ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:43件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年02月16日
1 日本クマノザクラの会が発足 正確な情報を広く発信へ (設立総会)

 国内で約100年ぶりに新種と確認された「クマノザクラ」の利活用や保全活動を目指す「日本クマノザクラの会」が発足した。個人、団体を含む76人の会員が連携して和歌山、三重、奈良の3県にまたがる自生地で広域的な活動に取り組む。正確なクマノザクラの情報を発信するため、ホームページ(kumanozakura.jp)を開設した。3月上旬にはリーフレットを作製する予定だ。

 クマノザクラはバラ科サクラ属の樹木で、2018(平成30)年に新しく公表された野生種。紀伊半島南部の3県に分布し、早咲きで花が美しいことから観賞用の利用が期待されている。

 発見、命名した森林総合研究所多摩森林科学園チーム長の勝木俊雄さんによると、ほとんどが山林に自生しており、花びらはピンク色。海岸部、山間部で違いはあるものの、ソメイヨシノより少し早い2月下旬から3月中下旬に開花する。

 14日には、紀宝町の町福祉センターで設立総会があり、会長に勝木さん、副会長にNPO熊野さくらの会理事長の田尾友児さんを選出した。

 リモートを含む31人が出席。冒頭、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使って東京から参加した勝木さんが「クマノザクラの魅力は美しさにある。すでに観光目的の植栽が始まっており、地域の経済発展に生かすことができる。今後、会員の皆さんと一緒に活動を考えていきたい」とあいさつした。

 来賓の西田健・紀宝町長は「皆さんと連携して多くの方々にクマノザクラの良さを知ってもらい、名所として地域の起爆剤になることを願っている」と祝辞を述べた。

 議事では役員を選出したほか、会則、事業計画案、予算案を審議し、採択した。本年度はNPO法人化の準備・手続きや、新型コロナウイルスの感染状況に応じて観察会、講習会、講座の開催などを計画した。クマノザクラの鉢植えを貸し出し、その良さもアピールする。

(2021年2月16日付紙面より)

設立総会に出席した会員の皆さん=14日、紀宝町の町福祉センター
古座川町にあるクマノザクラのタイプ木(日本クマノザクラの会提供)
2021年02月16日
2 企画重ねて「自分事」化促す
 ロケット事業「宇宙ウイーク」  (串本町 )

 串本町が12日から14日までの3日間、役場古座分庁舎などでロケット事業「宇宙ウイーク」を実施した。

 ロケットによる町民総参加の振興の第一段階「ロケットを自分事にする」を担う同事業は本年度、観光庁「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業の適用を受けて展開。「宇宙ウイーク」は先んじて取り組んだ町民向けロケットワークショップ(WS)に続く公開行事で、12日は関係者向けのビジネスデー、13、14日は町民向けの一般公開日としてさまざまな企画を展開した。

 12日午前はオープニングセレモニーとして、町独自作成のロケットロゴマーク2種類を発表し、漫画「宇宙兄弟」の作者・小山宙哉さんの公式ファンクラブ・コヤチュー部プレミアムが応援の意を込めて単行本全巻(現38巻)3セットや小山さんのサイン入り「宇宙兄弟×串本町コラボレーションポスター」を、小山さんのビデオメッセージを添えて贈呈した。

 午後は同事業の委託を受けるUSPジャパンの榎坂伸也さんをファシリテーターとしてトークショーを実施。ファムトリップで来町中のアメリカ人ジャーナリストのロブ・シュワルツさん、小山さんの代理で株式会社コルクの小室元気さん、地元を代表して役場企画課の濵地弘貴課長と南紀串本観光協会の宇井晋介事務局長がパネラーとして登壇した。

 テーマは「2025年の串本町の姿」。濵地さんは小型ロケット発射場誘致の経緯、宇井さんは観光需要の変遷を踏まえてどのような活用を見据えているかを語り、外部からの視点でシュワルツさんは訪日外国人観光客対応のさらなる充実の必要性、小室さんは宇宙兄弟関係グッズの売れ筋と作成時の視点を紹介して地元の振興の挑戦を後押しした。

