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2019年02月24日
1 互いの課題解決に向け
 農業と福祉の連携考える  (新宮・東牟婁 )

 新宮・東牟婁圏域自立支援協議会就労部会とみくまの農業協同組合は22日、那智勝浦町体育文化会館で「農福連携セミナー」を開いた。関係者ら約90人が来場し、農業と福祉を結び付けることで、互いの課題解決や地域活性化につなげる可能性を探った。

 特定非営利活動法人香川県社会就労センター協議会の髙橋英雄理事長は「障がい者と農業者の架け橋として」をテーマに講演。平成23年度から実施している事業者と同センター会員の福祉施設を結ぶ「共同受注窓口」の概要や運営、事業例を詳しく話した。

 県内136施設のうち約90の施設が同会員となっており、▽商業施設などでの「委託事業」▽ニンニクの収穫作業などの「農福連携事業」▽うどん箱折りや草刈りをする施設内外での「請負事業」▽バザールやネットショッピングを運営する「啓発イベント事業」▽和三盆、地元工芸品を取り入れた「共同開発商品」▽市営墓地の清掃、花壇の管理など、県市町からの「優先調達」―の六つの柱があり、会員施設の規模に合わせて仕事を振り分けている。29年度の全体の売り上げは7715万円で、うち「農福連携事業」の売り上げは約15%(1154万円)と、順調な伸びを見せている。髙橋理事長は「今後は工賃と技術的なレベルの向上が課題。30年度からは障害者だけでなく、生活困窮者や引きこもりの参加に取り組んでいる」と報告した。

 社会福祉法人ラーフ・障がい福祉サービス事業所やまももの石川浩久施設長が「農福連携を取り入れた工賃向上に向けての取り組み」と題し、作業事例や今後の課題について話した。

 みくまの農業協同組合営農経済部の和田司部長は「東牟婁地方の農業とJAの取り組み」をテーマに講演。同地方の気候・風土を生かした「JAみくまの」の取り組みを紹介した。

 人口減少、農業従事者の減少、高齢化の加速、耕作放棄地の増加、鳥獣被害の拡大など、今後ますます危機的状況に陥る可能性が高いと説明。農福連携は、障害者や生活困窮者の就労訓練や雇用、高齢者の生きがいや介護予防、農家の働き手の確保や地域農業の維持につながる可能性があるとし、「この地域に見合う連携の在り方を情報交換しながら進んでいけたらと考えます」と述べた。

(2019年2月24日付紙面より)

約90人が来場した農福連携セミナー=22日、那智勝浦町体育文化会館
2019年02月24日
2 プロの調理師が指導 勝浦小「キッズシェフ体験」 (那智勝浦町)

 那智勝浦町立勝浦小学校(上浦一剛校長)で21日、「キッズシェフ体験」が開かれ、6年生42人がプロの調理師から指導を受け、「ポークピカタ」や「さつまいものスープ」「とんぼしびのカルパッチョサラダ」を作った。

 調理技術の習得と、「食」に関する知識と関心を広げることを目的に、県調理師会が主催。新宮調理師会(会員28人)から里中陽互さん(徐福寿司)、倉本幹也さん(イル・ド・フランス)、平見一雄さん(たぬき屋)、中畑光史さん(葵鮨)が訪れ、調理前の手の洗い方から丁寧に教えた。

 手洗い講習で中畑さんは、ノロウイルスやインフルエンザウイルスについて説明し、「自分の体を守るだけでなく、他人にうつさない責任があります。ただし、汚れることは気にしすぎずに、きちんと手洗いをすること」と呼び掛けた。手洗い後にブラックライトを使った「手洗いチェッカー」で洗い残しを検査した。

 倉本さんは、メニューの説明の後、火を入れると変化する材料の形状、音や香りについて「五感を使って料理をすると上達します」と話し、児童らは熱心に調理に励んでいた。

(2019年2月24日付紙面より)

プロの調理師が丁寧に指導した=21日、那智勝浦町立勝浦小学校
モニターに手元を映し出し、包丁の使い方を指導する倉本幹也さん(左)
2019年02月24日
3 2施設の大規模改修を計画
 鵜殿、神内の福祉センター  (紀宝町 )

 紀宝町は2019年度から、鵜殿地区の町福祉センターと神内地区の神内福祉センターの大規模改修に取り組む。来年度予算に計上し、入札などを経て6月ごろから工事を開始する予定だ。

