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2020年11月19日
1 それぞれの研究テーマで
 課題探究ポスター発表会  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長)で17日、「合同課題探究ポスター発表会」(榎本泰雅実行委員長)が開かれた。1、2年生349人がグループごとに設定したテーマで、「総合的な探究の時間」に取り組んだ調査・研究の内容を発表し、質問に答えた。

 日常生活や社会に目を向けたときに出てくる疑問や関心に基づいて自ら課題を設定し、情報収集や分析を通じて問題解決に取り組み、明らかになった考えや意見を表現する力を培うことが目的。課題に対する調査や考察に加え、2年生は論文作成も行う。

 発表会は、学年を超えた聞く人との質疑応答を通じて新たな観点や課題の発見、自分が導き出した結論の見直しにつなげるとともに、コミュニケーション能力を高める狙いもある。今年は84グループが3部に分かれ、各ブースで模造紙にまとめた内容を発表した。

 オープニングセレモニーで榎本実行委員長は「今日まで、それぞれの課題に向かって取り組んできた。特に1年生は調査や考察が難しく、うまくいかなかったこともあったと思う。発表では全力を尽くし、これまでの調査結果や考えたことを最大限活用して頑張りましょう」とあいさつ。

 生徒たちは「夜きちんと眠れていますか?~授業中にせまる睡魔のヒミツ~」など日常生活から着想を得た疑問や、「新宮市の観光名所とコロナ対策」といった新型コロナウイルス禍中の社会問題、「自然を壊すマイクロプラスチック」などの環境問題を取り上げ、テーマ設定の理由や立てた仮説、調査や考察の過程を説明し、結論について議論する中で互いに知識を深めていた。

(2020年11月19日付紙面より)

ブースごとに研究結果発表=17日、新宮市の県立新宮高校
2020年11月19日
2 市の高校再編の行方は
 PTA連絡協議会が臨時役員会  (新宮市 )

 新宮市立緑丘中学校で17日夜、新宮市PTA連絡協議会(市P連、金田有史会長)臨時役員会が開かれた。市内5小学校と5中学校、10校の校長・教頭、教職員らが出席。「県立高等学校の今後の在り方」について、各校育友会の声を集結し意見交換を行った。

 県教委は、「現在29ある県立高校(全日制)の数を、今後15年で3分の2となる20校程度とするのが適正」などとした「きのくに教育審議会」の答申を受け、各地域から寄せられた意見を基に再編整備実施プログラムを作成していくと方向性を示している。

 新宮、新翔の両校統合も視野に入れた和歌山県立高校の再編問題。この日の会議には▽三輪崎小▽光洋中▽熊野川小▽熊野川中▽高田小・中▽神倉小▽緑丘中▽王子ヶ浜小▽城南中―が参加。各校が保護者らへのアンケートなどで集約した意見を報告。オブザーバーとして県立みくまの支援学校も意見を提出した。

 市P連はこの日の報告内容と「もう少し時間をかけて詳しい情報を開示しながら進めていってほしい」などといった多数意見を再度集約。26日(木)に行われる懇談会で県教委に提出する予定。

  □     □

■各校育友会から寄せられた意見(一部)

▽学びなおし学科やオンラインを伴う通信制、紀南地方ならではの海洋関係の学科や自然学科、グローバル科、少人数で特色のある学科も設置してほしい

▽英会話授業、ICT教育が充実した学科が必要

▽総合学科を残し、県外からも広く募集できるようにしてほしい

▽クラブ部員が少ないので分校(別校舎)になってもクラブは合体したほうがいい

▽新宮高校は伝統を守ってほしい

▽紀北(和歌山市)を中心に話は進んでいる。紀南の地域性などの声は届きにくい現状かと

▽概要に「高校の活力や多様化が低下」「高校の魅力が低下」とあるが、県教委は地域や学校に責任転嫁しているように感じる

▽子どもたちの環境の変化が大きい。子どもたちの声を聞いてほしい

▽校風などになじめない生徒のためにも分校として学級を残す必要があると考える

▽学校が減ることによって1クラスの人数が増えて教育の質が低下するようなことがあってはならない

▽遠方から通学する生徒に対する通学費や寮費などの支援を

▽学力の向上やパソコンなどの資格取得の支援に力を入れてほしい

▽地元に根差した学科(農林・水産・観光)を

▽2校を存続してほしい

▽就職につながるクラスも残してほしい

▽プール、実験施設、宿泊施設など、両校の生徒が有効に活用できるようにしてあげてほしい

▽スクールバスを保有し、生徒の送迎や部活練習の移動に利用してほしい

▽専門科を作って地元に就職して人が残るようなことも考えてほしい

▽働く場所が限られている。看護・介護・保育など専門的な学科の設置を

▽高校に支援学級を設置したり、高校と特別支援学校の中間のような学校があったらいい

(2020年11月19日付紙面より)

