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2021年02月28日
1 文化推進の取り組みなど評価
 神倉小運営協議会が文科大臣表彰  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校の運営協議会(下岡輝子会長)がこのほど、令和2年度「地域学校協働活動」推進に係る文部科学大臣表彰を受賞した。25日に文部科学省旧文部省庁舎講堂(東京都千代田区)で開催された表彰式にオンラインで出席。下岡会長は表彰状を手に「関わっていただいた皆さんのおかげ」と喜びを語った。

 文科省では、公民館および地域学校協働活動のうち、特に事業内容・方法などが他の模範と認められるものに対し、「優良公民館表彰」と「『地域学校協働活動』推進に係る文部科学大臣表彰」を行っている。

 本年度の文部科学大臣表彰被表彰活動は、同協議会を含めて全国で111活動。同協議会は学年の発達段階に応じ地域の文化を推進する取り組みを実施していることなどが評価された。

 子どもたちに市の歴史や文化を学び愛着を持ってもらおうと、2019(平成31)年2月の「御燈祭(おとうまつ)りの授業」を皮切りに「ヤタガラス子ども未来プロジェクト~ふるさとの未来を託せる子どもの育成~」をスタートさせた同協議会。

 以降も「ふるさとへの思いの醸成」と「コミュニケーション能力の向上」の二つを目標に定め、保護者OBやボランティア有志、教職員らの協力のもと、郷土の文化や歴史について子どもたちが学びを深めるための活動を実施。これまで▽仲之町商店街を知ろう▽たいまつ・わらじ作り▽地元の伝説を学ぶフィールドワーク―などのサポートを展開してきた。

 下岡会長、大田講平・石原貞代両副会長は26日、市役所を訪れ田岡実千年市長に受賞を報告。「あくまでも通過点。これからも継続して取り組みを進めていきたい」と口をそろえた。

 田岡市長は「地域の歴史や文化を肌で感じることができる素晴らしい取り組み」と活動をたたえ、「GIGAスクール構想などITが進む中でも、基本的に大事なのは生きていく力。困難な中にあっても元気に頑張れる力の醸成にも寄与しているのでは」。

 同校の藪中秀樹校長は「学校だけでは手が回らない。協議会をはじめとした皆さんの協力を得て、同じ方向に向かって活動ができている」と感謝を示した。

(2021年2月28日付紙面より)

文部科学大臣表彰を受賞した協議会の皆さん=25日、新宮市立神倉小学校
田岡実千年市長(中央)に受賞を報告した=26日、新宮市役所
2021年02月28日
2 一年の総括受け意見交換
 警察署協議会定例会議  (新宮警察署 )

 本年度1回目となる令和2年度新宮警察署協議会定例会議が25日、同署で開かれた。𦚰口光太郎会長ら委員が出席。令和2年度の総括と3年度の取り組み方針を聞き意見交換をした。

 警察署協議会は管轄区域内の地域安全や警察署の業務運営について住民の声を代表する委員から意見を聞き、より良い運営を検討する機関。県内14署に設置されている。

 𦚰口会長は署員への敬意を示し、昨年10月に開催された「和歌山県・警察署協議会・代表者会議」に出席したことを報告。

 コロナ禍で開催が困難な状況において、当会議も本年度最初で最後となったことに触れ「有意義な会議にしたいと思っている。委員の意見を参考に、引き続き管内住民の安心安全のために活動を」と呼び掛けた。

 小畑博昭署長は、昨年の県内の治安情勢について、刑法犯認知件数は3899件で前年比マイナス464件と大幅に減少し、人身交通事故は1585件で前年比マイナス274件と、ともに2002(平成14)年から19年連続で減少していると説明。

 死亡事故に関しては18件(前年比マイナス15件)で、全国的に見ても鳥取県(17件)に次ぐ2番目に低い数字であることを紹介し「当署でも管内に応じた取り組みを推進し、交通死亡事故や特殊詐欺事件の発生をゼロに抑えることができた。県警の大きな目標に貢献できたと感じている」。

 現在の状況については「昨年はコロナの影響で警察活動も制限され、行事や啓発活動などが延期・中止となった。現在も終息が見えず、社会情勢も急変している。適切に警察業務を推進していく上で新たな課題も生じている」と述べ、さらなる協力を求めた。

(2021年2月28日付紙面より)

委員、新宮警察署長や各課長らが出席した会議の様子=25日、新宮警察署
2021年02月28日
3 現状や予算を議論
 広域市町村集まり会議  (新宮・東牟婁 )

 新宮広域圏公設地方卸売市場の管理運営を行う新宮周辺広域市町村圏事務組合議会(議長・堀順一郎那智勝浦町長)はこのほど、新宮市広域圏地方卸売市場で令和3年第1回定例会を開いた。そのほか、東牟婁郡町村新宮市老人福祉施設事務組合と紀南学園事務組合の議会が開かれ一般会計補正予算や一般会計予算、特別会計予算などが議論された。