 榎坂さんは、2025年は遠くではなく少し未来の話であり、このショーを4年後の串本をどうしたいかを考えるきっかけにすることを呼び掛け。最後に濵地さんは「必ずや皆さんの活性化と笑顔につなげることを約束する」と誓い締めくくった。その後は南紀串本観光協会ガイド部会による宇宙ガイドWSもあった。

 12日と13日は午後6時から田原で建設中の小型ロケット発射場の射点そばからサーチライトを照射。一般公開日は午前10時~午後3時に、入場無料で随時来場を受け付けた。翌15日以降は町立小中学校を対象にした見学の受け入れもし、さらに公開の裾野を広げている。同課によると、寄贈の単行本3セットのうち1セットは来夏の新庁舎移転以降に宇宙振興拠点となる同分庁舎、残り2セットは同町図書館で所蔵する。別途、町立小中学校の全図書室に単行本を入れて児童生徒が手軽に読める状況を目指している(実現は来夏の見込み)ことも同ショーの中で明かした。

(2021年2月16日付紙面より)

13日午前実施の南紀串本観光協会ガイド部会による宇宙ガイドWS
12日午後実施のトークショーの様子
宇宙航空研究開発機構貸与の宇宙関係資料〈模型群〉
小型ロケットの実物大懸垂幕。今後も必要時に掲げて活用するという
橋杭岩越しに見た射場付近からのサーチライト照射
町独自のロケットロゴマーク2種類
スペースワン貸与の最新版「スペースポート紀伊」射点付近ジオラマ
12日午前実施の漫画「宇宙兄弟」の単行本やポスター寄贈
2021年02月16日
3 駅に待機し地域の魅力発信
 大辺路コンシェルジュ  (那智勝浦町 )

 世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会(会長=堀順一郎・那智勝浦町長)は12、13、14日の3日間、串本町と那智勝浦町間の14駅に「大辺路コンシェルジュ」を配置し、JRの利用客などに熊野古道「大辺路」や地域の魅力を発信した。

 大辺路コンシェルジュは大辺路を愛する地元ボランティアの「なちかつ古道を守る会」(以後、守る会)「熊野那智ガイドの会」(以後、ガイドの会)、「大辺路刈り開き隊」の会員がJR和深~紀伊田原駅、紀伊浦神~那智駅に滞在し、熊野古道「大辺路」に興味のある人やウオークを楽しみに来た人々を迎えるもの。

 JRの利用促進に務めるとともに、「大辺路アクセス・ルートマップ」や「お散歩まっぷ」を用いて交流しながら、古道と地域の魅力を伝えることが目的だという。

 那智勝浦町ではJR浦神、下里、湯川駅を守る会が、紀伊勝浦、紀伊天満、那智駅はガイドの会が担当した。

 最終日の14日、那智駅ではガイドの会の宇保英生さんが駅利用者などに声掛けをし、資料などを配布していた。宇保さんは「興味のない方にも大辺路を知っていただいた。那智浜や補陀洛山寺なども案内しました」。

 山東健会長は「大辺路を知らない方も多かったが良い反応もあった。この機会を通じて今後は大辺路の魅力を広げていきたい」と話した。

 湯川駅では守る会のメンバー5人が周辺の案内や見送りに加え、電車が到着するまでの空き時間を利用してトイレ清掃や駅ホーム、駐車場などのごみ拾い、花壇整備にも取り組んだ。

 小松隆幸さんは「訪れた方が気持ち良く過ごしていただけることが大事。また来たいと言ってくれた人も多かった」。

 太田耕二代表は「今回は仕方ないが、夏休み時期ならもっと反響があったと思う。このモデルを今後、行政がどうやって引き継いでいくかが課題では」と語った。

 同協議会のプロジェクトマネージャーの齊藤滋さんは開催時期や新型コロナウイルスの影響から催しへの参加者数は想定より少なかったと説明。

 しかし、運営に協力した各団体や参加者、通勤・通学する地元住民らの、大辺路と周辺地域への魅力再認識や意識の向上、JRの利用促進が大きな成果だと述べた。

 齋藤さんは「参加団体の皆さまには感謝しています。アクセス・ルートマップや各お散歩まっぷを集めたマップ集も成果物として残る。継続していく基盤はできたと思う」と語った。

