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2019年02月17日
1 100㌧の雪山設営
 17日の「雪まつり」前に到着  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場前に16日、翌17日に開催される「第24回商工祭・南の国の雪まつり」で使われる約100㌧の雪が長野県白馬村から大型トラック8台で運ばれ、メイン会場の役場駐車場前に雪山が設営された。

 昭和61年に始まった、南国の子どもと雪の触れ合い企画。

 17日は午前8時30分から雪山を開放。「熊野朝市」や物産展、バザーが開かれ、9時30分からステージイベントが始まる。雪像コンテストや近くの機関車公園ではヤギや犬との触れ合いコーナーなどもあり、午後3時の「お菓子な餅まき」までさまざまなイベントが繰り広げられる。

 当日は、会場周辺に駐車場が無いため、主催者は公共交通機関やシャトルバスの利用を呼び掛けている。バスの停車場は那智漁港、JR紀伊天満駅近くのパルスイン勝浦、ホテル浦島駐車場、築地の中西商店前、茶ケ浦に設置。ここから出るシャトルバスが無料で利用できる。午前8時~11時、午後1時~3時の間、那智漁港から茶ケ浦間をピストン運行する。バスに乗ると、珍しい景品が当たる「お楽しみスタンプラリー」に参加できる。

(2019年2月17日付紙面より)

雪山の完成を待つ子どもたち=16日、那智勝浦町築地
2019年02月17日
2 体育文化会館で初合宿
 神戸大学卓球部  (那智勝浦町 )

 神戸大学の卓球部は14日、那智勝浦町入りし、18日(月)まで町体育文化会館で春季合宿を行っている。初日の14日は合宿参加メンバー36人を迎え、町観光協会の花井啓州会長らが出席して歓迎式が開かれた。

 歓迎式には町、同協会のほか、南紀くろしお商工会、南紀勝浦温泉旅館組合、同町民宿組合、休暇村南紀勝浦の代表者や関係者、町体育協会元卓球部長の中西毅さんが出席した。

 同大学卓球部の合宿は同町では初。合宿責任者の津田健裕さん(20)によると、同町での合宿経験を持つ近畿大学や同志社大学の担当者の薦めもあり、同町に決めたという。合宿は、春と夏の2回実施しており、春季は親睦を兼ねて大阪市立大学など関西の六つの大学の卓球部からゲストを受け入れ全体のレベルアップを図っている。

 歓迎式では堀順一郎町長の歓迎のメッセージを町観光企画課の職員が代読。花井会長は町内の名所を紹介し、「今後もぜひ来町を」と呼び掛けた。旅館組合の職員が、平安衣装姿で学生らにお土産のタオルを手渡し、飲料の差し入れもあった。

 女子主将の仲絢香さん(20)は、「バスで移動中に見た海がとてもきれいでした」。男子副主将の前田忍さん(20)は「春季関西学生リーグ1部入りを目指しています。今回の合宿で力を付けたい。時間はないと思いますが、那智山に興味があります」と話し、町を挙げての出迎えに感謝の言葉を述べた。

(2019年2月17日付紙面より)

神戸大学の合宿初日に集まった皆さん=14日、那智勝浦町体育文化会館
出迎えに感謝する前田忍男子副主将(左)、仲絢香女子主将
2019年02月17日
3 地元の企業知っとこ!
 高校生対象に企業説明会  (新宮市 )

 ふるさとUターンフェア実行委員会は14日、新宮市立総合体育館で「地元企業知っとこガイダンス2019」を開催した。地方公共団体、サービス業、金融業など20社が会社の概要などを説明。和歌山県立新宮高校(12人)、県立新翔高校(80人)、三重県立紀南高校(91人)の生徒ら計183人が参加した。

 高校生たちに地元で働くことの良さを知ってもらい、若年層の都市部への流出を抑止しようと新宮市、那智勝浦町、新宮商工会議所、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織する同委員会が開催。今年で3回目となる。

