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2022年07月29日
1 デジタル化推進の一助に
 初のデジマ講義に20人  (新宮信用金庫 )

 新宮市大橋通の新宮信用金庫(浦木睦雄理事長)本店で27日、デジタルマーケティング講義「はじめてのデジタルマーケティング」があった。熊野市から那智勝浦町までの事業所などから約20人が参加。シナジーマーケティング㈱の清水祥恵さんらが、デジタルトランスフォーメーション(DX)やデジタルマーケティングの全体像やメリットについて話した。

 日本フルハップ協賛。DXは企業がデジタル技術を活用しながら新しいビジネスモデルを創出することや、デジタル時代に最適な組織体制をつくる取り組み。デジタルマーケティングは、消費者の行動から得られる「デジタル化できる情報(データ)」を活用したマーケティング手法を指す。

 同信用金庫は、当地域の企業がDXやウェブ活用を進める上で、その方向性を定めるための一助にとの思いから初めて同講義を実施。講義は月に1回の開催を計画しており個社別相談会にも応じていく予定としている。

 清水さんは、認知・関心・検討・購入と、商品が売れるまでの流れを説明。「商品を知ってもらったからといって買ってもらえるとは限らない。見込み顧客の育成がポイント」と述べた。

 売り上げを伸ばすためには、見込み顧客を優良顧客化し、売れ続ける仕組みをつくることが重要としグループワークの機会を設定。参加者は4グループに分かれ、旅行会社のマーケティング担当者と想定の上▽顧客はどういう状態か(感情)▽顧客が求めていそうなこと(需要)▽顧客と接点が持てるところ(接点)▽できること(方法)―また、「買いたい(申し込みたい)気持ちにさせるために使える接点は何か」などについて話し合い、代表者が意見を発表した。

 清水さんは「『感情』『需要』に応じて顧客と『接点』を持っていけば売れ続ける仕組みがつくれる」と解説。接点から取得した情報(データ)を活用することで需要に合わせた情報を提供できるなどと話した。

 現在は、デジタル化により消費者との接点が増え、それらを「買いたい気持ちづくり」に活用できる時代であるとし「デジタルマーケティングとは、あらゆるデジタルテクノロジーを活用した売れる仕組みづくりプラス買いたい気持ちづくり」であるとまとめた。

(2022年7月29日付紙面より)

グループワークで意見交換する参加者ら=27日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店
2022年07月29日
2 連れもて詠もや、ジモサラで
 和歌山自慢川柳を募集中  (第一生命 )

 第一生命保険㈱和歌山支社は、昨年の「和っと驚く紀州自慢川柳2021」に続き、今年も「お国自慢 連れもて詠(よ)もや ジモサラで♪ 和歌山自慢川柳」の作品を募集している。締め切りは9月8日(木)。

 サラリーマンの悲哀をユニークに詠んだ「サラリーマン川柳コンクール」が有名な同社では、長年同コンクールを続けてきた経験を生かし(1987年にスタート)、地域のPRと活性化を目的に、全国各地で「地元サラ川(ジモサラ)」を実施。川柳を通して地域課題の共有や意識醸成を図る取り組みを展開している。

 和歌山県を元気づけ盛り上げようと、同社和歌山支社では昨年初めて紀州自慢川柳を募集。北は橋本市、南は新宮市まで、県内全域から計1183句の作品が集まり、大賞(株式会社梅一番井口特別賞)に「すっぱいは 成功のもと 南高梅」が選ばれた。

 今回は、前回に引き続き一般の部「和歌山自慢!」と、学校生活における気付きなどを励みにつなげてもらうためにと、新たに小中学生の部「学校生活」をテーマに作品を募集している。

 大賞作品に「和歌山名産大満足パック」(一般の部)「わくわくセット」(小中学生の部)が贈られるほか、一般の部では抽選で200人に地元名産品が、小中学生の部では応募者全員に参加賞がプレゼントされる。なお、入選作品は来年1月に全国に発表予定の「2022年サラ川全国優秀100句」とともにPRするほか、「全国優秀100句」の選考対象にもなる。

 作品は2次元コード(QRコード)もしくは最寄りの同社営業オフィスで配布している応募用紙で応募する。

 作品の中から30作品を選び、10月に投票を実施。優秀作品の発表は12月上旬を予定している。

 和歌山県でのジモサラ開催に当たり、和歌山支社新宮営業オフィスの林田祥道・オフィス長は「昨年、お客さんと一緒に川柳を考える中で、われわれも和歌山県の魅力を改めて知るきっかけとなった。とりわけ南紀エリアは県を代表する地域だと思う。川柳を通してその魅力を改めて発信していければ」と参加を呼びかけている。

(2022年7月29日付紙面より)

多数の応募を呼びかける、林田祥道・新宮営業オフィス長
QRコードから応募する場合の担当者コードは「51630242」
2022年07月29日
3 真夏の日差し受け花咲く
 見守り員配布のヒマワリ  (古座川町 )

 古座川町社会福祉協議会の見守り員・久保由美子さんと下地恵美さんが手分けして配ったヒマワリの種が、真夏の日差しを受けて花咲く時季を迎えている。

 新型コロナウイルスの情勢で町社協の巡回型サロン「ふれ愛カフェ・よりみち」の実施が断続的となる中、自宅で健勝に過ごす高齢者に屋外へ出るきっかけを同サロンとは違った形で託せないかと考えたのが2人の種配りのきっかけ。

 久保さんが仕立てている花園(通称・お花畑)から採れたヒマワリ複数種の種を交ぜて十数粒ずつ小分けし、4月下旬から見守り員として巡る訪問先に配って育てることを呼びかけた。

 真っ先に種をもらった宇津木在住の東(あずま)和代さん(97)は、自宅に面する県道からも見やすい畑の一角に植える場所を仕立ててまいた。思っていた以上に育ちが良く、吹き抜ける風で倒れてはいけないと思い慌てて支柱を付けたがそれも効かないぐらいの大きさまで育ち、7月初めごろから咲き始めた。13本あるヒマワリの高さは約1・5~2・5㍍。一輪咲きや多輪咲き、花びらに紅が差す花も咲くなど、いろいろな花が時間差で次々咲いているという。

 夜明けとともに畑仕事をするのが日課の東さんは「人の背丈ほどと聞いていたので、こんなに大きくなるとは思っていなかった。支柱もほとんど効いていないし、肥を効かせすぎたか」とあまりの育ちの良さに苦笑い。「竹のようだ」と形容する太い茎と支柱をつなぐひもを何回も結び直して倒れないようにしながら、日々咲く花を楽しんでいるという。

