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【検索ステータス】 
2018年12月29日
1 緊急時に備え操船訓練
 年末年始安全総点検  (熊野交通 )

 年末年始の安全総点検の一環で熊野交通(外濵道明社長)は27日から、新宮市熊野川町日足の志古船舶営業所などでウオータージェット船のエンジンストップなど緊急時に備え、寒中操船訓練を実施している。3班に分かれ、1月10日(木)までに約10回行う予定。

 初日の訓練には椿原紀余二指導船長(48)、高村正胤船長(41)、楠堂一樹機関士(31)の3人が参加。運航中にエンジンがストップしたと想定し、船内に設置しているヒノキ製の長さ約4㍍のさおで川底を押しながら接岸したり、櫂で方向転換するなどの訓練をした。エンジンからの出火を想定した消火訓練もあった。

 ウオータージェット船は、時速約40㌔で熊野の秘境「瀞峡」までの往復約50㌔を、約1時間55分で巡っている。運航は1日6便。年間乗客数は最盛期の1992年には約28万人を記録したが、おととしは6万846人、昨年は4万7941人、今年は11月末現在5万3810人となっている。

 堀芳生所長(49)は「今だけの時季に限らず、日頃から訓練をやっていく。来年も事故のないように安全運航に努めていくので、大勢の人に足を運んでいただければ」と話していた。

(2018年12月29日付紙面より)

さおを使った訓練の様子=27日、熊野川
2018年12月29日
2 正月に向け鏡餅
 蓬莱の畑地製菓舗で  (新宮市 )

 新宮市蓬莱の畑地製菓舗(畑地泰明店主)は27日から、正月用の鏡餅作りを始めた。店員、アルバイトを増員し、朝からつきたての餅を丸めて店頭に並べている。

 作業は31日(月)の午前中まで行い、7~16㌢の8種類の鏡餅を作る。鏡餅の他、ヨモギ、芋などの棒餅やトチの実を使った餅など多様な種類を用意している。

 畑地さんは「鏡餅は硬めにしないと形が崩れてしまう。きねでつくのと同じように作ることで、粘り、コシが強く、つやもいい餅ができます」と話していた。

 鏡餅は丸く平たい形をした正月用のお供え餅。元来、年神様へのお供えとした餅のことで、その形は「三種の神器」の鏡、玉、剣を表しているといわれる。地方によって異なるが一般的に1月11日が鏡開き。刃物を使わず木づちなどでたたいて割って食べる。

 正月に餅を食べる習慣は平安時代、宮中で健康と長寿を祈願して行われた行事「歯固めの儀」に由来する。

(2018年12月29日付紙面より)

手作業で餅を丸めていく=27日、新宮市蓬莱の畑地製菓舗
2018年12月29日
3 出火なき年の瀬を願って
 激励受け年末警戒始める  (串本町消防団 )

 串本町消防団(稲田賢団長)の年末警戒が27日から始まった。今年も30日(日)までの4日間、夜半~深夜に管内の見回りを行う計画で、初日は田嶋勝正町長や串本警察署の中弥泰典署長の代理で橋本諭次長らが各分団の詰め所を訪ねて激励を注ぐなどした。

 この警戒は、町内の誰もが出火なく新年を迎えることを願う年末恒例の取り組み。同団は期間中、11ある分団がそれぞれ定時に管内を巡回しいち早く出火を察知し対応、またそのような警戒行動により地域への火の取り扱いへの注意喚起を行う。

 初日の激励には田嶋町長や橋本次長と共に寺島正彦消防長ら同町消防本部幹部、稲田団長ら同団幹部、同署の廣田典生地域課長らも同行。串本分団(泉博二分団長)詰め所で田嶋町長は今年一年を振り返り全国各地で地震や豪雨、同町も台風24号で経験したことがないような被害があったことを振り返っていつ起こるか分からない災害への緊張感を高めつつ、「町民の皆さま方が安心し素晴らしい年を迎えられるよう、年末警戒をお願いしたい」とあいさつ。橋本次長は「年末警戒は地域の安全安心を支える力強い活動であり、この活動により住民の皆さまが平穏に新年を迎えられることを心強く思う」とあいさつし、それぞれに激励の品を贈り団員の奮起を促した。