 旧紀宝町と旧鵜殿村が合併した06年以降、二つの福祉センターで機能を分担してきた。神内福祉センターは主にデイサービス機能の施設として活用し、町福祉センターは町社協の本部機能、学童保育などの機能を有している。

 両施設ともこれまで修繕はしたが大規模改修は初めてで、施設の長寿命化が目的。

 神内福祉センターは築33年が経過し、老朽化が進んでいるボイラーの更新、施設の利用に合わせた空調設備などの改修が必要だという。

 灯油式の冷暖房設備のため、ボイラーが壊れると施設全体の空調に影響が出る。今後、高効率エアコンに変更し、部屋ごとに設置してコスト面を含めた効率を上げる。

 合併前、成人式の会場として使用されていた大ホールは現在、デイサービスで利用されており、使用目的に合わせた施設改修を行う。天井を低くし、折り戸の壁を新たに設置する。

 町福祉センターは築26が経ち、建物本体や設備機器の老朽化が進み、雨漏りなどの防水対策や内装修繕、照明器具のLED化といった改修を計画した。

 建物の外部は外壁塗装、アスファルト防水、内部は壁クロス張り替え、天井補修、空調機器の取り替えなどに取り組む。

(2019年2月24日付紙面より)

鵜殿地区の紀宝町福祉センター
神内地区の神内福祉センター
2019年02月24日
4 感謝を込めて発表
 三輪崎小で6年生を送る会  (新宮市 )

 新宮市立三輪崎小学校(芝﨑勝善校長、児童387人)で22日、6年生を送る会があった。各学年と教職員らが感謝を込めて歌や群読、合奏、合唱などを披露。子どもたちの発表する姿に保護者らは目を細めながら見守った。

 卒業生を温かく送り出そうとする場や子どもたちが発表する姿をより多く見てもらおうと、今年から保護者たちを招いた。

 拍手に迎えられて入場した6年生76人に芝﨑校長は「とても勉強し、運動もしていた。昼休みでも仲良くやっていたと思います。もうすぐ中学生。人生で最も大事な時期です。しっかり勉強やクラブ活動に励み、自分の目標を持って頑張ってください。この一年間三輪崎小学校を引っ張ってくれてありがとう」とあいさつした。訪れた保護者らには「全員が感謝の気持ちを込めて6年生を送り出してあげたいと思っています。どうか温かく見守ってあげてください」と呼び掛けた。

 在校生らは「お世話になりありがとうございました」「皆さんの頑張る姿は憧れです」などのメッセージを発表し、歌『ありがとうの花』『きみとぼくのラララ』やリコーダー奏などを披露した。教職員らによる合唱『未来へ』もあり、6年生たちは静かに耳を傾けた。

 観賞後には1年生からプレゼントが贈られ、会場は大きな拍手に包まれた。訪れた保護者は「気持ちが伝わる素晴らしい会だった。日頃、学校で過ごす子どもたちの姿を見ることが少ないので感謝しています。今後もこのような機会が増えてくれれば」と話していた。

(2019年2月24日付紙面より)

3年生が披露した合奏「パフ」=22日、新宮市立三輪崎小学校
1年生がプレゼントを手渡した
2019年02月24日
5 後期入試に14人  近大新宮  
2019年02月24日
6 命を守る第一歩として  防災ミニ集会開催  (那智勝浦町 )
2019年02月24日
7 セミナー通し交流図る  新宮で3LOMが合同例会  
2019年02月24日
8 15歳の決意を表明  宇久井中学校で立志式  (那智勝浦町 )
2019年02月24日
9 事業推進会議と体験講習  42人が参加し新宮で開催  (県内商工会議所女性会 )
2019年02月24日
10 貝岐さんが県代表でスピーチ  全国消防団員意見発表会  
2019年02月24日
11 脂質異常症予防の3品  きほう食の会が栄養教室  
2019年02月24日
12 南京玉すだれで熊野を表現  鵜殿でカフェいっぷく亭  (紀宝町 )
2019年02月24日
13 卒業遠足で楽しい思い出 ボウリング大会で白熱 (鵜殿小)
2019年02月24日
14 お悔やみ情報
  
2019年02月19日
15 雪山に子どもの歓声
 商工祭「南の国の雪まつり」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町役場周辺で17日、第24回商工祭「南の国の雪まつり」(実行委員長=森川起安・南紀くろしお商工会長)があった。晴天に恵まれ、約3万600人(主催者発表)の来場者でにぎわった。