 種のふるさととなる久保さんの花園は今年、シカの食害を受けてしまい数は少ないがこれからが花の時季だそう。東さんのヒマワリは日々の通勤などで確かめているそうで、立派さに感心しながら東さんの日々の外仕事の楽しみになっている状況を喜んでいる。

(2022年7月29日付紙面より)

思っていた以上に育ったヒマワリの花を日々めでる東和代さん=21日、古座川町宇津木
2022年07月29日
4 早くも稲刈り始まる
 お盆の贈答用に毎年人気  (紀宝町 )

 三重県内のトップを切って28日、紀宝町大里の田んぼで稲刈りがあり、中西和益さん(75)がアキタコマチを収穫した。今年は好天に恵まれ、昨年より2日早く行った。

 紀宝町は東海地方有数の早場米産地として知られ、中西さんと井内地区の南廣臣さんが生産。4軒の農家で組織した早場米部会に所属していたが、部会員の減少により9年前に解散して以降、125㌃の田んぼで栽培を続け、毎年、盆前に新米が食べられるよう3月下旬に田植え、7月下旬に稲刈りを行っている。

 今年もJA伊勢三重南紀地区を通じてお中元用に販売するため、3月24日に早場米を植えた。収穫した新米は盆前の8月上旬から熊野市有馬町のファーマーズマーケット「ほほえみかん」などで販売する。価格は5㌔2300円。

 この日、中西さんは雨上がりを待って30㌃の田んぼで稲刈りを開始。大型コンバインで刈り取り、1時間ほどで作業を終えた。今年は2軒で計6㌧を目指している。

 JA伊勢の担当者は「梅雨明けが早く、生産者がしっかり管理してくれたので、昨年より早く収穫できた。品質にも期待している」と話していた。

(2022年7月29日付紙面より)

稲刈り作業する中西和益さん=28日、紀宝町大里
2022年07月29日
5 アキラ自動車が優勝 第180回職場対抗ボウリング大会 
2022年07月29日
6 1位に杉本光朗さん  写連新宮支部7月例会  
2022年07月29日
7 飼育員ってどんなお仕事?  「将来の夢ランキング」第9位  (こども新聞 )
2022年07月29日
8 プニプニで気持ちいい 中央児童館で「スライムをつくろう!」 (新宮市)
2022年07月29日
9 怖がりながらも楽しむ  天満保でお化け屋敷ごっこ  (那智勝浦町 )
2022年07月29日
10 希少植物の生育地整える  相瀬や鶴川で保全活動  (こざがわネイチャークラブ )
2022年07月29日
11 絵本原画や環境パネルなど  夏休みの展示企画始まる  (南紀熊野ジオパーク )
2022年07月29日
12 英会話で意見を交わし合う 2年生3人がフォーラムで (串本古座高校)
2022年07月29日
13 個性あふれる52点並ぶ  御浜写真愛好会による写真展  (熊野市 )
2022年07月29日
14 小中学生14人が質問考える 子ども議会に向けた学習開始 (紀宝町)
2022年07月29日
15 感染者数大幅増加、警戒を  新宮保健所から住民に呼びかけ  
2022年07月29日
16 お悔やみ情報
  
2022年07月27日
17 髙木亮英氏の住職就任祝う
 青岸渡寺第九世住職晋山法要  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺で24日、「青岸渡寺第九世住職晋山法要(晋山式)」が営まれた。昨年7月に他界した前住職の髙木亮享氏に代わり、副住職だった弟の亮英氏が同年8月に住職を拝命。この日、正式に住職の任命を受けた。晋山式には天台宗務庁の阿部昌宏宗務総長や比叡山延暦寺の水尾寂芳執行、堀順一郎那智勝浦町長、田岡実千年新宮市長など、関係者ら約100人が参列し晋山を喜んだ。

 晋山式とは、新住職が正式に入寺(就任)してご本尊に報告する儀式。熊野修験の山伏のほら貝が鳴り響く中、僧侶らの行列が信徒会館から同寺へ参進した。本尊の如意輪観世音菩薩が開帳される中、法要が行われた。

 住職辞令を手渡した阿部宗務総長は、亮英氏が再興した熊野修験について後世に残る偉業と評し、「大僧正の住職就任は心強い。新住職を迎えた青岸渡寺のご本尊の偉光があまねく照らされ、参拝者の祈りで、平和と安寧を享受する世界が実現することを祈っている」と祝った。

 水尾執行、西国札所会の大樹玄承副会長(藤田浩哉会長代理)、堀町長が祝辞を、総代の坂野日出夫さんが謝辞を述べた。

 亮英氏の息子で同日、副住職の辞令を受けた智英氏は「住職を補佐し、復興された熊野修験を途絶えさせることなく、継承することが使命。精進していきたい」と話した。

 亮英氏は「西国三十三所の観音霊場の重さを感じている。霊場や寺を守ることは一人ではできない。皆さまのお力添えと御神仏の御神徳でなせること。今後も観音信仰を広めていきたい」。

 ウクライナ情勢などにも触れ、「罪のない方々が命をなくす世知辛い世の中。人に対する思いやりの心などを持ち、観音様にお参りして、平和で明るい社会の実現を目指したい」と語った。

 智英氏は龍谷大学に進み、2004年に延暦寺で得度受戒。05年に比叡山行院にて天台四度加行遂行。叡山学院を経て神峰山寺で修行。19年に青岸渡寺に入寺。昨年8月に補陀洛山寺の住職を、11月に青岸渡寺の副住職を拝命した。

 亮英氏は1965年に比叡山に入山し72年に龍谷大を卒業。那智勝浦町史の編さん委員も務め、74年に出家得度。住職を務めた父の故・亮孝氏と兄・亮享氏の背中を追い、今日に至る。

 諸国霊山、中国、インド、韓国の仏教聖地などを巡礼。84年に同寺の副住職を拝命し、88年には熊野大峰奥駈修行を復活させた。世界宗教サミットへの参加、那智四十八滝回峯再興、葛城二十八宿行も始めた。2017年には権大僧正に昇任した。

(2022年7月27日付紙面より)

髙木亮英氏(前列中央)の晋山を祝い多くの関係者が参列した=24日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
青岸渡寺第九世住職晋山法要の様子
2022年07月27日
18 災害時にドローンを活用
 アドホックと協定結ぶ  (新宮警察署 )

