分けて開催しているが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大による分散登校の影響で日程がずれ込んだため、文化祭と体育祭を合わせて開催することとした。

 開会式では生徒会の岡本華凛会長が「開催が厳しい状況の中で、少しでも楽しい高校生活になるよう最善を尽くしてくださった方々に感謝し、全力で楽しみましょう。皆で心を合わせ、新宮高校の良き伝統を次の世代にもつないでいきましょう」と開会を宣言。

 文化行事の部では、今年吹奏楽コンクール関西大会に出場した吹奏楽部や放送部、琴部がそれぞれの練習の成果を披露。体育行事の部では5ブロックに分かれてリレーや大縄跳び、障害物競走で熱い戦いを繰り広げた。

 宇惠惟織・新高祭実行委員長は「新型コロナの影響で高校生活最後の体育祭と文化祭が同日の開催になり、少し悔しいですが、限られた時間の中で練習してきたことを発揮し、最高の新高祭にしたい」と語っていた。

(2021年9月29日付紙面より)

ディープパープルメドレーを演奏する吹奏楽部=28日、新宮市の県立新宮高校
「銀河鉄道の夜」を朗読する放送部
2021年09月29日
20 例大祭前に事故防止協議会 当日、ライブ配信を予定 (熊野速玉大社)

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」=10月15日(金)、16日(土)=に向けた事故防止協議会が27日夜、同大社双鶴殿であった。神職や関係者ら25人ほどが参加。安全に例大祭が執り行われるよう注意事項などを話し合った。

 例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」から成る祭り。

 2月の御燈祭(おとうまつ)りと合わせ、「新宮の速玉祭・御燈祭り」として2016年3月、国の重要無形民俗文化財(重文)に指定された。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年に引き続き早船競漕(きょうそう)を取りやめ、一部規模を縮小し斎行。

 15日の本殿大前の儀は参列を呼び掛けず神社関係者のみで営む。渡御式は参列者を縮小し、神馬渡御式は同大社を出立後、登坂を通って阿須賀神社に向かい市内を回らず同大社に戻る。神輿渡御式では神幸船神輿を使用。出立後、市内を回らずそのまま河原へ向かう。祭事の様子は当日、動画配信サイト「ユーチューブ」でライブ配信される予定で、動画は同大社ホームページで閲覧することができる。

 今年の留意事項には▽参列の自粛を行う▽大祭供奉(ぐぶ)員を減らす▽参加者、関係者の体温検査を行う▽参加者、関係者へ手の消毒、人との距離の確保、マスク着用を呼び掛ける▽直会の中止―など、昨年同様コロナ感染対策が盛り込まれた。

 現在同大社ホームページでは、例大祭の紹介動画を配信中。上野宮司はコロナ禍における新たな試みであるライブ配信について「祭事の要所要所を配信する予定だが、ライブということを意識し神様が渡御されるという気持ちを重々持ってご奉仕いただきたい」と呼び掛けた。

(2021年9月29日付紙面より)

例大祭に向け協議が行われた=27日夜、熊野速玉大社双鶴殿
上野顯宮司
2021年09月29日
21 打ち上げ軸で魅力に親しむ
 検討中の観光クルーズ試行  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が24日、漁船を使った観光クルーズ事業立ち上げに向けた試行に臨んだ。

 同協会は将来のロケット見学需要を見越して同事業の検討を進めていて目下、小型ロケット「KAIROS(カイロス)」の打ち上げを足掛かりにして町域にあるさまざまな観光の魅力に親しむ内容を模索している。この日取り組んだ試行は、現時点での課題の洗い出しと試行に対する外部意見の取り入れを目的として計画。モニター客として県立串本古座高校CGS部の清野祐介顧問と部員代表の谷下好花さん(1年)らを迎え、発起人含め20人規模で実施した。

 コースは和歌山東漁業協同組合串本本所〈発着地点〉~クエの餌やり体験~橋杭岩~九龍島(くろしま)・鯛島~箱島沖〈ロケット見学海域〉~紀伊大島北岸・金山灯台~くしもと大橋~マグロ養殖海域〈遠望〉~同本所と設定。同体験を提供する有限会社岩谷水産所有の漁船・大裕丸2隻に分乗してクルーズをした。

 クエの餌やり体験は、同社が誇る全国的にも類がない40年来の養殖クエ(体長約1㍍、体重40㌔)にメジカを給餌する内容。同社の岩谷耕三さんが解説し、一同養殖いかだ上から体験の印象を確かめた。以降は同協会ガイド部会の神保圭志部会長の案内で進行。橋杭岩は陸側と海側の両方から観察し九龍島や鯛島などへも接近し神保部会長はまつわる歴史や地質面での特色などをモニター客らに語り聞かせた。

 まだ見られない打ち上げ見学の場面は停船による船酔い軽減のため今回は通過とし、その他内容は本番さながらに実践した。今後は試行の結果検証と収集した意見を参考にし、打ち上げ開始に間に合うよう事業化を目指すという。

 同部はウェブ会議システムを駆使し校内で清野顧問と谷下さんによる体験リポートを視聴し、疑問に感じたことをリアルタイムで案内役に質問する形で試行を疑似体験。その代表として参加した谷下さんは初めて見たクエの大きさや近くで見る橋杭岩や九龍島などが印象的だったそうで「説明も分かりやすくて楽しかった。(同部の)みんなに見せたいところをしっかり伝えたかったけど間に合わなくて、もう少しゆっくりと見られたら良かったなと思った」と試行の印象を語った。