(2021年2月16日付紙面より)

交流図り熊野古道や地域の名所を説明した=14日、那智勝浦町のJR湯川駅
子どもたちにも資料を配り魅力を伝えた=同日、JR那智駅
2021年02月16日
4 総合1位になるのは誰?
 5児童館でチャレラン大会  (新宮市 )

 新宮市の中央、くろしお、下田、橋本、浮島の5児童館で13日、チャレンジランキング大会が開かれ、子どもたちが「紙ひこうきゴルフ」と「文字探し」に挑戦した。

 チャレランとは、子どもたちがさまざまなゲームに挑戦し、記録やランキングを競う活動。例年は児童が1カ所に集まって開催するが、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため5児童館に分かれて同じゲームをし、20日(土)に総合順位の発表と表彰を行う。

 今回の競技は、紙飛行機を5㍍先の地点に向けて飛ばして近さを競う「紙ひこうきゴルフ」と、400文字の中にある「い」の字を30秒以内に何個見つけられるかを競う「文字探し」の二つ。

 床や多目的トイレ、LED照明など内部の改装工事を終えて9日から開館した浮島児童館では、近隣の児童5人が参加。真っすぐに飛ばない飛行機に一喜一憂し、悔しがる様子も見られた。この日は同館で30年以上続く高田優子さんによる料理教室もあり、児童6人がクリームチューを作って持ち帰った。

 両方に参加した前山百花さん(王子ヶ浜小3年)は「浮島児童館には料理やバドミントン、茶道、習字などの習い事でよく来ます。改装して床などがきれいになった。紙ひこうきゴルフでは、2位か3位になれたらいいな」と話していた。

(2021年2月16日付紙面より)

「紙ひこうきゴルフ」で一喜一憂=13日、新宮市の浮島児童館
「文字探し」にも挑戦
2021年02月16日
5 役立つテクニック学ぶ 仕事で使えるExcelセミナー (広域商工会東牟婁協議会)
2021年02月16日
6 理解深め町づくりに生かす  小野さん招き認知症研修会  (太地町 )
2021年02月16日
7 カワヅザクラが開花  那智山の杉並木を背景に  
2021年02月16日
8 御弓行事や剣道形を奉納 下里神社で「御弓祭」 (那智勝浦町)
2021年02月16日
9 運動方針など満場一致で  三重建労紀南支部が第52回定期大会  (熊野市 )
2021年02月16日
10 地域の安全と繁栄願う  井田神社で「祈年祭」  (紀宝町 )
2021年02月16日
11 当初予算約7882億円に  17日の県議会本会議に提出  (三重県 )
2021年02月16日
12 不審者想定して避難訓練  教職員は刺股の使い方確認  (神内小 )
2021年02月16日
13 県内で特殊詐欺被害相次ぐ  高齢者見守り隊が啓発  (紀宝町 )
2021年02月16日
14 お悔やみ情報
  
2021年02月05日
15 新宅さんが緑十字金章受章
 長年にわたり交通安全に尽力  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町川関の新宅正さん(68)がこのほど、長年の無事故無違反の継続などの功績に対して贈られる令和2年度交通栄誉章「緑十字金章」(優良運転者)を受章した。2日には新宮警察署から新宅さんに表彰状が伝達された。

 同栄誉章は、(一財)全日本交通安全協会が、多年にわたり交通安全活動に尽力し、抜群な功績などがあった交通安全功労者、優良安全運転管理者および優良運転者に対し、功績に応じて「緑十字金章」「同銀章」「同銅章」を贈っている。

 同協会長と警察庁長官の連名で贈られる金章、銀章に関しては、毎年1月に開催される交通安全国民運動中央大会で表彰が行われるが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で大会での表彰は中止となった。

 優良運転者部門金章は新宅さんを含め全国でわずか34人。県内では新宅さんを含め2人(団体)が金章、5人(同)が銀章に選ばれている。金章受章には▽銀章を受けて3年以上が経過▽30年以上無事故・15年以上無違反―などの条件を満たす必要がある。