 人、物、地域との「ふれあい」をテーマにした一大イベント。今年も太地町の姉妹都市、長野県の白馬村から約100㌧の雪が運ばれた。催し開始前に会場に訪れた世耕弘成経産相は「こういったお祭りが地域を盛り上げる。地域の産品を地域外へのPRになることを強く期待したいと思います。今日はどうぞ楽しんでください」とあいさつした。

 特設ステージでは、ダンスチームの踊りなどが繰り広げられ、テレビ番組のロケ撮影をしていたタレントの出川哲朗さん、スピードワゴンの小沢一敬さんの2人が会場に立ち寄る場面も。来場者からは大きな拍手や歓声が上がった。

 出川さんは「ここは雪が降らないから、子どもたちに雪を見せてあげたいという町のみんなやお父さん、お母さんの優しさの祭りと聞いて感激しています。本当にすてきな祭りだと思います」と語った。

 小学生らが名物企画「南の国の早押しバトル」を楽しみ、フィナーレの「お菓子な餅まき」ではみくまの農業協同組合提供のもち米180㌔で作った餅やお菓子がまかれ、大勢の笑顔が広場にあふれた。

  □     □

 大感謝祭抽選会の当選番号は次の通り決まった。引き替えは3月15日(金)まで南紀くろしお商工会館で平日(午後5時まで)受け付ける。

▽ドリーム賞(1本、5万円共通商品券)

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(2019年2月19日付紙面より)

大喜びで遊ぶ子どもたち=17日、那智勝浦町築地
盛大なフィナーレの「お菓子な餅まき」
2019年02月19日
16 豊かな実りを願う
 事始め「祈年祭」  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で17日、春の初めに農作物の豊かな実りを祈る「祈年祭」が営まれた。

 本社殿の神事には同大社責任役員の塩﨑巍朗(たかお)さん、尾﨑征朗(いくろう)さんが参列した。笛の音が流れる中、男成宮司が本殿の扉を開き、神饌(しんせん)が供えられた拝殿で祝詞を奏上。神楽奉奏では正装のみこが「浦安の舞」を舞った。その後、別宮「飛瀧(ひろう)神社」でも厳粛な神事があった。

 この祭りは「としごいのまつり」ともいい、古くから定められた国家祭祀(さいし)が起源。日本列島各地で、神々に食べ物や捧げ物を奉り、豊かな実りや人々の幸せを祈り、感謝する祭祀・儀礼が行われている。

(2019年2月19日付紙面より)

祈年祭で神楽「浦安の舞」を奉納=17日、熊野那智大社
2019年02月19日
17 交流員招いて文化教わる
 大島小6年国際理解学習  (串本町 )

 串本町立大島小学校(布引伸幸校長)の6年生4人がこのほど、同町国際交流員のトルコ人女性ドゥルナ・オズカヤさんを招いてトルコ共和国の文化の一端を教わるなどした。

 この取り組みは、総合的な学習の時間における国際理解学習の一環。同町樫野にあるエルトゥールル号殉難将士慰霊碑の清掃奉仕や特命全権大使らの来校などで接点があるトルコ共和国についてさらに知るため、昨年8月に着任したオズカヤさんを外部講師として迎えて同学習に取り組んだ。

 7日は授業形式でトルコ共和国の概要や日本とトルコの文化の似ているところなどを教わり、15日は食文化の一端を体験する調理実習に挑戦。同実習でオズカヤさんは幼少の頃から手作りしている郷土菓子「エルマル・クラビエ(リンゴのクッキー)」を紹介し、6年生は下ごしらえから生地の成形まで一通りこなし、焼き上げた後ほどよく冷めたところで味わった。

 クッキーを作るのは初めてという鈴木琉生君は「リンゴを細かく切ったり正確に材料の分量を量ったりするのが大変だったけど、作るのは簡単で家でもやれそう。生地がすごくやわらかいと思った」とコメント。この菓子はクレープスティック風の形で、シナモン、アーモンドと一緒に煮詰めたリンゴジャムを中に詰めるのが特徴。生地に卵は含まれないがトルコ人が愛食するヨーグルトが練り込まれている。淡く豊かな味わいで、食感は軽め。6年生には「おいしい」と好評で、オズカヤさんも気に入ってもらえたことを喜んでいた。