 同協会の宇井晋介事務局長は、ロケットをどの位置から眺めるかで足掛かりとなる実感を得られたと成果を振り返り、「今日はガイドにも乗船してもらったが、そのように社会教育的な面を付けるなどアレンジはいくらでもできると思う。初めて試行をしてみて、これならロケットを見に来た方をどう(地元へ)引っ張り込むかというところへつながると確信した」と手応えを語った。

(2021年9月29日付紙面より)

森戸崎を射点の目安にしてロケット見学海域へクルーズ=24日、串本町沖
有限会社岩谷水産のクエの餌やり体験を養殖筏上で体験
2021年09月29日
22 市民の利便性向上目指し
 日本郵便と包括連携協定締結  (新宮市 )

 新宮市は27日、市役所で日本郵便株式会社と「包括連携協定」を締結した。紀南地区連絡会(田辺市以南)では田辺市、太地町、那智勝浦町に続いて4番目で、和歌山県内では21例目となる。

 同協定は、お互いが有する人的・物的資源を提供・有効活用することで、住民サービス向上や地域の活性化を図ることを目的とするもの。協定内容は▽安心・安全な暮らしの実現(地域の見守り活動、災害・防災対策への取り組みなど)▽地域経済活性化(観光PRへの協力など)▽人権啓発(人権啓発パンフレットなどの掲示・設置協力など)▽住民の利便性向上(市広報物などの掲示および設置協力など)―に関すること。

 市と同社は、これまでにも「地域における協力に関する協定」(地域見守り活動、道路損傷や不法投棄の情報提供)と防災協定を結んでいる。

 締結式には同社から濵周良・三輪崎郵便局長、南方慎一朗・新宮中央通郵便局長、間嶋義則・新宮郵便局長が出席。濵三輪崎郵便局長と田岡実千年市長が協定書に署名し締結の運びとなった。

 田岡市長は協定締結に当たり「(郵便局は)地域の窓口としての機能を有することや、公共性の高い郵便業務を通して、市内全域を熟知いただいている。四つの重要事項について協力いただけることは非常に心強い」と感謝。

 南方新宮中央通郵便局長は「郵便局を安全・安心の拠点として活用いただきたい。紀南地区連絡会の77の特定郵便局の3分の1の職員が防災士の資格を有している。市民の方の安心安全、地域活性化、より住みやすいまちづくりのために協力させていただければ」と話した。

 田岡市長は、市内郵便局が販売を担う市プレミアム付商品券の販売状況を確認。協力に感謝し「このたびの協定も具体的な取り組みとしていきたい」と伝えた。

(2021年9月29日付紙面より)

締結式に出席した(左から)下基・企画調整課長、新谷嘉敏・企画政策部長、田岡実千年市長、濵周良・三輪崎郵便局長、南方慎一朗・新宮中央通郵便局長、間嶋義則・新宮郵便局長=27日、新宮市役所
2021年09月29日
23 「歌うのが生きがい」  米寿迎えた92人祝う  (御浜町 )
2021年09月29日
24 一声運動で交通事故防止を  御船郵便局を協力店に指定  
2021年09月29日
25 運動会に向けて会場で草刈り  相野谷小学校で約40人が作業  (紀宝町 )
2021年09月29日
26 相撲絵師最後の作品届く  大江武史さんに琴剣さんのイラスト集  (熊野市 )
2021年09月29日
27 橋脚に目印、黄色は「避難せよ」  言い伝え継承、目に見えるよう  
2021年09月29日
28 歴史や風土など学ぶ  2年生がフィールドワークで串本へ  (城南中学校 )
2021年09月29日
29 ノアズキの花が咲く  宇久井ビジターセンター  
2021年09月29日
30 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部9月例会  
2021年09月29日
31 多くの人の支えに感謝  中川夏希さんが表敬訪問  (新宮市 )
2021年09月29日
32 ずっしりとした実り収穫  明神小児童らが稲刈り  (古座川町 )
2021年09月29日
33 『宇宙兄弟』の映画観賞  串子連行事で家族ら78人  (串本町 )
2021年09月29日
34 第3回定例会一般質問③  串本町議会  
2021年09月29日
35 お悔やみ情報
  
2021年09月28日
36 上陸・産卵「来年に期待」
 海亀を守る会がウミガメ放流  (新宮市王子ヶ浜 )

 ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」(榎本晴光会長、環境ファースト連合会員)の会員4人は26日、新宮市の王子ヶ浜で14匹のアカウミガメを放流した。榎本会長は「今年は想像通りふ化率が低かったが少しでもふ化してくれて良かった」と総括した。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同会は、波浪流失や小動物の捕食被害からアカウミガメの卵を守るための保護活動を行っている。卵は海岸に隣接するふ化場に移し、ふ化した子ガメは秋ごろ、同会や関係者、近隣住民らの手によって海に戻される。

 アカウミガメの上陸・産卵シーズンは5月中旬から8月半ばごろまで。1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、60~80日でふ化する。

 同浜では、例年より早めとなった5月20日に今期初上陸および産卵が確認。会員らは同浜の大規模清掃活動などを通してウミガメの上陸に備えたが、初上陸以降、上陸はあったものの産卵は確認されなかった。

 初産卵で発見された卵は98個。うち、15匹がふ化したが1匹が死んだ。榎本会長によると、早い時期に産卵が見られた場合、砂の温度が低いなどの理由からふ化率は低いという。さらに、今年は産卵からふ化までに約90日を要した。

 会員らは、7㌢ほどに成長したウミガメを波打ち際で放流。榎本会長は「今年は天候不順などが影響して上陸も産卵も少なかった。来年に期待したい」と思いを語った。

(2021年9月28日付紙面より)

