宇久井漁協が500万円寄付 (那智勝浦町 )
宇久井漁業協同組合(亀井睦弘代表理事組合長)は、臨時総会での総員賛同により26日、那智勝浦町の災害準備基金と新病院建設に漁協の収益500万円を寄付した。
同漁協自営の定置網漁は従業員21人、職員5人で操業。昭和57年の漁業改革以後、運営は好調で漁獲高も右肩上がりが続いているという。
亀井組合長は「組合員は本当に良くやってくれている。全て彼らのおかげ。若い人が増えて、作業もはかどっている。これからも、一つ上を目指して頑張りたい。今日は組合の総意を届けた。しっかりと有効に使って」と話し、寺本眞一町長は「宇久井漁協は運営、活気共にトップクラス。県下に名だたる成果に改めて敬意を表するとともに多額のご寄付に心から感謝します。今後も地域の漁業貢献にご尽力いただき、他の漁協の手本となって」と期待を込めた。
会談では「宇久井ブランドを立ち上げてはどうか」との提案があり、水産資源や船の減少など、漁業問題に対する町の支援について意見が交わされた。
(2017年6月28日付紙面より)
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新宮市障害児者父母の会
新宮市障害児者父母の会(須川暁廣会長)は24日、那智勝浦町のホテル浦島で会員相互の交流を深めようと「親子のつどい」を開催し、34人が参加した。総会の後、夕食やビンゴゲーム、カラオケなどを楽しんだ。
総会では須川会長が「2年に1度の機会。事故の無いように」、来賓の田岡実千年市長が「市民の誰もが心豊かに過ごせる環境づくりを目指し、障害者施策にも、しっかり取り組んでいく。今日は十分に楽しんでください」とあいさつ。療育キャンプ(8月3日)、連絡協議会スポーツ大会(3月)などを盛り込んだ本年度事業や予算を承認した。
同会は心身障害児者を持つ父母の互助激励を図るとともに関係機関の協力を得て、障害児者の福祉増進を目的に活動している。
(2017年6月28日付紙面より)
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12人が活動への理解深める (新宮警察署 )
新宮警察署(谷本克也署長)は26日、同署で業務説明会を開いた。高校生12人が警察の仕事の内容や勤務環境を聞き、鑑識体験や署内見学をした。
警察署独自での説明会は初の開催。谷本署長は「実際の警察業務を見て、聞いてもらい、試験を受けていただければ。高校卒業でなく、大学へ進学してからでも結構。常に警察官を志す気持ちを忘れないでほしい。県、新宮市で活躍してくれることを願っています」とあいさつした。
自身も管内出身の警務課担当者は、勤務先が警察本部と各署に分かれていることや、多種多様な部門があり配属の希望を出すこともできるが、原則は試験に合格すると全員が警察学校に入校し、卒業後はまず交番勤務になると話した。
交番や駐在所に勤務しパトロールや現場臨場、各種届け出の受理などを行う「地域警察」、犯罪抑止や安全対策、サイバー犯罪などを担当する「生活安全警察」、凶悪事件の摘発や鑑識活動を行う「刑事警察」、交通取り締まりや事故捜査などを行う「交通警察」、警護や暴動行為の鎮圧、災害救助などを行う「警備警察」、職員採用や人事などの事務を担当する「警務警察」があると、それぞれの業務内容を紹介した。
高卒採用の初任給、結婚や誕生日などに伴う休暇制度、異動は原則県内であることなどを丁寧に説明。「さまざまな分野で仕事があり、希望と努力で実現させることができる」と呼び掛けた。
鑑識体験ではビンに付いた指紋を採取した他、警備課の資機材や災害救助パネルの見学などもあり、生徒たちは警察業務への理解を深めた。
警察官を志望する近畿大学附属新宮高校の上浦大雅君(17)は「熊本地震のとき、警察の人が頑張って助けてくれたことから、いろいろなところで活躍していてすごいと思いました。悪い人を捕まえて更生させるような警察官になりたい」と話していた。
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■採用試験7月3日から受け付け
平成29年度第2回和歌山県警察官A、和歌山県警察官Bの採用試験申し込み受け付けが7月3日(月)から始まる。8月15日(火)まで。採用試験案内と申込書は県内警察署や交番で配布している。
申し込み方法は郵送、またはインターネット。所定の申込用紙に必要事項を記入し、顔写真を貼って必ず簡易書留郵便で郵送する。インターネットの場合は和歌山県のホームページより「電子申請/申請書」画面を選択し、画面の指示に従って手続きを行う。第一次試験は9月17日(日)。
(2017年6月28日付紙面より)
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男女共同参画週間街頭啓発 (串本町 )
串本町串本のAコープ紀南VASEO店前で23日、男女共同参画週間(23~29日)に伴う街頭啓発があり人権擁護委員ら8人が住民に男女共同参画への理解や実践を呼び掛けた。
