築地公園整備終わり、お披露目 (那智勝浦町 )
那智勝浦町は役場横の築地公園の整備終了に伴い2日、お披露目を行った。この日は日本基督教団紀南教会天満保育園(小宮一文園長)の園児26人が訪れ、新しく設置された滑り台などの遊具で元気いっぱいに遊んだ。
同公園には遊具が少なく、設置されていた木製のブランコやシーソーなども老朽化していたため、今回の整備に至ったという。
11月上旬から着工し、同月末に終了した。遊具購入や整備費含め約1100万円で、コミュニティ助成金(宝くじ助成金)を主な財源としている。
今回、古い遊具やこれまであった築山を撤去。新しく、うんていなどが一つになった滑り台やブランコ、築山、砂場が設置、整備された。
園児は一斉に各遊具や砂場などに駆け寄って順番を待ち、交代しながら笑顔で楽しんでいた。
小宮園長は「他の保育園さまが役場や消防署見学をされているので、本園でも実施を検討しています。その際や築地地区見学時などにこの公園を利用させていただきたいと思います」と話した。
堀順一郎町長は「町内では親子で弁当を広げて遊ぶ場所が少ないため、子育て支援の一環で今回整備させていただいた。子どもたちには目いっぱい遊んでもらい、家族や友人など住民の皆さまが集い楽しめる場所になれば幸いです」と語った。
なお、トイレは役場庁舎内のトイレが利用でき、土、日曜日も開放するという。
(2021年12月4日付紙面より)
読み聞かせの三浦さんが講座 (紀宝町 )
紀宝町神内の紀宝はぐくみの森で、NPO(特定非営利活動)法人ほがらか絵本畑(菰野町)の理事長を務める三浦伸也さんによる子育て講座「大人がわくわくする生き方~笑いあり涙あり~」が開かれた。現代の子どもたちとどう向き合うべきか考えた。
紀宝町ファミリーサポートセンター主催の会員講習会の一環。受講生のほか、関心ある人の参加も受け付け、14人が耳を傾けた。
子どもたちと掛け合いをしながら笑いの渦を巻き起こす、独特の読み聞かせスタイルが特徴。子どもへの読み聞かせから、世代に合わせた講演などに取り組んでおり、療育施設も運営している。
ホワイトボードに「安心、自信、本心」と書くと、赤ちゃん向けの絵本を読んで場を和ました。
「安心」はどんな子どもも求めているものとし、「最近は不安な子が多くなっている」と指摘。スマホでのゲームなどが影響を与えているとし、母親など「安全基地」の存在が必要不可欠とした。
「自信」は子どもに与えたいものと紹介。「リンゴ+オレンジ=」の絵を描くと、子どもたちの発言を紹介し「答えは一つじゃない。大人が一つにしている。失敗は恐れず、できたことにスポットを当てて。大人になっても自信があれば生きていける」と伝えた。
「本心」は大人が求められているものとし、「思っていることと、実際していることの一致点を見つけて。自分に嘘はないか。子どもは常に見抜いている。子どもをフィルターにして自分を見て」と語りかけた。
(2021年12月4日付紙面より)
クリスマス水槽展示開始 (串本海中公園 )
串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で2日、クリスマス水槽の展示が始まった。
館内Aゾーンにある串本の海の話題を伝えるトピックス水槽の一趣向。年2期、クリスマス前と年末年始はスタッフ発案の風物詩企画で飾るのが定例化していて、今年は佐久間夢実さんと中村公一さんがクリスマス水槽を形作った。
同日現在で数はまだ少ないが、名前に星の言葉が入るミツボシクロスズメダイを搬入。明るい夜空に似た色彩のデバスズメダイやホンソメワケベラ、星の形をしたアライボヒトデやサンタクロースの衣装を連想させるアカシマシラヒゲエビ、クリスマスになじみ深い色の毛糸をまとったモクズショイなど12種類37匹をサンゴのツリーや雪だるま、人工物となるが雪の結晶の飾りや星空の背景と一緒に展示し、串本の海の聖夜を構成している。
全体構成は星空も好きな佐久間さんが主に担当。テーマは「星の導き」で、ツリーの頂に掲げる飾り物「ベツレヘムの星」に串本の海の生き物がにぎやかに集う様子を見ることができる。佐久間さんは「クリスマスの飾り物には一つ一つ意味がある。この水槽が皆さんにとって、込められた意味を考えながらクリスマスを過ごす導きになれば」と思いを込め、期間中の鑑賞を呼び掛けている。
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年末年始の趣向も控えているため、展示期間は25日(土)まで。別途、くしもと大水槽の年末恒例となっているサンタクロース姿での水槽掃除を11、18、25日の各土曜日午前11時から30分程度実施するそうで、併せて楽しみながら串本の海に親しんでほしいとした。
