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2019年07月31日
1 神体周囲をみやびやかに彩る
 古座川の祭礼「河内祭」  

 古座川河口域の祭礼「河内祭(こうちまつり)」が28日に宵宮、29日に本祭を迎えた。台風6号の影響により1日遅れで実施。祭船による奉仕の一部が営めなかったが大前の儀(奉幣神事)は好天の下で営むことができ、その前後では花形の御船や獅子舞などがみやびやかな光景で祭りを盛り上げるなどした。

 古座川河口から約3㌔上流にある川中の島を神体「河内様(こおったま)」として祭る河内神社の祭礼。現在は串本町の古座区と古田区、古座川町の下部区と宇津木区と月野瀬区の5カ区が7月第4土・日曜日を期日にして奉仕し、奉幣神事を営んで大願成就を寄せている。

 大前の儀は本祭日の午前10時に「河内様」前であり、5カ区の区長や各奉仕団体代表と来賓が参列。御船が御舟謡(みふねうた)を奏して「河内様」を回る中、神職が5カ区の御幣を神前にかざして神気を授かり一同で玉串をささげて礼を尽くした。

 その後は古座、古田、下部の3カ区がそれぞれに受け継ぐ獅子舞が順次奉納に臨み、その後は各区が河原などに設けた直会座で全頭披露に臨むなどした。櫂伝馬競漕(かいでんまきょうそう)は川の流れが強く中止となったが、御船は正午すぎに改めて花周りをして祭礼を締めくくった。

(2019年7月31日付紙面より)

大前の儀。御船が神体「河内様」を回り、河原の祭壇で奉幣神事を営んだ=29日、串本町古田
2019年07月31日
2 特殊詐欺の被害防止を
 防犯ボランティア交流会  (東牟婁地区 )

 県内の自主防犯活動活性化と関係機関のさらなる連携強化を図るため、県は29日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で「防犯ボランティア交流会」を実施した。

 県では防犯ボランティア団体や警察、各市町が連携し、安全で安心して暮らせるまちづくりに取り組んでおり、交流会は県内を4ブロック5地区に区分して毎年開いている。

 東牟婁地区の交流会には三佐木地区パトロール隊、熊野パトロール隊、市地域安全推進員会、王子ヶ浜小学校子ども見守り隊、勝浦ニュータウン見守り隊、新宮署少年補導員連絡会、みさきっこ安全パトロールと新宮、串本両警察署、県、関係市町から約30人が参加した。

 県警察本部生活安全犯罪抑止総合対策室の岡畑好紀室長が県内の犯罪情勢を報告した。6月末現在、県内の刑法犯は2160件で前年同期より366件減少した。新宮警察署管内では70件(前年比7件減)で高齢者の万引が激増した。串本警察署管内は27件(同6件減)で車上狙い、万引、器物損壊が上位を占めた。

 特殊詐欺は県内でオレオレ詐欺、架空請求詐欺が合わせて15件発生し、約2357万円の被害があった。高齢者の被害が多く、岡畑室長は「卑劣な犯罪で許せない」と断じた。

 警察官や銀行員をかたってキャッシュカードを取りに来る手口が多く発生していることや、訴訟最終告知のはがき、メールによる未納料金の請求などの手口を挙げ、被害に遭わないよう呼び掛けた。

 県警OBで防犯アドバイザーの稲本金利さんは子ども見守り活動の現状を紹介した。「防犯パトロールは犯罪・事故・災害の被害を未然に防止することや、地域の犯罪抑止機能を高めることなどが目的。目立つ姿で存在感を示すことが大切です」と述べた。

 通学路や公園に異常はないか、見慣れない人や車はないかなど「いつもと違う」ことに気付くことがパトロールのポイントと示した。また、子どもの被害を防ぐために▽一人で遊ばせない▽不審者情報はすぐに通報する▽実情に即した見守り活動―などが重要とした。

 出席者からは「自転車盗の被害を警察に届けないケースが多く、駅前に放置自転車も増えている」「電子マネーを使った架空請求詐欺が多いが、警察からコンビニ店員に注意喚起はできないか」「暑くなる時期の見守り活動は高齢者にとって厳しい。見守りへの参加を呼び掛けているが若い人の応募がない」などの声があり、活発な意見交換を繰り広げた。

(2019年7月31日付紙面より)

防犯ボランティア交流会で犯罪情勢などを報告=29日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
2019年07月31日
3 県コンクで金賞受賞
 矢渕中吹奏楽部が東海大会へ  