  □     □

■古座川町消防団は29、30日に実施

 古座川町消防団(前田稔団長は29日(土)と30日(日)の2日間、午後10時~翌日午前2時に町内に七つある詰め所を拠点にして年末警戒を実施する。初日は西前啓市町長ら10人が各詰め所を回り激励するという。

(2018年12月29日付紙面より)

田嶋勝正町長から激励を受ける串本分団の団員=27日、串本町串本
2018年12月29日
4 入港船増え活気づく
 年末のマグロ水揚げ  (那智勝浦町 )

 国内有数の生鮮マグロの水揚げを誇る那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で27日、入港船の隻数がピークとなり、需要が高まる正月に向け市場が活気づいた。市場は29日(土)まで。年始は1月4日(金)が初市となる。

 和歌山県漁業協同組合連合会によると、26、27日の入港船の隻数はそれぞれ11隻で、12月中の最多。両日合わせて144㌧の水揚げがあった。同市場の今年4月1日から12月27日までの水揚げは前年に比べると526㌧少なく、取引額は1億300万円の増。12月の前年比(27日現在)は、水揚げ量、金額ともに379㌧、3600万円の減。カジキを含むマグロ類の1㌔当たりの平均単価は例年よりも60円ほど高かった。

 県漁連・勝浦市場の太田直久参事役は「黒潮蛇行の影響もあってか12月はトンボ(ビンチョウマグロ)が少なかった。漁価は、オリンピックや大阪万博に向け上がっていくのでは」と話した。

(2018年12月29日付紙面より)

仕事納め前日の市場=28日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2018年12月29日
5 大舞台での活躍に期待
 那智勝浦町出身の清水君、米川君  (和歌山北高サッカー部 )
2018年12月29日
6 11部門で熱戦を展開
 新宮ロータリー杯ジュニアバド大会  
2018年12月29日
7 今後強い選手が育てば
 レスリング「NTS近畿ブロック合宿」  
2018年12月29日
8 ノロウイルス注意報  和歌山県  
2018年12月29日
9 うっかり火災に注意を 市内婦人防火クラブが啓発 (新宮市)
2018年12月29日
10 記述式の問題に課題  学習到達度調査結果  (和歌山県 )
2018年12月29日
11 文複事業費の是非を問う  住民投票条例制定へ署名活動  (新宮市 )
2018年12月29日
12 「早期完成を願う会」設立に同意  文複建設求める陳情書案可決  (新宮市文協 )
2018年12月29日
13 華麗なピアノの音色響く  花游でクリスマスディナーショー  (太地町 )
2018年12月29日
14 正月の花を生ける  寿楽荘で萱野賛曈さんが指導  (新宮市 )
2018年12月29日
15 地域交流や見守りの場に  「庭先サロン」など幅広く  (新宮市 )
2018年12月29日
16 熊野七薬師テーマに  1月30日まで、植地宣之さん個展  (喫茶きよもん )
2018年12月29日
17 紅白の生き物で華やかに  正月水槽の展示始まる  (串本海中公園 )
2018年12月29日
18 地区の新旧写真58枚展示  佐田の七川ふる協事務所で  (古座川町 )
2018年12月29日
19 身近なサンゴを知ろう  海中公園でパートナーシップイベント  (近畿地方環境事務所 )
2018年12月29日
20 お悔やみ情報
  
2018年12月27日
21 札幌での爆発事故を受け
 スプレー缶ごみの出し方について要望  (新宮市自治会連合会 )