「紀伊半島の海亀を守る会」会員らがウミガメを放流=26日、新宮市の王子ヶ浜
7㌢ほどに成長したウミガメ
2021年09月28日
37 逆境に強い中小企業って?
 中村朱美さんが講演  (新宮市 )

 新宮市井の沢の新宮商工会議所で25日、同会議所が主催する繁盛店づくり推進事業「逆境に負けない強い中小企業の在り方―withコロナafterコロナの時代に向けて―」があり、㈱minitts代表取締役の中村朱美さんが講話した。

 中村さんは京都府亀岡市生まれ。専門学校の職員として勤務後、飲食事業や不動産事業を行う同社を設立。「1日100食」をコンセプトにおいしいものを手軽な値段で食べられる「佰食屋(ひゃくしょくや)」を行列のできる人気店へと成長させた。利用客や従業員、そして環境にも優しい経営の実現により、第32回人間力大賞農林水産大臣奨励賞、ForbesJAPANウーマンオブザイヤー2019大賞などを受賞している。

 100食という「制約」におけるメリットについて、中村さんは「毎日同じ量を出すのでどれだけ発注するかを考える必要もない。フードロスにつながり従業員の労働時間削減にもつながる」。地元食材業者の安定供給にも寄与できるとした。「100食限定」が生む希少価値に加えて原価率を上げ、宣伝広告費を削減した分を商品力アップに注いでいく経営術を紹介した。

 コロナ後を見越した「真の働き方改革」は「従業員が自己決定権を持つこと」とし、同店では▽出勤・退勤時間、それに伴う基本給を自分で選べる▽上司や自己評価だけではなく同僚や部下、客の口コミなど、関わる全ての人からの評価が反映される360度評価制度―を組み合わせることでモチベーションが維持されていると説明。

 有給休暇が自由に管理・取得できることに伴う人手不足対策として、常に人員を多く採用していると述べ「労働力が多いことで毎日80%の実力で労働をこなすことができる」と利点を話した。

 新型コロナウイルスが全国的に広がりを見せ始めた昨年、中村さんは緊急事態宣言発出前に2店舗の閉鎖を決意。

 そんな逆境のさなか、コロナに対する心理的不安が広がる中において、医療従事者への支援のためのコロナ対策や食中毒対策、店舗の行動指針などを会員制交流サイト(SNS)で発表。

 新型コロナの次の波を見据え商品開発を行ったほか、年末年始や卒業シーズンにおける新しいテークアウトの在り方を発信するなどして危機を乗り越えたことに対し、中村さんは「当たり前のことを誰よりも早く、たくさんやることが必要なのでは」と提案した。

 中村さんは、2店舗の閉鎖を決定した際、閉鎖店舗から出た計4㌧のごみを夫婦2人で処理した経験から「人を救うのは筋力」「経験が災害対応につながるのでは」と思い立って企画した、防災と筋力を掛け合わせた新事業「防災筋力」を紹介。

 経営のためには「会社」「働く人」「客」「仕入れ先」「環境」の一つも欠けてはいけないとし「AI(人工知能)、テクノロジーは愛を込めることはできない。事業に愛を込めるのが大事」と呼び掛けた。

(2021年9月28日付紙面より)

中村朱美さんが講話した=25日、新宮市井の沢
2021年09月28日
38 技術運用し支障乗り越える
 旧役場本庁舎内で実動訓練  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部(寺島正彦消防長)の串本消防署(井本茂署長)が17日と24日、旧役場本庁舎を用いて実動訓練に取り組んだ。24日は第2警防班が資器材使用訓練を実施。日頃培っている技術を運用して救助の支障を乗り越える流れを実際の施設を用いて経験した。

 同本庁舎は8日から解体工事の工期に入り、10月から作業が本格化する予定。現状、内部で実動に近い想定訓練が実施可能だと判断し、17日に第1、24日に第2の各警防班がそれぞれに立てた訓練計画に基づいて臨んだ。

 第2警防班は倒壊建造物を想定し、エンジンカッターやドリルなどを用いて救助ルートを妨げる支障を取り除く手順を実践。当日は11人組で行動し、鉄扉や防火扉をエンジンカッターで切り開き鉄筋コンクリート製の壁をドリルで貫通するといった課題に対しどのような手法をとるべきかの判断も含めて実践した。資器材については時間をかけ全員が順番で取り扱い、個々に習熟に努めた。

 井本署長によると、第1警防班は火災を想定し、火勢が増し施設内から退避できなくなった職員を救出する手順を実践したという。職員は日頃の訓練で資器材の取り扱いなど技術の習熟に努めているが、実運用については現場同等の環境を準備する手間があり、現場自体が熟練するほど頻発しないこともあって習熟が難しい状況にある。今回は延焼や倒壊こそしていないものの、実現場に近い環境で身に付けた技術の運用に臨める絶好の機会となった。

 同訓練の様子を見守った井本署長は「実際の施設を用いたことで、例えば防火扉には心材が入っているなど今まで気付かなかった状況の発見もあった。(同本部は近年)若手の職員が増え平均年齢も若返っているが、同時に技術の習熟が求められる状況ともなっている。今回の経験を技術の一層の向上につなげることを職員の今後に期待したい」などコメントした。

(2021年9月28日付紙面より)

エンジンカッターで鉄扉を切り開こうとする職員=24日、旧串本町役場本庁舎別館
2021年09月28日
39 楽しく元気に運動会
 幼稚園や保育所などでシーズン始まる  (新宮市・那智勝浦町 )