 新宮警察署(田原正士署長)で25日、新宮署と新宮市三輪崎の株式会社アドホック(喜多徳幸代表取締役社長)が「災害等発生時における無人航空機の運用に関する協定」を結ぶ調印式があった。災害発生時、新宮署の要請を受け同社は無償でドローンと操縦士を派遣し、情報収集や被害状況の把握などを行う。民間企業と協定を結ぶのは2018年以降、2例目。

 管内が山間部や沿岸部に多く面し、管内では11年9月に紀伊半島大水害が発生し甚大な被害を経験。そのため、今後発生が予想される南海トラフ巨大地震や大規模な火災、行方不明者の捜索など、災害時に警察官が人力で現場へ近づくことが難しいことから、機動性が高いドローンが有効であるとしている。

 同社は広告やデザイン作成、ドローン映像コンテンツの作成、ドローン販売、ドローンスクールの運営のほか、建設業においての赤外線非破壊検査などのドローン事業などを幅広く展開。

 今年4月には新宮市と、6月に那智勝浦町と「災害時におけるドローン運用に関する協定」を締結。今回の協定も地域貢献の一環として同社から申し出た。

 喜多代表取締役によると、災害時は4機(予備が1機)が実働する予定。その中の1機である高性能産業用ドローン「Matrice300RTK」は、操縦士から最大8㌔離れた場所まで航行でき、夜間や雨天に加え、風速22㍍までなら使用可能だという。また、普段は建物のクラックなどの検査ができるサーマルカメラで、人の体温の感知も容易にできることなどを説明した。

 喜多代表取締役は「地元への貢献がしたいと思った。ドローンがこのような形で、さまざまな現場や状況で役に立つことを多くの方々に知ってほしいです」と話した。

 田原署長は、大規模災害時は限られた人員で救出救助や行方不明者の捜索、災害に関連した犯罪被害の防止などの事案対応を行うことになるとし、さらに本部からの応援部隊到着までに時間を要することや災害救助現場の実態が把握できない状態での現場派遣は二次災害の恐れがあると懸念する点を挙げた。

 今回の協定について、「ドローンでの応援が頂けることで、救出救助活動や警察官の受傷事故防止に、有効に生かしていけるものと考えている。今後は互いに工夫を凝らした訓練を繰り返すことで連携強化を図り、災害発生時には迅速に対応していきたい」と語った。

(2022年7月27日付紙面より)

災害などの発生時に情報収集や被害状況の把握などを行う協定を結んだ=25日、新宮市の新宮警察署
喜多徳幸代表取締役社長からドローンの説明を受ける田原正士署長
2022年07月27日
19 神事や獅子舞奉納で礼尽くす
 河内神社例祭「河内祭」執行  (古座川河口域 )

 古座川河口域にある河内(こうち)神社の例祭「河内祭」が24日に本祭日を迎えた。新型コロナウイルスの情勢により、今年も規模を縮小して執行。関係5区の区長らが大前の儀を営み、古座青年会(西田有希会長)が幣の舞と乱獅子を奉納するなどして神体・河内様(こおったま)への礼を尽くした。

 この神社は河口から約3㌔上流にある川中の島・河内島を神体とし、現在は串本町の古田区と古座区、古座川町の下部区と宇津木区と月野瀬区が護持。例祭は近年、7月25日に近い日曜日を本祭日と定めて営んでいて、平年は祭船や獅子舞の奉仕、5区の直会(なおらい)や奉賛「熊野水軍古座河内祭の夕べ」など諸行事があり宵宮と後祭を含めた3日間にわたって活気づく。

 今年も続くコロナ禍の情勢により古座区が奉仕の中軸となっている御舟行事=国指定重要無形民俗文化財=の自粛を判断。5区で大前の儀のみ営むことを申し合わせた。神霊が古座神社にうつされているため、同神社は宵宮祭や渡御祭を執り行い神額に神霊をうつして陸送で古田側の河内島前河原へ渡御。他4区の区長らと合流し祭壇を組んで大前の儀に臨んだ。参列者は5区の区長、和歌山東漁業協同組合古座支所の支所長、古座勇進会の会長、古座青年会と古座獅子会の各会長、芳流館互盟社の社長、河内会の会長、同神社責任役員の12人。同神社の石田保宮司が出仕して神事を営み、一同で玉串をささげるなどして祈願した。例年は大前の儀で5区の奉幣神事を交えるが、今年は営まなかった。

 続いて技術保存のため感染症予防を考慮して稽古を再開した古座青年会が古座流獅子舞=同文化財=を奉納。以降は神額を古座神社へ戻し還御祭を営んだ。おととし、昨年に続いて規模を縮小しつつ礼をつないだ今年の奉仕。古座川河内祭保存会の杉本喜秋会長は「(新型コロナが感染拡大する)今を思えば、今年は御舟行事を取りやめて正解だった。来年こそは大丈夫だと期待し、出船も見据えて準備をしていきたい」と思いを語った。

(2022年7月27日付紙面より)

大前の儀を営んで神体・河内様への礼を尽くす関係5区の区長ら=24日、串本町古田
稽古再開の延長で3年ぶりに獅子舞を奉納する古座青年会の会員
2022年07月27日
20 育てた野菜を味わう
 正明保でカレークッキング  (新宮市 )

 新宮市の正明保育園(山田みつの園長)で25日、カレークッキングがあった。4、5歳児30人が園内で収穫した野菜を使いカレー作りに励んだ。

 食育の一環で、子どもたちが自分たちで育てた野菜を調理することにより、食の大切さや作物が成長するまでの過程を知ってもらおうと実施している。

 材料のピーマンとナスは、園児らが事前に収穫した。三角巾とエプロン、マスクを着けた子どもたちは作り方の説明を受けた後、作業を開始。職員と一緒に順番に野菜を食べやすい大きさに刻み、タマネギを扱った際には「目が痛くなってきた」との声が聞こえた。ニンジンは星や花、ハートなどの形に型抜きし「もう一回したい」「きれいにできた」と積極的に取り組んだ。

 完成したカレーはお昼の給食に振る舞われ「いただきます」と声をそろえた後、みんなで仲良く味わった。

 辻本幸子主任は「子どもたちの楽しそうに取り組む姿が見られました。自分たちで育てた野菜を調理することによって愛情が湧き、好き嫌いの隔たりが小さくなると思う。カレー作りを通して料理への興味と食の重要性を養ってもらえれば」と話していた。

(2022年7月27日付紙面より)

