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2017年09月23日
1 ダム湖のシルト撤去を
 熊野川濁水対策特別委で決議  (新宮市 )

 新宮市議会の熊野川濁水・治水関連対策特別委員会(前田賢一委員長、8人)は22日、風屋ダム(十津川村)を管理、運営する電源開発に対し、ダム湖内に堆積したシルト(沈泥)を撤去すると共に監督する国土交通省に強い指導、支援を求める決議文を採択した。

 熊野川の濁水は2011年9月の紀伊半島大水害以降、長期化。電源開発は濁水軽減対策の一環として現在、風屋ダムでダム湖内の清水部分の活用範囲を広げることなどを目的にした表面取水設備の改造工事を実施している。今年5月に第1期の工事が終了し、11月から来年5月末まで第2期工事を予定している。

 1期工事中、大量のシルトが流出。熊野川の濁度がさらに悪化し、観光、漁業、上水道などに多大な悪影響を及ぼした。決議文では11月から始まる2期工事の際、ダム建設以降半世紀にわたり堆積した高さ15~20㍍のシルト層の撤去を強く訴えている。

 前田委員長は、熊野川が川の参詣道として世界遺産に登録されていることを強調。「これまでと同じような要望活動では前に進まない。ドローンなどで空撮して現状を全国に訴えるべき」。

 上田勝之委員はユネスコへ訴えることを提案。松畑玄副委員長は「損するのは住民。二度とシルトを流させてはいけない」と訴訟も辞さない決意で訴えることを求めた。

 田岡実千年市長は視点を変えて要望することに理解を示し、「議会と一緒になって濁水が解決できるよう努力していきたい」と述べた。

(2017年9月23日付紙面より)

風屋ダムに堆積しているシルト層=5月18日、十津川村
2017年09月23日
2 全国ベスト16のどんぶりに選出
 「bodai」の「鮪中とろカツ丼」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地の「鮮魚 創作和食・旨い酒 bodai」はこのほど、「全国No.1ご当地どんぶり」の座を競い合う「全国ご当地どんぶり選手権」への出場権を懸けた予選会に参加できる16団体の一つに選出された。予選会は23日(土・祝)・24日(日)に東京ビッグサイトで開催され、同店はお店でも提供している「鮪(まぐろ)中とろカツ丼」で出場する。

 全国各地からご当地自慢の絶品どんぶりが集まる同選手権は今年で9回目。同店はこれまで第1回、第2回大会にもエントリーしていたが、いずれも書類審査を通過できず、7年ぶりにエントリーした今回、見事に全国ベスト16のどんぶりの仲間入りを果たした。

 「鮪中とろカツ丼」は、勝浦産の生マグロを使用。サクッと食感のジューシーなとろカツを和歌山県産の梅しそを混ぜ込んだご飯の上に乗せ、たっぷりかかった琥珀色の特製土佐酢ジュレであっさりと食べられる一品に。23・24日の予選会で1杯500円(ハーフサイズ)で提供され、当日来場した客の投票によって上位10団体に選ばれると、来年1月の本選に出場できる。

 オーナーの谷亮さんは「お店がオープンして13年、自分自身次のステップにつなげるためのいいきっかけにしたいと思います。(大会では)マグロを出しているどんぶりは他にもありますが、“生”を使っているのはうちだけなので、そこを推して頑張りたいです」と意気込みを話した。詳細は下記の大会公式ホームページまで。

 https://www.tokyo-dome.co.jp/furusato/

(2017年9月23日付紙面より)

生マグロを使用した「鮪中とろカツ丼」
2017年09月23日
3 起業に必要なものとは
 新宮信金で創業セミナー  

 新宮市の新宮信用金庫本店5階で19日、先輩女性起業家から学ぶ実践セミナー「創業についての悩み事はありませんか?事業を成功に導くコツを学べます」が催された。創業応援セミナーの第5弾。創業予定者や起業5年未満の創業者24人が参加し、スターフードジャパン株式会社の新古祐子代表から起業と成長のこつを学んだ。

 新古さんは、起業には「金」、「人」、「物」の順で必要だと力説する。商品化には人を必要とし、まずは、これら二つを成立させる資金を算出するべきだと話した。

 創業後も継続させるためには、自分の強みを最大限に生かしてニーズを把握したビジネスモデルを作ることが重要だと講話。個人商店から中小企業になることで新商品開発や販路を拡大できるとし、社長、会社、商品、サービスをブランド化することでライバル企業と差別化できると話した。