 新宮市と那智勝浦町の幼稚園、保育園、保育所、こども園で運動会シーズンを迎えた。

 同市三輪崎の保育所型認定こども園「白梅保育園」(鈴木晴貴園長、園児43人)は26日、同市佐野のくろしおスタジアム屋内練習場で「第41回うんどうかい」を開催。園児たちはかけっこやダンスなど、さまざまな競技に元気いっぱい取り組んだ。

 運動会は「今日もげんき!」の体操でスタート。保護者や職員が見守る中、園児はかけっこやリレー、玉入れなど、全12種目に臨んだ。

 後半には3、4、5歳児が日頃の練習で取り組んで来た迫力ある「白梅太鼓2021『Make you happy』」を披露。会場から大きな拍手が送られた。

 鈴木園長は「子どもたちの一生懸命ながらも楽しそうな姿が見られました。コロナ禍で制限せざるを得ない行事もあるかもしれないが、明るく元気で健康な園生活を過ごしてもらえれば」と話していた。

(2021年9月28日付紙面より)

「白梅太鼓」を披露する園児=26日、新宮市佐野のくろしおスタジアム屋内練習場
一生懸命ゴールを目指した「TAKE OFF」
2021年09月28日
40 「交通事故死ゼロを目指す日」  管内3市町の庁舎に啓発物品  (紀宝署 )
2021年09月28日
41 前田君、竹中さんが入賞  動物愛護の絵・ポスター  (三重県 )
2021年09月28日
42 感染対策施し踊り楽しむ  蓬莱地区でサロン「民謡」  (新宮市 )
2021年09月28日
43 緑色の穂が風に揺れる  秋の風物詩・エノコログサ  
2021年09月28日
44 珍しい果実?自宅の畑で  長雄さん宅のバナナなど  (那智勝浦町 )
2021年09月28日
45 ドングリがいっぱい!  宇久井小1年が校外学習  (那智勝浦町 )
2021年09月28日
46 刈り取ったイネを脱穀  高池小5、6年生22人  (古座川町 )
2021年09月28日
47 ゆかりの御霊一同に供養  成就寺で千灯供養法要会  (串本町 )
2021年09月28日
48 配布など前提で6種類製作  『宇宙兄弟』コラボグッズ  (串本町 )
2021年09月28日
49 お悔やみ情報
  
2021年09月26日
50 目指せ、セーフティドライバー
 自動車教習所でドライブコンテスト  (新宮警察署 )

 新宮警察署(山田守孝署長)は24日、那智勝浦町宇久井の那智勝浦自動車教習所で「シニアドライバーセーフティドライブコンテスト」を開催した。65歳以上の高齢ドライバー30人が参加。実車や学科試験などに挑み、安全運転の大切さを再認識する機会とした。

 「秋の全国交通安全運動」(21~30日)の取り組みの一環として同署が企画。全国的に見ると65歳以上の高齢ドライバーの交通事故発生件数は減少傾向にあるものの、和歌山県では今年8月末現在で22件の死亡事故が発生しており、うち16件が高齢者が関係する事故となっている。

 同コンテストは、さまざまな試験や測定を通して今後の安全運転につなげてもらう目的で実施。試験・計測結果は点数化され、上位3人には表彰状が贈られた。

 開催に当たり、楠間慎也交通課長が管内の交通情勢などについて説明。「運転技量を確認し安全運転を。気楽に(試験に)臨んで」とあいさつした。

 参加者らは3班に分かれ、実際の仮免許学科試験や実車試験、反応速度や俊敏性、動体視力などを計測。試験・測定後にはダミー人形を使用した衝突実験も行われ、交通課交通係の山元洋輔警部補は「40㌔で走っていた場合、急ブレーキを踏んでも止まるまで20㍍はかかる。40㌔で当たってしまうと相当のけがを負わせてしまう」などと説明した。

 閉会に当たり、山田署長は「コンテストに参加いただいた時点で交通安全意識が高い。地域柄、運転免許証の自主返納も難しい実情がある。さらに意識を高めて運転を」と呼び掛けた。

 コンテストで見事1位となった新家義久さん(73)は「いい賞を頂いてプレッシャー」としながらも「衝突実験を見て改めて交通事故の怖さを感じた。これを機に、より一層安全運転を心掛けたい」と話していた。

(2021年9月26日付紙面より)

各種計測器で反射神経などを確認=24日、那智勝浦町宇久井
ダミー人形を使った衝突実験も行われた
2021年09月26日
51 10月3日午後から図書館開放へ
 新宮市文化複合施設「丹鶴ホール」  

 新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」が、10月3日(日)に開館する。午前中には関係者のみの記念式典が実施され、同日午後から図書館が一般開放される。

 文化ホール・図書館・熊野学センター機能が一体となった、新宮市の文化交流の拠点「丹鶴ホール」。2008年の市第一次総合計画後期分の特進プロジェクトとして始まり、長きにわたって整備を進めてきた施設は今年7月に竣工(しゅんこう)。晴れて開館を迎える運びとなった。

 オープン当日、1階文化ホールおよび2階熊野エリアは記念式典・記念公演の準備などで入場不可。図書館は午後1時から5時まで開放されるが、混雑時には入場制限を行う場合もある。

 なお、当初予定していた開館記念商店街イベントは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となった。

 翌4日(月)は休館日のため閉館。5日(火)から通常業務が開始となる。文化ホールについてはイベント開催時以外は安全管理上開放されない。

 オープン後の「丹鶴ホール」の開館時間は午前9時~午後9時(窓口受付は午後6時まで)。毎週月曜(祝日の場合は翌平日)と年末年始(12月29日~1月3日)は休館。問い合わせは電話0735・29・7223、FAX0735・29・2450。

