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カレンダー検索:49件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年04月25日
1 色川茶畑が降霜により打撃
 県内各地でも被害  (那智勝浦町 )

 「こんなことは10年に1回くらいではないか。収穫量はどうしても落ちてしまう」―。そう話すのは那智勝浦町熊瀬川にある農事組合法人両谷園の岡洋祐代表だ。10日早朝、一番茶収穫前の色川地域で発生した降霜(こうそう)によって両谷園のメンバーや取り引きする生産者の茶畑の茶葉に枯死(こし)被害が相次いだという。

 両谷園は同地域在住の榎本静夫さんが1983年に無農薬の茶の栽培を行う自園自製の茶工場を創設。一番茶を使った「上ほうじ茶」や「ほうじ茶」、「大雲取」などの煎茶が町内外から人気で、個人やスーパーなどに販売している。

 当日、被害に気付いた岡代表らは茶畑各所を回り状況を確認。その後、メンバーらで被害に遭い変色した箇所や良い葉も含めて枝をそろえることで木の成長を合わせる整枝を行った。

 被害を調査した東牟婁振興局では、今年は暖かく例年より木の成長も早かったことから新芽に霜の被害が出たと見解を示した。

 和歌山県農林水産部によると、10日の降霜によって県内では同町に加え、白浜町日置川の茶に新梢(しんしょう)しおれや枯死が。さらに梅では、田辺市と上富田町で果実陥没、傷果(しょうか)、落果、新梢しおれの被害が発生しているという。21日現在、県内全体で被害面積が84・5㌶、被害総額が8022万1000円と報告されている。

 同部職員は「2010年に霜の被害は発生しているが、近年は今回のような被害はなかった。適正な温度管理のために暖かい空気を防霜ファンなどで送ることが対策となる」。

 岡代表は整枝を終えた茶畑を見つめ「われわれも含め生産者の方々にとって1年かけて育てた木なのでショックは大きいと思う。自分たちが行った方法が木にとって正しいかはまだ分からない。木をリセットした形となった。品質が落ちなければありがたい」と語った。

(2021年4月25日付紙面より)

降霜被害があった色川地域の茶畑=21日、那智勝浦町熊瀬川
変色した茶葉
2021年04月25日
2 「県民へのお願い」内容変更
 緊急事態宣言発出を受け  (和歌山県 )

 和歌山県は23日、東京都・京都府・大阪府・兵庫県に「緊急事態宣言」が発出されたことを受け、「県民の皆様へのお願い」の内容を見直した。

 3度目の発令となる緊急事態宣言。期間は25日から5月11日(火)まで。また、「まん延防止等重点措置」を実施すべき区域に愛媛県が追加された。

 これを受け、和歌山県は「大阪府、兵庫県、京都府、東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、愛知県、宮城県、沖縄県への不要不急の外出を控える」の項目に愛媛県を追加。「政府対策本部が『まん延防止等重点措置』の区域を指定している期間」を「政府対策本部が『緊急事態措置を実施すべき区域』等を指定している期間」に変更した。

 県では引き続き▽カラオケ・ダンス等の大規模な催しへの参加を控える▽在宅勤務(テレワーク)の積極的な活用―などを呼び掛けている。

(2021年4月25日付紙面より)

2021年04月25日
3 大水害から10年、念願の高台完成
 テープカットで竣工祝う  (紀宝町鮒田 )

 2011年の紀伊半島大水害から今年で10年。相野谷川の氾濫により甚大な被害を受けた紀宝町鮒田地区の高台に一時避難場所が完成し、23日に竣工(しゅんこう)式が行われた。避難場所(約850平方㍍)は海抜20㍍に位置し、今後は鮒田区、鮒田自主防災会と町が連携を深めながら消防車庫の設置など整備計画を進めていくという。

 式では西田健町長、東口高士・鮒田区長、国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所の川尻竜也所長、町議会の向井健雅議長、萩野進也・総務産業常任委員長がテープカットし、竣工を祝った。

 西田町長は、当時の被害を振り返り「人の命が一番を基本に、安全安心な町づくりに取り組む」とあいさつ。東口区長は高台整備に感謝し「町では日本で最初のタイムラインを策定し、鮒田区でも生活タイムラインをつくった。これからもこの地区で防災の取り組みを頑張りたい」と述べた。

