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2020年11月21日
1 「もし今日地震が起きたら」
 東京海上日動が防災授業  (新宮市 )

 東京海上日動火災保険株式会社(広瀬伸一社長)は19日、新宮市立王子ヶ浜小学校(山本眞也校長、児童340人)で「ぼうさい授業(地震・津波編)」を開催した。5年生56人が、「もし今日地震が起きたら」と考え、地震発生のメカニズムや災害時の避難方法、事前の備えについて学んだ。

 同社は「お客様の信頼をあらゆる事業活動の原点におき、『安心と安全』の提供を通じて豊かで快適な社会生活と経済の発展に貢献する」という経営理念の下、各地域で地方創生に取り組んでいる。防災啓発授業は2012年に開始したボランティア活動で、20年3月末までに全国の小学校・特別支援学校などで約680回実施し、約4万8900人の子どもたちが受講している。

 この日は東京海上日動新宮支社の柳浦崇章支社長、古川直子副主任、南保険の南卓志さんの3人が講師を務めた。古川副主任は日本周辺で北米、太平洋、フィリピン海、ユーラシアの4プレートが接するため、1日約300回の地震が起こっていると紹介。実験映像や想定映像で、通常の波と津波の違いや日本近海で起きた津波が海を伝わって世界中に影響を及ぼすことを伝え、「日本だけでなく、海外の地震にも気を付ける必要がある。王子ヶ浜小学校は海の近くにあるので、地震が起きたらすぐに高い場所へ逃げて」と呼び掛けた。

 児童たちは地震が起きたときに必要になる物として「余震に備えたヘルメット」「火がなくても食べられる非常食」「家族を探すための顔写真」などの意見を述べ、家族で非常用持ち出し袋を準備することの重要性を再確認していた。

(2020年11月21日付紙面より)

非常用持ち出し袋の中身を考える=19日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2020年11月21日
2 健康目指すとともに交流を
 ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地のイササジコンストアは16日、同町のブルービーチ那智で「ノルディックウオーキング健康講座」を開いた。先月開催された講座受講者や新規受講者など町内外から30人が参加。日本ノルディックウォーキング協会公認マスタートレーナーでエヌウォーカー倶楽部代表の藤川真司さんが実技指導などを行った。

 ノルディックウオーキングとは2本のポールを使用した新しいフィットネススポーツ。「腰や膝など下半身の負担を減らす」「全身運動のため、通常のウオーキングの1・2倍以上の運動効果が期待できる」などの特徴があり、世界中で1000万人を超える愛好家がいるとされる。

 新規受講者は午前中にノルディックウオーキングの特徴や効果を学び、午後からは先月受講した参加者らとブルービーチ那智で合流した。

 一同は藤川さんの指導の下、体操やストレッチを入念に行い、ポールを装着。基本を学んだ後に、芝生の上や砂浜を歩いて汗を流した。

 藤川さんは「前回からポールを持って歩かれた方はいらっしゃいますか。少しずつでも継続していただければ健康につながります」と呼び掛けた。

 同店店主で町主催のノルディックウオーキング教室で講師を務める湊谷洋子さんは「藤川先生が代表を務めるクラブの方々にも那智勝浦町へ来ていただき、一緒にノルディックウオーキングで健康になりながら交流を深めていきたいです」と語った。

(2020年11月21日付紙面より)

景色を楽しみながらノルディックウオーキングに取り組んだ=16日、那智勝浦町のブルービーチ那智
藤川真司さん
2020年11月21日
3 安全・安心な地域社会の実現を
 西田健会長が決意示す  

 三重県町村会(会長・西田健紀宝町長)は16日、津市のグリーンパーク津で創立100周年記念式典を開催した。

 1920(大正9)年10月24日、当時の県内377人の全町村長出席のもと、県議会議事堂で発足式が行われ、前身である三重県町村長会を設立。47(昭和22)年、三重県町村会に改称し、昭和、平成の大合併を経て15町で迎えた令和の現在に至るまで、町村自治の振興発展に資するため、町業務に対する支援事業などの展開に努めてきた。

 記念式典であいさつに立った西田会長は、三重県町村会、全国町村会の創設に尽力した先人の功績をたたえ「地方自治の進展のために、県内15町が一致結束し、地域特性や資源を生かした施策を展開しながら、安全で安心して暮らせる地域社会の実現と未来を見据えた持続可能な地域づくりに誇りを持ってまい進したい」と述べた。