 開会にあたり、勢古口千賀子・実行委員長が「就職する方はもちろん、進学する方にも、進学先で地元の良さを広めていただきたい」などとあいさつ。生徒たちは事前に希望していた3社のブースを回り、各企業の担当者から説明を受けた後、気になったことについて質問した。

 新宮高校の坂本健一さん(2年)は「そこで働いている人たちが説明してくれることによって、職場や人の雰囲気が感じられて良かったと思います」と話していた。

(2019年2月17日付紙面より)

183人の高校生が参加したガイダンスの様子=14日、新宮市立総合体育館
2019年02月17日
4 認知症予防に効果あり
 音楽体操の研究結果を報告  (紀宝町 )

 御浜・紀宝フォローアップ・プロジェクトの結果説明会が15日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。

 三重大学附属病院認知症センターの佐藤正之センター長が、認知症予防を目的に両町で実施してきた「音楽体操」の効果を発表した。

 両町と三重大学、ヤマハ音楽振興会の産学官連携で2011年度から御浜・紀宝プロジェクトが始まった。「音楽付きの運動は音楽なしの運動より認知機能への効果が高い」と仮説を立て、地域の健常高齢者を対象に音楽あり・なしの運動を1年間行い、その前後での認知機能の変化を調べてきた。

 対象者の肺活量や視空間認知、記憶検査などを検査した結果、運動は体と脳に良く、音楽が付いた運動はさらに脳に良いことが明らかになった。

 紀宝町では取り組みを継続しようと、13年度から音楽体操の「きほうまちかどエクササイズ」を開始。今年度は61人が参加し、月に3回、音楽に合わせた運動に取り組んでいる。

 説明会にはエクササイズの教室生ら60人が参加。佐藤さんは、認知症に対する音楽療法やプロジェクトの経過などを報告した。

 13年度から5年間の効果を17、18年度にフォローアップ・プロジェクトとして検証してきた。

 佐藤さんは5年間の変化をデータで示した上で、「運動回数が多いほど、記憶と精神運動速度がより良好になる。現時点で認知症の予防効果が科学的に認められている活動は運動であり、音楽を組み合わせることでその効果が増強されることがプロジェクトで分かった」とまとめた。

(2019年2月17日付紙面より)

60人が参加したプロジェクトの結果説明会=15日、紀宝町のまなびの郷
1月に行われた「きほうまちかどエクササイズ」
2019年02月17日
5 決算報告や役員改正など 新商(新翔)高校同窓会総会 (新宮市)
2019年02月17日
6 学校版画展審査会  17日まで三輪崎小で「新宮展」  (東牟婁地方美育教会 )
2019年02月17日
7 ジュニア駅伝に向け出発  家族、関係者らを前に健闘誓う  
2019年02月17日
8 地域の課題知り解決策検討  大阪市立大学が新宮市へ  
2019年02月17日
9 読書環境とまちづくり  図書館司書らが意見交わす  (那智勝浦町 )
2019年02月17日
10 三重県立高校前期選抜試験結果  後期出願受け付けは22日から  
2019年02月17日
11 テーブルマナーの心得学ぶ  尾呂志中3年生が講習会  (御浜町 )
2019年02月17日
12 議員定数特別委を設置  各委員会の委員決まる  (紀宝町議会 )
2019年02月17日
13 1日3回しっかり磨いて  鵜殿小で歯磨き教室  (紀宝町 )
2019年02月17日
14 お弓行事や剣道形奉納  下里神社で「お弓祭り」  (那智勝浦町 )
2019年02月17日
15 1年の成果を披露  丹鶴幼でお茶ごっこ  (新宮市 )
2019年02月17日
16 元気な歌や踊りを披露  三輪崎保育園の園芸会  (新宮市 )
2019年02月17日
17 文化複合施設整備予算が可決 18時間以上に及ぶ議論の末 (新宮市議会)
2019年02月17日
18 お悔やみ情報
  