 新宅さんは運転免許証を取得して約50年。長年にわたりガス会社に勤務しながら配達などで運搬車の運転に従事し、2010(平成22)年に緑十字銀章を受章。その後も13(平成25)年に退職するまで無事故無違反を貫いた。

 退職後も無事故無違反を継続。地域の模範運転手として交通安全に大きく寄与したとしてこのたびの受章に至った。現在も趣味の農業のため、毎日のように同町色川や新宮市高田まで車を走らせており、距離は年間約2万㌔に及ぶという。

 新宅さんは、慎重でのんびりした性格が受章を後押ししたのでは、と自身を分析しながらも「接触や追突などのもらい事故もなく鹿などの動物もひかずに済んだ。運が良かっただけでは」と謙遜。

 受章に当たっては「名誉ある表彰。ありがたいこと」と述べ「章を受けたから、ということではなく、今まで通り安全に気を付けて運転していけたら」と話していた。

(2021年2月5日付紙面より)

新宅正さんが緑十字金章を受章した=3日、那智勝浦町
2021年02月05日
16 新宮高校でユネスコ講話
 ロングハイキングに向け  

 新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長、生徒547人)で3日、新宮ユネスコ協会の中谷剛会長による講話「ユネスコについて~平和・世界遺産・アウシュビッツ・熊野古道~」があった。1年生173人が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の理念や活動、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」について学んだ。

 10日(水)の熊野古道ロングハイキングに向けた事前学習。例年は保護者や同窓会員、一般の参加も募って小雲取越コースを歩くが、本年度は新型コロナウイルス感染対策のため、生徒と教職員のみで実施する予定だ。

 中谷さんはユネスコについて「第2次世界大戦後、人類が二度と戦争の惨禍を繰り返さないようにとの願いを込めて国際連合の専門機関として創設された」と説明。同協会も、文化講演会やピースウオーク、平和の集いといった教育・科学・文化の普及啓発活動によって、世界平和実現に向けて取り組んでいることを伝えた。

 ユネスコの活動の一つである世界遺産の登録と保護に触れ「その端緒となったアブシンベル宮殿の移築は、世界中の人々の知恵と技術を結集して実現した。世界遺産は一つの国のものではなく、人類共通の財産」と解説。

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」について「神様は下りてきて木や森、山、岩、滝に宿るという『神奈備(かんなび)の思想』が根にあり、そこに神道や仏教、山岳信仰・修験道が融合して神仏習合の思想が生まれた。それにより、吉野・大峯、熊野三山、高野山の三つの霊場が密接な関わりを持ち、道が整備されていった」と述べ、「ロングハイキングでその信仰を感じてほしい」と呼び掛けていた。

(2021年2月5日付紙面より)

講話に傾聴する生徒たち=3日、新宮市の県立新宮高校
中谷剛会長
2021年02月05日
17 ロケット射点の位置を示す
 ライト投光の事前確認作業  (串本町 )

 串本町が3日、民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」の射点付近からの実施を目指すサーチライトによる投光の事前確認作業に取り組んだ。

 この投光は、12日(金)から14日(日)までの3日間で展開するロケット事業「宇宙ウイーク」の一企画として実施予定。サーチライトの光の筋をたどることで射点のおおよその位置を示す趣向で、同町は将来的に必要な資機材を取得し、ロケットのまち串本の名物の一つとして定着させることを検討している。

 その足掛かりとなるのが同事業における投光で、12日と13日(土)に実施する。時間は当初午後6時から10分間程度と発表したがこの時間帯はまだ空が明るく空気が澄み渡ると光の筋が見えにくいなどの課題が今回の作業でわかり、30~40分程度に延長することを4日に決めた。

 この作業のため取り扱い業者が射点付近へ持ち込んだサーチライトは、全光量約48万ルーメンの製品。作業の前半は南西に固定、半ばで南西~南東の範囲で光の筋を揺さぶり後半は南東に固定して投光した。半ばまでの投光方向について同町企画課ロケット推進グループは、大字串本~サンゴ台方面から視認できるかを確かめるためで、後半の投光方向が同事業で実施する本番に近いとしている。

