ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:15件の記事がありました
【検索ステータス】 
2019年01月26日
1 国の宝を守れ
 文化財防火デーで訓練  (熊野速玉大社 )

 文化財愛護思想の高揚を目的に制定された「文化財防火デー」(1月26日)を前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で25日、防火訓練があった。消防関係者や神職、地域住民ら53人が参加し、連携体制を確認した。

 今年で65回目となる訓練は午前9時に大社裏の雑木林から出火し、大社自衛消防隊らによる懸命な消火活動にもかかわらず拝殿に延焼する恐れがあると想定。神職たちが放水銃で初期消火をした後、駆け付けた消防署員や団員たちが放水し、丹鶴婦人防火クラブ会員やみこたちが文化財を運び出した。

 訓練後、整列した関係者たちを前に速水盛康教育長は「多くの方々の努力により、文化財を守り、育て、伝えていく活動の一端を担っていただいている。文化財の大切さを次世代に向けて発信していきたい」。

 上野宮司は「同社は町と隣接しており、われわれはもちろん周囲の方々にも防火意識を持っていただくことが必要。ここには1205点の国宝と重要文化財があり、市のシンボルの一つでもあります。今後とも皆さんの力添えを」とさらなる協力を呼び掛けた。

 川嶋基正消防長は「皆さんが一生懸命に練習を重ね、成果が十分に発揮された訓練で大変頼もしく思いました。今後も連携を強化していただき、安心、安全のために訓練を継続してもらいたい」と講評した。

 文化財防火デーの1月26日は1949(昭和24)年に法隆寺金堂壁画が焼損した日。55(昭和30)年からこの日を中心として全国的に防火運動が展開されている。

(2019年1月26日付紙面より)

放水銃で初期消火にあたる神職=25日、新宮市の熊野速玉大社
文化財を運び出す丹鶴婦人防火クラブ会員ら=同
2019年01月26日
2 税の重要さを学ぶ
 市野々小学校で租税教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立市野々小学校(速水直樹校長)で24日、租税教室があった。5、6年生12人は新宮納税協会青年部の瀬古伸一郎さんから税金の使い道や大切さを教わった。

 アニメーション教材の上映があり、主人公が税金のない世界で困難に直面する姿から、警察や消防、義務教育などの社会基盤が税金で支えられていることを児童らは知った。用意された1000万円の札束10個からなる1億円の札束の見本を手に取り、金額の重みも実感した。

 瀬古さんは、学校の建設費は約13億円、公立小学校の教育費は6年間で1人当たり約536万円かかること、それらが税金で賄われていることをクイズ形式で紹介し、「税金は生活を維持するための会費のようなもの。税金に興味を持ち、未来の自分について考えてみてください。家に帰ったら今日学んだことを家族にも伝えてください」と呼び掛けた。

(2019年1月26日付紙面より)

見本の札束を順番に手に取る児童ら=24日、那智勝浦町立市野々小学校
2019年01月26日
3 生産者2軒150㌔出荷
 樫野のキンカン集荷始まる  (串本町 )

 串本町樫野の特産柑橘(かんきつ)類・キンカンの集荷が25日、JA紀南樫野金柑加工場で始まった。JA紀南は、昨年相次いだ台風の影響があるものの例年並みとなる約6㌧の集荷量を今期に期待。早いところでは町内のAコープ紀南VASEO店でこの週末から生果の取り扱いを始めるという。

 明治末期に始まり、太平洋戦争後に大きく栄えた経緯がある樫野のキンカン栽培。近年は生産者の高齢化と後継者不足で減衰傾向にあるが、長らく続き町の木にも指定されているキンカンの栽培を絶やしてはいけないという思いでJA紀南と生産者の両輪により今も生産が続いている。

 今期出荷する生産者は9軒で、作付面積は計約90㌃。集荷初日のこの日は2軒が計約150㌔を出荷し、直径4㌢前後に達する4LからMまで、5種類の階級の実がそろった。荷受け後は直ちに生果用の実の選別作業を行い、傷や黒点、熟度を目安にして秀・優・良の3等級に分けた。