この週間は内閣府が提唱する男女共同参画社会(男女が対等に社会参加し、均等に利益を享受し共に責任を担う社会)の強調期間にあたり、期間中は全国各地でさまざまな啓発活動が展開される。
同啓発には新宮人権擁護委員協議会の委員4人と県職員2人、町職員1人と和歌山地方法務局新宮支局の德村嘉昭支局長が参加。▽本年度のキャッチフレーズ「男で○(まる)、女で○(まる)、共同作業で◎(にじゅうまる)。」と男女共同参画社会の意味や同社会基本法に掲げられた基本理念(5本柱)などを伝えるチラシ▽県男女共同参画センター「りぃぶる」を紹介するメモ用紙▽同センターの相談受付専用ダイヤル073・435・5246を紹介するウエットティシュ―などの啓発グッズ200セットを往来する住民に配った。
(2017年6月28日付紙面より)
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バタフライ・ダブルス・チームカップ
創建草創記念事業実行委員会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の熊野那智大社御創建1700年、那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念行事実行委員会(花井啓州委員長)は23日、同町役場大会議室で委員会を開いた。町のイメージキャラクターの最終選考も行われ、20人による投票の結果、北海道江別市の八谷早希子さん(42)作「なっちー」が選ばれた。
イメージキャラクターは4月14日から5月15日まで募集し、県内から92点、県外から46点、町と連携協定を結ぶ京都橘大学から11点の応募があった。好感や愛着が持て、那智勝浦町らしさを表し、かつ着ぐるみの制作と町のPRができることを基準に5月18日の第1次選考で10点まで絞った。
「なっちー」は日本三大名滝の一つである那智の滝をイメージしたキャラクター。那智山の原始林の間から落ちる滝をモチーフに、子どもからお年寄りまで幅広い年齢に親しみを持ってもらえるようデザインしている。
花井委員長は「町にはキャラクターがいなかったので、これを契機に地域・観光振興と対外的な宣伝活動に用いていけたら。デザイン通りの着ぐるみに仕上げたい」と話した。
委員会ではこのほか、7月14日(金)・15日(土)に催される記念メッセージ花火の打ち合わせや10月28日(土)・29日(日)に運行される「恋活縁結び列車」、11月5日(日)予定の世界遺産シンポジウム事業などの記念行事について話し合った。
(2017年6月27日付紙面より)
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和大が災害テーマに開放授業 (新宮市 )
和歌山大学南紀熊野サテライトは24日、新宮市大橋通の新宮信用金庫本店5階会議室を会場に第2回学部開放授業「熊野地域の地形地質からの災害史、今後の防災減災を考える」を開催した。同大学災害科学教育研究センターの副センター長でシステム工学部の江種伸之教授と同センターの客員教授、後誠介さんが登壇し、紀伊半島大水害の研究成果などを基に授業を展開し、高校生17人を含む49人が熱心に耳を傾けていた。
南紀熊野サテライトは田辺市新庄町のBig・Uに平成17年に開講し、大学院、学部の開放科目などを開いている。本年度から東牟婁地域の自治体や住民の声を受けて新宮市で初めて開講した。新宮信用金庫が地域貢献事業の一環として無償で会場を提供している。
最初に登壇した後さんは3部に分けて授業を進めた。紀伊半島大水害が発生した2011年9月4日未明に急変した那智川流域の様子を、時間を追って説明し、流木・土石による河川の閉塞(へいそく)が水位の急上昇を招いた状況を解説。2部では過去に紀伊半島で起きた大水害の発生場所とどれくらいの間隔で起きたのかなどを示した。2011年の台風12号は、1889年の十津川大水害の台風とコース、スピードとも似ていたことに研究者も気づかなかったと話し、災害の伝承が重要と訴えた。3部では地質体で違う崩壊の仕方を解説。調査の中で「付加体」の大規模崩壊は北向き斜面、「火成岩体」は南向き斜面で多発しているという興味深い調査結果なども示した。
江種教授は紀伊半島大水害の研究成果をどう生かすかが重要と語り、日頃の気象情報では土中にどれくらい水がたまっているかを数値で示した「土壌雨量指数」への着目などを呼び掛けた。県のホームページの「土砂災害警戒避難判定図」も紹介した。
紀伊半島大水害の最新研究成果として、降雨量と土砂災害の関係、崩壊地の分布などを、データを基に示した。火成岩体エリアの崩壊地では東部と西部に分けると西部は8倍も多くなっている分析結果なども解説した。土壌を表面付近から地下へ三つのタンクに分けてどれだけの水分量が含まれているかを見る「タンクモデル」という手法なども紹介した。
南紀熊野サテライトでは後期の募集要項をホームページに掲載している。問い合わせは同サテライト(電話0739・23・3977)まで。