(2019年2月19日付紙面より)

トルコ共和国の概要や文化を紹介するドゥルナ・オズカヤさん(串本町立大島小学校提供)
郷土菓子「エルマル・クラビエ」作りに挑戦する6年生ら=15日、串本町立大島小学校
2019年02月19日
18 木材チップの安定供給を
 スノーカメリアが初入港  (新宮市 )

 北越コーポレーション株式会社の大型チップ船「スノーカメリア」(総トン数4万9715㌧、全長約210㍍)が18日、新宮港に初入港した。日本船籍で新潟を船籍港とする船。船名は和訳すると新潟の県木「雪椿(ゆきつばき)」。1回に6万㌧が運べる他、低燃費で二酸化炭素の排出も少なく環境に優しいことが特徴。日本の船であり、寄港回数によって固定資産税が納付される。

 船内では歓迎セレモニーがあり、田岡実千年新宮市長、垣内宏新宮港振興会長、小池㬎二(けんじ)同会事務局長、東川智昭・東牟婁振興局長、北越コーポレーション紀州工場の若本茂執行役員工場長、前田孝夫事務部長、本社チップパルプ部の荒井芳晴部長、日本郵政株式会社製紙原料グループの柳井誠司チーム長、スノーカメリア船長と機関長が出席した。

 田岡市長は北越コーポレーションに対し、地域の産業振興の中心的役割を果たしていると長年の貢献に感謝し「2021年には新宮港を船籍港とした大型チップ船の造船を予定していると聞き、大変感激している。地域に根付いた取り組みは心強く、御社と共に地域産業のさらなる活性化に向けて取り組んでいく」。

 北越コーポレーション紀州工場の若本執行役員工場長は「スノーカメリアは技術的改善で低燃費、低コスト、環境に配慮した優秀な船。弊社にとっても初めての日本船籍の船で経済安全保障の観点でも国の推進する施策に沿ったもの。加えて税制面でも地域に貢献できると喜ばしい。この紀州の地で地域の皆さまの理解とお力添えをいただきながら共に継続発展していきたい」とあいさつした。

 同社の仲美保さんがオスワルド・ソモドビラ・ロリョラゾ船長に、垣内会長、小池事務局長らが船長と機関長に花などの記念品を贈った。

(2019年2月19日付紙面より)

デッキから見た船の様子=18日、新宮港
船内では式典が開かれた
2019年02月19日
19 串本町が8位入賞
 久保凛さん(串本町)が3区で区間賞  (和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会 )
2019年02月19日
20 濵仲千晴さんが全国王者を破り優勝
 神前旗三重県少年柔道大会  (紀宝柔道会 )
2019年02月19日
21 低学年団体の部で準優勝
 第40回貴志川剣道優勝大会  (三輪崎剣道ク )
2019年02月19日
22 サーファー6人が活躍  下里火災の初期消火表彰  (那智勝浦町 )
2019年02月19日
23 e―Taxなど利用呼び掛け  平成30年分の確定申告始まる  (新宮税務署 )
2019年02月19日
24 地方再生のチャンスに  世耕経産相が国政報告  (新宮市 )
2019年02月19日
25 春の気配を感じつつ  宇久井稲荷神社で例大祭  (那智勝浦町 )
2019年02月19日
26 家内安全など祈願 王子神社で例大祭 (新宮市)
2019年02月19日
27 断る勇気が大事  熊野川中で薬物乱用防止教室  (新宮市 )
2019年02月19日
28 手話を通じて友達に  高田中学校で手話体験  (新宮市 )
2019年02月19日
29 東くめの半生を学ぶ  光洋中学校で郷土学習  (新宮市 )
2019年02月19日
30 ゴール目指してシュート  飯盛保でサッカー教室  
2019年02月19日
31 みんなが楽しめる蔵書に  鵜殿図書館で布絵本づくり講座  
2019年02月19日
32 なれずし60本を木箱に  12人が岡前さんらから教わる  (紀宝町浅里 )
2019年02月19日
33 紀宝町の曽越君が選手宣誓  美し国三重市町対抗駅伝  
2019年02月19日
34 1年生になったらよろしくね  潮岬幼年長児が5年生と交流  (串本町 )
2019年02月19日
35 火難守護願い、思い分かつ  古座神社で愛宕権現例祭  (串本町 )
2019年02月19日
36 お悔やみ情報
  
