ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:60件の記事がありました
【検索ステータス】 
2020年11月29日
1 歴史や伝統学んで
 宇久井小で伝統継承活動  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童155人)で26日、4、5、6年生を対象に「地域伝統文化継承体験活動」があった。宇久井青年会(柴原寛会長)のメンバー5人が講師を務め、児童68人が獅子舞や笛、太鼓に触れ、地域の歴史や文化を学んだ。

 地域学習の一環として、児童が地域の伝統や文化を体験し学ぶことで、地域への興味や関わりを自分自身で考え、継承につなげることが目的。

 柴原会長は祭りや獅子舞について▽宇久井地区には青年会と秋葉会の獅子舞がある▽青年会は伊勢獅子を学び、ゆっくりとした舞が特徴▽秋葉会は串本町の古座獅子の流れであり、速さと元気の良い舞▽宇久井神社例大祭はいつから始まったのか詳細は不明▽江戸時代には巨大地震による津波のため100年間、祭りが途絶えた―などと説明した。

 続いて、例大祭前日に町内を巡り実施する「地下(じげ)まわし」の演目を披露。迫力ある華麗な舞に児童は大きな拍手を送った。

 児童は獅子舞、笛、太鼓の三つのグループに分かれ、基本の舞や太鼓や笛を実際に演奏するなど各体験を楽しんだ。

 最後はメンバーが宇久井地区の場所や歴史が歌詞に盛り込まれた「宇久井音頭」を披露した。

 児童は「笛を吹くのが難しかった」「初めて太鼓をたたいたが楽しかった」などの感想を述べ、全員で「宇久井の伝統を教えてくれて、ありがとうございました」と感謝を述べた。

 自身も同小在学時に校内で両団体の獅子舞に感動し入会したという柴原会長は「先人たちが伝え守ってきた歴史や文化が宇久井地区にもあるということを知ってほしい。そしてこの宇久井をもっと好きになっていただけたら」と語った。

 芝﨑校長は「本来は全学年に体験してほしかったが、新型コロナの感染防止のために人数を減らす形となった。子どもたち自身にさまざまな考えを持っていただき、文化をつなげてもらいたい」と話した。

(2020年11月29日付紙面より)

地域の伝統文化を体験する児童=26日、那智勝浦町立宇久井小学校
太鼓の演奏にも取り組んだ
2020年11月29日
2 歴史ある地蔵のほこら新設
 中里区民らが供養  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町中里区の原見の谷にある通称「一本木の地蔵さん」がこのほど、区民の手によってきれいに磨かれ、ほこらも新設された。

  □     □

■ほこらを新設した思い



 「今まではお参りする場所も狭かった。大雨や台風が来るとお地蔵さんが水につかってしまい、かわいそうだった」―。

 そう話すのは同区在住の太田平悟(ひらのり)さんだ。太田さんによると、これまでは地蔵のほこらが低く、設置の向きも違ったため、地元以外には知られていなかったという。

 過去に同地蔵のために普請をしてきた人々に続き、太田さんも行動に移した。地蔵や手水鉢(ちょうずばち)のコケやさまざまな汚れをきれいに洗い流し、ほこらの向きを変えた。さらに元々あった土台を用いた上で参拝しやすいようにほこらを高くし屋根も新設した。

 社の破風板(はふいた)などに取り付けられる飾り板の懸魚(げぎょ)をほこらに付けてはと同区の生駒善一さんが提案し、新しい屋根に懸魚が取り付けられた。

  □     □

■地蔵の歴史



 熊野古道の一つで串本町田原と那智勝浦町を結ぶ「八郎峠」付近に同地蔵がある。生駒さんや大江淑允(よしちか)さんらによると、区民はこれまで古道周辺の区有林や町有林の手入れなどに取り組んできた。作業の集合場所は必ず「一本木の地蔵さん」だったという。

 前述の新設の際にきれいになった手水鉢には「奉再建地蔵」「みぎはやまみち」「ひだりはこざみち」の文字があり、左面には「願主 孫治郎」、右面には「文政5年正月」の文字があった。さらに奥の四角い石の台座には「奉 再建地蔵」、左面には「明治32年正月 世話人 大野辰平 畑中繁松」と確認できた。

 地蔵は子どもを抱き、けさ懸け姿で10枚以上のハスの葉と思われる円形の台座石と一体に彫られた精巧なつくりとなっている。

 同区によると、地蔵本体は200年以上前に設置されたもので、1822(文政5)年に孫治郎氏が手水鉢を再建。その77年後の1899(明治32)年に大野氏と畑中氏が世話人となり、台座石と石積みのほこらを再建したのではと推察しているという。