ニンジンの型抜き作業に取り組む園児=25日、新宮市の正明保育園
2022年07月27日
21 新宮なぎなた、近大新宮が活躍
 和歌山県なぎなた夏季大会  
2022年07月27日
22 畑中将真君が準優勝
 全国空手道選手権大会  (近大新宮 )
2022年07月27日
23 親子で楽しいひととき  木の川認定こども園で夏祭り  (新宮市 )
2022年07月27日
24 夏休みプログラムスタート  太田小児童が太田の郷で  (那智勝浦町 )
2022年07月27日
25 平年の形願い大前の儀  西向の稲荷神社で祭典  (串本町 )
2022年07月27日
26 稽古の成果を地域に示す  芳流館互盟社と古座青年会  (古座川河口域 )
2022年07月27日
27 和気あいあいと針仕事  新年度初の手芸教室  (紀宝町 )
2022年07月27日
28 700人が各種体験楽しむ  3年ぶりに「あいあい祭り」  (御浜町 )
2022年07月27日
29 坐禅組み、心身整える  東正寺で42年目の「夏季禅林」  (紀宝町 )
2022年07月27日
30 お悔やみ情報
  
2022年07月26日
31 ラジオ体操で健康促進
 夏期巡回体操会に400人  (新宮市 )

 新宮市佐野の市民運動競技場(やたがらすサッカー場)で24日早朝、株式会社かんぽ生命保険、NHK、NPO法人全国ラジオ体操連盟が主催、市、市教育委員会が共催する2022年度夏期巡回「ラジオ体操・みんなの体操会」があった。事前に申し込みした市民や近隣住民ら約400人が参加。ラジオ体操の模様はNHKラジオ第1で全国に生放送された。

 「ラジオ体操」は、かんぽ生命保険の起源である逓信省簡易保険局が1928年に「国民保健体操」として制定。日本放送協会(現NHK)のラジオ放送で広く普及した。

 体操の内容も51~52年に「ラジオ体操第一、第二」として再構成され、誰でも気軽に実践できる運動として、現在も多くの人に親しまれている。

 夏休みの早朝にラジオ体操を行う風景は日本の風物詩として広く浸透しており、7月20日~8月31日の期間、全国で行われる「夏期巡回ラジオ体操・みんなの体操会」は各会場で盛況を博している。

 毎朝、健康増進などを目的に11カ所の会場で約100人がラジオ体操に励む新宮市。ラジオ体操の普及奨励に寄与したとして、かんぽ生命保険、NHK、NPO法人全国ラジオ体操連盟から、2019年にラジオ体操優良団体等表彰の府県等表彰、20年に近畿地方表彰を受けている。

 午前6時30分からの生放送を前に、田岡実千年市長が「市では、市民の皆さまの健康づくりや介護予防の観点からラジオ体操を推進し、市内11カ所で誰でも参加できるラジオ体操会の取り組みを行っている。まだ参加していない人も、今日をきっかけにぜひ始めていただければ。皆さんの元気を全国に届けてください」。

 続いて、かんぽ生命保険の坂口徳道・和歌山支店長、和歌山県ラジオ体操連盟の古谷多市会長、NHK和歌山放送局の渡辺康子局長がそれぞれあいさつを述べた。

 本番では、ラジオ体操 ピアノ奏者の能條貴大さんの演奏が響く中、参加者らは体操指導者の多胡肇さんのかけ声と動きに合わせてラジオ体操を実施。約10分間にわたって爽やかな汗を流した。

 毎朝、神倉小学校会場でのラジオ体操に参加していると話す勝田香代子さん(85)は「ラジオ体操にはずっと通っており骨密度測定結果も良好。ラジオ体操と毎日のウオーキングが元気の秘訣(ひけつ)ですね」と笑顔で話していた。

(2022年7月26日付紙面より)

約400人が参加した「ラジオ体操・みんなの体操会」の様子=24日朝、新宮市佐野
2022年07月26日
32 「ありがとう、また来てね」
 住民らが「にっぽん丸」お見送り  (新宮市 )

 225人の乗客を乗せ、クルーズ船「にっぽん丸」(総トン数2万2472㌧、全長166・65㍍、商船三井客船株式会社)が24日、新宮港に入港。夕方に同港を出港した。乗客らはそれぞれ観光バスやタクシーを利用し、1日かけて熊野地方の観光を楽しんだ。

 クルーズ名は「相馬港発着 夏の清水・新宮・青ヶ島周遊クルーズ」で行程は相馬(福島県)~清水~新宮~青ヶ島周遊~相馬。河北新報トラベルと日立ポートサービスがチャーターした。乗客全員に対して乗船の約1週間前と出発港(相馬港)で当日のPCR検査を実施。陰性を確認の上出港した。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、入港セレモニーは実施せず、平安衣装姿の女性や雅楽演奏が乗客をお出迎え。出港時には田岡実千年市長が「蘇(よみがえ)りの地 熊野」への来訪に感謝を述べ「この地は1日では回り尽くせないほどたくさんの見どころがあります。地域を挙げて皆さまを歓迎させていただきますので、二度三度と熊野・新宮へお越しください」とあいさつした。

 見送りに集まった市民らは、熊野水軍太鼓の太鼓演奏が響く中「さようなら、ありがとう、また来てね」と手を振って送り出し。乗客らは「ありがとう、また来るね」と返し、次の寄港地に向けて出港した。

 8月17日(水)には「ぱしふぃっくびいなす」が入港する予定。

  □     □

■「梛の木見送り隊」会員募集

 新宮市では、新宮港から旅立つクルーズ客船を見送る「梛(なぎ)の木見送り隊」の会員を募集している。問い合わせは新宮港クルーズ客船受入協議会(電話0735・23・3333、FAX0735・21・7422、市企業立地推進課内)まで。

(2022年7月26日付紙面より)

住民らが手を振る中、「にっぽん丸」が出港=24日、新宮港
2022年07月26日
33 宇宙関係の最新情報発信
 宇宙シンポジウムin串本  (和歌山県 )

 串本町サンゴ台にあるホテル&リゾーツ和歌山串本で24日、イベント「第4回宇宙シンポジウムin串本」があり、民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」や国内の衛星事業などの最新情報が発信された。

 県主催のイベントで、同発射場の射点がある串本町から宇宙関係の情報を発信する趣旨で年1回実施。今回も新型コロナウイルス感染症予防対策として会場聴講を上限200人とし、別途オンライン聴講〈ライブ配信〉の機会を準備して事前申し込みを受け付けた。

