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2021年09月29日
1 「繋がる僕らの想い」 新高祭2021が開幕 

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長、生徒541人)で28日、文化祭と体育祭を合わせた「新高祭2021」が開幕した。今年のテーマは「一致団結“距離は遠く 心は密に” 繋(つな)がる僕らの想い」。文化クラブによるステージ発表では1、2年生のクラスに映像を中継して遠隔で鑑賞するなど徹底した感染対策を取りつつ、全校生徒が心を一つに新高祭を盛り上げた。

 例年は文化祭「彩雲祭」と体育祭を分けて開催しているが、本年度は新型コロナウイルス感染拡大による分散登校の影響で日程がずれ込んだため、文化祭と体育祭を合わせて開催することとした。

 開会式では生徒会の岡本華凛会長が「開催が厳しい状況の中で、少しでも楽しい高校生活になるよう最善を尽くしてくださった方々に感謝し、全力で楽しみましょう。皆で心を合わせ、新宮高校の良き伝統を次の世代にもつないでいきましょう」と開会を宣言。

 文化行事の部では、今年吹奏楽コンクール関西大会に出場した吹奏楽部や放送部、琴部がそれぞれの練習の成果を披露。体育行事の部では5ブロックに分かれてリレーや大縄跳び、障害物競走で熱い戦いを繰り広げた。

 宇惠惟織・新高祭実行委員長は「新型コロナの影響で高校生活最後の体育祭と文化祭が同日の開催になり、少し悔しいですが、限られた時間の中で練習してきたことを発揮し、最高の新高祭にしたい」と語っていた。

(2021年9月29日付紙面より)

ディープパープルメドレーを演奏する吹奏楽部=28日、新宮市の県立新宮高校
「銀河鉄道の夜」を朗読する放送部
2021年09月29日
2 例大祭前に事故防止協議会 当日、ライブ配信を予定 (熊野速玉大社)

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」=10月15日(金)、16日(土)=に向けた事故防止協議会が27日夜、同大社双鶴殿であった。神職や関係者ら25人ほどが参加。安全に例大祭が執り行われるよう注意事項などを話し合った。

 例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」から成る祭り。

 2月の御燈祭(おとうまつ)りと合わせ、「新宮の速玉祭・御燈祭り」として2016年3月、国の重要無形民俗文化財(重文)に指定された。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、昨年に引き続き早船競漕(きょうそう)を取りやめ、一部規模を縮小し斎行。

 15日の本殿大前の儀は参列を呼び掛けず神社関係者のみで営む。渡御式は参列者を縮小し、神馬渡御式は同大社を出立後、登坂を通って阿須賀神社に向かい市内を回らず同大社に戻る。神輿渡御式では神幸船神輿を使用。出立後、市内を回らずそのまま河原へ向かう。祭事の様子は当日、動画配信サイト「ユーチューブ」でライブ配信される予定で、動画は同大社ホームページで閲覧することができる。

 今年の留意事項には▽参列の自粛を行う▽大祭供奉(ぐぶ)員を減らす▽参加者、関係者の体温検査を行う▽参加者、関係者へ手の消毒、人との距離の確保、マスク着用を呼び掛ける▽直会の中止―など、昨年同様コロナ感染対策が盛り込まれた。

 現在同大社ホームページでは、例大祭の紹介動画を配信中。上野宮司はコロナ禍における新たな試みであるライブ配信について「祭事の要所要所を配信する予定だが、ライブということを意識し神様が渡御されるという気持ちを重々持ってご奉仕いただきたい」と呼び掛けた。

(2021年9月29日付紙面より)

例大祭に向け協議が行われた=27日夜、熊野速玉大社双鶴殿
上野顯宮司
2021年09月29日
3 打ち上げ軸で魅力に親しむ
 検討中の観光クルーズ試行  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が24日、漁船を使った観光クルーズ事業立ち上げに向けた試行に臨んだ。

