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カレンダー検索:54件の記事がありました
【検索ステータス】 
2018年12月30日
1 官公庁で仕事納め式
 6日間の休業に入る  

 官公庁で28日、仕事納め式があった。各首長らが職員たちの一年の労をねぎらい、新年からのさらなる飛躍に期待の言葉を掛けた。ほとんどの官公庁は1月3日(木)まで6日間の休業となっている。

■新宮市



 新宮市役所で行われた式には、屋敷満雄市議会議長、濵田雅美副議長をはじめ職員約50人が出席。田岡実千年市長は、市民が来庁した際の職員の対応について「今年は苦情よりお褒めの言葉を多く頂いた。接遇の気持ちが高まっているとうれしく思う」とねぎらいの言葉を掛けた。

 12月の「わかやま冬の交通安全運動」初日の1日と翌2日に市内で連続して交通死亡事故が発生したことに触れ「いつ自分たちが加害者になるか分からない。一瞬の気の緩みが事故につながる。安全、思いやり運転を心掛け、4日に皆で元気よく一年をスタートできれば」と呼び掛けた。

 小谷充総務部長が今年一年に実施した主な事業などを振り返り紹介。向井雅男副市長は閉会の辞を述べ、最後は一本締めで締めくくった。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では、役場2階の大会議室で仕事納め式が開かれた。

 町歌斉唱後、町職員約80人を前に、堀順一郎町長が訓示。職員らにねぎらいの言葉を掛け、5月21日の就任以降を振り返った。「新クリーンセンターの建設にある一定のめどが付いたが、町には懸案、課題が多くあると感じている。今後も5年、10年先を見据えた町民のための施策を推進する」と話した。

 式典の後は勤続20年表彰があり、柳川敦子さんら8人の職員に堀町長が賞状を手渡した。

(2018年12月30日付紙面より)

職員らを前に田岡実千年市長(右)があいさつ=28日、新宮市役所
町歌を斉唱する職員=28日、那智勝浦町役場
2018年12月30日
2 新年を故郷や観光地で
 年末の帰省ラッシュピーク  (熊野地方 )

 年末の帰省ラッシュがピークを迎え、正月を故郷や観光地で過ごそうとする人や車の姿が多く見られる。29日、JR新宮駅では午前中に特急列車の2便が、京都・大阪方面と名古屋方面から到着。大きな荷物を持ち帰省してきた人たちが次々と改札を通り、迎えに来た家族の車に乗り込む姿などが見られた。Uターンのピークは1月3日(木)とみられる。

 改札付近にはお見送り&お迎えコーナーを設置し、駅員らからの温かなメッセージが利用客らを出迎えた。東京から帰省した40代女性は「正月は実家でゆっくりと過ごそうと思います」と話していた。

 和歌山県警では渋滞中の追突事故防止として「間隔が空いてしまったと思い、急に速度を上げると先行車が思いもかけずに急停車したりすることもある。渋滞中は、しっかりと前の車の動きを見て適切な車間距離を保ってください」と呼び掛けている。

 日本道路交通情報センターによると、年末年始の期間中、高速道路は1月6日(日)まで、一般道路は1月中旬まで故郷への帰省や観光地への行楽などで交通量が増加し、高速道路を中心に激しい渋滞の発生が予測される。

(2018年12月30日付紙面より)

荷物を抱え特急列車を降りた人たち=29日、JR新宮駅
2018年12月30日
3 年末の火災防止に当たる
 消防本部と消防団が年末警戒  (新宮市 )

 市民らが安心して新年を迎えることができるようにと、新宮市消防本部(川嶋基正消防長)と同市消防団(竹内由定団長)は28日から消防年末警戒に当たっている。30日(日)までの3日間、午後8時から午前0時まで市内を巡視する。

 火を使用する機会の多いこの時季に毎年実施している。市消防本部は市全域、消防団は各分団の担当地区の巡視や防火広報に取り組んでいる。初日の28日夜には市消防本部と熊野川消防出張所で出陣式があった。

 市消防本部での出陣式には、旧市内七つの消防団から計51人が出席。整列した団員らを前に田岡実千年市長は「日頃から昼夜を問わず、市民の安心安全のために尽力いただき感謝している」と述べ、1年間の活動をねぎらった。

