ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:75件の記事がありました
【検索ステータス】 
2017年09月30日
1 30周年記念誌「箱舟」
 環境問題研究会が発行  (新宮市 )

 環境や人権、熊野地方の歴史などさまざまな分野の講師を招き学んでいる新宮市の市民団体「環境問題研究会」がこのほど、30周年記念誌『箱舟』を発行した。講師を務めた人など46人が論文やエッセーを寄せているほか、これまでの活動年表などを掲載している。

 カトリック新宮教会の故ベダ・クレアリ神父が1985年に創設。後を継ぎ事務局を務めている植松晴孝・喜美子夫妻=同市磐盾=(ともに82歳)は「人が人として生きる時、失ってはならないものをしっかり見据えて、奪われようとする時には『これはおかしい』と声を上げていく生き方をしたいと願う人々の善意と熱意に支えられ、発行することができました」と感謝している。

 各分野の講師を招き、同市の井の沢隣保館などで毎月例会を開いている。会に規約や会則はない。会員は50人で年会費1000円。有名大学の教授なども講師を務めているが、肩書や交通手段にかかわらず、謝礼は1000円分の図書カードと決めている。

 「最初の頃は講師を務めてくれる人を探すのに苦労しました」と喜美子さん。「宗教色を出さずに続けてきたのが良かったと思います。この30年間で人の輪が広がったことが大きな財産です」

 晴孝さんは「地球環境を守るために一人一人何ができるか、から始まった会ですが、今では人間に関わるあらゆることを学んでいます。会員は40~80代。今後の希望は新しい世代の人たちに会を引き継いでいってもらいたい」と話していた。

 30周年記念誌はA4サイズ、92㌻。新宮市井の沢のくまの茶房(電話0735・21・1761)で有料で配布している。

(2017年9月30日付紙面より)

記念誌『箱舟』を手にする植松晴孝・喜美子夫妻=28日、新宮市井の沢
2017年09月30日
2 早期発見、治療が大切
 結核週間で啓発活動  (和歌山県 )

 結核予防週間(24~30日)に伴い和歌山県と結核予防会和歌山県支部は28日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で街頭啓発を実施した。県職員3人が買い物客に啓発用パンフレットなどを配布した。

 結核は全国で年間約2万人が発症する重大な感染症。1日に50人の新しい患者が発生し、5人が命を落としている。厚生労働省は毎年9月24日~30日を「結核予防週間」と定め、重点的に結核に関する正しい知識の普及啓発を図っている。

 結核はたんの中に結核菌が出る重症患者がせきやくしゃみをすることで感染が広がる。症状はせき、たん、発熱、血たん、胸痛など。昨年の県の結核の現状では、新登録結核患者数が131人(前年比19人減)で、うち70歳以上が74%、80歳以上が58%となっている。30代未満の若年者でも4人が発病している。

 県は受診や発見の遅れが依然として見られるとし、「2週間以上、せき、たん、微熱などが続いたら、早めに医療機関を受診しましょう。結核は確実に薬を服用すれば、ほとんどが治る病気です。早期発見、早期治療が大切です」と呼び掛けている。

 東牟婁振興局健康福祉部の花光宏樹さんは「高齢の方が発病される事が多く、風邪かと思ってもすぐに受診することが大切です」と話していた。

 結核に関する相談は国立病院機構和歌山病院内の結核相談支援センター(電話0738・32・7033)まで。祝日を除く月~金曜日。時間は午後1時~4時。

(2017年9月30日付紙面より)

物資を手渡し呼び掛ける県職員ら=28日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
2017年09月30日
3 古民家の再生活用に向け連携
 紀陽銀行やノオトと協定結ぶ  (串本町 )

 串本町(田嶋勝正町長)は28日、株式会社紀陽銀行(松岡靖之頭取)や一般社団法人ノオト(金野幸雄代表理事)=京都府篠山市=と地域活性化に向けた包括連携協定を結んだ。稲村亭(とうそんてい)など町域にある古民家の再生と活用を進める上での協力関係で、今後は年内に事業体や仮称『串本町古民家活用協議会』を立ち上げて再生や活用の具体化を進めるという。

 稲村亭は1872年に建築された民家で、無量寺そばに位置。前所有者の神田家が飢饉(ききん)救済のお礼として旧有田村の住民から譲り受けた杉の巨木を建材の一部に使っているといった由緒を持つ。同町は昨年3月に同家から譲渡を受け、今年4月以降は同町地域おこし協力隊員が隣接する家屋に実際に住み込んで活用方法を模索している。

 他方、紀陽銀行とノオトは両輪で政府施策「古民家等の歴史的資源を活用した観光まちづくり」の趣旨に合致する地域経済活性化を目指している。県域全体を面でとらえた周遊観光を構築する上で本州最南端は外せないという観点で同町に取り組みを紹介し、三者の思いは積極的に合致。連携協議へと発展し、実現の第一歩として今回の協定締結に至った。

 調印式は串本町役場であり、田嶋町長、紀陽銀行の日野和彦取締役上席執行役員、ノオトの藤原岳史理事の代表署名により『和歌山県串本町の歴史的資源を活用した地域活性化に向けた包括連携協定』を締結した。県内の自治体では有田市、湯浅町に次いで三例目。紀陽銀行とノオトはJR西日本とも連携協定をすでに締結していて、同日現在で3自治体1企業とともに目的達成を目指す状況になっている。