 また「政務活動機能をさらに強化し、喫緊の地域課題や情勢の変化に対応した適時の要望活動を行うなど、町村会としての役割を果たしていく」とした。

 創立100周年記念自治功労者特別表彰、鈴木英敬知事らによる来賓祝辞に続いて「本会創立の根幹である政治活動等をさらに充実させ、15町一丸となって、コロナ禍後の新しい分散型社会の構築と、魅力あふれる持続可能なまちづくりに取り組んでいくことをここに決意する」などと宣言した。

(2020年11月21日付紙面より)

創立100周年を記念してあいさつする西田健会長=16日、津市(紀宝町提供)
2020年11月21日
4 プロの舞台芸術に親しむ
 教育会の町内音楽鑑賞会  (古座川町 )

 古座川町民体育館で19日、町内音楽鑑賞会があり保育所年長児と小中学生約175人(主催者発表)がプロの舞台芸術に親しんだ。

 同町教育会(濵地久夫会長)が主催する晩秋恒例の文化行事。西暦奇数年に連合音楽会、同偶数年に音楽鑑賞会を隔年実施していて、本年度は後者の巡りに当たる。

 例年は保護者や地域住民を観客に迎える公開行事として開いているが、本年度は感染症予防のため児童生徒と町立保育所年長児、および引率の教員らのみ参加。さらにフィジカルディスタンスを確保するため年長児・児童組と生徒組の2グループに分かれ、入れ替わりで40分ずつ鑑賞する形とした。

 出演は広島県に拠点を置く楽団「ゾリステン・ドライエック」。ドイツで結成されメディア出演も含め国内外で年間260公演をこなし、学校を対象にした公演も通算2700回を超える評価を得ている。今回は総合舞台芸術という観点で園児児童向けと生徒向けの各プログラムを準備し、団員5人(演奏3人、踊り手2人)で公演に臨んだ。

 生徒対象の公演実施に当たり濵地会長は「本物の音楽に触れる絶好の機会。耳を澄ませて音のハーモニーを味わってほしい」とあいさつ。団員はクラシック、ジャズ、ポップスとジャンルも多彩に演奏を重ね、楽曲に合うダンスなどのパフォーマンスも繰り広げた。

 演奏の合間ではサクソフォンやトロンボーン、ドラムセットなどの楽器紹介があり、木管楽器にはリードがあるが金管楽器にはなく唇を震わせて音を出すといった豆知識も披露。終盤では「(感染症予防で)声は出せないが体は動かせる」と呼び掛け、演奏と観客の踊りで音楽の楽しさを共有するなどして締めくくった。

 2年前に引き続いて演奏、そして新たにダンスを届けた同団。福間修人副代表は「やはり生の楽器演奏の迫力を楽しんでもらうこと、そして今回のような総合舞台芸術に感激し『こういう分野もあるんだ』と知ってもらえたら、われわれも活動をする意義ができてうれしい」と話し、鑑賞した子どもの音楽活動への関心の高まりを期待した。

(2020年11月21日付紙面より)

生徒対象の公演。総合舞台芸術を繰り広げる団員=19日、古座川町民体育館
2020年11月21日
5 事業者のために誘客戦略を  市民有志が教育長に要望  (新宮市 )
2020年11月21日
6 日頃の感謝を伝える  三輪崎保が警察署見学  (新宮市 )
2020年11月21日
7 みんなで楽しい発表会  那智勝浦町立3保育所で  
2020年11月21日
8 人権尊重への願いを込め  25日までポスター展  (まなびの郷 )
2020年11月21日
9 雨の中、がん研究支援呼び掛け  26回目の「生命の駅伝」  
2020年11月21日
10 応募多数で倍率2.17倍に  紀の宝プレミアム商品券  (紀宝町 )
2020年11月21日
11 疫病退散の思いを込めて  熊野本地仏の護符配布へ  (古座川町 )
2020年11月21日
12 山腹の負傷者を連携救出  串本消防署救助救出訓練  (串本町消防本部 )
2020年11月21日
13 新宮納税協会会長賞受賞  税に関する高校生の作文  (串本古座高校 )
2020年11月21日
14 5小学校へ感謝状贈呈  「人権の花運動」写真コンテスト  (新宮・東牟婁 )
2020年11月21日
15 安心のために道を整備  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2020年11月21日
16 22日はふるさと誕生日  和歌山県  
2020年11月21日
17 お悔やみ情報
  
2020年11月18日
18 釣り人などの転落想定し
 消防本部が夜間潜水訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は16日夜、同町の那智漁港で夜間潜水訓練を実施した。参加した職員5人は暗闇の中で、捜索などのさまざまな訓練に取り組んだ。