 参加した事業主に自社の強みや脅威、ニーズなどを分析させ、それらにアドバイスも与えた。

 講師を務めた新古祐子さんは、スターフードジャパン株式会社代表取締役。一般社団法人地域食プロデュース協会理事も務める。グローバルな視点で地域の食材を評価分析し、国内外に発信している。中小企業メーカー専門に商品企画・開発のアドバイスも行っており、これまでに300社以上を支援してきた。

(2017年9月23日付紙面より)

事業成功のこつを教わる受講者=19日、新宮市の新宮信用金庫本店
講話する新古祐子代表
2017年09月23日
4 震災後の宮古市の海伝える
 串本RHで鍵井靖章写真展  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある串本ロイヤルホテル(RH)の1階ギャラリーで水中写真家・鍵井靖章写真展「3・11―あの日から」が開かれている。東日本大震災以降の宮古市の海に残る史実と自然再生の様子を伝える内容で、30日(土)まで随時鑑賞できる。

 鍵井さん(46)は兵庫県出身。20歳の時に串本でダイビングの資格を取得し、水中写真家の伊藤勝敏さんに師事して同じ道を志した。現在は世界規模で撮影活動に打ち込み、国内でも屈指の歴史を誇る串本海中フォトコンテストの審査員を6年間務めた経験も持つ。

 写真展「3・11―あの日から」は震災3週間後から地元の有志や各漁協などの理解と協力を得て密漁防止のためダイビングが制限されている宮古市の海へ潜り、3年越しで撮り続けた作品を通して宿るメッセージを伝える独自企画。今回は厳選14点を公開していて、作品の一部は実物大に迫る大判として展示し臨場感を高めている。有志筆頭の娘・後藤まりさんを介して鍵井さんの取り組みを知った同町古座にあるダイビングショップ「DIVE KOOZA」オーナーの上田直史さんが、宮古市と串本町が本州四端でつながっている縁で町内での写真展実施を提案。鍵井さんもぜひにと応えて実現に至ったという。

 会場には山本正德宮古市長のメッセージも掲げられ、併せて鍵井さんの本来の撮影スタンスを伝える写真展「夢色の海」(作品数10点)も実施。鍵井さんは「自分は基本美しい海の提示をしているが、写真展『3・11―あの日から』については震災後の海が今どのように変化しているかをご覧いただいた皆さんに伝えられたら水中写真家として本望」という。

 21日は上田さんらダイバー仲間3人と共に田嶋勝正町長を表敬訪問。「復興で様変わりする陸と違い、海には今も数多くの流出物が震災の史実を物語るように残り、それで終わりかというとそうではなく、そこには命もある。そのようなテーマに行きつき、流出物を礎にして海の生き物が新たな生活を始めている様子を3年間撮り続けた」と写真展の経緯を説明し、本州四端サミットが近々青森県大間市(本州最北端)で開かれることから、自身の取り組みを他市町長にもアピールしてもらえればと求めるなどした。

(2017年9月23日付紙面より)

写真展「3・11―あの日から」会場と水中写真家の鍵井靖章さん=21日、串本ロイヤルホテル
田嶋勝正町長(中央)を表敬訪問し写真展の経緯を説明
2017年09月23日
5 悲願の個人総合優勝 マルコスが第3ステージ制し逆転V、「ツール・ド・北海道」キナンチームレポート③ 
2017年09月23日
6 濱口祐自さんの写真も  東京で「フォトマルシェ」  
2017年09月23日
7 13事業所で仕事を学ぶ  太地中が職場体験  
2017年09月23日
8 自慢の歌声今年も  たばこ組合女性部が南紀園を慰問  
2017年09月23日
9 指輪、かばんなど展示  アーティスト得本さんと船越さん  (元農協ビル )
2017年09月23日
10 さまざまなゲーム楽しむ  王子ヶ浜小で「子ども祭」  (新宮市 )
2017年09月23日
11 地域の一員の自覚育む  熊野川中の生徒が住民と交流  (新宮市 )
2017年09月23日
12 会を迎えた喜び皆で共有 串本福祉会、第31回にしき園敬老会 
2017年09月23日
13 物資配り安全運転促す 古座川町、河内橋北詰で早朝啓発 
2017年09月23日
14 9月定例会一般質問⑤  串本町議会  
2017年09月23日
15 秋晴れの港にぎわう  勝浦八幡例大祭  
2017年09月23日
16 ヒメノボタン  新宮市高田で  
2017年09月23日
17 町民の視点で施策を 那智勝浦町長選、現職・寺本眞一氏が出馬表明 
2017年09月23日
18 お悔やみ情報
  
