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2020年07月22日
1 連携し合い地域づくりを
 新組織立ち上げ会合  (新宮市高田区 )

 新宮市高田区は20日付で「村づくりの会」を解散した。同日夜、新組織の1回目の会合があり、地域住民や和歌山県移住定住推進課・企画産業課の各担当者、市社会福祉協議会担当者ら約20人が出席した。今後は「新宮市高田村つくり推進事業実施要綱」に基づき、県や市と区民が協働し地域づくりを進めていく。

 同区では、西・里・口区の3区が合同で「役員会・総会」という組織で集落自治を行っているが、高齢化に伴う人員不足の影響は区組織を機能不全に陥らせている。

 現状を鑑み、区は企画書「安心して暮らせる高田を創るために」を作成し、地域の活性化に取り組む計画を立てていた。

 今月18日に開かれた総会において、役員らは事務局と福祉防災・産業・子ども移住の各委員会を設け、目標達成に向けて活動を実施し地域の自立と活性化を図るなどを承認。国や県が定める地域おこし協力隊や集落支援員制度を活用していくことに同意し「高田村つくり推進事業実施要綱」をまとめ方向性を定めた。

 会合では、移住定住推進課の古屋拳幸主任が過疎集落再生・活性化支援事業について紹介。事業の概要や取り組みのポイント、進め方などを説明した。

 坪井辰実・高田支所長は、区の問題点などについて触れ「課題をどう解決していくか。中長期的な目標も立て、一歩進めて目標を作り上げて」と呼び掛けた。

 今後は▽ホームページの作成(事務局、各委員会)▽砂防事業(福祉防災)▽和歌山大学観光学部生の地域インターンシップの受け入れ(産業)▽空き家情報登録利用制度、空き家登録の促進(子ども移住)―など、委員会ごとに本年度の活動について話し合いの機会を設けていく。

 葛藪高盛総区長は「ここからがスタート。みんなで頑張って村づくりを進めていきたい」と呼び掛け、意識向上を図った。

(2020年7月22日付紙面より)

新組織立ち上げ1回目の会合を開いた=20日、新宮市高田区
2020年07月22日
2 成就寺の残る障壁画修繕へ
 紡ぐプロジェクト助成受け  (串本町 )

 串本町西向にある薬王山成就寺(大崎實宗住職)所蔵の方丈障壁画「紙本墨画林和靖図(しほんぼくがりんなせいず)」の一部が20日、読売新聞社などの事業「紡ぐプロジェクト」の助成による修繕のため搬出された。年々傷みが進む状況を気に掛けてきた大崎住職(74)は「後世に伝える道が開けた」と喜び、今日まで残り続けた最後の1面を本堂から送り出した。

 同寺の方丈障壁画は、現在の本堂が再建されてから10年後の1786年に来寺した絵師・長澤蘆雪の作。本堂のふすまなどに45面を描き、他史料により年代も明らかになっていることや制作当時のものがほぼ完全に受け継がれていたことから、長澤蘆雪の基準作の一つとして数えられ、作風を考える上での一級の資料として1979年には国の重要文化財指定を受けている。

 同寺は継承のため2000年と09年の2回に分けて方丈障壁画44面を県立博物館に寄託。壁貼りの1面が搬出できず残り続けてきた。18年に読売新聞社・文化庁・宮内庁の官民連携による事業「紡ぐプロジェクト」が立ち上がり、大崎住職は同町教育委員会の中継ぎを受けて申請。本年度の同プロジェクト修理助成事業採択7件のうちの1件に選ばれ、継承するめどを付けた。

 残る1面は鶴にいざなわれる客人を描いた作品で、大きさは175・7㌢×187・3㌢。この日の搬出作業には大崎住職と檀家総代と同町教育委員会、文化庁職員と県立博物館職員、県文化遺産課が立ち会い、搬出先の京都国立博物館修理所を担う一事業者・株式会社松鶴堂の技師職5人が本堂由来の構造体を損なうことなく外すなどして搬出した。

 この時点で退色や素材の竹紙の剥がれや崩れなど劣化が進んだ状態。同修理所で本年度末までに修繕し、大崎住職は45面一式の最後の1面として県立博物館に寄託したいと考えている。