 この訓練は年に2回行われ、今年度は1回目となる。同本部によると、釣り人などが夜間、海に転落したと想定し、訓練は本部で準備や出動するところから開始されているという。

 現場到着後は関谷好生(よしお)潜水隊長の指示の下、職員たちは迅速に装備を身に着け、それぞれの持ち場に就いた。訓練用の屋外用照明を点灯させ、一斉に海へ入水し、本番さながらの捜索活動に取り組んだ。

 また、この日は新人2人が参加しており、その教養訓練も兼ねて行われた。暗闇の中で潜水し、ライトの有無による視界の違いなどを学んでいた。

 関谷潜水隊長は「夜間の潜水作業はさまざまな事故の危険性もあるため、それらに注意しながら身をもって現場での体験をしてもらうことが目的」。

 訓練を通して「実際に事案が発生した際は現場到着を早め、迅速な行動が行えるように取り組んでいる」と話した。

(2020年11月18日付紙面より)

暗闇の満潮の中、訓練に取り組んだ=16日夜、那智勝浦町の那智漁港
訓練内容の確認などを行う
2020年11月18日
19 生徒3人が入賞し感謝状も 本年度中学生税作文表彰で (西向中)

 串本町立西向中学校(山下哲治校長、生徒13人)で16日、中学生の税についての作文表彰があり、新宮税務署管内で最高位となる大阪国税局長賞に入賞した岡野明音さん(3年)ら生徒3人が賞状の伝達や贈呈を受けた。併せて新宮納税貯蓄組合連合会から同校へ感謝状が贈られた。

 税を考える週間(11月11~17日)の記念行事として回を重ねる同表彰。例年は式典を開いてたたえているが、本年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため式典を中止し、高校生の税の作文表彰と同様に入賞者を訪ねる形を取っている。

 中学生の税についての作文表彰は本年度、全国で約31万4000編、同局管内で6万938編の応募があり、同局長賞は同局管内から16編が選ばれている。同署管内では那智勝浦町立下里中学校の生徒作品以来3年ぶりの入賞。岡野さんと共に雑賀和さん(3年)の作品が東牟婁郡町村会会長賞、潮﨑芽依さん(3年)の作品が新宮納税貯蓄組合連合会特選にそれぞれ選ばれている。

 この日は新宮・東牟婁租税教育推進協議会会長でもある新宮税務署の石橋裕署長と新宮納税貯蓄組合連合会の森川起安会長ら一行が来校。生徒教職員一同で見守る中、石橋署長から同局長表彰、森川会長から他2賞と感謝状を生徒3人や山下校長に伝達、贈呈した。

 岡野さんは今回、自身の経験から得た気付きと関心の高まりをつづった作品「繋(つな)がり」を応募。表彰を受け「書いている時はこんな大きな賞をもらえるとは思っていなかったので、すごくうれしいし、家族に助けてもらい自分も頑張って書いたことが伝わったのかなと思う。これからもっと税について考え、大人になると税を納める機会も多くなるのでしっかりとした大人になれるよう頑張ろうという気持ちになった」と喜びや気持ち改まるところを語った。

 同校は21日(土)に開く文化祭の中で作品発表の場を設け、3人それぞれの思いを生徒教職員とその家族で分かち合うとしている。

(2020年11月18日付紙面より)

(左から)森川起安会長、潮﨑芽依さん、雑賀和さん、岡野明音さん、山下哲治校長、石橋裕署長=16日、串本町立西向中学校
2020年11月18日
20 地区の現状や活動を発表
 地域支え合いにかかる勉強会  (新宮市 )

 新宮市と市社会福祉協議会は16日、市役所別館で「令和2年度地域支え合いにかかる勉強会」を開いた。市内の民生委員や福祉委員ら約50人が参加し、コロナ禍における地区の現状や今後の活動などを話し合った。

 勉強会は10月18日に同館で開催された地域支え合いフォーラム「みんなでつくろう!わがらのまち~しんぐうで暮らし続けるために今できること~」を基に、新型コロナウイルスの影響により各地区が抱えている問題や、この先どのような支えや助け合いの活動ができるかなどの意見を出し合う機会の場を設けようと実施した。

 同フォーラムは、地域に必要な支え合いについて理解を深めることを目的に行われ、市では「住み慣れた地域で生き生きと暮らしたい」という市民の思いを実現するため、地域包括システムの構築を目指している。

