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2021年12月07日
1 伝統料理を後世に 北山村で試食会 (南紀熊野ジオパーク)

 南紀熊野ジオパークは4日、北山村で「ジオ興し活動」を実施。同村下尾井の久保岡徳美さん宅で「北山村の伝統料理を残そうプロジェクト」を開催した。地域住民らが参加し、久保岡さんが作る同村の伝統料理に舌鼓を打った。

 南紀熊野ジオパークでは、ジオパークガイドや民間事業者、行政担当者らが、東西南北の四つのエリアに分かれて「南紀熊野ジオ興しチーム」を結成。地元住民らの協力を得るなどして地域資源の発掘やジオパークの活用・普及に向けた活動を展開している。

 このたびのプロジェクトでは、同村において昭和30年代ごろまで正月や結婚式など「ハレの日」に振る舞われていた伝統料理を再現。その技術や味を継承してもらうことを目的に、若年層の地域住民を対象に試食会を実施した。なお、記録として残すため、料理の手順などはスマートフォンなどで動画撮影された。

 山間部に位置する同村では、日持ちさせるためにマグロに塩を振って一晩置いた「塩シビ」など、保存のために塩や酢を用いた料理が発展。しかし、交通網の発達や道路状況の改善などから、現在「塩シビ」が作られることは少なく、また、当地域に伝わる「サンマずし」や「昆布巻き」を作る人も減少している。

 久保岡さんはかつて、地元食材を使ったレストラン「かからの食の店」を営業。和歌山大学の鈴木裕範・客員教授(当時は同大学経済学部助教授)の協力を得て「奥熊野の村の暮らし365日~北山村の食ごよみ~」を制作するなど、同村の伝統料理の継承に尽力してきた。

 この日は鈴木客員教授も参加する中、久保岡さんは▽塩シビ▽手作りこんにゃく▽酢でしめた塩シビを入れた大根のなます▽サンマずし▽昆布巻き▽めはりずし▽ごま豆腐―など、主に熊野地方の産品を使った数々の料理を用意。参加者らは料理を口に運び「おいしい」「懐かしい味」などと感想を述べた。

 同村役場の里中恵理さんがプロジェクトの趣旨を説明し、鈴木客員教授が「作る様子を見て、手間暇かけて作るからおいしいんだと改めて実感した。古くからのものは残っているが、少子高齢化の影響などでなくなっているのも事実。記録だけではなく、技術として学んで次に残すことが大事」と呼び掛けた。

 試食会に参加した、同村出身の井野千代さん(55)は「小さい頃は当たり前に食べていたことを思い出した。おばあちゃんの味と同じでうれしい。生まれ育った場所の料理が、こんなにおいしいんだと再確認した。次に伝えていくために覚えて残したいと思う」と話していた。

(2021年12月7日付紙面より)

久保岡徳美さんの料理に舌鼓を打つ参加者ら=4日、北山村下尾井
かつての「ハレの日」の料理が並んだ
2021年12月07日
2 「人を一人にさせないで」
 長島りょうがんさん招き人権学習  (三輪崎公民分館 )

 新宮市の三輪崎公民分館(杉山秀樹分館長)は4日夜、市立三輪崎小学校体育館で、長島りょうがんさんによるトーク&ライブ「そっとやさしく」を開催した。来場者らは、りょうがんさんが展開する、笑いあり、涙あり、音楽ありのステージを楽しんだ。

 同公民分館が取り組む人権学習の一環として開催。

 りょうがんさんは三重県熊野市出身。中学時代からラグビーに取り組み、県立木本高校ではキャプテンとして東海大会、三重県大会で優勝した。

 日本代表選手に選ばれ、オーストラリア選抜と国際試合をした時の縁でオーストラリアなど赤道付近を放浪。その時に出会った子どもたちの姿が忘れられず、教師となった。

 「りょうがん」は本名ではなく、自身で「良顔先生」と名乗ったことがきっかけ。体育教師や中学校長、各教育施設勤務、三重大学・三重短期大学でも教べんを振るった経験などを基に、手作りの歌と講話を通した人権ライブキャラバンを全国各地で展開。人の温かさや優しさなどを語り伝えている。現在は三重県生涯学習センター所長を務めている。

 りょうがんさんは開催に当たり、「人は人と関わることによって変わることもある。人権学習で大切なことは一人にさせないことだと思う」とあいさつ。さだまさしさんの「奇跡」をピアノの弾き語りで披露した。