 田嶋町長は「この機に持ち得た地域資源をもう一度掘り起こしてPRし、人に来ていただくことによる地方創生を進めたい」とあいさつ。日野執行役員は自治体と住民や事業所が一丸になることが大切だとし、藤原理事は今後の振興は地域が宿す生活そのものを資源として捉えて進めると方向性を示唆して協働の意思を掲げた。

 ノオトは同市丸山地区における振興の一環で2009(平成21)年に設立。以来8年間で約60軒の古民家再生を手がけた実績を持つ。活用の手法は宿泊施設、カフェ、レストラン、ミュージアムと多彩。その積み重ねで同市の城下町を対象にしたエリアマネジメントのノウハウも有する。

 同町産業課の松原邦明主査によると、当面は稲村亭と現在交渉中の古民家1軒を集中的に再生、活用する予定。藤原理事は、古民家を当時の生活様式に沿って再生し希望すれば購入もできる形で活用を図るとし、まずは上記2軒を古民家の再生、活用モデルとして仕上げ、これらを交渉の材料にしてエリアマネジメントへの発展を目指す。実働を担う事業体は、地元雇用を視野に入れ民間主導で立ち上げるとしている。

(2017年9月30日付紙面より)

協定書に署名する連携3者の各代表者=28日、串本町役場
2017年09月30日
4 創立100周年の体育祭
 秋晴れの下、新翔高校  

 新宮市佐野の県立新翔高校(永石和校長)で29日、第11回体育祭が開かれた。テーマは「記念すべき、100回目の熱盛!」。

 生徒入場、校歌斉唱の後、小松莉那さん(3年)が聖火を聖火台に点火、永石校長が創立100周年に触れ「皆さんが引き継ぐ体育祭の伝統とは何だろうと考えたとき、真剣かつ元気はつらつにプレーすることだと思います」と述べ、「3年生にとっては、締めくくりの体育祭。しっかりとリーダーシップを取って、成功に導いてください」とあいさつ。

 実行委員長の南礼君(3年)が「とてもいい天気で神様が、頑張れと言っている気がする。3年生にとっては最後の体育祭。1、2年生も3年生に負けない元気で頑張りましょう」と呼び掛け、生徒代表の前田優さん(3年)、貝塚咲頼さん(3年)が「私たちを支えてくれる先生方、家族、新翔高校で出会ったかけがえのない友人に感謝の気持ちを込め、正々堂々と戦い抜くことを誓います」と宣誓し、競技に移った。

 競技は午前に各学年による団体種目や、クラス、クラブ対抗リレーなど、午後は応援コンクールやフォークダンスなどが行われた。

(2017年9月30日付紙面より)

2年生の競技スポーツ選択生による「熊野ハレヤ音頭」=29日、新宮市の県立新翔高校
2017年09月30日
5 おかはな農園Zが優勝 第124回職場対抗ボウリング大会 
2017年09月30日
6 月や土星の観察楽しむ  近大新宮でさいえんすプラス  (新宮市 )
2017年09月30日
7 公正かつ適正な選挙を 和歌山県警、衆院選に向け取締本部設置 
2017年09月30日
8 紙で作る飾り傘 新宮市、「かみくらサロン」で人気 
2017年09月30日
9 「風伝おろし」  本格的な秋の訪れ告げ  
2017年09月30日
10 お世話になった感謝を 熊野市、河上横町で追善供養 
2017年09月30日
11 美化奉仕などで意識高める 串本町、地磯の釣り愛好者ら30人 
2017年09月30日
12 400人超来場でにぎわう つばさ福祉会、古座川病院跡地でエコ祭り 
2017年09月30日
13 ヒメヤブラン  熊野古道高野坂で  
2017年09月30日
14 お悔やみ情報
  
2017年09月23日
15 ダム湖のシルト撤去を
 熊野川濁水対策特別委で決議  (新宮市 )

 新宮市議会の熊野川濁水・治水関連対策特別委員会(前田賢一委員長、8人)は22日、風屋ダム(十津川村)を管理、運営する電源開発に対し、ダム湖内に堆積したシルト(沈泥)を撤去すると共に監督する国土交通省に強い指導、支援を求める決議文を採択した。

 熊野川の濁水は2011年9月の紀伊半島大水害以降、長期化。電源開発は濁水軽減対策の一環として現在、風屋ダムでダム湖内の清水部分の活用範囲を広げることなどを目的にした表面取水設備の改造工事を実施している。今年5月に第1期の工事が終了し、11月から来年5月末まで第2期工事を予定している。

 1期工事中、大量のシルトが流出。熊野川の濁度がさらに悪化し、観光、漁業、上水道などに多大な悪影響を及ぼした。決議文では11月から始まる2期工事の際、ダム建設以降半世紀にわたり堆積した高さ15~20㍍のシルト層の撤去を強く訴えている。

 前田委員長は、熊野川が川の参詣道として世界遺産に登録されていることを強調。「これまでと同じような要望活動では前に進まない。ドローンなどで空撮して現状を全国に訴えるべき」。