 同協会は将来のロケット見学需要を見越して同事業の検討を進めていて目下、小型ロケット「KAIROS(カイロス)」の打ち上げを足掛かりにして町域にあるさまざまな観光の魅力に親しむ内容を模索している。この日取り組んだ試行は、現時点での課題の洗い出しと試行に対する外部意見の取り入れを目的として計画。モニター客として県立串本古座高校CGS部の清野祐介顧問と部員代表の谷下好花さん(1年)らを迎え、発起人含め20人規模で実施した。

 コースは和歌山東漁業協同組合串本本所〈発着地点〉~クエの餌やり体験~橋杭岩~九龍島(くろしま)・鯛島~箱島沖〈ロケット見学海域〉~紀伊大島北岸・金山灯台~くしもと大橋~マグロ養殖海域〈遠望〉~同本所と設定。同体験を提供する有限会社岩谷水産所有の漁船・大裕丸2隻に分乗してクルーズをした。

 クエの餌やり体験は、同社が誇る全国的にも類がない40年来の養殖クエ(体長約1㍍、体重40㌔)にメジカを給餌する内容。同社の岩谷耕三さんが解説し、一同養殖いかだ上から体験の印象を確かめた。以降は同協会ガイド部会の神保圭志部会長の案内で進行。橋杭岩は陸側と海側の両方から観察し九龍島や鯛島などへも接近し神保部会長はまつわる歴史や地質面での特色などをモニター客らに語り聞かせた。

 まだ見られない打ち上げ見学の場面は停船による船酔い軽減のため今回は通過とし、その他内容は本番さながらに実践した。今後は試行の結果検証と収集した意見を参考にし、打ち上げ開始に間に合うよう事業化を目指すという。

 同部はウェブ会議システムを駆使し校内で清野顧問と谷下さんによる体験リポートを視聴し、疑問に感じたことをリアルタイムで案内役に質問する形で試行を疑似体験。その代表として参加した谷下さんは初めて見たクエの大きさや近くで見る橋杭岩や九龍島などが印象的だったそうで「説明も分かりやすくて楽しかった。(同部の)みんなに見せたいところをしっかり伝えたかったけど間に合わなくて、もう少しゆっくりと見られたら良かったなと思った」と試行の印象を語った。

 同協会の宇井晋介事務局長は、ロケットをどの位置から眺めるかで足掛かりとなる実感を得られたと成果を振り返り、「今日はガイドにも乗船してもらったが、そのように社会教育的な面を付けるなどアレンジはいくらでもできると思う。初めて試行をしてみて、これならロケットを見に来た方をどう(地元へ)引っ張り込むかというところへつながると確信した」と手応えを語った。

(2021年9月29日付紙面より)

森戸崎を射点の目安にしてロケット見学海域へクルーズ=24日、串本町沖
有限会社岩谷水産のクエの餌やり体験を養殖筏上で体験
2021年09月29日
4 市民の利便性向上目指し
 日本郵便と包括連携協定締結  (新宮市 )

 新宮市は27日、市役所で日本郵便株式会社と「包括連携協定」を締結した。紀南地区連絡会(田辺市以南)では田辺市、太地町、那智勝浦町に続いて4番目で、和歌山県内では21例目となる。

 同協定は、お互いが有する人的・物的資源を提供・有効活用することで、住民サービス向上や地域の活性化を図ることを目的とするもの。協定内容は▽安心・安全な暮らしの実現(地域の見守り活動、災害・防災対策への取り組みなど)▽地域経済活性化(観光PRへの協力など)▽人権啓発(人権啓発パンフレットなどの掲示・設置協力など)▽住民の利便性向上(市広報物などの掲示および設置協力など)―に関すること。

 市と同社は、これまでにも「地域における協力に関する協定」(地域見守り活動、道路損傷や不法投棄の情報提供)と防災協定を結んでいる。

 締結式には同社から濵周良・三輪崎郵便局長、南方慎一朗・新宮中央通郵便局長、間嶋義則・新宮郵便局長が出席。濵三輪崎郵便局長と田岡実千年市長が協定書に署名し締結の運びとなった。

