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2021年02月27日
1 一般会計13.3%減の165億円 新年度の当初予算案発表 (新宮市)

 新宮市は26日、総額348億3860万8000円(前年度比7・5%減)の令和3年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度に比べて13・3%減の165億8633万3000円となった。3月2日(火)開会の市議会3月定例会に提出する。

 新型コロナウイルスワクチン接種推進事業をはじめ、プレミアム付商品券発行事業、住宅リフォーム助成事業など、経済対策も含めた感染症対策を実施。誰一人取り残されない「安心・安全なまちづくり」を目指す予算編成となった。

 また、文化複合施設「丹鶴ホール」オープニングイヤーの前期となる当年度においては、商店街と一体となったイベントの実施や、佐藤春夫記念館移転のための用地を取得し、歴史的建造物の集約化を図る。なお、事業推進に当たっては、国費などの財源確保を第一に、財源措置に有利な起債を活用するとともに、一部起債の繰上償還により将来負担の軽減を図る。

  □     □

■歳入



 市税は、市民税では法人市民税の税割で税率変更などの影響により1・8%の減、固定資産税では家屋が3年に1度の評価替の影響で6・4%の減。総額で1・8%の減を見込んでいる。

 地方特例交付金は、住宅ローン減税分は前年度同額。軽・普通自動車に係る環境性能割の消費増税に伴う臨時的軽減による減収補塡(ほてん)分の増、新型コロナウイルス感染症対策地方税減収補填特別交付金の皆増を見込む。

 地方交付税は地財計画の一般財源総額が増となることや、前年度実績からの算定見込みなどにより0・8%の増を見込む。

 国庫支出金では、新型コロナウイルスワクチン接種に係る負担金などが増となる一方、文化複合施設整備事業および観光看板等整備事業の都市再構築戦略事業に係る交付金が皆減となったことなどから、総額で27・1%の減。

 繰入金は、熊野川関連施設整備基金繰入金、合併市町村振興基金が減となる一方で、退職手当基金繰入金、第三セクター改革推進債の繰上償還に伴う減債基金繰入金が増となったことなどから、総額で102・5%の増。

 市債は文化複合施設整備事業に充当していた過疎対策事業債、合併特例事業債の減などにより、総額で51・1%の大幅減となった。

 歳入の構成比率は、自主財源27・5%、依存財源72・5%。

  □     □

■歳出



 投資的経費では、三輪崎庁舎整備事業や敷屋大橋補修工事が増となる一方で、文化複合施設整備事業の減や高田テニス場・若もの広場整備事業や丹鶴体育館改修事業の皆減などにより、総額で68・8%の減。

 義務的経費では、人件費で退職者数の増により退職手当が増となったことなどから総額で6・5%の増、公債費では、平成24年度に借り入れた第三セクター改革推進債の繰上償還などにより、総額で24・8%増。扶助費では生活保護扶助費や児童手当の減などにより総額で1・4%の減となった。

(2021年2月27日付紙面より)

2021年02月27日
2 那智勝浦町が加入
 令和3年度会計予算など承認  (紀南環境衛生施設事務組合定例会議 )

 紀南環境衛生施設事務組合(管理者・田岡実千年新宮市長)は25日、新宮市役所別館で定例会議(議長・松本光生新宮市議会議員)を開催した。条例の一部改正や令和2年度の会計補正予算、令和3年度の会計予算などが審議され、全て承認された。

 2市4町1村の加盟自治体(和歌山県新宮市、田辺市、那智勝浦町、太地町、北山村、三重県紀宝町、御浜町)で構成され、南清園と火葬場(清浄苑)を運営する同組合。

 昨年3月に那智勝浦町からの組合加入の申し出があったことを受け、これを承認。12月7日に規約の一部を改正する規約が総務大臣より許可・施行されたことを受け、同日付で加入となった。

 会議開催に先立ち、管理者の田岡市長があいさつを述べたほか、新規加入を果たした那智勝浦町の堀順一郎町長が「加盟組合として職責を全うしていく」と加入承認に対する感謝を伝えた。

 同町の火葬場は、竣工(しゅんこう)から36年が経過したことを受け、延命工事を計画したが延命化後の新築建設費が約5億円かかる見込みだった。そういった状況を鑑み、同町は住民サービスの向上や負担軽減を図ることを目的に加入の申し出を決定した。