 紀宝町立矢渕中学校の吹奏楽部が、27日に津市の三重県文化会館大ホールで開催された「三重県吹奏楽コンクール 中学校B編成の部」に出場し、金賞を受賞した。

 B編成は30人以下の小編成の部で県内から40校が出場した。矢渕中は1~3年生の14人が『テレプシコーレ舞曲集』よりブランル・ゲイ、パッサメッツォ、クーラント、バレエ、ガイヤルド(M・プレトリウス作曲)を演奏した。

 吹奏楽部は2005(平成17)年に創部し、本年度は1年生7人を迎え、2年生6人、3年生8人で活動。コンクールに向けて練習を積み重ねてきた曲は、21日に同町大里のふるさと資料館で開催した「ファーストコンサート」でも披露した。

 昨年に続き金賞を獲得した矢渕中は8月25日(日)に愛知県の豊田市民文化会館で開催される東海大会に三重県代表として出場する。

(2019年7月31日付紙面より)

県コンクールで金賞を受賞した矢渕中吹奏楽部(提供写真)
2019年07月31日
4 ラジオ体操で健康増進を
 新宮市が優良団体として表彰  

 新宮市はこのほど、ラジオ体操の普及奨励に寄与したとして、(株)かんぽ生命保険、日本放送協会、NPO法人全国ラジオ体操連盟から2019年度ラジオ体操優良団体表彰(府県等表彰)を受けた。29日に市役所を訪れたかんぽ生命の石川恵三・和歌山支店長らから表彰状と記念品を受け取った田岡実千年市長は「より多くの人にラジオ体操に参加していただけるよう取り組んでいる当市にとっては励みになること」と喜びを語った。

 ラジオ体操は国民の体力向上と健康の保持・増進を目的に1928(昭和3)年に制定された。同表彰は、かつての郵政省簡易保険局が、簡易保険創業40年、郵便年金創業30周年の記念事業の一環として、56(昭和31)年から府県別表彰を実施したのが始まり。62(昭和37)年に全国、地方表彰が加わり現在に至っている。

 表彰の基準は▽当該年度4月1日現在で、ラジオ体操を始めてから満2年以上継続しており、ラジオ体操の普及向上に寄与した功績が著しい▽おおむね10人以上参加者がある▽年間ラジオ体操の実施日数が50日以上―の団体。同市では2014(平成26)年5月から市生涯学習課が中心となりラジオ体操の普及活動に取り組んでいる。現在は毎朝、県道あけぼの線の見晴台や新宮駅前など、市内11カ所でラジオ体操を実施しており、平均約250人が参加している。

 石川支店長は「ラジオ体操は正しく行うと健康増進につながり、いつでも誰でもできるところがいいところ。全国表彰を目指して引き続き頑張ってください」。

 田岡市長は、自身もラジオ体操に参加するようになってから体調が良くなったと伝え「健康長寿の取り組みを進める中でラジオ体操はとても有効。健康増進だけではなく、地域のコミュニティーの形成にも大きく寄与している。もっと多くの人に参加してもらえるように普及していきたい」と話していた。

(2019年7月31日付紙面より)

表彰状を受け取った田岡実千年市長(左)とかんぽ生命保険の石川恵三・和歌山支店長=29日、新宮市役所
市内のラジオ体操には毎日平均250人が参加している(提供写真)
2019年07月31日
5 木下医院Aが優勝 第145回職場対抗ボウリング大会 
2019年07月31日
6 35人が昇級 剣道級位審査会 
2019年07月31日
7 6人が近畿B予選へ
 全小バドミントン選手権県予選会  (新宮バドミントンスポーツ少年団 )
2019年07月31日
8 協力する心を持って  わかば保で「お楽しみ会」  (那智勝浦町 )
2019年07月31日
9 退任後も「大使」として  ALTのマシューさん  (那智勝浦町 )
2019年07月31日
10 一体となってステージを  市民音楽祭に向け実行委員会  (新宮市 )
2019年07月31日
11 座禅で精神統一  「くまっこ」夏休み特別企画で体験  (新宮市熊野川町 )
2019年07月31日
12 豊富な催しに来場者多数  南紀園で恒例の夏祭り  (太地町 )
2019年07月31日
13 技術学んで串本の海を観察  子どもスノーケリング体験  (県立潮岬青少年の家 )
2019年07月31日
14 「地震」テーマにし学ぶ  職員対象夏期セミナーで  (串本町消防本部 )
2019年07月31日
15 古座川河口域で納涼にぎわう  熊野水軍古座河内祭の夕べ  (串本町 )
2019年07月31日
16 ホテル建設予定地を視察  鈴木英敬知事との「1対1対談」  (御浜町 )
2019年07月31日
17 マンドリンで名曲演奏  トレモロが「かわりない会」で  (紀宝町 )
2019年07月31日
18 お悔やみ情報
  