 大水害時、鮒田地区は約13㍍浸水し、家屋の全壊が4棟、大規模半壊が127棟、半壊が41棟、土砂による全壊1棟など181棟が被害を受けた。区では水害を教訓に2018年、高台用地を確保。熊野川で掘削した土砂を活用して紀南河川国道事務所が整備し、今年3月末に完成した。

 想定を超える浸水に備え、一時避難場所より高い海抜60㍍の地点にも避難場所を整備した。

(2021年4月25日付紙面より)

テープカットで一時避難場所の竣工を祝う=23日、紀宝町鮒田
2021年04月25日
4 未成年飲酒防止訴える
 新宮小売酒販組合らが街頭啓発  

 新宮小売酒販組合(辻良治理事長)などは23日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で未成年者飲酒防止・飲酒運転撲滅キャンペーンの街頭啓発を実施した。組合員ら約20人が買い物客らにチラシとティッシュを配った。

 毎年4月は「未成年者飲酒防止強調月間」。和歌山県全体では2000年から、新宮組合では1993年から街頭キャンペーンを実施している。

 国税庁では20歳未満の者が飲酒をしてはいけない理由について▽脳の機能を低下させる▽肝臓をはじめとする臓器に障害を起こしやすくする▽性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがある▽アルコール依存症になりやすくなる▽20歳未満の者の飲酒を禁ずる法律(未成年者飲酒禁止法)がある―を挙げている。

 この日、同組合以外に参加したのは、新宮市立少年相談センター、新宮料理飲食業組合、フランチャイズチェーン協会、(株)オークワ、紀南酒造組合などの皆さん。

 啓発活動は、ソーシャルディスタンスの確保や手指消毒、「なるべく声を発さない」などの新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で実施。

 辻理事長の開会宣言の後、マスクと手袋を着用した参加者らは「飲まへん、売らへん、勧めへん」「二十歳未満の飲酒は法律で禁止されています」「年齢が確認できない場合は、新宮小売酒販組合加盟店は酒類の販売はいたしません」とエンドレステープが流れる中、買い物客らに啓発物資を渡した。

 強調月間に当たり、辻理事長は「未成年者はまだ体ができていないため辛抱いただきたい。お酒は二十歳になってから楽しんで」と呼び掛け。

 新型コロナの影響で規模縮小となった啓発活動や、小売店や飲食業など多くの事業者が長引くコロナ禍により売り上げ減などにあえぐ現状に対し「多くの事業者が苦労していると思う。コロナが終息し、みんなでワイワイとお酒を楽しめる日が早く来れば」と話していた。

(2021年4月25日付紙面より)

買い物客らに未成年飲酒防止を訴える=23日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2021年04月25日
5 矢渕中、紀宝柔道会が活躍
 松阪市スポ少交流柔道大会  
2021年04月25日
6 優勝は久司雅代さん
 なちかつGGCクラブ大会  
2021年04月25日
7 玉置裕さんが新委員長に  千穂第一地区福祉委員会が総会  (新宮市 )
2021年04月25日
8 自費PCR検査に助成  紀宝町が上限1万円を  
2021年04月25日
9 紫と白の競演を期待  フジの花が新緑に映える  (那智勝浦町南平野 )
2021年04月25日
10 きれいなお花がいっぱい  丹鶴幼稚園がお散歩  (新宮市 )
2021年04月25日
11 お悔やみ情報
  
2021年04月18日
12 町長選、田嶋勝正さんが4選
 町議選は13人の新議員決まる  (串本町 )

串本町長選挙 4月18日21時52分確定



当落得票数候補者名年齢党派現元新
5,934田嶋 勝正62
3,430小野  恵69


当日有権者数 13,617人

投票者数 9,634人

投票率 70.75%

  □     □

串本町議会議員一般選挙 4月18日23時30分確定【定数13】



当落得票数候補者名年齢党派現元新
1,158清水健太郎43
835吉村聡一郎50
818北地  稔64
711角   寛65
672水口  崇62
626芝山 定史64
579鈴木 幸夫69
555長脊  守70
552五十川清紀72
507島野  靖52
476仲江 孝丸63
458橋爪 和雄65
383沼谷 美次77
365末永  潔69
349松下 修巳66
293尾﨑  公70
202西尾 寿夫80


当日有権者数 13,617人

投票者数 9,634人

投票率 70.75%


2021年04月18日
13 甘~い「まりひめ」堪能
 太田小児童がイチゴ狩り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)の全校児童20人は16日、イチゴ狩りで同町中里の太田農園を訪れ、甘く実った「まりひめ」をおなかいっぱいになるまで堪能した。