 作業中は同町企画課職員が町内数カ所で定点確認をし、加えて他課職員も任意の場所で撮影するなど確認に協力して見学場所などを考える検討材料の収集に努めた。同事業における投光は小雨決行で実施するという。問い合わせは同グループ(電話0735・67・7004)まで。

(2021年2月5日付紙面より)

初打ち上げ時のプレミアム見学場となる田原海水浴場越しに見た光の筋=3日、串本町田原
2021年02月05日
18 昨年一年間の無事に感謝
 各神社で「どんど焼き」  (紀宝町 )

 紀宝町の神社で3日、正月飾りやお札などを焼く「どんど焼き」が営まれた。各地区の住民から持ち込まれた古いしめ縄やお守り、破魔矢などを火にくべて、昨年一年間の無事に感謝し、今年の無病息災を祈願した。

 鵜殿の烏止野(うどの)神社(田中安弘宮司)では、初午(はつうま)に合わせた「節分祭」で田中宮司による神事、厄払いとどんど焼きを行った。

 厄払いには古希、還暦、本厄などの18人が参列した。どんど焼きは前日から受け付け、烏止野神社総代会(中道渉会長)の役員らが燃え盛る炎に飾りを投げ入れた。参拝者は今年一年の健康を祈った。

 中道会長は「新型コロナウイルス対策として、今年は厄払いの餅ほりを中止にし、厄年の方に各自で配ってもらった。来年は、通常通りの節分祭にしたい」と話していた。

 井田の井田神社(塩野真宮司)では「古札炊上祭(こさつたきあげさい)」があり、訪れた地元住民らが炎を見守った。

 井田神社では1月1日の歳旦祭、11月3日の例大祭、23日の新嘗(にいなめ)祭、12月31日の除夜祭など年に6回、祭りが行われている。

 古札炊上祭は午後6時前から神事を行い、地元消防団の協力でしめ縄や破魔矢、お札、お守りなどに火が入れられた。

 塩野宮司は「今年は新型コロナウイルスが収まり、お祭りなどの行事がにぎわうことと、地域の人が一年間、健康で過ごせますようにとお祈りした」と語っていた。

(2021年2月5日付紙面より)

節分祭で営まれた「どんど焼き」=3日、紀宝町鵜殿の烏止野神社
今年も執り行った古札炊上祭=紀宝町井田の井田神社
2021年02月05日
19 串本JFCが関西大会へ
 チビリンピック県大会  
2021年02月05日
20 コロナの影響で減少  年末年始の観光客入り込み数  (和歌山県 )
2021年02月05日
21 中学46人、高校76人合格  近大新宮の前期入試  
2021年02月05日
22 「みんなが知れば必ず変わる」  谷口たかひささんが講話  (那智勝浦町 )
2021年02月05日
23 バイカオウレン  新宮市高田  
2021年02月05日
24 無病息災や家内安全祈願  宇久井・下里で節分行事  (那智勝浦町 )
2021年02月05日
25 檀家ら火災から寺宝守る  錦江山無量寺で防火訓練  
2021年02月05日
26 大切にしたいこと掲げ決意  潮岬中1年、立志式に臨む  (串本町 )
2021年02月05日
27 円滑に接種が進むよう  ワクチン接種推進チームを設置  (御浜町 )
2021年02月05日
28 消防団への入団呼び掛け 県消防協会紀南支会が啓発 (紀宝町)
2021年02月05日
29 豊作や商売繁盛など祈る  御縣彦社で初午祭  (熊野那智大社 )
2021年02月05日
30 お悔やみ情報
  
2021年02月02日
31 ゴトビキ岩に新しめ縄
 御燈祭り控え青年団らが奉仕  (新宮市 )

 国の重要無形民俗文化財「御燈祭(おとうまつ)り」(2月6日)を間近に控えた新宮市の神倉神社で1月31日、神倉青年団員たち約40人がご神体の巨岩「ゴトビキ岩」のしめ縄を張り替えた。