 冒頭、同協議会生活支援コーディネーターの福島圭さんがフォーラムのプログラムを振り返り、参加者らから収集したアンケート結果を紹介。コロナウイルス感染拡大に配慮した地域福祉活動の展開として九つのポイント▽担い手同士で話し合う▽感染防止などについて担い手自身が正しい知識を身に付ける▽福祉活動の再開方法などを検討する▽活動に使える補助金・助成金などを活用する▽利用者が安心して参加できるように適宜情報を提供する▽福祉活動などの再開に向けて地域の理解を得る▽市区町村社協によるバックアップ・支援体制などを確立する▽ボランティア活動保険の加入▽全国取り組み事例を参考に新たな地域住民などによる福祉活動を創設する―を挙げた。

 意見交換では、参加者が8グループに分かれてコロナ禍でも可能な活動やできないこと、対策などを協議。「児童の下校時の見守りの実施」「ふれあいサロンは再開のめどが立っていない」「3密が避けられない状況が多い」など、さまざまな現状を発表していた。

(2020年11月18日付紙面より)

さまざまな意見を交換し話し合う参加者=16日、新宮市役所別館
2020年11月18日
21 来年のえと「丑」絵馬 熊野本宮大社が新宮駅へ 

 田辺市本宮町、熊野本宮大社の九鬼家隆宮司が17日、新宮市徐福のJR新宮駅を訪れ、来年のえと「丑(うし)」の絵馬を渡した。熊野三山の絵馬がそろい次第、改札付近の駅ホームに飾られる。

 スギで作った絵馬の大きさは縦98㌢、横157㌢。新型コロナ終息と「困難な中にあっても新たな目標を掲げ、自分の歩幅で進んでほしい」との願い、そして国内外の医療関係者への感謝を表し、青い丑を描いた。

 背中の新宮市をイメージした緑色のくらには、市のキャッチフレーズ「海・山・川が輝く 世界遺産のまち」から抜粋した「山海川」の文字を揮毫(きごう)した。

 九鬼宮司は「新型コロナが一日でも早く終息し、各駅に再びにぎわいが戻ってくれば。多くの人にとって明るい一年であってほしい」と述べ、運行の安全を願った。

 同駅では、11月単月で約50%、年度ベースでは60%以上、収入が落ち込んでいるという。小谷典史駅長は「6月に新宮駅に赴任してきたので、初めてのことで感激している。一日でも早く終息し、熊野の地に多くのお客さまが来ていただける日が来ることを心から願っています」と話していた。

 この日は、同市徐福の熊野御坊南海バス株式会社と新宮警察署を交通安全慰問した。毎年実施しており、九鬼宮司が肌守り、ステッカーを授けた。

(2020年11月18日付紙面より)

小谷典史駅長(左)に絵馬を手渡す九鬼家隆宮司=17日、新宮市徐福のJR新宮駅
2020年11月18日
22 3校代表6人が書評で競う 中学生ビブリオバトル大会 (串本町)
2020年11月18日
23 かかりつけ医に「まず電話」  相談・診療・検査体制を見直し  (和歌山県 )
2020年11月18日
24 部落の歴史に学ぶ  人権教育地方別研修会で外川正明さん  (和歌山県教委 )
2020年11月18日
25 ドッジボールで真剣勝負  新翔高校でクラスマッチ  (新宮市 )
2020年11月18日
26 児童が聴覚障害を学ぶ  太地小で講師招き福祉学習  (太地町社協 )
2020年11月18日
27 会員力作の寒蘭を楽しむ  太田川蘭友会が展示会  (那智勝浦町 )
2020年11月18日
28 近隣市町の飲食や雑貨並ぶ  ブルービーチナチマーケット  (那智勝浦町 )
2020年11月18日
29 まちなか散策楽しむ  遠足で新宮市に出向く  (うどの幼 )
2020年11月18日
30 日本一を願いながらプレー  巨人のセ・リーグ優勝を祝う記念GG大会  (紀宝町 )
2020年11月18日
31 心一つに合唱など披露  矢渕、相野谷中が文化祭  (紀宝町 )
2020年11月18日
32 お悔やみ情報
  
2020年11月10日
33 源泉の一番湯を奉納
 那智大社で規模縮小し献湯祭  (南紀勝浦温泉旅館組合 )

 南紀勝浦温泉旅館組合(清水貞吾組合長、組合員10館)は8日、那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で「献湯祭(けんとうさい)」を営んだ。組合員らが参列し、朝一番に源泉からくみ上げた温泉水を神前に奉納した。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から宿泊客の参列参加や餅投げも行わず規模を縮小して実施した。