 唱歌「埴生(はにゅう)の宿」(原題「ホーム・スイート・ホーム」、イングランド民謡)について「音楽の教科書から消えたのが不思議」。アニメ「火垂(ほた)るの墓」(原作=野坂昭如)において、故・高畑勲監督が同曲を挿入歌に採用したことに触れ「音楽は争いも超える。戦争をなくしたい、そういう思いを入れたかった」と話した。

 りょうがんさんは、家族やこれまで関わってきた人々との触れ合いや交流、心温まるエピソードの数々を講話。市場で働く母親と、その母親を絵で「世界でいちばん美しい姿」と表現した娘との心の触れ合いを紹介し「99%自分のことを考えていたとしても、1%でも自分のできることがある気がする、そう思うだけでいいと思う。つらそうな人がいたら気に掛けてあげてほしい」と講演を締めくくった。

(2021年12月7日付紙面より)

長島りょうがんさんが歌を交えて講話=4日夜、新宮市立三輪崎小学校
2021年12月07日
3 たばこの害から体を守ろう
 勝浦小4年が防煙教室  

 那智勝浦町立勝浦小学校(山下真司校長)で2日、防煙教室が開かれた。新宮保健所の中山夏美さんが講話し、4年生44人がたばこの害について学んだ。

 管内の小中学校などを対象に、たばこに関する適切な知識を身に付け、将来「吸わない選択」をしてもらえるよう実施している。

 中山さんは「皆さんのお父さんやお母さんが子どもの頃は、大人の男性の10人に8人がたばこを吸っていたが、今は10人に3人まで減っている」と紹介。三大有害物質である▽ニコチン▽タール▽一酸化炭素―が体に与える影響を解説した。

 たばこを吸う人の口の中の写真を見せると、児童は「歯茎が紫色」「歯磨きしても色は取れないの?」とびっくり。近年市場を広げている電子たばこについても学習した。

 中山さんは「たばこに依存すると、体に悪いことを知っていてもやめられなくなる。だから、最初の1本を吸わないことが大切です。皆さんには、自分の体を守る選択をしてほしい」と語り掛けていた。

(2021年12月7日付紙面より)

クイズを交えて学習する児童=2日、那智勝浦町立勝浦小学校
たばこの煙に含まれるタールを見せる
2021年12月07日
4 労働災害防止意識を促す 高富の現場をパトロール (新宮労働基準監督署)

 新宮労働基準監督署と紀南河川国道事務所紀勢線出張所が3日、串本町高富にあるすさみ串本道路高富トンネル他工事の現場で建設工事パトロールを実施し、労働災害防止のための意識喚起に努めた。

 中央労働災害防止協会が主唱し、同署の上位機関となる厚生労働省が後援する本年度年末年始無災害運動(12月1日~1月15日)の一環。この運動は年末年始の慌ただしさや寒冷に伴う労働災害の発生を意識の力で抑え、従事者がそろって無事に一年を締めくくり明るい新年を迎えられるよう願いを込めて展開していて、今年で51回目を数える。

 その趣旨を管内に浸透させるために同署は毎年、このパトロールに取り組んでいる。前述した現場は株式会社大林組が同事務所より発注を受けて施工中で、管内でも規模が大きい現場という点で実施を申し入れたという。当日は同署から最近の労働災害の発生状況報告と同運動の概要など、同社から工事概要と施工状況を互いに報告し、以降このパトロールに臨んで現場の安全確保に発生の要因がないかを確かめた。

 パトロールの重点実施事項は▽墜落・転落災害の防止▽建設機械やクレーン等災害の防止▽倒壊や崩壊災害の防止▽火災や爆発等災害の防止▽転倒災害の防止▽職業性疾病の防止▽自主的安全衛生活動の推進―の7項目。中前英人署長と鈴木達也・労働基準監督官が同社高富トンネル工事事務所の村上正一所長ら責任者とともに現場を目視し、聴取を重ねた内容に基づいて講評を寄せて意識喚起を後押しした。

 同出張所はこの日午前にあった紀伊水道を震源とする地震対応のため、急きょ代理の職員が状況を確認する形を取った。このパトロールの実施に当たり中前署長は、日頃から実践し培っている安全管理に改善点はないかをいま一度確認して無事故で新年を迎えることを同社の現場作業員に呼び掛け。パトロール対象外の管内各現場においても同様に、この運動期間をきっかけにして労働災害防止の意識が高まる状況を願った。

(2021年12月7日付紙面より)

