返礼品増で前年の11倍 (北山村 )
北山村の昨年度のふるさと納税額が1億8220万円と前年の約11倍になった。昨年11月から農協などの協力で米、熊野牛、梅干しなど返礼品を20種類追加したことが主な要因で、山口賢二村長は「寄付金はじゃばら事業や子どもたちの英語教育の充実に生かしたい」と話している。
山口村長と、ふるさと納税・じゃばら事業管理担当の池上輝幸・地域事業課主査が28日、新宮市の東牟婁振興局で記者会見を開き発表した。返礼品で一番の人気は米で、次いでじゃばら加工品、梅干し、熊野牛などとなっている。
村の人口は約450人で、昨年度の村税収は約6630万円。山口村長は「本年度のふるさと納税は昨年度の2倍を目指したい」と話している。
その他の新宮東牟婁地域自治体の昨年度ふるさと納税額は▽新宮市496万9000円▽那智勝浦町4482万2982円▽太地町209万9000円▽古座川町157万円▽串本町3197万円―となっている。
村は楽天の「あす楽」サービスを利用し、7月中旬からふるさと納税の返礼品を翌日届ける体制を確立する。全国初の取り組みで、池上主査は「寄付をした実感を、すぐに感じてもらうことが狙いです。返礼品の商品も順次増やし、サービス日本一を目指していきたい」と意気込んでいる。
村は辛子明太子の全国ブランド「株式会社やまやコミュニケーションズ」(本社・福岡市)と6月20日付で協定を結び、じゃばら製品の開発、販売などに共同で取り組んでいる。第一弾としてじゃばら果汁とじゃばら胡椒(こしょう)を使用した「じゃばら明太」を開発。8月から返礼品に追加する。今後も新商品を開発していく。
村は28日、今年2月から販売している「じゃばらウォーター」を地元の新宮、新翔、近大附属新宮、紀南、木本の5高校へ各1200本寄贈した。じゃばらの認知度向上が狙い。510㍉㍑入りで定価180円。村内では150円で販売している。
村は「じゃばらウォーター」を4月から台湾へ輸出している。現在、販売手続きの申請中で、店頭には7月初旬に並ぶ。池上主査は「じゃばらウォーターを切り口に台湾でのじゃばらの認知を図り、順次品数を増やしていきたい。香港や中国本土での展開も模索中です」と話した。
(2017年6月30日付紙面より)
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東牟婁郡商工連合会(森川起安会長)は27日、那智勝浦町のホテル浦島で平成29年度総代会を開いた。昨年度事業報告、本年度事業計画などを承認した。
総会の席上、優良経営者7人、優良従業員1人を表彰。森川会長が受賞者らに表彰状を手渡しし、代表して中村洋介さん(串本マリンセンター)が謝辞を述べた。
昨年度は「商工会全国大会」「郡青連交流イベント・北山村ラフティング&BBQ」への参加などで各団体の連携強化と情報の共有化を図り、高速道路建設促進に関係する要望提出などを行った。本年度は「各商工会の運営組織・指導機能の強化」「広域連携事業を支援」「郡内商工会青年部の交流」などを計画。小規模事業者を支援し、経営者の高齢化や後継者不足などの諸問題改善にも取り組む。
森川会長はあいさつで「人口減少などの構造的な変化による消費の減少など厳しい状況にあるが、商工会の原点に立ち返り、地域に役立つ団体として機能すべく総代の皆さまの協力を」と呼び掛けた。
寺本眞一町長のメッセージは植地篤延副町長が紹介した。寺本町長は「社会経済研究所の景気動向調査によると、円安株高が進み回復傾向となっているが、全ての業種が良いとは言えない。本町は観光・水産業の経済動向に大きく左右される。地域の資源を生かし、創意工夫され商工業の発展に寄与されることを願う」と祝辞。
児玉征也東牟婁振興局長の祝辞は堀順一郎地域振興部長が代読。「経済状況の変化に迅速に対応するため、昨年は長期総合計画を策定した。観光業のブラッシュアップ、農林水産業の革新的技術の導入などが織り込まれている。郡地域の活性化に連合会の協力をお願いしたい」と述べた。
(2017年6月30日付紙面より)
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太地・那智勝浦町赤十字奉仕団