 搬出後の壁は同社が翌21日に近しい技法で修復。大崎住職は「一部だけ戻ってきても皆さんに興味は持っていただけないと思うので、そのまま県立博物館へ頼もうと思う。最後の1枚がなくなりさみしいけれど、こうすることで後世に一式見てもらい研究もしてもらえると思うとうれしい。読売新聞さんのプロジェクトのご縁で文化庁のご支援も頂き修復がかなって一安心です」と語った。

(2020年7月22日付紙面より)

本堂の壁から外された方丈障壁画「紙本墨画林和靖図」の一部=20日、串本町西向の薬王山成就寺
搬出直前の方丈障壁画と共に大崎實宗住職
2020年07月22日
3 湯ノ谷川の濁水問題を協議
 鮒田区環境防災会議  (紀宝町 )

 濁水問題と土石流への対策を話し合う鮒田区環境防災会議が20日、紀宝町鮒田の鮒田構造改善センターであった。出席した環境ファースト連合会と同区の住民は、三重県と町に対し「以前から湯ノ谷川に土砂が流れ込んでいる。災害防備のためにも上流の山林を保安林にすべきではないか」と訴え、土砂流出を防ぐ砂防ダムの建設を求めた。

 鮒田区の湯ノ谷川上流部の山林で2016(平成28)年2月から大規模森林伐採が行われており、同連合会は降雨時に汚濁水が発生し、湯ノ谷川、相野谷川、熊野川へ流出していると指摘。同区からの要望を受け、県熊野農林事務所と町は濁水流出防止対策、渓流の伐採木撤去、のり面緑化を行うよう指導しており、渓流の伐採木は撤去された。

 環境防災会議では「湯ノ谷川から相野谷川に泥が毎年流れ出ている」との指摘に、県の担当者は「今後も土砂が発生し、湯ノ谷川の河川が氾濫する場合は必要に応じて堆積土砂を撤去する」と回答した。

 町では「業者から皆伐して植林する届け出が数回に分けて出ており、植林が計画通り進んでいるか経過を確認している。作業道を設置する際には濁水対策を行うよう求めていく」とした。大型重機が入る作業道の基準を明確にするよう町から県に「県森林作業道作設指針」の変更を求めている。

 住民からは「用水路に土砂が堆積して水が田んぼに流れてこない。毎年、砂の量が増えて土砂撤去に苦労している」との声があり、町では「湯ノ谷川の濁りの状況は確認している。堆積土砂の状況に応じて対策を検討していきたい」と応じた。

(2020年7月22日付紙面より)

濁水問題などを話し合う環境防災会議=20日、紀宝町の鮒田構造改善センター
2020年07月22日
4 ドライバーに安全呼び掛ける
 甫子浦交差点で夜間啓発  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の甫子浦(ほこうら)交差点で20日夜、「令和2年度わかやま夏の交通安全運動」(20日まで)に合わせた夜間街頭啓発が実施された。町交通安全指導員、新宮警察署の署員、町職員ら14人が参加し、信号で停車するドライバーらに安全運転を呼び掛けた。

 啓発活動は17日に実施予定だったが、天候不良のためこの日まで延期となっていた。

 参加者は同交差点の3カ所で待機。赤信号で停車したドライバーや同乗者に対し、「交通安全運動を実施しています。運転にはお気を付けください」と声掛けを行い、啓発物資を配った。

 町交通安全指導員協議会の塩﨑一男会長は「1件でも事故が減少するようにドライバーの方々にはご注意いただきたい。また、もうすぐ連休に入る。新型コロナウイルスの影響で交通量がどうなるか分からないが、安全運転を常に心掛けてほしい」と語った。

(2020年7月22日付紙面より)