現場責任者とともに現場の目視や聴取に臨む中前英人署長ら=3日、串本町高富
2021年12月07日
5 高齢者の交通事故防止を  JA伊勢紀宝支店を協力店に  
2021年12月07日
6 男子は仲君、女子は丸山さんがV  県ジュニアソフトテニス選手権  (南郡予選 )
2021年12月07日
7 800個の竹明かり、幻想的に  大里親水公園で催し  (紀宝町 )
2021年12月07日
8 団員としての士気高める  紀宝町消防団が礼式訓練  
2021年12月07日
9 水際取り締まり強化  13日まで年末特別警戒  (大阪税関 )
2021年12月07日
10 書と生演奏でライブアート体感  文化芸術×デジタルアート「雨音」  (新宮市 )
2021年12月07日
11 市内各所で散策楽しむ 高田小・中学校が遠足 
2021年12月07日
12 子どもたちの成長披露  保育園・保育所で発表会  (新宮・東牟婁 )
2021年12月07日
13 1年限定で産婦人科継続  町議会第4回定例会開会  (串本町 )
2021年12月07日
14 全国進出を町長に報告  串本JFCの選手ら  (串本町 )
2021年12月07日
15 お悔やみ情報
  
2021年12月05日
16 伝統芸能通して認め合う
 下里小児童らがインドネシアと交流  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)体育館で3日、「那智勝浦町・インドネシア交流プログラム」があった。同町住民および同小児童らと、オンラインで参加したインドネシア共和国のマルスディリニ小学校児童らは、自国の伝統芸能などの発表を通して異文化を認め合う機会とした。

 和歌山県とインドネシアは、2016年4月にインドネシア商業省との間で経済交流促進を目的とする共同声明が発表されたことをきっかけに、翌年10月に工業省とも共同声明を発表するなど、ビジネスミッション団の派遣や文化交流などを通じて、さまざまな交流を継続して実施している。

 このたびのプログラムは、両国の伝統芸能の披露を通じて文化交流を図ることを目的に第1部「文化交流」、第2部「学校交流」の2部制で実施した。

 開会に当たり、堀順一郎町長が「町にとって名誉ある事業。皆さんにはいろいろな国の文化を知ってもらい、いつか世界に飛び出し、世界から那智勝浦町を見てほしい。今日のプログラムが県、那智勝浦町、インドネシアにとって成長につながる機会となれば」とあいさつ。

 プログラムに向けて来町した、ディアナ在大阪インドネシア共和国総領事は「こんにちは。お元気ですか」と日本語で呼び掛け。「明るい生徒の皆さんと町民の皆さんと一緒にいることができてうれしく思っている。お互いの文化をより知り合えることを願っています」と述べた。

 1部では、日本人とインドネシア人から成る「マギカ・マメジカ」のメンバーらが、ジャワ舞踊と影絵芝居「ワヤン・クリ」を披露。高芝の獅子舞保存会が、県の無形民俗文化財に指定されている獅子舞から「牡丹獅子」「天狗獅子」で勇壮な舞を見せた。

 2部では、下里・マルスディリニ両小児童らが、お互いの学校や地域の紹介、伝統的な舞踊や御神楽、合唱、リコーダー演奏などを通して交流。下里小を代表して、中山紫月さんと松下澄珠さんが「外国の人と交流できる機会が少なく、いい経験になりました」。マルスディリニ小のエルギオさんが「私は日本について興味を持っています。オンラインでしたが皆さんに会えてうれしい。早く直接会いたいです」とあいさつ。「さようなら。また会いましょう」とカメラ越しに手を振った。

  □     □

■ディアナ総領事一行が町長表敬



 午前中はディアナ総領事一行が同町役場を表敬訪問し、堀町長や荒尾典男町議会議長、岡田秀洋教育長らが出迎えた。

 堀町長は「インドネシアの船員の方々が町の生マグロの水揚げを支えてくれている。本当にありがたい。リゾート地同士としての交流も図っていきたい」。

 ディアナ総領事は「私たちだけではなく、町民の皆さまも初交流を楽しみにしていると思う。コロナ禍が収まればぜひ、インドネシアにも訪問を」と呼び掛けた。

(2021年12月5日付紙面より)

高芝の獅子舞保存会が獅子舞を披露した=3日、那智勝浦町立下里小学校
「マギカ・マメジカ」がジャワ舞踊などを紹介
子どもら同士がオンラインで交流を図った
表敬訪問後、記念撮影=同日、那智勝浦町役場
2021年12月05日
17 目標に向かい挑戦できる年に
 開運暦の発送作業大詰め  (那智山青岸渡寺 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で、来年の「那智山開運暦」の発送作業が大詰めを迎えている。来週初めに全国各地の信者約1万7000人に発送する予定で、3日は髙木住職ら3人が発送作業の追い込みに入った。