 「御燈祭り」は1400年以上前から続くとされており例年、全国から多くの上(あ)がり子が参加して神倉山上でたいまつに御神火を受け、山門の開閉とともに急峻(きゅうしゅん)な石段を一気に駆け下りる勇壮な祭り。今年は新型コロナウイルスの影響により、上がり子をはじめ報道関係者、一般撮影者の入山を禁止し、翌7日の餅まきも中止とした。当日は神職や介釈(かいしゃく)などの関係者約15~20人のみで営まれる。

 張り替えは当初、24日に予定していたが、雨天のため延期になっていた。この日は祭りの運営を取り仕切り、介釈を務める青年団員や神倉神社奉賛会、市観光協会などが参加。晴天の下、神倉農業実行組合(榎本晶組合長)が寄進した約200㌔(約500株)のわらで編み上げた長さ約30㍍、最大直径約20㌢の大しめ縄を青年団員たちが神倉山山頂付近まで運んで刺股や針金を使用してゴトビキ岩に巻き付けていった。

 奉賛会の猪飼三雄会長は「近年、わらの確保が難しくなっているのが気掛かり。天候も心配しましたが、無事に作業を終えることができて良かったです」。

 青年団の中山忠吏団長は「しめ縄を少し細くしたことで昨年同様、しっかりと出来上がりました。高所での作業のため、何事もなく張り替えを終えてほっとしている。当日は登れなかった上がり子たちの気持ちも背負いながら団員一同、気を引き締めて奉仕できれば」と話していた。

(2021年2月2日付紙面より)

しめ縄を張り替える神倉青年団員たち=1月31日、新宮市の神倉神社
しめ縄をゴトビキ岩へと運ぶ
2021年02月02日
32 児童10人が集団生活体験
 ウインターキャンプ実施  (潮岬青少年の家 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家(山口和紀所長)が1月30、31日の2日間、主催事業「ウインターキャンプ」を実施した。

 このキャンプは例年、1月最終土曜日恒例のイベント「本州最南端の火祭り」と連動する形で実施している。本年度はコロナ禍の情勢により中軸のイベントが中止となったが、キャンプによる集団生活経験の機会として県内の小学4~6年生10人から参加の希望があり、内容を工夫し感染予防対策を講じた上で開く形となった。

 今回は密を避けるため、一張一人の割り当てでテントを組み立て。防寒のため体育館内に寝床を整えた後に体験プログラムやキャンプ活動に取り組んだ。

 芝焼きの見学に代わる内容として2日目午前にキャンドルを光源とする飾り物の創作を設定し、初日午後は徒歩で同家から出雲にある朝貴神社へ移動し、その裏にある浜で飾り物の材料になりそうな貝殻やシーグラスなどを集めた。

 初日夜の体験プログラムはキャンプ相応の自炊や入浴などの集団生活体験をこなし、2日目の朝食では牛乳パックを使ったカートンドッグ作りなど普段の生活にはない調理に挑戦するなどしたという。

(2021年2月2日付紙面より)

朝貴神社裏の浜で貝殻などの素材採集をする児童ら=1月30日、串本町出雲
2021年02月02日
33 在宅希望患者の支えに
 濱口政也さんが講話  (新宮市 )

 新宮市三輪崎の三輪崎会館で1月30日、三佐木蜂伏地区のサロンがあった。同地区福祉委員や地域住民、包括支援センター職員、ケアマネジャーら30人以上が参加。「くまのなる在宅診療所」の濱口政也院長が在宅医療について講話した。

 新型コロナウイルス情勢を鑑み、ソーシャルディスタンスの確保やアクリル板の設置、検温・手指消毒の徹底などの対策を講じて実施された。

 濱口院長は同市三輪崎出身。両親と「地域に貢献する」と約束の上医師を目指し、地元に戻ってからは御浜町阿田和の紀南病院で4年間勤務した。

 濱口院長は、日本人の死因第1位であるがんについて「病気と闘い抜いて良くなる人はいいが、発見が遅かったりステージが進んで治療が難しい人もいる」。

 地方の大病院で打つ手がないと言われて故郷に戻ってきても、治療方法がない状況で紀南病院(三重県の場合)で入院継続するケースが多いと述べ「家に帰りたいと言いながら亡くなっていく人もいる。本当にこれ(継続入院)を望んでいるのか」と思いをつのらせ、紀南病院勤務時に在宅医療を希望したという。

