ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:68件の記事がありました
【検索ステータス】 
2018年12月20日
1 事業計画など意見交換
 文化複合施設管理運営検討委  (新宮市 )

 第12回新宮市文化複合施設管理運営検討委員会(堀内秀雄委員長)が18日、市人権教育センターで開かれ、自主および貸館の事業計画などについて意見を交換した。

 楠本秀一教育長は「社会教育施設として市民に愛され、人と人とをつなぐ場所として生き生きとした施設にするためには、管理運営計画をどうしていくかが問われることになる」と述べ、さらなる協力を呼び掛けた。

 計画策定を支援する、株式会社シアターワークショップ代表取締役の伊東正示さんが、自主事業計画について方針や方向性を確認しながら事業の種類などを説明。管理運営基本計画で例示された▽鑑賞事業▽普及・育成事業▽創造事業▽交流事業▽情報事業▽生涯学習事業―の6事業のうち、生涯学習事業の項目について「熊野の文化が強調されている重要な項目。より具体的な検討が必要では」と述べ、生涯学習事業を『資料収集・公開事業』と『熊野文化魅力発信事業』の二つに分けることを提案。『熊野文化魅力発信事業』を核とすることによって複数の事業を関連させる展開が可能であると示した。

 委員からは「文化といっても幅が広い。市が目指す方針は明確なのか」「専門的な知識を持たずに進めるのは危険では」「熊野の文化について知らない子どもたちが多い。『熊野文化魅力発信事業』は将来を考えた上でも良い」などの意見が出た。自主事業費については「ふるさと納税の寄付金やクラウドファンディングで事業費の不足分を補うといったことはできないのか」といった声もあった。

 途中、同市出身(現在オランダ・アムステルダム在住)のピアニストであり芸術家の向井山朋子さんがサプライズゲストとして登場。向井山さんは文化複合施設の完成について「すごく楽しみ。私はジャンルを超えたネットワークもあるし、海外のさまざまな組織で活動をしているので、利用していただければ。私を使わないと損だと思います」と会場を沸かせていた。堀内委員長は「市には東京や海外で活躍している人が多くいる。そういった人たちの力を借りて文化複合施設を完成させることができれば」と話していた。

(2018年12月20日付紙面より)

事業計画について意見を出し合う委員=18日、新宮市人権教育センター
向井山朋子さん
2018年12月20日
2 大規模災害発生に備え
 関係機関連携し医療救護訓練  (新宮保健所 )

 地震などの大規模災害発生に備え、新宮保健所(形部裕昭所長)は16日、新宮市立医療センターで「平成30年度災害医療救護訓練」を実施した。新宮市~串本町、北山村の自治体や消防、管内の医療機関など24機関が参加した。

 南海トラフでの巨大地震に備え、県は2012年7月に各保健所単位で災害医療コーディネーターを委嘱。新宮保健所管内では、災害時の活動について理解を深め、医療救護などの関係機関の連携強化に力を入れている。

 今回は初の試みとしてロールプレーイング方式の机上での情報伝達訓練を実施。訓練後は、被害状況や支援依頼を関係機関が報告する「地域災害医療対策会議」を模擬開催した。刑部所長は訓練の概要を説明し、「顔を合わせることで双方の連携が強まる。関係づくりが重要」と話した。

 災害規模は、13日午前9時に紀伊半島沖などの南海トラフを震源とする東海・東南海・南海の3連動地震(マグニチュード8・7)が発生し、新宮・東牟婁では最大震度7を記録。沿岸部は津波による大きな被害に見舞われ、余震が続いている状況と想定。6市町村別被害者数、ライフラインや通信機能の復旧率、道路の通行障害などの状況も詳しく設定され、発災後4日目の朝、重傷者への対応は終了し、圏域内には自衛隊、災害派遣医療チーム、日赤救護班が活動中といった前提で訓練した。