(2017年6月27日付紙面より)
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JFA支援で校庭芝生化 (潮岬中 )
串本町立潮岬中学校(藤本弘子校長)で25日、校庭の芝生化に向けた苗の植え付け作業があった。日本サッカー協会(JFA、田嶋幸三会長)のグリーンプロジェクト「ポット苗方式・芝生化モデル事業」の支援を受けた取り組みで、生徒や教職員ら約170人が雨天下の作業に励んだ。
同校の芝生化は昨夏、砂ぼこり対策を検討する中で話題に挙がり、同プロジェクトが活用できるかもしれないと考えて応募。今年3月に当選の連絡が入り、今月19日から苗を植える穴を掘るなど下準備を重ねてきた。
この日は生徒や教職員のほか、育友会と潮岬小や潮岬幼の教職員、潮岬地区の各老人クラブ会員を含む住民有志、同町教育委員会職員らが参加し、JFA関係で岡島正明専務理事と根本敦志地域担当部部長代理、県サッカー協会の中村源和会長と田中克紀専務理事、苗の生産者グリーンスポーツ鳥取の中野淳一さんが来賓として列席。藤本校長が取り組みの趣旨を伝えて各者の協力に感謝し、根本さんが苗の特性や作業の手順を紹介して作業開始となった。
同プロジェクトが採用するポット苗方式は、50㌢位間隔で苗を植えて芝生化を図る手法。今回は約4600平方㍍あるグラウンドを覆うため1万9320株の苗が同校に無償提供された。荒天を見越して事前に約3分の1は植え付け済み。この日は残り3分の2を手分けして植え、作業を完了させた。
同校サッカー部主将の山本龍輝君(3年)は「まさかJFAから苗がもらえるとは思っていなかったのでうれしい。使える頃には引退しているけれど、ちょくちょく体を動かすのに利用したい。後輩には芝生のグラウンドでいっそう練習に頑張ってほしい」と話し、その瞬間が訪れるのを大いに期待した。
提供されたのは、東京五輪に向け建設中の新国立競技場や現国立競技場も採用しているティフトン芝の苗。日常の芝刈りが欠かせないなど手間はかかるが相応に生育が旺盛で、わずか2カ月ほどで一面を芝生化できるという。藤本校長は「苗を提供いただいた日本サッカー協会や事前の準備に協力してくれた皆さん、そしてこのような天候の中でもご協力いただいた皆さんに改めて感謝申し上げたい。管理に要する肥料や機材を購入していただけることになり、まずは芝生化が無事完了できるよう苗の養生に精いっぱい努力したい」と語った。
JFAは2008年度から500万平方㍍の芝生化を掲げる同事業を展開していて、2016年度までに全国369カ所で139万2300平方㍍相当分の提供実績を挙げている。県内の学校で苗が提供された前例はなく、本州最南端の潮岬中が同プロジェクトによる芝生化第一号になった。
(2017年6月27日付紙面より)
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親子参加型講座に16組 (新宮市 )
児童虐待防止を目的として組織している子育てあんしんネットしんぐうは23日、新宮市佐野のくろしお児童館で「親子で楽しもう『音楽療法♪』」を開いた。社会福祉法人美熊野福祉会の音楽療法士、橋上慶一さんらが講師を務め、親子16組が音楽に合わせて触れ合った。
ピアノの演奏に合わせてあいさつをしたり子どもたちの名前を呼んだりすると、子どもたちも返事。音楽とともに会場内を歩き回った他、軽い素材でできた円形の布の遊具「パラバルーン」を取り入れるなど、さまざまな遊びに子どもたちは興味津々の様子だった。
2歳の萌香(ほのか)ちゃんと参加した同市蜂伏の田村知穂さんは「楽しいです。なかなか人と触れ合ったりする機会はなく、成長を確認できる場になります。あまり人見知りをしないので、子どもも楽しんでいるよう。このような機会がたくさんあれば、積極的に参加したい」。
子育てあんしんネットしんぐうの川嶋ひとみさんは「今回の音楽療法は初の試み。親子で楽しく交流を持ってもらえれば」と話していた。
(2017年6月27日付紙面より)
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東牟婁支部学童部C級大会
全国高校野球和歌山大会
東公司さんが熊野速玉大社へ
紀宝町鵜殿の東公司さんは19日、「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈(おとう)祭り」が昨年、国の重要無形民俗文化財に指定されたことを祝い、「御旅所神事」の模型を新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)に奉納した。
東さんは昨年4月に御船祭(みふねまつり)で使用される「神幸船(しんこうせん)」「諸手船(もろとぶね)」「早船(はやぶね)」の3隻、9月に「神馬(しんめ)渡御式」、「神輿(みこし)渡御式」の模型を奉納しており、今回で速玉祭の主要部の模型が全てそろった。