 神事では各旅館の代表者らが14個のたるに入れた源泉の一番湯を順に神職に手渡し供えた。

 所用で欠席した清水組合長に代わり、野口滋己(しげき)副組合長が代表して玉串を奉てん。一同は自然の恵みに感謝し、業界の繁栄とコロナ終息を祈願した。

 男成宮司は「自然の恵みに感謝するとともに各旅館のご繁栄、コロナ終息を祈願した。各地で巣ごもりが続いている。旅行でリフレッシュしたい方々のためにも仕事にご精励いただけましたら」と語った。

 野口副組合長は「4~6月は前年比で100%近く客足が減少した。しかし、町の宿泊クーポンや県のリフレッシュキャンペーン、国の『Go To トラベル』、修学旅行の県内実施により、9月以降は組合全体で前年と同程度に戻った。10月も前年並みになると思う」。

 今後については「本日は各旅館の繁栄とコロナ終息を祈りました。各旅館とも感染症対策はしっかりとしているため、安心してお越しください」と語った。

 同組合によると、組合員10館の収容力は762室で、3200人だという。

  □    □

■青岸渡寺では追善法要



 献湯祭を終えた一同は那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)に向かい、物故者追善法要を営んだ。

 法要は南紀勝浦温泉の礎を築き上げ故人となった経営者や従業員などの功績に感謝し、冥福を祈るもので髙木亮英副住職らが読経を行った。

 野口副組合長が「43回目の法要として、礎を築かれた皆さまに感謝するとともに、組合員一同、創意工夫をもって業績の向上に励み、観光産業の発展に努力します」と追悼の言葉を述べた。

 髙木副住職は「コロナの影響などで厳しい状況にあるが、皆さまの力を合わせ、この難局を乗り越えてください」と語った。

(2020年11月10日付紙面より)

一番湯の奉納に向かう南紀勝浦温泉旅館組合一同=8日、那智勝浦町の熊野那智大社
追善法要が営まれた=同日、那智山青岸渡寺
2020年11月10日
34 子育てに優しい町づくり
 保育サービス講習会開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域子育て支援センター(戸塚ゆう子センター長)は7日、同町福祉健康センターで「保育サービス講習会」をスタートさせた。地域住民7人が参加し、子育て支援の基礎や心得、親子の気持ちを尊重した寄り添い方などを学んだ。

 本年度初の取り組み。子育て世代の労働時間や労働形態が多様化する中、子どもの送迎や残業時の預かりなど、既存の保育所・保育園での一時預かりサービスでは対応できない保育ニーズに応えることが目的で、町民からの要望があって実現した。基本的な知識・技術を習得した保育サービスの提供者を養成するとともに、母親同士の自助グループづくりを促す狙いもある。

 講師は町の保育士や救急救命士、管理栄養士、かづこ助産院の本舘千子(もとだて・かづこ)院長、NPO法人Com子育て環境デザインルームの松本千賀子理事長ら。全24時間の講習を修了すると、保育活動に際して一般財団法人女性労働協会の補償保険に加入できる。

 この日は戸塚センター長が「保育の心」と題して講話。活動時の安全で快適な空間づくりや、事前打ち合わせなどでコミュニケーションを取ることの重要性を解説し、「困ったときに『助けて』と言える人がいる、わが子の成長を共に喜んでくれる人がいるというのは、親にとってとても心強いこと。皆さんの活動が、子育てに優しい町づくりにつながる。地域の良き子育てパートナーになってほしい」と呼び掛けた。

(2020年11月10日付紙面より)

講習を受ける参加者たち=7日、那智勝浦町福祉健康センター
2020年11月10日
35 秋の深まりを楽しく
 商工会青年部が「屋台deランチ」開催  (紀宝町 )

 紀宝町商工会青年部(玉置一貴部長)は8日、同町の鵜殿港で「屋台deランチ」を開催した。新型コロナウイルスの影響で遊び場も限定されている子どもたちに、屋台の雰囲気を味わってもらいながら、親子や友達同士に楽しみの場を提供するのが目的。青年部初の試みで、ゲーム機、米、お菓子の詰め合わせなどが景品の抽選会もあり、秋の休日は最後までにぎわった。