2019年02月10日
37 消費税の完納など誓う
 商工会議所、納税貯蓄組合連が宣言式  (新宮市 )

 新宮商工会議所(関康之会頭)と新宮納税貯蓄組合連合会(島野勝会長)主催の「消費税完納及び軽減税率制度への対応推進」ならびに「ICT(情報通信技術)を利用した申告・納税手続の推進」宣言式が8日、新宮市の新宮商工会議所であった。関係者63人が出席する中、関会頭が「消費税の期限内完納と軽減税率制度の円滑な導入への思いを新たにするとともに、会員自らがICTによる税の手続きを積極的に利用し、広く地域社会の人々に対してもICTによる税の手続きの利用拡大に向けた運動を推し進めていく」などと誓った。

 国税庁では、近年のICT化の進展を納税者サービスにも積極的に活用し、ICTを利用した申告の推進に取り組んでいる。国税庁ホームページ「確定申告書等作成コーナー」やe―TaxといったICTを利用することにより、納税者は税務署に出向くことなく申告を行うことができる。同連合会は2000年から消費税完納推進、07年からe―Tax普及定着の宣言式を地域の各種団体と共に実施している。

 式典で島野会長は、新宮商工会議所の運動推進への賛同に感謝し、「年々多様化している税務手続きの普及啓発を図ることは、経済社会のICT化を一層加速させ適正な申告と納税の推進に大変大きく貢献する」とあいさつ。

 来賓の丸之内陽一・大阪国税局徴収部長が「皆さんの税金が医療や福祉などに回っている。今日の宣言は非常に心強い」。榎本伸・新宮税務署長は「この宣言に力を得て、納税者の自発的な納税義務の履行を適正かつ円滑に実現するという使命の実現に向け、署員一丸となってさらなる努力をしていく」。上村英之・紀南県税事務所長が「消費税はさまざまな行政施策の貴重な財源。完納は地方自治体にとっても大変重要」などと祝辞を述べた。

 田岡実千年市長は「消費税の完納を協力して推進していくとともに、納税者の利便性向上と適正な申告、納税のため、ICT利用の推進に努めたい」と祝意を示した。

(2019年2月10日付紙面より)

消費税完納推進などを宣言する新宮商工会議所の関康之会頭=8日、新宮市井の沢の新宮商工会議所
2019年02月10日
38 支援と友好の継続を 和歌山ラオス友好協会総会 (新宮・東牟婁地方)

 和歌山ラオス友好協会(田邉毅一会長、会員数46)は8日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで総会を開いた。20人が参加し4議案を承認。役員改選では田邉会長が再任された。

 協会はラオスの観光と教育を援助し、友好的な関係を築こうと発足、5年目を迎える。ラオス人民民主共和国は、自然と歴史的文化遺産が多く、「ルアンパバーンの町」と「チャンパサック県の文化的景観にあるワット・プーと関連古代遺産群」が世界遺産に登録されている。

 協会の2019年度事業として▽国際協力・親善に関する交流事業▽教育支援事業▽募金活動▽会員相互の親睦▽会員増強―などを予定している。

 総会後の懇親会で田邉会長は、昨年10月にラオスを親善訪問しルアンパバーン市の副市長らと面談した時の様子を回顧。「空港を下りるとインフラ整備が進み、町が見違えるようだった。しかし教育現場は何も変わっていない。教材は2、3人に1冊、鉛筆や制服を持っていない子もおり、お弁当のおかずを用意できないため、米に水をかけて食べる子もいることを聞いた」と述べ、ナールワン小学校とクアンティーネン小学校の児童ら約600人に対する制服と文房具の寄贈を報告した。

 教育施設の建設も進めているとし「来年か再来年の1月末完成を目指し着工したい。夢を引き寄せるためには会員の増強が必要。ボランティアは根気よくやっていかなければならない」と協力を呼び掛けた。

 田堀国浩・東牟婁振興局地域振興部長は「取り組みによって新たな交流が生まれ、この地域にとっても地域活性につながる」と祝辞。在京都ラオス人民民主共和国名誉領事の大野嘉宏さんがラオスの近況を報告し、乾杯の音頭を取った。

(2019年2月10日付紙面より)

懇親会では大野嘉宏さんが乾杯の音頭を取った=8日、新宮ユーアイホテル
田邉毅一会長
2019年02月10日
39 昭和初期の暮らしを学ぶ 3年生が社会科見学 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校(辻至校長、児童232人)の3年生32人が8日、社会科の授業で同町大里の町立ふるさと資料館(栗須高洋館長)を訪れ、昔の暮らしぶりを学んだ。