安全運転を呼び掛けた=20日午後6時40分ごろ、那智勝浦町の甫子浦交差点
塩﨑一男会長
2020年07月22日
5 王子、串本が参戦
 県サッカー協会U―12ホップリーグ  
2020年07月22日
6 治水事業推進に向け連携強化  熊野川改修促進期成同盟会が総会  (新宮市 )
2020年07月22日
7 みんなでカラオケ大会  わかば保育園で夏祭り  (那智勝浦町 )
2020年07月22日
8 楽しい夏のひととき  新木保で夕涼み会  (新宮市 )
2020年07月22日
9 児童らが夏の一夜を満喫  市野々小学校で夏祭り  (那智勝浦町 )
2020年07月22日
10 大江規彦会長が着任  1日付で新年度迎える  (串本LC )
2020年07月22日
11 町民負担額求む声上がる  5会場で順次行政報告会  (古座川町 )
2020年07月22日
12 複数種のサンゴが産卵  19日深夜に状況を確認  (串本町 )
2020年07月22日
13 小物入れとブローチ作る  ネクタイをリメーク  (寺子屋広場 )
2020年07月22日
14 ゲームやお化け屋敷楽しむ  鵜殿保、うどの幼で夕涼み会  (紀宝町 )
2020年07月22日
15 お悔やみ情報
  
2020年07月04日
16 美しい景観を保つ
 奉賛会らが敷砂利整備  (神倉神社 )

 神倉神社奉賛会(猪飼三雄会長)は2日、新宮市の神倉神社で敷砂利の整備を実施した。同会メンバーと同市熊野川町東敷屋の株式会社河崎砂利(河崎禮造代表取締役社長)の社員約15人が境内に砂利をまくなどして、奉仕活動に汗を流した。

 同神社の敷砂利が少なくなってきていることを知った同社が、景観を損なわないよう役に立ててもらいたいと14㌧の砂利を寄贈した。

 社員がトラックで運び、下ろした敷砂利を参加者らは協力しながらスコップでならし、境内の地面を平らにするなどして作業を進めた。河崎社長は「神倉神社は由緒あるところ。立ち寄る参拝者の人たちが美しいと思い、再び訪れたくなるような場所であってほしいです」。

 猪飼会長は「河崎社長のご厚意と協力に大変ありがたく思います。新型コロナウイルスの影響もありますが、緊急事態宣言が解除されてから参拝客も少しずつ戻りつつある。多くの人に訪れてもらえるよう、今後も景観を保っていければ」と話していた。

(2020年7月4日付紙面より)

敷砂利を整備する参加者ら=2日、新宮市の神倉神社
2020年07月04日
17 住民手作りの防災備蓄倉庫
 鵜殿3組自主防災会が建設中  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎組長)は、同地区の津波一時避難場所近くの高台に防災備蓄倉庫の建設を進めている。住民が協力して建築作業に取り組み、秋ごろの完成を目指している。

 同自主防災会には約330世帯が所属。地震津波、水害に備え、高台の3カ所に一時避難場所を整備しており、倉庫は矢渕中近くと町福祉センター近くの各一時避難場所の中間にあり、両避難場所から遊歩道を歩いて向かうことができる。

 完成後は住民が避難生活に必要な物資をまとめた衣装ケースを保管する。建物は木造平屋建ての約26坪。収納スペースや土間、仮設トイレ、物置を整備し、維持費削減のため電気、ガス、水道は設置しないという。

 「大災害時の死者ゼロ」を目指そうと、2年前に計画が持ち上がった。海抜約30㍍にある町有地を借り、材料費はみえ森と緑の県民税の助成を受けた。町の前向きな協力も得て建設に踏み切った。

 住民自らが立ち上がり、自主防災会で整備することを決めた。昨年6月から作業を開始し、伐採や草刈りなどに取り組み、1年がかりで土地を整備した。地盤改良や基礎工事などは専門業者に依頼し、先月21日の棟上げ後は住民が集まり作業に汗を流している。

 森倉組長は「みんなで手作りすることで防災に関心を持ってほしい。避難所で生活するための物資を保管することで、避難時に重いリュックを持って逃げる必要がなくなる。災害後の災害関連死の減少にも役立つと思う。この取り組みによって町内や近隣市町の自主防災がより活発化するきっかけになれば」と話していた。

(2020年7月4日付紙面より)

建設が進む鵜殿3組自主防災会の防災備蓄倉庫=2日、紀宝町鵜殿
完成目指して作業に取り組む
2020年07月04日
18 漁港等施設災害復旧を支援
 水産土木建設技術セと協定締結  (串本町 )