 連絡先を記入し、検温を済ませて入場できる会場は、鵜殿ふれあい会館の裏手。焼きそば、ホットドッグ、フライドポテト、ソフトドリンクなど子どもたちに人気のメニューをそろえた屋台が並び、ほとんどが100円という安さで、売り手は青年部員が担当。屋台前に行列ができるほどの人気を集めた。コンテナを並べて設けた席も、間隔を空けてコロナの感染予防に配慮。会場のあちこちで、歓談を楽しむ様子が見られた。

 2家族6人で訪れた町立井田小1年の谷口來未(くるみ)さん(6)は、この集いを母親に教えてもらったという。仲間同士でラムネやかき氷、フライドポテト、焼きそばなど囲み「どれもおいしい」と笑顔を浮かべた。母親と妹の3人で来た町立鵜殿小4年の芝鼻美唯菜(みいな)さん(9)はやや肌寒い天候にもかかわらず、フライドポテトとともにかき氷も味わって「寒くないし、大丈夫。おいしかった」と元気。2人は「楽しい」と口をそろえ、玉置部長も「遊び場所を提供したかった。うれしい」と話し、予想以上の好評さを喜んだ。

(2020年11月10日付紙面より)

晩秋の一日を楽しく=8日、紀宝町の鵜殿港
屋台の前も行列でにぎわう
2020年11月10日
36 防火意識高揚を啓発
 秋の火災予防運動初日に  (新宮市 )

 秋の全国火災予防運動(9~15日)に伴い、各地の消防は9日、防火広報を実施した。新宮市消防本部(越水薫消防長)では新宮、熊野川の2地区に分かれて住民らに防火意識の高揚を呼び掛けた。今年の全国統一防火標語は「その火事を 防ぐあなたに 金メダル」。

 市消防本部で行われた新宮地区の出発式には丹鶴、千穂、蓬莱、三輪崎、佐野、高田、警備の7分団から26人が参加。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は団員数を縮小しての実施となった。竹内由定団長は「これから寒くなり火災の起こりやすい季節となる。防火広報活動をしっかりやっていただき、火災予防に役立つようにお願いします」と訓示。

 出発式に駆け付けた田岡実千年市長は、団員らの日頃の尽力に感謝を述べ「空気が乾燥し火災が発生しやすいこの時季は、市民一人一人が火の用心を心掛けていただけるように広報活動を」と呼び掛けた。団員らは各分団の消防車両に乗り込み、各地区の広報に向かった。

 15日(日)には新宮地区と熊野川地区の8カ所で総合訓練を実施する。

 期間中の全国重点目標は▽住宅防火対策の推進▽乾燥時および強風時の火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽特定防火対象物などにおける防火安全対策の徹底▽製品火災の発生防止に向けた取り組みの推進▽多数の者が集合する催しに対する火災予防指導などの徹底―の6点。

 市消防本部では▽住まいの防火対策を進めよう▽延焼拡大危険性の高い地域を中心とした火災予防対策や警戒を徹底しよう▽放火されない環境づくりを進めよう▽防火管理体制の徹底を図ろう▽電気用品、燃焼機器、自動車などの適切な使用・維持管理を徹底しよう▽火気器具・危険物は正しく取り扱いましょう―の6点を重点に実施する。

 市消防本部管内で今年1~10月に発生した火災は、住宅火災4件、その他火災4件の計8件で、昨年同期より4件減少した。

(2020年11月10日付紙面より)

各分団が防火広報活動に出発した=9日、新宮市消防本部
2020年11月10日
37 活字を読む以外の読書体験  大人のためのおはなし会  (串本町図書館 )
2020年11月10日
38 1200人が鑑賞に親しむ  第16回串本町民総合展  
2020年11月10日
39 両町管内で防火パレード  秋季全国火災予防運動始まる  (串本町・古座川町 )
2020年11月10日
40 自然に親しみ山歩き  「歩け歩け教室」開講  (新宮市 )
2020年11月10日
41 体や心の変化など学ぶ  城南中で思春期講座  (新宮市 )
2020年11月10日
42 親子で一緒に身を守ろう  宇久井小で護身術体験  (那智勝浦町 )
2020年11月10日
43 「大きな夢を目指して」  Start Up Me 硬式野球  (新宮高校硬式野球部OB会 )
2020年11月10日
44 ウオークラリー楽しむ  1~4年生が秋の遠足  (成川小 )
2020年11月10日
45 防火意識の向上呼び掛ける  秋季全国火災予防運動でパレード  
2020年11月10日
46 本番さながら迅速に  建設業組合も復旧合同訓練に初参加  (御浜町 )
2020年11月10日
47 お悔やみ情報