 主催者を代表して仁坂吉伸知事は今年中の打ち上げ開始に向けた取り組みや今回の趣向を報告しつつ「われわれは和歌山、串本を舞台に新しい時代の宇宙開発がこれから始まるという歴史的な出来事の体験者。スペースワンのロケットのことを考えるとワクワクするが、今日は皆さんと共にこのワクワクを高めていきたい」とあいさつ。以降、中盤までは基調講演や報告、休憩を挟んで終盤はパネルディスカッションを実施した。

 基調講演の登壇者は▽淺田正一郎さん(株式会社Synspective執行役員)▽岡島礼奈さん(株式会社ALE代表取締役CEO)▽深堀昂さん(avatarin株式会社代表取締役CEO)▽豊田正和さん(スペースワン株式会社代表取締役社長)―の4人で、取り組んでいる事業の現況と展望を15~30分の持ち時間で紹介。

 加えて県立串本古座高校の清野健太郎君と雑賀和さん(ともに2年)がCGS部における宇宙振興活動や缶サット甲子園への挑戦、県産業技術政策課の大原眞晴課長が打ち上げ時の地域対策や打ち上げ応援サイトの設置、串本古座高校普通科宇宙探究コース開設の3点で報告を交えた。

 パネルディスカッションは東京大学大学院教授の中須賀真一さんがモデレーターを務め、淺田さん、岡島さん、深堀さん、スペースワン株式会社最高顧問の遠藤守さん、大原課長の5人に▽今後の宇宙産業への興味▽宇宙に関わろうと思ったいきさつ▽宇宙産業に必要な人材▽ロケット「カイロス」打ち上げへの期待と提案―などを問いかけて考えを探った。会場からの質問も若干受け付け、宇宙少年団の分団立ち上げに必要な事柄で遠藤さん、宇宙産業におけるエンターテインメントの展望で岡島さんが応答。最後に5人それぞれに射点がある地域へのメッセージを寄せて締めくくった。

  □     □

年末打ち上げの姿勢崩さず



 会場地の関心が特に高いところで、豊田さんは「今年の年末(の打ち上げ開始)を目指し一丸で開発を進めている。何とかこのスピード感で作り上げたい」と発言。地域も含めた一丸で成功させて皆さまのお役に立ちたいとした。

(2022年7月26日付紙面より)

宇宙シンポジウムin串本パネルディスカッションの様子=24日、串本町サンゴ台
2022年07月26日
34 「飛び出しはしません!」
 井関保で交通安全教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立井関保育所(山田有美所長)で22日、和歌山県警察本部交通部交通企画課安全教育係(通称・ひまわり)による交通安全教室が開かれ、園児たちが楽しく交通ルールを学んだ。

 今後自転車に乗ったり友達と一緒に出かけたりすることが増える園児たちに、一つしかない命を守ってもらおうと、各園を巡って開催している。

 園児たちは「アロハ~」のかけ声でニャン太郎や警察官と一緒に南の島へ出発。いたずらをしてサルの城に捕まってしまった「しんちゃん」を助けるため、町中に散らばった信号機や交通標識を集めながら、▽道や駐車場で遊ばない▽道路の右側の歩道を歩く▽車に乗るときはチャイルドシートに座る▽自転車に乗るときはヘルメットをかぶる―などを学び、最後に「飛び出しはしません!」と約束した。

 同町を含む東牟婁郡の小中学校は、21日から夏休みに入っており、日中に子どもたちが遊びに出かけることが増えるこれからの時季は、ドライバー側も十分注意が必要だ。

(2022年7月26日付紙面より)

自転車に乗るときはヘルメットを=22日、那智勝浦町立井関保育所
「アロハ~」のかけ声で南の島に出発
2022年07月26日
35 家族連れらでにぎわう  飛雪の滝キャンプ場で「夏祭り」  (紀宝町 )
2022年07月26日
36 休日に家族で健診へ  歯と口の健康に意識  (紀宝町 )
2022年07月26日
37 機能的な都市活動確保のため  13人を都市計画審議委員に任命  (新宮市 )
2022年07月26日
38 きれいな花で楽しくアレンジ  プリザーブドフラワー教室に9人  (新宮市 )
2022年07月26日
39 歌声と演奏で盛り上がる  七彩会が夏の感謝祭ライブ  (太地町 )
2022年07月26日
40 夏の楽しいひととき  高田小中が親子学習会  (新宮市 )
2022年07月26日
41 宇宙シンポ運営などに協力  1年生やCGS部の応援隊  (串本古座高校 )
2022年07月26日
42 お悔やみ情報
  
2022年07月06日
43 牛乳パックで灯籠作り
 「七夕願いよ 届け」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)で先月末より始まった「七夕願いよ 届け」。勝浦八幡神社七夕実行委員会は7日(木)の本番に点灯させる牛乳パック灯籠作りを3日、神社社務所と大勝浦漁民集会所で開催した。大人や子ども50人以上が参加し作業を行い、夜7時30分ごろに試験点灯させた。

 催しはコロナ禍の中、同委員会の上松資弘さんが「悩みや願いを集め、心のよりどころとなる場をつくりたい」との思いから髙橋宮司に相談し、昨年、初開催。願いなどを書く木製短冊や筆記用具が準備されており、7日当日まで無料で参加できる。午前8時から午後8時まで。

 この日、上松さんの友人や和歌山県神道青年会、神社関係者らが協力し、駐車場管理や灯籠作りを教えた。

 参加者は二つの会場に分かれ、牛乳パックに好きな絵を描き、カッターを使うなどして完成させた。また、髙橋宮司が用意した風鈴に絵や願い事を描いて、ちょうず舎につるした。

 同日夜、参加者は再び神社に集まった。LEDキャンドルを牛乳パック灯籠に入れて、明かりをともした。竹灯籠や竹明かりもともされた。

 羽山心奈(ここな)さん(勝浦小5)は「楽しい。短冊に願いを書いてつるしました。来年も参加したい」。

 友人の脇口芽吹(いぶき)さん(同)は「短冊に『みんなが健康でいられますように』と書いた。7日も来たい」と話した。

 髙橋宮司は「集まってくれてありがたい。当日は神社に足を運んでほしい」。

 上松さんは「多くの方が集まってくれて良かった。7日はぜひ、短冊をつるしに来ていただけたら」と話していた。

 今年は七夕の笹の受け取りも行い、7日午後6時30分から七夕祭が営まれる。この日は渋滞回避のために、町立勝浦小学校近く、お蛇浦(海)側のホテル浦島駐車場が午後6時から9時まで開放される。

 同委員会は「渋滞緩和のために、お子さんやご家族連れの方は午後7時10分ごろから、大人の方は午後8時以降に来ていただけると幸いです」と呼びかけている。

 問い合わせは勝浦八幡神社(電話0735・52・1646)まで。

(2022年7月6日付紙面より)