 等級は得ていないが階級がM以上で腐りがない実も加工用として集荷していて、2月から加工作業を始め、ジャムやジュースなどを製造するという。

 今期の作柄について、この日真っ先に出荷した堀口千代子さん(81)は「他も同じかどうかは分からないが、私のところは台風のせいで傷ついたり黒点が入った実が多く、割れたり色づく前に落ちてしまった実もたくさんあった。味は変わらず良いけれど、今年は去年ほど採れそうにない。他の生産者は今しばらく色づくのを待ち、2月から出荷を始めると話している」とコメント。

 選別作業に当たったJA紀南の嶋本勝信・高富集出荷場長によると、集荷は週2回の頻度で3月末まで続け、流通先は集荷量との兼ね合いで、今期も県内に留めるという。

(2019年1月26日付紙面より)

生産者から実を集荷するJA紀南職員=25日、串本町樫野
集荷後の選別作業。生果を流通させるため秀・優・良の等級別に実を分ける
2019年01月26日
4 岩穴の祠で厳かに法要
 神内の延命地蔵で例祭  (紀宝町 )

 紀宝町神内の延命地蔵で24日、例祭が執り行われ、餅ほりで集まった多くの住民らでにぎわった。

 延命地蔵は岩穴に祠(ほこら)があり、近くに滝があることから「滝の地蔵大岩」とも呼ばれている。神内音頭の一節に「滝の地蔵」と歌われている。

 例祭は毎年1月24日に行われており、同地区の善光寺で一村桂晋住職による水子菩薩地蔵などの供養も執り行われた。

 山の中腹にある延命地蔵には、還暦や厄年を迎えた住民らがお参りし、厄払い法要があった。お参りした人には「延命」と書かれた餅を配った。

 地蔵から下った広場で餅ほりがあり、地元住民らが広場を埋めた。子どもたちも参加し、「こっちほって」の大合唱が響き渡った。

  □     □

■延命地蔵

 この地蔵様は別名「滝の地蔵」とも呼ばれ、オムラの池の下方の谷間にある。奇岩(みさごの岩)の上を滝(大洞の滝)が流れ、その岩窟(がんくつ)に祠があり中に祀られている石造の地蔵様は、座像ではなく片膝をついた姿勢(膝立=ひざたて=地蔵)である。言い伝えによると、祀(まつ)り始められた当時この地域は争い事が多く、地蔵様はいつでも立ち上がり、この村の助勢ができるように身構えてくれていたとのことである。(『神内の伝承や昔話』より)

(2019年1月26日付紙面より)

延命地蔵で執り行われた法要=24日、紀宝町神内
地元住民らでにぎわった餅ほり
2019年01月26日
5 新宮市駅伝大会2019結果㊦
 小学生男女、オープンの部  
2019年01月26日
6 たばこの害と危険性学ぶ  神倉小学校で防煙教室  (新宮市 )
2019年01月26日
7 商業捕鯨7月から再開へ  31年ぶり、太地町漁協  
2019年01月26日
8 世界遺産登録15周年記念  特別御朱印を授与中  (熊野三山、神倉神社 )
2019年01月26日
9 髙岡商店が東京都知事賞受賞  全国水産加工品総合品質審査会  (新宮市 )
2019年01月26日
10 206人がプレーに臨む グラウンドゴルフ「新年初打ち大会」 (串本町)
2019年01月26日
11 区民ら25人が信心を注ぐ  添野川いくさ地蔵で例祭  (古座川町 )
2019年01月26日
12 1年生の道徳授業を見学  矢渕中で公開授業研究  (紀宝町 )
2019年01月26日
13 教育施設改修は順調に  紀宝町教育委員会会議で報告  
2019年01月26日
14 住民投票署名を市に提出  文化複合施設をみんなでつくる会  (新宮市 )
2019年01月26日
15 お悔やみ情報