 同町加入により稼働率が上がることなどから、清浄苑では火葬炉を1炉増設するなどの整備を行う。同町の火葬を受け入れる(管内扱いとする)のは増改築終了後で、最短で令和5年秋ごろになる予定。火葬炉建築事業費はコンサル委託業務一式、火葬炉工事費、施設整備費など合わせて約2億7600万円を見込んでいる。

 令和3年度会計予算は、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ1億6936万3000円とするもの。

 「紀南環境衛生施設事務組合の維持運営に要する経費の算定基準に関する条例の一部を改正する条例」では、那智勝浦町加入に伴う維持運営に要する経費の算定基準などが審議された。

(2021年2月27日付紙面より)

紀南環境衛生施設事務組合定例会議の様子=25日、新宮市役所別館
2021年02月27日
3 昔の下里・浦神の暮らし
 下里小で中瀬古友夫さん講話  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長、児童86人)で25日、中瀬古友夫さんをゲストティーチャーに迎えた特別授業が開かれた。3年生19人が古写真を見ながら地域の歴史をたどり、昔の下里・浦神の暮らしを学んだ。

 中瀬古さんは、城南中学校の社会科非常勤講師や熊野学研究委員会委員、新宮市文化財保護審議会委員を務める傍ら、新宮市を中心とした各地の小学校で授業を開催。各校の教諭に写真データを渡し、独自教材づくりも支援している。

 授業では最初に、子どもの頃に汽車で浦神の磯を訪れ、貝を取った思い出を紹介。1935(昭和10)年に下里まで延長された紀勢中線の終点として旅行客や貨物でにぎわう町や、人力車が止まる古座屋旅館、和装の児童生徒が通う下里尋常高等小学校の様子をモノクロ写真で振り返った。

 玉の浦でふんどし姿の子どもたちが潮浴びをしている写真では、児童から思わず笑い声が上がり、中瀬古さんは「この後に皆さんがよく知る日本一短い河川『ぶつぶつ川』で体を洗っていた」と語った。

 大石悠生君は「社会の勉強も合わせて、昔の人たちの生き方が分かった。家も川も同じようで少し違う」。城本紗里さんは「浦神の写真では、今よりも家が少なくて、海が大きく見えた」と話していた。

(2021年2月27日付紙面より)

旭橋の写真を紹介する中瀬古友夫さん=25日、那智勝浦町立下里小学校
昔の暮らしに興味津々
2021年02月27日
4 池野山集会所新築などで増
 令和3年度当初予算案発表  (古座川町 )

 古座川町が25日、令和3年度各種会計当初予算案の概要を報道発表した。一般会計の歳入歳出総額は30億6070万円(対前年度比5%増)、特別会計は7会計計13億492万円(同0・6%減)。全体の予算案規模は43億6552万円(同3・3%増)となっている。

 一般会計当初予算案の歳入に占める財源の構成比は自主が12・4%、依存が87・6%で、町税収入は1億9397万円を見込む。歳出に占める経費の構成比は消費的経費が68・2%、投資的経費が9・7%、その他の経費が22・1%。投資的経費は額で2億9674万円(対前年度比1億2253万円増)を見込み、増額の主な要因は集会所新築整備や森林環境譲与税に伴う事業費だという。歳入歳出の区分ごとの割合は別図に示した通り。

 同案に盛り込む主な新規事業は▽可燃物収集車整備事業(1360万円)▽観光施設関係事業(1439万5000円)▽集落支援事業(430万円)▽新型コロナウイルスワクチン接種事業(914万3000円)▽介護人材育成支援事業(100万円)▽電動カート購入補助事業(100万円)▽百歳祝金事業(15万円)▽エアコン購入補助事業(60万円)▽いきいき健康ポイント事業(30万円)▽集会所新築整備事業(9879万円)▽町立小学校トイレ改修事業(1497万円)―で、拡充事業は▽町道改良事業(2000万円)▽森林環境譲与税事業(6105万円)。

 観光施設関係事業は、ぼたん荘いろり館改修事業〈屋根の葺(ふ)き替え〉とキャンプ場等整備検討事業〈検討委員会の設置〉の2事業を包括。町民に直結する部分で電動カート購入補助事業は対象額の上限を30万円として3分の2を補助、百歳祝金事業は現行の1万円を5万円に変更、エアコン購入補助事業は未設置・故障世帯の熱中症対策を進める目的で対象条件を定め対象額の上限を12万円として2分の1を補助、いきいき健康ポイント事業は特定健診の受診率向上や健康づくり事業への新規参加を促すためにポイント制を導入し町内施設などで使える食事券を贈呈する。町立小学校トイレ改修事業の対象は高池小で、洋式化と多目的トイレ整備を進める内容。他2校および中学校2校も順次同様に手掛けていきたいという。