 田岡市長は協定締結に当たり「(郵便局は)地域の窓口としての機能を有することや、公共性の高い郵便業務を通して、市内全域を熟知いただいている。四つの重要事項について協力いただけることは非常に心強い」と感謝。

 南方新宮中央通郵便局長は「郵便局を安全・安心の拠点として活用いただきたい。紀南地区連絡会の77の特定郵便局の3分の1の職員が防災士の資格を有している。市民の方の安心安全、地域活性化、より住みやすいまちづくりのために協力させていただければ」と話した。

 田岡市長は、市内郵便局が販売を担う市プレミアム付商品券の販売状況を確認。協力に感謝し「このたびの協定も具体的な取り組みとしていきたい」と伝えた。

(2021年9月29日付紙面より)

締結式に出席した(左から)下基・企画調整課長、新谷嘉敏・企画政策部長、田岡実千年市長、濵周良・三輪崎郵便局長、南方慎一朗・新宮中央通郵便局長、間嶋義則・新宮郵便局長=27日、新宮市役所
2021年09月29日
5 「歌うのが生きがい」  米寿迎えた92人祝う  (御浜町 )
2021年09月29日
6 一声運動で交通事故防止を  御船郵便局を協力店に指定  
2021年09月29日
7 運動会に向けて会場で草刈り  相野谷小学校で約40人が作業  (紀宝町 )
2021年09月29日
8 相撲絵師最後の作品届く  大江武史さんに琴剣さんのイラスト集  (熊野市 )
2021年09月29日
9 橋脚に目印、黄色は「避難せよ」  言い伝え継承、目に見えるよう  
2021年09月29日
10 歴史や風土など学ぶ  2年生がフィールドワークで串本へ  (城南中学校 )
2021年09月29日
11 ノアズキの花が咲く  宇久井ビジターセンター  
2021年09月29日
12 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部9月例会  
2021年09月29日
13 多くの人の支えに感謝  中川夏希さんが表敬訪問  (新宮市 )
2021年09月29日
14 ずっしりとした実り収穫  明神小児童らが稲刈り  (古座川町 )
2021年09月29日
15 『宇宙兄弟』の映画観賞  串子連行事で家族ら78人  (串本町 )
2021年09月29日
16 第3回定例会一般質問③  串本町議会  
2021年09月29日
17 お悔やみ情報
  
2021年09月23日
18 事故減少のために協力を
 広角南交差点、信号機表示変更へ  (新宮警察署 )

 国道42号、広角南交差点(新宮市)の信号機の表示方法が今月30日の夕方ごろから変更となる。変更に伴い、同交差点は同日午後2時ごろより切り替え工事を実施。新宮警察署では「工事中は渋滞が発生する可能性もあるが、警察の指示に従って安全運転に協力を」と呼び掛けている。

 現在、青信号で直進左折車と右折車が同時通行となる同交差点。直進車と右折車の接触事故が絶えず、令和2年中(1~12月)には人身事故1件、物損事故7件が発生。今年1月から8月末にかけては人身事故の発生はなかったものの、10件の物損事故が発生している。

 信号機の表示切り替えは、右折車と直進車の接触を避けるなど、交通事故を一件でも減らすために講じられるもので、切り替えにかかる工事は数時間を予定しているという。改良後には矢印信号により直進左折車と右折車が分離となる。

 同署の楠間慎也交通課長は「交通状況の改良のためということにご理解を。ご迷惑をお掛けするかもしれないが、矢印信号に従って安全運転で通行していただければ」と話している。

(2021年9月23日付紙面より)

信号運用が変更となる、新宮市の「広角南」交差点

2021年09月23日
19 安心して遊べる公園を
 昨年度うどの幼保護者ら要望  (紀宝町 )