 新宮市自治会連合会(榎本義清会長)は25日、札幌市で起こったスプレー缶のガス抜き作業が原因とされる爆発事故を受け、市にスプレー缶ごみの出し方の改正を求める要望を出した。

 市では現在、スプレー缶は「金属・金属付プラスチック類」に分類されており、ごみとして出す際には必ず使い切って火気のない場所で穴を開けるよう指導している。エコ広場では、使い切っていないスプレー缶や穴を開けていない缶の持ち込みも多くあり、エコ広場の運営委員らがスプレー缶に穴を開ける作業をしている。

 田岡実千年市長を訪ねた榎本会長らは「事故を受け、市民の間でも不安視する声が出ている。自分たちで穴を開けずに市で処理をしてもらった方が事故を防げるのではないか。緊急に対策を取っていただきたい」と要望した。

 同連合会員は、家庭でスプレー缶に穴を開ける際に金づちなどを使用したり、喫煙している近くで作業をするなどの危険行為も見られると述べ、「火花で火災が生じた話も聞いたことがある。安全な場所でまとめて処理してもらう方がいい」とした。

 生活環境課の稗田明課長は「事故後すぐにクリーンセンターと、スプレー缶の中身を必ず使い切っていただくということを前提に、穴を開けずにごみに出せるよう協議をした。市民の安全のために、要望に応えるべく前向きに検討していく」と回答。新年度あたりの通知をめどに、スプレー缶は家庭やエコ広場ではなく、クリーンセンターでまとめて穴開け作業をする方向で調整を進めていくとした。

(2018年12月27日付紙面より)

スプレー缶ごみの出し方について要望をした=25日、新宮市
2018年12月27日
22 ミニ門松づくりに挑戦
 子どもたちが正月用に  (紀宝町 )

 紀宝町青少年育成町民会議(門賢会長)は22日、町生涯学習センターまなびの郷で「ミニ門松づくり」の教室を開いた。

 町内の小学生を募集したところ、約50人の参加者が集まり、保護者らと一緒に取り組んだ。

 町内で伐採した直径10㌢ほどの竹に松の剪定(せんてい)枝や南天、梅などを装飾。作業開始から2時間ほどで、高さ30㌢ほどのオリジナルミニ門松が完成した。

 門松の出来栄えに満足した様子の女の子3人組は「上手にできた」と笑顔を見せていた。

 毎年恒例の人気行事で矢渕中学校の生徒がボランティアで協力。門会長は「多くの子どもたちに参加してもらい、うれしく思う。子どもたちの笑顔が毎年続けられる原動力になっています」と話していた。生涯学習センター玄関前に160㌢の門松も設置し、迎春の準備を整えた。

(2018年12月27日付紙面より)

松や梅などを飾り付ける子どもたち=22日、紀宝町まなびの郷
2018年12月27日
23 教養を身に付けて
 新宮高校で全校集会  

 新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)は26日、同校体育館で冬休み前全校集会(アセンブリー)を開いた。

 校歌斉唱の後、前田校長は生徒らが平成最後の年の節目にあることを忘れないでほしいと述べた。今年の漢字「災」を挙げ「当地方で近い将来に発生する可能性があるとされる大災害に備え、『自分の命は自分で守る』を日頃から意識してほしい」と語った。

 来年の大学入試についても触れ、センター試験受験者に「試験開始と言われるまで覚えるべきことはしっかりと覚え、努力を続けて」とエール。進路内定者や1、2年生には「自分自身を耕すためにいろんな本を読むこと。文字を通して対話し、教養を身に付けてほしい」と呼び掛けた。

 21日に県立新翔高校、22日には近畿大学附属新宮高校・中学校でアセンブリーや終業式があり、生徒らは約2週間の冬休みに入った。

(2018年12月27日付紙面より)