市内10校の小中学校が参加し、高校再編について意見交換をした=17日夜、新宮市立緑丘中学校
2020年11月19日
3 コロナ禍の防災対策学ぶ
 紀宝町民児協の11月定例会  

 紀宝町民生委員児童委員協議会(濵口啓会長)の11月定例会が17日、町福祉センターであった。委員約30人が参加し、津本地区自主防災会と町防災対策室の取り組みを通して、コロナ禍における防災対策を学んだ。

 津本自主防災会は2011(平成23)年9月の紀伊半島大水害を契機に、翌年4月に発足。14(平成26)年に避難所の津本防災センターが完成し、防災チャレンジ大運動会や訓練など防災の拠点として活用しているという。

 町防災対策室の鈴木大司さんは、新型コロナウイルスに対応した避難所のレイアウトや運営について「密になりにくい場所に受付を設け、体温計、消毒液を設置する。受付要員はマスクを必ず着用する」と説明。マスク、使い捨てゴム手袋、手指消毒液、除菌シートなど衣装ケースにまとめた備品を紹介。避難所で活用できるパーティション、簡易ベッドを組み立てた。

 前回の意見交換会であった「タイムライン運用時の民生委員の行動」について濵口会長は「地域によって実情が違う。タイムラインが発動したら、高齢者に早めの避難や縁故避難などを呼び掛けてもらえれば」と伝えた。また、町に対し「タイムライン始動を防災無線で放送してほしい」と改めて要望した。

(2020年11月19日付紙面より)

簡易ベッドやパーティションなどを紹介=17日、紀宝町福祉センター
2020年11月19日
4 森浦投手の活躍に期待
 「祝ドラフト2位」懸垂幕掲示  (新宮市 )

 新宮市、市体育協会、市スポーツ少年団本部は18日、市庁舎にプロ野球ドラフト会議で広島東洋カープから2位指名を受け、入団が決まった新宮市出身の森浦大輔投手の活躍を願い、応援懸垂幕を掲げた。来年1月31日(日)まで掲示される予定。

 森浦投手は現在、天理大学4年生。最速148㌔のストレートとスライダー、チェンジアップ、カーブを武器とする左腕だ。

 緑丘中学校では野球部に所属。3年生の時に和歌山県大会で優勝し、近畿大会に出場した。名門・天理高校に進み1年の夏からベンチ入り。2年で「春の選抜」に出場し、甲子園のマウンドに立った。甲子園には春夏の連続出場を果たした。

 天理大では1年の春からリーグ戦に出場し、5戦3勝、防御率0・92でMVPを獲得。秋には最多の5勝をマークし、MVPと最優秀投手を受賞している。

 森浦投手の今後の活躍に対し、田岡実千年市長は「新宮市出身の森浦大輔選手が広島東洋カープから2位指名を受けたことは、市としましても本当に喜ばしいことであり、当地方の子どもたちにとっても大きな目標になったと思います。厳しいプロの世界と聞きますが、森浦選手の1軍でのご活躍に地元新宮市から精いっぱいのエールを送ります」とコメントを寄せている。

(2020年11月19日付紙面より)