 昨年度の紀宝町立うどの幼稚園の保護者らが21日、紀宝町役場で西田健町長と面会し、184世帯479人分の署名を添えて防災公園の設置を要望した。

 既存の公園の老朽化やコンビニがたまり場になっていること、室内でのゲーム遊びに依存しがちになっている現状を踏まえ、令和2年度の同園PTA役員会が、3月から町内の子育て世代への署名活動を行った。

 新年度になったため、名称を「防災公園設立委員会」とし、子どもが安心して遊べる場所づくりを求めて取り組んでいる。

 要望では▽子どもが徒歩や自転車で行ける場所への設置▽安全に自転車の練習ができる広さがあること▽子どもから高齢者までが集える環境であること▽災害時にも活用できる機能があること―などを訴えた。

 この日は、委員長で同PTA前会長の中澤武さん、副委員長の中村和隆さんが訪れ、西田町長に要望書を渡し、意見を交わした。

 中澤さんは「子どもとお年寄りが寄り添えるような場所にしたい。次世代に地元にいてもらえるような起爆剤になり、地方創生に結び付けばいい」と伝えた。中村さんも「大人の目が届き、安心して遊べる場所に公園をつくってほしい」と話した。

 西田町長は「紀宝町に住んでもらいたいというのが原点で、このまちで安心して子育てをしていってほしい。気持ちはしっかり受け止めたい」と答えた。

 同町によると、町内に公園は条例化されていない4カ所を含めて18カ所ある。地区別では、鵜殿10カ所、井田2カ所、神内1カ所、成川1カ所、鮒田2カ所、大里2カ所となっている。

(2021年9月23日付紙面より)

要望書を渡す中澤武さん(中)と中村和隆さん(左)=21日、紀宝町役場
2021年09月23日
20 交通ルールの順守呼び掛け
 秋の交通安全運動で啓発  (串本町 )

 正しい交通ルールの順守とマナーの実践を呼び掛ける「秋の全国交通安全運動」が21日、始まった。串本町くじ野川の橋杭海水浴場駐車場では街頭啓発があり、関係者らが物資を配布しドライバーへ安全運転や交通ルールの順守などを求めた。

 同運動は30日(木)までの10日間。県内では▽子どもと高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保▽夕暮れ時と夜間の事故防止と歩行者などの保護など安全運転意識の向上▽自転車の安全確保と交通ルール順守の徹底▽飲酒運転などの悪質・危険な運転の根絶―を重点にし活動が行われる。

 この啓発では交通事故をなくする県民運動推進協議会串本地区連合会の事務局・東牟婁振興局串本建設部、串本警察署、町交通指導員会、串本地区交通安全母の会、町などの関係者らが参加。同連合会会長の久保浩也・串本建設部長は重点を挙げ、秋の行楽シーズンで交通量も増加することから交通安全運動の取り組みの効果で事故が少しでも減少すればと述べた。

 同町の平井治司副町長は「運動期間中はもとより、日頃からも町において職員一丸となり交通ルールを順守するとともに、マナーの向上に努め、交通事故防止活動に積極的に参加し、町民の模範となるよう努力していきたい」。

 串本警察署の泉政勝署長は8月末現在の管内の交通事故発生状況を人身事故12件、物損329件の計341件で昨年同期と比較し微増していると説明。うち8割近くが地域住民の関わる事故となっており、啓発活動を通じ地元住民に「安全運動なんや。気を付けて運転せなあかん」と思ってもらうことに価値があると呼び掛けた。

 あいさつ後、パトカーや白バイがそれぞれパトロールに出発。以降ドライバーを駐車場に誘導し、物資を手渡すと「交通安全運動です」と声を掛けるなどして注意を促した。

(2021年9月23日付紙面より)

啓発物資を手渡し、注意を促した=21日、串本町くじ野川
2021年09月23日
21 渚の会が清掃に取り組む
 秋の海ごみゼロウイーク  (那智勝浦町 )

 日本財団「海と日本PROJECT」と環境省などが実施する全国一斉清掃キャンペーン「秋の海ごみゼロウイーク」にエントリーした「かつうら渚(なぎさ)の会」(猪飼伸会長)は19日、那智勝浦町のブルービーチ那智で清掃活動に取り組んだ。会員や一般参加者など45人ほどが集まり、マスク着用や3密に注意するなど新型コロナウイルス感染症対策を施して作業に汗を流した。