  □     □

■青果物・水産物について



 事務局は2020(令和2)年度の青果物の取扱量について、1527㌧(昨年対比3・4%減、54㌧減)で、取扱高が5億7134万9000円(5・7%増、3088万1000円増)と報告した。青果物の8月以降の状況については、昨年取引が縮小傾向となり課題であった量販店や大手スーパーについては営業努力や充実した内容によって取引増につながったと説明。売り上げが上がった要因として「巣ごもり消費」「猛暑や大雨などの天候の影響から作物が品薄になり、相場高で推移したこと」と述べた。

 那智勝浦町産の「くろしおイチゴ」が昨年より1カ月早く出荷されたことや順調な入荷により、果実の取扱高は昨年を大きく上回った。

 水産物については、海水温の関係から旬の魚の入荷が少なく、鮮魚は昨年対比で毎月売り上げを落とす状況と報告。新型コロナウイルスによって飲食店や宿泊施設の利用客が減り、小売店との取引が減少しているとした。

 コロナによる生鮮食料品への影響から取扱高の低迷も予想されるが、じゃばらいずや関係機関と協力し、インターネットを活用した場外取引の推進に取り組んでいると話した。

 事務局は▽人口減少に伴う個人消費の減少▽市場外流通の拡大による取扱高の減少▽開設35年を迎えた同市場の老朽化対策―などを挙げ、市場の機能を担う卸売業者の経営も厳しくなっていると主張。

 同市場が安定的な経営のための戦略の策定が必要とし、経営状況の把握・分析を行い、財政計画を中心とした国が求める経営戦略を作成したとし、計画期間は令和3年度から12年度の10カ年であると述べた。

 令和3年度の一般会計予算は前年度より26万2000円減の632万円を計上、全ての議案が可決された。

  □     □

■東牟婁郡町村新宮市老人福祉施設事務組合「南紀園」について



 公文書の開示に関する条例の制定の議案では、議員から制定理由が問われた。事務局はこれまで制定していなかったことや、関係市町村の住民から職員数などについて3件の請求があったためと答弁した。

 経営状況について事務局は、独立採算が難しい状況にあると説明。2018(平成30)年度と比較し、収入増となったが、これまで以上に収入増に努力しながら、コスト削減に取り組んでいくと報告した。

 経営の基本方針として、今後は人件費を含めた抜本的な経営改善に取り組み、社会福祉事業に求められる安定的な継続性の担保とサービスの質の向上を目指し、利用者により一層の安心・安全なサービス提供を行っていくとした。

 今後の目標としては▽職員の給与費削減▽委託費の見直しを図る▽運営費用削減を行う―ことで収支ギャップの改善を図り、黒字化を目指していくと説明。

 令和3年度の一般会計予算は1723万9000円減の4億8136万9000円を計上し、可決された。

  □     □

■紀南学園事務組合



 管理者の田岡実千年新宮市長はコロナの影響で児童・生徒が学園屋内で過ごす時間が多くなっていることや、多額の寄付金、食材、家電製品などの寄付があったと説明。

 令和2年度から設計を進めている園舎の改築については、令和5年度の完成を目指していることが報告された。

 一般会計予算は3004万4000円減の1億1962万1000円を計上。全議案が可決された。

(2021年2月28日付紙面より)

各市町村が集まり議論された=新宮市広域圏地方卸売市場
2021年02月28日
4 セカンドライフでボランティアを
 男性限定交流会に23人  (紀宝町 )

 紀宝町ボランティア・市民活動センター(神園敏昭運営委員長)による男性限定交流会が25日、町福祉センターであった。「mottoひょうご」事務局長の栗木剛さんがオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使って兵庫県から生中継で講演し、男性ボランティアのきっかけづくりを伝えた。

 ボランティア活動の地域デビューを応援する企画。町内外のボランティアグループなどに所属する23人が参加し、町内二つのボランティア団体が活動紹介した。

 約20年前から児童生徒の見守り活動を続けている「神内こども見守りサポーター」の登立節雄さんは「10人ほどで登校時の児童生徒の見守りをしている。児童と一緒に歩いて見守りしている人もいて、ボランティアとして無理せず続けている」。

 料理教室とおもちゃ病院の活動をする男流ボランティア「ダンボ」の石井基視さんは「料理は毎回おいしい。おもちゃ病院は電気のプロが3人いて、子どもたちの喜ぶ姿を励みに頑張っている」と話した。

 「ボランティアを通じたセカンドライフの過ごし方」をテーマに栗木さんは「定年後の悠々自適生活は30年前の話で、今は人生100年時代。セカンドライフを充実させることは、自身や地域のためになる。男性をボランティアに巻き込んでいくことが重要になる」と話した。

 男性をボランティアに誘う際は「家を出る・出会う・話す」から始め、選択肢の一つとしてボランティアがあることを伝えてほしいとし、「好きなことから取り組もう」とハードルを下げて誘うことが必要とした。