 県災害対策本部東牟婁健康福祉班(新宮・串本保健所)や災害派遣医療チーム、自治体、医師会、病院、消防本部などの機関ごとに分かれ、経時活動記録(クロノロジー)用のホワイトボードを設置。各機関に災害状況や要請などが書かれたカードが配布され、対応や事後処理、報告・連絡事項を記録した。傷病者の受け入れや入院中の患者の状況、物資の供給状況、医療スタッフや職員の行動も詳しく書き込み、終了後に今後の課題などを共有し、連携を強めた。

(2018年12月20日付紙面より)

災害時の情報伝達訓練を実施した=16日、新宮市立医療センター
訓練中の那智勝浦町立温泉病院と同町消防署の職員ら
2018年12月20日
3 クマノザクラの特徴教わる
 高池小5、6年生が学習会  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5、6年生26人が18日、同町池野山にあるクマノザクラのタイプ標本木前で学習会に臨んだ。

 この学習会は、役場地域振興課が今後の同木の保護を図る上で児童の力を借りたいと申し入れたことがきっかけで実現。同校は6年生の卒業制作として協力することを考えていて、その事前学習として同町長追在住の樹木医・矢倉寛之さんから話を聞くことにした。5年生は来年度の学習に向けた足掛かりとして参加したという。

 矢倉さんは神奈川県横浜市出身。市街地にはない山の自然に親しむ中でクマノザクラと出会い、自分なりに研究を深めるようになった。クマノザクラの学名はCerasus kumanoensis。国内の野生種のサクラとして約100年ぶりに新種と認められ、和歌山県、奈良県、三重県に自生しているが、新種とするために必要なタイプ標本を採取した木はこの場所にあるクマノザクラ。タイプ標本木はこの1本しかないと伝え、このクマノザクラのすごさと大切にしなければならないことを実感させた。

 サクラにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があることを冬芽の比較で確認。学者が注目する葉の特徴も写真で解説し、さらに同じクマノザクラでもさまざまな個性があることを花の写真の比較で紹介した。この差を生み出しているのが生物多様性であることにも触れつつ、タイプ標本木はクマノザクラとしての個性を特に色濃く持っていることも伝えた。

 併せてキイジョウロウホトトギスやナンバンギゼルなど、都会にはない植物が同町にはたくさんあって、都会と違ってすぐに探せる環境は幸せなことだということも忘れないでほしいと呼び掛けて話を締めくくった。

 同町役場地域振興課は同校に保全を呼び掛ける看板の制作を希望していて、同校も希望に沿う形で準備を進めている。同町教育委員会教育課によると、高池小以外の学校も校区内に教材とするクマノザクラを見つけて学習会に取り組むことを検討しているという。

(2018年12月20日付紙面より)

クマノザクラの標本木前で行われた学習会=18日、古座川町池野山
冬芽の特徴を他の桜との比較で確かめる高池小5、6年生ら
2018年12月20日
4 園児たちの歌声響く
 「体文イルミ」点灯式  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の冬の夜を彩る第16回体育文化会館イルミネーション(同実行委員会主催)の点灯式が18日、天満保育園(松隈智子園長)の園児らが参加して開かれた。来年1月10日(木)までの午後5時から同10時まで点灯。今月24日(月・振休)、25日(火)は午前0時まで。

 点灯式では実行委員長の庵野高司さん=那智勝浦町建設業組合=があいさつ。園児2人が司会のカウントダウンに合わせてスイッチを入れた。

 那智の滝や三重塔をモチーフにしたイルミネーションに明かりがともると、見学の保護者から歓声が上がった。園児たちは色とりどりの明かりをバックにクリスマスソングを歌ったり、トーンチャイムを演奏したり、手話も披露したりするなど、華やかな点灯式となった。同町のイメージキャラクター「なっちー」が登場し、最後はサンタが子どもたちにプレゼントを手渡した。

 イルミネーションを設置しているのは▽勝浦手話サークル「ちゃお」▽勝浦金融協会▽那智勝浦町建設業組合▽那智勝浦町観光協会▽南紀勝浦温泉旅館組合▽那智勝浦町職員互助会・職員組合―の6団体。