 清掃キャンペーンは同財団らが海洋ごみ問題の周知啓発と海洋ごみの流出を少しでも防ぐことを目的に、「ごみゼロの日」の5月30日から6月8日の「世界海洋デー」前後を「春の海ごみゼロウイーク」、9月18日の「ワールドクリーンアップデー」から26日までを「秋の海ごみゼロウイーク」と定めている。渚の会は春にもエントリーし、約100人が参加して海岸をきれいにした。

 前回と同様にキャンペーンの必須アイテムである青色の服やタオル、帽子などを身に着けた参加者が協力し合って海藻や流木などの漂着物やごみを拾った。

 同会の濵邊誠治副会長は「天気や潮によって漂着物の量は違うが、有名な那智の浜をきれいにすると気持ちがいい」。

 猪飼会長は「次回からは那智浜での清掃はザルなどを使って少しでも砂を減らさないようにしようと思う。若い世代の参加者が増えてくれてうれしい。子どもから大人まで皆さんで町の海をきれいにしていきたい」と語った。

(2021年9月23日付紙面より)

清掃活動に取り組んだかつうら渚の会や参加者の皆さん=19日、那智勝浦町のブルービーチ那智(一時的にマスクを外して撮影)
ごみ拾いに汗を流した
2021年09月23日
22 口紅のごとくあでやかに  宇久井半島の森にクチベニタケ  (那智勝浦町 )
2021年09月23日
23 和歌山31年連続で下落  三重も下落止まらず  (基準地価 )
2021年09月23日
24 追加含め全議案可決で閉会  那智勝浦町議会9月定例会  
2021年09月23日
25 観光機構や懸泉堂利活用で議論  那智勝浦町議会一般質問(終)  
2021年09月23日
26 対策講じ、練習再開  那智勝浦吹奏楽団  
2021年09月23日
27 2カ月ぶり、練習再開  紀の国わかやま文化祭「天の剣を託された男」  (熊野新宮ミュージアム )
2021年09月23日
28 新鮮で楽しい思い出  5、6年生がデイキャンプ  (熊野川小 )
2021年09月23日
29 町の発展祈願し斎行  勝浦八幡神社例大祭  
2021年09月23日
30 正しく使おう「抗原検査キット」  図らずも、PCR体験  
2021年09月23日
31 交通安全活動に協力を  安全運転管理推奨像伝達式  (紀宝署 )
2021年09月23日
32 楽しい一日過ごす  潮岬小5年生がデイキャンプ  (串本町 )
2021年09月23日
33 第3回定例会一般質問①  串本町議会  
2021年09月07日
34 追悼の花、夜空に咲く
 紀伊半島大水害供養花火  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町能城山本(のきやまもと)で4日夜、2011年の紀伊半島大水害で犠牲になった人々を追悼する花火が打ち上がった。地元住民や車中から花火を観覧していた人らは、夜空に咲いた774発の花火に10年前の水害に思いを巡らせるとともに、犠牲者の冥福を祈った。

 10年の節目に供養する機会を設けられればとの思いから「供養花火をする会」(池上順一会長、会員12人)が実行した。和歌山、三重、奈良の3県から50を超える団体や法人、個人の協賛を得て実施に至った。

 新型コロナウイルス感染症が拡大する中、花火打ち上げの是非や事前告知の在り方などについて協議を重ね、地元ケーブルテレビ局でのライブ中継やインターネットの動画投稿サイトの配信準備も進めた。

 池上会長は「『やらない』という選択をするのは簡単なこと。供養花火を打ち上げることに対し、多くの人から協賛と協力を得た。何もしないと前に進まない。多くの人が同じ思いだったのでは」。