森浦大輔投手の活躍を願い、懸垂幕を掲示=18日、新宮市庁舎
2020年11月19日
5 楽しいステージ盛り上がる  新宮高吹奏楽部招き演奏会  (三輪崎小 )
2020年11月19日
6 今年も山の恵みに感謝し 新中会が山神祭を斎行 (新宮市)
2020年11月19日
7 知事メッセージを伝達  子供・若者育成支援強調月間  (新宮・東牟婁 )
2020年11月19日
8 家族で作業楽しむ  「くまの里山」がタマネギ定植体験  (那智勝浦町 )
2020年11月19日
9 櫻井文さんが快挙  中学生の税についての作文  (近大新宮中 )
2020年11月19日
10 親子でスポーツボイス体験  さくらんぼ&子育て支援セ  (紀宝町 )
2020年11月19日
11 紀宝、御浜両町で現状を確認  三ツ矢衆院議員らが視察  
2020年11月19日
12 「歩数記録表」を作成  みらい健康マイレージ  (紀宝町 )
2020年11月19日
13 会員143人32ホールで競う 町老連主催親睦グラウンドゴルフ大会 (串本町)
2020年11月19日
14 町内6カ所で引き換え開始  町民対象不織布マスク配布  (古座川町 )
2020年11月19日
15 笹立て漁が最盛期に  古座川町  
2020年11月19日
16 橋杭小や商工会に感謝状  推進たたえて新宮税務署  (串本町 )
2020年11月19日
17 3分団連携し遠距離放水  本年度秋季合同訓練実施  (串本町消防団 )
2020年11月19日
18 青春の良き一ページに  太地中で文化祭  (太地町 )
2020年11月19日
19 大きな秋の味覚を収穫  熊野川小1、2年生が芋掘り体験  (新宮市 )
2020年11月19日
20 地域で働く楽しさを学ぶ  宇久井中2年が職場体験  (那智勝浦町 )
2020年11月19日
21 お悔やみ情報
  
2020年11月15日
22 花山法皇の故事にちなみ
 古式ゆかしく紅葉祭  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、平安時代に那智山で修行した花山法皇の故事にちなんだ「紅葉祭(もみじまつり)」が営まれた。

 花山法皇が986(寛和2)年に那智山の二の滝付近で千日行をした時、秋の陽光に映える紅葉をめでて歌を詠み、その短冊を小枝に結んで滝に流したと伝わる。

 大社拝殿と那智の滝前では神事を執り行った。男成宮司が祝詞を奏上し、冠に紅葉の飾りを付け正装に身を包んだ神職や巫女(みこ)が秋の自然の恵みに感謝をささげた。

 続いて、巫女2人が紅葉の小枝を手に「豊栄(とよさか)の舞」を舞った。那智の滝前には多くの参拝者が訪れ、古式ゆかしい神事を見守った。

 大阪府から友人と共に訪れた50代男性は「お滝前で厳かなお祭りを見ることができた。今日こちらへ来られて本当に良かった」と話していた。

 男成宮司は「今年は新型コロナウイルスの影響でいつもとは違う厳しい一年だったと思う。そんな中、自然は移ろい、紅葉の美しい季節となった。自然に感謝するとともに滝の神様に変わらずのご加護をお祈りいたしました」。

 観光客の入り込み数や先日、大社周辺で発見された幻のヘビ「シロマダラ」については「団体客も増え、昨年並みに近づいてきたように思う。シロマダラは初めて見たが、来年は良い年になるのでは」と語った。

 なお、同大社によると、新年の参拝方法についてはコロナ対策を踏まえながら現在、検討中だという。

(2020年11月15日付紙面より)

那智の滝前で「豊栄の舞」を奉納した=14日、那智勝浦町の飛瀧(ひろう)神社
2020年11月15日
23 納税は「頑張った証し」
 田邉さんと久司さんに新宮税務署長納税表彰  

 新宮税務署長納税表彰がこのほど発表され、田邉毅一(きいち)さん(78)と久司博嗣さん(80)が受賞した。13日には石橋裕・新宮税務署長が2人の元を訪れ、申告納税制度の普及発展への感謝と功績をたたえて表彰状を手渡した。

 国税庁は「税を考える週間」(毎年11月11~17日)に納税意識の向上を図る取り組みを展開。納税表彰(および租税教育推進校等表彰)は税への理解を深めてもらおうと、同週間に合わせて毎年実施している。今年は新型コロナウイルスの影響で「納税表彰並びに感謝状贈呈式」は行わず、各地方の国税局長や各管轄の税務署長が個別に表彰状を手渡した。

 田邉さんは「税を納めることは当然の義務。それを果たしてきたまでのことです。まさか、このような賞を頂けるとはと驚き、うれしくもある。今後とも、さらにしっかりとした納税に励んでいきます」。久司さんは「自分が賞を頂いて良いものかと感じていますが、受賞については光栄に思っています。税金を納めた後には喜びを感じ『頑張った証し』と思える。今後も感謝の気持ちを忘れず納税の大切さを伝えていきたい」と語った。