前田成穂校長の話に耳を傾ける生徒ら=26日、新宮市神倉の県立新宮高校
2018年12月27日
24 各機関の取り組みなど報告
 熊野川減災協議会  

 国土交通省近畿地方整備局や新宮市、田辺市、熊野市、紀宝町、北山村などで組織する第5回熊野川減災協議会が25日、新宮市役所であった。平成30年度の出水状況説明があったほか、各機関が浸水被害に対する取り組み内容などを報告した。

 同協議会は、大規模な浸水被害に備え、国、県、市町村などが連携、協力して減災のための目標を共有し、ハード対策とソフト対策を一体的、計画的に推進することにより、熊野川流域市町村において社会全体で常に洪水に備える「水防災意識社会」を再構築することを目的としている。

 開会に当たり、紀南河川国道事務所の堤英彰所長が「西日本豪雨の被害を受け、世の中の水害への注目度が高い状況にある」とあいさつ。「熊野川については、8月の台風20号や10月の台風24号などの接近があったが、協議会が目的として掲げる各機関の連携、協力がうまく機能したことにより万全の態勢で臨めたのでは」と述べ、引き続き協力を求めた。

 事務局は平成29年10月の台風21号豪雨の際に新宮市街地を中心に発生した浸水被害を受け、国、県、市が連携することで、浸水戸数の半減や主要幹線道路の浸水被害解消を目指す「市田川流域大規模浸水対策事業」について報告。市田川排水機場や浮島川排水機場などのポンプ増強により浸水解消を目指し、本年度末をめどに計画書を作成していくとした。

 各機関の取り組みとして、紀宝町は鮒田区の地域住民と情報を共有した上でのハザードマップの検討やタイムラインの策定などを紹介。田辺市は三里地区と請川地区の地域防災拠点施設の整備などを挙げた。新宮市は近畿地方整備局や気象台など関係機関とのテレビ電話を使用した連携を報告し、田岡実千年市長は「テレビ電話を使ったリアルタイムの情報収集や、紀南河川国道事務所にポンプ車を要請できたことは大変ありがたかった。今後もタイムラインに沿った早め早めの情報共有をしていけたら」と話していた。

(2018年12月27日付紙面より)

第5回熊野川減災協議会の様子=25日、新宮市役所
2018年12月27日
25 白木兄弟がそろって優勝
 中部修交会空手道交流大会  (拳武館新宮 )
2018年12月27日
26 お別れ野球と卒団式
 串本少年野球連盟所属の2チーム  
2018年12月27日
27 女子ソフト強化合宿
 伊勢学園など5チーム86人が参加  
2018年12月27日
28 現職、新人ら12陣営  紀宝町議選事前説明会  
2018年12月27日
29 息を合わせてきね振るう  高田で恒例の餅つき  (新宮市 )
2018年12月27日
30 ビートルズの名曲で  クリスマスディナーライブ  (太地町 )
2018年12月27日
31 サンタ登場で盛り上がる  くろしお・中央児童館でクリスマス会  (新宮市 )
2018年12月27日
32 那智中吹奏楽部が訪問演奏  高瀬会「湯ごりの郷」で  
2018年12月27日
33 ゲームや合唱楽しむ  日赤奉仕団が紀南学園訪問  (新宮市 )
2018年12月27日
34 重さ3㌔のサツマイモ実る  潮岬の居酒屋トトロで紹介  (串本町 )
2018年12月27日
35 所得税と控除の仕組み紹介  古座校舎で税務署長が講話  (串本古座高校 )
2018年12月27日
36 12月定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2018年12月27日
37 地域の子どもに楽しみを  互盟社サンタら各戸訪問  (古座川町 )
2018年12月27日
38 手作りのクリスマス会 円満地公園オートキャンプ場 (那智勝浦町)
2018年12月27日
39 サンタがプレゼント  市屋を語る会が聖夜の演出  (那智勝浦町 )
2018年12月27日
40 平成最後の開花  ヒカンザクラちらほらと  (JR那智駅前 )
2018年12月27日
41 和歌山県、クジラの町・太地町では  IWC脱退表明を受け  
2018年12月27日
42 お悔やみ情報
  