 「趣味からボランティアに発展することで『生きがい』になる。セカンドライフは第二の人生ではなく、第二の路線。皆さんが仲間を増やす種まきをしましょう」と呼び掛けた。

 参加者は四つのグループで活動を紹介し、「誘われて楽しかったら続けてくれると思う」「男性はシャイなので、新しい世界に飛び込むことは難しい。趣味を生かしたボランティアならいいのでは」「男性の特技を生かせる仕組みづくりが必要」などと発表した。

(2021年2月28日付紙面より)

ズームを通じて栗木剛さんの話を聞く=25日、紀宝町福祉センター
2021年02月28日
5 自分らしく生きるために  「エンディングノート」上映会  (新宮市 )
2021年02月28日
6 「小学校で待っているね」  南大居保育所で交流会  (那智勝浦町 )
2021年02月28日
7 町を巡ってスタンプラリー  下里保育所が卒園遠足  (那智勝浦町 )
2021年02月28日
8 田の崎・日だまりウオーク  南紀熊野ジオパーク  (串本町 )
2021年02月28日
9 木本普通科は1.10倍  三重県立高校入試後期志願状況  
2021年02月28日
10 親子で「ひなまつり」  さくらんぼ&子育て支援セ  (紀宝町 )
2021年02月28日
11 英語で「お店屋さんごっこ」  うどの幼稚園で保護者参観  
2021年02月28日
12 目標定め大人の自覚を  城南中学校で立志式  (新宮市 )
2021年02月28日
13 お悔やみ情報
  
2021年02月18日
14 さつき公園を花いっぱいに
 フラワーツーリズム協と熊野川小  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は17日、新宮市立熊野川小学校でパンジーの苗162本をプランターに植え替え、同市熊野川町日足(ひたり)の「新宮市さつき公園」に運んだ。同小の1~6年生36人と地域住民組織「チームくまのがわ」メンバーも協力し、色とりどりの花を前に「公園が花いっぱいになってうれしい」と笑顔を見せた。

 同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町に花の名所をつくろうと発足。風水害を乗り越えながらも、日足バイパス下の休耕田や耕作放棄地に約4万本のヒマワリやコスモスの種をまき、「ひまわりまつり」や「鯉のぼり祭り」を開催してきた。

 下阪会長は「新型コロナウイルス感染症の影響でイベントが中止になっている中、地域を元気にしたいと思い、子どもたちの遊び場であるさつき公園に花を植えることにした。子どもたちは地域の宝物。その宝石が少しでも輝くように」と開催経緯を話す。

 当初はさつき公園で作業を予定していたが、雪が降りだしたため場所を学校に変更。児童らは底石と培養土を入れたプランターにパンジーの根をほぐして植え、自分の名前を書いたプレートを飾った。

 中前幸太君(6年)は「さつき公園では、よく鬼ごっこやケイドロをして遊ぶ。次に行ったら、自分が植えた花を探したい」と話していた。

(2021年2月18日付紙面より)

パンジーの花と記念撮影=17日、新宮市立熊野川小学校
丁寧に苗を植える
2021年02月18日
15 30人が健康目指し実践
 ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地のイササジコンストアは14日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で第3回「ノルディックウオーキング健康講座」を開いた。町主催のノルディックウオーキング教室に通うメンバーや新宮市から串本町までの新規受講者30人が参加。日本ノルディックウオーキング協会公認マスタートレーナーでエヌウォーカー倶楽部代表の藤川真司さんが講義と実技指導を行った。

 ノルディックウオーキングとは2本のポールを使用した新しいフィットネススポーツ。「腰や膝など下半身の負担を減らす」「全身運動のため、通常のウオーキングの1・2倍以上の運動効果が期待できる」などの特徴があり、世界中でも愛好家が多いという。

 この日は同センターで講義後、一同は隣接する河川公園に移動。藤川さんの指導の下、ポールを使用した準備体操やストレッチに取り組んだ。

 藤川さんは「効果が薄くなるため、早く歩こうとしない」「前足に体重を掛ける」「肘を伸ばして肩を使うと姿勢が良くなる」などをアドバイスし、参加者は意識しながら周辺を歩いた。

 藤川さんは「自分で車を運転したり、いつまでも健康でいるためには歩くことが大切。歩くことを忘れないでください」と話した。

 同店店主で町主催のノルディックウオーキング教室で講師を務める湊谷洋子さんは「健康のために、ポールを持って歩くことの良さを地域の皆さまにも知っていただけたら。次回は藤川先生の生徒さんたちと交流ができればうれしい」と話した。

(2021年2月18日付紙面より)

ノルディックウオーキングに励む参加者=14日、那智勝浦町教育センター裏の河川公園
藤川真司さん
2021年02月18日
16 「可能な限り存続」
 「県立高校再編整備」骨子案を説明  (和歌山県教委 )

 和歌山県教育委員会は16日、新翔高校と新宮高校で「『県立高等学校の今後の在り方(再編整備)』の骨子案の説明・懇談会」を開いた。教員や学校・教育関係者らが出席。県教委がまとめた骨子案について説明を受け、意見交換を行った。