 同農園の太田美保さんが地元の子どもたちを招いて実施している恒例行事。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていたため、児童にとっては2年ぶりのイチゴ狩りとなった。

 太田さんは「甘いイチゴを見分けるポイントは、へたの近くが白く割れていること」と説明。児童はミニバケツを片手にハウスへ駆け出し、真っ赤に実ったイチゴを収穫してかぶりついた。最後は家族への土産分を収穫。花の構造やミツバチを使った受粉について学ぶ姿も見られた。

 この日は児童会(仲地主琉会長)による1年生歓迎会もあり、じゃんけん鬼ごっこやじゃんけんピラミッド、だるまさんが転んだをして一緒に遊んだ。1年生4人は名前と好きなものを発表し、「よろしくお願いします」とはにかんだ。

 仲地眞洋君(1年)は「イチゴがたくさん食べられて楽しかった。何個食べたかは覚えていない。小学校の上級生はみんな優しい」と話していた。

(2021年4月18日付紙面より)

真っ赤なイチゴを収穫=16日、那智勝浦町中里
じゃんけんピラミッドで遊ぶ=同日、那智勝浦町立太田小学校
2021年04月18日
14 鳴子響かせよさこい練習
 くろしお児童館で開講  (新宮市 )

 新宮市佐野のくろしお児童館で15日、よさこいソーラン教室が始まった。小学生9人が参加し、鳴子を響かせて練習に汗を流した。

 同館で10年以上続く教室。子どもたちに楽しく汗を流してもらおうと企画され、当時よさこいチーム「ハレヤMISAKI」に参加していた前田優香さんを招いて始まった。

 毎年4月に開講し、黄色いTシャツをトレードマークに新宮秋まつりや佐野柱松、南紀海彩まつりなどに出演。昨年度は新型コロナウイルス感染症のため活動を休止していたが、感染対策を取りつつ9月に開講し、月2回練習に励んできた。

 初回のこの日は新メンバー4人を迎え、GreeeeNが歌うみんなでよさこいプロジェクト総踊りテーマソング「この地へ~」の練習に取り組んだ。鳴子の握り方やステップ「ランニングマン」を覚えた後は、早速振り付けの練習に入っていた。

 前田さんは「テンポも速くなく、誰でも踊れる曲を選んだ。新型コロナの再拡大で先は見えないが、子どもたちも一生懸命練習しているので、どこかで発表する場があればと思う」と話していた。

 同館では現在もよさこいソーラン教室の参加者を募集している。問い合わせは同館(電話0735・31・9640)まで。

(2021年4月18日付紙面より)

「この地へ~」の振り付けを覚える=15日、新宮市のくろしお児童館
2021年04月18日
15 3市町の消防団を代表して
 県消防操法大会に向け訓練  (紀宝町消防団 )

 7月11日(日)に開催される三重県消防操法大会に出場する紀宝町消防団(逢野統一団長)の団員5人が9日から訓練を開始した。

 消防団員の技術向上と士気高揚を図るため、各消防団がいかに早く正確にポンプの放水を行うかを競う大会。2年に1度、鈴鹿市の県消防学校で開催され、優勝団は全国大会に出場する。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となり、今年の開催に至った。

 熊野市、御浜町、紀宝町の消防団で組織する県消防協会紀南支会の代表として持ち回りで出場しており、紀宝町は7年ぶりとなる。

 メンバーは石垣佳祐さん、木山裕就さん、山本康人さん、瀧之上修平さん、上地悠太さんで小型ポンプ操法に出場する。

 訓練は毎週2~3回、紀宝町井田の熊野市消防本部紀宝分署で行う。同分署の小田敏雄・分署長らが指導し、団員は訓練礼式の習得に励んでいる。5、6月は大会に向けてポンプと資機材を使った訓練に取り組む。

 逢野団長は「3市町の代表としてベストを尽くすために、けがや事故がないよう頑張ってもらいたい」と話していた。

(2021年4月18日付紙面より)

礼式訓練に取り組む消防団員=14日、紀宝町井田の熊野市消防本部紀宝分署
2021年04月18日
16 「くまの学通信」を発行  熊野学研究委員会  
2021年04月18日
17 不正大麻・けし撲滅運動  厚労省と県などが連携し  (6月末まで )
2021年04月18日
18 一人で抱え込まず相談を  児童家庭支援センターきしゅう  (御浜町 )
2021年04月18日
19 緩やかに斎行、春の例大祭 熊野本宮大社 
2021年04月18日
20 次の4年の担い手誰に?  18日、いよいよ投開票へ  (串本町長選・町議選 )
2021年04月18日
21 お悔やみ情報
  