 市立図書館は午前9時~午後6時(日・祝日は5時)開館。休館日は丹鶴ホール同様。月1回館内整理日と年1回特別整理期間も休館となる。問い合わせは電話0735・22・2284、FAX0735・22・2312となる。

  □     □

■8、9日に舞台開放

 市は、8日(金)、9日(土)、舞台の一般開放を開催する。開催時間は▽午前10時~正午(最終入場11時30分)▽午後1時~4時30分(同4時)―の2回。マスク着用や手指消毒などの新型コロナ感染防止対策を徹底し、発熱などの症状がある場合は来場を控えること。図書館同様、混雑時には入場制限を行う。

 市は「普段は見ることができない舞台側からの景色をお楽しみください」と呼び掛けている。

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■「丹鶴小学校跡」プレート設置



 新宮市の名誉市民・西村伊作が、1921(大正10)年に長女・アヤの卒業記念に制作、寄贈した旧丹鶴小学校正門に24日、「丹鶴小学校跡」と「丹鶴ホール」のプレート板がはめ込まれた。「丹鶴小学校跡」の文字は、旧小学校第24代校長で、現在市文化協会の名誉会長を務める小野俊二さんが揮毫(きごう)した。

 かつて、「丹鶴小学校跡」には「丹鶴幼稚園」、「丹鶴ホール」には「丹鶴小学校」のプレートがはめ込まれていた。

(2021年9月26日付紙面より)

10月3日に開館を迎える「丹鶴ホール」
「丹鶴小学校跡」と「丹鶴ホール」のプレート板がはめ込まれた旧丹鶴小学校正門
2021年09月26日
52 温泉郷の繁栄祈る 熊野本宮大社で「献湯祭」 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で25日、献湯祭が営まれた。熊野本宮温泉郷(川湯、湯の峰、渡瀬)の18軒の旅館・民宿などの代表者たちが一番湯をささげ、自然の恵みに感謝するとともに温泉郷の繁栄を祈った。

 熊野本宮観光協会(名渕敬会長)が主催。今年で43回を数える。今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から関係者のみで斎行。毎年恒例の温泉コーヒーの振る舞いも中止とした。

 朱塗りのたるを手にした旅館のおかみらが、新型コロナウイルスの終息や温泉郷の繁栄などの願いを込めて、本殿前に置かれた大たるに一番湯を注ぎ込んだ。

 本宮町の観光客数は、2011年は紀伊半島大水害の影響で100万人を割ったものの翌年以降回復。18年には台風20号により川湯地区の大塔川が氾濫し川湯温泉街では甚大な被害を受けたが、おととし3月に復興を遂げている。

 しかし、新型コロナウイルスの影響を受け、昨年は宿泊客は7万7317人と、前年14万5778人の半数近くに。日帰り客に関しても126万300人と、前年173万4100人に対し大幅な落ち込みを見せた。

 神事を終え、九鬼宮司は、箱根温泉の湯本熊野神社(ゆや権現)について紹介したほか、同大社旧社地・大斎原(おおゆのはら)について「斎という字には身を清めるといった意味があり、参拝に当たりお湯で身を清めたことから斎の字を当てたという説もある」と説明し「熊野はよみがえり・再生の地。多くの人が健康で健やかに新しい年を迎えられるよう願いたい」とあいさつした。

 名渕会長は「温泉は生活の一部。今年も奉納できてありがたい」と感謝。「宿泊施設ではコロナ対策をしっかりと講じている。一人一人が注意をしながら、よみがえりの地で温泉につかっていただければ」と話していた。

(2021年9月26日付紙面より)

一番湯を大たるに注いだ=25日、熊野本宮大社
2021年09月26日
53 「これからも長生きして」  グランドールで敬老会  (新宮市 )
2021年09月26日
54 良い兆しの訪れを願う  下里地区にコウノトリ飛来  (那智勝浦町 )
2021年09月26日
55 移動式オービスで取り締まり  通学路で児童生徒の安全守る  (紀宝署 )
2021年09月26日
56 ウミガメ動画300万回再生突破  ウミガメ公園公式ツイッター  (紀宝町 )
2021年09月26日
57 漂着したクジラ、海へ帰す  新鹿海岸で住民らが救出  (熊野市 )
2021年09月09日
58 ベトナムの高校生と交流
 対日理解促進プログラム  (新宮高校 )

 外務省が推進する国際交流事業「対日理解促進交流プログラムJENESYS」の一環として7日、和歌山県とベトナム・クアンナム省の高校生のオンライン学校交流が行われた。当地方からは新宮高校から4人が参加し、英語を中心に和気あいあいと互いの地域の歴史文化や学校生活について伝えた。

 和歌山県―ベトナム間の青少年交流は、2019年にグエン・スアン・フック首相(現国家主席)が来県したことが契機となってスタート。翌20年1月に県内6高校の生徒がベトナムを訪問し、現地の人々との交流や文化体験を通じて日本・ベトナム両国の関係について知見を深めた。

 今年はベトナムの高校生を県に招く予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により両国間の往来ができないため、オンライン交流を実施する運びとなった。

 この日は県内6校から23人、ベトナムの2校から20人が参加。新宮高校生による学校・地域紹介では、今年同校が創立120周年を迎えることやクラブ活動の様子、地元銘菓の鈴焼などについて発表。他高校の生徒らも、分散登校とオンライン授業を併用した学校生活やそれぞれの地域の観光名所について伝え、浴衣で参加する姿も見られた。