2019年02月09日
19 大護摩供や火渡り
 神倉神社で御燈祭り翌日祭  (新宮市 )

 新宮市の神倉神社で7日、飛竜山「神州院」(平見順孝院主)=同市横町=による御燈祭(おとうまつ)り奉祝翌日祭、大峯秘法「採燈大護摩供火生三昧(火渡り)」が営まれた。境内には大勢の信者らが参列し、炎に向かって一心に心願成就を祈った。

 平見院主が、熊野速玉大社の故・上野元(はじめ)名誉宮司から御燈祭りの翌日7日に神倉神社で大護摩供を行う許可を受け、今年で32回目。同神社での開催は最後となった。

 厳粛な雰囲気の中、行者たちが「ほら貝」「剣」「弓矢」などを使った神事を営んだ後、境内に組んだ護摩檀に火を放ち、燃え盛る炎に向かって経を唱え、信者たちの願いが書き込まれた護摩木を投げ入れた。

 行者らが護摩檀を崩して檀木を境内に敷き詰めた炭の上に並べ、火渡りの行を準備。田代順佳副住職が渡り終えた後、約20人の行者らをはじめ、参列していた熊野速玉大社の上野顯宮司、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長、中山忠吏・神倉青年団長らが渡った。参列していた信者や一般客も次々と渡り、身を清めた。

 参列した上野宮司は今年の御燈祭りについて「マナーが良くなってきているものの、一部の上がり子の目に余る行為に心を痛めています。一人一人が意識を持ち、伝統の祭りを素晴らしいものにしてもらいたい。翌日清掃では新宮ロータリークラブをはじめ、わかば園、神州院、市観光協会など多くの方々に協力していただき感謝しています」。

 平見院主は「全員で一致団結し、必死で走り抜けたような気持ち。みんなが頑張ってくれ、充実感のある32年間でした。昭和の終わりに護摩供を開始し平成の最後に終わることになったのは昨年、お不動様からお告げがあった。結願を迎えることになったのはお不動様のご意向に添えたからです。今後、自分自身、行を通してその理由を教えられると思います」と話していた。

(2019年2月9日付紙面より)

行者たちによる大護摩供=7日、新宮市の神倉神社
一般の参列者も参加した火渡り
2019年02月09日
20 安心安全な運営目指し 南の国の雪まつり実行委員会 (那智勝浦町)

 第24回商工祭「南の国の雪まつり」(17日開催)に向けた第2回実行・運営(合同)委員会が7日、那智勝浦町商工会館であった。実行委員長である森川起安・南紀くろしお商工会長や顧問の中岩和子町議会議長など各組織から実行委員ら約40人が出席。まつり本番に向け、催しの円滑な運営のために最終確認などが行われた。

 雪まつりは町内外の多くの団体が集まり、町の商業活性化や地域振興などを目的とし、毎年、多くの来場者でにぎわいを見せている。

 森川実行委員長は「今回は平成最後の商工祭。第25回に向けて弾みのあるものにしたい。駐車に関する問題など実行委員会からも呼び掛けてください。ルールを守り、安全安心を最優先に心掛けてほしい」とあいさつ。中岩顧問は「皆さまのご協力でまつりが盛大に開催されている。ご協力お願いします」と語った。

 各団体が自己紹介と自身の出展ブースの紹介を行い、事務局が本番のスケジュールや注意点を説明した。例年と同じくシャトルバスが運行されるが、今回は混雑時の対応策として午前8時~11時と午後1時~3時にピストン運行すると述べた。シャトルバスの乗降場所は▽那智漁港▽パルスイン前▽木戸浦浦島駐車場▽中西商店前▽茶が浦―の5カ所と説明した。

 その後は各団体から意見や質問が挙がり、町区長連合会の大江清一会長が「皆さまが職責を全うしていただくことで安心安全な町の一大イベントの雪まつりが成功となります」と締めくくった。