 県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」は昨年夏、「現在29ある県立高校(全日制)の数を今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」といった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手している。

 このたびの説明・懇談会は「再編整備の考え方の骨子」や「各エリア(地域)にどのような学校や教育を整えるか」などについて説明し、意見や要望を聞くことが目的。9日の和歌山市の県民文化会館を皮切りに県内15カ所で開いており、骨子案では「定時制・通信制を含めた今ある32校の県立高校を充実させ、可能な限り存続」していくなどとしている。

 新翔高校で開かれた会では、宮﨑泉・県教育長と清水博行教育企画監が、これまで各地域で実施してきた説明会で寄せられた意見などを紹介した上で、過去の県立高校整備や教育改革の経緯やその成果・課題などを整理。

 今後の県立高校教育の在り方を構築する上で▽前例踏襲から脱し、真に必要とされる学校へ変わっていくための具体的指針の策定▽学習者の視点でのスクール・ミッションの提示▽中学校と高校、学校と地域などとの連携強化による、学校力の向上と課題の克服―が必要になってくるとし、「将来に確かな展望を持つ生徒を育てる教育の展開」「全ての生徒の自立と社会参加に向けて一人一人の学習ニーズに応える柔軟な仕組みの構築」「子どもたちの可能性を高く、大きく開花させる高校教育の整備」などを特に重点的に取り組むべき事項であるとまとめた。

 再編に当たっては「今ある高校を充実させ可能な限り存続」「自宅から通学可能な所に多様性と活力ある高校を確保」「特色や質の高い学びを保障」することを基本的な柱とし、6学級240人を目標に4~8学級に収まるような学校規模を想定しているとした。

  □     □

■新宮市および東牟婁郡北部地域では



 清水教育企画監は、新宮・東牟婁地域で実施した説明会では「専門教育が弱いのでは」といった意見が多くあったと紹介。それらの意見を踏襲した上で、新翔・新宮の2校を「新しい地域の拠点校」とし、難関大学などへの進学を含めた進路希望を保証する「学際系学科」と、多様な学びのニーズに対応し、地域で活躍できる人材を育成する新しい「総合学科」を整備する案を示した。

 学際系学科では質の高い学際的教育を実施し、総合学科ではスポーツや情報通信技術(ICT)などの「教養系列」、建築(土木)、ICT、看護福祉などの「専門系列」、学び直し中心の授業および30分授業を実施する「リカレント系列」などを設け、系列間で相互に科目選択を可能とするなどの特色を説明した。

 参加者からは「余裕を持ったスタートを」「時間をかけて多くの意見を吸い上げてほしい」「高校環境を話し合う場をもっと設けるべき」「再編するに当たって、子どもだけではなく関係者や保護者が先生の顔を見ることができる取り組みを」などの意見があった。

 「新翔・新宮の2校を端的にどうしていくのか」の質問に対して清水教育企画監は「二つの学校の良さを残しながら、必要なものを付けながら今より活気のある学校に作り変えていきたい」と述べ、「何度かの説明会・懇談会を通してわれわれの認識も深まった。再編したら終わりではなくまだスタートにも立っていない。今後もさまざまな意見を交えて進めていきたい」とした。

(2021年2月18日付紙面より)

新翔高校で開かれた説明・懇談会の様子=16日、新宮市佐野
2021年02月18日
17 児童生徒が展示内容を見学 「宇宙ウイーク」教育活用 (串本町)

 串本町役場古座分庁舎で17日まで、ロケット事業「宇宙ウイーク」の教育活用が活気を見せた。町立小中学校を対象とした見学会を実施し、13校中8校が参加を希望。密を避け時間差で来場し、先んじて参加したロケットワークショップの上積みでさらに理解を深めるなどした。

 同事業は12日から14日までの3日間にわたって実施。うち13日と14日は一般公開日で、2日間計約1000人の来場を集めた。教育活用は町内の子どもにも役立ててほしいという思いで計画。感染症予防対策の観点で密を避けるため、期間前後の平日で各校が時間差で来場できるよう日時を決め順次受け入れた。

 16日午後は小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」に最至近の田原小学校(野端則久校長、児童14人)と最遠の串本西中学校(平原良一校長、生徒24人)が全校規模で来場。快晴下でひときわ映える小型ロケット実物大懸垂幕前で記念撮影後、同分庁舎1階にある同発射場射点一帯の最新版ジオラマやH3ロケットが飛び出すだまし絵、3階にある国産ロケットや宇宙ステーション、小惑星探査機「はやぶさ」や宇宙服の各模型や宇宙航空研究開発機構の宇宙飛行士ユニホーム〈実物〉、小山宙哉公式ファンクラブ・コヤチュー部プレミアムの寄贈品や町独自作成のロケットロゴマークと大漁旗などを見学した。