2018年12月22日
43 冬休み始まる
 小、中学校で終業式  (新宮・東牟婁地方 )

 新宮・東牟婁地方の小中学校で21日、終業式があった。児童生徒らは約2週間の冬休みに入った。

 新宮市立緑丘中学校(橋爪健校長)では、終業式前に全校集会があり、「第38回全国中学生人権作文コンテスト」和歌山県大会で最優秀賞、中央大会で奨励賞を受賞した小西柚さん(3年)や、運動部、文化部で成績を収めた生徒らに表彰状が送られた。

 同校生徒会長の﨑山翔太君(2年)が「一年間で最も長い2学期が今日で終わります。文化祭では一人一人が努力し素晴らしいものになりました。クリーン作戦では地域の方々と共に協力し合い、街がとてもきれいになりました」と述べ、スライドで2学期の思い出を振り返った。

 終業式では校歌斉唱後、橋爪校長が「冬休みの間に年が替わります。何かが変わる時は一つの大きなきっかけとなる。今年できなかったことに取り組む良い節目になります」とあいさつ。「年末年始は帰省する人も多く、車も増えます。勉強や運動ももちろん大事ですが、第一に健康面と安全面に気を付けて過ごしてください」と呼び掛けていた。

(2018年12月22日付紙面より)

2学期最終日を迎える生徒ら=21日、新宮市立緑丘中学校
2018年12月22日
44 22人が受講して要件満たす
 下露で動物駆逐用煙火講習  (古座川町 )

 古座川町下露にある七川総合センターふるさとで15日、動物駆逐用煙火使用の講習会があり、22人が受講して同煙火を使用する要件を満たした。

 この講習会は、同町地域振興課が主催。鳥獣被害防止対策として平成26年度から導入している同煙火「T―3」は、サルなどの有害鳥獣を追い払う用途で伊藤煙火工業株式会社=三重県亀山市=が生産していて、市販されている花火よりも火薬量が多いため同町は、不正使用や不正流通の防止も兼ねて同講習会の受講を使用の要件とし修了者に対して無償配布し対策の実践を求めている。

 この日は同社の伊藤照雄代表取締役会長が「T―3」の開発経緯や仕組み、専用ホルダーを用いた使用方法や注意事項などを説明し、その後は屋外に出て実技指導もした。参加者も実際に試射して、同煙火がどういうものかを確かめた。

 同課によると、この講習会はこの日を含めて計7回開いていて延べ427人(重複受講を含む)が受講している。無償配布は専用ホルダーも含めて役場本庁や各出張所を窓口にして実施していて、平成29年度中の配布本数は全体で933本だったという。同煙火による鳥獣被害防止対策の問い合わせは同課(電話0735・72・0180)まで。

(2018年12月22日付紙面より)

動物駆逐用煙火を試射して理解を深める受講者ら=15日、古座川町下露(同町地域振興課提供)
2018年12月22日
45 海上の安全と漁を祈る
 紀州勝浦漁協がイセエビ奉納  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で19日、紀州勝浦漁業協同組合(片谷匡組合長)によるイセエビの奉納があった。地元で捕れたイセエビ約30匹10㌔を神前にささげ、海上安全などを祈願した。

 イセエビの奉納は毎年この時期の恒例となっている。拝殿

には、このほど公募により決まった地元産イセエビの愛称「南紀黒潮イセエビ」ののぼりが

掲げられ、地域の発展も祈った。神事を終え、組合員の吉村泰治さんは「海上の安全を第一に、大漁を願いました」と話した。

 男成宮司は「日本の漁業を取り巻く環境は厳しいものがあり、ご苦労が多いかと思いますが漁業は大事な産業。那智勝浦町のためにもご精進くださいますように。豊漁を祈ります」とあいさつした。

(2018年12月22日付紙面より)