(2018年12月20日付紙面より)

イルミネーションが始まった=18日、那智勝浦町体育文化会館
点灯スイッチを入れる園児ら
2018年12月20日
5 三輪崎剣道2部門で優勝
 第51回紀南剣道大会  
2018年12月20日
6 串本オーシャンズが優勝
 ジョン・ケンドリック旗争奪少年野球大会  
2018年12月20日
7 マグロの解体に興味津々  下里保、南大居保が社会見学  (那智勝浦町 )
2018年12月20日
8 怖い人から逃げよう  丹鶴幼で不審者対応避難訓練  (新宮市 )
2018年12月20日
9 新クリーンセンターや観光など  那智勝浦町議会一般質問①  
2018年12月20日
10 教会に美しい音色響く  クリスマスソングなど披露  (カトリック新宮教会 )
2018年12月20日
11 親子で絵本と演奏楽しむ  よちよちぶっく・クリスマス会  (那智勝浦町 )
2018年12月20日
12 歌や劇でクリスマス祝う  天満保育園が発表会  (那智勝浦町 )
2018年12月20日
13 児童ら真剣に聞き入る  中学生が小学校で読み聞かせ  (太地町 )
2018年12月20日
14 英語で将来の夢を発表  5、6年生がジェスチャー交え  (成川小 )
2018年12月20日
15 最適な避難所運営とは  保健センターで図上訓練  (紀宝町 )
2018年12月20日
16 一足早く楽しい雰囲気体験  各地でクリスマスイベント  (串本町・古座川町 )
2018年12月20日
17 12月定例会一般質問③  串本町議会  
2018年12月20日
18 スイセンが満開に  樫野埼灯台  
2018年12月20日
19 1位に佐藤芳幸さん  熊野ネイチャーフォトクラブ12月例会  
2018年12月20日
20 残したいふるさと歴史の道  崩落で通行止め・色川街道  
2018年12月20日
21 練習の成果を披露  新宮市内保育園、きたやま保育所で発表会  
2018年12月20日
22 お悔やみ情報
  
2018年12月14日
23 連携し水際対策を
 4機関が合同で啓発  (新宮市 )

 大阪税関和歌山税関支署新宮出張所、新宮警察署、串本海上保安署、大阪入国管理局和歌山出張所は12日、新宮市橋本のイオン新宮店前で合同街頭啓発をした。各機関がテロ関連物資の密輸や外国人の不法就労・滞在防止などを呼び掛けた。

 より効果的な呼び掛けにつなげる目的で実施している。この日は税関3人、警察3人、入管4人、海保4人が参加し、チラシやポケットティッシュなどの啓発物資を買い物客らに手渡した。税関イメージキャラクターの「カスタム君」や和歌山県警のマスコットキャラクター「きしゅう君」、入管の「えんトラくん」も登場し、子どもたちを喜ばせた。

 テロ関連物資などの密輸防止を訴えた税関新宮出張所の林大輔所長は「和歌山県は海岸線が長く、関係機関と連携を密にしていきたい」。

 不法就労や国際テロの未然防止などに注意を促した新宮署の木村光太郎警備課長は「国際的な行事もあり、テロ対策などを続けてきた。不審な人や物件を見つけたら通報してほしい。」。

 不法入国、就労防止を訴えた大阪入国管理局神戸支局警備部門の吉井淳治・統括入国警備官は「不法就労の防止と、改正入管法で都市部だけでなく地方にも外国人労働者が来る。安心安全な住みよい地域づくりをしていきたい」。

 串本海上保安署の東洋介さんは「海上で異変を感じた場合はすぐに118番に通報をしてほしい。各機関と連携し、海の安心安全を守っていきたい」と話していた。

  □     □

 各機関の連絡先は次の通り。

■税関

▽税関密輸ダイヤル(電話0120・461・961/24時間受け付け)