試験点灯で幻想的な空間を演出=3日夜、那智勝浦町の勝浦八幡神社
7日の本番に向けて牛乳パックで灯籠を作成

2022年07月06日
44 締結後初の対面交流
 岩手県一関市が表敬訪問  (新宮市 )

 新宮市の友好都市・岩手県一関市の佐藤善仁市長らは1日、新宮市役所を表敬訪問した。田岡実千年市長らとあいさつを交わし、情報交換などを行った。

 両市は昨年7月21日に友好都市提携を締結。田岡市長と勝部修・一関市長(当時)がオンラインを通して提携盟約書に調印し、友好関係の深化を誓い合った。なお、対面での交流は提携締結後、初となる。

 一関市は岩手県の最南端、仙台市と盛岡市の中間に位置するまちで、面積1256・42平方㌔㍍で人口11万679人(3月31日現在)。

 室根山(むろねさん)中腹に鎮座する室根神社は、熊野速玉大社と熊野本宮大社の熊野神をそれぞれに祭る2社殿から成る。両市の交流は熊野神の縁によるもので、1996年に熊野三山協議会が室根神社を訪問して以降、約25年にわたり交流してきた。

 2018年1月には田岡市長と屋敷満雄市議会議長(当時)が勝部市長を訪問。10月の熊野神勧請(かんじょう)1300年室根神社特別大祭を契機に、親交をさらに深めてきた。

 この日、一関市から佐藤市長をはじめ、勝浦伸行・市議会議長、小岩邦弘・一関商工会議所会頭ら9人が来訪。田岡市長や市議会の榎本鉄也議長、東原伸也副議長、屋敷議員、向井雅男副市長らが迎えた。

 田岡市長は「人口が減少する中、交流人口を増やしていきたい。新型コロナウイルス感染状況が落ち着いたら、市民から希望者を募って訪問団として一関市を訪れたい」とあいさつし来訪を歓迎。

 佐藤市長は「友好都市として、経済面や産業面、いろいろな幅の持たせ方があると思う。さまざまな面で意見を交換させていただければ」と述べた。

 あいさつを経て両市は情報交換。歓談を通して、お互いの歴史や文化などについて理解を深め合った。

(2022年7月6日付紙面より)

情報交換などを通して今後の関係の深化を図った=1日、新宮市役所
2022年07月06日
45 安全祈願祭を営み海開き
 橋杭・田原の両海水浴場  (串本町 )

 串本町のくじ野川にある橋杭海水浴場と田原にある田原海水浴場が2日、海開きを迎えた。この日は南紀串本観光協会(島野利之会長)主催の安全祈願祭があり、関係者代表一同で遊泳期間中の無事故と活発な利用を願うなどした。

 先月29日に遊泳区域を設置し、密にならない目安として約4㍍間隔の幅くいを打ち込み。町は公式ホームページで海水浴場等における新型コロナウイルス感染症の感染防止対策ガイドラインを公表(新着情報6月21日付リンク先参照)し、利用前に一読し個々の対策を心がけて利用するよう呼びかけている。

 安全祈願祭には同協会、町、町議会、町教育委員会、県議会、串本海上保安署、新宮警察署、東牟婁振興局串本建設部、同町商工会(橋杭のみ)、県水上安全協会(同)、くじ野川区(同)、橋杭婦人会(同)、田原区(田原のみ)、遊泳期間中の監視業務に当たるSP警備保障の各代表者が参列。橋杭は古座神社の石田保宮司、田原は木葉神社の井谷正守宮司が出仕して神事を営み、参列一同で玉串をささげて祈願した。

 橋杭ではテープカットやフラダンスの披露もあった。橋杭の参列者を代表して田嶋勝正町長は「町が一番盛り上がるのは夏。コロナに注意して多くの皆さまに串本の夏を満喫してもらえれば」、田原の参列者を代表して佐藤武治・県議会議員はこの場所がロケットの公式見学場としても注目され今後ますます利用が進むと展望を見据えてあいさつ。島野会長は「コロナ対策に十分注意しつつチャレンジし、皆さんがトラブルなく思い出を持ち帰れるよう運営に努めたい」と意気込みを掲げて、遊泳期間中の参列一同の協力を図った。

 遊泳期間は両海水浴場とも8月31日(水)まで、遊泳時間は午前9時(田原は午前10時)~午後5時、荒天など諸事情で臨時休場する場合がある。橋杭の最寄りの駐車場は遊泳期間中有料(軽・普通乗用自動車1000円など)となる。問い合わせは南紀串本観光協会(電話0735・62・3171)または町産業課(電話0735・62・0557)まで。

(2022年7月6日付紙面より)

橋杭海水浴場の安全祈願祭=2日、串本町くじ野川
田原海水浴場の安全祈願祭=同日、串本町田原
2022年07月06日
46 防災情報などの活用を
 集中豪雨にも注意が必要  

 6~10月は、集中豪雨や台風などで川が増水しやすい「出水期」と呼ばれる時期。今年は「最短の梅雨」となったが、今後は台風時の大雨に加え、局地的な集中豪雨を引き起こす「線状降水帯」にも注意が必要だ。

 線状降水帯は、次々と発生した積乱雲が数時間にわたって同じ場所にかかり続けることで、集中的に雨を降らせ、災害の危険性が高くなる。最近では「平成26年8月豪雨(広島)」「平成29年7月九州北部豪雨」「令和2年豪雨」などの災害が発生した。

 気象庁は、大雨による災害発生の危険度の高まりを地図上で確認できる「キキクル」(危険度分布)をホームページで公開している。

 雨による災害の危険度を色分けし、地図上にリアルタイム表示するもの。色分けは危険度の高い順に「災害切迫」(黒色)、「危険」(紫色)、「警戒」(赤色)、「注意」(黄色)、「今後の情報等に留意」(白色)の5段階。大雨や洪水による災害の危険が、どこで、どのレベルで迫っているかを地図上で視覚的に知ることができる。

  □    □

■早めの避難行動と避難準備



 紀宝町では「日頃から雨の降り方や河川の水位情報に気を配り、危険を感じたら早めの避難を心がけ、避難する場所やタイミングを家庭内で話し合っておきましょう」と呼びかけており、「広報きほう5月号」に洪水マップを折り込み、全戸配布した。

 避難準備をはじめ、大雨への警戒や早めの避難といった風水害への備えがより重要となるため、戸別受信機の電池確認や町防災メール配信サービスへの登録を求めている。bousai.kiho-town@raiden2.ktaiwork.jpにメールすると返信が届く。