2019年07月30日
19 トンカン、親子で工作楽しむ
 夏休み木工教室に150組  (新宮市 )

 新宮木材協同組合(植松浩理事長)と木材界の若手で組織する紀南木材新緑会(野中亮伸会長)は28日、同市あけぼのの新宮木材会館で「夏休み親子木工教室」を開催した。約150組の親子や家族連れが参加し、会場にトントンカンカンと金づちとのこぎりの音を響かせた。

 夏休みの恒例行事となっており、今年で41回目を迎えた。木工工作を楽しみながら木の良さを知ってもらうのが目的。会館敷地内にはウバメガシ、ナギ、クマノザクラ、ヒノキ、スギの苗や、切り出した丸太などが展示され、新緑会のメンバーがそれぞれについて解説し、木への理解と親しみを啓発した。

 今年は「壁掛けプレート」か「可動シェルフ」のどちらかを選んで工作。子どもたちは保護者に手伝ってもらいながら作品作りに取り組んだ。

 昨年に続き参加したという右京篤樹君(9)は「去年より難しかった。でも楽しかった」と完成した可動シェルフを手に笑顔。母親の明枝さんは「普段、木に触れることも一緒に工作することもないので親にとっても新鮮です」と感想を述べた。

 野中会長は「新宮市は木材の町。木を通して親や家族間のつながりを深める機会にしていただけたら」と話していた。

(2019年7月30日付紙面より)

親子で協力して木工工作を楽しんだ=28日、新宮市あけぼの
2019年07月30日
20 300人で1㌧超回収
 熊野川と市田川を清掃  (河川愛護月間 )

 河川愛護月間(毎年7月)に合わせ国土交通省や「河川を美しくする会」などは28日、新宮市と紀宝町で「熊野川・市田川クリーンキャンペーン」を実施した。地域住民ら約300人が参加し、1㌧以上のゴミを回収した。

 新宮市の熊野川右岸と市田川では、1982(昭和57)年から続く活動で今年37回目。紀宝町の熊野川左岸は2004(平成16)年に始まり15回目。昨年は西日本豪雨の影響で中止となっている。今年は当初、14日に予定されていたが新宮市に洪水警報、紀宝町に大雨警報が発令されていたため延期となっていた。

 熊野川右岸での活動に参加した田岡実千年市長は「今日は天候に恵まれて良かった。世界遺産の熊野川を、市民一人一人が自分たちの川として大切にしていただきたいという啓発も込められている。参加に心から感謝します」とあいさつ。参加者たちはごみ袋を手に、河川敷に放置されたビニール袋や空き缶などを集めた。

 市の周辺を流れる河川を美しくすることを目的に1982年に結成された「河川を美しくする会」の榎本義清会長は「ごみを捨てない、川をきれいにするといった意識の啓発も兼ねてのクリーンキャンペーンも37回目。多くの市民の方や各団体の方々にご参加いただきありがたく思います。増えている観光客に、きれいな熊野川を見ていただけたらうれしい」と話した。

(2019年7月30日付紙面より)

ごみを拾う参加者たち=28日、新宮市の熊野川河川敷
3会場で1㌧超のゴミを回収した
2019年07月30日
21 展示通して全世界に理解を 潮岬に中核施設オープン (南紀熊野ジオパーク)

 串本町潮岬、潮岬観光タワーの隣で建設が進んでいた南紀熊野ジオパークセンター(鈴木博之センター長)が27日、待望のオープンを迎えた。仁坂吉伸知事と関係者や来賓ら約170人が式典に臨んで開館を喜び、その後は早速訪れた一般来館者も加わり館内は多くの人出でにぎわった。

 このセンターは、世界ジオパークを目指すに当たっての中核施設としておととし春から県が建設を進めてきた。木造2階建ての本館と同平屋建ての作業棟、20台分の駐車場などがあり、展示資料なども含めた総事業費は約7・4億円。館内では専門員に加え、南紀熊野ジオパークガイドの会も基本2人のシフト体制で常駐し案内する仕組みも備えている。

 この日の開館は正午からとし、先立って本館映像室+セミナー室で式典を実施。仁坂知事は「南紀熊野ジオパークをこれからも盛り上げる上で最大の拠点が出来上がった。この場所を中心にして今後の研究、教育、案内を進め、展示を通して県民はもとより全国民、全世界にジオパークとは何か、その趣旨は何か、南紀熊野ジオパークの特色とは何かを理解していただければ」などと今後を期待しながらあいさつし、同パークエリア10市町村を代表して田嶋勝正町長は同センターを基本にして世界ジオパークを目指す決意を掲げた。