 雪まつりは17日(日)午前8時30分~午後3時に開催される。優勝者には豪華賞品が当たる「南の国早押しバトル」やマグロ汁の振る舞い、地元の魚や野菜などの販売、さまざまなアトラクションや餅まきなど、盛りだくさんの催しとなっている。

 実行委員会では当日の混雑が予想されることから、公共交通機関での来場を呼び掛けている。

(2019年2月9日付紙面より)

本番に向け話し合った=7日、那智勝浦町商工会館
森川起安実行委員長
2019年02月09日
21 センター常駐などを確認
 ガイドの会が31年度総会  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパークガイドの会(上野一夫会長、会員104人)の平成31年度総会が6日、串本町役場古座分庁舎であった。本年度から同パークセンターへの常駐が始まることや自主運営化の必要性を確認しあったほか、ガイドの会に寄せられた依頼の会員周知の在り方や『南紀熊野ジオパークガイド』と名乗る条件の見直しなどで活発に意見を交わすなどした。

 この会は、同パーク推進協議会が実施した養成講座を修了し『南紀熊野ジオパークガイド』として公認を受けたメンバーで結成する団体。前回の総会で会計年度を1~12月に改めたため、今回は平成31年度の通常総会となる。この日は出席26人、委任41人で総会が成立し、上野会長や県自然環境室の岡田和久室長のあいさつを経て前年度と本年度の事業関係諸議案を審議した。

 承認した内容には年会費の変更が含まれ、旧来65歳未満2000円、65歳以上1500円だったところ、保険料を完全に賄うため一律2500円に増額する。本年度から新たに▽7月開所予定の同パークセンターに常時2人が詰め(12月29日~1月3日を除く毎日8時30分~17時15分)館内案内や各種紹介を行うためのシフト編成とその運営▽県自然環境室が有する事務局機能を同会に引き継ぎ自主運営化(宇久井海と森の自然塾運営協議会のような収益事業に適した形への移行)―を進めることなども確認しあった。

 同環境室は同センターへのガイド常駐は県が同会に委託する事業であり、委託費として年額528万8000円が計上されると説明。当初予算には上がっていないが、今月2、3日に開催された同パークこどもスクールの第3回実施に向けた原資として国立青少年教育振興機構「子どもゆめ基金」と同協議会に助成の申請を行う考えも示した。

 その他、南紀串本観光協会と大江戸温泉物語南紀串本が昨秋に展開した地質関係ツアーにおいて、その依頼が会員全体に周知されず同協会に属する会員6人だけで対応した件が同会の前年度実績にある点で質問があり、依頼の会員周知の考え方が各エリアリーダーから説明された。

 公認を受けているのに規約上の条件を満たさないと『南紀熊野ジオパークガイド』を名乗れない煩わしさを改善し、同会の趣旨に沿う活動であれば名乗れるよう規約の改正を求める意見もあったほか、那智勝浦町のまちなかジオツアー実行委員会と同会の連携を求める声もあり、上野会長は役員会における検討課題とした。

(2019年2月9日付紙面より)

総会を開くに当たりあいさつする上野一夫会長=6日、串本町役場古座分庁舎
2019年02月09日
22 10俵分の餅をまく
 御燈祭り翌日祭で神倉奉賛会  

 新宮市立神倉小学校のグラウンドで7日、神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)による「御燈祭(おとうまつ)り翌日祭の餅まき」があった。会場は大勢の人でにぎわった。

 餅まきには神倉青年団員のほか、市教育委員会の速水盛康教育長も加わった。グラウンド内の3カ所に設置した台から奉賛会関係者らでついた餅と厄よけ祈とうの餅など、合わせて約10俵(600㌔)分がまかれた。子ども専用のスペースも設けられ、お菓子まきも行われた。

 この餅まきで、一連の祭り関連行事は終了。中山忠吏・神倉青年団長(49)は「大きなけがもなく良い祭りでした。上がり子に火を与える大役や開門もスムーズに進み、青年団としての任務は遂行できたかと思います」。