昭和8年生まれで元建具職の東さんは、退職した70歳ごろから趣味で模型を作り始めた。昨年9月に奉納した作品同様に上野宮司から依頼を受けて制作。お供えの品、たいまつなども忠実に再現し、使用されたスギは枝を一度枯らしてから色づけするなど細部までこだわり、祝詞や石塚などの文字は上野宮司が書き入れている。
東さんは「制作期間は材料の調達からすると半年以上。人形の顔などの細かな作業が、一番苦労した。年を取り手が震えるようになってきたから、うまいこといかんわ。1、2年早く、手の震えの少ないうちにやっていたら」と笑顔で話した。
上野宮司は「杉の仮宮の内部の見えない所にもスギを使うなど忠実に再現され、芝の代わりに砂利を敷き詰めてくれるなど、お祭りの雰囲気が出ている。今回奉納されたことによって一連の大作は完了し大変うれしく思うと同時に、感謝申し上げます。模型の見学に関しては、授与所の神職にお尋ねください」と話した。
(2017年6月21日付紙面より)
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拉致被害者の蓮池薫さん講演 (新宮市 )
新宮市と市人権尊重委員会・市教育委員会は18日、北朝鮮拉致被害者の一人である蓮池薫さんを招いた講演会「夢と絆~北朝鮮での24年、そして今~」を同市の蓬莱体育館で開いた。来場者約1000人が、拉致の実態に耳を傾けた。
蓮池さんは、中央大学法学部3年だった1978年7月31日夕刻に、出身地の新潟県柏崎市の海岸で現在の妻とデート中に拉致された。
北朝鮮内では、工作員教育を受け、日本語教育や翻訳を任された。拉致から約2年後に妻と再会、結婚。子どもを授かったものの、朝鮮人として暮らしていることなどから日本語は教えず、祖父母は全員亡くなったと言い続けた。「この子は、この国でこのまま誰にも知られることなく生きていくんだ」という思いがよぎったという。
しかし、ソ連の崩壊に伴って、北朝鮮情勢は大きく変わり、日本から経済支援と植民地支配の賠償を得るため、蓮池さんに帰国の話が持ち込まれた。北朝鮮で家族や日本の調査団と面会するにあたり、拉致を隠す偽のシナリオを教え込まれ、中流階級のマンションにも引っ越したが、当時の最高指導者・金正日が拉致を認めたことで帰国に変更。2002年、家族と24年ぶりの再会を果たした。ふるさとに帰り、これまで抑えていた思いがわき上がったという。
「拉致で夢と家族との絆が奪われた」と話す蓮池さん。今なお北朝鮮内には拉致被害者がおり、恐怖と絶望感を抱きながら助けを待っていると話す。「これから何とかする、頑張っていますではなく、解決に向けて進めてほしい」と願った。
蓮池さんは1957年生まれ。現在、新潟産業大学経済学部の准教授を務める。帰国後、新潟産業大の非常勤講師として働くかたわら、2005年に中央大に復学した。以来、拉致問題に関する書籍を執筆している。
(2017年6月21日付紙面より)
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豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」(全長約183㍍、総排水量約2万7000㌧)が18日午前9時30分ごろ、新宮市三輪崎の新宮港に入港した。観光客約270人が熊野の地を堪能し、同日午後6時に出港した。
クルーズ名は「南紀・南房総クルーズ」(3泊4日)。神奈川県横浜市を出発し、新宮、千葉県館山市を経由して横浜へ戻る。歓迎セレモニーで田岡実千年市長は「熊野は魂の故郷としても知られています。今年は熊野那智大社御創建1700年の節目を迎えました。歴史と文化を堪能していただけたら」と話した。
岸壁では平安衣装をまとった女性が出迎え、記念バッジをプレゼントした。新宮市と那智勝浦町の地元特産品を販売する露店も並び、にぎわった。出港時は、地元太鼓グループ「熊野水軍太鼓」の演奏で見送った。
(2017年6月21日付紙面より)
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大辺路街道踏破ウオーク (串本町 )
串本町和深~田並で11日、第7回大辺路街道踏破ウオークがあり、19人が世界文化遺産「新田平見道」「富山平見道」を含む古道を歩き抜いた。
串本アウトドアフェスティバル実行委員会主催。熊野古道大辺路の世界文化遺産追加登録を記念して昨秋にJR紀伊田辺駅を起点にして始まったシリーズウオークで、田辺駅~朝来駅、朝来駅~冨田駅、富田駅~三ケ川、三ケ川~周参見駅など回を重ね、第7回目にしていよいよ串本町域の同遺産を巡るに至った。
この日はJR和深駅を起点、同田並駅を終点にして踏破に臨んだ。ガイドは熊野古道大辺路刈り開き隊の上野一夫隊長ら3人が担当。出発にあたり和深在住の岩本立彦さんから和深の由緒について解説を受け、本州におけるサツマイモ栽培の発祥地があることなどを確かめつつ、大辺路踏破に臨んだ。