 解説は同町企画課ロケット推進グループの平井治司さんが担当。展示の内容と共に公開後の最新情報として、浦神半島が見通せる町内東側であればほぼどこからでも打ち上げが良好に見えることがサーチライト照射時の定点撮影などから濃厚になってきたと伝え、打ち上げ時の期待感を促すなどした。

 同事業関係展示の公開はこの教育活用を最終とし、展示物はそれぞれの所有者に返還する。同グループによると、「宇宙ウイーク」に続くイベントとして「紀の国わかやま文化祭2021」=10月30日(土)から11月21日(日)まで実施=の一環で小型ロケットの打ち上げに向けたプレイベント(講演会や展示など、詳細は計画中)が検討されているという。

(2021年2月18日付紙面より)

H3ロケットが飛び出すだまし絵に親しむ田原小の一行=16日、串本町役場古座分庁舎
平井治司さんから解説を受けながら展示物を見学する串本西中の一行
2021年02月18日
18 第20回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝 21日(日)午前11時スタート 
2021年02月18日
19 雪ちらつき一時ふぶく  新宮市・東牟婁郡で  
2021年02月18日
20 地域を見つめて46年目  和泉さん宅のしだれ紅梅見頃  (那智勝浦町 )
2021年02月18日
21 楽しい学校生活を  市野々小児童と園児が交流会  (那智勝浦町 )
2021年02月18日
22 後継者育成のきっかけに  11人が植木剪定講習  (シルバー人材センター )
2021年02月18日
23 無料で体験提供し意見得る  住民対象にモニターツアー  (熊野ジビエレストランバス )
2021年02月18日
24 今年の稚アユは数極小  くじ野川で砕波帯調査  (古座川漁協 )
2021年02月18日
25 元気よく体を動かす  寒さにまけないで集会  (井田小 )
2021年02月18日
26 高齢者見守りに期待大  ㈲岡村と見守り協定を結ぶ  (熊野市 )
2021年02月18日
27 後期は22日から受付開始  県立高校前期選抜合格者数  
2021年02月18日
28 改めてコロナ対策学ぶ  紀宝町民児協の2月定例会  
2021年02月18日
29 高齢者からワクチン接種  プロジェクトチーム設置へ  (紀宝町 )
2021年02月18日
30 楽しい時間を過ごして  紀南学園に電化製品など寄贈  (新宮LC )
2021年02月18日
31 お悔やみ情報
  
2021年02月17日
32 釈迦の遺徳をしのぶ
 宗応寺で「涅槃会」法要  (新宮仏教会 )

 釈迦(しゃか)の命日の15日、新宮仏教会(会長=白井清牧・清蔵寺住職、会員13人)は、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で「涅槃会(ねはんえ)」を営んだ。各寺の住職や副住職が涅槃図を前に経を上げ、遺徳をしのんだ。

 新宮仏教会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の11カ寺で構成している。

 涅槃会は、仏教の祖である釈迦の生誕を祝う降誕会(こうたんえ、別名・花まつり)、悟りを開いた日を記念する成道会(じょうどうえ)と並ぶ三大法会の一つ。

 釈迦は35歳で悟りを開くと、その後45年にわたり人々に教えを説く伝道の旅を続けた。インド北東部のネパールとの国境に近いクシナガラで動けなくなり、頭を北にして西向きに横たわり、弟子たちが嘆き悲しむのを慰めながら夜半に80年の生涯を終えたと伝わっている。

 涅槃図は釈迦が沙羅双樹の林の下で横たわり、入滅する光景を描いたもので、周囲には嘆き悲しむ弟子や、雲に乗って飛来する釈迦の母などが描かれている。宗応寺の涅槃図(縦156・1㌢、横101・8㌢)は南北朝時代(14世紀)の制作とされている。

 毎年、法要は本堂横の室中で執り行うが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、密を避ける形で本堂大間にて実施。石原住職は「例年なら掛け軸は1週間ほどまつり多くの人に見てもらう機会としているが、翌日にはしまう予定にしている。こんな状況の中でも会員の方々にお経を読んでいただけるのはありがたいこと」。

 白井住職は「世情が落ち着かない中において無事に法要を終えることができて良かったと思っている。今後も継続のためお互い元気で尽力していければ」と話していた。

(2021年2月17日付紙面より)

涅槃図を前に経を上げる住職ら=15日、新宮市千穂の宗応寺

2021年02月17日
33 来春の開花を願い植樹
 日本クマノザクラの会が記念に  (矢渕中 )

 日本クマノザクラの会(勝木俊雄会長)は設立翌日の15日、紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長)で記念植樹をした。来春の開花を願い、園芸委員(亀石沙來委員長)がクマノザクラの苗1本を学校花壇に植えた。

 会はクマノザクラの保全や活用を目的に発足し、3年目の苗木を学校に提供。副会長の田尾友児さん、会員で樹木医の中村昌幸さんらが訪問した。

 苗木はクマノザクラの調査にも参加した中村さんが育てたもので、高さ約2㍍。園芸委員が順番にスコップで根元に土をかぶせた。園芸委員は各学年6人の計18人で、普段から花壇の管理をしており、亀石委員長(2年)は「クマノザクラを見たのは初めて。大切に育てたい」と話していた。