  □     □

■中里区民らが供養



 ほこらの新設に伴い、区民や関係者など40人が集まり、地蔵に手を合わせ供養を行った。

 「なちかつ古道を守る会」の太田耕二代表も参列し、八郎峠が昔の田原串本方面への主要な街道であったことなど、古道の詳細を説明。区役員の太田憲男さんが地蔵の詳細を話した。

 現在、上田原と中里をつなぐ道路の工事が行われているが、供養の際は2事業者も作業を止め、参列した。上田原区の杉本百生区長から田原側の工事の進捗状況について報告があったという。

 なお、同区の大江敏之さんらが毎年、紅葉を楽しみにしているモミジの木が工事現場にあったことから今後の所在を懸念していたが、現在は地蔵近くに移植されたため区民一同、喜んでいるという。

 大江清一区長は「お地蔵さんの形状からすると昔、古道を歩いていた子どもが行き倒れたのを供養するために作られたのだと思う。太田平悟さんの思いや行動は本当にありがたいです」と語った。

(2020年11月29日付紙面より)

ほこらが新設された一本木地蔵と中里区の皆さん=26日、那智勝浦町中里区
供養が行われた際の様子(中里区提供)
2020年11月29日
3 コロナ対応のボラセン運営
 第6期災害ボラコ養成講座  (紀宝町 )

 第6期紀宝町災害ボランティアコーディネーター養成講座の最終講座が24日、町福祉センターであり、受講生9人と災害ボランティアコーディネーターら27人が災害ボランティアセンター(ボラセン)設置訓練に取り組んだ。

 2月から始まった全6回の講座で、これまで避難生活における新型コロナウイルス対策、災害医療の課題、町の風水害タイムラインなどを学んできた。

 今回の設置訓練では、県内で初めて「災害ボランティアセンター受付・ボランティア保険Web加入システム」を活用した。QRコードを通して事前登録すると、システムを採用した被災地の災害ボラセンでの受け付けがスムーズに行えるという。

 町災害ボランティアコーディネーター連絡会の久原章作会長が「災害状況をボランティアセンターで説明し、資材を貸し出して現場に派遣する」と流れを説明し、「コーディネーターはニーズとボランティアのベストマッチングを考えることが大切」と伝えた。

 震度7の巨大地震が発生した2日後に災害ボラセンを設置したとの想定で開始。受講生が新型コロナに対応した受付や加入システム、マッチング、資材貸し出しなどの担当業務を経験した。

 終了後は、5回以上受講した全9人に修了証を交付した。今後、同コーディネーターに登録するという。

(2020年11月29日付紙面より)

災害ボランティアセンターの設置訓練に取り組む=24日、紀宝町福祉センター
2020年11月29日
4 新酒の仕込みが本格化
 尾﨑酒造で初搾り  (新宮市 )

 熊野地方唯一の地酒メーカー、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗(いくろう)社長)で新酒の仕込み作業が本格化している。来年4月初旬までに一升瓶で約8万本を造る予定で、正月用の太平洋しぼりたて生原酒、大吟醸、純米酒など約30種類の銘柄になる。

 同社は紀伊半島の和歌山県田辺市以南から三重県松阪市周辺までの間で唯一、本州最南端の蔵元。6代目の尾﨑社長(76)が「地元の皆さんにかわいがってもらえるお酒を」と1880(明治13)年から140年の伝統を守っている。

 熊野川の伏流水や地元産「コシヒカリ」を使用するなど、地元「熊野」にこだわった酒造りを続けており、新宮出身の文豪・佐藤春夫や中上健次も愛飲していたことで知られている。代表銘柄「本醸造太平洋」は「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で2017年、18年2年連続の最高金賞を受賞するなど、数々の栄冠に輝いている。仕込みは先月25日から始まり、杜氏(とうじ)を務める小林武司さん(46)らがタンクに入ったもろみを櫂(かい)でかき混ぜる「櫂入れ作業」などに取り組んでいる。

 27日には初搾りが行われた。出来上がったもろみを機械に入れて酒かすと清酒に分離。清酒を利き猪口(ちょこ)にすくい、色や不純物の有無などの品質を確認した。新酒は「太平洋」の搾りたて生原酒として12月中旬に店頭に並ぶ予定となっている。