 熊野地方においては和歌山県側(市医療センター)と三重県側(紀南病院)で頼れる病院が一つずつしかないと述べ「熊野地方には在宅医療がほとんどない。4年間の(紀南病院)勤務中に『地域の人が困っていることをやれたら。家でいたい人を支えることができたら』と思った。それこそが地域に貢献できることだと感じた」と診療所開設のきっかけを説明。

 「痛みのコントロールができれば、患者が家で過ごしたいという思いを支えるのが自分たちの役割と感じている」とし、「状況次第では病院で過ごすことがいい場合もある。家で過ごしたいと思っても医療的な理由からできない人が多かった。そういう人たちをお手伝いすることができれば」と話した。

 質疑応答の時間もあり、参加者は「在宅でどういった医療が受けられるのか」「どのくらいの頻度で来てくれるのか」などと質問した。

(2021年2月2日付紙面より)

30人以上の参加者が講話に耳を傾けた=1月30日、新宮市三輪崎の三輪崎会館
濱口政也院長
2021年02月02日
34 災害時の孤立を防ぐ
 県内各市町村で通信訓練  (和歌山県 )

 和歌山県は1月30日、県内で孤立の可能性のある集落がある28市町を対象に令和2年度の孤立集落通信訓練に取り組んだ。本紙エリアでは那智勝浦、太地、古座川、串本の4町が参加。那智勝浦町では20の自主防災組織がそれぞれの地域で訓練を行った。

 孤立の可能性がある集落に配備している市町村にある同報系(固定式)と移動系(携帯式)の防災行政無線などの状態確認や操作確認が目的。集落と各市町村間での通信訓練に加え、県と防災電話を使用した伝達訓練もあった。

 当日は午前9時ごろに県南方沖でマグニチュード8・7の地震が発生し、土砂災害の多発や各地で孤立集落が発生している想定で行われた。

 県によると、当日は孤立可能性集落の住民や市町村職員、県振興局地域振興部職員、県危機管理局職員などが協力し、198集落400人以上が参加したという。

 勝浦第四区自主防災組織では消防コミュニティセンター横の電柱に設置された防災行政無線を使い、同町役場と通信訓練を実施した。

 同区の西山泰一区長は「無線機が設置され初の訓練。音声もきれいに聞こえており、ありがたい。今回の訓練を今後に生かしていきたいと思う」と語った。

 県防災企画課の担当職員は「訓練を通して、電波状況が悪い箇所の通信環境改善や故障した無線機の早急な修理に努めるとともに、住民の方への定期的な使用方法の説明を行っていく」と話した。

(2021年2月2日付紙面より)

各地域で通信訓練が実施された=1月30日、那智勝浦町の消防コミュニティセンター(勝浦第四区自主防災組織提供)
2021年02月02日
35 小雨にひるまず競い合う 潮岬でグラウンドゴルフ第3回記録会 (串本町)
2021年02月02日
36 ロケット関係の企画続々  12~14日、「宇宙ウイーク」  (串本町 )
2021年02月02日
37 ツバキが続々と開花  新宮市高田  
2021年02月02日
38 泣き虫鬼をやっつけろ!  丹鶴幼稚園で節分行事  (新宮市 )
2021年02月02日
39 火災やけが防止に努める  消防団丹鶴分団が神倉神社清掃  (新宮市 )
2021年02月02日
40 市町対抗駅伝、初の中止に  新型コロナ拡大状況踏まえ  (三重県 )
2021年02月02日
41 春の訪れ告げるオウバイ  相野谷川沿いで見頃  (紀宝町 )
2021年02月02日
42 「川舟の魅力を発信したい」  地域おこし協力隊・北原潤希さん  (紀宝町 )
2021年02月02日
43 お悔やみ情報