 当日は十数㌶の田んぼの真ん中から打ち上げた。スターマインや6号玉が夜空を彩り、「献花」をイメージした白一色の花火がフィナーレを飾った。

 池上会長は「6号玉の響く音が、水害で亡くなった天国のみんなに届いてくれたら。(花火が打ち上げられたのは)多くの方々のおかげ。みんなの思いが一つになった花火だと思う」。

 10年間、長かったが早かった―。池上会長は熊野川を見つめ「水害後数年は復旧活動に奔走した。水害後もいろんなことがあった。これで一つの区切りがついたと思う」と話していた。

(2021年9月7日付紙面より)

夜空に供養の花火が上がった=4日夜、新宮市熊野川町
2021年09月07日
35 防災倉庫に避難用品を収納
 鮒田地区の新たな防災拠点に  (紀宝町 )

 紀宝町の鮒田地区自主防災会(東口高士会長)は5日、地区の高台に完成した一時避難場所防災倉庫に地区住民の避難用品を収納した。災害時の資器材なども保管し、東口会長は「この避難場所を鮒田地区の新たな防災拠点にしたい」と話していた。

 避難場所に整備した三つの倉庫を活用し、水害だけでなく、火災や津波など全ての災害を想定した防災の取り組み。150世帯のうち、この日集まった74世帯分を保管した。今後も避難用品を受け付けていくという。

 避難用品を入れる衣装ケースは幅74㌢、奥行き40㌢、高さ31㌢で全世帯に配布。各家庭専用QRコードを貼り付け、家族の名前、電話番号を読み取ることができるよう工夫した。

 この日は住民約50人が協力。鮒田構造改善センターで受け付けし、地区住民が各自の衣装ケースを持ち込んだ。ケースには衣類やマスク、ティッシュ、毛布、靴などが入っており、地区の男性は「災害時に必要な物を入れた」と語った。

 軽トラックで衣装ケースや資器材などを倉庫に運び保管した。避難場所は海抜20㍍に位置し、広さは約850平方㍍。災害時には車中泊も可能だという。

 センターでは、同地区の防災活動に関わってきた大阪工業大学工学部都市デザイン工学科の田中耕司・特任教授が配布した防災アンケートも回収した。

 アンケートは、防災意識の調査を目的としたもので▽日常の習慣▽地区との関わり▽地区の防災情報▽日常的な災害への備え▽台風接近時の行動―などを聞いた。

 田中教授は「鮒田地区が取り組む防災農園や防災散歩などの効果を調べた。皆さん協力的で、意識の高さがうかがえた」と話し、これから回答を分析するとした。

(2021年9月7日付紙面より)

避難用品や災害時に必要な資器材などを一時避難場所の倉庫に運ぶ=5日、紀宝町鮒田
住民から備蓄用品を受け付け(写真右)、防災倉庫に保管する(同左)
2021年09月07日
36 10年迎え、冥福祈り献花
 大水害記念公園で慰霊祭  (那智勝浦町 )

 2011年に発生した紀伊半島大水害から10年を迎えた4日、那智勝浦町は同町井関の紀伊半島大水害記念公園で慰霊祭を営んだ。例年は犠牲者の遺族や地域住民が参列するが、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から堀順一郎町長と那智谷大水害遺族会の岩渕三千生代表のみが出席。二人は29人の犠牲者・行方不明者をしのび献花を行った。

 午後1時30分に町内全域にサイレンが響く中、関係者は黙とうをささげた。その後、二人は29個のキャンドルがともされた慰霊碑に白いカーネーションを供えた。

 堀町長は「亡くなられた方々のご冥福と被災された皆さまへのお見舞いを申し上げるとともに、人的災害や家屋災害がないように霊前にお誓いした。ご遺族にとっては悲しみが薄れることはない。4割の町職員が大水害を知らない世代となっているが、決して風化させてはいけない」。

 対策や抱負については「台風は止めることはできないが、来た際にはハード整備で一時的に止め、危険から逃げていただく。町としては情報収集を行い、素早く町民に知らせ避難いただけるように率先して啓発していきたい」と述べた。