太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)と那智勝浦町赤十字奉仕団(大石多鶴子委員長)は23日、太地町多目的センターで合同研修を開いた。日本赤十字社救急法指導員の南方秀昭さんが、団員ら25人に救命救急法を教えた。
両奉仕団は、親睦と情報交換を兼ねて年1回合同研修に取り組んでいる。研修内容は、年3回開かれる奉仕団の支部長会議で話し合われ、今回は、方法が年々変わって定期的な講習が必要ということから救命救急法に決定。県赤十字奉仕団に講師の派遣を要請した。
研修では、南方さんが心肺蘇生法とAEDの使い方を説明した。傷病者を発見したら大出血と呼吸、意識の有無を確認して近場の人に協力要請し、救急車が到着するまでの間に胸骨圧迫を繰り返し、AEDを使用するよう話した。
参加者は講話を受けた後、複数班に分かれ、人形を使って一連の動作を練習した。
(2017年6月30日付紙面より)
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みんなの高速道路建設促進串本協議会(髙井英二会長)の通常総会が28日夜、串本町文化センターであった。役員改選で髙井会長を再任とする体制案を承認。大規模災害や都市圏との格差を背景にしてすさみ串本道路の早期着手や串本~太地間の早期事業化などを要望する決議を採択するなどした。
この協議会は近畿自動車道紀勢線の串本延伸整備に対する町民の熱意を広く表明し伝達することで整備促進を図る目的で平成24年、田嶋勝正町長を発起人として設立された。同日現在の会員数は町内の主要事業代表者51人。今総会には32人が出席し審議した。
開会にあたり髙井会長は「本年度は住民の目に見えた形で工事が進むと聞く。1年、1日でも早く住民の命を守るこの道路を作っていただけるよう陳情を続けたい」と意気込み、工事進行に伴う不便や不安解消への助力も含めて、一日も早い完成に向けた理解と協力を出席した会員32人に求めた。発起人の田嶋町長は、将来の高速延伸が旧浦島ハーバーホテルの後継者(=大江戸温泉ホテル㈱)出現の大きな要因になったと報告し、今後も力を合わせて陳情を重ねて取り組みを進めるとした。
議事では前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。本年度も国や地方選出国会議員への要望活動やお礼への参加を軸に住民の熱意を掲げることを決めた。役員改選に先だって監事を2人から3人にする規約改正をし、役員体制を固めた。
決議案の採択もあり、前年度に続いてすさみ串本道路の早期事業化と串本~太地間の早期事業化に加え観光や触れ合いの場としての地域振興施設の検討を町民の総意として強く要望する内容を承認した。
その他事項で、役場建設課からすさみ串本道路の事業進ちょくについて、国土交通省提供の図面資料を交えて説明があった。
すさみ串本道路はすさみ南(江住)ICから串本まで全長19・2㌔。部分的に追い越し区間(4・1㌔、1カ所)、ゆずり合い区間(600㍍、1カ所)を有する二車線道路で、和深と串本にICが設置される。和深ICは串本向きのハーフインターで、大阪向きのすさみ南ICと対でフルインター(双方向乗降)とする位置付けになっている。
工事用道路は同日現在14本の設置を予定。道路構造は全幅12㍍、設計速度80㌔で、中央分離帯にはポールではなくコンクリート製の仕切りが設けられるなどとした。
(2017年6月30日付紙面より)
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高速道路をつなぐ建設促進協 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の「高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会」(藤社和美会長)は27日、役場大会議室で総会を開いた。串本―太地間の早期事業化をはじめ、近畿自動車道紀勢線の未整備区間解消を求める関係機関への要望活動などの事業案を承認した。ボランティア活動にも参加していく。
同協議会は、みんなの高速道路建設促進女性100人の会や観光協会、区長連合会など町内の24団体で構成。すさみ串本道路の工事着手、串本―太地間の新規事業化などの要望活動を行っている。