 小林さんは「温度管理が難しかったですが、ちゃんとおいしくできており安心しました。今年もすっきりとした味わいに仕上がりました」。尾﨑社長は「今年は新型コロナウイルスの影響から外出してお酒を飲むことが少なくなったと思う。制限が多い中ではありますが、お正月には自宅で新酒を味わってもらえれば」と話していた。

(2020年11月29日付紙面より)

もろみをかき混ぜる「櫂入れ作業」=27日、新宮市船町の尾﨑酒造株式会社
2020年11月29日
5 なおちゃん弁当が優勝 第160回職場対抗ボウリング大会 
2020年11月29日
6 県新人大会初優勝を報告
 那智中バレー部が町長訪問  (那智勝浦町 )
2020年11月29日
7 5チームが参加し開幕
 県軟連東牟婁支部学童部新人大会  
2020年11月29日
8 模擬議会で一般質問㊦  生徒が当局と議論  (太地町 )
2020年11月29日
9 遠足で神倉山の山頂へ  丹鶴幼稚園の5歳児が  (新宮市 )
2020年11月29日
10 受賞した児童生徒らを表彰  人権・同和啓発作品  (那智勝浦町 )
2020年11月29日
11 児童・生徒の力作を展示  紀南児童生徒図画習字作品展  
2020年11月29日
12 熊野姫まつりをオンライン配信  那智勝浦町  
2020年11月29日
13 お悔やみ情報
  
2020年11月13日
14 コロナ終息、そして「前進」 熊野本宮大社で絵馬完成 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で12日、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬と小絵馬が完成した。大絵馬は24日(火)に、大しめ縄と共に大社神門に掲げられる。

 スギ材などで作った大絵馬は、横232㌢、縦113㌢。九鬼宮司が7月ごろから構想を練り、制作に着手した。新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息と国内外の医療関係者への感謝をささげ、青い丑を描いた。

 「困難な中にあっても新たな目標を掲げ、自分の歩幅で進んでほしい」と願いを込め、金と銀の鈴の付いたくらには「歩」、そして大きく「前進」の文字を揮毫(きごう)。九鬼宮司は「新しい生活様式などが提唱される中、国内外の多くの人が自分の方向性を模索している。来年は新型コロナが終息し、多くの人が新たなスタートを切り、自らの歩幅で目標を達成していただければ」と絵馬に込めた思いを語った。

 新宮、白浜、紀伊田辺、和歌山、周参見のJR各駅に掲げる小絵馬の丑のくらには、「未来」(田辺)、「元気」(和歌山)、「輝」(白浜)、「山海川」(新宮)、「自然と人」(周参見)と、それぞれのまちのキャッチフレーズから単語を抜粋。紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅には16日(月)、新宮駅には17日(火)、和歌山駅には25日(水)に授与する。旅の安全を願い、南紀白浜空港にも絵馬を贈る予定。

 同大社では3密回避のため来年の初詣における「分散参拝」を呼び掛けており、毎年境内で執り行われる「新年初祈祷(きとう)」を大斎原(おおゆのはら)で斎行する。このたび、大斎原に掲げる絵馬の制作にも当たった九鬼宮司は「太陽を背にした丑に『翔』の文字を入れ、世界中の人々が新たな一歩を踏み出し、大きく羽ばたくことのできる明るい年に」と祈念。初祈祷が大斎原で行われるのは132年ぶりという。

(2020年11月13日付紙面より)

「自らの歩幅で進んで」と絵馬を完成させた九鬼家隆宮司=12日、田辺市の熊野本宮大社瑞鳳殿
2020年11月13日
15 地域と人を愛せる文化に
 城南中でオレンジリボンの授業  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長、生徒171人)で11日、各学年を対象にした「オレンジリボン」の授業があった。生徒たちは児童虐待などへの学びを深めた。

 11月の児童虐待防止月間であるオレンジリボンキャンペーンは、2004(平成16)年に栃木県で子どもが虐待を受け、命を奪われた事件をきっかけに始まった。同校では子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいとの願いから取り組みを開始し、今年で6年目。生徒にとってはオレンジリボンを通じて保護者の気持ちを受け取り、児童虐待防止に関して学ぶ機会となっている。先月22日には、保護者や教職員がリボン約200個を制作した。

 2年生61人の授業では、森浦展行・主幹教諭が復習を兼ね、社会運動に対して支援や賛同を表す「アウェアネス・リボン」の色や意味を説明。生徒は12班に分かれ「あなたにとって、大切なものは?」「この世の中からなくなればいいと思うものは?」の問いに意見を出し合い話し合った。