 石橋署長は「納税道義の高揚に長年努めていただき本当に感謝しています。引き続き模範となって継続してもらいたい。コロナ禍で対面での領収よりもダイレクト納付が可能なため、積極的に協力してくれる方が多くなっているので今後ともよろしくお願いします」と話していた。

(2020年11月15日付紙面より)

石橋裕・新宮税務署長(左)から表彰状を受け取る田邉毅一さん=13日、那智勝浦町湯川のホテルなぎさや
受賞した久司博嗣さん(左)=同日、同町天満の有限会社久司商店
2020年11月15日
24 町の暮らしや祭りなど紹介
 副読本「わたしたちの紀宝町」  

 紀宝町教育委員会は、小学校社会科3、4年生用の副読本「わたしたちの紀宝町」(全32㌻)を作成。本年度から町内全5小学校で授業に取り入れている。

 小学3、4年生の社会科は「地域学習」が多く、主な学習対象を身近な地域に求めていることから、町教委では現在使われている教科書の流れに沿って副読本を作成。教科書で習う全国的な事柄を町に置き換えた形で掲載した。

 「わたしたちの住んでいるところ」「わたしたちの安全なくらしを守るために」「自然災害から人びとを守る活動」など9章で構成。教科書と似たレイアウトにしたことで、児童が教科書と副読本の内容を比較しやすいよう工夫した。

 町章や町花、木、公式キャラクター、地域に伝わる祭り、世界遺産の熊野川、御船島、七里御浜も紹介し、学校周辺や町の様子は航空写真を用いた。また、町の移り変わりが分かるよう、各小学校の昔と現在の校舎の写真を載せた。

 13日には西田健町長、西章教育長、教育委員が成川小学校を訪れ、副読本を使用した授業を見学した。同校では、新型コロナウイルス感染防止による臨時休校期間に家庭学習資料として活用した経緯もあり、児童たちは副読本のデータを見ながら、安全な暮らしを守る工夫について考えた。

(2020年11月15日付紙面より)

紀宝町教育委員会が作成した副読本
副読本を活用した授業を見学=13日、紀宝町立成川小学校
2020年11月15日
25 災害から身を守る方法提案
 市野々小学校で授業参観  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長、児童31人)で13日、授業参観があった。5、6年生9人が保護者に向けて防災学習で学んだ内容を発表し、災害から身を守る方法を提案した。

 2011年9月の紀伊半島大水害で甚大な被害を受け、児童1人が亡くなった同校では、毎年授業参観を兼ねた特別授業「市小(いちしょう)防災の日」を開催している。本年度は台風の影響で中止となったが、今回の授業参観で発表のみ実施した。

 児童は一人一人、那智勝浦町総務課防災対策室の寺本斉弘室長や和歌山県土砂災害啓発センターの坂口隆紀所長から学んだ内容をスライドにまとめて発表。6年生は過去に起きた地震災害の教訓を生かし「屋内で地震が起きたときは、玄関にいる方が安全。玄関周りは物を少なくしておくといい」「家族による防災会議を開き、避難場所や安全な経路、非常持ち出し袋の確認をしておく」など減災につなげる方法を提案した。

 参観に訪れた保護者は「本当によく調べていて驚いた」と感心。教職員は地震・津波時の避難場所や緊急連絡先を記入する「避難カード」付きの「和歌山県防災ガイド」の冊子を渡し、家庭での防災活動に役立てるよう呼び掛けていた。

(2020年11月15日付紙面より)

防災学習で学んだことを発表=13日、那智勝浦町立市野々小学校
2020年11月15日
26 弦楽器の音色楽しむ  十六夜弦楽三重奏団招き演奏会  (新宮RC )
2020年11月15日
27 紅葉進む布引の滝  熊野市紀和町  
2020年11月15日
28 適切な行動に感謝  初期消火で北村さん夫妻を表彰  (新宮市 )
2020年11月15日
29 機転利かせ詐欺被害防ぐ  コンビニ店員に感謝状  (新宮警察署 )
2020年11月15日
30 消防士の仕事を学ぶ  相野谷小3年生が見学  (紀宝町 )
2020年11月15日
31 イチョウの葉色づく  能城山本の泉蔵寺  (新宮市熊野川町 )
2020年11月15日
32 お悔やみ情報
  