昨年は熊本地震被災者への募金活動と寄付、国土交通省と地元選出議員への要望活動、まぐろ祭りに参加し収益金を活動費に充てるなどさまざまな活動に取り組んだ。東京への要望活動については、例年よりも回数を増やし計6回、18人で臨んだ。
藤社会長は「最も強く望んだ本年度事業化はかなわなかったが、次年度実現に向け熱意を持って進めていく」と決意を新たにし、寺本眞一町長は「ミッシングリンクの解消に向け活動を進める中、事業化における国の理由付けの一つに、用地買収の問題がある。開通までの時間の短縮については、引き続き皆さんと共に頑張らなければいけない」と今後の協力を呼び掛けた。
(2017年6月29日付紙面より)
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五輪レスリング銅メダリスト・太田拓弥コーチらが訪問 (新宮高校 )
県立新宮高校に26日、新宮市熊野地出身で早稲田大学レスリング部監督も務めるラグビートップリーグ・ヤマハ発動機ジュビロの太田拓弥コーチ(47)と同ラグビーチームの西内勇人選手(24)、清原祥選手(24)が訪れ、同高校と新翔高校のラグビー部員21人にレスリングを指導した。ラグビーでも用いるタックルやモール(両チーム3人以上が立ち姿勢で組み合った状態)を中心に教えた。
太田コーチは、1996年に開催したアトランタ五輪のレスリング・フリースタイル74キロ級銅メダリスト。新宮にも何度か里帰りし、子どもたちにレスリングを教えている。ラグビー部員にレスリングを教えるのは今回が初で、「ラグビーとレスリングには、タックルやモールなど共通するところが多い」と話す。
太田コーチは自身でも印象深かったというアトランタ五輪3位決定戦前の試合のビデオを見せ、タックルにはメンタル、ヒットスピード、スキルが重要だと説いた。ヤマハの武器であるモールのムービーも見せ、レスリングの技術を応用した練習方法や姿勢の崩し方などの技を教えた。
太田コーチは部員たちの練習を見て、「まだまだ体つきはできていないが、高校生は成長が早い。意欲を湧かせて、教えた練習をしっかり続ければ、強くなれると思う」と今後に期待した。
(2017年6月29日付紙面より)
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児童館行事「七夕会」 (古座川町 )
古座川町民体育館で24日、児童館行事「七夕会」が開かれた。町内の子どもやその家族約110人がささ飾りづくりに取り組み、一足早く天上の織姫やひこ星に向け願い事をするなどした。
子ども同士の交流を深める中で自主性や社会性、創造性を高めるという児童館の趣旨に基づく、同町恒例の行事。現在は子ども教育15年プランを推進する同町教育委員会教育課の職員が一丸となって計画し、町内の子どもや家族に参加を呼び掛けている。
本年度は中央公民館が改修期間中で使えないため、町民体育館で実施。仲本耕士副町長が行事のあらましを先に紹介し、七夕にちなんだ絵本の読み聞かせでいっそう気分を高めた子どもらは、受け付け時に配られたカードに書いてある順番で▽ささ飾り制作▽おみやげ釣り▽ほしかざりづくり―の各体験に挑戦した。
ささ飾りづくりは長さ約50㌢のプラスチック製のささ枝に折り紙飾りや短冊を飾り付ける内容でペーパードレスを着た織姫役、ほしかざりづくりは恒例の大ざさ(=タケ)に代わるオブジェ「天の川」にみんなで願い事を飾る内容で同ドレスを着たひこ星役、がそれぞれ挑戦を後押し。「天の川」にはドッジボール大会での勝利や泳ぎ、走りの上達といった願いや、ケーキ屋やキャラクターなどなりたい自分を書いた短冊が鈴なりに飾り付けられた。高池在住の上村廣美さんが飛び入りでハーモニカ演奏「たなばたさま」を披露し、雰囲気を盛り上げた。
各体験を一足早く終えた子ども向けに織姫やひこ星の顔出しパネルも準備され、記念撮影した写真をすぐに印刷してプレゼント。終盤では同町のマスコットキャラクター「瀧之拝太郎」が「天の川」の出来栄えを確かめ、参加者、織姫役、ひこ星役の全員と一緒に記念撮影に臨んだ。
おみやげのお菓子と併せてジュースも配られて行事は終了。和田充旦教育長は同プランを軸にこれからもさまざまな楽しい行事を開くとし、引き続きの参加を子どもや家族に呼びかけて締めくくった。
この日仕上がった「天の川」は7月31日(月)まで南紀月の瀬温泉ぼたん荘温泉館内に飾るという。
(2017年6月29日付紙面より)