(2022年7月6日付紙面より)


2022年07月06日
47 リュメルが全勝優勝 第75回社会人大会 (紀南バレーボール連盟)
2022年07月06日
48 双子の松實兄弟、全国3位に
 2大会で小中学生が活躍  (新宮ジュニアレスリングクラブ )
2022年07月06日
49 産業廃棄物の不法投棄発覚  十津川村が管理する残土場で  
2022年07月06日
50 市の花・ハマユウ咲く  新宮市三輪崎の孔島  
2022年07月06日
51 見た目は良いが厄介者  オーシャンブルー繁殖  (那智勝浦町 )
2022年07月06日
52 学ぶ姿勢や感謝忘れず  花芸安達流プロ会員が企画研究会  (新宮市 )
2022年07月06日
53 願い事書いた短冊つるす  勝浦こども園で笹飾り付け  (那智勝浦町 )
2022年07月06日
54 骨密度で健康確認  測定会と栄養相談  (新宮市 )
2022年07月06日
55 一般対象の集団接種始まる  コロナワクチン〈4回目〉  (串本町 )
2022年07月06日
56 橋杭ビーチの作品を描く  依頼受け画家まつおさん  (串本町 )
2022年07月06日
57 第2回定例会一般質問  古座川町議会  
2022年07月06日
58 かき氷で夏気分満喫  「七夕祭り」を楽しむ  (かわりない会 )
2022年07月06日
59 仲間と共に力出し尽くす  中学校総合体育大会  (熊野市・南郡 )
2022年07月02日
60 夏の無病息災祈る
 熊野三山で茅の輪くぐり  

 熊野三山で6月30日、「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が営まれた。参拝者たちは「茅(ち)の輪くぐり」で半年間の災厄をはらい清め、夏の疫病退散と新型コロナウイルス感染症の終息などを願った。

 12月31日(大晦日(おおみそか)の大祓)と年2回営まれる、上代から伝わる儀式。「夏越大祓式」では、社会全般の不浄をはらい除き、不慮の事故や災害に巻き込まれることのないよう、また日々重なる災厄を清め、夏に向かい疫病にかかりやすくなる時季を無事に過ごせるように願いを込める。

 「水無月(みなづき)の夏越のはらいする人は 千歳(ちとせ)の命のぶというなり」という唱え歌があり、3歳で母を亡くした俳諧師、小林一茶(1763~1828年)は「母のぶん も一つくゞる 茅の輪かな」と詠んでいる。

 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、約120人の参列者が大祓詞(おおはらえのことば)を唱え、人形(ひとがた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙に息を3回吹きかけてけがれを移した。人形は全国から寄せられた人形と一緒に唐櫃に納められ、神職がはらった。

 続いて参拝者たちは、上野宮司や唐櫃(からひつ)を担いだ神職らの後に続いて境内に設けられた直径約2㍍の茅の輪を8の字に3回くぐり、夏の無病息災を願った。

 上野宮司は、本土復帰50周年の年に当たり、先月23日に沖縄県で営まれた「慰霊の日」を振り返り「沖縄では異国の文化の中で暮らすことで、日本の慶(よろこ)びの歌を歌うこともできなかった」。

 日本人は人間だけではなく、生きとし生けるもの全てに神を感じて暮らしてきた民族であると述べ「未来に向かって日本の祈りを伝えていきたい。万物を大事にする心を宿して健康に留意し、元気に過ごしていただきたい」と参拝者らに呼びかけた。

(2022年7月2日付紙面より)

健康などを祈願し茅の輪をくぐった=6月30日、熊野速玉大社
今年の夏も健康に過ごせますように
2022年07月02日
61 食文化ミュージアムに選定
 観光拠点の道の駅たいじ  (太地町 )

 地域の食文化を学び・体験する機会につなげようと文化庁が取り組む「食文化ミュージアム」の認定施設にこのほど、太地町の道の駅たいじ(〆谷(しめたに)和豊駅長)が選定された。町の玄関口であり、観光拠点の一つでもある同施設。認定への喜びの声や取り組み、今後について取材した。

 文化庁では地域ごとの特色のある食や受け継がれてきた食の技術や、多様な食文化に関する学び、体験の提供に取り組む博物館、道の駅などの施設に関する情報を集約。ウェブ上の仮想のミュージアム「食文化ミュージアム」において一体的に発信し、実際に各施設に足を運んで地域の食文化を学び・体験する機会につながることを目指している。

 道の駅たいじの担当で、今回のミュージアムに応募した山本広樹さんによると、鯨と共に生きる文化や町のPRのために応募したという。

 認定について「素直にうれしい。クジラに対する認知度の向上や食べたことがない人、懐かしく思う人にも食べていただく機会になってほしい。調理のハードルも低い、クジラ料理を自身の家庭で実践していただくことも目的です」と話した。

 同施設ホームページの直売所紹介部分では、クジラ肉の調理例なども確認できる。誰もが手軽にクジラ料理調理に触れられる工夫も行っている。

  □     □

■那智黒ソフトを販売



 これまで同施設では、那智勝浦町にある天満牧場の牛乳を使用したソフトクリームが人気を博していた。しかし、今年3月末に同牧場が乳業を廃業したため、人気メニューが廃版となった。

 代わりとなる商品を模索・検討し、「那智黒あめ」で有名な同町森浦の株式会社那智黒総本舗に打診。同社では2014年に那智黒ソフトクリームを開発し、那智山の直営売店でのみ販売をしていた。

 同社専務取締役の坂野雄紀さんは「このソフトは那智黒あめを感じることができるものに仕上げた商品。当初は本社での販売も検討していたが、観光拠点である道の駅のほうが太地町のPRにつながると思い、置いていただくことになった。こだわりの商品なのでぜひ、食べていただけたら」と話している。

 山本さんは、那智黒ソフトクリームはソフトクリーム全体で、最も人気があり、売り上げ貢献につながっているとした。コーンタイプだけでも、4月から6月9日現在で1300本を販売するほど評判だという。価格は380円。

  □     □

■今後の展望は



 同施設の目玉のイベントである朝市。さまざまな商品が並び、コロナ禍以前は多くの来場者でにぎわっていた。体験型の催しも含め、感染状況を注視しながら、開催していきたいとした。