 屋敷満雄市議会議長が「警戒に当たって体調管理に留意し、市民の皆さんが良い新年を迎えることができるようよろしくお願いします」とあいさつ。濱口太史県議は「自身の防寒にも気を付けて任務に当たってください」と述べ、大髙圭司新宮警察署長が「年末警戒は地域の安心安全を支える大きな活動。警察にとっても大変ありがたい」と激励した。

 式後、団員らは消防車両に乗り込み、市長らに見送られる中、担当地域へ出発。竹内団長は「毎年恒例だが、今年も市民の安心と安全を守るために警戒に当たっていきたい」と話していた。

(2018年12月30日付紙面より)

田岡実千年市長らに見送られ新宮市消防本部を出発した=28日、新宮市
激励に耳を傾ける消防団員ら
2018年12月30日
4 一年を楽しんだお礼に
 中央・くろしお児童館で大掃除  (新宮市 )

 新宮市野田の中央児童館と同市佐野のくろしお児童館で28日、大掃除があった。同館を利用する児童らは、一年を楽しく遊んだ感謝の気持ちを込めて、館内を隅々まで掃除した。

 中央児童館では遊びに来ていた33人が集合。職員からの説明を受けた子どもたちは六つの班に分かれ、「わんぱくルーム」や「ゲーム室」「図書室」、廊下や階段、玄関などの場所を分担し、窓やいつも遊ぶ遊具を丁寧に磨き、協力しておもちゃを整理していた。

 初めて参加した畑有羽梨(ゆうり)さん(10)は「普段から本を読んでいて破れているのが多く気になっていたので、整理ができて良かった。来年から新しい気持ちで遊びに来たいです」と掃除に励んでいた。

 くろしお児童館では30人が参加した。職員の説明を受け、子どもたちは各部屋を分担して拭き掃除。遊戯室の雑巾がけが始まると、みんなで横一列に並び「よーい、どん!」の合図で一斉にかけだし、往復を競争するなどしてにぎわった。

 田原拓真君(7)は「初めて参加して、みんなで汚れを落とせて良かった。きれいになった児童館で来年も遊びたい」と話していた。

 年始は両館とも1月4日(金)から利用できる。

(2018年12月30日付紙面より)

本を整理する子どもたち=28日、新宮市野田の中央児童館
雑巾をかける子どもたち=28日、新宮市佐野のくろしお児童館
2018年12月30日
5 冬の寒さに負けない熱戦
 新宮信用金庫理事長杯卓球大会  
2018年12月30日
6 平成30年納射会
 竹内結賀さん、弓友会Bが優勝  (新宮弓友会 )
2018年12月30日
7 出場と活躍に期待
 紀宝町出身の坊ノ内希愛さん  (神戸弘陵高校女子サッカー部 )
2018年12月30日
8 浸水被害の防止目指す  日足地区の河川事業推進  (熊野川治水対策協 )
2018年12月30日
9 役員らのぼりや門松を設置  下里神社で迎春準備  (那智勝浦町 )
2018年12月30日
10 外国人受け入れ体制考える  ルピナスで介護現場の今後や現状講演  (那智勝浦町 )
2018年12月30日
11 職員らの働きに感謝  新病院で初の仕事納め式  (那智勝浦町 )
2018年12月30日
12 1月から橋脚施工始まる  河口大橋の下部工事  (新宮紀宝道路 )
2018年12月30日
13 より良い地域のために  チームくまのがわに24人  (新宮市熊野川町 )
2018年12月30日
14 愛犬との憩いの場に  ウミガメ公園隣にドッグラン  (紀宝町 )
2018年12月30日
15 「まぐろのぼり」泳ぐ  南紀くろしお商工会  
2018年12月30日
16 お悔やみ情報
  
2018年12月13日
17 交流深めまちをきれいに 城南校区クリーン作戦に500人 (新宮市)

 新宮市立城南中学校生徒会と城南地域共育コミュニティ本部は10日、「城南校区クリーン作戦」を実施した。城南中178人、王子ヶ浜小学校の5、6年生117人、王子幼稚園の21人、教職員、育友会、市教育委員会、地域住民ら約500人が15班に分かれ、阿須賀神社、浮島の森、下田児童館など14カ所から出発。城南中を目指しながらごみ拾いに励んだ。