地元産「南紀黒潮イセエビ」を奉納=19日、熊野那智大社
2018年12月22日
46 クジラの町活気に期待
 IWC脱退方針を歓迎  (太地町 )

 日本政府がクジラの資源管理を担う国際捕鯨委員会(IWC)から脱退の方針を固めたとの報道を受け、日本小型捕鯨協会長で、太地漁業協同組合の貝良文(かい・よしふみ)参事は20日、「信じられない。われわれにとって商業捕鯨の再開は悲願だった」と喜んだ。

 日本の国際機関脱退は戦後の例がほとんど無く異例なこと。クジラの食文化を守る立場の日本政府は、近年クジラの資源量は回復しているとして9月のIWC総会で、商業捕鯨の再開や改革を提案したが否決されていた。政府はIWCに加盟したままでは商業捕鯨の再開は困難と判断し、脱退の方針を固めた。来週にも表明する方針。

 脱退すれば、商業捕鯨を再開できる見通しだが、南極海での調査捕鯨はできなくなる。従来の太地町での沿岸漁業に、たちまちの支障はないものの、反捕鯨国や団体からの反発は必至とみられている。

 太地町は古式捕鯨の発祥地として知られている。IWCの捕獲制限により捕獲が禁止され、現在は主にIWC管理対象外の小型鯨類のツチクジラ、ゴンドウクジラなどを捕っている。貝参事は「政府からの正式発表はないが、これが事実ならばありがたい。良い風が吹いてきたように思う」と話している。

 太地町では国の方針を歓迎する声が多く聞かれ、新屋敷に住む元マグロ漁師の坂口高男さん(85)は「太地はクジラで栄えてきた町。昔は多くの漁師や人でにぎやかだった。商業捕鯨の再開は町としていいことだと思う。今後の活気につながるのでは」と話した。

(2018年12月22日付紙面より)

2018年12月22日
47 歌やダンスで成長を披露  新宮市内保育所、園で発表会  
2018年12月22日
48 地域の安全見守る  夜間防犯パトロール  (新宮市 )
2018年12月22日
49 本を通して笑顔の交流  ビブリオバトルの講演や体験会  (那智勝浦町 )
2018年12月22日
50 下里、懸泉堂に残る文書 2273点の目録化終える (那智勝浦町)
2018年12月22日
51 ウェブサイトをリニューアル  わかやま空き家バンク  
2018年12月22日
52 今年もサンタ人形がお目見え  那智勝浦町「エスト」  
2018年12月22日
53 地域一体で盛り上がる  えぼし寮でクリスマス会  (新宮市 )
2018年12月22日
54 歌やダンスなどを披露  王子幼と王子ヶ浜小クリスマス会  (新宮市 )
2018年12月22日
55 感謝の気持ちを忘れずに  熊野川小でクリスマス・焼き芋会  (新宮市 )
2018年12月22日
56 うれしいクリスマス  三尾川保園児が「ささゆり」慰問  (古座川町 )
2018年12月22日
57 町関係愛好者30人競う  第14回囲碁・将棋大会  (串本町 )
2018年12月22日
58 12月定例会一般質問(終)  串本町議会  
2018年12月22日
59 日舞学習の成果を発表  おさらい会と伝統文化親子教室  (西川流友華会 )
2018年12月22日
60 「この本よんだ? 18冬」  新宮市立図書館に特設コーナー  
2018年12月22日
61 お悔やみ情報
  
2018年12月16日
62 22日に「仙人風呂」オープン
 今年は復興のシンボルに  (川湯温泉 )

 田辺市本宮町の川湯温泉街を流れる大塔川河原で22日(土)、巨大露天風呂「仙人風呂」がオープンする。例年12月1日から始まるが、今年は相次ぐ台風被害で3週間遅れた。