 会ではこの日、同町役場玄関前にも鉢植えのクマノザクラを飾った。3月には咲き始める。今後も要望があれば植樹に協力する方針だ。

 町内で保全に取り組む田尾副会長によると、クマノザクラは北桧杖、鮒田地区や子(ね)の泊山桐原登山口付近に多く自生しているという。

(2021年2月17日付紙面より)

記念植樹に取り組んだ園芸委員と日本クマノザクラの会の会員ら=15日、紀宝町立矢渕中学校
クマノザクラを植える委員
2021年02月17日
34 児童生徒に1食分を贈る
 町産鹿肉のレトルト商品  (古座川ジビエ山の光工房 )

 古座川町月野瀬にある古座川ジビエ山の光工房(鈴木貴裕施設長)がこのほど、町産鹿肉を使ったレトルト食品2種類の取り扱いを始めた。地元に知ってほしいという思いで、町内の児童生徒への贈呈も計画。15日に町内各校を訪ね、児童にはボロネーゼ(パスタソース)、生徒にはキーマカレーを届けた。

 同工房は、独自のガイドラインと先鋭の機器を駆使して臭みを抑えた新鮮なジビエを生産。「こころうたれるシリーズ」と題してオンライン販売用の加工食品製造にも力を入れるなど販路増強に力を入れている。

 レトルト商品の取り扱いは初で、約1年前に県食品流通課の仲介でノウハウを持つ有田食品株式会社=有田市=とつながり開発に着手した。同工房は在庫過剰になりがちなミンチ肉の活用を求め、同社は前述した2種類のメニューを提案。同工房の試食や意見を取り入れながらレシピを仕上げ、今年1月中旬に商品化へこぎ着けた。

 土産品を前提とした仕様で、価格はいずれも1袋550円〈税込み〉と設定。同工房は1月下旬から取り扱いを始め、今月15日現在で同工房のオンラインショップと町内の南紀月の瀬温泉ぼたん荘売店、各道の駅物産販売施設、七川ふるさとづくり協議会事務所、もりとよ商店、町外では那智勝浦町下里にあるスーパーマーケットHatiや南紀串本観光協会古座事業所で購入できる。

 町立小中学校は地産地消や食育推進の一環ですでに学校給食の食材としてジビエを適時活用していて、その味に慣れ親しむ子どもに新しい商品も知ってもらおうと思って贈ることにしたという。

 15日午前は鈴木施設長らが高池小学校へ児童数分のボロネーゼ(1人につき1袋)を届け、学校を代表して大畑眞校長と児童会の山本真琴会長(6年)が受け取り感謝した。午後に他4校へも贈呈。鈴木施設長は「土産品としては安価な設定。子どもたちにはふるさとのジビエを一層誇りに思ってもらえたらと思うし、その気持ちが子どもから大人へと広がっていけば」と今後の反響を期待した。

 販路は今後も拡大を目指すという。この商品の問い合わせは同工房(電話0735・72・6006)まで。

(2021年2月17日付紙面より)

町産鹿肉を使ったレトルト商品を贈る鈴木貴裕施設長(左)=15日、古座川町立高池小学校
古座川ジビエ山の光工房初のレトルト商品「ボロネーゼ」「キーマカレー」
2021年02月17日
35 地域の平穏無事祈る
 熊野三所大神社例大祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわやしろ)(髙橋正樹宮司)で14日、例大祭が営まれた。今年は恒例行事が全て、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となり、神事のみが斎行された。

 同神社は貴重な建築様式の「三間社流造 檜皮葺(ひわだぶ)き」の本殿が有名。

 例年は一心会の迫力ある獅子舞や、前日に那智の浜で潮垢離(しおごり)を取り、潔斎した射子(ゆいご)奉仕者が古式ゆかしい作法で矢を射る弓行事や復活した子ども神輿(みこし)などが行われている。

 この日は髙橋宮司が祝詞を奏上し、関係者らが玉串をささげた。一心会の汐﨑広一会長は「練習も祭り本番も人が集まらないといけないので今回は残念だった。来年はコロナが終息して通常通りできればありがたい」。

 同神社総代の藤社潔さんは「残念だが今年は仕方ない。来年も現時点ではどうなるか分からないが、ぜひこれまで通りに祭りができることを祈っている」と話した。

 髙橋宮司は「毎年、お祭りができることに感謝をささげた。この地域や世界の平穏無事を祈願いたしました」と語った。

(2021年2月17日付紙面より)