 上田勝之委員はユネスコへ訴えることを提案。松畑玄副委員長は「損するのは住民。二度とシルトを流させてはいけない」と訴訟も辞さない決意で訴えることを求めた。

 田岡実千年市長は視点を変えて要望することに理解を示し、「議会と一緒になって濁水が解決できるよう努力していきたい」と述べた。

(2017年9月23日付紙面より)

風屋ダムに堆積しているシルト層=5月18日、十津川村
2017年09月23日
16 全国ベスト16のどんぶりに選出
 「bodai」の「鮪中とろカツ丼」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地の「鮮魚 創作和食・旨い酒 bodai」はこのほど、「全国No.1ご当地どんぶり」の座を競い合う「全国ご当地どんぶり選手権」への出場権を懸けた予選会に参加できる16団体の一つに選出された。予選会は23日(土・祝)・24日(日)に東京ビッグサイトで開催され、同店はお店でも提供している「鮪(まぐろ)中とろカツ丼」で出場する。

 全国各地からご当地自慢の絶品どんぶりが集まる同選手権は今年で9回目。同店はこれまで第1回、第2回大会にもエントリーしていたが、いずれも書類審査を通過できず、7年ぶりにエントリーした今回、見事に全国ベスト16のどんぶりの仲間入りを果たした。

 「鮪中とろカツ丼」は、勝浦産の生マグロを使用。サクッと食感のジューシーなとろカツを和歌山県産の梅しそを混ぜ込んだご飯の上に乗せ、たっぷりかかった琥珀色の特製土佐酢ジュレであっさりと食べられる一品に。23・24日の予選会で1杯500円(ハーフサイズ)で提供され、当日来場した客の投票によって上位10団体に選ばれると、来年1月の本選に出場できる。

 オーナーの谷亮さんは「お店がオープンして13年、自分自身次のステップにつなげるためのいいきっかけにしたいと思います。(大会では)マグロを出しているどんぶりは他にもありますが、“生”を使っているのはうちだけなので、そこを推して頑張りたいです」と意気込みを話した。詳細は下記の大会公式ホームページまで。

 https://www.tokyo-dome.co.jp/furusato/

(2017年9月23日付紙面より)

生マグロを使用した「鮪中とろカツ丼」
2017年09月23日
17 起業に必要なものとは
 新宮信金で創業セミナー  

 新宮市の新宮信用金庫本店5階で19日、先輩女性起業家から学ぶ実践セミナー「創業についての悩み事はありませんか?事業を成功に導くコツを学べます」が催された。創業応援セミナーの第5弾。創業予定者や起業5年未満の創業者24人が参加し、スターフードジャパン株式会社の新古祐子代表から起業と成長のこつを学んだ。

 新古さんは、起業には「金」、「人」、「物」の順で必要だと力説する。商品化には人を必要とし、まずは、これら二つを成立させる資金を算出するべきだと話した。

 創業後も継続させるためには、自分の強みを最大限に生かしてニーズを把握したビジネスモデルを作ることが重要だと講話。個人商店から中小企業になることで新商品開発や販路を拡大できるとし、社長、会社、商品、サービスをブランド化することでライバル企業と差別化できると話した。

 参加した事業主に自社の強みや脅威、ニーズなどを分析させ、それらにアドバイスも与えた。

 講師を務めた新古祐子さんは、スターフードジャパン株式会社代表取締役。一般社団法人地域食プロデュース協会理事も務める。グローバルな視点で地域の食材を評価分析し、国内外に発信している。中小企業メーカー専門に商品企画・開発のアドバイスも行っており、これまでに300社以上を支援してきた。

(2017年9月23日付紙面より)

事業成功のこつを教わる受講者=19日、新宮市の新宮信用金庫本店
講話する新古祐子代表
2017年09月23日
18 震災後の宮古市の海伝える
 串本RHで鍵井靖章写真展  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある串本ロイヤルホテル(RH)の1階ギャラリーで水中写真家・鍵井靖章写真展「3・11―あの日から」が開かれている。東日本大震災以降の宮古市の海に残る史実と自然再生の様子を伝える内容で、30日(土)まで随時鑑賞できる。

 鍵井さん(46)は兵庫県出身。20歳の時に串本でダイビングの資格を取得し、水中写真家の伊藤勝敏さんに師事して同じ道を志した。現在は世界規模で撮影活動に打ち込み、国内でも屈指の歴史を誇る串本海中フォトコンテストの審査員を6年間務めた経験も持つ。

 写真展「3・11―あの日から」は震災3週間後から地元の有志や各漁協などの理解と協力を得て密漁防止のためダイビングが制限されている宮古市の海へ潜り、3年越しで撮り続けた作品を通して宿るメッセージを伝える独自企画。今回は厳選14点を公開していて、作品の一部は実物大に迫る大判として展示し臨場感を高めている。有志筆頭の娘・後藤まりさんを介して鍵井さんの取り組みを知った同町古座にあるダイビングショップ「DIVE KOOZA」オーナーの上田直史さんが、宮古市と串本町が本州四端でつながっている縁で町内での写真展実施を提案。鍵井さんもぜひにと応えて実現に至ったという。