 来賓を代表して衆議院和歌山3区の二階俊博議員、県議会の岸本健議長、環境省自然環境局の鳥居敏男局長、日本ジオパーク委員会の中田節也委員長が今後の展開に期待しつつ祝辞。仁坂知事から展示内容に貢献した海洋研究開発機構と益富地学会館に感謝状を贈呈し、鈴木センター長と本郷宙軌研究員、福村成哉研究員が「この拠点から各ジオサイトへ行きたくなる運営に努める」と思いを示しながら今後の方向性を報告した。

 南紀熊野ジオパークガイドの会を代表して築山省仁さんと福辻京子さん、県立串本古座高校CGS部の原山河君(2年)と鈴木颯太君(1年)の4人が開館の節目に決意を宣言し、仁坂知事らあいさつした6人によるテープカットでオープンを祝った。

 式典に先立って潮岬節保存会が郷土芸能、式典後は潮岬小5、6年生とグループ「GEONG(ジオング)」がジオソングを披露。初日の人出を見込んで同ガイドの会も常駐人数を増やし、各展示コーナーに1人つく形で内容の紹介に努めた。

 同センターの内装や展示の詳細は24日付11面を参照。開館時間は午前9時~午後5時で、年末年始(12月29日~1月3日)のみ休館する。オープンと同時に同パーク推進協議会と同パークガイドの会の各事務局が同センター事務室へ本移転し、世界ジオパーク認定を目指す振興にいっそうの勢いがつく展開も同センターを拠点にして目指すという。問い合わせは同センター(電話0735・67・7100)まで。

(2019年7月30日付紙面より)

テープカットでオープンを祝う仁坂吉伸知事(左から4人目)ら=27日、串本町潮岬
開館の節目に宣言を掲げる原山河君ら
潮岬節保存会によるオープニングアトラクション
人々でにぎわう展示コーナー
人々でにぎわう展示コーナー
人々でにぎわう展示コーナー
2019年07月30日
22 ポスターやのぼりで周知
 柱松本番に向け実行委員会  (新宮市 )

 新宮市の佐野柱松実行委員会(瀬古尊夫会長)は28日、「佐野柱松」(8月16日開催)の周知のため、のぼり旗立てとポスター貼りをした。同会メンバーたちがのぼり旗、ポスターとも100ずつ用意し、佐野区を中心に各所へ設置した。

 佐野柱松は、害虫駆除や五穀豊穣(ほうじょう)を願い行われてきた伝統の祭り。戦時中に一時中断し、1948年に佐野青年会が復活させたが、58年夏の開催以降再び中断。93年に同実行委員会が復活させた。6月初旬から寄付集めを開始し、たいまつ作りなどの準備を進めてきた。

 瀬古会長(57)は「27回目を迎え、令和になって初めての祭り。メンバー全員、新たな気持ちで準備を進めています。当日は晴天の下で開催できることを願っています」と話していた。

 当日は新宮港緑地公園で、サニーサイドジャズオーケストラ、紀宝楽の演奏、くろしお児童館の子どもたちによる踊りやアイスカービングのステージ、花火などを予定している。

(2019年7月30日付紙面より)

のぼりを用意する会員=28日、新宮市佐野
2019年07月30日
23 新宮が準決勝で敗れる
 全国高校軟式野球選手権和歌山大会  
2019年07月30日
24 白木君、濱口君が3位に
 第35回泉北空手道選手権大会  (拳武館新宮 )
2019年07月30日
25 拳士4人全国切符つかむ
 県民体育大会に出場し15人が入賞  (少林寺拳法南紀熊野スポ少 )
2019年07月30日
26 暑中はがきで詐欺被害防止  新宮市、那智勝浦町で配達へ  
2019年07月30日
27 教育功労をたたえる  青山富男さんの受章を祝う会  (新宮市 )
2019年07月30日
28 夏休み中に体力づくり  高田小中連携特別企画  (新宮市 )
2019年07月30日
29 社会福祉への関心深める  市社協ボランティアスクール  (新宮市 )
2019年07月30日
30 夏の夕べ踊りで楽しむ  日好荘スマイルで「納涼祭」  (那智勝浦町 )
2019年07月30日
31 地域一体で盛り上がる  蓬莱公民分館「夏祭り・盆踊り」  (新宮市 )
2019年07月30日
32 神秘の熊野を巡る  イタリアの大学生が木高生らと交流  
2019年07月30日
33 「染への興味を育てて」  森とみどりのおはなしかい  (鵜殿図書館 )
2019年07月30日
34 美化活動に手応え  矢渕中学校前河川敷で清掃活動  (紀宝町 )
2019年07月30日
35 駅とホテルと観光地を結ぶ  観光周遊バスの運行始まる  (串本町 )
2019年07月30日
36 お悔やみ情報
  