 今後は、感染症対策の継続、家庭で調理可能なレストランのメニュー開発やホームページの充実、課題である地場の野菜・果物の取り扱い強化にも力を入れるとした。

 山本さんは「お客さまも戻りつつある。そのためか、鯨ハムやクジラの大和煮もよく売れており、クジラの町としてはありがたい。また、地域の福祉施設のパンやひじきの取り引きもある。広く、大きく地産地消を捉えていくことが今後、重要になるのでは」と語った。

(2022年7月2日付紙面より)

食文化ミュージアムに選定された=太地町の道の駅たいじ
那智黒ソフトなど売れ筋商品をPRする山本広樹さん
2022年07月02日
62 上ノ丁の失われた絵柄も判明
 御舟の旧陣幕の内容を確認  (古座川河内祭保存会 )

 古座川河内祭(こうちまつり)保存会(杉本喜秋会長)が6月29日、串本町古座にある古座漁村センターで御舟の旧陣幕の内容確認をした。

 御舟の陣幕は鯨船上に組んだ屋形部分に施す装飾具の一つで、両舷それぞれの絵柄で3枚、船尾1枚、へさき1枚から成る。現在用いているのは1995(平成7)年に新調したもので、古座の御舟と櫂伝馬(かいでんま)は地内3分区(上ノ丁、中ノ丁、下ノ丁)がそれぞれに建造して伝えているため陣幕も3組ある(うち上ノ丁の1組は部分焼損した状態で保管中)。

 以前のものは引き継ぎの不調で久しく所在不明となっていたが、今年6月初旬に勇進会が祭船倉庫で保管する小伝馬を点検した折に庫内から見つかったという。

 この日は県文化遺産課の藤森寛志主査や町教育課の田村浩平主査も状態確認のため立ち会い。杉本会長と南道房男さんが保管箱に収められた旧陣幕を広げ並べた結果、1937(昭和12)年新調の中ノ丁と下ノ丁の旧陣幕一式と新調年の記載がない上ノ丁の旧陣幕3枚(両舷分のみ)があることが分かった。上ノ丁の一世代前の旧陣幕は依然として所在不明という。

 藤森主査によると、河内祭の御舟行事自体が国の重要無形民俗文化財指定を受けているので旧陣幕もその枠内で保存対象になるそう。文化財として新たに指定する線は考えにくいが、今後この行事を保存していく上で原初の形を継承するよう求めていく立場から言えば原初に近い形を持つ点で旧陣幕には価値があるという。

 杉本会長は所在判明を喜び、以後このようなことが無いよう耐震性ありとされる同センター3階倉庫で保管し引き継ぎの記録を残すそう。今回の確認における最大の発見は上ノ丁の旧陣幕。一式ではないが両舷ともそろっていて一世代前の所在不明により焼損で失われた状態になっている絵柄がより原初に近い形で判明した。杉本会長は江戸末期~明治初期の陣幕ではないかと上ノ丁の旧陣幕を洞察し、「段ボールではなく樟脳(しょうのう)を詰めたプラスチックケースで大事に保管し、将来の新調へつなげていきたい」と気を引き締めて語った。

(2022年7月2日付紙面より)

見つかった旧陣幕の内容を確かめる杉本喜秋会長(左から3人目)ら=6月29日、串本町古座
2022年07月02日
63 避難所運営の課題対応
 職員が図上訓練で備え  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は6月30日、同町役場で、職員を対象にした避難所運営図上訓練を行った。4人が参加、避難所となる学校の絵や想定される事態を記したカードを使い、どう運営すべきかを学んだ。

 同町は災害発生時に備え、避難所ごとに担当職員を決めている。避難所運営図上訓練はできるだけ同一避難所の担当者で実施。このため、別日にも別担当者が行う。この日は主に宇久井小中学校や、色川小中学校の担当者が参加した。

 和歌山県が作製した、オリジナルの災害対応シミュレーションゲームを用いて避難所運営を図上訓練した。模造紙大の紙に避難所となる学校の俯瞰(ふかん)図が描かれており、避難者の受け入れを行いながら課題やトラブルに対応していくというもの。正しい対応をするほどポイントが上がる。

 参加者は各自が▽施設管理/保健衛生▽総務/要配慮者▽食料物資/被災者管理▽情報/ボランティア―の班長となり、各分野を担当した。課題やトラブルはカードに記されており、内容によっては3択問題となっていた。開設からの時間も、1日目、2~3日目、4日~1週間と分かれており、起こる課題やトラブルも時間経過に準じたものとなっていた。

 「トイレを使わせてほしい、もう我慢ができない」「駐車場を設置するのに適した場所は」「避難者名簿を作るために記載してもらう事項は」「授乳室の設置はどこに」などの課題やトラブルがあった。参加者は、3択問題の場合は解答を、設置場所問題は学校内のどこに設置するかを話し合い、決定していた。適切な解答ほどポイントが高く、不適切なら0㌽となっていた。

 税務課の疋田晋一さんは「災害が起きたときは対応に追われ、目の前のことだけになりそうだが、今日のゲームは俯瞰して建物や人の状況が見られる。どういうところに気を付けるべきかが分かりやすく学べた。いざというときに生かしたい」と話した。

(2022年7月2日付紙面より)

適切な配置について話し合う=6月30日、那智勝浦町役場
2022年07月02日
64 喫茶アリスが優勝 第179回職場対抗ボウリング大会 
2022年07月02日
65 新宮、決勝進出ならず
 県学童女子選手権大会  
2022年07月02日
66 濱口さんの演奏響く  「いさなの宿 白鯨」  (太地町 )
2022年07月02日
67 新役員などを承認  和歌山自治会連合が総会  
2022年07月02日
68 地元の風景など力作並ぶ  1日からAB絵画倶楽部展  (那智勝浦町 )
2022年07月02日
69 労働災害を未然に防げ  新宮労基がパトロール  (新宮市 )
2022年07月02日
70 犯罪や非行のない地域に  社会を明るくする運動で街頭啓発  (新宮市 )
2022年07月02日
71 医療機関に直接予約を  ワクチン4回目接種、予約開始  (新宮市 )
2022年07月02日
72 給食調理の様子などを教わる  西向小1~3年が食育講座で  (串本町 )
2022年07月02日
73 技術維持のため稽古開始  高池下部の芳流館互盟社  (古座川町 )
2022年07月02日
74 第2回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2022年07月02日
75 七夕飾り作り楽しむ  紀宝町でママサークル  
2022年07月02日
76 1年生が手話を学ぶ  塩﨑さん夫妻招き、福祉体験学習  (相野谷中 )
2022年07月02日
77 約2年ぶりに活動再開  きほう食の会が栄養教室  
2022年07月02日
78 お悔やみ情報