▽和歌山税関支署新宮出張所(0735・31・5258)

■警察

▽新宮警察署(0735・21・0110)

■入管

▽外国人在留総合インフォメーション(0570・013904、〈IP電話やPHSからは〉03・5796・7112)

■海保

▽海上での事件や事故緊急通報用(118)

(2018年12月14日付紙面より)

マスコットキャラクターらも一緒に呼び掛けた=12日、新宮市橋本のイオン新宮店
2018年12月14日
24 租税教育の推進に尽力
 納税協会に大阪国税局長感謝状  (新宮税務署 )

 公益社団法人新宮納税協会は5日、租税教育の推進に取り組んだとして大阪国税局長感謝状の贈呈を受けた。榎本伸・新宮税務署長から感謝状を受け取った同会の尾﨑征朗副会長は「大変ありがたい賞を頂いた。これからの励みになります。納税協会の事業活動をもっと多くの方に知っていただき、会員増強と組織の拡充につなげ、明るい地域社会の発展に寄与していきたい」と話した。

 協会は多年にわたり、小中学校で開催する租税教室に講師を派遣するなど、租税教育の推進に積極的に取り組んでいる。青年部会では租税教室に対する取り組みを事業活動の目標に設定。11月28日には「租税教室講師研修」に青年部会会員が参加した。受講した会員は2019年1月以降に租税教室の講師としてデビューする予定。

 榎本署長は「同会の取り組みは次代を担う児童、生徒の健全な納税者意識の醸成につながるもの。地域の租税教育の推進に対する貢献は多大であり、非常にありがたい」と感謝した。

(2018年12月14日付紙面より)

榎本伸・新宮税務署長(左)から感謝状を受ける尾﨑征朗副会長(提供写真)
2018年12月14日
25 親子で紙皿シアター楽しむ
 読書活動推進フォーラム  (古座川町 )

 古座川町教育委員会は8日、同町中央公民館で読書活動推進フォーラム「こうちゃんと遊ぼう」を開いた。親子25組約50人が参加し、ふれあい遊びなどを楽しんだ。

 このフォーラムは、同町子ども教育15年プラン3大重点活動の一つ「読書活動推進」の一環で、親子で絵本の楽しさを学び、本に対する興味や関心の幅を広げるのが目的。今回が3回目の実施だった。

 「こうちゃん」こと浦中こういちさんは三重県在住のイラストレーター・あそび作家。9年勤めた保育園を退職後フリーで活動しており、2014年、『バナナを持って』で絵本作家デビュー。各地でワークショップや展覧会を開催するなど活躍している。

 親子らはふれあい遊びや紙皿シアター作りなどでにぎやかに盛り上がった。娘の雫月ちゃん(4)と参加した高尾素子さんは「子どもが絵本が好きで、今日は楽しみに来ました」と話していた。

 同町教育委員会の坂本耕一課長は「町では読書を重要な教育と考えています。今後もこのようなフォーラムを開催していきたい」と話していた。

(2018年12月14日付紙面より)