新型コロナウイルス終息を祈願し神事が営まれた=14日、那智勝浦町の熊野三所大神社
2021年02月17日
36 流木と焼き杉で作品作り  3、4年生が1月から挑戦中  (成川小 )
2021年02月17日
37 折り紙で優雅な「祝い鶴」  さつきサロンに15人参加  (紀宝町 )
2021年02月17日
38 有効期限迫る  プレミアム付共通商品券  (新宮市 )
2021年02月17日
39 「紀南学園」改築目指し要望  教育民生委員会で各部が報告  (新宮市議会 )
2021年02月17日
40 「ウィズコロナ」時代を生き抜く  当初予算案、過去最大6120億円  (和歌山県 )
2021年02月17日
41 オガタマノキが開花  熊野速玉大社  
2021年02月17日
42 ウメの花咲く校内走る  新翔高校でマラソン大会  (新宮市 )
2021年02月17日
43 新宮市などで20度超え  4~5月並みの暖かさ  
2021年02月17日
44 熊野見守る「守護神」完成  民宿わかたけに寺村さんの壁画  (那智勝浦町 )
2021年02月17日
45 コラボし合同で情報発信 地域おこし協力隊募集説明会 (北山村、岡山県新庄村)
2021年02月17日
46 大臣表彰受賞を町長に報告  河内祭保存会長と古座区長  (串本町 )
2021年02月17日
47 区内各代表らで神事執行  水門神社例祭「水門祭」  (串本町 )
2021年02月17日
48 お悔やみ情報
  
2021年02月03日
49 命の大切さ伝え続ける
 久保さんの紙芝居が英語訳に  (和歌山県土砂災害啓発センター )

 「As I looked around,I saw an unbelievable sight in the dusk.(うす暗がりの周りをよく見ると、何という光景だろうか。)」

 上記の一文は那智勝浦町井関の防災士で2011(平成23)年の紀伊半島大水害で夫を失い、自身も九死に一生を得た久保榮子さんが当時の体験を記した紙芝居の一部の抜粋だ。この紙芝居が英訳され、先月末より同町市野々の和歌山県土砂災害啓発センター(坂口隆紀所長)で展示されている。

 同センターによると、新型コロナウイルス感染症流行以前はこの地を訪れる訪日外国人(インバウンド)が多かったことから、コロナ終息後の回復を見込み、世界各地の人々に同水害の詳細や災害の脅威を広く知ってもらうツールとして紙芝居の英訳を検討。県国際交流課の職員らが昨年英訳に取り掛かり、年明けに完成したという。

 さらに各所で防災講話を行う久保さんの様子を収めた動画にも英語字幕を付け、現在公開している。

 坂口所長は「大門坂は世界遺産なので毎年、海外の方も多くセンターに足を運んでくれている。観光客や日本に滞在する外国人の方々にも紀伊半島大水害があったことや、久保さんがいつも呼び掛けている『早めの避難』を知ってもらえたら」。

 久保さんの紙芝居を用いた防災講話については「講話に興味のある方や聴講したい方はセンターまでご連絡ください」と話している。

 久保さんは発生から今年9月で10年を迎える同水害に触れ、「近年発生している各地の災害から見れば紀伊半島大水害の規模は小さいかもしれないが人の命の尊さは変わらず大きい。早く避難すれば助かる命だったが当時は知る由もなかった。なくして初めてその大切さに気付く」と当時を回顧。

 英訳については「本当にありがたいこと。地球温暖化による災害も大きな問題となっている。この土地でこういった災害があったことを世界に発信していただくことは重要な意味があると思う」。

 13(平成25)年から始まった講話は昨年11月で65回を数えた。現在78歳の久保さんは「一人でも多くの犠牲者を出さないためにもあと10年を自分の最終章としてぼけずに、けがや病気なく100回目の講話を目指します」と笑顔で語った。

(2021年2月3日付紙面より)

久保榮子さんの紙芝居と動画が英訳された=1日、那智勝浦町の和歌山県土砂災害啓発センター
英訳された紙芝居や動画が公開されている
2021年02月03日
50 紀伊半島大水害7.71㍍まで浸水
 津波想定して避難場所も確認  (津本自主防 )

 今年は紀伊半島大水害と東日本大震災から10年の節目を迎える。「あれから10年」。今後は、当時の記憶や災害から得た教訓を後世に伝え、風化させないための取り組みが重要だ。

 紀宝町では紀伊半島大水害で1人が亡くなり、1人が行方不明となった。床上・床下浸水は2845棟に上るなど、甚大な被害があった。

 2011(平成23)年に発生した二つの大災害を教訓にしようと、紀宝町大里の津本地区自主防災会(谷口昌宏会長)は1月31日、大水害の記録を改めて確認し、津波に備える防災訓練を行った。

 同地区の深田運動場近くには、これまでの水害の最高(痕跡)水位を色分けして記録ポールに記している。ただ、数値が記入されていないことから、訓練の一つとして水没した高さを測った。

 保育園児から高齢者まで50人近くが参加。竹ざおで大水害時の水位を計測した結果、道路から7・71㍍まで浸水したことが分かった。台風や豪雨などで浸水被害が発生しそうな際は、その高さ以上に避難することを一つの目標にした。

 また、児童生徒の登下校時に地震が発生したと想定し、津波から逃げる避難場所を確認した。参加者は町防災マップ(津波編)を手に地区内を歩き、海抜20㍍以上で避難できそうな場所には目印として赤い旗を掲げた。