 ベトナムの高校生も動画を交えて学校の歴史や学校祭、ローカルフードについての紹介。グエン・ビン・キエム専門高校の生徒と交流した東崎心さん(高2)は「コロナ禍の中、他の国の高校生はどんな学校生活を過ごしているのか知りたいと思って参加した。アニメや韓国アイドルなど、生徒の間ではやっているものは一緒だが、女の子の制服の形などが違うと感じた。新型コロナが収束したら、ベトナムに行ってみたい」と語った。

 最後にクアンナム省教育訓練局のグエン・コン・タン次長が「互いの地域の高校生が、温かな雰囲気で交流する様子を見た。新型コロナの感染が続く中だが、今後も定期的に高校生の交流事業を実施していき、より建設的な関係を築いていきたい。和歌山県の関係者や教職員、生徒たちの健康と幸福を願っている」と結んだ。

(2021年9月9日付紙面より)

交流に参加した生徒たち(日本国際協力センター提供)
学校生活について発表する生徒=7日、新宮市の県立新宮高校
2021年09月09日
59 高池小が最優秀賞
 「人権の花運動」写真コンテスト  (古座川町 )

 和歌山県人権啓発活動ネットワーク協議会主催の「第39回和歌山県小学校人権の花運動」写真コンテストの結果が発表された。116校の応募の中から最優秀賞10校が選ばれ、古座川町立高池小学校(大畑眞校長)が入賞した。

 小学生が協力して花を育てる中で命の尊さを実感し、人権尊重思想を育み情操をより豊かにしようと実施している。同小は毎年「花いっぱい あいさつ日本一の高池小学校」をテーマにコンテストに応募している。最優秀賞の受賞は3年ぶり。

 コンテストに応募した写真は今年の3月24日に撮影した。同協議会から送られたチューリップの他、ノースポールやネモフィラ、パンジーやビオラなどさまざまな花がちょうど見頃を迎えた時期で、当時5年生だった現6年生が笑顔で写っている。

 現在園芸委員を務めているのは6年生の紀田音色(ねいろ)さんと尾崎蓮音(れのん)君、5年生の洞勇佑君。委員長の紀田さんは「係の日は朝登校して準備をしたら花の水やりをします。元々動物や植物の世話をするのが好き。先生や昨年の園芸部の人が育ててくれた花が受賞でき、うれしいです」。

 中心となって関わる校務員の東山仁美さんは「卒業する6年生と入学してくる新1年生を、たくさんの花で送り、迎えたいという思いで育てています。散歩コースを変えて見に来てくれる方もおり、地域の人にも喜んでもらえてうれしいです」と笑顔。

 大畑校長は「校務員の東山さんがよくしてくれています。道行く人が『きれいやね』と声を掛けてくれ、子どもたちも授業で観察したりスケッチをしたりする機会があるなど、学校の環境整備や子どもたちの情操教育にも花は大切だと思います」と話していた。

 本紙エリアでは優秀賞に新宮市立三輪崎小学校と那智勝浦町立宇久井小学校、奨励賞に市立神倉小学校と王子ヶ浜小学校が入選している。最優秀賞と優秀賞の作品は11月20日(土)に和歌山ビッグホエールで開催の「ふれあい人権フェスタ2021」で展示を予定している。

(2021年9月9日付紙面より)

最優秀賞を受賞した写真(高池小学校提供)
花壇の前で笑顔を見せる園芸委員の児童と校務員の東山仁美さん=6日、古座川町立高池小学校
2021年09月09日
60 きれいな校内で2学期迎える
 大規模改修で教室など改装  (矢渕中 )

 夏休み期間中も続いた紀宝町立矢渕中学校の大規模改修工事。7月20日の1学期終業式以降、生徒の立ち入りを原則中止し、校舎内の改装工事が集中的に行われた。

 夏休み中は教室棟の内部工事を施工し、床や内壁、天井の改修工事、照明器具のLED取り替え、黒板、ロッカー、下足箱などの設置が完了した。生徒たちはきれいになった校内で2学期の学校生活を過ごしている。

 1974年に建設された校舎の老朽化が進むことから、町では大規模改修を計画。3月から本格的に工事が始まり、8月末時点で全工程の70%ほどが完成した。現在は外壁の修繕、防水塗装工事などに取り組んでいる。

 今後は、運動場のバックネット、防球ネット、駐輪場改修などを予定しているという。

 竹原巧校長は「終業式後から生徒が立ち入らない校舎内で改装工事が精力的に行われました。お盆も休みを返上して業務に取り組んでいただいたおかげで2学期を迎えることができました」と感謝し、「教室のロッカーが以前より1・5倍広くなり、使いやすくなったと好評です。廊下も木目調で温かみを感じ、LED照明のおかげで学校全体が明るくなった。玄関の靴箱もきれいになり、生徒たちも喜んでいます」と話していた。

(2021年9月9日付紙面より)

きれいになった下足箱や廊下=紀宝町立矢渕中学校
改修工事を終えた教室で授業に取り組む生徒たち
2021年09月09日
61 南紀園職員が15年表彰受賞
 全国老人福祉施設協議会  (太地町 )

 公益社団法人全国老人福祉施設協議会はこのほど、令和3年度の15年表彰を行い、太地町にある東牟婁郡町村新宮市老人福祉施設事務組合南紀園の岩佐記久子さんと、世古龍さん、掛橋みかさんに表彰状が贈られた。南紀園において初の表彰であり、金田健治園長から3人に表彰状が伝達された。

 表彰は同協議会が、多年にわたり老人福祉および介護事業に貢献し、その業績が顕著な正会員・準会員の施設および事業所の施設長や職員などに対し、功績を顕彰して労苦に報いることなどが目的。