 会場には山本正德宮古市長のメッセージも掲げられ、併せて鍵井さんの本来の撮影スタンスを伝える写真展「夢色の海」(作品数10点)も実施。鍵井さんは「自分は基本美しい海の提示をしているが、写真展『3・11―あの日から』については震災後の海が今どのように変化しているかをご覧いただいた皆さんに伝えられたら水中写真家として本望」という。

 21日は上田さんらダイバー仲間3人と共に田嶋勝正町長を表敬訪問。「復興で様変わりする陸と違い、海には今も数多くの流出物が震災の史実を物語るように残り、それで終わりかというとそうではなく、そこには命もある。そのようなテーマに行きつき、流出物を礎にして海の生き物が新たな生活を始めている様子を3年間撮り続けた」と写真展の経緯を説明し、本州四端サミットが近々青森県大間市(本州最北端)で開かれることから、自身の取り組みを他市町長にもアピールしてもらえればと求めるなどした。

(2017年9月23日付紙面より)

写真展「3・11―あの日から」会場と水中写真家の鍵井靖章さん=21日、串本ロイヤルホテル
田嶋勝正町長(中央)を表敬訪問し写真展の経緯を説明
2017年09月23日
19 悲願の個人総合優勝 マルコスが第3ステージ制し逆転V、「ツール・ド・北海道」キナンチームレポート③ 
2017年09月23日
20 濱口祐自さんの写真も  東京で「フォトマルシェ」  
2017年09月23日
21 13事業所で仕事を学ぶ  太地中が職場体験  
2017年09月23日
22 自慢の歌声今年も  たばこ組合女性部が南紀園を慰問  
2017年09月23日
23 指輪、かばんなど展示  アーティスト得本さんと船越さん  (元農協ビル )
2017年09月23日
24 さまざまなゲーム楽しむ  王子ヶ浜小で「子ども祭」  (新宮市 )
2017年09月23日
25 地域の一員の自覚育む  熊野川中の生徒が住民と交流  (新宮市 )
2017年09月23日
26 会を迎えた喜び皆で共有 串本福祉会、第31回にしき園敬老会 
2017年09月23日
27 物資配り安全運転促す 古座川町、河内橋北詰で早朝啓発 
2017年09月23日
28 9月定例会一般質問⑤  串本町議会  
2017年09月23日
29 秋晴れの港にぎわう  勝浦八幡例大祭  
2017年09月23日
30 ヒメノボタン  新宮市高田で  
2017年09月23日
31 町民の視点で施策を 那智勝浦町長選、現職・寺本眞一氏が出馬表明 
2017年09月23日
32 お悔やみ情報
  
2017年09月16日
33 厳かに本殿大前ノ儀
 神輿渡御は18日に催行  (三輪崎八幡神社 )

 新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)で15日、同社例大祭の本殿大前ノ儀が営まれた。中村武・氏子総代会長ら祭り関係者約30人が参列。神様をたたえて地域の平穏無事を願った。

 例大祭は、漁労加護、五穀豊穣(ほうじょう)、商売繁盛など地域の繁栄を願い、現在の三輪崎漁協付近にあった元宮に神様が年に一度里帰りする祭り。

 大前ノ儀では、厳かな雰囲気の中、中村総代会長らが金弊を納めた。金弊は神様の神徳をいただくより代で▽総代会▽三輪崎区▽漁業協同組合▽農業実行組合▽大黒講―の各団体が保管していたもの。上野宮司が祝詞、湊川大介区長が祭詞を奏上し、参列者らが玉串を供えた。

 神輿渡御(みこしとぎょ)は台風の影響で18日(月・祝)に行うと決定した。当日は正午ごろに神社を出発し、続いて、恵比寿、二十四孝(にじゅうしこう)、大黒天の3台の山車がJR三輪崎駅前や東海岸沿いの道路を通って三輪崎漁港まで練り歩く。午後2時ごろから三輪崎郷土芸能保存会の「鯨踊り」と「獅子神楽」、三輪崎婦人会、台楽保存会、若吉会の踊りなどが披露される。

 中村総代会長は「区民の安全を考えると神事であっても延期にしなければならない。協力的にやっていただき、無事に執り行われるよう祈っています」と話していた。

(2017年9月16日付紙面より)

玉串をささげる氏子総代の皆さん=15日、新宮市の三輪崎八幡神社
2017年09月16日
34 林野庁長官賞を受賞
 瀬古伸一郎さんのコンテナ苗  (新宮市 )

 新宮市新町、株式会社山一本店代表取締役の瀬古伸一郎さん(43)は15日、同市緑ヶ丘の東牟婁振興局を訪れ、児玉征也振興局長らに全国山林苗畑品評会で銀賞に当たる林野庁長官賞受賞を報告した。同品評会のコンテナ苗部門では和歌山県初の受賞。

 コンテナ苗は、根の形状が保たれて植栽しやすく、時期を問わずに植えられるメリットがある。苗木の活着率もよいという。瀬古さんは同市あけぼのにある苗畑約0・5㌶で創意工夫を重ね、優良苗木を効率的で堅実に生産していることが評価された。瀬古さんは3年前から取り組み、積極的に先進地視察や研修会などに参加、試行錯誤を繰り返しながら現在の生産体制を確立。これまでに5万本を生産した。