 防災マップによると、海抜6・8㍍の同運動場付近も津波の浸水が予測されている。

 谷口会長は「過去の事例から南海トラフを震源とする巨大地震は、いつか必ず発生する。地震が発生したら、子どもたちもいち早く逃げられるよう、安全な高台を見つけた。自分の命を守るために、自分の目で地区内を確かめてもらった」と話していた。

(2021年2月3日付紙面より)

竹ざおで大水害時の水位を計測=1月31日、紀宝町大里
2011年9月5日午前6時40分ごろに撮影した深田運動場付近
海抜20㍍以上の避難場所を見つけるための町歩き
2021年02月03日
51 折り紙の豆で鬼追い払う
 集会開いて節分に親しむ  (くしもとこども園 )

 豆まきなどをして邪気を払う慣習が根強く親しまれている立春前の節分。今年は2日がその期日に当たり、串本町や古座川町の多くのこども園や保育所で「鬼は外、福は内」の元気な声が響き渡った。

 近年は2月3日で続いてきた節分だが、今年は暦の加減で立春が1日早まったため、連動して節分も2日にずれ込んだ。国立天文台の発表によると、3日でなくなったのは1984(昭和59)年以来37年ぶりで前倒しになったのは1897(明治30)年以来124年ぶりという。

 串本町立くしもとこども園(美代取初美園長)は0~2歳児は各教室で、3~5歳児はさくら園舎のホールで節分の集会を実施。手作りした鬼の面をかぶって集まった3~5歳児は先生から節分のお話を聞き、鬼が嫌いな物としてヒイラギ・イワシの頭・豆があることや豆は年齢に1を足した数を食べること、恵方巻きは節分の神様がいる方を向いて食べることなどを教わった。

 その後は裃(かみしも)を羽織った美代取園長による豆まきを「鬼は外、福は内」の掛け声で応援。折り紙で作った豆を投げて鬼の人形を倒すミニゲームで気持ちを高めている時に鬼が乱入し、102人一丸で捕まらないよう逃げ回りつつ折り紙の豆を投げつけて追い払った。鬼がいなくなったところへ福娘が登場し、鬼退治を頑張った3~5歳児にお菓子を分けてたたえた。

 美代取園長は「今日はみんなの心の中の鬼も払って福ももらった。明日からも元気にこども園に来てね」とすがすがしい気持ちを後押しして締めくくった。

(2021年2月3日付紙面より)

乱入した鬼を折り紙の豆を投げて追い払う園児=2日、串本町立くしもとこども園
2021年02月03日
52 車いすの大変さ学ぶ
 神倉小で福祉体験講座  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で1日、同市社会福祉協議会による「福祉体験講座」があった。6年生83人が市民ボランティアの宮本実さん(65)から車いすの使用方法などの説明を受けたほか、乗車体験を通して福祉を考える一助とした。

 車いす利用者の気持ちを理解し「自分たちにできることは何か」といった思考を醸成するとともに、体験を通して普段の生活における気付きや福祉に対する意識付けを目的に市内の小・中・高等学校を中心に講座を開いている。

 宮本さんは児童らに「車いすは足の不自由な人のほか、体全体に障害のある人、体幹障害のある人、そしてお年寄りの方も使用します」と話し、車いすの開き方や閉じ方をはじめとした使い方を紹介。段差の降り方や溝の越え方、方向転換の方法やスロープの降り方などを細かく説明した。

 3人組になった児童らは、「押す人」「乗る人」を交代しながら車いす体験。宮本さんの指導を受けながら体育館内に設置されたポールや段差に挑み「怖い」「(車いすが)重たい」などと感想を口にしながらその困難さを実感した。

 1組の小笠原煌貴(こうき)君(12)は「最初は不安で怖かったけど、最後は押してくれる人に対して信頼感が出てきた。車いすに乗る人も押す人も大変だと改めて感じました」。

 講座を終え、宮本さんは「困難を抱えている人に会ったときは声を掛けてあげてほしい。本当に大変だということを知ってもらえたら」と話していた。

(2021年2月3日付紙面より)

3人一組で車いすを体験した=1日、新宮市立神倉小学校
宮本実さん(左)が使い方などを説明した
2021年02月03日
53 元気よく「鬼は外、福は内」  町内保育所などで豆まき  (紀宝町 )
2021年02月03日
54 知識身に付け正しい対応を  社協がノロウイルス研修会  (太地町 )
2021年02月03日
55 さまざまな仕事を体験  新翔高1年生がインターンシップ  
2021年02月03日
56 幸せな恋愛って何だろう?  宇久井中で思春期講座  (那智勝浦町 )
2021年02月03日
57 遊覧船で食べ歩き  まぐろ・くじら満喫体験フェスタ  (那智勝浦町・太地町 )
2021年02月03日
58 フォトコン作品展示始まる  潮岬のセンターで1年間  (南紀熊野ジオパーク )