 猪飼会長(76)は「たくさんの人でにぎわってくれて良かったです。けがもなく祭りを無事に終えることができ安心した一方で、マナーについては少しですが課題の残る部分もあった。上がり子、見学者の皆さんのさらなる意識を高めてもらえれば」と話していた。

(2019年2月9日付紙面より)

餅まきに多くの人が訪れた=7日、新宮市立神倉小学校グラウンド
2019年02月09日
23 身近な世界遺産を歩こう  NPO法人熊野が古道体験  
2019年02月09日
24 県防災ナビに新機能  一般会計総額5531億円  (和歌山県当初予算案 )
2019年02月09日
25 寒さに負けず力走  北山小学校がマラソン大会  (北山村 )
2019年02月09日
26 ヘアカットの技術学ぶ  岩見さん招き「レイヤーカット」テーマに  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2019年02月09日
27 遊び心を大切に  東牟婁老人クラブ指導者研修会  
2019年02月09日
28 民謡、三味線を楽しもう  新宮市健人大学2月講座  
2019年02月09日
29 操作や機能じっくり教わる  文化セでスマホ講座開く  (串本町公民館 )
2019年02月09日
30 練習の成果を示して弾み  大同会稽古納め「衣装つけ」  (水門祭 )
2019年02月09日
31 男女シングルスで熱戦  杉井杯争奪卓球大会  
2019年02月09日
32 サポート会員の活動学ぶ  紀宝町ファミサポセンター講習会  
2019年02月09日
33 低学年がハープ演奏を体験  高学年はスマホ安全教室  (神内小 )
2019年02月09日
34 お悔やみ情報
  
2019年02月07日
35 「かがり御供」を作る
 神事で供える特別な餅  (御燈祭り )

 新宮市の熊野速玉大社双鶴殿で6日午前、夜の御燈祭(おとうまつ)りで神倉神社神殿に供える特別な餅「かがり御供(ごく)」作りがあった。祭りで介釈(かいしゃく)を務める神倉青年団員たちが、祭りで使用するヒノキの介釈棒で回りながら餅をついた。

 中山忠吏団長をはじめとする団員たちと上野顯宮司、猪飼三雄・神倉神社奉賛会長ら約15人が参加。ふかしたもち米を石臼の中に入れ、8升分ついた。出来上がった餅は細長く伸ばし、はさみで約3㌢の正方形に切り、3枚合わせてからわらひもで十文字に縛って、上がり子たちが胴に巻く荒縄と同じ男結びにした。

 中山団長は「あいにくの雨ですが、天候が回復に向かうこともあり、防災に関しては良かったと捉えています。足場が滑りやすいので、上がり子たちにはより一層けがのないよう注意してもらいたい」と呼び掛け、「介釈、大たいまつ役として状況を見て、特に開門時には十分に注意し任務を遂行したい」。

 上野宮司は「御燈祭りは世界遺産登録、国の重要無形民俗文化財として『祭りの国宝』のようなもの。神職全員がみそぎを行い、肉食を絶つなどしてこの日に備えている。祭りに対して思い入れをより強くし、身を慎んでおります」と話していた。

(2019年2月7日付紙面より)

力強く餅をつく介釈たち=6日、新宮市の熊野速玉大社
「かがり御供」を作る祭り関係者たち
2019年02月07日
36 「流れる姿守る」 那智の滝保全委が第1回会議 (那智勝浦町)

 1月1日に設置された那智勝浦町長の諮問機関「那智の滝保全委員会」は5日、同町2階大会議室で第1回会議を開いた。那智の滝の源流域を守り、観光につなげる構想の実現に向け、具体的な協議が始まった。

 堀順一郎町長は「滔々(とうとう)と流れる那智の滝は、町の顔でもあり日本の宝でもある。未来永劫(えいごう)流れる姿を守っていかねばならない」とあいさつ。委嘱状交付の後、委員長と副委員長を決め、会議では各委員の現地視察の所見報告があり、今後の予定などを話し合った。