 串本町は2日、一般社団法人水産土木建設技術センター(吉塚靖浩理事長)=東京都中央区=と漁港等の施設の災害復旧支援に関する協定を結んだ。

 この協定は、同法人が内陸や道路に比べて施工頻度が低く技術の継承がしづらい点で水産関係施設の被災後の早期復旧が困難となっている現状を支援するため、自治体を対象にして締結の希望を受け付けている。平成30年8月の島根県松江市との締結を皮切りとし、同日までに全国15市町村(松江市は漁業集落排水施設と漁協等施設の2協定、他は漁協等施設の協定のみ)と締結。串本町は専門的な技術や業務の蓄積がある同法人の支援により迅速な復旧を図る目的で締結を希望したそうで、全国で17例目、県内では由良町、日高町に続き3例目になるという。

 この日は串本町役場本庁で締結式があり、田嶋勝正町長は「大小21の漁港がこの町には存在する。最近の台風や高潮で本当に大きな被害がもたらされていて、今回の協定で専門的な技術を持つ水産土木建設技術センターと協定を結ばせていただけることを心強く思う」、吉塚理事長は「こういった活動を通して技術者が不足している自治体のご支援になればと思っているので、今後とも串本町さんとは災害時に手を携えながら円滑な復旧がなされるよう努力していきたい」と思いを交わしつつ、協定書への署名に臨んだ。

 締結には同センターの松嵜哲夫調査役と吉田多真己調査役、役場産業課の南和夫課長ら担当職員も同席。南課長が平成30年度以降の同町における台風被害の状況を報告し、改めて思いを交わしあって歩み寄りを深めた。

 この協定は各市町村が管理する漁港や漁場等の施設を対象とし、支援として▽災害の状況を確認するために行う現地調査業務▽災害報告に必要な資料の作成業務▽災害査定に必要な設計図書その他関係資料の作成▽災害査定への対応業務▽災害復旧支援に附帯する業務―を規定している。

(2020年7月4日付紙面より)

協定書を手にする吉塚靖浩理事長(左)と田島勝正町長=2日、串本町役場本庁
2020年07月04日
19 会員が役場や駅周辺を清掃
 たばこ組合新宮支部  (那智勝浦町 )

 和歌山県たばこ商業組合新宮支部(塩崎伸一支部長)は2日、那智勝浦町役場とJR紀伊勝浦駅周辺で清掃活動に取り組んだ。参加した会員18人は新型コロナウイルスの感染予防に努めながら、ごみ拾いに汗を流した。

 清掃活動は同組合女性部(大谷敏子部長)を中心にたばこのポイ捨て禁止や、未成年者の喫煙防止などの呼び掛けを目的に実施。寒さの厳しい2月と猛暑の8月を除き、活動している。

 同支部は毎年7月初めに、同駅とJR新宮駅の2カ所で未成年者の喫煙防止を促す啓発を行っているが、本年は新型コロナの影響で中止となった。啓発の代わりとして、先月18日に新宮市役所から新宮駅までの清掃を実施。加えてこの日の活動となった。

 大谷部長は「喫煙する人が減ったため、最近は吸い殻などのごみが少なくなった。しかし、組合としては少しでも町をきれいにしたいと思うので清掃を続けたい」。

 未成年者の喫煙防止については「未成年の方も昔と比べてたばこを吸う人が減った。私たちもたばこを購入に来た方に対して年齢が分かる身分証の提示もお願いしている。たばこは20歳になってからお願いします」と語った。

 次回は9日(木)に太地町の道の駅たいじで清掃を行うという。

(2020年7月4日付紙面より)