 金田あすかさん(14)は「報道などで耳にするたびにつらい思いになっていました。優しさや人を敬う気持ち、助け合いを忘れず、いろんな意味で平和な世の中になってほしいです」。小口篤紀君(14)は「日本をはじめ、世界でも心を痛めることがあることを改めて感じ、知らないことがたくさんあった。先生や家族からのメッセージを目にして愛情を感じ、その言葉を支えにしていきたい」。

 森浦主幹教諭は「生徒たちの真剣に耳を傾ける姿が見られました。それぞれの考えを出し合い、内容の重要さを理解しながら取り組んでいた。授業を通して温かい気持ちになってもらい、地域と人を愛せる文化をつくっていってもらえれば」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

児童虐待などについて話し合う生徒=11日、新宮市立城南中学校
2020年11月13日
16 釣りの技術に接遇力上積み
 アドバイザリースタッフ研修  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が9、10日の2日間、串本海中公園センター研究所内で人材育成講座「アドバイザリースタッフ研修」を開いた。地元の人材が持つ知的資源を誘客に強く生かすための試みで、20人が全体または部分的に受講して接遇向上に励んだ。

 この研修会は、環境省「本年度国立・国定公園への誘客の推進事業」の採択を受ける事業「本州最南端自然を学べる環境学習型フィッシングプログラム整備事業」の一環。同プログラムを展開するに当たって同協会は非常勤有償のアドバイザリースタッフの起用を想定し、近日実施するモニターツアー「串本環境学習フィッシングプログラム」をサポートする人材をその候補に見据えて受講を呼び掛けた。

 町内近隣の釣り好きに接遇力を高めてもらい、持ち前の技術を安全かつ円滑に波及してもらうことで釣り好きの串本ファン、ひいてはリピーターを増やすのが起用の狙い。

 大阪・とんぼりリバークルーズなどの実績を持つ株式会社インプリージョンのプロデューサー・森なおみさんを講師に迎え、2日間計3時間の中でガイドの基礎やおもてなしを学んだほか、元・串本海中公園センター水族館長で現・同協会事務局長の宇井晋介さんから串本の海の魅力を聞くなどした。

 2日目は主におもてなしの研修で、森さんはコミュニケーションにおける第一印象の構成要素や自己紹介における六つのポイント、笑顔・おじぎ・傾聴の種類と種類ごとの意味や狙い、おもてなし実践時の五つ道具などを考えるべき点として紹介した。学んだ事柄の実践をグループワークなどで促し、人と向き合うときの緊張を解き姿勢を正す、笑顔を魅力的にする口角の作り方といった知恵も紹介して候補の成長を後押し。「ゲストをもてなす皆さんが大切。まちの観光大使、というつもりでウエルカムを発揮してほしい」と活躍を期待した。

 研修の様子は同社のオダギリサトシ代表取締役も見守り、時折ムードメーカーとして参加。宇井さんは「学んだ事柄はさまざまな面で串本を伝える一助になると思う」と汎用(はんよう)を促しつつ、本題のフィッシングプログラムへの支援を呼び掛けて締めくくった。

(2020年11月13日付紙面より)

おもてなしの発想を学ぶアドバイザリースタッフ候補ら=10日、串本海中公園センター
2020年11月13日
17 那智山で幻のヘビ?
 職員がシロマダラ発見か  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)周辺の防災道路で11日、同社の職員が作業中に幻のヘビ「シロマダラ」と思われる個体を発見した。体長は60㌢ほどで、12日夕方には山に返す予定。

 シロマダラは日本の固有種で低山地の森林などに生息している。夜行性で個体数も少ないことから目撃例も数少なく、幻のヘビといわれている。

 同社の花井啓佑権禰宜(ごんねぎ)(27)は「夜行性のため、人の多い日中には見られるのは珍しいようです」。

 シロマダラと思われる個体の発見については「世界遺産・熊野那智大社には昔ながらの自然が色濃く残っている証しだと思う。無毒のため、参拝者を傷つけることもないので山にそのまま返させていただきます」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