 16人ずつの2グループに分かれ、資料館を訪れた。元鵜殿小学校長の栗須さんが、施設に展示してある昭和初期ごろの生活用品などを紹介した。

 後半グループの児童は、映像で約80年前の生活を学習。水道がなかった時代は各家庭に井戸があり、水がめにためて飲み水などとして使用していたことや、土間にあるいろりを囲んで食事していたことなどを学んだ。

 この後、栗須さんが氷を入れて使用した大正~昭和30年代の冷蔵庫や火鉢、アイロン、こたつなど展示物を説明し、「電気がなかった頃はアイロンも炭火を使い、植物油を使ったランプで家の中を照らしていた」などと話した。

 第2次世界大戦前の昭和11年の小学校教科書を用い、軍艦や大砲の数え方が出題されているなど、時代背景も伝えた。

 栗須さんは2年前まで同校の校長を務め、児童たちは「先生、先生」と呼びながら質問していた。見学後は、「面白い物がいっぱいあった」「昔のカメラを初めて見た」と感想を語った。

(2019年2月10日付紙面より)

栗須高洋さんから説明を受ける鵜殿小の児童=8日、紀宝町のふるさと資料館
2019年02月10日
40 第1回石垣記念館写真展
 審査委員長は和田久士さん  (太地町 )

 第1回石垣記念館写真展が開催されている。15日(金)まで。昨年11月から公募し、自然の風景など26点の力作が展示されている。初日は、審査委員長の写真家・和田久士さんによる展示作品の講評があり、出品者6人が集まった。

 和田さんは「構図的にとてもよくまとまった絵がそろった」との総評の後、それぞれの作品の前で光の加減や構図、焦点を当てるポイントなど作品をより良くするための手法を丁寧に話した。撮影場所の選び方や建築物を撮影する際の立ち位置、カメラレンズの選択などのアドバイスもあり、来場した出品者らは熱心に聞き入っていた。

  □     □

 入賞者は次の皆さん。

■町長賞第1席

「荘厳なる夜明け」渡辺昌也

■町長賞第2席

「秋の古座川峡」早山信武

■町長賞第3席

「渚の造形」野中誠一

■審査委員長賞

「大地の血管」山際 實

■入賞

「道」坪井洋一

「遠投」長雄正紘

「落葉」楠本憲平

「飛び出す瀞鏡」長谷 洋

「春光」日下生 修

「里の春」濵口恵美

「縁側越しに見る十牛之庭」浦 修造

「厳寒の自然美」宇井ますみ

「気嵐の中で」佐藤芳幸

「積年のしだれ梅」庄司起也

「渚の宝物」宮本成也

「パレードの瞬間」橋本久雄

(2019年2月10日付紙面より)

第1回石垣記念館写真展の展示が始まった=9日、太地町
入賞作品の前で、講評をする写真家の和田久士さん
2019年02月10日
41 地元勢4強進出ならず
 決勝戦は10日午後0時30分キックオフ  (和歌山県高校サッカー新人大会 )
2019年02月10日
42 松村さんの功績たたえ
 第4回バドミントン大会を開催  (紀南バドミントン協会 )
2019年02月10日
43 大山さん、水上さんが優勝
 那智勝浦町体協グラウンドゴルフ部初春大会  
2019年02月10日
44 坂地勝行さんら受賞  和歌山県医療従事功労賞  
2019年02月10日
45 1年の総括受け意見  警察署協議会に6委員ら  (新宮警察署 )
2019年02月10日
46 出し物やビンゴ楽しむ  三佐木蜂伏地区「ふれあい交流会」  (新宮市 )
2019年02月10日
47 食とステージ楽しむ  新春お楽しみ会にぎわう  (新宮市 )
2019年02月10日
48 建学の精神を学ぶ  総合学習で世耕弘一氏の足跡たどる  (近大新宮中 )
2019年02月10日
49 訓練通し有事に備える  マリア保で不審者対応訓練  (新宮市 )
2019年02月10日
50 声援受け「たすき」つなぐ 伝統の校内駅伝大会 (相野谷中)
2019年02月10日
51 19日に完成祝う竣工式  大規模改修工事が完了  (うどの幼稚園 )
2019年02月10日
52 お悔やみ情報