 地域貢献の一環として毎年実施している。縦割りグループで作業し、中学生の自覚を深め、学校と地域の連携を強める目的。以前は生徒会が「通学路クリーン作戦」として主催しており、2009年から現在の形で実施している。

 城南中生徒会の傳田未咲会長(3年)は作戦でまちがきれいになり、犯罪が減る、交流の場になるなど多くのメリットがあるとし、「みんなできれいで住みやすいまちにしていきましょう」。環境委員長の窪上珠波(しゅうば)君(3年)は「みんな真面目に取り組んでおり、きれいになって良かった。今後も地域のことに関われれば」。

 同中の中田善夫校長は「笑顔で協力したクリーン作戦になった。まちがきれいになることで心もきれいになる。日頃からまちをきれいにしていきたい」とあいさつ。

 地域共育コーディネーターの大石熊野さんは「毎年少しずつごみが減っている。美しい所に美しい心が宿る。大人になっても住んでいる町をきれいにしていく気持ちを持って」と呼び掛けた。

(2018年12月13日付紙面より)

浮島の森を出発しごみを集める児童生徒ら=10日、新宮市
作戦に参加した皆さん=10日、新宮市立城南中学校
2018年12月13日
18 税金の種類や使い道学ぶ
 太地小6年が「租税教室」  

 太地町立太地小学校(宮本礼子校長)で11日、「租税教室」が開かれた。新宮税務署が管内の小中学校を対象に開いている出前講座の一環。6年生11人が参加し、矢萩会計事務所の矢萩文さんから税の仕組みや納税の意味を学んだ。

 矢萩さんは身近な税金としてまず消費税を紹介。所得税や住民税なども例に挙げ、児童らは日本に約50種類の税金があることをクイズ形式で学んだ。

 その後はアニメーション教材の上映があり、登場人物が税金のない世界で困難に直面する姿から、警察や消防、義務教育などの社会基盤が税金で支えられていることを児童らは知った。

 用意された1000万円の札束10個からなる1億円の札束の見本を手に取り、金額の重みも実感した。最後に矢萩さんが「税金があった方が良いと思う人」と呼び掛けると、児童らは一斉に手を挙げていた。

(2018年12月13日付紙面より)

1000万円の札束の見本を手に取る児童ら=11日、太地町立太地小学校
2018年12月13日
19 被爆ピアノと出会い考える 文化センターで人権講演会 (串本町)

 串本町文化センターで11日、人権講演会「―ヒロシマ―被爆ピアノコンサート」があり、約350人が聴講や鑑賞をして平和と人権の大切さを考えるきっかけにした。

 この講演会は、同町人権委員会(西野政和会長)が主催。同和運動推進月間(11月)や人権を考える強調月間(11月11日~12月10日)などにより人権を考える機運が高まる晩秋~初冬時期に開いていて、今回は広島県から被爆ピアノの所有者で調律士の矢川光則さんと爆心から1・8㌔の距離にあった被爆ピアノ、ソプラノ歌手の大島久美子さん、ピアニストの梶田法子さんを迎える形で計画し、参加を呼び掛けた。

 テーマは「平和と人権のメッセージを音楽に込める」。開会に当たり西野会長は、同町立串本西小学校における戦争体験談を例に挙げ「平和のないところに人権はない。今宵は原爆から生き抜いたピアノで平和への思いを新たにしてほしい」とあいさつして講師一同の来町を歓迎した。

 序盤は矢川さんが20年来取り組んでいる被爆ピアノコンサートやこの日持ち込んだ被爆ピアノの経緯を紹介。「自分にできる平和活動として全国に平和の種をまいている」と取り組みに込める思いと被爆ピアノの映画が2020年ごろに公開予定であることも伝えて、被爆ピアノとの出会いを平和の尊さを考えるきっかけにしてほしいと呼び掛けた。