 集会所新築整備事業は池野山集会所の更新整備で、避難所としての環境を備えた形で完成を目指す。森林環境譲与税事業は森林機能等回復整備事業、意向調査業務委託事業、森林環境保全事業の3事業を包括する形で計上している。

 これら予算案は3月2日(火)から始まる第1回定例会に上程。3日(水)の本会議で施政方針演説を交えて説明し、10日(水)と11日(木)の本会議で同方針の質疑後に審議予定となっている。

(2021年2月27日付紙面より)


2021年02月27日
5 ハワイの大波乗りこなす
 新翔高校3年・角勇海君  
2021年02月27日
6 全日制平均倍率0・89倍  県立高校入試出願状況  (和歌山県教委 )
2021年02月27日
7 高年齢者雇用推進目指し  企業向け人材育成セミナー  (新宮市 )
2021年02月27日
8 ドキドキするけど頑張る  はまゆう・こども園で発表会  (新宮市 )
2021年02月27日
9 コロナ関連に3億8000万円  記者会見で田岡市長が説明  (新宮市 )
2021年02月27日
10 タイプ木の開花情報発信  3月1日から動画などで  (古座川町観光協会 )
2021年02月27日
11 北山一揆の悲劇語る  中田重顕さんら尾呂志庵で郷土史講演  (御浜町 )
2021年02月27日
12 所有だけでも犯罪に  熊野LCと紀宝署が薬物乱用防止教室  (成川小 )
2021年02月27日
13 自慢の手料理、家族と一緒に  男流ボランティア「ダンボ」  (紀宝町 )
2021年02月27日
14 ⻆谷君、橋本君が校長賞 きなん小中学生俳句コンクール (紀南高校)
2021年02月27日
15 小学校を好きになって  三輪崎小で入学前体験交流会  (新宮市 )
2021年02月27日
16 春を告げるハクモクレン  熊野地方で咲き始める  
2021年02月18日
17 さつき公園を花いっぱいに
 フラワーツーリズム協と熊野川小  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は17日、新宮市立熊野川小学校でパンジーの苗162本をプランターに植え替え、同市熊野川町日足(ひたり)の「新宮市さつき公園」に運んだ。同小の1~6年生36人と地域住民組織「チームくまのがわ」メンバーも協力し、色とりどりの花を前に「公園が花いっぱいになってうれしい」と笑顔を見せた。

 同協議会は2011年9月の紀伊半島大水害で被災した町に花の名所をつくろうと発足。風水害を乗り越えながらも、日足バイパス下の休耕田や耕作放棄地に約4万本のヒマワリやコスモスの種をまき、「ひまわりまつり」や「鯉のぼり祭り」を開催してきた。

 下阪会長は「新型コロナウイルス感染症の影響でイベントが中止になっている中、地域を元気にしたいと思い、子どもたちの遊び場であるさつき公園に花を植えることにした。子どもたちは地域の宝物。その宝石が少しでも輝くように」と開催経緯を話す。

 当初はさつき公園で作業を予定していたが、雪が降りだしたため場所を学校に変更。児童らは底石と培養土を入れたプランターにパンジーの根をほぐして植え、自分の名前を書いたプレートを飾った。

 中前幸太君(6年)は「さつき公園では、よく鬼ごっこやケイドロをして遊ぶ。次に行ったら、自分が植えた花を探したい」と話していた。

(2021年2月18日付紙面より)

パンジーの花と記念撮影=17日、新宮市立熊野川小学校
丁寧に苗を植える
2021年02月18日
18 30人が健康目指し実践
 ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地のイササジコンストアは14日、同町二河の教育センター(旧三川小学校)で第3回「ノルディックウオーキング健康講座」を開いた。町主催のノルディックウオーキング教室に通うメンバーや新宮市から串本町までの新規受講者30人が参加。日本ノルディックウオーキング協会公認マスタートレーナーでエヌウォーカー倶楽部代表の藤川真司さんが講義と実技指導を行った。