これらの企画は館内実施で、鑑賞する場合は入館料が必要となる。クリスマス水槽は期間中に生き物の状態を見て内容変更する場合があり、佐久間さんはミツボシクロスズメダイの採取を引き続き試みて数を充実していきたいと話している。問い合わせは同センター(電話0735・62・1122)まで。
(2021年12月4日付紙面より)
旧チャップマン邸で記念展 (新宮市 )
新宮市丹鶴の旧チャップマン邸で「文化学院創立100周年記念展 西村伊作の理想の学校 in Shingu」が開催されている=写真。「西村記念館・旧チャップマン邸の会」(関康之会長)主催。12日(日)まで。入場無料。
今年は市名誉市民の西村伊作が、1921年に東京駿河台に歌人・与謝野晶子・寛夫妻や画家・石井柏亭らの協力を得て文化学院を創立して100年の節目を迎える。
伊作は、理想の教育のため、当時第一線で活躍する芸術家や文化人、学者らも講師として招き、画一的な枠にはめる教育ではなく、男女の区別なく自由に個々の天分を伸ばす、当時としては画期的な教育を実践。日本で初めての男女平等教育を実施し共学を実現した。
記念展では、文化学院の初代校舎を復元した「ルヴァン美術館」の協力を得て、伊作が創立した文化学院の歩みや学院の教育、戦時体制において弾圧を受けてきた歴史などをパネルで紹介。また、伊作をはじめ、石井柏亭、棟方志功、佐藤春夫、有島生馬、村井正誠ら講師陣の絵画作品などを展示している。
記念展開催に当たり関会長は「残念ながら文化学院は2018年に閉校となったが創立100周年は大きな節目。娘や自由の教育のために東京で建物を建てた心意気、当時の日本を代表する文化人がほれ込んだその意気込み、そして新しい教育のために国からの補助も受けなかった熊野人・伊作の反骨精神を感じてほしい。この記念展が、伊作と文化学院のことを広く知るファーストステップになれば」と話している。
時間は午前10時から午後5時(最終日は3時)まで。6日(月)は休館。11日(土)午後1時30分からは、伊作のひ孫で元学院教員の立花万起子さんが、「西村伊作と文化学院―100年前の芸術教育―」を演題に講演する。
(2021年12月4日付紙面より)
「県立高等学校の在り方」公表 (和歌山県教委 )
和歌山県教育委員会は11月30日、県立高校の再編に向けた「県立高等学校の再編整備の基本的な考え方」と「各地域における今後の県立高等学校の在り方」を発表した。
紀南エリアでは、串本古座高校は地域の特性を踏まえ、存続充実を目指し、県立新宮高校と新翔高校は地域の教育ニーズに応える1校への再編整備を検討し、着手するという。
県教委の諮問機関「きのくに教育審議会」は昨年夏、「現在29ある県立高校(全日制)の数を今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」といった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手していた。
これまで、県内各地で説明会や懇談会を開催。「再編整備の考え方の骨子」や「各エリア(地域)にどのような学校や教育を整えるか」などについて説明し、意見や要望を聴取してきた。
このたびの公表では、再編整備についての共通認識を▽県民が期待する高校教育の姿▽再編整備の理念▽県立高校の魅力化に向けて重視するポイント▽再編整備のステップ―の項目別にまとめ、「県民の願いを叶(かな)えていく上で、学校規模は1学年あたり6学級を目標、4~8学級を適正範囲とする」などと記している。また「再編整備は全県的な視点で計画されるが、時期や進め方は地域により異なる。また、今後人口動態や学級定員など状況の変化があれば、柔軟に対応していく」としている。
「考え方」「在り方」はいずれも県教委ホームページから閲覧可能。
(2021年12月2日付紙面より)
水中クリスマスツリー設置 (串本ダイビング事業組合 )
串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が11月30日、ダイビングポイント・備前の海底に水中クリスマスツリーを設置し聖夜の雰囲気を添える取り組みを始めた。
平成23年紀伊半島大水害に伴う自粛機運の打破を見据えて始めた話題づくりの一環で、実施11回目。より多くのダイバーに串本を知ってもらい、さらにはそのような挑戦を重ねる地域をアピールして町全体の盛り上げにつなげる思いで今年も取り組むこととした。