 中盤は大島さんと梶田さんによるコンサートで、大島さんは被爆ピアノの歩みを擬人化した詩を朗読し、被爆ピアノや平和について伝えたい思いを曲間に述べたり歌に乗せたりして来場者に託した。梶田さんは被爆ピアノを演奏し、その音色で大島さんを後押しした。

 大島さんは終盤、「何があったかを正しく知り、伝え、忘れないこと。誰もが平和を望めば世界は平和に向け動き出す」「身近な人に『ありがとう』『ごめんなさい』の気持ちを伝え、皆が笑顔で過ごす。これが私たちにできる平和活動」などのメッセージを掲げて矢川さんが思い描く平和の種まきを実践。閉会に当たり同委員会の山本ちづき副会長は、「命を大切にすることやその種まきをすることを教わった。これらを糧にし今後に生かしていきたい」と述べ、3人と被爆ピアノへの感謝の拍手を来場者に求めて締めくくった。

(2018年12月13日付紙面より)

コンサートを経て感謝を受ける矢川光則さんら=11日、串本町文化センター
2018年12月13日
20 A、B各4チームが県大会へ
 少年サッカー東西対抗戦  
2018年12月13日
21 白木啓太君が近畿5位に
 第6回近畿少年少女選抜空手道大会  (拳武館新宮道場 )
2018年12月13日
22 田辺第二が2年ぶり優勝
 第15回太地いさなカップ大会  ( )
2018年12月13日
23 教育や防災対策など問う  一般質問初日に4議員  (新宮市議会 )
2018年12月13日
24 12月定例会が開会  補正予算案など6件を上程  (太地町議会 )
2018年12月13日
25 楽しく食への理解深める  新木保育園で給食試食会  (新宮市 )
2018年12月13日
26 課題距離を走り記録に挑戦  総合運動公園で記録会など  (串本町 )
2018年12月13日
27 台風災害復旧費など計上  町議会12月定例会始まる  (古座川町 )
2018年12月13日
28 本州最南端で記録に挑む  潮岬中小がクロカン大会  (串本町 )
2018年12月13日
29 単独のクリーンセンター運営に意欲  12月定例会が開会  (那智勝浦町議会 )
2018年12月13日
30 お悔やみ情報
  
2018年12月09日
31 熊野川ヤタガラス米をPR
 試食販売会で観光客に好評  (熊野川町 )

 新宮市熊野川町産のコシヒカリをブランド化した「熊野川ヤタガラス米」の試食販売会が7日、同町日足の瀞峡めぐりの里熊野川(志古ジェット船乗場)であった。

 市観光振興計画の一つ。インバウンド(訪日外国人客)を含む観光客向けに熊野川のおいしい米を使ったお土産として開発した。

 同町三津野地域活性化協議会(下阪殖保会長)のメンバーが生産した1800㌔のうち、今年は約200㌔を用いた。

 日本サッカー協会のシンボルマーク「ヤタガラス(八咫烏)」と絡めて、パッケージはサッカー日本代表のユニホームカラー「サムライブルー」の青色を基調に、ヤタガラスと黄金色の稲穂をデザイン。熊野速玉大社に奉納し付加価値を付けた。

 試食販売会は同協議会が実施し、市観光振興委員会が協力。平安衣装と法被姿で出迎えた。

 試食用に一口サイズのおにぎりを用意し、関東方面や外国からの観光客らが味わった。米2合(約300㌘)を真空パックにして500円で販売。お土産用に人気を集めた。

 東京から2泊3日のツアーで訪れた女性は「もっちりしておいしかった。色つやも良いと思う。お土産として二つ購入しました」と話していた。

 下阪会長は「新宮市をPRする目印になればと考えている。多くの皆さんに知ってもらえるよう、来年以降も継続して取り組んでいきたい」。

 熊野川ヤタガラス米は同所で販売を開始し、市観光協会、徐福公園などでも順次取り扱う予定だという。

(2018年12月9日付紙面より)

観光客におにぎりを振る舞う=7日、新宮市熊野川町の瀞峡めぐりの里熊野川
販売が始まった熊野川ヤタガラス米
2018年12月09日
32 交通安全も呼び掛け
 第3回紀宝警察署協議会  