 那智山開運暦はB6判34㌻で、平常公開されない同寺秘仏の如意輪観世音菩薩のお前立ち像が表紙を飾る。▽方位吉凶図と解説▽九曜星の年齢と吉凶▽六曜星と七曜星の吉凶▽結婚の吉凶▽1月から12月の運勢▽二十四節気の解説―などが掲載されている。

 先月末から準備を始め、この日は開運暦と優待参拝券などを封筒に詰める作業を進めた。

 髙木住職は「観音様のみ心で、思いやりや優しさ、慈しみを深めていただけたら。そして、来年は寅年。皆さまが目標に向かってさまざまなことに挑戦できる年になることを祈っています」と語った。

 希望者には1部300円(送料込み)で発送する。問い合わせは那智山青岸渡寺寺務所(電話0735・55・0001、〒649―5301 那智勝浦町那智山8番地)まで。

(2021年12月5日付紙面より)

発送作業を進める髙木亮英住職ら=3日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
来年の那智山開運暦
2021年12月05日
18 「また交流できる日を」
 新婦連が寿楽荘を慰問  (新宮市 )

 新宮市婦人団体連絡協議会の仲富美子会長、川嶋みどり副会長、劔持幸代副会長の3人が3日、同市木ノ川の市立養護老人ホーム「寿楽荘」(松畑理荘長、入荘者21人)を慰問した。手作りのケーキやふくさ入れ、施設内行事の賞品にできる菓子などをプレゼントした。

 新型コロナウイルス感染拡大以前はカラオケやゲーム、踊りを交えた慰問イベントを開いていたが、本年度は感染症対策のためにプレゼントの手渡しのみを行った。

 仲会長は「コロナ禍が収まったら、ぜひまた交流をしたい。入居者の皆さんには、いつまでも元気に過ごしてほしい」。松畑荘長は「大変ありがたい。外へ出る機会の少ない入居者さんたちも、慰問を楽しみにしている。来年こそは交流をできるよう願っています」と感謝を述べていた。

(2021年12月5日付紙面より)

(左から)劔持幸代副会長、川嶋みどり副会長、仲富美子会長、松畑理荘長=3日、新宮市立養護老人ホーム「寿楽荘」
2021年12月05日
19 感染予防の一助に
 王子権現親睦会がマスク配布  (新宮市 )

 新宮市の王子権現親睦会(矢野隆一会長)は3日、町内会や自主防災の会員たち210世帯を訪問し、マスクを手渡した。

 新型コロナウイルスや新たな変異ウイルスに備え、改めて感染予防の一助になればとの思いから、箱に入った50枚入りの大人用使い捨てマスクを手渡した。歳末たすけあい運動の助成を受けている。

 この日は、矢野会長と坂井裕副会長が会員たちの自宅を訪れ「感染しないように気を付ける意味でもマスクを使ってください」などと声を掛け、感謝の言葉とともにマスクを配っていった。なお、2日には王子権現自主防災の会の木戸地伸事務局長が16軒にマスクを配布した。

 受け取った90代男性は「町内会のことを気に掛けてくれる心遣いに感謝している。いまだにマスクを装着するのは苦手ですが、感染予防にはマスクは必需品。有効利用して大事に使わせていただきます」。

 矢野会長は「ようやく実現にこぎ着けることができました。皆さんに喜んでいただいて、私たちもうれしいです。最近、マスクのポイ捨てをよく目にする。感染もいつ、どんな状況になるか分からないため、予防アイテムの一つとして改めて大切さを実感してもらえれば」と話していた。

(2021年12月5日付紙面より)

マスクを手渡す矢野隆一会長(左)=3日、新宮市王子町
2021年12月05日
20 イルミネーション点灯  新宮市のタウンガーデン  
2021年12月05日
21 自分たちにできることを  「災害時のこと考えよう!」  (新宮市 )
2021年12月05日
22 公平・公正な社会が理想  社協が職員人権研修  (新宮市 )
2021年12月05日
23 有効的な要望活動とは  分娩休止受け、意見交換  (那智勝浦町 )
2021年12月05日
24 専門家ら紀南の魅力など議論  日本風景街道熊野シンポジウム  
2021年12月05日
25 みんなで輝く町づくり  緑丘校区クリーン作戦  (新宮市 )
2021年12月05日
26 爽やかな香り漂う  寺子屋広場でハーブ蒸留体験  (紀宝町 )
2021年12月05日
27 人権と防災の視点で考える  合同で防災マップ作る  (相野谷小・中 )
2021年12月05日
28 かわいい演奏や踊りに拍手  うどの幼稚園が音楽発表会  (紀宝町 )
2021年12月05日
29 「安心して出産を」要望  子育て家庭の声伝える  (紀宝町 )
2021年12月05日
30 停滞する町の復活を  和泉行洋氏が出馬表明  (那智勝浦町長選 )
2021年12月05日
31 お悔やみ情報
  