 岩渕代表は「もう二度と災害が起きないように見守ってくださいという思いしかない。早めの避難を徹底し、自分の身は自分で守ることが大事。これらの行事は後世に伝えていかなくてはいけないと改めて思った。そのための活動を今後も続けていきたい」と語った。

  □     □

■那智大社と青岸渡寺が合同慰霊祭



 この日は熊野那智大社(男成洋三宮司)と那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)が初の合同慰霊祭を営んだ。

 男成宮司が祝詞を奏上し、参列者が玉串をささげた。続いて、髙木住職らが読経する中、焼香が行われた。

 合同慰霊祭を終え、岩渕代表は「自分の気持ちで詰まっていたものがすっと下りたような気がする。心が安まる追悼供養をしていただいた」と話していた。

(2021年9月7日付紙面より)

堀順一郎町長(左)と岩渕三千生代表が献花し冥福を祈った=4日、那智勝浦町井関
男成洋三宮司が祝詞を奏上した
髙木亮英住職らが読経し法要を行った
2021年09月07日
37 冥福祈り、取り組みを報告
 仁坂知事が慰霊碑に献花  (那智勝浦町、新宮市 )

 2011年の紀伊半島大水害から10年となった5日、仁坂吉伸知事は県内に所在する同水害の慰霊碑や記念碑を訪れ献花。犠牲者の冥福を祈った。

 県では同水害から10年の節目に当たり、那智勝浦町体育文化会館で「紀伊半島大水害10年追悼式」の開催を5日に予定していたが、県内外における新型コロナウイルスの感染状況を鑑み追悼式は延期となった。

 仁坂知事は那智勝浦町井関の「紀伊半島大水害記念公園内慰霊碑」と、新宮市熊野川町田長の「道の駅 瀞峡街道熊野川内慰霊碑」など、県内4カ所の慰霊碑および記念碑での追悼献花を挙行した。

 那智勝浦町では、仁坂知事は花束と、水害発生から県が復興に向け実施した取り組みなどを記した冊子「紀伊半島大水害 復興10年の軌跡」を慰霊碑に供え、犠牲者を追悼した。

 仁坂知事は大水害発生当時を「どれだけの犠牲者が出ているのか、恐怖で肝がつぶれるようだった。われわれは津波に備え対策し、大きなダム設置も行ったが、足りないことが分かった。人命救助後は復旧を目指した。国の支援を受けながら懸命に努力し、本格復旧が95%まで達成できた」と振り返った。

 今後については「災害を忘れず、行政は災害が発生した際に人の命を救うことが重要。ITなどを駆使して、情報収集や分析を行い、次に当たらなくてはならない」と決意を新たにした。

(2021年9月7日付紙面より)

仁坂吉伸知事が和歌山県の取り組みを記した冊子を慰霊碑に供えた=5日、那智勝浦町井関
犠牲者の冥福を祈り献花=同日、新宮市熊野川町
2021年09月07日
38 地元勢3校が初戦突破
 秋季高校野球一次予選  
2021年09月07日
39 「津波てんでんこ」に逃げる  成川小で津波避難訓練  
2021年09月07日
40 水害から10年、今年もかれんに  大里地区で「十月桜」咲く  (紀宝町 )
2021年09月07日
41 緊急時の備えとして  イージードームハウス展示  (わくわくドッカーン )
2021年09月07日
42 屋上防水・外壁補修が完了  新宮市立三輪崎小学校で  
2021年09月07日
43 町民有志らが花火跡清掃  打ち上げから一夜明け  (新宮市熊野川町 )
2021年09月07日
44 サルスベリの花が咲く  熊野地方各地で  
2021年09月07日
45 個性豊かな作品が並ぶ  太田小学校で夏休み作品展  (那智勝浦町 )
2021年09月07日
46 15~12歳の1回目を実施  新型コロナワクチン接種  (串本町 )
2021年09月07日
47 敬意表し長寿祝う  町社協の高齢者宅訪問  (古座川町 )