2020年11月13日
33 コロナ終息、そして「前進」 熊野本宮大社で絵馬完成 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で12日、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬と小絵馬が完成した。大絵馬は24日(火)に、大しめ縄と共に大社神門に掲げられる。

 スギ材などで作った大絵馬は、横232㌢、縦113㌢。九鬼宮司が7月ごろから構想を練り、制作に着手した。新型コロナウイルス感染症の一刻も早い終息と国内外の医療関係者への感謝をささげ、青い丑を描いた。

 「困難な中にあっても新たな目標を掲げ、自分の歩幅で進んでほしい」と願いを込め、金と銀の鈴の付いたくらには「歩」、そして大きく「前進」の文字を揮毫(きごう)。九鬼宮司は「新しい生活様式などが提唱される中、国内外の多くの人が自分の方向性を模索している。来年は新型コロナが終息し、多くの人が新たなスタートを切り、自らの歩幅で目標を達成していただければ」と絵馬に込めた思いを語った。

 新宮、白浜、紀伊田辺、和歌山、周参見のJR各駅に掲げる小絵馬の丑のくらには、「未来」(田辺)、「元気」(和歌山)、「輝」(白浜)、「山海川」(新宮)、「自然と人」(周参見)と、それぞれのまちのキャッチフレーズから単語を抜粋。紀伊田辺駅、白浜駅、周参見駅には16日(月)、新宮駅には17日(火)、和歌山駅には25日(水)に授与する。旅の安全を願い、南紀白浜空港にも絵馬を贈る予定。

 同大社では3密回避のため来年の初詣における「分散参拝」を呼び掛けており、毎年境内で執り行われる「新年初祈祷(きとう)」を大斎原(おおゆのはら)で斎行する。このたび、大斎原に掲げる絵馬の制作にも当たった九鬼宮司は「太陽を背にした丑に『翔』の文字を入れ、世界中の人々が新たな一歩を踏み出し、大きく羽ばたくことのできる明るい年に」と祈念。初祈祷が大斎原で行われるのは132年ぶりという。

(2020年11月13日付紙面より)

「自らの歩幅で進んで」と絵馬を完成させた九鬼家隆宮司=12日、田辺市の熊野本宮大社瑞鳳殿
2020年11月13日
34 地域と人を愛せる文化に
 城南中でオレンジリボンの授業  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長、生徒171人)で11日、各学年を対象にした「オレンジリボン」の授業があった。生徒たちは児童虐待などへの学びを深めた。

 11月の児童虐待防止月間であるオレンジリボンキャンペーンは、2004(平成16)年に栃木県で子どもが虐待を受け、命を奪われた事件をきっかけに始まった。同校では子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいとの願いから取り組みを開始し、今年で6年目。生徒にとってはオレンジリボンを通じて保護者の気持ちを受け取り、児童虐待防止に関して学ぶ機会となっている。先月22日には、保護者や教職員がリボン約200個を制作した。

 2年生61人の授業では、森浦展行・主幹教諭が復習を兼ね、社会運動に対して支援や賛同を表す「アウェアネス・リボン」の色や意味を説明。生徒は12班に分かれ「あなたにとって、大切なものは?」「この世の中からなくなればいいと思うものは?」の問いに意見を出し合い話し合った。

 金田あすかさん(14)は「報道などで耳にするたびにつらい思いになっていました。優しさや人を敬う気持ち、助け合いを忘れず、いろんな意味で平和な世の中になってほしいです」。小口篤紀君(14)は「日本をはじめ、世界でも心を痛めることがあることを改めて感じ、知らないことがたくさんあった。先生や家族からのメッセージを目にして愛情を感じ、その言葉を支えにしていきたい」。

 森浦主幹教諭は「生徒たちの真剣に耳を傾ける姿が見られました。それぞれの考えを出し合い、内容の重要さを理解しながら取り組んでいた。授業を通して温かい気持ちになってもらい、地域と人を愛せる文化をつくっていってもらえれば」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