このイベントを担当する道井洋之さん(バブルリングダイバーズ串本)によると、準備したクリスマスツリーは人工物で高さは約3㍍。前日に組み立てと飾り付けをし、当日はサンタクロースの衣装を着た2人を含むダイバー8人が手分けして水深18㍍の海底に固定しアピール用の撮影をして作業を締めくくったという。
電飾は付いていないが、ダイビング時に持参する懐中電灯をその代わりにしてツリーに差し込んで記念撮影をする形でダイビング客に雰囲気を楽しんでもらうそう。人工物のため、クリスマス終了後の27日(月)以降速やかに回収するとしている。道井さんはこの話題づくりが自粛機運の打破から始まった経緯を振り返り、この取り組みがコロナ禍を乗り越え目指す盛り上がりにつながる話題となることを今後に願った。
(2021年12月2日付紙面より)
拝殿に来年の大絵馬掲揚 (熊野速玉大社 )
新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から一足早い迎春準備が始まった。拝殿の外に、来年のえと「壬寅(みずのえとら)」の大絵馬が掲げられた。
大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛の御幣をくわえ、鋭い眼光で前を見据える雄虎を表現。疫病や不浄を表したという岩を、たくましい前脚で力強く踏み付ける様子が描かれ、「地球のために全ての祈りを」の文字が添えられている。
例年は拝殿の内部に掲揚する大絵馬だが、参拝者が拝観しやすいように外に掲げられた。
同大社によると、新年の参拝時は今年と同様に、参拝所の石段手前にさい銭箱を配置し、要所要所に消毒液を設置するなどして参拝者の新型コロナウイルス感染症対策を講じるという。
上野宮司は掲げた絵馬について「力強い神様の虎を描き、『地球のために全ての祈りを』と書き添えた。われわれは地球のために一人一人ができることをしていかなくてはならない。自然環境を大切にする年にするためにも、速玉大社としても訴えていきたい」。
参拝者や崇敬者に対しては「年内に神社を訪れる参拝者さまのためにも一足早い迎春準備をさせていただいた。皆さまにとってより良い一年であることを祈願しております」と語った。
(2021年12月2日付紙面より)
下里小で遠隔教育プログラム (那智勝浦町 )
那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で11 月30日、大手しょうゆメーカー・キッコーマン株式会社と映像でつながる「食育×しょうゆ 遠隔教育プログラム」があった。5、6年生22人がしょうゆの歴史や魅力、料理をおいしく食べる秘訣を学んだ。
静岡大学発のベンチャー企業・一般社団法人「プロフェッショナルをすべての学校に」(代表=塩田真吾・静岡大学教育学部准教授)による事業。情報通信技術(ICT)を活用してさまざまな企業と遠隔授業を行うことで、中山間地域や離島に暮らす子どもたちに多様な価値観や職業観に触れる機会を提供し、教育格差の縮小を目指す。
授業では、キッコーマン東京本社のしょうゆ博士・渡辺圭さんが講話。大豆、小麦、塩を使った製造工程やしょうゆが使われている意外な食品を紹介し「しょうゆには甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の五つが全部入っている。おいしそうな色や味、香りを付けるだけでなく、臭み消しや殺菌効果もあり、世界中の料理で使われている」と魅力を語った。
「今までで1番『おいしく食べた』のはどんなとき?」の問いを考えるワークショップでは、児童一人一人が「野球の大会で優勝した後の焼肉」「おなかがすいたときの卵かけご飯」「山の上で海とサクラを見ながら食べる」と発表。しょうゆの搾りかすに触れる時間もあり「くせになる香り」などの声が上がった。
関谷実波さん(6年)は「しょうゆを作るにはたくさんの工程があって、温度管理なども大変だと思った。食事をおいしく食べる秘訣は、友達や家族と楽しい話をしながら食べることだと思う」と話していた。
(2021年12月2日付紙面より)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
軟式野球部「第4回大会」 (那智勝浦町体育協会 )
JAみくまの杯学童女子軟式野球大会
県軟連東牟婁支部学童部新人大会