 川湯地区は8月の台風20号で大塔川が氾濫。旅館や民宿などが軒を連ねる温泉街で床上、床下浸水被害を受けた。その後、復旧作業が続いた。

 川の一部をせき止めて浴場にする冬の風物詩「仙人風呂」の開催も危ぶまれたが、台風被害からの復興シンボルとして開設することを決めた。

 現在はオープンに向けて作業が進められている。熊野本宮観光協会と川湯温泉街の事業者らでつくる仙人風呂実行委員会の小淵誠委員長は「復興の証しとして仙人風呂の開催を決めた。今の川湯温泉の姿を見てもらい、温泉も楽しんでほしい」と話している。

 仙人風呂は、川底から湧いている73度の源泉に、大塔川の清流を引き入れて40度前後に調整した露天風呂。

 オープン初日は午前10時からの「開湯式」で安全を祈願し、地元たんぽぽ保育園、ひまわり保育園の園児による一番風呂入浴式を行う。熊野本宮温泉郷の復興PRイベントも計画している。

 期間中、毎週土曜日午後8時~10時に「仙人風呂湯けむり灯籠」を実施する。周囲を灯籠で囲い幻想的な雰囲気を醸し出す。雨天中止。

 来年1月20日(日)には仙人風呂感謝祭として、恒例の「仙人風呂かるた大会」などを開催する。

 入浴時間は午前6時30分から午後10時まで。来年2月28日(木)まで開設する予定。入浴無料。

(2018年12月16日付紙面より)

重機で巨大風呂を掘る作業が進められた=10日、田辺市本宮町川湯の大塔川河原
2018年12月16日
63 那智の扇祭り保存会に奨励賞
 表彰式は来年1月31日  (和歌山県文化表彰 )

 和歌山県はこのほど、文化の発展向上に顕著な功績のある個人、団体に贈る平成30年度和歌山県文化表彰の受賞者を発表した。本紙エリアでは那智勝浦町の「那智の扇祭り保存会」(会長・男成洋三熊野那智大社宮司)が民俗芸能の伝承分野で文化奨励賞を受賞した。

 「那智の扇祭り」は熊野信仰を背景に、熊野大自然の恩恵に感謝し、神霊を鎮める日本一の滝の祭礼。室町以前から行われていたといわれている。

 祭りは地域の安泰や大漁・満作などを祈念し、毎年7月14日に催行される。12基の扇神輿(みこし)に神々を遷(うつ)し、同大社と那智の滝(飛瀧=ひろう=神社)との間を結ぶ御滝道に沿って渡御する。12本の大松明(たいまつ)が出迎え、扇神輿を清めることから「那智の火祭り」とも呼ばれ、全国から多くの参拝客が訪れている。

 祭りは昭和35年に県の無形民俗文化財に、平成27年には国の重要無形民俗文化財に指定された。

 祭りに伝わる行事のうち、「那智の田楽」も国の重要無形民俗文化財などに指定され、ユネスコの無形文化遺産にも認定された。

 同保存会は昭和35年に組織化され、大社を中核に周辺地域の氏子や関係団体が協力し、祭りの執行や運営を続けている。

 会長を務める男成宮司は「祭りは地域の方々や氏子さんの協力があって初めて行える。受賞はそのご努力のたまものなのでうれしい」と述べ、「今後は神様のお祭りとしてだけでなく、県や国を代表する文化財として実施していくことも大事。それが継続につながり、神様にも喜んでいただける」と語った。

 文化表彰は昭和39年から始まり、今年で55回目。今年は個人6人、1団体が受賞。最高賞にあたる「文化賞」には映画「仁義なき戦い」シリーズなどに出演し、現在も活躍を続けるかつらぎ町出身の俳優、小林稔侍さん(77)が選ばれた。表彰式は来年1月31日(木)、県庁で開かれる。

(2018年12月16日付紙面より)

那智の扇祭り=今年7月、熊野那智大社
男成洋三宮司
2018年12月16日
64 社会で好印象与えるために
 新翔高校でマナーアップセミナー  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)で14日、1年生129人を対象としたマナーアップセミナーがあった。和歌山信愛女子短期大学生活文化専攻主任・准教授の浅田真理子さんが「マナーについて~好印象を与えるビジネスマナー~」をテーマに話した。