平見は地質的には海岸段丘を指す字名で、今回の大辺路ルートは複数の平見を経由する形で通っている。うち、保存状態がよく世界遺産に追加登録されたのが上記2カ所。新田平見道は石段や石畳が残る道、富山平見道も往時の石積みがあり、多雨下でも容易に道が損なわれないよう工夫された往時の人々の知恵や沿道の文化について適時解説を受けながら歩き、田並駅を目指した。
今回のウオークは同委員会主催の春~初夏ウオーク第6弾(最終)にあたり、大辺路踏破ウオークの第8回は今秋に行われる予定。
(2017年6月21日付紙面より)
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県高校総体空手道競技
ホップリーグサッカー東牟婁ブロック大会
11月19日、第6回天空ハーフマラソン
第6回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)が11月19日(日)、一般国道42号那智勝浦新宮道路で開催される。同実行委員会は8日、新宮市役所で記者発表し、スタート順(時間)やコースなどの変更・改善、レース終了後にマグロ解体ショーや餅ほりを実施することなどを報告した。
大会長の田岡実千年新宮市長は「多くの関係団体の尽力、また多くのボランティアの協力のおかげで第6回目を迎えることとなりました。今大会も官民一体となり、おもてなしの心でランナーをお迎えしたいと思っております。今回も全国から多くの参加者に世界遺産熊野の街の魅力を体感いただき、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。今大会のゲストランナーが、昨年に続き森脇健児さんに決まったことを発表した。
実行委員長の浦木睦雄・新宮信用金庫理事長が昨年までの参加者らの意見を参考に行われたコース改善に伴うスタート位置や折り返し地点の変更、マグロ解体ショーや餅ほりの実施に至った経緯などについて説明し、「地方の活性化のため、何とぞご協力よろしくお願いします」と呼び掛けた。
大会は紀伊半島大水害の復興イベントとして大水害翌年の2012年にスタートし、今年で6回目。自動車専用道路を使用した珍しいコースで、アップダウンは激しいが、道路から見える太平洋や熊野の山が参加者たちに感動を与えている。
スタート時間はハーフマラソンが午前9時50分、10㌔が午前10時20分、3㌔が午前10時40分。各種目総合1位から8位まで(男女別)、年代別上位3人を表彰するほか、ゴールでは平安衣裳を着た高校生が参加賞のタオルを手渡す。熊野の食材をふんだんに使用した弁当なども予定されている。
参加費はハーフ(高校生以上)4500円、10㌔(中学生以上)4000円、3㌔(小学生以上)3500円、3㌔小学生2000円。例年通り、全国のマラソン大会や県内を中心に関西地区のスポーツショップと関連施設で募集パンフレットを配布し、ウェブサイトや専門誌(ランナーズ)8月号にも掲載予定。今年からウェブサイト「スポナビDo」でも申し込みを受け付ける。
申込期間は7月1日(土)から9月30日(土)まで。昨年は29都道府県から2384人が参加している。問い合わせは、市生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。
(2017年6月9日付紙面より)
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後輩らがPVで加藤先輩に声援送る
サッカー日本代表が7日、東京スタジアムでイラク代表とのロシアワールドカップのアジア最終予選(13日、テヘラン)に向けた、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2017でシリア代表と対戦し、1―1の引き分けに終わった。
その代表メンバーに新宮市出身でPFCベロエ・スタラ・ザゴラ(ブルガリア)所属の加藤恒平選手が入っていることを受け、加藤選手の出身チーム「新宮サッカースポーツ少年団」(新宮SSS)の選手や保護者ら約50人が、新宮市内のDAYZYLAWCAFEで、パブリックビューイング(PV)を行い、加藤選手の出場と日本代表の勝利を願い声援を送った。
試合は後半3分にコーナーキックからシリアに先制点を許すも、同13分に今野選手の同点ゴールで追い付き、その後も勝ち越しを目指して途中出場の乾選手らが積極的にゴールを狙うも追加点を奪うことができず、同点のまま試合を終えた。
観戦者は日本代表が攻撃を仕掛けるたびに声援を送った。先制を許した直後には「日本が勝つには恒平君が出ないと」、「早く恒平君を出してよ」、相手のファウルで日本選手が倒されたりすると「恒平君なら倒されないのに」などと加藤選手の出場を願いながら、日本代表の勝利のために声援を送り続けた。加藤選手の出場がないまま終了のホイッスルがなると、ため息が漏れた。