 住民の声を警察業務に反映させる第3回紀宝警察署協議会(山本孝司会長、会員5人)が6日、紀宝町の同警察署で開かれた。

 協議会は警察改革の一環として、平成13年に全国の各警察署に設置された。年度内に4回程度の会合を開いて委員から意見を求め、警察の安全・安心な地域づくりに反映させるのが目的。紀宝署の島田満署長は11月末現在の管内概況を説明した。

 遺失物、拾得物は、遺失物303件(現金約160万円)、拾得物175件(現金約100万円)を取り扱い、返還率は49・7%。うち現金は68・6%となっている。

 振り込め詐欺については、昨年中は3件91万5000円が被害に遭ったのに対し、今年10月末では1件30万円のみ。ただし署の迅速な対応で被害は発生していない。少年補導は深夜徘徊、喫煙、飲酒で52件。少年犯罪では窃盗(万引)で2件2人を逮捕している。

 交通部門では総事故件数276件、うち物損事故247件、人身事故29件で昨年同期より減少しているが、御浜町で死亡事故が1件発生している。

 協議会終了後は紀宝町ウミガメ公園に移動し、協議会に出席した会員4人と島田署長ら署員も参加して啓発物品を配布。年末の交通事故防止を呼び掛けた。

(2018年12月9日付紙面より)

警察署協議会。あいさつは島田満署長=6日、紀宝警察署
交通事故防止を啓発する山本孝司会長(右)
2018年12月09日
33 特殊詐欺防止やツリー作り
 ふれあいサロンいっぷく亭  (太地町 )

 太地町社会福祉協議会は5日、「ふれあいサロンいっぷく亭」を同町の東新集会所で開いた。集まった住民ら18人は特殊詐欺被害防止講話で詐欺の現状や対策など学び、松ぼっくりを使用したクリスマスツリーを和気あいあいと制作した。

 同サロンは高齢者らが自宅から出て集まり、会話や催しを通して触れ合うことで引きこもりの予防や地域づくりが目的。東新、寄水、平見、森浦の各集会所で実施されている。それぞれの地区で人を集めたり、運営を手助けするボランティアがおり、東新集会所では浜中由さんが尽力している。

 全国的に多数の被害が発生している特殊詐欺。町内での被害を防止すべく、和歌山県警本部生活安全企画課の特殊詐欺被害防止アドバイザーの大山擴さん、更谷正人さんを同サロンに招き、講話を受講している。

 大山さんらは今年10月末の県内の特殊詐欺発生件数を43件、被害総額を2億4077万円と報告。串本・新宮署管内では現在、発生は0件と説明した。

 「訴訟最終告知・訴訟最終通知」などの不審はがきにも触れ、「これらは全て詐欺。電話をするとだまされる可能性があるので電話はしないでください」と注意を呼び掛けた。また、最近の手口として、▽はがき同様の文書を封書で送ってくる▽警察官を名乗り、金銭をだまし取ろうとする―事例もあると紹介した。

 大山さんと更谷さんは「特殊詐欺がどういうものか知ってもらうことで防御対策になる。困ったことや不安がある場合は、新宮署までご連絡ください」と締めくくった。

 その後は、同町在住でフラワー装飾1級技能士の坂下富貴子さんがボランティアで講師を務め、材料も提供した。坂下さんの指導の下、参加者らは松ぼっくりに装飾を施し、クリスマスツリー作りを楽しんだ。

 同町社協の小畑美由紀さんは「多くの方々が足を運び、互いを気遣い、仲の良い関係になっていただけるような地域づくりをしていきたい。皆さま方のご協力のおかげで運営できている。感謝しております」と語った。

(2018年12月9日付紙面より)

特殊詐欺について講話する大山擴さん(左)と更谷正人さん=5日、太地町の東新集会所
松ぼっくりを用いたクリスマスツリー作りを楽しんだ
2018年12月09日
34 「新宮ってこんな街なんやで」 市の歴史まとめた絵本が完成 (新宮市)

 熊野新宮の歴史を絵本にした『新宮ってこんな街なんやで』の完成記者会見が7日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局であった。「くまの地域絵本つくりの会」の平見靖子代表(64)は「熊野新宮の魅力を絵本仕立てにすれば分かりやすく伝えられるのではと思い製作しました。一人でも多くの人にご一読いただければ」と話していた。