 児玉局長は「県代表としての受賞はわれわれの誇り。東牟婁地方の林業が盛んになってほしい」と喜んだ。瀬古さんは「工夫を重ね、広めていきたい。次は金賞の農林水産大臣賞を目指す」と意気込んでいた。

 品評会は全国山林種苗協同組合連合会が全国の民営苗畑の育苗技術と経営の改善意欲の高揚などを目的に毎年開催している。都道府県単位の審査で選ばれた後、地区単位と全国単位の審査を経て各賞が選考される。瀬古さんのコンテナ苗は昨年11月に開かれた県の審査で知事賞を受け、今月7日福岡県福岡市で開催された全国品評会へ出品された。

(2017年9月16日付紙面より)

受賞を報告した瀬古伸一郎さん(左)と児玉征也・東牟婁振興局長。手前はスギのコンテナ苗=15日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2017年09月16日
35 柿原勝彦さん(高槻LC)迎え
 串本・勝浦・新宮の合同例会  (ライオンズクラブ )

 大阪府と和歌山県全域が所属するライオンズクラブ(LC)335―B地区ガバナー柿原勝彦さん(高槻LC)を迎え13日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦レストラン「はまゆう」で串本・勝浦・新宮の合同例会が開かれた。

 ホストを務める勝浦LC須川晴夫会長の開会宣言で始まり、新宮LC宮本昌幸会長が地区ガバナー、地区役員・委員を紹介。須川会長が「有意義で実りのある会を」とあいさつした。

 柿原さんが国際会長方針と地区ガバナー運営方針を説明。「故郷を大事に、町づくりは人づくり、人づくりは町づくりを大きなスローガンにしている。100周年を過ぎたライオンズクラブを新しくしていく。昨年クラブ会員は260人減ってしまった。今後は会員1000人の増強をめざしPRしてもらいたい」と述べた。

 勝浦LCは55周年にあたり、初の女性会員・樋口眞奈美さん(ホテルなぎさや・おかみ)を迎えた。勝浦LCの新会員は樋口さんを含め2人だった。新会員には地区ガバナーからバッジが手渡された。各クラブが報告を行った後、須川会長が閉会宣言をした。

(2017年9月16日付紙面より)

握手を交わす勝浦LC初の女性会員・樋口眞奈美さん(左)と地区ガバナーの柿原勝彦さん=13日、那智勝浦町宇久井の休暇村南紀勝浦
ライオンズヒムを斉唱する会員ら
2017年09月16日
36 藤田栄造さんに感謝状贈呈
 迅速適切な救助をたたえる  (串本海上保安署 )

 串本海上保安署(東浦博昭署長)は14日、串本町古座にある藤田渡船代表・藤田栄造さんに感謝状を贈り迅速かつ適切な人命救助行為をたたえた。

 藤田さんは8月16日午後2時40分ごろ、箱島へ渡していた磯釣り客から「船が流れているので引っ張りに来てほしい」と連絡を受け渡船「第二静保丸」で急行。2時50分ごろ、瀬島の西約100㍍で転覆したダイビングボート「K」を見つけ、ボート上で助けを求めるダイバー10人を自船で保護した。

 同ボートは箱島沖のダイビングポイントを目指して出港したが、台風7号のうねりと風が強く危険と判断し陸そばのポイントへと目的地を変更。移動中に船尾からうねりや風を受けて転覆し、船長とダイバーは船底にはい上がって約1時間漂流した。

 転覆場所から岸までは最短距離で1500㍍。最大風速約12㍍の東風でボートは幸いにして陸方向に流され、箱島付近に達した時点で船長が磯釣り客のところまで泳いで助けを求めた。藤田さんは強風の中、箱島と九龍島の中間に流されたボートへ慎重に渡船を寄せてダイバーを乗り移らせ、ボートをえい航して動鳴気漁港へと運んだ。

 船﨑輝康次長によると、連絡後わずか10分という迅速な対処開始と巧みな操船でダイバー客10人をけがなく救助した点が感謝状贈呈の理由だという。

(2017年9月16日付紙面より)

迅速適切な人命救助行為をたたえる感謝状を受けた藤田栄造さん(中)ら=14日、串本海上保安署(同署提供)
2017年09月16日
37 12部門に分かれて熱戦展開
 秋季紀南卓球大会  
2017年09月16日
38 久居高校が優勝 第97回紀南バレーボール連盟杯秋季大会 
2017年09月16日
39 17日午後に近畿接近か  台風18号  
2017年09月16日
40 人口問題や医療体制 新宮市議会、9月定例会一般質問3日目 
2017年09月16日
41 雅楽で315人迎える 新宮市、ぱしふぃっくびいなす入港 
2017年09月16日
42 赤い実鈴なり  浮島の森のイヌウメモドキ  
2017年09月16日
43 発表に温かい拍手 宇久井保育所「おじいちゃんおばあちゃんの集い」 
2017年09月16日
44 那智勝浦町出身・黒木かほさん2位入賞  世界最高峰のダンス大会で  
2017年09月16日
45 9月定例会一般質問②  串本町議会  
2017年09月16日
46 2年生7人勤労経験積む 串本西中の職業体験学習 
2017年09月16日
47 センナリホオズキ  能城山本の休耕田で  
2017年09月16日
48 「彩雲祭」が開幕 新宮高校、クラス発表やバザーは19日に延期 
2017年09月09日
49 木彫りのクジラ寄贈
 道の駅オープン記念に  (太地町 )