観戦した加藤選手の兄で新宮SSSのコーチの力也さん(30)は「選ばれるだけでも奇跡だっただけに、その場で試合に出るにはもっともっと努力が必要であったのではと思う。後半から出てきた井手口選手も20歳と若くしてすごく戦っていましたし、そうなってしまうと恒平の出る場面がより少なくなっていくのかと思いました。地元で応援してくれている人がたくさんいるので、出てもらいたいという気持ちはあった」と話し、「イラク戦はアウェーであるけども、恒平にとってはホームというか、ピッチ状態も悪いですし、球際の強さ、体を張るなどの本人らしいプレーを期待しています。地元のためにも、こんな田舎町から日の丸を背負って試合に出る姿を見せて、子どもたちにも夢を与えられたら」とエール。
新宮SSSの居軒龍成主将は「引き分けだったので悔しいし、恒平選手には出てほしかった。イラク戦では恒平選手が出場し、日本代表が勝ってほしい」と話した。
(2017年6月9日付紙面より)
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「第52回南紀会書作展」の授賞式が4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館であった。約900点の作品の中から文化協会長賞、理事長賞などに選ばれた137人に賞状と記念品が渡された。
授賞式で主催の書道研究南紀会の鈴木江邨(こうそん)理事長は「展示されているものは非常に上手であり、賞に値する。年々少しずつ子どもが少なくなっており、多いときに比べて約半数になっている。身に付いたものは誰にも取られない。これからも身に付けたものをしっかりと持っておいてほしい」とあいさつした。
(2017年6月9日付紙面より)
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宮本学さん迎えて学習会 (田原小 )
串本町立田原小学校(沖洋校長、児童12人)で2日、田原の自然や歴史などに詳しい宮本学さんを迎えて学習会が開かれた。同校や近隣に宿る自然の息吹を映像で観察する内容で、児童や教職員に加え、保護者ら地域住民も一緒に鑑賞した。
現在92歳の宮本さんは同校で天体観察会も開くなど田原きっての博識者として慕われ、地域の先生として田原で暮らす楽しみを多々伝えている。
今回の学習会は「自然観察は楽しい」と題し、自ら撮影、編集した映像3種類を上映。校庭や道沿いなど身近な所で息づいている野草の花々や初夏の山をひときわ彩るスダジイの花、海岸で見られる植物や古座川流域の野鳥や岩などの名前やエピソードを解説しながら紹介した。
映像以外に童謡「すかんぽ(=イタドリ)の咲くころ」の歌詞とメロディーも紹介し、自然と子どもは歌になるほど身近で楽しい間柄だと説明。「身近な自然を学習するといつか地球を救える人になれるかもしれない。そんな大人になってほしい」と期待を寄せて話を締めくくった。
この日は学習会後に救急救命法講習会もあり、保護者ら住民や教職員に加え、高学年の児童も参加して自動体外式除細動器の使い方を含めた心肺蘇生法(一次救命)の手順を古座消防署署員から教わった。
(2017年6月9日付紙面より)
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プレイベント企画考える (市民ワークショップ )
新宮市教育委員会文化振興課は4日、新宮商工会議所で文化複合施設周知活動プレイベント実行委員会の第1回市民ワークショップ「プレイベントをしよう!」を開いた。17人が参加し、アイデアを出しあった。
平成33(2021)年度開館を目指して文化複合施設の建設が進められている。これに先駆け、市教委は株式会社シアターワークショップ(伊東正示代表取締役)支援のもと12月までにワークショップ4回と講座3回を開き、プレイベント実行委員会を立ち上げる予定だ。今回はイベントの草案としてアイデアを出し合い、内容を絞り込んだ。7月23日(日)の第2回から具体化していく。
参加者は3班に分かれて、開館前から開館後も継続して情報発信できることを条件に企画を考案した。各班は広報隊の結成や人材発掘コンテスト、オリジナルヒーローショーなどを企画し発表した。結果は3班のアイデアを混ぜ合わせることになった。
伊東さんは「どれも大変面白いアイデア。力を合わせて活動していこうという機運が高まるのはいいこと。これから盛り上がっていくと思う」と話した。
(2017年6月7日付紙面より)
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市野々と八反田で避難訓練 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の市野々区と八反田区で4日、土砂災害に備えた避難訓練があった。市野々区の自主防災組織(太田博久会長)をはじめ、町や消防、警察関係者ら59人が参加し、両地区の住民65人が町立市野々小学校体育館に避難した。
平成23年に起きた紀伊半島大水害で地域が大きな被害を受け、平成26年から避難訓練を始めた。当初は市野々単独で行っていたが、27年は井関と八反田が加わり、28年から市野々と八反田で訓練に取り組んでいる。