 絵本はA4判82㌻、フルカラー。熊野権現が紀州熊野に鎮座し、世に知られるようになったいきさつを書いた縁起記「熊野権現御垂迹縁起(くまのごんげんごすいじゃくえんぎ)」の伝説を基に製作した。熊野速玉大社、神倉神社、阿須賀神社の3社を中心に紹介。4部で構成されている。和歌山県の「地域・ひと・まちづくり補助事業」、市の「街作り市民活動補助金」の支援を受け完成に至った。

 同会は市内でゲストハウスを営む平見代表の呼び掛けで昨年10月に発足。昨年8月に当地方を訪れゲストハウスを利用した台湾旅行客がフェイスブックに寄せた「この地は日本の歴史に重要な部分」といった内容のレビューがきっかけとなった。平見さんは「外国の方がそういう思いで歴史を踏まえて来られているのに、この地に生まれ育った私は何も知らないことに恥ずかしく思った」と語る。

 当地方の歴史などについて学ぶ機会がなかったことへの反省を踏まえ、「子どもに世界遺産の地・新宮市を知ってもらい、成長した後も歴史や文化、魅力を自信を持って語り継いでもらいたい」との思いから絵本作りに至った。文章はフリーの観光ガイドなどとして活躍する同会の玉置ひとみさん(62)が、熊野三山協議会の山本殖生幹事の監修の下に作成。「方言も忘れてほしくない」との思いで言葉にもこだわった。芸術家の平野薫禮(ぐれ)さん(45)が絵を担当。平野さんは「子どもたちに自分たちの町を愛してもらえるきっかけになれば」と語っていた。

 同会は会見後、熊野速玉大社と田岡実千年市長を訪問し絵本を手渡した。田岡市長は「自分たちの町に自信を持ってもらえることはうれしいこと。心から感謝します」と話していた。

 絵本は今月から来年1月にかけて市内の保育園、幼稚園、小・中学校、高校、児童館、図書館に配布予定。販売の予定はないが、3千円以上の寄付で贈呈される(数に限りあり)。

(2018年12月9日付紙面より)

完成した本を手に「くまの地域絵本つくりの会」の皆さん=7日、新宮市
田岡実千年市長に絵本を手渡す平見靖子代表(左)と玉置ひとみさん
2018年12月09日
35 演奏者と観客が一体に  那智勝浦町民音楽祭  
2018年12月09日
36 ラジオ体操や会話楽しむ  ニュータウン熟年クラブ  (那智勝浦町 )
2018年12月09日
37 ミツカドヒシガニなど  エビとカニの水族館で展示  
2018年12月09日
38 サネカズラとコガモ  浮島の森、季節の風物詩  
2018年12月09日
39 防災意識を高める  三輪崎保育園で立ち会い訓練  (新宮市 )
2018年12月09日
40 感謝の気持ち伝える  三輪崎保「ありがとう遠足」  (新宮市 )
2018年12月09日
41 かわいい踊りや歌を披露  飯盛、相野谷保で発表会  (紀宝町 )
2018年12月09日
42 園児と利用者が交流  湯ごりの郷で歌や踊り披露  (那智勝浦町 )
2018年12月02日
43 迎春準備が始まる
 来年の大絵馬に掛け替え  (速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から迎春準備が始まった。拝殿の「戊戌(つちのえ・いぬ)」の大絵馬が来年のえと「己亥(つちのと・い)」の大絵馬に掛け替えられた。

 大絵馬はヒノキ製で、大きさは縦1・5㍍、横2・1㍍。2匹のうり坊を愛情深く見守る父イノシシの姿が描かれている。父イノシシは平和の象徴である梛の御幣をくわえ、白で描き清らかさを表現。瑞雲と瑞光で新しい年に光を与え、年の幕開けを祝う気持ちを表した。

 書き添えた「新日本の國(くに)造り」の文字は御代替わりに際し、日本国民としてどうあるべきかを考え、豊かな国造りのために頑張っていかなければならないとの思いを込めている。

 上野宮司は「来年には天皇陛下が生前のご譲位をされる。日本国民の統合の象徴で、我々が国を思う気持ちが反映される。きちんとした国民の姿を表さなければならない」と語った。