2021年04月11日
22 石垣記念館30周年記念し
 カレンダーに作品掲載  (太地町 )

 太地町は2021年度版の「まちのカレンダー」を作製し、3月中旬に町内全戸に配布した。本年度は同町の石垣記念館が開館30周年を迎えることから、同町出身の画家・石垣栄太郎氏(1893~1958年)の絵画作品が表紙や各月を飾った。

 カレンダーは21年4月から22年3月までの12カ月間に町内で実施される主な行事や、保健衛生関係行事、ごみ収集日程などが一目で把握できるように作られている。

 カレンダー上部には例年と同様の児童の標語に加え、太地いさな句会の俳句も掲載している。また、各家庭の予定を書き込むスペースもあり、町民から好評を得ている。

 昨年度は同町の姉妹都市であるオーストラリア・ブルームにスポットを当て、その歴史や交流を行う姿を写真や文章で紹介した。

 同町教育委員会によると、栄太郎氏は舟大工でアメリカに移民していた父・政治氏に呼ばれ、自身も移民。さまざまな職業を経験し生活を送っていたが、芸術に目覚めたという。

 作品は社会の不正義への怒りを元に表現した作品が多いとされる。今回は16点の作品がカレンダーに使用された。

 宇佐川彰男教育長は「太地町独自のカレンダーで、今回は石垣記念館30周年を記念したものになっている。町民の皆さまに喜んでいただけたら幸いです」と話している。

(2021年4月11日付紙面より)

完成し配布された町独自の「まちのカレンダー」=太地町公民館
2021年04月11日
23 感染拡大やワクチンについて
 堀順一郎町長がメッセージ  (那智勝浦町 )

 大阪府などの近隣や和歌山県内でも新型コロナウイルスの感染拡大が広がっていることを受け、那智勝浦町の堀順一郎町長は9日、「感染防止対策」や「ワクチン接種状況」についてコメントを発表した。内容は次の通り。

  □     □

■堀順一郎町長コメント



 町民や事業者の皆さまにおかれましては、平素から新型コロナウイルス感染症への感染防止の取り組みにご協力いただき、心より御礼申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症は大阪府などの近隣で感染が急激に広がっており、和歌山県でも4月7日に過去最多となる感染が確認されました。本町を含む新宮保健所管内では感染者が確認されておりませんが、最近の感染状況や、感染力が強いとされる変異種の報道などで、不安な気持ちをお持ちの方も多いと思います。

 ご自身や大切な方を守るため、引き続きマスクの着用や3密の回避など、基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。

  □     □

■ワクチン接種の状況



 本町は1月18日に「新型コロナウイルスワクチン接種対策室」を設置し、スムーズに接種を実施できる体制を整えております。現在、ワクチンの供給は全員に行きわたる量ではありませんので、4月19日より高齢者の皆さまから順次接種を始めてまいります。

 ワクチン接種は町民の命を守り、感染拡大防止の決め手と期待されております。入手次第速やかに接種を行い、ワクチンの供給量に応じて速やかに接種を進めてまいりますので、今後ともご安心ください。

 接種に不安のある方は、かかりつけ医や町の相談窓口に相談していただき、接種に問題のない方はできる限り接種いただきますようお願い申し上げます。

(2021年4月11日付紙面より)

堀順一郎町長
2021年04月11日
24 熊野那智大社の「秀衡桜」
 那智勝浦町  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)にある和歌山県天然記念物の「秀衡桜(ひでひらざくら)」が現在、見頃を迎えている。

 秀衡桜は高さ15㍍、幹の周囲約2㍍の巨木。約800年前、武士の熊野詣でが盛んな時代に奥州藤原氏の第3代当主・藤原秀衡が夫人と共に参詣した際、奥州から持ち込んだ苗を植えたと伝えられている。花の姿が雲かかすみに見まがうほど真っ白く咲くため「白山桜」とも呼ばれている。

 例年は、毎年14日に営まれている「桜花祭」の頃に満開を迎えるとのことだが、今年は10日ほど開花が早いという。

 同大社神職は「気候が暖かかったせいか、3、4日前から一気に満開となりました。写真を撮っている参拝者の方々をよく見掛けます。昨年から続く新型コロナウイルスの影響で気持ちが重くなりがちな日々だと思いますが、桜を眺めて心穏やかにお参りしていただければ」と話していた。