紙皿シアターを作る参加親子=8日、古座川町高池
浦中こういちさん(左)の歌に合わせて手遊びをする子どもたち
2018年12月14日
26 小芝さん、坂本さん優勝
 グラウンドゴルフ三和大会  
2018年12月14日
27 声援受け地元勢15人が入賞
 第12回新宮ジュニアレスリング大会  
2018年12月14日
28 オレンジ杯で秦さん優勝
 前週の勇魚と2週連続で大会に出場  (志彰会勝浦 )
2018年12月14日
29 御浜中女子卓球部全国へ 三重県予選を全勝優勝で決める 
2018年12月14日
30 高年齢者の雇用確保に  生涯現役促進地域連携協議会発足  (新宮市 )
2018年12月14日
31 複合施設、教育行政などただす  一般質問2日目は3議員  (新宮市議会 )
2018年12月14日
32 109の漁業者を訪問  九州、四国などでマグロ船の誘致活動  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
33 世界に一枚のハンカチ作り  園児らが草木染め体験  (宇久井保 )
2018年12月14日
34 美しい歌声にうっとり  みくまの支援学校でクリスマスコンサート  (新宮市 )
2018年12月14日
35 工事影響で道路汚れ  紀南河川国道事務所に対策訴える  (新宮市 )
2018年12月14日
36 名産使ったピザや町のクイズで  京都市山科区で観光PR  (那智勝浦町 )
2018年12月14日
37 自分で選ぶ楽しみ感じる  高田地区福祉委員買い物サロン  (新宮市 )
2018年12月14日
38 思いを込めた作文発表  神倉小学校で「なかよしお話会」  (新宮市 )
2018年12月14日
39 1年間の成長を披露  きたやま保育所で発表会  
2018年12月14日
40 お兄さんお姉さんの自覚持って 和深保育所が生活発表会 (串本町)
2018年12月14日
41 詐欺被害防止の講話など  ふれ愛カフェよりみちで  (古座川町 )
2018年12月14日
42 堂々と成果を披露  潮岬幼稚園生活発表会  (串本町 )
2018年12月14日
43 4団体32人が出場し競う  第42回防犯少年剣道大会  (串本警察署管内 )
2018年12月14日
44 年内の免許更新を  年始の混雑期を前に呼び掛け  (新宮運転免許センター )
2018年12月14日
45 お悔やみ情報
  
2018年12月12日
46 地下式倉庫群など確認
 15日には遺跡の現地説明会  (新宮市教委 )

 新宮市教育委員会と和歌山県文化財センターは11日、同市下本町の旧丹鶴小学校グラウンドで報道関係者対象の新宮城下町遺跡発掘調査第2遺構面の現地説明会を開いた。中世の地下式倉庫跡や弥生時代の竪穴建物跡などが発見されており、市教委文化振興課の小林高太主任は「これまでの成果、川湊跡をより裏付けるものになった」と話していた。

 市教委は県文化財センターに委託し、文化複合施設建設予定地の同校敷地内で施設建設に伴う埋蔵文化財試掘調査をしている。これまでの調査から川湊跡と推定されている。第2次調査箇所は新宮城跡西側の旧丹鶴小学校敷地内約3500平方㍍。

 平安時代末~室町時代の地下式倉庫跡について、方形竪穴タイプの床に焼けて炭化した木材が残されていた。同遺跡から建物に伴う木材が発見されたのは初めて。珍しく、床面の構造がうかがえることなどから倉庫跡の構造解明につながる可能性があるとしている。地下式倉庫跡は10棟ほどあり、倉庫群だったと考えられる。

 遺物は常滑や渥美、瀬戸など東海地方の土器や陶磁器から、瀬戸内地方、中国や朝鮮の白磁などバラエティーに富んだものが出土しており、物流の拠点だったことや、港の管理者が有力者であったことなどが想定される。

 調査は来年3月末までを予定しており、第3遺構面(縄文時代)は年明けから開始する。

 これまでの調査では江戸時代の武家屋敷境の石垣や、道路跡の一部などが見つかっている。縄文時代の遺構や土器、鎌倉~室町時代の地下式倉庫の他、江戸時代の武家屋敷跡や中世の川湊跡などさまざまな遺跡が出土している。

 15日(土)には子ども向けと一般の2回で説明会を開く。参加無料で雨天中止。駐車場がないため、徒歩や自転車での来場を呼び掛けている。小中学生を対象にした初の「子ども遺跡探検」は午前10時から。小学生は保護者同伴。要申し込みで、締め切りは14日(金)。一般の部は午後1時30分から、申し込み不要。

 申し込み、問い合わせは市教育委員会文化振興課(電話0735・23・3368)まで。

(2018年12月12日付紙面より)

炭化した床材が残る竪穴式倉庫跡=11日、新宮市
2018年12月12日
47 戦争の被害と加害の実像
 作家の中田重顕さんが講演  (新宮市 )