訓練は、24時間雨量で200㍉以上の降雨を想定して行われた。午前9時に避難準備の放送が流れ、その30分後に避難勧告が発令された。住民らは市野々小学校に避難した。関係者は避難者を誘導し、避難困難者を車で迎えに行くなどの支援も行った。体育館内では、町職員が簡易トイレ作りや非常食の調理を実演した。
市野々から避難してきた山田英子さん(44)と息子の翔太君(8)は「5分ほどで避難できました。自分たちの力で逃げられるようにと訓練に参加しました。早めに逃げることと、事前の準備が大切。家庭でも、水の用意や懐中電灯や携帯電話のバッテリー充電などを心掛けています」と話した。
市野々区長でもある太田会長は今回の訓練に「想像していたよりもお年寄りの参加が多い。毎年実施して防災意識を高めていき、今後の課題を見つけたい。自主防災組織から意見も出るので、行政や消防と相談して今後の展開を検討したい」と話した。
(2017年6月7日付紙面より)
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シイラなどの釣果を競う釣り大会「第22回潮岬オフショアトーナメント」が4日、串本町の有田港を拠点にして開かれた。今回も主に近畿~中京圏の中学生以上80人がチャーターボートで沖合に出て挑戦。シイラの部は釣果がなく、他魚の部は奈良県上牧町から参加した國分武士さんが5・10㌔のブリを釣り上げて優勝した。
この大会は同トーナメント実行委員会(宇井晋介実行委員長)主催。船上からのルアーキャスティングやジギングによる釣果を競う内容で年1回、6月第1日曜日を基準にして開かれている。関西では特に歴史のある釣り大会の一つとして愛好者に認知され、根強い挑戦を集めている。
今回もシイラの部と他魚の部(各1~5位入賞)を設け、他魚の部は総合順位に加えて珍魚賞やレディース賞(各上限3人)も取り入れて入賞の幅を広げた。参加者は実行委が手配したチャーターボートに分乗して出港し、同港沖合で午前6時~正午の6時間にわたって競技に臨んだ。
競技終了後の検量でシイラの釣果報告はなく、宇井実行委員長は「天候には恵まれたが今季は黒潮が遠く離れていて、かなり沖まで出たボートもあったようだがそれでもシイラには当たらない結果になった」と状況を分析した。他魚の部の入賞魚はブリ、マダイ、マハタ。21人が検量に臨み、珍魚関係ではニザダイ、エビスダイ、ホウキハタが入賞魚となった。
検量後は串本海中公園センターレストラン「アクロポーラ」で表彰式を開いて各入賞者の健闘をたたえた。シイラの部のトロフィーは同実行委員会預かりとし、賞品はお楽しみ企画のじゃんけん大会の景品に加えて参加者に贈り、大いに盛り上がったという。
(2017年6月7日付紙面より)
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田辺市本宮町の熊野本宮大社で6日、「梅の日記念式典」が営まれた。梅産地の各団体でつくる「紀州梅の会」(会長・真砂充敏田辺市長)の会員ら約80人が参列し、豊作と業界の発展を祈った。
1969年に設立された同会は、県内の産地の首長や生産者組合らで組織。2006年に毎年6月6日を「梅の日」と定め、みなべ町の須賀神社、京都の上賀茂神社と下鴨神社にも梅を奉納している。東京などでもさまざまなキャンペーンを催し、PRしている。
本宮大社の式典では、祝詞奏上の後、九鬼家隆宮司と参列者たちが神前のたるに約30㌔の南高梅や塩を入れる梅漬けの儀を行い、みこが神楽を奉納した。この日漬けられた梅は、紀州梅の会がいったん持ち帰り、梅干しとして完成させた後、10月10日(火)にあらためて同社に奉納する。
九鬼宮司は「しっかりと雨が降り、梅の木の根に染み渡って木が育ち、すばらしい梅の実が収穫できることを祈念します。全国津々浦々に南高梅の素晴らしさを知っていただければ」。
紀州田辺梅干協同組合の中田吉昭理事長は「今年は5月の雨不足で成長が遅れています。梅が全国のお客さまの健康のお役に立つことを祈っています」と話していた。
梅の日は1545年6月6日、雨が降らず人々が困っていたことを知った後奈良天皇が賀茂神社の例祭に梅を奉納して祈ったところ、大雨が降りだし、五穀豊穣(ほうじょう)をもたらしたとの故事にちなむ。
(2017年6月7日付紙面より)
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紀宝空手スポーツ少年団
高田川などで太公望
熊野地方の熊野川や古座川、太田川流域で1日、アユ漁が解禁された。この日を待ちわびていた太公望たちが、夜明けとともに釣り糸を垂らした。
熊野川漁業協同組合は今年、熊野川各支流に稚魚を約4・1㌧放流している。内訳は▽高田川700㌔▽赤木川1200㌔▽大塔川850㌔▽四村川800㌔―など。組合は「今年は例年より天然遡上(そじょう)が多い。四村川と赤木川で良い形のアユが見られると聞きました」。