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王子ヶ浜を守る会が国と協定
新宮市の王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)と協力企業が27日、国土交通省と「ボランティア・サポート・プログラム」協定を結んだ。国交省や新宮市と協力して、同市高森の国道42号沿いの美化や景観の改善などに取り組んでいく。
「ボランティア・サポート・プログラム」は地域や企業の人々に道路の美化活動に参加してもらうことで快適な道づくりを進めていく制度。道路管理者と市町村が実施団体の活動をサポートし、団体は実施区域と活動内容を決め三者間で協定を結ぶ。
王子ヶ浜を守る会は、上陸したウミガメが産卵しやすい環境を目指して海岸部の清掃活動などを続けている団体。今回の協定では、高森地先の歩道部で道路清掃などを行い、地域にふさわしい道づくりを進める。
市の玄関口である国道42号広角地区の国有地約170㍍の区間に、水道設備が整い次第花壇を建設する予定で、速水会長は「管理は責任を持って行う。花壇には季節の花を植えていきたい。最善を尽くしてやるので協力をお願いしたい」と話していた。
同会は、熊野地方は国立公園や世界遺産が多く、日本だけでなく世界中から多くの人が訪れる大切な文化遺産の土地とし、来訪者だけでなく、地域の人にも安らぎと感動を持ってもらえるよう、道路の美化や景観改善に取り組んでいきたいと話している。
(2017年6月29日付紙面より)
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県中学校春季卓球大会
モルテンカップ小学生バレー地方予選
宇久井漁協が500万円寄付 (那智勝浦町 )
宇久井漁業協同組合(亀井睦弘代表理事組合長)は、臨時総会での総員賛同により26日、那智勝浦町の災害準備基金と新病院建設に漁協の収益500万円を寄付した。
同漁協自営の定置網漁は従業員21人、職員5人で操業。昭和57年の漁業改革以後、運営は好調で漁獲高も右肩上がりが続いているという。
亀井組合長は「組合員は本当に良くやってくれている。全て彼らのおかげ。若い人が増えて、作業もはかどっている。これからも、一つ上を目指して頑張りたい。今日は組合の総意を届けた。しっかりと有効に使って」と話し、寺本眞一町長は「宇久井漁協は運営、活気共にトップクラス。県下に名だたる成果に改めて敬意を表するとともに多額のご寄付に心から感謝します。今後も地域の漁業貢献にご尽力いただき、他の漁協の手本となって」と期待を込めた。
会談では「宇久井ブランドを立ち上げてはどうか」との提案があり、水産資源や船の減少など、漁業問題に対する町の支援について意見が交わされた。
(2017年6月28日付紙面より)
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新宮市障害児者父母の会
新宮市障害児者父母の会(須川暁廣会長)は24日、那智勝浦町のホテル浦島で会員相互の交流を深めようと「親子のつどい」を開催し、34人が参加した。総会の後、夕食やビンゴゲーム、カラオケなどを楽しんだ。
総会では須川会長が「2年に1度の機会。事故の無いように」、来賓の田岡実千年市長が「市民の誰もが心豊かに過ごせる環境づくりを目指し、障害者施策にも、しっかり取り組んでいく。今日は十分に楽しんでください」とあいさつ。療育キャンプ(8月3日)、連絡協議会スポーツ大会(3月)などを盛り込んだ本年度事業や予算を承認した。
同会は心身障害児者を持つ父母の互助激励を図るとともに関係機関の協力を得て、障害児者の福祉増進を目的に活動している。
(2017年6月28日付紙面より)
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12人が活動への理解深める (新宮警察署 )
新宮警察署(谷本克也署長)は26日、同署で業務説明会を開いた。高校生12人が警察の仕事の内容や勤務環境を聞き、鑑識体験や署内見学をした。
警察署独自での説明会は初の開催。谷本署長は「実際の警察業務を見て、聞いてもらい、試験を受けていただければ。高校卒業でなく、大学へ進学してからでも結構。常に警察官を志す気持ちを忘れないでほしい。県、新宮市で活躍してくれることを願っています」とあいさつした。