 在職期間が通算15年以上の人が対象となる。全国で3923人が対象となり、和歌山県では98人が選ばれた。

 養護老人ホームの岩佐さんは「子育てしながらの勤務だった。家族の支えのおかげで15年間続けてこられたと思う」。

 特別養護老人ホームの世古さんは「入社してからここまで長く勤められたことを自分なりにほめてあげたい。今後は、20年、25年と頑張っていきたい」。

 掛橋さんは「家族の協力があり勤められた。いろいろなことがあったが、周囲にも恵まれていたので楽しく仕事ができている。感謝しています」と笑顔で話した。

 金田園長は「15年という長い間、ご苦労もあったと思う。一生懸命やってくれたことが表彰につながった。これからもよりいっそう頑張っていただけましたら」とねぎらった。

 その後、開かれたリーダー会議において、3人の伝達式が行われた。

(2021年9月9日付紙面より)

世古龍さん(前列左)、掛橋みかさん(同中央)、岩佐記久子さん(同右)が表彰された=7日、太地町の東牟婁郡町村新宮市老人福祉施設事務組合南紀園(一時的にマスクを外して撮影)
2021年09月09日
62 雑木林でアカヤマドリタケ  キノコシーズン到来か  
2021年09月09日
63 入賞作品候補17点を選考  観光フォトコン審査実施  (串本町 )
2021年09月09日
64 コロナ関連補正予算など  町会議第3回定例会始まる  (古座川町 )
2021年09月09日
65 ポジティブ行動支援学ぶ  市教育研究会が夏期講演会  (新宮市 )
2021年09月09日
66 将来の進路実現に向け  新翔高で就職希望生壮行式  (新宮市 )
2021年09月09日
67 4人が特別賞受ける  第55回記念高野山競書大会  (香波書道教室 )
2021年09月09日
68 10年前、町で起きたこと  市野々小学校で防災学習  (那智勝浦町 )
2021年09月09日
69 開館まであと1カ月  新宮市「丹鶴ホール」  
2021年09月09日
70 全小中学校にテントを寄贈  地域貢献活動で町建設業組合が  (紀宝町 )
2021年09月09日
71 女子大生が駅前でカフェ起業  活性化に大きな期待  (熊野市 )
2021年09月07日
72 追悼の花、夜空に咲く
 紀伊半島大水害供養花火  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町能城山本(のきやまもと)で4日夜、2011年の紀伊半島大水害で犠牲になった人々を追悼する花火が打ち上がった。地元住民や車中から花火を観覧していた人らは、夜空に咲いた774発の花火に10年前の水害に思いを巡らせるとともに、犠牲者の冥福を祈った。

 10年の節目に供養する機会を設けられればとの思いから「供養花火をする会」(池上順一会長、会員12人)が実行した。和歌山、三重、奈良の3県から50を超える団体や法人、個人の協賛を得て実施に至った。

 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、花火打ち上げの是非や事前告知の在り方などについて協議を重ね、地元ケーブルテレビ局でのライブ中継やインターネットの動画投稿サイトの配信準備も進めた。

 池上会長は「『やらない』という選択をするのは簡単なこと。供養花火を打ち上げることに対し、多くの人から協賛と協力を得た。何もしないと前に進まない。多くの人が同じ思いだったのでは」。

 当日は十数㌶の田んぼの真ん中から打ち上げた。スターマインや6号玉が夜空を彩り、「献花」をイメージした白一色の花火がフィナーレを飾った。

 池上会長は「6号玉の響く音が、水害で亡くなった天国のみんなに届いてくれたら。(花火が打ち上げられたのは)多くの方々のおかげ。みんなの思いが一つになった花火だと思う」。

 10年間、長かったが早かった―。池上会長は熊野川を見つめ「水害後数年は復旧活動に奔走した。水害後もいろんなことがあった。これで一つの区切りがついたと思う」と話していた。

(2021年9月7日付紙面より)

夜空に供養の花火が上がった=4日夜、新宮市熊野川町
2021年09月07日
73 防災倉庫に避難用品を収納
 鮒田地区の新たな防災拠点に  (紀宝町 )

 紀宝町の鮒田地区自主防災会(東口高士会長)は5日、地区の高台に完成した一時避難場所防災倉庫に地区住民の避難用品を収納した。災害時の資器材なども保管し、東口会長は「この避難場所を鮒田地区の新たな防災拠点にしたい」と話していた。

 避難場所に整備した三つの倉庫を活用し、水害だけでなく、火災や津波など全ての災害を想定した防災の取り組み。150世帯のうち、この日集まった74世帯分を保管した。今後も避難用品を受け付けていくという。

 避難用品を入れる衣装ケースは幅74㌢、奥行き40㌢、高さ31㌢で全世帯に配布。各家庭専用QRコードを貼り付け、家族の名前、電話番号を読み取ることができるよう工夫した。

 この日は住民約50人が協力。鮒田構造改善センターで受け付けし、地区住民が各自の衣装ケースを持ち込んだ。ケースには衣類やマスク、ティッシュ、毛布、靴などが入っており、地区の男性は「災害時に必要な物を入れた」と語った。

 軽トラックで衣装ケースや資器材などを倉庫に運び保管した。避難場所は海抜20㍍に位置し、広さは約850平方㍍。災害時には車中泊も可能だという。

 センターでは、同地区の防災活動に関わってきた大阪工業大学工学部都市デザイン工学科の田中耕司・特任教授が配布した防災アンケートも回収した。

 アンケートは、防災意識の調査を目的としたもので▽日常の習慣▽地区との関わり▽地区の防災情報▽日常的な災害への備え▽台風接近時の行動―などを聞いた。

 田中教授は「鮒田地区が取り組む防災農園や防災散歩などの効果を調べた。皆さん協力的で、意識の高さがうかがえた」と話し、これから回答を分析するとした。

(2021年9月7日付紙面より)