新宮市高田の高田川では初日、約20人の釣り人が川に入った。午前5時から8時30分までに15~18㌢のアユを13匹釣り上げていた瀬田貴文さん(37)は「アユはたくさんいますが、今日は水量が少ないですね」。
高田川は2011年9月の紀伊半島大水害で川底が激変し、稚アユの遡上が減ったことから、組合は対応策として昨年10月、川内に初めてアユの産卵場を設置。卵を持ったメスとオスの成魚合わせて約4000匹を放流した。高田川監視員の稲生達雄さん(57)は「アユの数は去年より確実に多い。今後もっと良くなっていくと思います」と話していた。
(2017年6月2日付紙面より)
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歯と口の健康週間を前に (太地町 )
太地町の町立くじらの博物館で1日、飼育するクジラの歯磨きが始まった。「歯と口の健康週間」(4~10日)にちなんで毎年行われているイベントで、11日(日)まで。
コビレゴンドウ、オキゴンドウ、ハナゴンドウの3頭が口を開けて並び、飼育員がブラシで歯を磨いた。
クジラの歯は食性によって違い、コビレゴンドウは上下のあごに約30本、ハナゴンドウは下あごのみに約10本、オキゴンドウは上下で約40本あるという。かみ砕く臼歯はなく、餌を捕まえて飲み込む。学芸員の稲森大樹さん(32)は「クジラ、イルカの歯は面白い。近くで見ることでクジラへの興味を持ってもらい、歯磨きの大切さも学んでもらえればうれしい」と語った。
歯磨きを体験した同町の大石遥斐君(5)は「楽しかった。うまく磨けたと思います。自分でも歯磨きを続けます」と話していた。
1日3回実施する。問い合わせは同博物館(電話0735・59・2400)まで。
(2017年6月2日付紙面より)
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町民生児童委員総会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町民生児童委員協議会(岡本美智子会長、委員56人)は5月31日、町福祉健康センターで平成29年度総会を開いた。昨年度の事業報告と今年度の計画が上程され、出席した委員36人から承認を受けた。
開会のあいさつで岡本会長は「住民から寄せられる相談も複雑かつ多様化している。横の連携を密に、共に活動し育つことが力量を深める。私たちは行政の協力者であり、住民の代弁者。安全で安心できる福祉と守られた人権の町づくりのために、住民の心のよりどころになれるよう支え合っていきたい」と協力を求めた。
寺本眞一町長は「全国で児童の虐待や放置、少年犯罪の多発など社会や家庭の子育て機能が低下し、子どもとその家族を巡る問題が深刻化している。福祉の向上と子どもたちのために、さらなる協力をお願いします」と話し、新温泉病院やクリーンセンターなど今後の町の取り組みにも触れた。
今年度は、民生委員制度創設100年記念全国大会が7月に東京で、和歌山大会が10月に和歌山市で催される。
(2017年6月2日付紙面より)
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串本ロイヤルで総会開く (串本町観光協会 )
串本町観光協会(島野利之会長、会員156人)が5月31日、串本ロイヤルホテルで平成29年度通常総会を開いた。高速道路延伸に伴う観光客の増加を見据え、地域資源の磨き上げと魅力発信の強化を今後の挑戦課題として強く意識しつつ本年度の事業計画を固めた。
前年度は従来の諸事業に加え、橋杭海水浴場のアウトドアレジャー拠点化による3シーズン活用の素地構築や各種体験メニューをアピールする企画「自然体験まつり」の実施など、今後に向けた取り組みにも力を入れた同協会。
その成果を持って本年度の方向性を決める通常総会を迎え、島野会長は「体験型、滞在型の観光にもっと力を入れる必要がある。串本町が持ち得るもの全てを磨き上げ、魅力をお届けしてたくさんの方に来ていただけるよう頑張らなければならない」と思いを掲げ、古座観光協会や商工会青年部、町や県、会員や町民らが一体となって取り組むことや今後の新たな試みへの協力を求めるなどした。
来賓を代表して田嶋勝正町長は、高速延伸の見通しを伝えて開通後に増える旅客をいかに地域経済につなげるかが重要だと提言。前芝雅嗣県議会議員も串本町の特徴を生かした誘致に励んでほしいと期待を寄せ、両者とも力を合わせて頑張りたいと歩み寄った。児玉征也東牟婁振興局局長や濵地弘貴産業課長も列席した。
続く議事では事業関係の諸議案を審議し承認した。役員改選はなし。本年度事業計画では各地域資源に応じた具体的な集客活動を重視し、関係イベントについては▽串本まつりの開始を告げるイベント「海水浴まつり」の名称を「橋杭ビーチサマーフェスタ」に改め内容も一新する▽イベント「ラブ太平洋串本エギング大会」の予算を他の釣り大会にも振り分ける―などの点を確かめた。
(2017年6月2日付紙面より)
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