自身も管内出身の警務課担当者は、勤務先が警察本部と各署に分かれていることや、多種多様な部門があり配属の希望を出すこともできるが、原則は試験に合格すると全員が警察学校に入校し、卒業後はまず交番勤務になると話した。
交番や駐在所に勤務しパトロールや現場臨場、各種届け出の受理などを行う「地域警察」、犯罪抑止や安全対策、サイバー犯罪などを担当する「生活安全警察」、凶悪事件の摘発や鑑識活動を行う「刑事警察」、交通取り締まりや事故捜査などを行う「交通警察」、警護や暴動行為の鎮圧、災害救助などを行う「警備警察」、職員採用や人事などの事務を担当する「警務警察」があると、それぞれの業務内容を紹介した。
高卒採用の初任給、結婚や誕生日などに伴う休暇制度、異動は原則県内であることなどを丁寧に説明。「さまざまな分野で仕事があり、希望と努力で実現させることができる」と呼び掛けた。
鑑識体験ではビンに付いた指紋を採取した他、警備課の資機材や災害救助パネルの見学などもあり、生徒たちは警察業務への理解を深めた。
警察官を志望する近畿大学附属新宮高校の上浦大雅君(17)は「熊本地震のとき、警察の人が頑張って助けてくれたことから、いろいろなところで活躍していてすごいと思いました。悪い人を捕まえて更生させるような警察官になりたい」と話していた。
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■採用試験7月3日から受け付け
平成29年度第2回和歌山県警察官A、和歌山県警察官Bの採用試験申し込み受け付けが7月3日(月)から始まる。8月15日(火)まで。採用試験案内と申込書は県内警察署や交番で配布している。
申し込み方法は郵送、またはインターネット。所定の申込用紙に必要事項を記入し、顔写真を貼って必ず簡易書留郵便で郵送する。インターネットの場合は和歌山県のホームページより「電子申請/申請書」画面を選択し、画面の指示に従って手続きを行う。第一次試験は9月17日(日)。
(2017年6月28日付紙面より)
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男女共同参画週間街頭啓発 (串本町 )
串本町串本のAコープ紀南VASEO店前で23日、男女共同参画週間(23~29日)に伴う街頭啓発があり人権擁護委員ら8人が住民に男女共同参画への理解や実践を呼び掛けた。
この週間は内閣府が提唱する男女共同参画社会(男女が対等に社会参加し、均等に利益を享受し共に責任を担う社会)の強調期間にあたり、期間中は全国各地でさまざまな啓発活動が展開される。
同啓発には新宮人権擁護委員協議会の委員4人と県職員2人、町職員1人と和歌山地方法務局新宮支局の德村嘉昭支局長が参加。▽本年度のキャッチフレーズ「男で○(まる)、女で○(まる)、共同作業で◎(にじゅうまる)。」と男女共同参画社会の意味や同社会基本法に掲げられた基本理念(5本柱)などを伝えるチラシ▽県男女共同参画センター「りぃぶる」を紹介するメモ用紙▽同センターの相談受付専用ダイヤル073・435・5246を紹介するウエットティシュ―などの啓発グッズ200セットを往来する住民に配った。
(2017年6月28日付紙面より)
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バタフライ・ダブルス・チームカップ
太地小で梅の出前授業
和歌山県教育委員会は15日、太地町立太地小学校(前田欣克校長)で梅の出前授業を開いた。5年生13人が梅ジュース作りを通して、県の特産品について学んだ。
県では、地産地消の取り組みの一環で、平成24年から県内の小学校、特別支援学校の給食や家庭科の教材として県の主要農水産物を提供している。
今回は取り組みの第1弾として、県内小学校と特別支援学校251校に梅372箱を送り、梅ジュース作りを行っている。
県は、梅の収穫量日本一を誇る。田辺地域を中心に栽培され、昨年度は全国のおよそ65%にあたる約6万300㌧を収穫。
梅には食欲増進と疲労回復、食中毒防止などの効果がある。県の代表的な品種に南高梅があり、実の大きさと種の小ささ、皮の薄さなどが特徴。梅ジュースや梅酒造りに適しているという。