避難用品や災害時に必要な資器材などを一時避難場所の倉庫に運ぶ=5日、紀宝町鮒田
住民から備蓄用品を受け付け(写真右)、防災倉庫に保管する(同左)
2021年09月07日
74 10年迎え、冥福祈り献花
 大水害記念公園で慰霊祭  (那智勝浦町 )

 2011年に発生した紀伊半島大水害から10年を迎えた4日、那智勝浦町は同町井関の紀伊半島大水害記念公園で慰霊祭を営んだ。例年は犠牲者の遺族や地域住民が参列するが、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から堀順一郎町長と那智谷大水害遺族会の岩渕三千生代表のみが出席。二人は29人の犠牲者・行方不明者をしのび献花を行った。

 午後1時30分に町内全域にサイレンが響く中、関係者は黙とうをささげた。その後、二人は29個のキャンドルがともされた慰霊碑に白いカーネーションを供えた。

 堀町長は「亡くなられた方々のご冥福と被災された皆さまへのお見舞いを申し上げるとともに、人的災害や家屋災害がないように霊前にお誓いした。ご遺族にとっては悲しみが薄れることはない。4割の町職員が大水害を知らない世代となっているが、決して風化させてはいけない」。

 対策や抱負については「台風は止めることはできないが、来た際にはハード整備で一時的に止め、危険から逃げていただく。町としては情報収集を行い、素早く町民に知らせ避難いただけるように率先して啓発していきたい」と述べた。

 岩渕代表は「もう二度と災害が起きないように見守ってくださいという思いしかない。早めの避難を徹底し、自分の身は自分で守ることが大事。これらの行事は後世に伝えていかなくてはいけないと改めて思った。そのための活動を今後も続けていきたい」と語った。

  □     □

■那智大社と青岸渡寺が合同慰霊祭



 この日は熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)が初の合同慰霊祭を営んだ。

 男成宮司が祝詞を奏上し、参列者が玉串をささげた。続いて、髙木住職らが読経する中、焼香が行われた。

 合同慰霊祭を終え、岩渕代表は「自分の気持ちで詰まっていたものがすっと下りたような気がする。心が安まる追悼供養をしていただいた」と話していた。

(2021年9月7日付紙面より)

堀順一郎町長(左)と岩渕三千生代表が献花し冥福を祈った=4日、那智勝浦町井関
男成洋三宮司が祝詞を奏上した
髙木亮英住職らが読経し法要を行った
2021年09月07日
75 冥福祈り、取り組みを報告
 仁坂知事が慰霊碑に献花  (那智勝浦町、新宮市 )

 2011年の紀伊半島大水害から10年となった5日、仁坂吉伸知事は県内に所在する同水害の慰霊碑や記念碑を訪れ献花。犠牲者の冥福を祈った。

 県では同水害から10年の節目に当たり、那智勝浦町体育文化会館で「紀伊半島大水害10年追悼式」の開催を5日に予定していたが、県内外における新型コロナウイルスの感染状況を鑑み追悼式は延期となった。

 仁坂知事は那智勝浦町井関の「紀伊半島大水害記念公園内慰霊碑」と、新宮市熊野川町田長の「道の駅 瀞峡街道熊野川内慰霊碑」など、県内4カ所の慰霊碑および記念碑での追悼献花を挙行した。

 那智勝浦町では、仁坂知事は花束と、水害発生から県が復興に向け実施した取り組みなどを記した冊子「紀伊半島大水害 復興10年の軌跡」を慰霊碑に供え、犠牲者を追悼した。

 仁坂知事は大水害発生当時を「どれだけの犠牲者が出ているのか、恐怖で肝がつぶれるようだった。われわれは津波に備え対策し、大きなダム設置も行ったが、足りないことが分かった。人命救助後は復旧を目指した。国の支援を受けながら懸命に努力し、本格復旧が95%まで達成できた」と振り返った。

 今後については「災害を忘れず、行政は災害が発生した際に人の命を救うことが重要。ITなどを駆使して、情報収集や分析を行い、次に当たらなくてはならない」と決意を新たにした。

(2021年9月7日付紙面より)

仁坂吉伸知事が和歌山県の取り組みを記した冊子を慰霊碑に供えた=5日、那智勝浦町井関
犠牲者の冥福を祈り献花=同日、新宮市熊野川町
2021年09月07日
76 地元勢3校が初戦突破
 秋季高校野球一次予選  
2021年09月07日
77 「津波てんでんこ」に逃げる  成川小で津波避難訓練  
2021年09月07日
78 水害から10年、今年もかれんに  大里地区で「十月桜」咲く  (紀宝町 )
2021年09月07日
79 緊急時の備えとして  イージードームハウス展示  (わくわくドッカーン )
2021年09月07日
80 屋上防水・外壁補修が完了  新宮市立三輪崎小学校で  
2021年09月07日
81 町民有志らが花火跡清掃  打ち上げから一夜明け  (新宮市熊野川町 )
2021年09月07日
82 サルスベリの花が咲く  熊野地方各地で  
2021年09月07日
83 個性豊かな作品が並ぶ  太田小学校で夏休み作品展  (那智勝浦町 )
2021年09月07日
84 15~12歳の1回目を実施  新型コロナワクチン接種  (串本町 )
2021年09月07日
85 敬意表し長寿祝う  町社協の高齢者宅訪問  (古座川町 )