2017年09月21日
19 県知事賞など決まる 第39回児童生徒木工工作コンク (30日、10月1日に展示会)

 新宮木材協同組合(植松浩理事長)、紀南木材新緑会(速水洋平会長)主催の「第39回児童生徒木工工作コンクール」の作品審査が19日に行われ、和歌山県知事賞、新宮市長賞、新宮木材協同組合理事長賞の3賞を含む全22賞が選ばれた。

 同コンクールは毎年開催されており、今年は新宮市、東牟婁郡、三重県南牟婁郡、田辺市本宮町の小中学校から501点の応募があり、各市町村の代表者などが審査した。上位3賞は来年開催される全国コンクールに出品される。審査員らは会場内の一つ一つの作品をじっくりと見ながら選んでいった。

 展示会は30日(土)、10月1日(日)の午前9時から午後5時(最終日は午後4時)まで、新宮市あけぼのの新宮木材会館2階で開かれる。来場者には粗品進呈。小学生以下の子どもにはヨーヨーつり、スーパーボールすくいがある。

(2017年9月21日付紙面より)

コンクールの審査の様子=19日、新宮市あけぼのの木材会館
2017年09月21日
20 清掃活動に汗流す 「社会奉仕の日」に会員ら (新宮市ゆうゆうクラブ)

 全国一斉社会奉仕の日の9月20日、新宮市のゆうゆうクラブ(老人クラブ連合会・上廣正幸会長)は市内各所で美化活動を実施した。37団体429人が早朝から清掃活動に汗を流した。

 全クラブ参加で美化活動に取り組むことで、地域社会への感謝と地域の担い手としての活力を示し、次代に良い環境を残そうと毎年実施している。

 各クラブ会員らはそれぞれ熊野速玉大社周辺や新宮高校前、新宮城跡付近、阿須賀神社などに分かれてごみ拾いや草むしりなどをした。長寿会は24日(日)に佐野駅周辺を清掃する予定。

 阿須賀神社や宮井戸、不老閣周辺では第一蓬莱親睦クラブ、第二蓬莱クラブ、第三蓬莱クラブ、蓬莱春秋クラブの会員ら約50人が参加。黙々と作業する人や、顔を合わせ和気あいあいと話をしながら取り組む姿があった。

 第一蓬莱親睦クラブの畑地泰明会長(72)は「朝早くからみんなよく来てくれました。地元の宮様、みんなの神社を大切にしなければという思いもあり、今年は世界遺産に登録されたので、よりきれいにしなければと感じます。祭りを前にちょうどいいですね」。

 第二蓬莱クラブの福住昌子会長(83)は「20年ほど、毎年実施しています。だんだんと高齢化で参加する人も少なくなっています。平均年齢は80歳で、皆腰も足も悪くなっていますが頑張っています」と話していた。

(2017年9月21日付紙面より)

草むしりなどをする会員ら=20日、新宮市の阿須賀神社周辺
2017年09月21日
21 園児の訪問に拍手 須崎区敬老大会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町天満の町民センターで16日、須崎区敬老大会が開かれた。楠本實区長のあいさつ、物故者への黙とうの後、わかば保育園の歌遊びや手遊びが始まった。

 センターには「おにぎりさん」「マジカルメガネ」など楽しい歌声が響いた。園児たちは最後に全員で「おじいちゃんのお歳」を大合唱。来場者から「かわいいね」「元気やね」と大きな拍手が送られた。

 その後は藤紀実美さんはじめ、藤紀孝子さん、永田壽美代さん、榎本惠美子さん、前地忠子さんによる日本舞踊の披露、マヒナ・ホホさんのフラ、北郡克至さんの鉄琴演奏などがあり、来場者らは和やかな時間を過ごした。

 北郡さんの鉄琴演奏では「赤とんぼ」「紅葉」などの曲に合わせ、来場者も一緒に口ずさんだ。日本舞踊の「御陣乗太鼓」の子どもたち、藤紀彩愛さん、湯川心結さん、中住茉愛さんにも大きな拍手が送られた。参加者代表で永寿会の和田美津子会長は「今年もここに来ることができ、皆さんに会えてうれしい。今日のためにご尽力くださった皆さまありがとうございました」とお礼の言葉を述べた。