太地小には、梅約10㌔が送られた。東牟婁振興局農林水産振興部の村畑恵一さんが講師として訪れ、県の梅について講話し、ジュースの作り方を教えた。子どもたちは容量1・8㍑の瓶10本に梅と砂糖、酢を加え、梅ジュースの原液を作った。
完成品は、一部を持ち帰り、残りは7月20日に行われる白馬村との交流で、ウェルカムドリンクとして振る舞われる。
(2017年6月23日付紙面より)
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認定こども園で交付式 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の勝浦認定こども園(井沼弘子園長)で20日、防火啓発用楽器交付式が開かれた。
同園年長児17人の幼年消防クラブ員は秋の火災予防週間に合わせて、毎年「防災パレード」の鼓笛隊演奏を務めている。古くなって傷みが進んでいた楽器が、宝くじの「コミュニティ助成事業」の助成を受け、新調された。
交付式には、阪本幸男・町消防本部消防長(消防署長)、湯川辰也・消防署長(消防本部総務課長)が出席し寺本眞一町長から目録の贈呈があった。井沼園長のあいさつの後、園児らは「ふるさと」、「にじ」を合唱し、全員で元気にお礼の言葉を贈った。
湯川消防署長は「11月のパレードを楽しみにしています」と園児らに声を掛け、井沼園長は「ずっと破損修理ばかりしていたので、子どもたちはすごく喜んでいます。11月に向けて意欲的に練習に励んでくれることでしょう」と、感謝していた。
(2017年6月23日付紙面より)
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B&G「水辺の安全教室」 (串本町 )
串本町サンゴ台にある同町B&G海洋センタープールで18日に「体験から学ぶ水辺の安全教室」があり、小学1~5年生22人が水の事故から自分や周りの命を守る知識や方法を学んだ。
この教室は、同町ふるさと振興公社と同センターが主催、B&G財団が後援、同町教育委員会が協力。夏の水浴シーズン前に水の怖さをしっかりと理解させ、万が一溺れた時の対処方法や備えを体験的に伝えて子どもを水の事故から守ることを狙いとした取り組みで、今回も同センターの水泳教室と各学校で参加を呼び掛けたという。
当日は同センターインストラクターの太田陽介さんがメイン講師を務め、同じく中正司智さん、比井宏志さん、芝本大輝さんが安全確保を兼ねて体験指導を担当。序盤は服を着たまま水に落ちた場合の助かり方を紙芝居で学習。その後は実際に服を着た状態でプールに入り、息ができる浮き方『背浮き』を練習した。
中盤はもっと体を浮かせる知恵を体験。ペットボトルやゴムボールなど身近なものを浮き輪代わりにする方法を試したほか、ペットボトルを浮き輪代わりにする時は浮力が大きくなるよう中を空にするが溺れている人に投げ渡す時は少しだけ水を入れるコツも教わり、どれぐらい投げやすくなるかも体験した。
終盤はライフジャケットの使い方を教わり、どれぐらい体が浮くかを確認。まとめとして太田さんは、溺れている人を見つけた時は浮きそうなものを投げ119番(海は118番)するか近くの大人に知らせて助けを求めるよう呼び掛け、自分が事故に遭わないためにライフジャケット着用▽一人で水辺に行かない▽天気が悪いときは水辺に行かない▽体調が悪いときは無理をしない―といった点を伝えた。
児童の体験の様子は保護者らも見学。着衣泳初体験の巽彩羽さん(4年生)は「最初は体が重くて沈んでしまったけど、背浮きを教わって浮けるようになった。ペットボトル以外に空のランドセルも浮き輪代わりになるのはちょっと驚いた」と感想を述べ、教わったことをさっそく友達にも教えたいと意気込んでいた。
(2017年6月23日付紙面より)
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理学療法士から運動教わる (新宮市熊野川町 )
新宮市熊野川地域包括支援センターは20日、同市熊野川町の赤木集会所で介護予防教室を開いた。地域住民14人が県理学療法士協会の岸尾俊尚さんと西畑将史さんから話を聞き、手軽な運動を教わった。
教室は高齢者が介護状態にならない丈夫な心身を作るため▽身体機能▽口腔(こうくう)機能▽認知機能―の三つを柱に実施している。2014年にスタートし、今年は4カ所で実施予定。4~9月は赤木と尾頭で開いている。