 太地町の一刀彫り名人として知られた故・戸間力也さんの「くじら工房力也」を引き継ぐ同町の会社員、掛橋寿徳さん(52)はこのほど、道の駅たいじにクスノキ製のザトウクジラの置物を寄贈した。

 置物は施設付近にあるザトウクジラのモニュメントに合わせて2体。大きなクジラは約75センチ、小さなクジラは約60センチで、いずれも掛橋さんの師で伯父の戸間さんが生前に制作した作品。町の玄関口でもある道の駅のオープンを記念し、戸間さんの長男・圭哉さんの意思もあって寄贈した。掛橋さんは「県外から来た人に見てもらって喜んでいただけたら」と話した。

 道の駅を管理する太地漁業協同組合の貝良文参事は「道の駅たいじのコンセプトはクジラなので、見事なクジラの木彫りをいただけるのはうれしい。駅舎の雰囲気にもピッタリ」と喜んでいた。置物は、駅舎内にあるレストランのカウンター内に置かれている。

(2017年9月9日付紙面より)

貝良文参事と寄贈された置物
寄贈した掛橋寿徳さん
2017年09月09日
50 感謝の思いで「櫛供養」
 美容業生活衛生同業組合新宮支部  (熊野速玉大社 )

 和歌山県美容業生活衛生同業組合新宮支部(丹内たき子支部長、55店舗)は4日、新宮市の熊野速玉大社で毎年恒例の「櫛(くし)供養」を営んだ。20年以上続いており、組合員有志の9人が、傷んだくしに感謝を込めて供養した。

 同支部は新宮市から那智勝浦町、太地町までの会員で組織している。例年「くしの日」の9月4日(同日が営業日の場合は直近の定休日)に実施。欠けたり折れたりして使えなくなったくし5本を神前に供え、玉串をささげた。

 同市下田で「ビューティーサロン木曜日」を営む丹内支部長は「くしへの感謝はもちろん、皆さんの健康と商売繁盛を祈って供養しました。私たちはくし1本で生活できるので、仕事に誇りを持って取り組んでいければ」と話した。

(2017年9月9日付紙面より)

おはらいを受ける=4日、新宮市の熊野速玉大社
玉串をささげ健康と商売繁盛を祈願
2017年09月09日
51 古座校舎2、3年生も協力 駅舎アートワークショップ (紀の国トレイナート)

 紀の国トレイナート2017のワークショップが6、7の両日、県立串本古座高校古座校舎(愛須貴志校長、東啓史教頭)であり2、3年生69人がJR古座駅の駅舎アート担当作家・日笠保さんとの共同制作に励んだ。

 日笠さんは愛知県愛西市在住の現代美術家。暮らしに身近な素材を材料にし、子どもなど地域住民と一体になって作品を仕上げるスタイルを持ち味にして十数年来活動している。

 同トレイナートには前年度に初参加。太地駅の駅舎アートを担当し、太地小児童を対象にしたワークショップを開いて弁当でおなじみのたれびんに色水を入れて並べた作品「水面―みなも―」を仕上げた。

 2年目となる今回は古座駅を担当することになり、JRきのくに線の前に広がる海の美しさや古座川のきらめきをストローで表現する作品「波間」の制作を構想。最寄りの同校舎にワークショップ参加を求めて2日間の制作協力を得るに至った。

 ワークショップは両日とも3、4時間目にあり、2、3年生は小グループに分かれて流木や額装を太さや長さ、色合いや形状ともにさまざまなストローで飾った小作品を次々に制作して、駅舎を飾る材料として日笠さんに託した。

 日笠さんはあらかじめ作品のイメージを伝え、どのような材料を仕上げるかは生徒に一任。グループ名「アビリッジハイト(=平均身長)」を掲げ、長さ約1㍍の細い流木を使ってJRきのくに線沿線の街並み再現に挑戦した宮下歌奏(うてな)さん(2年)は「みんなで住んでいるところの好きなものをストローで表現して大作にした。駅がとても華やかになると思うので、『あぁ、きれいだなー』と思ってもらえたらうれしい」と話した。

 日笠さんは7日午後から駅舎アート制作を開始。同トレイナートのイベント期間は10月1日(日)からだが、滞在の都合上8日までに仕上げて9日(土)には鑑賞できる状態にするという。

 今回の協働について日笠さんは「表現につながる体験を通して生徒皆さんの表現の幅が身近なところで広がればと思うし、自分もいろいろな表現に出合えて刺激になった」とコメント。「作品は地元の駅に飾られ、皆さんに見てもらえる。そのような地域活性化があるというところにも興味を持ってくれたら」と生徒の今後を期待した。

(2017年9月9日付紙面より)