2019年07月27日
37 ようやく夏空広がる
 海水浴場、自然プールにぎわう  (熊野地方 )

 近畿地方が梅雨明けした翌日の25日、熊野地方では30度を超える真夏日となった。夏休み中の児童、生徒にとってようやく〝夏本番〟を迎えた。

 新宮市の高田自然プール、三輪崎海水浴場、那智勝浦町のブルービーチ那智、玉の浦海水浴場、湯川海水浴場、宇久井海水浴場、串本町の橋杭海水浴場、太地町のくじらに出会える海水浴場、熊野市の新鹿海水浴場、大泊海水浴場がオープンしている。

 今年の梅雨明けは昨年より15日遅かったため、夏休みが始まった19日以降も好天に恵まれる日は少なかった。27日は台風の影響で、夕方まで雨が降り、雷を伴い激しく降る所もある。その後は高気圧に覆われて晴れる見込み。最高気温、最低気温ともに、おおむね平年並だという。

 夏空が広がった25日、熊野川支流の高田川に設けた新宮市の高田第一自然プールと第二自然プールは、多くの子どもたちでにぎわいを見せた。

 紀宝町から母、祖母と訪れた藤田綾真(りょうま)君(7)と妹の結愛(ゆあ)ちゃん(6)は、「冷たいけど楽しい」「気持ち良い」と笑顔。自然の地形を利用した天然プールを満喫していた。

 太地町のくじらに出会える海水浴場は、くじら浜海水浴場で開かれる人気のイベント。2008年から始まり、今シーズンは8月19日(月)までクジラと一緒に泳ぐことができる。時間は午前11時からと午後1時からの1日2回、それぞれ15分程度。

 今年は6回目で雌のサツキ(体長291㌢、推定体重309㌔、推定10歳)と、デビューを迎える雄のネモ(262㌢、推定体重208㌔、推定4歳)のハナゴンドウ2頭が海水浴客をもてなす。

 25日はサツキが海水浴客と一緒に泳いだ。近距離でスマホ撮影したり、「かわいい」などと声を上げながらクジラとの触れ合いを楽しんだ。

 奈良県から家族5人で訪れた辻窪煌雅(おうが)君(9)と夢雅(ゆうが)君(7)兄弟は「近くで見たクジラは大きかった。めちゃくちゃ楽しかった」。母親のカナさんは「インターネットでこの海水浴場を知り、宿泊先の白浜町から車で2時間かけて来ました。良い思い出になったと思う」と話していた。

(2019年7月27日付紙面より)

クジラと一緒に泳ぐ海水浴客=25日、太地町のくじらに出会える海水浴場
川遊びを満喫する子どもたち=25日、新宮市の高田第一自然プール
2019年07月27日
38 看護への理解深める
 オープンキャンパスに80人  (なぎ看護学校 )

 新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校(塩路喜英校長、生徒113人)で26日、オープンキャンパスがあった。市内や近隣市町村の高校生と社会人80人が参加し、学生との交流などを通して看護学校への理解を深め、進路決定の参考にした。

 オープンキャンパスは毎年同校2年生が中心に企画し、進行している。オリエンテーションで自治会長の笠置海斗さん(2年)は「この機会を通して本校の授業内容や学校生活などについてより良く知ってもらいたい。皆さんの進路選択に役立ててもらえればと思います」とあいさつ。峯本久美・教務主任は同校の理念や特色、看護師に求められていることなどを語り、「1995年に開校し今年で25年目を迎え、地域の方々に育ててもらっていることを感じている。看護を学ぶにあたり、頑張っておくこと、大変なことは何か、学校生活や学習の楽しさなどをしっかり聞いていってください」と呼び掛けた。

 看護学生たちは、写真や動画を使い学校名の由来、年間行事などを紹介。参加者は班に分かれ、体育館や図書館などの施設を見学し、手指消毒や脳疾患の授業、車いす、血圧測定、乳児のモデル人形を使った体験などに取り組んだ。

 将来、看護師を目指している新翔高校1年の田端詩月さんは「限りなく現場に近い雰囲気などを実感したい。実習全般が楽しみで、将来の進路に役立てたいです」と話していた。

(2019年7月27日付紙面より)

モデル人形を使い抱っこ体験に取り組む参加者=26日、新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校
2019年07月27日
39 長年の功労たたえる
 柳本利文さんが栄誉金章受章  (新宮警察署 )