シロマダラと思われる個体=11日夜、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年11月13日
18 那智中が近畿大会へ
 県中学校バレーボール新人大会で優勝  
2020年11月13日
19 花々で神内を癒やしの里に  生き活き協のグループが作業  (紀宝町 )
2020年11月13日
20 木の実など飾り秋のリース  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年11月13日
21 秋晴れの下でプレー楽しむ  讃寿会、大寿クラブが開催  (GG大会 )
2020年11月13日
22 将来の進路選択見据え  新宮高校で進路講演会など  (新宮市 )
2020年11月13日
23 互いの地域について学ぶ  北山小と名田小が交流  (北山村 )
2020年11月13日
24 晴天の下グラウンドゴルフ大会楽しむ 熊野川ふれあい交流事業 (新宮市熊野川町)
2020年11月13日
25 ちゃぐりん大会で優勝  串本少女バレースポ少  (串本町 )
2020年11月13日
26 さまざまな表現で魅了 中学校で文化祭や学習発表会 (新宮市・那智勝浦町)
2020年11月13日
27 お悔やみ情報
  
2020年11月08日
28 観光客の利用のために
 市野々地区公衆トイレ完成  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町市野々地区の王子神社前にこのほど、公衆トイレが完成した。観光客や古道を歩く人々のために同区が要望していたもので、10月末に完成した。12月中の供用開始を予定しているという。

 古道を歩く人などにとって、「道の駅なち」から大門坂駐車場まではトイレがなかった。県道沿いにトイレはあるが、橋を渡るなど距離もあったため、同神社のトイレを年中開放し、区民らが清掃や管理などを行っていたという。

 しかし、利用者が多いことなどから同区は検討を重ね、町にトイレの建設を要望。土地は同区が無償貸与し建設に至った。

 町によると、建設費を含む当初予算が今年3月の町議会で可決され、6月に着工。先月末で施行が完了したという。当初予算額は1738万円。床面積が18・46平方㍍、建築面積が19・65平方㍍の木造製。男女別に加え、多目的トイレも完備されている。

 供用開始については和歌山県からの補助もあるため、業者の引き渡し後に県や町が検査を行い次第となる。なお、完成を記念したセレモニーなどの開催は予定していない。

 担当職員は「王子神社付近でトイレを求められる人が多いと聞いている。観光客の皆さまに広く利用していただけたら」と話している。

 同区の長雄正紘区長は「前区長の時からなので数年越しとなったが、完成して本当に良かった。駅からも4㌔足らずの距離。立派なものを造っていただき地元としてもありがたい」。

 清掃などについては「今後の打ち合わせになるが、町と契約して市野々婦人会の方々に当番制で清掃していただく形で進めている。きれいに大切に保っていきたい」と語った。

(2020年11月8日付紙面より)

供用開始を待つ完成した市野々地区公衆トイレ=3日、那智勝浦町市野々の王子神社前
2020年11月08日
29 木材の大切さを知って
 城南中で木工教室  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)で5日、紀南木材新緑会(野中亮伸会長)による出張木工教室があった。1年生45人が地域の特産品である紀州材で「ファイル棚」を作った。

 同会は製材業や林業、運送業など、木材に携わる若手経営者たちで構成する団体。紀州材に触れることで、子どもたちに木の大切さを知ってもらうことなどを目的に、2003(平成15)年から市内の小学校を中心に木工教室を開いている。今回の教室は技術家庭科の一環として行われ、生徒の保護者が同会の会員であるつながりや、同校からの強い要望もあり実現した。

 生徒は、会員から使用する木の特性と材質の紹介や注意事項の説明を受け作業を開始。のこぎりや金づちの使い方を教わりながら、丁寧に棚を完成させていった。

 吉田琴乃さん(13)は「高さが少し合わず、くぎが入りづらいなどもあって難しかったけど、楽しかった。小学校の時に授業を受けて工作は好きなので、また挑戦してみたいです」。

 野中会長は「子どもたちが6年生で取り組んでから1年しかたっていないですが、大きな成長を感じてうれしかったです。当地域では木が身近過ぎて当たり前になっていると思いますが、物作りを通して『山には宝物がいっぱい』ということを忘れずにいてもらえれば」と話していた。

(2020年11月8日付紙面より)

ファイル棚作りに取り組む生徒=5日、新宮市立城南中学校
2020年11月08日
30 新型コロナ対策も盛り込む
 成川地区タイムラインを策定  (紀宝町 )

 紀宝町成川地区を対象とした事前防災行動計画(タイムライン)が策定され、6日、成川中村多目的集会施設で説明会が開かれた。

 タイムラインは防災対応について「いつ」「誰が」「何を」するのかを取りまとめた行動計画。紀宝町が全国に先駆け導入し、町内では鮒田、高岡、大里、浅里の4地区で地区版のコミュニティ・タイムラインを運用している。

 町内5地区目となる成川地区は、昨年11月から始動し、今年1月の第2回会議では台風時の行動計画や役割分担を考えた。6月に説明会を開き、出水期に備える予定だったが、新型コロナの影響でこの日まで延期となっていた。