 木戸浩二区長代理のあいさつがあり閉会。「また来年も皆さん元気で会いましょう」と司会進行の田中秀俊さんが呼び掛けた。

(2017年9月21日付紙面より)

わかば保育園の園児たちが「おじいちゃんのお歳」を歌う=16日、那智勝浦町
北郡克至さんの鉄琴に合わせて歌を口ずさむ来場者
開会のあいさつをする楠本實区長
2017年09月21日
22 高校生らの規範意識促す
 JR古座駅でマナーキャンペーン  (串本町 )

 串本町西向にあるJR古座駅で19日早朝、きのくに・さわやかマナーアップキャンペーンがあり高校生を含む20人が啓発物資を配るなどして規範意識の向上を促した。

 このキャンペーンは、少年の公共の場における規範意識の向上と健全育成を図るため、県警が関係機関団体と連携して適時実施している。串本警察署は串本駅と古座駅の2カ所で展開していて、主に通学中の高校生を対象にして働き掛けている。

 本年度は春に串本駅で展開済みで、この日は古座駅の巡り。啓発員の内訳は同署生活安全刑事課、少年補導員、串本青少年センター職員、県立串本古座高校古座校舎の生徒や教員、JR西日本職員、串本町職員で、列車通学する高校生らにティッシュペーパーやファイルフォルダーなどの啓発物資を配って公共でのルールやマナーの順守を呼び掛けた。

 併せて列車到着を待つ間、駐輪場の整理整頓や無施錠自転車への鍵かけ啓発エフ付けや同駅周辺の清掃活動などにも取り組み、安易に犯罪行為をさせない雰囲気づくりにも努めた。

 同校舎生徒会執行部の出口怜奈副会長(2年)は同駅トイレの裏でたくさんの吸い殻を見つけて少しショックだったそうで、「目につく範囲で回収しましたがまだ残っているかもしれない。みんなが過ごしやすい社会をつくるため、マナーは守ってほしい」とコメント。

 他方、駐輪場の自転車の約半数が無施錠か鍵自体がついていない状態。同署生活安全刑事課課員は「こういう状況から盗まれてしまうケースは実際に起こっている」とし、エフ付けした自転車所有者の状況改善を期待した。

(2017年9月21日付紙面より)

物資を配り規範意識を促す啓発員ら=19日、JR古座駅
2017年09月21日
23 住宅・商業地ともに下落  高台は上昇、基準地価発表  
2017年09月21日
24 大人になったら何になる  三輪崎幼稚園で読み聞かせ  (新宮市 )
2017年09月21日
25 先人の労苦をたたえる  イオン熊野店前で頌功祭  (熊野市 )
2017年09月21日
26 秋晴れの空の下で  色川小、中、大野保が合同運動会  (那智勝浦町 )
2017年09月21日
27 のびのびと体動かす  近大新宮祭体育行事の部  (新宮市 )
2017年09月21日
28 子どもみこ6人稽古に励む 串本町、古座神社例祭奉納に向け 
2017年09月21日
29 9月定例会一般質問③  串本町議会  
2017年09月21日
30 秋晴れの下、熱気あふれる  三輪崎八幡神社例大祭  
2017年09月21日
31 ヒガンバナ咲く  熊野地方各地で  
2017年09月21日
32 文化複合施設配置で悩む 新宮市、1棟案、縮小も含め検討中 
2017年09月21日
33 お悔やみ情報
  
2017年09月12日
34 被災現場の杉で慰霊塔
 犠牲者の友人ら七回忌で  (紀伊半島大水害から6年 )

 紀伊半島大水害で犠牲となった中平幸喜さん(当時45歳)の冥福を祈り、友人ら5人が10日、新宮市熊野川町上長井の小口自然の家広場に高さ24㍍の慰霊塔を設置した。被災現場の復旧工事で伐採した熊野杉を使用していて、友人だった中川悟さん(58)=同市新宮=は「七回忌ということで建てました。あの水害を忘れないでほしい」と話した。

 塔に使った木は、幸喜さんの遺体発見現場で伐採した杉。2本を鉄板でつなぎ合わせていて、「繋(つな)がる絆で笑顔あふれる元気な町」などのメッセージを書き込んでいる。同広場で毎年開催されるクリスマスイベントでは電飾を取り付ける予定で、来年1月中旬まで建てている。

 塔の設置作業には中川さんのほか、同じく友人で、那智谷大水害遺族会代表を務める岩渕三千生さん(56)=紀宝町=らが参加。幸喜さんの長男・中平史都さん(29)=同市王子町=と田岡実千年市長も駆け付けた。