 ノルディックウオーキングとは2本のポールを使用した新しいフィットネススポーツ。「腰や膝など下半身の負担を減らす」「全身運動のため、通常のウオーキングの1・2倍以上の運動効果が期待できる」などの特徴があり、世界中でも愛好家が多いという。

 この日は同センターで講義後、一同は隣接する河川公園に移動。藤川さんの指導の下、ポールを使用した準備体操やストレッチに取り組んだ。

 藤川さんは「効果が薄くなるため、早く歩こうとしない」「前足に体重を掛ける」「肘を伸ばして肩を使うと姿勢が良くなる」などをアドバイスし、参加者は意識しながら周辺を歩いた。

 藤川さんは「自分で車を運転したり、いつまでも健康でいるためには歩くことが大切。歩くことを忘れないでください」と話した。

 同店店主で町主催のノルディックウオーキング教室で講師を務める湊谷洋子さんは「健康のために、ポールを持って歩くことの良さを地域の皆さまにも知っていただけたら。次回は藤川先生の生徒さんたちと交流ができればうれしい」と話した。

(2021年2月18日付紙面より)

ノルディックウオーキングに励む参加者=14日、那智勝浦町教育センター裏の河川公園
藤川真司さん
2021年02月18日
19 「可能な限り存続」
 「県立高校再編整備」骨子案を説明  (和歌山県教委 )

 和歌山県教育委員会は16日、新翔高校と新宮高校で「『県立高等学校の今後の在り方(再編整備)』の骨子案の説明・懇談会」を開いた。教員や学校・教育関係者らが出席。県教委がまとめた骨子案について説明を受け、意見交換を行った。

 県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」は昨年夏、「現在29ある県立高校(全日制)の数を今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」といった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手している。

 このたびの説明・懇談会は「再編整備の考え方の骨子」や「各エリア(地域)にどのような学校や教育を整えるか」などについて説明し、意見や要望を聞くことが目的。9日の和歌山市の県民文化会館を皮切りに県内15カ所で開いており、骨子案では「定時制・通信制を含めた今ある32校の県立高校を充実させ、可能な限り存続」していくなどとしている。

 新翔高校で開かれた会では、宮﨑泉・県教育長と清水博行教育企画監が、これまで各地域で実施してきた説明会で寄せられた意見などを紹介した上で、過去の県立高校整備や教育改革の経緯やその成果・課題などを整理。

 今後の県立高校教育の在り方を構築する上で▽前例踏襲から脱し、真に必要とされる学校へ変わっていくための具体的指針の策定▽学習者の視点でのスクール・ミッションの提示▽中学校と高校、学校と地域などとの連携強化による、学校力の向上と課題の克服―が必要になってくるとし、「将来に確かな展望を持つ生徒を育てる教育の展開」「全ての生徒の自立と社会参加に向けて一人一人の学習ニーズに応える柔軟な仕組みの構築」「子どもたちの可能性を高く、大きく開花させる高校教育の整備」などを特に重点的に取り組むべき事項であるとまとめた。

 再編に当たっては「今ある高校を充実させ可能な限り存続」「自宅から通学可能な所に多様性と活力ある高校を確保」「特色や質の高い学びを保障」することを基本的な柱とし、6学級240人を目標に4~8学級に収まるような学校規模を想定しているとした。

  □     □

■新宮市および東牟婁郡北部地域では



 清水教育企画監は、新宮・東牟婁地域で実施した説明会では「専門教育が弱いのでは」といった意見が多くあったと紹介。それらの意見を踏襲した上で、新翔・新宮の2校を「新しい地域の拠点校」とし、難関大学などへの進学を含めた進路希望を保証する「学際系学科」と、多様な学びのニーズに対応し、地域で活躍できる人材を育成する新しい「総合学科」を整備する案を示した。

 学際系学科では質の高い学際的教育を実施し、総合学科ではスポーツや情報通信技術(ICT)などの「教養系列」、建築(土木)、ICT、看護福祉などの「専門系列」、学び直し中心の授業および30分授業を実施する「リカレント系列」などを設け、系列間で相互に科目選択を可能とするなどの特色を説明した。

 参加者からは「余裕を持ったスタートを」「時間をかけて多くの意見を吸い上げてほしい」「高校環境を話し合う場をもっと設けるべき」「再編するに当たって、子どもだけではなく関係者や保護者が先生の顔を見ることができる取り組みを」などの意見があった。