 成川地区タイムラインは、台風接近または上陸3日前から洪水発生までを5段階のステージに分け、取るべき行動と行動のきっかけを整理したもの。新型コロナ対策として▽分散避難▽避難所での感染症防止対策▽感染の疑いのある人の安全な避難―も加えた。

 今回の説明会には成川4地区の各自主防災会役員、民生委員ら23人が出席。NPO法人環境防災総合政策研究機構の作間敦さんが「ステージ4の台風最接近または上陸6時間前までに行動を完了させることが大事」と説明した。

 「これまでのような雑魚寝する避難は新型コロナウイルス感染症のまん延を招きかねないため、水害時の避難を見直す必要がある」とし、避難所の感染防止対策の徹底、分散避難の推進を求めた。

 また「タイムラインは実際に使って修正を繰り返して完成する。地区で話し合い、訓練や防災対応を実施し、修正を加えてください」と呼び掛けた。

 出席者からは「短時間大雨への対策を考えないといけない」との意見があり、新元明生・町特別参与は「町タイムラインで集中豪雨でも運用できるよう見直しを図っている」と伝えた。

(2020年11月8日付紙面より)

成川地区タイムラインの説明を受ける出席者=6日、紀宝町の成川中村多目的集会施設
2020年11月08日
31 巨大地震想定し津波避難
 各地区で訓練に取り組む  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は7日、「令和2年度町内統一津波避難訓練」を町内各地で実施した。今回は自主防災組織9組織や9地区が対象。発生が懸念される巨大地震を想定し、住民らは津波から身を守るため高台などに避難した。

 2014年に和歌山県が発表した同町の被害想定の死者数は、南海トラフで1万1700人、三連動地震で5200人。さらに津波避難困難地域に指定される地区が多いことから町では避難路整備や津波避難タワーの建設などを進めている。

 訓練は発災時に「必ず避難行動を取る」「情報の伝達」「避難所運営」などの行動を住民が実行できるように取り組んでいる。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から参加を見送った地区や組織もあった。参加地区などにおいても、従来実施していた消火訓練などを行わず、規模を縮小する形となった。

 八反田地区では訓練参加者の集計を行わず、各家庭において避難路、非常持ち出し袋の点検などを実施したという。

 この日は南海トラフ地震が発生し、同町では震度5強~6強でマグニチュード8・7を想定。午前9時3分に訓練を告げるサイレンと放送が行われた。

 参加した勝浦四区の住民ら60人は雨の中、町立勝浦小学校プール付近に避難した。避難後はアルコール消毒などコロナ対策を行いながら、自主防災が所有する簡易無線機などで町災害対策本部(防災対策室)に避難状況などを伝達した。

 同区防災部長を務める梶信隆さんは「悪天候の中、多くの方が参加してくれた。いきいきサロンのおかげも大きいと思う。防災意識の高まりを感じます」。

 四区の西山泰一区長は「避難バッグの中身を訓練前に確認していただけたらありがたい。訓練は住民にとって良い機会となるので、今後も継続してほしい」と語った。

 なお、町では職員に対し、「【訓練】町職員安否確認メール」を送信し、安否確認や参集可否などを確かめた。

(2020年11月8日付紙面より)

懸命に訓練に取り組んだ=7日、那智勝浦町立勝浦小学校
2020年11月08日
32 岡鼻さん、岡本さんが優勝
 令和2年度クラブ、シニア選手権  (那智勝浦ゴルフ倶楽部 )
2020年11月08日
33 串本と新宮が県大会へ
 県小学生バレー選手権大会東牟婁地方予選  
2020年11月08日
34 コモウセンゴケが色づく  新宮市熊野川町で  
2020年11月08日
35 計765点を審査  第72回郡学校美術展  
2020年11月08日
36 アサマリンドウ咲き始め  神倉神社の参道沿いで  
2020年11月08日
37 しゃくとり虫を作ろう 子育てワークショップ (那智勝浦町)
2020年11月08日
38 学びの成果を披露  伝統文化親子教室発表会  (新宮市 )
2020年11月08日
39 紀州地域で初の快挙  「黒毛和牛の岡田」がHACCP認証農場に  (熊野市 )
2020年11月08日
40 畝を囲い楽しく収穫  三輪崎小1年生が芋掘り  (新宮市 )
2020年11月08日
41 お悔やみ情報
  
2020年11月01日
42 オンラインでめはりずし作り 名取市参加者にレクチャー (新宮市)