 同委員会は、那智の滝源流域の水源かん養機能の向上と景観の保全などを提言する。大学教授や国、県、町の職員など8人の委員で構成する。

 同町では2001(平成13)年のふるさと創生事業基金の1億円を元に「那智の滝源流水資源保全事業基金」を設置。ふるさと納税からの配分などにより、現在約3億円が集まっている。那智の滝の源流域は約500㌶あり、民間事業所、国、県、明治神宮、熊野那智大社が所有している。

 諮問事項の中で堀町長は「基金設置当初の目的は、民有地の購入を掲げていたが、現在の社会情勢を踏まえ、購入よりも地権者の理解を得ながら水源域の管理をしていくべき」との考えを示し、▽高い保水力があり、災害(土砂ダムなど)の発生しない森づくりを進めていく方策▽保全構想を機に新たな町の魅力を発見し、国内外から観光客が訪れたくなる町、町民が郷土愛を持てる町にしていく方策―の2点の答申を求めている。

(2019年2月7日付紙面より)

出席した7人の委員に委嘱状を手渡す堀順一郎町長=5日、那智勝浦町役場大会議室
2019年02月07日
37 温かい雰囲気を院内に
 ホスピタルアート除幕  (くしもと町立病院 )

 くしもと町立病院(竹村司病院事業管理者、阪本繁院長)が5日、ホスピタルアートを除幕した。同日現在で、龍神村在住のイラストレーター・やのともこさんやくしもとこども園年長児の作品が展示されていて、今後も同アートの趣旨にかなう作品の提供を受け充実を図るとしている。

 ホスピタルアートは、医療・福祉機関の利用者に癒やしをもたらし、精神的なケアに貢献する絵画や音楽などの芸術作品の総称。同病院は患者の癒やしとなる温かい雰囲気を院内に宿すため、同アートの趣旨にかなう絵画作品を飾ることを決めた。

 絵本作家でもあるやのさんの作品は、竹村管理者の推挙により購入。寄贈分も含め4点があり、そのうちの2点は拡大複製画(102㌢×71㌢→364㌢×252㌢)にして待合所となっている1階ロビーに掲げた。絵柄は1点が太陽、1点が月で、やのさん自身が入院時に外の空気を感じられず寂しい思いをした経験から、特に思い入れを寄せている2点だという。

 年長児の作品は32人が4人一組になって仕上げた共同画8点。額装して外来受付周辺の壁面に飾っていて、やのさんの作品(原画)4点も近い場所に掲げている。

 除幕に当たり竹村管理者は「病院はみんなで病気を治すところ。患者さんは君ら(=年長児)の絵を見て元気を出し、病気を治そうという気持ちになる。だから君らも今日から病院の仲間。今の病院は機能性や効率性を追求するあまり、無機質で温まらない施設になりがち。その改善を目的としたのが同アートで、癒やしだけでなく闘病意欲と希望を持って未来を考えるものであるべきという点でやのさんの絵は共感が持てる。やのさんは人が人をいたわることを大事にされている。そういう点で見てもらえたらと思う」とあいさつ。やのさんは同席できず「病院は元気で健康な人が来る場所ではないので、ほっと心休まりぬくもりが感じられるような絵を提案させていただいた。院内にいてもお日様やお月様を感じ、健康になられることを心より願っています」とメッセージを寄せた。

 年長児を代表して女児18人が拡大複製画に掛けられた幕を外し、阪本院長は同アートが患者のケアにつながるとともに病院と地域の懸け橋になることを期待し、小さな美術館をつくる思いで今後も町民の参加を得ながら取り組むことを誓った。

 この日は同町の日ト友好キャラクター「まぐトル」も祝いに駆け付け、除幕や女児による共同作品の飾り付けに立ち会った。地域の子どもからの贈り物を涙ながらに喜ぶ患者もいるなど、同アートは披露そうそう好評を集め始めている。