 新宮警察署少年補導員連絡会の柳本利文会長(69)は6月13日、東京都千代田区で開催された「令和元年度公益社団法人全国少年警察ボランティア協会少年補導功労者及び少年補導功労団体表彰式」で少年補導功労者栄誉金章を受章した。新宮警察署(髙砂(たかす)浩之署長)で26日、受章報告会があり、髙砂署長は「長年精力的に活動を続けてこられたたまもの。誇りに思います」と功労をたたえた。

 柳本会長は2002(平成14)年4月から同署少年補導員連絡会員として活動。04(平成16)年に少年指導委員として委嘱を受け、12(平成24)年からは同連絡会長として少年の健全育成や非行防止など啓発活動に取り組んでいる。

 徒歩や自転車で地域を見守る自主防犯団体「リンリンパトロール」や、青色回転灯を装備した青色パトカーで地域をパトロールする「自主防犯パトロール隊」を発足させるなど、活動は多岐にわたる。15(平成27)年には少年補導功労者栄誉銀章を受章しており、長年の実績を認められての受章となった。金章受章は全国で47人で県内では1人。

 柳本会長は「なぜ自分が、という思い。先輩諸氏がやってきたことを実行してきただけのこと。最高章とのことですが、最高の行いをしたという気持ちはない」と謙遜しながらも「これを機に原点に返り、精力的に青少年の健全育成、非行防止に努めていきたい」。

 昔に比べて素直な生徒が増えてきたと話し「見せる活動を心掛けたい。自転車盗や万引が増えていると聞くが、事務局と相談しながら対応していけたら。今後も全力を挙げて啓発活動をしていきます」と抱負を語った。

 髙砂署長は「素直な生徒が増えているというのは柳本会長をはじめとする会員の方々の活動が浸透している証拠では。警察だけでは限界があり、ボランティアの活動が必要不可欠。今後とも連携しながら青少年の非行防止に努めていけたら」と感謝を述べた。

(2019年7月27日付紙面より)

少年補導功労者栄誉金章を受章した柳本利文さん(左)と髙砂浩之署長
2019年07月27日
40 串本なんたんジオバウム
 有田市の専門店が販売へ  (串本町 )

 有田市に拠点を置く株式会社トータル・プランニング(富山晃至代表取締役)が展開するバウムクーヘン専門店「MAHALO(マハロ)」がこのほど、串本町特産のサツマイモ「なんたん蜜姫」を素材として取り入れた新商品「串本なんたんジオバウム」のレシピを開発した。近日中に串本町内にも販路を開いて、販売を始める予定。同社は先だって25日、田嶋勝正町長に試食を交えて報告をするなどした。

 この開発は、同町が串本らしい商品の登場を期待していることを職員経由で知ったことがきっかけ。27日に南紀熊野ジオパークセンターがオープンするなど地質への注目が高い地域性に着目し、層つながりで自社のバウムクーヘンに潮岬発祥のJA紀南ブランド品でもある「なんたん蜜姫」のペーストを取り入れることを思い付いた。

 同センターオープンまであと1カ月というタイミングで、「完成を間に合わせる」という意気込みを持ってレシピの開発に着手。同店がこだわるふわふわ感から若干しっとり感が増したが、甘くクリーミーで豊かな風味が感じられるレシピを完成させ「串本なんたんジオバウム」と命名した。

 田嶋町長への報告時には、専用の化粧箱と商品として想定する約350㌘の重さで切り分けた実物を持参。富山代表取締役(42)は開発の経緯などを伝えて試食を勧め、田嶋町長は「しっとりもっちりしていて甘さは控えめ。ご年配にも親しんでもらえそうなおいしさ」と応え、バウムクーヘン独特の層と地層をかけたコンセプトのユニークさも含めて商品化を喜んだ。

 このバウムクーヘンは、同センターのオープニングセレモニー出席者に配ることにもなっている。田嶋町長は話題に付随して経済につながる商品の第1弾として興味深いと注目し「今後も第2、第3の商品が登場して地元を味わうように親しんでもらえたら」と今後を期待。富山代表取締役はこれからもジオと特産品を絡めた開発をやっていきたいと意気込みを掲げた。

 報告時の形がほぼそのまま商品になるそうで、冷凍で90日保存できる形で土産物として販売する方向で町内事業者との交渉を進めているという。

(2019年7月27日付紙面より)