 新宮市観光地魅力アップ協議会(会長=山本大輔・市観光協会事務局長)は10月31日、同市池田の「Shingu Guest House奏」で「めはり寿司作りモニター体験」を開催した。インターネット上で会議などが行える「Zoom(ズーム)」で同市の姉妹都市である宮城県名取市をつなぎ、オンラインでめはりずしの作り方をレクチャーした。

 催しは姉妹都市間の交流を深めるとともに、新宮市の食文化や魅力を名取市に広く知ってもらうことが目的。名取市では事前に広報などで募り、申し込んだ市民が参加した。

 新宮市熊野川町の「かあちゃんの店」代表の竹田愛子さんが講師を、司会は社会人落語家の熊野家三九郎さんが務めた。佐野保育所に通う岡本天翔(かける)君も参加した。

 名取市から新宮市商工観光課に派遣されている齊藤裕美さんが「4月からこちらへ来て半年が経過しました。こちらでは楽しく過ごさせていただいております」とあいさつした。

 竹田さんは▽葉を洗い、茎を切り分ける▽秘伝のたれを葉や刻んだ茎になじませる―などのポイントを伝え実演。参加した10組はモニター越しに郷土料理の歴史を学びながら、手順通りに作った。

 試食では名取市の参加者が「すごくおいしい」「塩加減もちょうどいい」などと笑顔で語り、自作のめはりずしに舌鼓を打った。

 その後は質疑応答や交流の時間が設けられた。齊藤さんは参加者に対し、めはりずしや新宮市の情報などを会員制交流サイト(SNS)で発信してほしいと呼び掛けた。

 市観光協会の里中陽互会長は「今後も互いの文化を発信し合えたらありがたい」。

 山本会長は「今日の皆さまの笑顔を見て、やって良かったと思う。第2回、3回をオンラインを通して実施したい」と締めくくった。

(2020年11月1日付紙面より)

めはりずし作りをオンラインでレクチャー=10月31日、新宮市の「Shingu Guest House奏」
名取市の参加者らとオンラインで交流した
2020年11月01日
43 のぼり掲示で醸成促す
 11月は「差別をなくする強調月間」  (新宮市 )

 和歌山県では、全ての人権が尊重される社会の実現を目指し、11月を「同和運動推進月間」、11月11日から12月10日を「人権を考える強調月間」と定めている。新宮市では、11月を「差別をなくする強調月間」とし、部落差別をはじめさまざまな人権問題の早期解決を図る取り組みを実施。強調月間を目前に控えた10月30日、市庁舎では「広げよう やさしい心と 思いやり」と書かれた懸垂幕が掲げられ、庁舎を囲むようにして月間を周知するのぼりが掲揚された。

 市では、国に先駆けて2015(平成27)年に「新宮市部落差別をはじめあらゆる差別の撤廃に関する条例」を制定。人権相談所の設置や市民向け人権講演会、全体職員向け研修会の実施などの取り組みを進めている。

 強調月間では毎年、市人権尊重委員会(会長・田岡実千年市長)が街頭啓発を実施し、人権意識の醸成を呼び掛ける機会としているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から街頭啓発は中止。毎年発行している市内の小中学校から児童生徒らの人権作文を集めた人権尊重文集「春を呼ぼう」は、本年度中の発行を予定している。

 強調月間に伴い、市では「人権問題の解決には一人一人が問題を正しく知ることが大切。市民一人一人の尊厳と人権が尊重された差別のないまちの実現に向け、家庭で、職場で、地域で、この機会に改めて考えてみてください」と呼び掛けている。

  □     □

■人権啓発DVDの貸し出しなども

 市人権政策課では、全ての人の人権が尊重される社会の実現に向け、人権DVDの貸し出しや人権学習会への講師の派遣を行っている。約80本におよぶDVDの一覧は市ホームページ(https://www.city.shingu.lg.jp)で見ることができる。DVDや講師派遣の問い合わせは同課(電話0735・23・3359)まで。

(2020年11月1日付紙面より)

「差別をなくする強調月間」に向け、のぼりを掲揚する市職員ら=10月30日、新宮市役所
2020年11月01日
44 ハロウィーンごっこで交流
 太地こども園と南紀園  (太地町 )

 太地町立太地こども園(森尾扶佐子園長)は10月30日、玄関前の駐車場でハロウィーンごっこをした。隣接する特別養護老人ホーム南紀園(金田健治園長)の入居者や職員ら60人もフェンス越しに観賞に訪れ、園児68人のダンスやファッションショーを楽しんだ。