児童虐待などについて話し合う生徒=11日、新宮市立城南中学校
2020年11月13日
35 釣りの技術に接遇力上積み
 アドバイザリースタッフ研修  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が9、10日の2日間、串本海中公園センター研究所内で人材育成講座「アドバイザリースタッフ研修」を開いた。地元の人材が持つ知的資源を誘客に強く生かすための試みで、20人が全体または部分的に受講して接遇向上に励んだ。

 この研修会は、環境省「本年度国立・国定公園への誘客の推進事業」の採択を受ける事業「本州最南端自然を学べる環境学習型フィッシングプログラム整備事業」の一環。同プログラムを展開するに当たって同協会は非常勤有償のアドバイザリースタッフの起用を想定し、近日実施するモニターツアー「串本環境学習フィッシングプログラム」をサポートする人材をその候補に見据えて受講を呼び掛けた。

 町内近隣の釣り好きに接遇力を高めてもらい、持ち前の技術を安全かつ円滑に波及してもらうことで釣り好きの串本ファン、ひいてはリピーターを増やすのが起用の狙い。

 大阪・とんぼりリバークルーズなどの実績を持つ株式会社インプリージョンのプロデューサー・森なおみさんを講師に迎え、2日間計3時間の中でガイドの基礎やおもてなしを学んだほか、元・串本海中公園センター水族館長で現・同協会事務局長の宇井晋介さんから串本の海の魅力を聞くなどした。

 2日目は主におもてなしの研修で、森さんはコミュニケーションにおける第一印象の構成要素や自己紹介における六つのポイント、笑顔・おじぎ・傾聴の種類と種類ごとの意味や狙い、おもてなし実践時の五つ道具などを考えるべき点として紹介した。学んだ事柄の実践をグループワークなどで促し、人と向き合うときの緊張を解き姿勢を正す、笑顔を魅力的にする口角の作り方といった知恵も紹介して候補の成長を後押し。「ゲストをもてなす皆さんが大切。まちの観光大使、というつもりでウエルカムを発揮してほしい」と活躍を期待した。

 研修の様子は同社のオダギリサトシ代表取締役も見守り、時折ムードメーカーとして参加。宇井さんは「学んだ事柄はさまざまな面で串本を伝える一助になると思う」と汎用(はんよう)を促しつつ、本題のフィッシングプログラムへの支援を呼び掛けて締めくくった。

(2020年11月13日付紙面より)

おもてなしの発想を学ぶアドバイザリースタッフ候補ら=10日、串本海中公園センター
2020年11月13日
36 那智山で幻のヘビ?
 職員がシロマダラ発見か  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)周辺の防災道路で11日、同社の職員が作業中に幻のヘビ「シロマダラ」と思われる個体を発見した。体長は60㌢ほどで、12日夕方には山に返す予定。

 シロマダラは日本の固有種で低山地の森林などに生息している。夜行性で個体数も少ないことから目撃例も数少なく、幻のヘビといわれている。

 同社の花井啓佑権禰宜(ごんねぎ)(27)は「夜行性のため、人の多い日中には見られるのは珍しいようです」。

 シロマダラと思われる個体の発見については「世界遺産・熊野那智大社には昔ながらの自然が色濃く残っている証しだと思う。無毒のため、参拝者を傷つけることもないので山にそのまま返させていただきます」と話していた。

(2020年11月13日付紙面より)

シロマダラと思われる個体=11日夜、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年11月13日
37 那智中が近畿大会へ
 県中学校バレーボール新人大会で優勝  
2020年11月13日
38 花々で神内を癒やしの里に  生き活き協のグループが作業  (紀宝町 )
2020年11月13日
39 木の実など飾り秋のリース  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2020年11月13日
40 秋晴れの下でプレー楽しむ  讃寿会、大寿クラブが開催  (GG大会 )
2020年11月13日
41 将来の進路選択見据え  新宮高校で進路講演会など  (新宮市 )
2020年11月13日
42 互いの地域について学ぶ  北山小と名田小が交流  (北山村 )
2020年11月13日
43 晴天の下グラウンドゴルフ大会楽しむ 熊野川ふれあい交流事業 (新宮市熊野川町)
2020年11月13日
44 ちゃぐりん大会で優勝  串本少女バレースポ少  (串本町 )
2020年11月13日
45 さまざまな表現で魅了 中学校で文化祭や学習発表会 (新宮市・那智勝浦町)
2020年11月13日
46 お悔やみ情報