 クレーンやロープを使って塔を設置した後、菊の花と幸喜さんが好きだったコーヒーとタバコを塔前に供えた中川さんは「子どもの頃から知り合いで、仲が良かったので、今でも悲しみは強いです。天国から『またアホなことして』と言っていると思います」

 幸喜さんが熊野川町内で営んでいた中古車販売店で一番に車を買ったという岩渕さんは「悟さんから7回忌の節目に塔を建てたいという話があり即決しました。お酒が飲めず、いつもジュースでしたが、場を明るくしてくれるとてもいいやつでした。天国から塔を見て喜んでいると思います」

 『姿形は見えなくても心は共にあります』と塔にメッセージを書き込んだ史都さんは、この水害で父を含め家族5人を亡くした。「慰霊塔を建ててももらい、大変ありがたく感謝の気持ちです。父は友人に恵まれていたんだな、と思います。私にとってもみんなに好かれる自慢の父でした」と話していた。

(2017年9月12日付紙面より)

慰霊塔を設置する友人ら=10日、新宮市熊野川町
2017年09月12日
35 早期避難の重要性訴え
 土砂災害シンポジウム  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局の大規模土砂災害対策技術センターは9日、那智勝浦町体育文化会館でシンポジウム「改めて土砂災害を知り、備える~紀伊半島大水害から6年~」を開催した。200人を超える住民らが詰め掛け、近年の研究成果の発表や今後の対策に関する提言に耳を傾けた。

 センター長で近畿地方整備局河川部長の中込淳さんは「研究成果がより多くの人の命を守ることにつながってほしい」とあいさつ。副センター長で紀伊山系砂防事務所長の吉村元吾さんは近年の土砂災害を振り返った。吉村さんは土砂災害に関しては危険度の高まりが目視で判断しにくいことから、家屋の中にいて巻き込まれる例が多く、人命被害の多い災害と解説。全国的な土砂災害の増加や、流木による被害の拡大が目立つことを指摘し、日頃の訓練と情報収集の重要性を呼び掛けた。

 センター主任研究官の木下篤彦さんは那智川での調査研究を報告した。本流、支流に巨礫(きょれき)が堆積して流れをせき止め、氾濫につながった状況などを話した。雨が降る度に川からペットボトルに水をくんで調べ、「濁りがきつくなると危険」と述べ、流域の地質や木の根の張り方など細かな調査結果なども説明した。センター員の田中健貴さんは被災した人たちから聞き取り調査を実施した。那智川流域では過去にも土砂災害はあったが、災害経験の伝承が難しかった。今後は経験や知識を集めて防災学習を推進し、子どもたちに伝えていく重要性を語った。副センター長の桜井亘さんは全国の研究調査を紹介。土砂災害の予測の難しさを説明した上で「警戒情報が出たらすぐに避難を考えて」と訴えた。

 パネルディスカッションでは那智勝浦町の寺本眞一町長、和歌山県砂防課副課長の森川智さんも加わって避難の在り方などを議論した。

 寺本眞一町長は「砂防施設の整備が進んでいるが、警戒を怠らず、避難所の開設を早めてすぐに避難できる態勢をつくりたい」と述べた。研究成果の学校教育への活用を提案し、同町市野々の和歌山県土砂災害啓発センターは観光客が多く訪れる場所であり、修学旅行の生徒らを立ち寄らせ、防災学習に役立ててほしいと求めた。

(2017年9月12日付紙面より)

早期避難、災害の伝承などを話し合ったパネルディスカッション=9日、那智勝浦町体育文化会館
200人を超える住民が会場を埋め、近年の研究成果に耳を傾けた
2017年09月12日
36 13人が心通わせ奏でる
 吹奏楽部第5回定期演奏会  (潮岬中 )

 串本町立潮岬中学校吹奏楽部(石川朝香部長、部員13人)の第5回演奏会が10日、同校体育館であった。本年度結成したユニットの集大成となるステージで、一般約80人が鑑賞し喝采を送り、努力をたたえた。

 部員は5月の体育祭以降、定演を意識して練習を開始。どの世代にも楽しんでもらえるよう、唱歌や歌謡曲、前年度アンサンブルコンテスト紀南大会で披露した楽曲などさまざまなジャンルから選曲をし、夏休みも週5の活動に励んでこの日を目指してきた。