(2021年4月11日付紙面より)

満開を迎えた「秀衡桜」=8日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年04月11日
25 防災頭巾を贈呈
 市内5小学校の205人へ  (新宮市土建協同組合 )

 新宮市土建協同組合(松根康隆理事長)は8日、市内5校の新小学1年生205人に防災頭巾220個を贈呈した。松根理事長ら4人が市役所を訪れ、「災害から子どもたちの命を守るために役立ててほしい」と速水盛康教育長に手渡した。

 かつて市立の小学校では、児童たちは教科書を乗せて頭を守り、避難訓練に取り組んでいた。きっかけは2010年5月の組合創立60周年記念で、逃げるときに両手を使うことができればより安全と思い、市内小学校の全児童に防災頭巾を贈呈。小学校生活を通して使用できるよう、毎年新1年生に贈り続けており、今年で12年目となる。

 組合は「さまざまな工事を実施する際、音やほこりなどで迷惑を掛けている市民に対して何かできることがあれば」との思いから花づくりなどのボランティア活動を行う市美化里親制度(アダプト・プログラム)加盟団体への寄付や、協働で花の苗植え作業にも取り組んでいる。

 受け取った速水教育長は「さらなる非常災害への意識を高める機会を頂き、大変ありがたく思います。東日本大震災から10年。子どもたちはもちろん、教職員も改めて気を引き締め、防災教育の充実を図っていきたい」。

 松根理事長は「近い将来に発生するとされている東南海地震などの災害に備えて命を守るアイテムの一つとなってくれれば」と話していた。

(2021年4月11日付紙面より)

速水盛康教育長(左)に防災頭巾を手渡す松根康隆理事長(中央)と阿万卓也副理事長=8日、新宮市役所
2021年04月11日
26 海上遊歩道など散策  ふれあいサロンで太地町へ  (新宮市 )
2021年04月11日
27 「気軽に利用して」  三輪崎会館に体温測定センサー設置  (新宮市 )
2021年04月11日
28 4人が高校生活スタート  新宮高定時制で入学式  
2021年04月11日
29 熊野地域でキッズフリマを  CFに挑戦中  (新宮市の濱口真理子さん )
2021年04月11日
30 鮮やかに、春の花壇が見頃  タウンガーデンで草引き  (新宮市 )
2021年04月11日
31 例年より早い開花  和泉さん宅のフジの花  (那智勝浦町 )
2021年04月11日
32 看護の道への第一歩  なぎ看護学校で入学式  (新宮市 )
2021年04月11日
33 期待胸に新たなスタート  太地小・中で入学式  
2021年04月11日
34 鯉のぼりくん中止に  熊野市の七里御浜海岸  
2021年04月11日
35 「お手玉で遊んでね」  きたやま保にプレゼント  (北山村 )
2021年04月11日
36 新宮・東牟婁で3人が受章  第36回危険業務従事者叙勲  
2021年04月11日
37 お悔やみ情報
  
2021年04月04日
38 本番に向け接種態勢強化
 集団接種会場運営訓練を実施  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は2日、同町の体育文化会館で新型コロナウイルスワクチンの接種会場運営訓練を実施した。医師、看護師、保健師、町消防本部、町職員や町老人クラブ連合会有志合わせて約80人が参加。同館アリーナで会場設備の配置を行い、受付や模擬接種などの動線を確認し、本番環境を想定した訓練に取り組んだ。

 同町では先月、接種会場の設営確認などを実施したほか、役場庁舎1階に「新型コロナウイルスワクチン接種に関するお問い合わせ窓口」を設置。3月22日には接種が優先される75歳以上の町民3639人に対して新型コロナウイルスワクチン接種券を送付している。

 16歳以上の国民約1億人が対象とされるワクチン接種。同町では16歳以上が1万3232人(3月1日現在)で、そのうち65歳以上は6413人。現在、75歳以上の接種希望者は1598人で接種は高齢順で実施するという。

 19日(月)から22日(木)までの4日間、1日120人をめどに1回目の接種を行うとし、それ以降の接種時期は未定としている。

 この日の訓練は▽受付(問診票の記入がない場合は記入する)▽保健師による問診▽医師の診察▽ワクチンの模擬接種▽待機―の流れで行われた。また、待機中に副反応であるアナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定した訓練にも取り組んだ。