田嶋勝正町長(右)に開発を報告する富山晃至代表取締役=25日、串本町役場本庁
2019年07月27日
41 開催プログラム決まる  第13回那智勝浦町花火大会  
2019年07月27日
42 伯母峯峠道路を早期に  関係市町村長ら県と国交省に要望活動  (国道169号改良促進協 )
2019年07月27日
43 「車に気を付けて楽しい夏を」  成川保で交通安全教室  (紀宝町 )
2019年07月27日
44 子どもたちが夏休み満喫  各地で納涼する姿  (紀宝町 )
2019年07月27日
45 佐古さん、日浦さんが1位 写連紀南支部7月例会 
2019年07月27日
46 季節の花を生ける  生きがいと創造の事業で  (新宮市 )
2019年07月27日
47 ねんりんピックポロシャツ販売  新宮市内のスポーツ店で予約受け付け  
2019年07月27日
48 夜店に踊り、花火楽しむ  潮岬こども園の夕涼み会  (串本町 )
2019年07月27日
49 連夜の練習で獅子舞磨く  奉納3団体の稽古大詰め③  (河内祭に向け )
2019年07月27日
50 夏の「涼」を楽しむ  グランドール紀の風で流しそうめん  (新宮市 )
2019年07月02日
51 開催に向け2頭を搬入
 くじらに出会える海水浴場  (太地町 )

 太地町の名物の催しである「くじらに出会える海水浴場」の準備に向けて町立くじらの博物館(林克紀館長)は6月30日、くじら浜海水浴場でハナゴンドウ2頭の搬入作業を実施した。28日に搬入予定だったが低気圧接近に伴い、延期となっていた。この日も雨天での海上移送となったが、職員ら8人が協力しスムーズに作業を進めた。

 展示期間は7月8日(月)から8月19日(月)まで。午前11時と午後1時の2回(約15分間)、いけすから開放される。

 クジラの近くで泳ぐことができる人気の催しは2008年から始まり12回目となる。

 搬入されたのは飼育展示6回目の参加となる雌のサツキ(体長291㌢、推定体重309㌔、推定10歳)と初参加で雄のネモ(262㌢、推定体重208㌔、推定4歳)。午前6時30分に2頭を担架に乗せ、ボートにくくり付けて同館を出発した。森浦湾を経由し午前7時15分ごろに海水浴場に到着。網いけすに搬入した。その後、職員から餌をもらった2頭はいけす内を泳ぎ回り、ジャンプするなど元気な姿を見せた。

 同館学芸員で飼育員の稲森大樹さん(34)は「海水浴場内の網いけすでの飼育展示は来場者がクジラと一緒に泳げ、同じ空間を共有できる非常に珍しい催しとなっている。隣接するくじらの博物館もあり、あちらでもクジラをたくさん見ることができるので合わせてご利用いただければ」と語った。

(2019年7月2日付紙面より)

搬入作業の様子=6月30日、太地町のくじら浜海水浴場
いけすで元気な姿を見せる
2019年07月02日
52 水害忘れないために
 井関クラブで追悼キャンドル作り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町井関の那智谷大水害遺族会の追悼式でともすキャンドル作りが6月29日、同地区の井関クラブであった。地元の町立市野々小学校の児童や町内外から、約40人が参加した。

 キャンドル作りは、2011年9月の紀伊半島大水害で中学校の同級生を亡くした井上絵里香さん(22)が中心となり続けている。今年も井上さんと有志らの「水害のことを忘れないために、思いを込めてキャンドルを作りませんか」との呼び掛けに、親子連れらが集まった。

 子どもたちは卵の殻や紙コップに溶かしたろうを入れ、色とりどりに着色。均一に注ぎ口をくり抜いた卵の殻は、同町朝日のお菓子工房エストが用意した。地域住民からはたこ焼きや焼きそばが振る舞われた。

 作業前には防災士の久保榮子さんが、ウサギの着ぐるみを着て子どもたちに「逃げ足の速いウサギのように早めの避難を」と強調し、手作りの紙芝居などで自身の被災経験を話した。

 友達数人と一緒に新宮市から参加した北美空ちゃん(6)は初めてのキャンドル作りに挑戦。同伴した保護者らは「参加する前に子どもたちに水害のことを話しました。追悼の気持ちを込めたいと思います」と話した。

 大分県から駆け付けた井上さんは「毎年の皆さんの参加がうれしいです」と感謝していた。

(2019年7月2日付紙面より)

井上絵里香さんの指導でキャンドルを作る子どもたち=6月29日、那智勝浦町井関
ウサギの着ぐるみを着て「早期避難」をアピールする防災士の久保榮子さん
2019年07月02日
53 国内初の策定目指し
 地震津波タイムライン検討会  (紀宝町 )

 紀宝町は6月29日、町生涯学習センターまなびの郷で「地震津波タイムライン」検討会の発足式を開催。地震津波を想定した国内初の事前行動計画「タイムライン」の作成に向けた取り組みが動き出した。