 くまの平和ネットワーク(二河通夫代表)は9日、新宮市福祉センターで憲法の講演会を開いた。元公立学校事務職員で作家の中田重顕さんが「私が見たこと聞いたこと―戦争の被害と加害の実像―」について講演し、元御浜町農協有線放送アナウンサーで、小学校での読み聞かせ運動などに取り組む阪本浩子さんが朗読をした。

 中田さんは、明治維新に向けて富国強兵政策を図ったことが以後日本が戦禍に巻き込まれていくことになった原因の一つと解説。「当時の指導者がとった政策だが、太平洋戦争が終わる日まで日本人みんながその方向に向かって走り続けた」。朝鮮の利権を巡り争った日清戦争(1894年)に勝利したことにより、近代軍隊の力に自信を付けた日本では以降、中国を軽侮する風潮が生まれた。

 日本は近代化からわずか36年で、当時の世界第一の軍事大国であったロシアと戦った日露戦争(1904年)でも勝利を収めた。中田さんは「日露戦争の勝利が、日本国と日本人を調子狂いにさせたとしか思えない」「日露戦争に勝ったのは、世界中が驚いた死を恐れぬ勇敢な兵士と、血を吐きながら絹糸を紡いで兵器を買った農村出身の娘たちによってだった」と司馬遼太郎の言葉を紹介した。日露戦争を勝利の結果、関東軍が誕生。満州国支配の中核をなした。

 中田さんは富国強兵政策の波は地方にも影を落としたと解説。「名も知られぬまままじめに働き子を育て、一生懸命生きた人たちこそ最も立派な人で、知られなくてはならない」と述べ、現在の熊野市飛鳥町に住んでいた森岡みきのさんの生涯について話した。森岡さんは学校に行けず、11歳の時から頭に板を乗せて八丁坂を越え新鹿まで運ぶ仕事に従事。18歳で結婚した後は3人の男の子に恵まれるが夫に先立たれ、3人の男の子らも次々と亡くした。「何も食わすものがのうて魚一匹、甘いもの一つ食わせずに死なしてもうたことを考えると申し訳のうて今でも魚を食べる気にならんのさ」と聞き取りした森岡さんの言葉を紹介。「明治、大正、昭和初期と、日本の歩んだ惨苦の日々が、一人の女性を苦しみと悲しみの底へ沈めた」と話した。

 中田さんは軍国の母(戦死した人の母親)の孫や戦争未亡人、遺児らへの聞き取りや南京事件、731部隊などについても検証し解説。平和の尊さや憲法9条の大切さを訴えた。

(2018年12月12日付紙面より)

講演に耳を傾ける聴講者ら=9日、新宮市
阪本浩子さん(左)と中田重顕さん
2018年12月12日
48 木管五重奏楽しむ
 下里、太田小「おでかけ音楽祭」  (那智勝浦町 )

 和歌山県の文化振興事業「おでかけ音楽祭」が6日、那智勝浦町立下里小学校(岡史博校長)の体育館であった。下里小と太田小学校(尾﨑卓子校長)の全児童が、5本の管楽器が奏でる木管五重奏の音色を楽しんだ。

 県から委託を受けた一般財団法人県文化振興財団が実施。県内出身または在住者の音楽家に演奏の場を提供するとともに、文化活動の活性化を目的としている。

 和歌山市出身などのメンバーで構成するグループ「Hot Coffee(ホットコーヒー)」の5人が、それぞれ音色の違うフルート、オーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネットの合奏を披露した。

 子どもらがよく知るアニメソングや「山の音楽家じゅんばん協奏曲」「オー・シャンゼリゼ」などの演奏の合間に、クイズを交えた管楽器の解説や指揮者体験、手拍子ゲームが盛り込まれたプログラムで、児童らは楽器の仕組みや音楽のテンポについても学んだ。

 演奏後に児童代表から花束が贈られ、オーボエを担当する榎本理紗さんは「子どもたちのノリが良くて、演奏がとても楽しかった」と話していた。

(2018年12月12日付紙面より)