2021年12月02日
32 新宮と新翔、1校への再編検討
 「県立高等学校の在り方」公表  (和歌山県教委 )

 和歌山県教育委員会は11月30日、県立高校の再編に向けた「県立高等学校の再編整備の基本的な考え方」と「各地域における今後の県立高等学校の在り方」を発表した。

 紀南エリアでは、串本古座高校は地域の特性を踏まえ、存続充実を目指し、県立新宮高校と新翔高校は地域の教育ニーズに応える1校への再編整備を検討し、着手するという。

 県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」は昨年夏、「現在29ある県立高校(全日制)の数を今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」といった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手していた。

 これまで、県内各地で説明会や懇談会を開催。「再編整備の考え方の骨子」や「各エリア(地域)にどのような学校や教育を整えるか」などについて説明し、意見や要望を聴取してきた。

 このたびの公表では、再編整備についての共通認識を▽県民が期待する高校教育の姿▽再編整備の理念▽県立高校の魅力化に向けて重視するポイント▽再編整備のステップ―の項目別にまとめ、「県民の願いを叶(かな)えていく上で、学校規模は1学年あたり6学級を目標、4~8学級を適正範囲とする」などと記している。また「再編整備は全県的な視点で計画されるが、時期や進め方は地域により異なる。また、今後人口動態や学級定員など状況の変化があれば、柔軟に対応していく」としている。

 「考え方」「在り方」はいずれも県教委ホームページから閲覧可能。

(2021年12月2日付紙面より)

再編が検討される和歌山県立新宮高校
同じく新翔高校
2021年12月02日
33 備前の海底に聖夜の雰囲気
 水中クリスマスツリー設置  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が11月30日、ダイビングポイント・備前の海底に水中クリスマスツリーを設置し聖夜の雰囲気を添える取り組みを始めた。

 平成23年紀伊半島大水害に伴う自粛機運の打破を見据えて始めた話題づくりの一環で、実施11回目。より多くのダイバーに串本を知ってもらい、さらにはそのような挑戦を重ねる地域をアピールして町全体の盛り上げにつなげる思いで今年も取り組むこととした。

 このイベントを担当する道井洋之さん(バブルリングダイバーズ串本)によると、準備したクリスマスツリーは人工物で高さは約3㍍。前日に組み立てと飾り付けをし、当日はサンタクロースの衣装を着た2人を含むダイバー8人が手分けして水深18㍍の海底に固定しアピール用の撮影をして作業を締めくくったという。

 電飾は付いていないが、ダイビング時に持参する懐中電灯をその代わりにしてツリーに差し込んで記念撮影をする形でダイビング客に雰囲気を楽しんでもらうそう。人工物のため、クリスマス終了後の27日(月)以降速やかに回収するとしている。道井さんはこの話題づくりが自粛機運の打破から始まった経緯を振り返り、この取り組みがコロナ禍を乗り越え目指す盛り上がりにつながる話題となることを今後に願った。

(2021年12月2日付紙面より)

ダイビングポイント・備前の海底に設置した水中クリスマスツリー(串本ダイビング事業組合提供)
2021年12月02日
34 迎春に向けて準備
 拝殿に来年の大絵馬掲揚  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から一足早い迎春準備が始まった。拝殿の外に、来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬が掲げられた。

 大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛の御幣をくわえ、鋭い眼光で前を見据える雄虎を表現。疫病や不浄を表したという岩を、たくましい前脚で力強く踏み付ける様子が描かれ、「地球のために全ての祈りを」の文字が添えられている。

 例年は拝殿の内部に掲揚する大絵馬だが、参拝者が拝観しやすいように外に掲げられた。

 同大社によると、新年の参拝時は今年と同様に、参拝所の石段手前にさい銭箱を配置し、要所要所に消毒液を設置するなどして参拝者の新型コロナウイルス感染症対策を講じるという。