 迎春準備に触れ「年末にお参りを済ませる人にも一足早い新年を感じてもらいたい。今年は川合組さんにご奉仕いただき、臨時駐車場の台風で流れてしまったところを一から整地してくれています」と感謝していた。

  □     □

■新宮駅へ小絵馬授与



 同大社はこの日、JR新宮駅に小絵馬(縦75㌢、横110㌢)を授与した。小絵馬にはうり坊を見守る母イノシシが描かれている。

 新宮駅改札付近の駅ホームには12月中旬から、速玉、本宮、那智の熊野三山の小絵馬が並ぶ。角野敦彦副駅長は「来年もお客さまに安全に利用していただけるようにという思いで頑張りたい」と話していた。

(2018年12月2日付紙面より)

拝殿に掲げられた大絵馬とJR新宮駅に授与された絵馬=1日、新宮市の熊野速玉大社
2018年12月02日
44 プロのスタントで事故再現 交通安全の理解深める (那智勝浦町)

 JA共済連和歌山と和歌山県警は11月30日、事故現場を再現することで恐怖を実感し、交通ルールを順守することを学ぶ「スケアード・ストレート自転車交通安全教室」を那智勝浦町立那智中学校(船井洋二校長)で開いた。生徒らはプロのスタントマンによる実際の事故さながらの光景を目の当たりにし、交通安全の重要性について理解を深めた。

 同教室はJA共催による地域貢献の一環として、交通事故の未然防止を目的に県警本部らと協力して実施している。

 船井校長は「今から勉強することは自分のことと捉えて加害者、被害者にならないように学習してください」と話し、JAみくまのの石田守代表理事専務は「事故の疑似体験を通し、改めて事故のない安全な学校生活を送ってください」とあいさつした。新宮署の樋口勇作交通課長や同共催連の古谷和久副本部長も出席した。

 スタントを行うのは映画などでアクションを担当する倉田プロモーションのメンバー。実際にあった死亡事故や危険な事例を迫力あるスタントで再現した。

 メンバーは交通事故発生時の平均時速とされる約40㌔で車を加速し、人形が乗った自転車に衝突させ、速度や破壊力を示した。

 マナー違反した自転車の運転が大きな事故につながると説明し、「自転車は被害者のイメージが強いが、大きなけがを与えてしまう場合もあるので注意が必要」と述べ、「ルールを守ればルールが皆さんを守ってくれます」と呼び掛けた。

 生徒らはトラックの内輪差による事故や死角についても学び、メンバーに感謝の拍手を送った。

 生徒会長の扇田彩帆さん(2年)は「スタントは迫力があった。実際の事故だとすると怖い。きちんとルールを守って気を付けていきたい」と語った。

(2018年12月2日付紙面より)

プロのスタントによって事故現場が再現された=11月30日、那智勝浦町立那智中学校
交通安全の理解を深める生徒ら
2018年12月02日
45 1646点の力作並ぶ
 2日まで、町展と生涯学習フェス  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町教育委員会、町公民館は1日、第53回那智勝浦町展と生涯学習フェスティバルを同町体育文化会館で開催した。2日(日)は午前9時から午後4時まで。

 53回目を迎える町展では町内の園児129点、児童・生徒960点、福祉施設7点、一般550点の合計1646点の絵や書、生け花、陶芸作品などが展示され、多くの来場者が訪れた。

 屋外では町消防本部や消防団による放水や地震などが体験できる「消防のつどい」が行われた。館内では福祉関係団体による販売コーナーや町立温泉病院の健康体操も盛況だった。日本舞踊や太極拳の演武、コーラスなどの披露や編み物や手話の体験コーナーもにぎわった。

 午後からは同町農産物品評会の表彰式やニュースポーツの「ボッチャ」の大会も実施された。

 2日は午後1時から「第24回那智勝浦町民音楽祭」が開催されるほか、午前11時と午後1時から不思議科学実験ショー、手描き年賀状作りや手芸体験なども開かれる。

(2018年12月2日付紙面より)

力作が並ぶ町展の様子=1日、那智勝浦町体育文化会館
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