 開演にあたり藤本弘子校長は「一人一人がそれぞれの役割を果たして心を通わせれば、自分たちの音楽で皆さんの心を潤わせることができるという思いで励んできた。みんなの気持ちを一つにして音楽を届ければ、音楽に乗って心も届くと思う」と激励。石川部長は「私たちのいい思い出になり皆さんの記憶に残るよう一生懸命頑張ります」とあいさつし、3部構成で練習の成果を披露した。

 第一部では4曲を奏で、唱歌「山の音楽家」ではパートごとに音色の披露も。第二部は2、3年生が同大会で披露した重奏3曲、第三部は3曲を奏で最後は日本の愛唱歌をメドレーで締めくくった。

 小道具を交えたパフォーマンスはなかったが、開演に先立ってプレ演奏1曲を披露した同ユニット。演奏を終えて沖早織副部長(3年)は「最高の演奏会ができました。3年生が引退すると部員が少なくなりますが、これからも応援をよろしくお願いします」とあいさつして締めくくった。

 同ユニットでの演奏はあと1回、潮岬小でのミニ演奏会があるが大舞台はこの日が最終の機会。石川部長は「私自身はちょっと間違いもあったけど、13人がそろって演奏できて良かった。今日はみんなで全力を出し切れて楽しかった」と振り返った。

(2017年9月12日付紙面より)

13人一丸で楽曲を演奏する吹奏楽部員ら=10日、串本町立潮岬中学校
部員の演奏に注目する観客ら
2017年09月12日
37 2000人でにぎわう
 ひまわりまつり  (熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は10日、新宮市熊野川町能城(のき)山本の日足バイパス下で「ひまわりまつり」を開催した。新米争奪ビンゴ大会、スイカ早食い競争など盛りだくさんの催しがあり、約2000人(主催者発表)でにぎわった。

 同協議会は2011(平成23)年9月の紀伊半島大水害で被災した町を花の名所にして元気づけようと、休耕田や耕作放棄地にヒマワリやコスモスなどの種をまいている。今年は町内約5㌶に約40万本分のヒマワリの種をまいた。「ひまわりまつり」は市制施行10周年記念で一昨年初めて開催し、今年で3回目になる。

 今年はステージで6団体がフラダンスなどを披露したほか、地元物産や飲食など約14店が並んだ。来場者たちには無料で風船と綿菓子を配り、最後に約120㌔分の餅をまいた。

 会場に駆け付けた田岡実千年市長は、祭り関係者たちの活動に感謝し、「身近な農地を守り活用し、活性化を図ろうとする地域の皆さまの活動には頭の下がる思い」

 下阪会長(71)は「前日から雨を心配していましたが、もってくれ、このようににぎわって良かったです。来年も開催したいと思っています」と話していた。

(2017年9月12日付紙面より)

盛り上がったスイカ早食い競争=10日、新宮市熊野川町
2017年09月12日
38 近大新宮が三回戦へ
 高校野球秋季近畿大会県一次予選  
2017年09月12日
39 伊藤好誠君が全国3位に
 第48回全国中学校柔道大会  
2017年09月12日
40 経験を今後の野球人生に
 熊野BBC・武田君が国際大会に出場  
2017年09月12日
41 新高卓球部が大活躍
 県高校卓球選手権大会兼1年生大会  
2017年09月12日
42 有事の連携を確認  三重、和歌山、奈良の警察署長  
2017年09月12日
43 9月定例議会が開会 那智勝浦町、一般質問は20、21日に 
2017年09月12日
44 カレンダー採用作決まる  那智勝浦町観光協会が公募  
2017年09月12日
45 装束用のたんす奉納  熊野那智大社に紀の川市の家具店  
2017年09月12日
46 自慢の歌声披露 新宮市王子公民分館カラオケ大会 
2017年09月12日
47 本殿前に神輿並ぶ 勝浦八幡神社で櫂伝馬保存会が祭りの準備 
2017年09月12日
48 おはぎ作りで交流 新宮市、児童とゆうゆうクラブ女性部ら 
2017年09月12日
49 一緒に遊ぼう  高池保育所で祖父母会  (古座川町 )
2017年09月12日
50 190点から入賞選考  串本町観光フォトコン審査会  
2017年09月12日
51 仕掛け「カニ籠」で採捕 古座川町、モクズガニの漁期始まる 
2017年09月12日
52 ハマゼリの花  三輪崎の鈴島で  
2017年09月12日
53 お悔やみ情報