この日は「理学療法士による運動教室」がテーマ。膝や腰の痛みに関する解説を受けた参加者らは、座って手軽にできるストレッチを学び、実践していた。岸尾さんは「ちょっと汗ばむくらいの心地よい運動がいいと思う。お話しながらできるくらいがいい。組み合わせ30分くらいできるのが理想ですね。体のどこを伸ばすか理解しながらやるのが効果的です」と話し、質問にも丁寧に答えた。午後は尾頭地区で教室を開いた。
松場富二子さん(68)は「このような機会があればみんな一緒にできるので良いですね。知らなかった体操を知り、こうすればいいんだということが分かりました」と話していた。
(2017年6月23日付紙面より)
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東公司さんが熊野速玉大社へ
紀宝町鵜殿の東公司さんは19日、「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈(おとう)祭り」が昨年、国の重要無形民俗文化財に指定されたことを祝い、「御旅所神事」の模型を新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)に奉納した。
東さんは昨年4月に御船祭(みふねまつり)で使用される「神幸船(しんこうせん)」「諸手船(もろとぶね)」「早船(はやぶね)」の3隻、9月に「神馬(しんめ)渡御式」、「神輿(みこし)渡御式」の模型を奉納しており、今回で速玉祭の主要部の模型が全てそろった。
昭和8年生まれで元建具職の東さんは、退職した70歳ごろから趣味で模型を作り始めた。昨年9月に奉納した作品同様に上野宮司から依頼を受けて制作。お供えの品、たいまつなども忠実に再現し、使用されたスギは枝を一度枯らしてから色づけするなど細部までこだわり、祝詞や石塚などの文字は上野宮司が書き入れている。
東さんは「制作期間は材料の調達からすると半年以上。人形の顔などの細かな作業が、一番苦労した。年を取り手が震えるようになってきたから、うまいこといかんわ。1、2年早く、手の震えの少ないうちにやっていたら」と笑顔で話した。
上野宮司は「杉の仮宮の内部の見えない所にもスギを使うなど忠実に再現され、芝の代わりに砂利を敷き詰めてくれるなど、お祭りの雰囲気が出ている。今回奉納されたことによって一連の大作は完了し大変うれしく思うと同時に、感謝申し上げます。模型の見学に関しては、授与所の神職にお尋ねください」と話した。
(2017年6月21日付紙面より)
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拉致被害者の蓮池薫さん講演 (新宮市 )
新宮市と市人権尊重委員会・市教育委員会は18日、北朝鮮拉致被害者の一人である蓮池薫さんを招いた講演会「夢と絆~北朝鮮での24年、そして今~」を同市の蓬莱体育館で開いた。来場者約1000人が、拉致の実態に耳を傾けた。
蓮池さんは、中央大学法学部3年だった1978年7月31日夕刻に、出身地の新潟県柏崎市の海岸で現在の妻とデート中に拉致された。
北朝鮮内では、工作員教育を受け、日本語教育や翻訳を任された。拉致から約2年後に妻と再会、結婚。子どもを授かったものの、朝鮮人として暮らしていることなどから日本語は教えず、祖父母は全員亡くなったと言い続けた。「この子は、この国でこのまま誰にも知られることなく生きていくんだ」という思いがよぎったという。
しかし、ソ連の崩壊に伴って、北朝鮮情勢は大きく変わり、日本から経済支援と植民地支配の賠償を得るため、蓮池さんに帰国の話が持ち込まれた。北朝鮮で家族や日本の調査団と面会するにあたり、拉致を隠す偽のシナリオを教え込まれ、中流階級のマンションにも引っ越したが、当時の最高指導者・金正日が拉致を認めたことで帰国に変更。2002年、家族と24年ぶりの再会を果たした。ふるさとに帰り、これまで抑えていた思いがわき上がったという。
「拉致で夢と家族との絆が奪われた」と話す蓮池さん。今なお北朝鮮内には拉致被害者がおり、恐怖と絶望感を抱きながら助けを待っていると話す。「これから何とかする、頑張っていますではなく、解決に向けて進めてほしい」と願った。
蓮池さんは1957年生まれ。現在、新潟産業大学経済学部の准教授を務める。帰国後、新潟産業大の非常勤講師として働くかたわら、2005年に中央大に復学した。以来、拉致問題に関する書籍を執筆している。