清掃活動に励んだ=2日、那智勝浦町のJR紀伊勝浦駅前
たばこ商業組合新宮支部の皆さん
2020年07月04日
20 リアルが優勝
 軟式野球部「第4回大会」  (那智勝浦町体育協会 )
2020年07月04日
21 37人が楽しくプレー 山城公裕さんが優勝 (グラウンドゴルフ交流大会)
2020年07月04日
22 オンラインショップを開設 新宮市観光協会 
2020年07月04日
23 熊野から再生願う コロナウイルス終息祈願の大絵馬設置 (熊野本宮大社)
2020年07月04日
24 より良い学校づくりを  城南中学校で生徒総会  (新宮市 )
2020年07月04日
25 相談件数が増加  児童虐待相談状況を公表  (和歌山県 )
2020年07月04日
26 園芸委員が3種類の花を植栽  人権擁護委員も協力し  (井田小 )
2020年07月04日
27 早朝から中曽公園で草刈り  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2020年07月04日
28 小~高校生らに一律1万円  家庭学習支援臨時給付開始  (古座川町 )
2020年07月04日
29 夏の花・ヒマワリ咲く  西向の旧道沿いの畑で  (串本町 )
2020年07月04日
30 管内4人の協力たたえる  警察法施行記念し感謝状  (串本警察署 )
2020年07月04日
31 お悔やみ情報
  
2020年07月02日
32 鯨類の観察が楽しめる
 海上遊歩道が供用開始  (太地町 )

 太地町が取り組む「森浦湾鯨の海構想」の舞台となる森浦湾に設置された、鯨類の観察が楽しめる海上遊歩道が1日、供用開始となった。当日は悪天候のため、一般開放は中止。なお、新型コロナウイルスの感染拡大予防の観点から式典は開催しなかった。

 遊歩道はクジラの学術研究都市を目指す同町の環境整備の一環で、30年のまちづくり計画の一つ。「環境の湾」として学びや観光につなげる目的も含まれているという。

 2019年3月に着工し、今年2月末に完成した遊歩道。ポリエチレン製で全長158㍍。整備費用はトイレ棟など関連施設の設計や整備を含め、約3億円。

 森浦湾にはハナゴンドウとバンドウイルカを4、5頭放している。遊歩道付近にはいけすを設置しており、バンドウイルカ4頭を間近で観察できる。遊歩道自体の開放は午前9時から午後5時まで。動物の展示が午前10時から午後3時までとなっている。また、動物の状態や天候によっては展示ができず、一般開放は中止となる。

 遊歩道は無料で楽しめる。最初に受け付けを行い、ライフジャケットを着用してからの入場となる。50人が制限人数となっているが、コロナ対策として3密を避けるため、当面は30人前後で規制する予定。

 同町によると、遊歩道の管理業務は太地町漁業協同組合(脊古輝人組合長)が行い、今後は漁協が事業主体となり、コロナ終息後には遊歩道などを生かしたモニターツアーなども検討しているという。

 三軒一高町長は今回の整備事業において、「今回の整備では漁協や民間の方々に多くの協力をいただいた。感謝しています」。

 今後は動物の状態を調査しながら、5年で30頭は解放したいと抱負を述べ、「小学生から大学院生までのクジラに興味のある方や、世界中の研究者たちがクジラの研究のために集まれる町にしたい」と語った。

(2020年7月2日付紙面より)

供用開始となった海上遊歩道=1日、太地町の森浦湾
2020年07月02日
33 新翔高校生39人に委嘱
 自転車マナーアップ推進リーダー  (新宮警察署 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)は6月30日、新宮市佐野の県立新翔高校(東啓史校長)の吹奏楽部員16人、バスケットボール部員23人に「自転車マナーアップ推進リーダー」を、顧問の教職員にアドバイザーを委嘱した。

 2015年の道路交通法の改正による自転車運転者講習制度の施行を受け県内で初めて実施し、今年で6回目。リーダーたちは交通安全活動に参画し、校内の自転車マナー向上や「自転車安全利用五則」の周知などを通じ、全ての自転車を利用する人々の交通事故防止を図る。

 新宮警察署で開かれた委嘱式には吹奏楽部の木下綾子部長(2年)、西浦久博顧問、バスケットボール部の坂井幸弥部長(2年)、中野亮顧問の4人が出席し、小畑署長から委嘱状を受け取った。

 生徒を代表し、木下部長が「私たちは率先して交通ルール・マナーを守り、他の自転車利用学生の模範となる運転に心掛けます」と宣言。小畑署長は「昨年、和歌山県下で1859件の人身交通事故が発生し、そのうち278件は自転車に関係する事故だった。不幸にも7人が自転車乗車中の交通事故で亡くなっており、1件は新宮警察署管内で発生した。このような悲惨な交通事故を一つでも減少させるため、皆さんの活躍を期待している」と話した。