3拍子の演奏で指揮者体験をする児童=6日、那智勝浦町立下里小学校
クイズ形式で楽器の管の長さを解説するメンバーら
2018年12月12日
49 神倉小学校が団体賞
 初めての小中学生サラ川選手権で  (新宮市 )

 第一生命保険株式会社主催の「小中学生サラ川(せん)選手権byサラリーマン川柳コンクール」の団体部門の団体賞に新宮市立神倉小学校(松本広明校長)が選ばれた。11日に同校で表彰伝達式が行われ、同社和歌山支社の古矢直人副支社長が代表児童に表彰盾や冊子などを手渡した。

 同選手権は全国の小中学生に川柳を楽しんでもらうため、友だち、勉強、部活、恋など「学校生活で感じる思い」をテーマにした句を今年初めて募集。同校は小学校の部で応募校数50校、総数114作品の中から選ばれた。

 全校集会の中であった伝達式で松本校長は「6年生の皆さんが夏休みに取り組んだ川柳が全国で1校だけの大きな表彰を受けることができました」と述べ、受賞作品を紹介した。

 古矢副支社長は専門家による審査の評価として▽自分の気持ちをしっかり表現できていた▽全体的に表現力が素晴らしかった―ことを挙げ、「中学、高校、社会人になっても文章を書くことや言葉で人に伝えることが大事。必ず役に立つため、これからも頑張ってください」とあいさつした。

 松本校長は「たくさんの応募の中から選んでいただき、驚きとともにうれしい限りです。一生懸命取り組んだことを認めていただいたことが子どもたちにとって励みになる。これからも文章を知り、好きになってもらえれば」と受賞を喜んでいた。

(2018年12月12日付紙面より)

古矢直人副支社長(右)から表彰を受ける代表児童ら=11日、新宮市立神倉小学校
2018年12月12日
50 神倉、KKNが優勝
 東牟婁スポ少交流大会野球の部  
2018年12月12日
51 中村君、玉置さん全国へ
 和歌山県中学校空手道新人大会  (太地中学校 )
2018年12月12日
52 冬の大漁と安全祈る  飛鳥神社で投網式の儀  (太地町 )
2018年12月12日
53 図書館利用案内わかりやすく  新パンフレット完成  (那智勝浦町 )
2018年12月12日
54 夢を形にできるのが政治  串本町議・水口崇氏が出馬表明  (和歌山県議選 )
2018年12月12日
55 今年も集団で春を待つ  宇久井半島でオオキンカメムシ越冬  (那智勝浦町 )
2018年12月12日
56 合奏やダンスなどを披露  井田保育所でクリスマス会  
2018年12月12日
57 思い思いの作文発表  高田小学校で仲良しお話会  (新宮市 )
2018年12月12日
58 生保協会が福祉車両寄贈  那智勝浦町社会福祉協議会に  
2018年12月12日
59 第15回は33チームが対戦  サン・ナンタン串本ゲートボール大会  (串本町 )
2018年12月12日
60 親子でかわいいリース作り  古座川町子育て支援センター  
2018年12月12日
61 観光協会串本で一般販売  2019年版カレンダー  (串本海中フォトコン )
2018年12月12日
62 家族や地域に成果披露  明神小中の学習発表会  (古座川町 )
2018年12月12日
63 一丸で磨いた声を響かせる  第36回校内合唱コンクール  (串本中 )
2018年12月12日
64 園児らピアノ連弾楽しむ  南大居保育所でコンサート  (那智勝浦町 )
2018年12月12日
65 園児が練習の成果を披露  宇久井保育所で発表会  (那智勝浦町 )
2018年12月12日
66 木々の大切さ学ぶ  太地こども園でキノピー教室  
2018年12月12日
67 1年の成長を披露  白梅保育園がお楽しみ会  (新宮市 )
2018年12月12日
68 お悔やみ情報