 同校では毎年、1年生の時から進路を意識してもらおうと、浅田さんを講師に招いてセミナーを開いている。就職活動や進学における面接試験、就業体験を見越したビジネスマナーの向上を図る目的。

 浅田さんは、面接に行った会社のエレベーター内の行動を評価されて内定が決定した例や、面接の帰りにバスで席を譲らずにスマホでゲームをしている姿を見られたことによって不合格となった例などを紹介。「普段からの行動が大事」とマナーの重要性を説いた。

 身だしなみについて「自分の頑張りを短い時間で伝えることができる」と述べ、職業や場面にふさわしい身だしなみを心掛けるよう助言。マナー違反とは罰則などがあるわけではないが品位に欠ける行為であり、自分の心掛けでやっていかなければならないと話した。

 浅田さんはあいさつや笑顔の重要性についても説明。「笑顔だと周りの人も幸せを感じることができる。接している人に安心感を与えることもできます。笑顔やあいさつはできるだけ自分から」と呼び掛けた。生徒らは浅田さんに次いで会釈や敬礼、最敬礼を実践。お辞儀の種類や使い分けを学んだ。

 浅田さんは「高い能力やすごい資格があっても、マナーやコミュニケーションなどの面で評価されることは多い。自分の評価を落とさないために、日常生活からできることを一生懸命頑張ってください」と生徒らを励ました。

(2018年12月16日付紙面より)

お辞儀の練習をする生徒ら=14日、県立新翔高校
浅田真理子さん
2018年12月16日
65 新宮の歴史に触れる
 初の遺跡探検で子どもたち  

 新宮市教育委員会と和歌山県文化財センターは15日、同市下本町の旧丹鶴小学校敷地で「子ども遺跡探検」を開催した。小学1年生から中学3年生33人とその保護者らが、遺跡の見学や出土した土器に触れるなどして新宮の歴史を学んだ。

 子どもたちに遺跡の存在を知って、考古学に親しんでもらおうと初めて実施した。地域の歴史と文化に興味を持ってもらう狙いもある。

 文化複合施設建設のため、市は県文化財センターに委託して2015年から発掘調査を進めている。これまでの調査では江戸時代の武家屋敷境の石垣や、道路跡の一部などが見つかっている。

 今回の会場となったのは第2次調査箇所の新宮城跡西側の同敷地内約3500平方㍍。遺構は平安時代末~室町時代の半地下式倉庫跡や弥生時代の竪穴建物跡など、遺物は東海地方などの土器や陶磁器、中国や朝鮮の白磁などが出土している。

 催しでは市教委文化振興課の小林高太主任から発掘調査や遺跡について説明を受けた子どもたちが、小林さんと県文化財センターの村田弘さんらとともに遺構を見学して回った。熱心にメモを取ったり質問したりしながら理解を深めていた。熊野学研究委員会委員の中瀬古友夫さんと坊信次さんも参加した。

 子どもたちに村田さんは「たくさん来てくれてすごくうれしかった。考古学は宝探しのイメージがあると思うけれど、出土したものを分析し、当時のいろいろなことを解明していく学問。宝探しだけでなく、集めて、調べることも合わせて覚えてほしい」と呼び掛けた。

 父と、弟の智弘君(9)と参加した西彩名さん(13)は「いろんな土器があると分かった。遺跡を見るのも初めてで、来られて良かった」。北村厚樹君(11)は「歴史に触れてみたくて参加した。いろんな時代の建物跡や土器を見て、とてもすごいと思った」と話していた。

 この日は午後から一般対象の現地説明会があった。

(2018年12月16日付紙面より)

遺跡を見学し説明を受ける参加者ら=15日、新宮市下本町の旧丹鶴小学校敷地内
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