 式後、坂井部長は「自転車通学の人でイヤホンをしているのを見たことがあるので、活動を通じて交通ルールを守るよう呼び掛けたい」と目標を語った。今後は、7月中に新翔高校近くで交通安全啓発活動を実施する予定にしている。

(2020年7月2日付紙面より)

委嘱状を受け取った代表生徒と教職員=6月30日、新宮警察署
2020年07月02日
34 夏の健康を祈る 熊野三山で茅の輪くぐり 

 熊野三山で6月30日、「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が営まれた。時折激しい雨が降る中、参拝者たちは「茅(ち)の輪くぐり」で半年間のけがれをはらい清め、夏を元気に過ごせるようにと祈った。

 この儀式は12月31日(大晦日=おおみそか=の大祓)と年2回営まれている。「水無月(みなづき)の夏越のはらいする人は 千歳(ちとせ)の命のぶというなり」という古歌がある。3歳で母を亡くした俳諧師、小林一茶(1763~1828年)は「母のぶん も一つくゞる 茅の輪かな」と詠んでいる。

 熊野速玉大社(上野顯宮司)では、新型コロナウイルス感染予防の観点から関係者のみへの呼び掛けとなった。参列した老若男女約30人が手渡された人形(ひとかた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙に息を3回吹きかけてけがれを移し、神職に全国から寄せられた人形と一緒に唐櫃(からひつ)に納めてもらいおはらいを受けた。

 続いて参拝者たちは、唐櫃を担いだ神職や巫女(みこ)の後に続いて境内に設けられた茅の輪(直径約2㍍)を8の字に3回くぐった。上野宮司は「コロナ禍の中において、自由と健康のありがたさを改めて感じる。小さな子どもがこうして手を合わせる姿を見ると私たちの憂いも和む。残りの半年も人間としての生き様を曲げることなく、健康に気を付けながら頑張っていただきたい」と願いを込めた。

 熊野那智大社(男成洋三宮司)では職員や関係者などが出席。本殿での神事を終え、男成宮司らが1列となって茅の輪をくぐった。

 茅の輪は毎年、その日のうちに片付けられるが、本年は新型コロナの影響を受け、疫病退散の意味も込めて同社の例大祭直前まで設置。また、参拝者には疫病の災いから難を免れ、家が栄えるという信仰で知られる「蘇民将来之子孫也」のお札が進呈される。

 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、新型コロナの影響で多くの貴い命が奪われている現状を鑑み、従来の人形と併せ命の形代(かたしろ)を調製した。茅の輪は12日(日)まで設置される。

(2020年7月2日付紙面より)

神職に続き茅の輪をくぐる参拝者たち=6月30日、熊野速玉大社
新型コロナウイルスの終息などを願い、茅の輪をくぐる=同日、熊野那智大社
激しく雨が降る中、健康や疫病退散を祈願=同日、熊野本宮大社
2020年07月02日
35 夏のボーナス支給  平均で市職員70万円、議員82万円  (新宮市 )
2020年07月02日
36 新型コロナ支援策一覧を更新  和歌山県  
2020年07月02日
37 詐欺被害の未然防止に貢献  コンビニ店員に感謝状  (新宮警察署 )
2020年07月02日
38 似たもの同士のチョウ  宇久井半島で  (那智勝浦町 )
2020年07月02日
39 歌や劇で意識高める  丹鶴幼で「プール開き集会」  (新宮市 )
2020年07月02日
40 長年の福祉貢献をたたえる  曽越勲さんに厚労大臣表彰状を伝達  (紀宝町 )
2020年07月02日
41 深紅の大輪が咲きそろう  潤野でカサブランカ開花  (古座川町 )
2020年07月02日
42 6月定例会一般質問①  古座川町議会  
2020年07月02日
43 愛好者197人が競技に臨む 新型コロナ収束記念大会 (県立潮岬青少年の家)
2020年07月02日
44 ヒメヒオウギズイセン  各地の道沿いで  
2020年07月02日
45 お悔やみ情報