 町では、2014年2月に風水害を対象としたタイムラインを国内で初めて策定し、これまで25回発動した。今回は地震津波に対応するタイムラインで、近い将来、発生が危惧される南海トラフ地震への対策として本年度末の策定を目指す。

 地震津波発生後の各段階で「いつ」「誰が」「何を」するのか事前行動を定めるもので、今後、4回の検討会を計画。町民防災会議の各ブロック会議で地域の対策や対応などを抽出し、タイムラインに盛り込む。

 策定後は訓練などでタイムラインを活用し、絶えず見直して改善を図ることで地震津波発生時の人的、物的被害の最小化、迅速な復旧・復興を目指す。

 発足式には約230人が出席。西田健町長が「災害時は町だけで皆さんの命を守ることはできない。地域の皆さんが一緒になって災害への備えに取り組まないといけない。全国的にタイムライン活用の動きがあり、紀宝町がモデル的なシステムとなり、各自治体で活用していただきたい」とあいさつした。

 南海トラフ地震の発生確率は30年以内に70~80%といわれ、町内では震度5以上が想定されている。津波は10㍍を超え、到達時間は30分以内と想定されている。

 これらの被害に備え、町ではハード面として高台や貯水施設の整備などに取り組んでいる。ソフト面の観点からタイムラインを策定する。

(2019年7月2日付紙面より)

発足式に出席した関係者や住民ら=6月29日、紀宝町のまなびの郷
西田健町長
2019年07月02日
54 夏の健康を祈る
 熊野三山で茅の輪くぐり  

 熊野三山で6月30日、「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が営まれ、大勢の参拝者たちが「茅(ち)の輪くぐり」で半年間のけがれをはらい清め、夏を元気に過ごせるようにと祈った。

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、老若男女100人以上が参列。手渡された人形(ひとかた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙に息を3回吹きかけてけがれを移し、神職に全国から寄せられた人形と一緒に唐櫃(からひつ)に納めてもらいおはらいを受けた。

 続いて参拝者たちは、唐櫃を担いだ神職やみこの後に続いて境内に設けられた茅の輪(直径約2㍍)を八の字に3回くぐった。上野宮司は「梅雨のさなかだが雨もやみ、神事を執り行うことができた。こうやって古来からの神事に参加していただくことは大事なこと」とあいさつ。最先端な時代においてはおろそかにされがちだが、日本の文化を伝えていくことは大切と述べ「残りの半年も元気で過ごされますよう」と願いを込めた。

 この儀式は12月31日(大晦日=おおみそか=の大祓)と年2回営まれている。「水無月(みなづき)の夏越のはらいする人は 千歳の命のぶというなり」という古歌がある。3歳で母を亡くした俳諧師、小林一茶(1763~1828年)は「母のぶん も一つくゞる 茅の輪かな」と詠んでいる。

(2019年7月2日付紙面より)

茅の輪をくぐる参拝者たち=6月30日、新宮市の熊野速玉大社
2019年07月02日
55 6月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2019年07月02日
56 山口酒店が優勝  第144回職場対抗ボウリング大会  
2019年07月02日
57 中川さん出場権、速水君シード権獲得
 近畿高校選手権  (新宮高校レスリング部 )
2019年07月02日
58 手足口病が基準値超え  感染防止を呼び掛ける  (和歌山県 )
2019年07月02日
59 基調講演や寸劇で学ぶ  地域支え合いフォーラムに140人  (新宮市 )
2019年07月02日
60 犯罪や非行のないまちに  社会を明るくする運動で啓発  (新宮市 )
2019年07月02日
61 急流にもまれ技を競う  カヌー大会「じゃばらカップ」  (北山村 )
2019年07月02日
62 町民の協力に感謝  更生保護女性会が「愛のバザー」  (太地町 )
2019年07月02日
63 心機一転で保育所生活  高田保が新高田会館に移転  (新宮市 )
2019年07月02日
64 「熊野なまず」をPR  特定地域振興重要港湾活性化協議会  (新宮市 )
2019年07月02日
65 福島原発事故を語る  おしどりマコ&ケン トークショー  (那智勝浦町 )
2019年07月02日
66 「復権史」から犠牲者語る  遠松忌で田中伸尚さんが法話  (新宮市 )
2019年07月02日
67 俳句を地域との学びに!  小中学生コンクール応募始まる  (紀南高校 )
2019年07月02日
68 串西Aと潮岬が県大会へ 串本で親睦交流スポ大会 (東子連)
2019年07月02日
69 お悔やみ情報