 「新翔・新宮の2校を端的にどうしていくのか」の質問に対して清水教育企画監は「二つの学校の良さを残しながら、必要なものを付けながら今より活気のある学校に作り変えていきたい」と述べ、「何度かの説明会・懇談会を通してわれわれの認識も深まった。再編したら終わりではなくまだスタートにも立っていない。今後もさまざまな意見を交えて進めていきたい」とした。

(2021年2月18日付紙面より)

新翔高校で開かれた説明・懇談会の様子=16日、新宮市佐野
2021年02月18日
20 児童生徒が展示内容を見学 「宇宙ウイーク」教育活用 (串本町)

 串本町役場古座分庁舎で17日まで、ロケット事業「宇宙ウイーク」の教育活用が活気を見せた。町立小中学校を対象とした見学会を実施し、13校中8校が参加を希望。密を避け時間差で来場し、先んじて参加したロケットワークショップの上積みでさらに理解を深めるなどした。

 同事業は12日から14日までの3日間にわたって実施。うち13日と14日は一般公開日で、2日間計約1000人の来場を集めた。教育活用は町内の子どもにも役立ててほしいという思いで計画。感染症予防対策の観点で密を避けるため、期間前後の平日で各校が時間差で来場できるよう日時を決め順次受け入れた。

 16日午後は小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」に最至近の田原小学校(野端則久校長、児童14人)と最遠の串本西中学校(平原良一校長、生徒24人)が全校規模で来場。快晴下でひときわ映える小型ロケット実物大懸垂幕前で記念撮影後、同分庁舎1階にある同発射場射点一帯の最新版ジオラマやH3ロケットが飛び出すだまし絵、3階にある国産ロケットや宇宙ステーション、小惑星探査機「はやぶさ」や宇宙服の各模型や宇宙航空研究開発機構の宇宙飛行士ユニホーム〈実物〉、小山宙哉公式ファンクラブ・コヤチュー部プレミアムの寄贈品や町独自作成のロケットロゴマークと大漁旗などを見学した。

 解説は同町企画課ロケット推進グループの平井治司さんが担当。展示の内容と共に公開後の最新情報として、浦神半島が見通せる町内東側であればほぼどこからでも打ち上げが良好に見えることがサーチライト照射時の定点撮影などから濃厚になってきたと伝え、打ち上げ時の期待感を促すなどした。

 同事業関係展示の公開はこの教育活用を最終とし、展示物はそれぞれの所有者に返還する。同グループによると、「宇宙ウイーク」に続くイベントとして「紀の国わかやま文化祭2021」=10月30日(土)から11月21日(日)まで実施=の一環で小型ロケットの打ち上げに向けたプレイベント(講演会や展示など、詳細は計画中)が検討されているという。

(2021年2月18日付紙面より)

H3ロケットが飛び出すだまし絵に親しむ田原小の一行=16日、串本町役場古座分庁舎
平井治司さんから解説を受けながら展示物を見学する串本西中の一行
2021年02月18日
21 第20回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝 21日(日)午前11時スタート 
2021年02月18日
22 雪ちらつき一時ふぶく  新宮市・東牟婁郡で  
2021年02月18日
23 地域を見つめて46年目  和泉さん宅のしだれ紅梅見頃  (那智勝浦町 )
2021年02月18日
24 楽しい学校生活を  市野々小児童と園児が交流会  (那智勝浦町 )
2021年02月18日
25 後継者育成のきっかけに  11人が植木剪定講習  (シルバー人材センター )
2021年02月18日
26 無料で体験提供し意見得る  住民対象にモニターツアー  (熊野ジビエレストランバス )
2021年02月18日
27 今年の稚アユは数極小  くじ野川で砕波帯調査  (古座川漁協 )
2021年02月18日
28 元気よく体を動かす  寒さにまけないで集会  (井田小 )
2021年02月18日
29 高齢者見守りに期待大  ㈲岡村と見守り協定を結ぶ  (熊野市 )
2021年02月18日
30 後期は22日から受付開始  県立高校前期選抜合格者数  
2021年02月18日
31 改めてコロナ対策学ぶ  紀宝町民児協の2月定例会  
2021年02月18日
32 高齢者からワクチン接種  プロジェクトチーム設置へ  (紀宝町 )
2021年02月18日
33 楽しい時間を過ごして  紀南学園に電化製品など寄贈  (新宮LC )
2021年02月18日
34 お悔やみ情報