作品「波間」の制作に協力する2、3年生ら=7日、県立串本古座高校古座校舎
2017年09月09日
52 応急手当の重要性呼び掛け 那智勝浦町、「救急の日」啓発活動 
2017年09月09日
53 親子で楽しいひととき  王子幼稚園で夏まつりごっこ  (新宮市 )
2017年09月09日
54 達成の喜び、来年の目標 北山小、今年最後の水泳授業と記録会 
2017年09月09日
55 経験を今後に生かす 蓬莱フレンズ、全国・西日本両大会出場への協力に感謝 
2017年09月09日
56 75歳以上877人を祝う 古座川町社協、満90歳以上は会長訪問も 
2017年09月09日
57 ナンバンギセル  神倉神社境内で  
2017年09月09日
58 信頼と対話の町政を 那智勝浦町長選、前教育長・森崇氏が出馬表明 
2017年09月02日
59 東大生が熊野で学ぶ
 古道歩きや外来植物除去  (新宮市 )

 東京大学の学生たちが8月31日から、「聖地熊野の歴史文化と自然を体験しつつ新宮市の文化行政を学ぶ」をテーマに新宮市内の熊野古道などを巡っている。9月3日(日)までに大峰奥駈道、小雲取越などを歩く予定。

 東大の濱田純一前総長が提唱した「よりタフによりグローバルに」を元に2012年度から始まったプログラムの一つ。新しい考え方や生活様式を学び、新しいアイデアを生み出す力を身に付けることが狙いで、社会貢献活動、国際交流、自然体験、地域体験など全76種類ある。

 参加者は学生9人、大学院生2人のほか、企画責任者の秋山聰・東大人文社会系研究科教授、鐸木道剛・東北学院大学キリスト教文化研究所長、建築家のマヌエル・タルディッツさん、濱田東大前総長ら計27人。

 一行は8月31日、新宮市文化財保護審議会の瀧野秀二副委員長(71)の案内で市内の世界遺産熊野古道「高野坂」を歩き、外来植物ノハカタカラクサをゴミ袋9袋分除去した。その後、市役所で「熊野地方の自然」をテーマにした瀧野副委員長の話を聴いた。

 秋山教授(54)は13年9月、台風の中、熊野古道「大雲取越」を歩いた際、「円座石(わろうだいし)」から見上げた丸い空に感動したことがきっかけで熊野に興味を持つようになった。昨年5月に市内で講演し、楠本秀一教育長との話し合いの中で同プログラムを企画した。「初めての取り組みですが、できれば来年からも続けていきたい」と話していた。

 初めて熊野を訪れた薬学部3年の伊藤慶さん(20)は「寺社巡りが趣味で熊野へ行きたいと思っていました。高野坂を歩いて海岸がとてもきれいだと思いました」と感動していた。

(2017年9月2日付紙面より)

熊野古道「高野坂」で外来植物を除去する学生たち=8月31日、新宮市
2017年09月02日
60 11日間の調査結果を発表
 京都橘大学インターンシップ報告会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町と地域活性化に関する連携協定を結ぶ京都橘大学のインターンシップ(企業実習)終了報告会が8月31日、町体育文化会館であった。2年生10人が関係者約20人の前で、11日間の就業体験とフィールドワークのまとめを発表した。

 このインターンシップは、連携協定の一環として、積み上げ方式の3カ年計画で今年から始められた。就業体験に地域の課題解決に向けたフィールドワークを組み合わせることで、教育効果が高まるという。

 学生一行は21日に来町し、22~26日まで宿泊施設や関係各団体で研修を受け、28日に中間報告を行った。

 29、30日のフィールドワークでは、歴史や文化への関心が高い欧米人観光客と町に漁師町文化と歴史ある寺社が多いことから、「欧米人観光客と受け入れ調査」をテーマにし、2班に分かれて商店街の22店舗で聞き込み調査を行った。

 調査の結果、「外国人観光客に駅やコンビニ、銀行の場所がすぐ分かるようにしてほしい」、「外国人観光客を案内する指さし表を実際に使用した店舗がほとんど無かった。日本人と欧米人でイラストの認識に相違がある」などの意見があった。アンケートも実施し▽「英語のメニューあり」53%▽「指さし表あり」39%▽「英語でのコミュニケーションが可能」58%▽「外国人が来ることはいいと思う」100%―という結果だった。

 学生代表の現代ビジネス学部経営学科2年、海東拓実さんは「那智勝浦町が大好きになりました。研修先の中の島でも、社員や先輩たちにかわいがってもらい、親身に話も聞いてくれました。別れるのがとてもさみしい。次こそはお世話になった人たちに恩返しできるよう、成長したいです」と涙ながらに思い出を語り、感謝を述べた。

 浦島観光ホテル株式会社取締役・総合企画担当の西川正修さんは「よそから来た若い人の視点で調査してくれた。町に住む者が今日の報告を生かしていけたら」と話した。

(2017年9月2日付紙面より)

調査結果を報告する学生=8月31日、那智勝浦町体育文化会館
2017年09月02日
61 潮岬中の校庭利用が再開
 養生期間を経て一面緑に  (串本町 )