 上野宮司は掲げた絵馬について「力強い神様の虎を描き、『地球のために全ての祈りを』と書き添えた。われわれは地球のために一人一人ができることをしていかなくてはならない。自然環境を大切にする年にするためにも、速玉大社としても訴えていきたい」。

 参拝者や崇敬者に対しては「年内に神社を訪れる参拝者さまのためにも一足早い迎春準備をさせていただいた。皆さまにとってより良い一年であることを祈願しております」と語った。

(2021年12月2日付紙面より)

大絵馬の掲揚が行われた=1日、新宮市の熊野速玉大社
2021年12月02日
35 キッコーマンがしょうゆの授業
 下里小で遠隔教育プログラム  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で11 月30日、大手しょうゆメーカー・キッコーマン株式会社と映像でつながる「食育×しょうゆ 遠隔教育プログラム」があった。5、6年生22人がしょうゆの歴史や魅力、料理をおいしく食べる秘訣を学んだ。

 静岡大学発のベンチャー企業・一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」(代表=塩田真吾・静岡大学教育学部准教授)による事業。情報通信技術(ICT)を活用してさまざまな企業と遠隔授業を行うことで、中山間地域や離島に暮らす子どもたちに多様な価値観や職業観に触れる機会を提供し、教育格差の縮小を目指す。

 授業では、キッコーマン東京本社のしょうゆ博士・渡辺圭さんが講話。大豆、小麦、塩を使った製造工程やしょうゆが使われている意外な食品を紹介し「しょうゆには甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五つが全部入っている。おいしそうな色や味、香りを付けるだけでなく、臭み消しや殺菌効果もあり、世界中の料理で使われている」と魅力を語った。

 「今までで1番『おいしく食べた』のはどんなとき?」の問いを考えるワークショップでは、児童一人一人が「野球の大会で優勝した後の焼肉」「おなかがすいたときの卵かけご飯」「山の上で海とサクラを見ながら食べる」と発表。しょうゆの搾りかすに触れる時間もあり「くせになる香り」などの声が上がった。

 関谷実波さん(6年)は「しょうゆを作るにはたくさんの工程があって、温度管理なども大変だと思った。食事をおいしく食べる秘訣は、友達や家族と楽しい話をしながら食べることだと思う」と話していた。

(2021年12月2日付紙面より)

しょうゆ博士がオンライン講話=11月30日、那智勝浦町立下里小学校
しょうゆの搾りかすに触れる
2021年12月02日
36 11月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2021年12月02日
37 優勝はリアル
 軟式野球部「第4回大会」  (那智勝浦町体育協会 )
2021年12月02日
38 新宮、決勝進出ならず
 JAみくまの杯学童女子軟式野球大会  
2021年12月02日
39 神倉少年野球クラブが制す
 県軟連東牟婁支部学童部新人大会  
2021年12月02日
40 自律走行バスの体験企画  4日まで総合運動公園で  (串本町 )
2021年12月02日
41 災害対応の在り方発信  防災・日本再生シンポ  (和歌山大学 )
2021年12月02日
42 自身の技術確かめ意識培う  自動二輪車安全運転講習会  (串本LC )
2021年12月02日
43 協力して地域をきれいに  高田クリーンアップ大作戦  (新宮市 )
2021年12月02日
44 LGBTsが直面する課題  人権教育地方別研修会  (和歌山県教委 )
2021年12月02日
45 事故のない社会目指し  冬の交通安全運動始まる  (和歌山県 )
2021年12月02日
46 写真で地域の魅力を発信  新宮市観光カレンダー販売中  
2021年12月02日
47 人権啓発パネル展示  20日まで、新宮市役所  
2021年12月02日
48 「選挙」の大切さ知ろう  新翔高校で出張県政講座  (新宮市 )
2021年12月02日
49 古武術の奉納演武会  不二流体術が熊野那智大社で  (那智勝浦町 )
2021年12月02日
50 3回目接種の予算など可決  紀宝町議会の臨時会  
2021年12月02日
51 「お仕事頑張ってね」  お父さん、お母さんに感謝の手紙  (成川保 )
2021年12月02日
52 県警ヘリからの映像も配信  紀宝警察署協議会で訓練公開  
2021年12月02日
53 交通事故防止など警戒強化  「年末の交安運動」前に出発式  (紀宝、熊野署 )
2021年12月02日
54 赤く色づくセンリョウの実  浮島の森の遊歩道沿いで  (新宮市 )
2021年12月02日
55 お悔やみ情報