 太地こども園と南紀園は毎月交流をしていたが、本年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止していた。今回は、「せっかく仮装をするのだから、南紀園の高齢者たちにも楽しんでほしい」と太地こども園が提案して実現した。

 園児たちは教職員が手作りしたサテンの衣装を身に着け、「おばけのバケちゃま」などのダンスを披露。入居者たちも手を振ったり拍手をしたりして応えた。ファッションショーの後は、南紀園からお菓子とジュースのプレゼントがあった。

 金田園長は「外出もままならず、ストレスがたまりがちだった入居者さんたちも、子どもたちの元気な姿を見て、いい気分転換になったのでは」と話していた。

(2020年11月1日付紙面より)

ダンスを披露する園児たち=10月30日、太地町立太地こども園
南紀園からお菓子のプレゼント
2020年11月01日
45 待望の収穫、親子で体験
 通園らっこの園児ら潮岬で  (串本町 )

 串本町上野山にある社会福祉法人いなほ福祉会の児童発達支援事業所「通園らっこ」(榎本郁美園長)の2~5歳児とその家族が10月27日、潮岬にある串本さつまいも会の体験農園でサツマイモ掘りに取り組んだ。

 この畑は、サイパンイモから得る特産品「なんたん蜜姫」のPRを目的として開かれている場所。近年は口コミで体験の裾野を広げていて、同園はJA紀南串本支所に勤める嶋本勝信さんの紹介で今年から体験提供を受けている。

 6月半ばに園児が先生や嶋本さん、串本さつまいも会の柴田明夫会長と一緒にサイパンイモの苗約90本を植え、以降は嶋本さんが草引きなどの中間管理。4カ月を経て待望の収穫時期を迎え、同園は火曜日午前定例の親子保育に合わせて芋掘りをする計画を立てて畑へ赴いた。

 この日は園児13人が芋掘りにちなんだ絵本などの読み聞かせで気分を高め、嶋本さんがイモのつるを刈り払った後にスコップや手でサツマイモを掘り出した。小ぶりだが形のいいサツマイモが次々に集まり、絵本に出てくるような鈴なりにイモがついた株を上手に掘り出して注目される園児も。収穫したサツマイモは園用と家庭用に分け、園用は給食や5歳児の料理体験の食材として味わうという。

 榎本園長は今年の提供に感謝し、来年以降もこの場所で体験させてもらえればと期待。嶋本さんは今回の親子保育での体験が串本の特産品「なんたん蜜姫」を知ってもらうきっかけにもなればと願い、園から希望があれば応えたいと歩み寄りながら今年の栽培を締めくくった。園児は芋掘りの後、畑の近隣で親子一緒に散歩も楽しんで園舎へと戻った。

(2020年11月1日付紙面より)

次々にサツマイモを掘り出す通園らっこの親子ら=10月27日、串本町潮岬
2020年11月01日
46 近大新宮が準々決勝進出
 高校サッカー和歌山大会  
2020年11月01日
47 野球通じて健全育成
 新宮警察署防犯学童軟式野球大会  (新宮市 )
2020年11月01日
48 宇久井の森で粘菌探し  学芸員の川上新一さんと  (那智勝浦町 )
2020年11月01日
49 串本古座が15人減  21年度県立高校募集定員  (和歌山県 )
2020年11月01日
50 ウェブ予約を開始  わかやまGo To Eat  
2020年11月01日
51 「里親制度を知って」  パネル展示など通して呼び掛け  (新宮市 )
2020年11月01日
52 高校再編について考える  城南中で意見懇談会  (新宮市PTA連絡協議会 )
2020年11月01日
53 トリック・オア・トリート!  丹鶴幼でハロウィーン集会  (新宮市 )
2020年11月01日
54 魔女や海賊に楽しく仮装  新木保でハロウィーンパーティー  (新宮市 )
2020年11月01日
55 仮装施し楽しく過ごす  わかば保でハロウィーンパーティー  (那智勝浦町 )
2020年11月01日
56 ハロウィーンの衣装作り  子育て支援センター「つぼみ」  (新宮市 )
2020年11月01日
57 ハロウィーン文化に親しむ  主催事業で小中学生6人  (潮岬青少年の家 )
2020年11月01日
58 6組対戦し和深Bが優勝  町長・老連・信金杯ゲートボール  (串本町 )
2020年11月01日
59 9人が手掛けた力作並ぶ  1日まで「翠泉会書作展」  (紀宝町 )
2020年11月01日
60 お悔やみ情報