 串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長)は1日、芝生化した校庭の利用を再開した。来る中体連新人戦に向けてサッカー部などが練習を始めたほか、同町立潮岬幼稚園(南君子園長)の園児も訪れてさっそく駆け初め。晩秋に冬芝のタネをまいて再度養生期間を設けるが、それまでの間は社会教育利用も含めて活用を図るとしている。

 同校校庭の芝生化は、旧来の芝が減り近隣に舞い上がるようになった砂の飛散抑止が主目的。日本サッカー協会(JFA)事業「グリーンプロジェクト」の支援が得られることになり6月下旬、地域の協力も得ながら無償提供された苗2万株弱を植え込んだ。

 苗は国立競技場でも採用されているティフトン芝で、旺盛な生育力が特徴。JFAから「2カ月ほどで一面を覆う」と紹介を受けた同校は、夏休みの終わりまでを養生期間とし、本来の養生期間(約1カ月)以降は暑さが厳しい中で毎朝の散水に加え、同町教育委員会が配備した乗用芝刈り機による週3回の芝刈りや手押し式による月2回の追肥―と手間をかけて着実な根付きを図ってきた。

 当初は50㌢間隔でまばらだった500円玉大のポット苗の成長は驚異的で、8月31日現在で外縁を除く校庭全面をほぼ覆い尽くした状況。厚みが増すのはこれからといった段階だが、ティフトン芝は踏むなどの刺激を与えた方が育ちがいいため予定通り今月1日から利用を再開した。

 授業やクラブ活動のほか、社会教育関係で少年サッカーやシニア野球、ソフトボールなどの団体利用、幼稚園のチャレンジランキングに向けた練習や住民の利用もあり、関係各者には利用再開を事前に伝えている。

 藤本校長は「皆さまの協力と先生方の尽力のおかげで、無事に芝生化が進んだ。特にサッカー部には10月の新人戦に向け、今まで使えなかった分も含めてこれから練習に頑張ってほしい。地域の皆さまにもこれまで通り活用していただければ」とコメント。

 井口英夫教頭によると、この夏は着実な根付きを図るという狙いもあり教員のみで管理にあたったが、教員だけでは大変な労力規模で今後は省力化や労力の分散も考えたいとした。

(2017年9月2日付紙面より)

2カ月で校庭のほぼ全面を覆い尽くしたティフトン芝=8月31日、串本町立潮岬中学校
生徒と一緒に駆け初めし歓喜する潮岬幼稚園の園児=9月1日、串本町立潮岬中学校
2017年09月02日
62 追い込み漁始まる
 台風の影響、初日は漁獲なし  (太地町 )

 太地町で1日、イルカや小型クジラの追い込み漁が解禁された。午前5時すぎ、町漁業協同組合所属の太地いさな組合(小畑充規組合長)の12隻が太地漁港を出港した。反捕鯨団体の目立った活動はなく、静かな出漁となった。この日は台風の影響で波が高く、すぐに引き返し漁獲はなかった。

 国際捕鯨委員会(IWC)の規制対象外の漁で和歌山県知事の許可を得て来年春まで漁獲制限を設けて行われる。今年からカズハゴンドウとシワイルカ2種が捕獲対象になった。漁をめぐっては反捕鯨団体の活動家とのトラブルが絶えず、漁期中は県警本部が町内に臨時交番を設け、第5管区海上保安本部も職員を派遣して妨害活動を監視している。この日は、外国人2人が東の浜でスマートフォンを使って出港風景を撮影していた。

 小畑組合長は「初日なので、できるだけ状況を見てみたかった。9月は最初の月で今年一年を占える。この月がよければ安心感が持てる。いい漁ができればいいなと思っている」と話した。

(2017年9月2日付紙面より)

出航する漁船を外国人がスマートフォンで撮影=1日、太地町の太地漁港
2017年09月02日
63 鈴木君が準優勝で全国へ
 全日本ジュニアバド和歌山県予選  
2017年09月02日
64 新宮バドスポ少が健闘 県小学生バドミントン大会(ダブルスの部) (2部門で優勝など4組が入賞)
2017年09月02日
65 新宮高校弓道部、女子団体優勝など大活躍 和歌山県高校弓道選手権大会 
2017年09月02日
66 レシートラリー抽選 SCオークワ南紀店、2日の防災イベント控え 
2017年09月02日
67 夏休み終えて2学期に 那智勝浦町・太地町、小中学校で始業式 
2017年09月02日
68 森崇教育長が退職 那智勝浦町教育委員会で離任式 
2017年09月02日
69 次年度理事長に平野貴之さん  新宮青年会議所が第11回総会  
2017年09月02日
70 職場体験で社会を学ぶ  宇久井中は31人が15事業所で汗流す  (那智勝浦町 )
2017年09月02日
71 清涼寺がイノシシ被害  境内の植物など荒らされる  (新宮市 )
2017年09月02日
72 遺徳しのび法要など 串本町で徳本上人200回忌集会 
2017年09月02日
73 団務こなしつつ都市体験 古座川町、川崎市ふれあい交流事業 
2017年09月02日
74 ヌスビトハギ  神倉神社などで  
2017年09月02日
75 お悔やみ情報