 訓練に協力した町老連の峰武久会長は「あらかじめ訓練していれば本番は円滑に接種ができる。そういう意味では良い経験になった」と語った。

 訓練を視察した堀順一郎町長は「待機時間を快適に過ごしていただくためにテレビなどを設置することも検討している。今回出たさまざまな課題を研究したい。各団体と意見交換してよりスムーズに接種が行えるように対策や態勢を強化して進めていきたい」と話した。

(2021年4月4日付紙面より)

ワクチンの模擬接種を行う=2日、那智勝浦町の体育文化会館
アナフィラキシーショックを引き起こしたケースを想定し訓練
2021年04月04日
39 みんなでコロナ乗り越えよう
 小中高生が応援ボード作る  (紀宝町社協 )

 「手洗い、マスクをしよう」「健康でいるためにみんなでしっかり予防しよう」「今できることを考えてそれをめいっぱい楽しもう」。みんなで新型コロナを乗り越えようと、紀宝町社会福祉協議会が3月31日に開催した町福祉センターでのボランティアスクールに参加した小中学生12人と、県立木本高校JRC部(市川芹部長)の部員が応援ボードを手作りした。

 今月中旬まで町福祉センターと神内の神内福祉センター、鵜殿の主婦の店「アプローチ」に飾る。

 ボードは「新緑の緑」「桜のピンク」「青空の青」の3種類で、1グループ8~9人で取り組んだ。小中学生は高校生にアドバイスをもらいながら、花や動物、植物などをかたどった用紙にメッセージやイラストを書き込んでいった。顔写真も貼り付け、子どもたちの思いが詰まったボードが完成した。

 県内JRC部で最多の部員を有する木本高校。県内8校JRC部で組織する三重県青少年赤十字高等学校連絡協議会に属し、メンバーと医療従事者への感謝や応援の気持ちを込めたメッセージパネルを作成して伊勢赤十字病院に贈呈した。

 同協議会のリーダーで、この日のボラスクールに参加した西那朋香さんは「小中学生と作った応援ボードを通してコロナについて考える良い機会になったと思う」と話していた。

(2021年4月4日付紙面より)

小中学生と高校生が作った応援ボード=3月31日、紀宝町福祉センター
2021年04月04日
40 春の日の訪れ祝う
 新宮神社でさくら祭り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)境内にある新宮神社で3日、例祭(さくら祭り)が執り行われた。大社崇敬会の杉本義和会長や敬神婦人会の久保あや子会長、神倉神社奉賛会の猪飼三雄会長ら約30人が参列し、桜の枝を玉串として奉奠(ほうてん)した。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前(わたりごぜん)社の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 同神社はおととし、御代(みよ)替わりの年の記念事業として修復工事を行った。鬼瓦と拝所の瓦は、当時(江戸時代のものとされる)のものが利用されているという。

 祭典では、上野宮司による祝詞奏上の後、桜の小枝を髪に挿した巫女(みこ)たちが、桜の木を背に優雅に「浦安の舞」を奉納した。

 神事を終え、上野宮司は「また全国的に感染者が増え始めているが、できる限り徐々に通常の祭りの形に戻していきたい」と思いを語り「参列者の皆さまにも新型コロナ対策に気を付けていただき、厳粛にお祭りを営むことができた。心も希望新たに新しい年度を迎えることができて良かった」と話していた。

 祭典終了後には、関係者らにより、参拝者や地域住民らに厄払いの餅が配られた。

(2021年4月4日付紙面より)

巫女たちが「浦安の舞」を奉納=3日、新宮市の熊野速玉大社
上野顯宮司や参列者が桜の枝をささげた
2021年04月04日
41 新型コロナアンケート結果  新宮商工会議所  
2021年04月04日
42 コロナ関連詐欺などの相談238件  新宮・東牟婁消費生活相談窓口  
2021年04月04日
43 熊野地方への誘客見据え  リムジンバス増便開始  (熊野御坊南海バス )
2021年04月04日
44 力一つに書道パフォーマンス  第12回恵苑書院展で生徒ら披露  (新宮市 )
2021年04月04日
45 楽しい園生活がスタート  新宮市・那智勝浦町で入園式  ( )
2021年04月04日
46 熊野古道謎解きノート  県が小中学生用に作成  
2021年04月04日
47 10カ月ぶりの大会楽しむ  グラウンドゴルフペア大会  (紀宝町 )
2021年04月04日
48 8日に聖火リレー  熊野市内を5人のランナーが  
2021年04月04日
49 お悔やみ情報