 同病院事務部の名田倍也事務長によると、患者のケアに貢献するという観点で今後は病棟も含めた院内全体に同アートを広げる考え。趣旨にかなう作品提供の相談は同部(電話0735・62・7111)まで。

(2019年2月7日付紙面より)

1階ロビーで行われた除幕式=5日、くしもと町立病院
外来受付周辺の壁に共同作品を掲げるくしもとこども園の年長児ら
2019年02月07日
38 町の歴史と文化学ぶ
 神倉小で御燈祭りの授業  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(松本広明校長)で5、6の両日、御燈祭(おとうまつ)りについての授業があった。児童らは絵本の読み聞かせや「精進潔斎給食」などを通じて、御燈祭りに対する学びを深めた。

 同授業は神倉小学校運営協議会(下岡輝子会長)による「ヤタガラス子ども未来プロジェクト」の一環として初めて開催。子どもたちに新宮や神倉の歴史などを学んでもらおうと、同協議会メンバーを中心に有志ボランティアの協力により授業を設けた。

 このたびの「御燈祭りプロジェクト」で児童らは御燈祭りのタイムスケジュールや実際のわらじ・たいまつを用いて、製作の大変さなどを学習した。同協議会をはじめ、関係者らが協力し作成した絵本「約束~はると君のお燈まつり」を、スライドを使って読み聞かせた。児童らは物語の世界に真剣な表情で耳を傾けた。

 6日の給食では、全て白い食べ物からなる「精進潔斎給食」を試食し、児童らはおいしそうに味わっていた。

 下岡会長は「たくさんの方々の協力により授業を開くことができました。今後もさまざまな授業を設け、子どもたちはもちろん、大人も町の歴史や文化を知ってもらえれば」と話していた。

 同協議会は、学校が家庭や地域と連携を図り、学校の運営や教育に外部の意向を反映させることにより、子どもたちの豊かな成長を支えることを目的に設置。▽ふるさとへの愛着や誇り、地域貢献の心を育むための地域と共にある学校づくり▽これからの社会で生き抜くための力を付けるためのコミュニケーション能力の育成―を重点要項として取り組みを進めている。

(2019年2月7日付紙面より)

精進潔斎給食を味わう児童ら=6日、新宮市立神倉小学校
2019年02月07日
39 宮本君の優勝など7人が入賞
 押立杯関西少年少女選手権  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2019年02月07日
40 競技通して交流深める
 第39回東牟婁スポ少空手道交流大会  
2019年02月07日
41 持続可能な「まちづくり」を  「地方創生ゲーム」体験会  (新宮市 )
2019年02月07日
42 近隣住民対象に説明会  臨時議会15日まで会期延長  (新宮市議会 )
2019年02月07日
43 東牟婁2議席に3陣営  新宮市選挙区は連続無投票か  (和歌山県議選立候補予定者説明会 )
2019年02月07日
44 親子同士の交流深める  宇久井子育て広場  (那智勝浦町 )
2019年02月07日
45 貝岐直哉さん、県代表に  全国消防団員意見発表会  (那智勝浦町 )
2019年02月07日
46 住民も参加し対処教わる  町立体育館などで防火訓練  (串本町 )
2019年02月07日
47 本州最南端に触れ気付き得る  第2回こどもスクールで13人  (南紀熊野ジオパーク )
2019年02月07日
48 ゲームでお迎え 新入学予定園児と児童が交流 (紀宝町)
2019年02月07日
49 学齢期の虫歯は減少  歯科保健プロジェクト会議  (紀宝町 )
2019年02月07日
50 防災の取り組み視察  京都府大山崎町の町議会  (紀宝町 )
2019年02月07日
51 ボンネットバスが走った旧・矢ノ川峠へ  陸の孤島を結んだ難所  
2019年02月07日
52 お悔やみ情報