(2017年6月21日付紙面より)
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豪華客船「ぱしふぃっくびいなす」(全長約183㍍、総排水量約2万7000㌧)が18日午前9時30分ごろ、新宮市三輪崎の新宮港に入港した。観光客約270人が熊野の地を堪能し、同日午後6時に出港した。
クルーズ名は「南紀・南房総クルーズ」(3泊4日)。神奈川県横浜市を出発し、新宮、千葉県館山市を経由して横浜へ戻る。歓迎セレモニーで田岡実千年市長は「熊野は魂の故郷としても知られています。今年は熊野那智大社御創建1700年の節目を迎えました。歴史と文化を堪能していただけたら」と話した。
岸壁では平安衣装をまとった女性が出迎え、記念バッジをプレゼントした。新宮市と那智勝浦町の地元特産品を販売する露店も並び、にぎわった。出港時は、地元太鼓グループ「熊野水軍太鼓」の演奏で見送った。
(2017年6月21日付紙面より)
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大辺路街道踏破ウオーク (串本町 )
串本町和深~田並で11日、第7回大辺路街道踏破ウオークがあり、19人が世界文化遺産「新田平見道」「富山平見道」を含む古道を歩き抜いた。
串本アウトドアフェスティバル実行委員会主催。熊野古道大辺路の世界文化遺産追加登録を記念して昨秋にJR紀伊田辺駅を起点にして始まったシリーズウオークで、田辺駅~朝来駅、朝来駅~冨田駅、富田駅~三ケ川、三ケ川~周参見駅など回を重ね、第7回目にしていよいよ串本町域の同遺産を巡るに至った。
この日はJR和深駅を起点、同田並駅を終点にして踏破に臨んだ。ガイドは熊野古道大辺路刈り開き隊の上野一夫隊長ら3人が担当。出発にあたり和深在住の岩本立彦さんから和深の由緒について解説を受け、本州におけるサツマイモ栽培の発祥地があることなどを確かめつつ、大辺路踏破に臨んだ。
平見は地質的には海岸段丘を指す字名で、今回の大辺路ルートは複数の平見を経由する形で通っている。うち、保存状態がよく世界遺産に追加登録されたのが上記2カ所。新田平見道は石段や石畳が残る道、富山平見道も往時の石積みがあり、多雨下でも容易に道が損なわれないよう工夫された往時の人々の知恵や沿道の文化について適時解説を受けながら歩き、田並駅を目指した。
今回のウオークは同委員会主催の春~初夏ウオーク第6弾(最終)にあたり、大辺路踏破ウオークの第8回は今秋に行われる予定。
(2017年6月21日付紙面より)
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県高校総体空手道競技
ホップリーグサッカー東牟婁ブロック大会
プレイベント企画考える (市民ワークショップ )
新宮市教育委員会文化振興課は4日、新宮商工会議所で文化複合施設周知活動プレイベント実行委員会の第1回市民ワークショップ「プレイベントをしよう!」を開いた。17人が参加し、アイデアを出しあった。
平成33(2021)年度開館を目指して文化複合施設の建設が進められている。これに先駆け、市教委は株式会社シアターワークショップ(伊東正示代表取締役)支援のもと12月までにワークショップ4回と講座3回を開き、プレイベント実行委員会を立ち上げる予定だ。今回はイベントの草案としてアイデアを出し合い、内容を絞り込んだ。7月23日(日)の第2回から具体化していく。
参加者は3班に分かれて、開館前から開館後も継続して情報発信できることを条件に企画を考案した。各班は広報隊の結成や人材発掘コンテスト、オリジナルヒーローショーなどを企画し発表した。結果は3班のアイデアを混ぜ合わせることになった。
伊東さんは「どれも大変面白いアイデア。力を合わせて活動していこうという機運が高まるのはいいこと。これから盛り上がっていくと思う」と話した。
(2017年6月7日付紙面より)
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市野々と八反田で避難訓練 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の市野々区と八反田区で4日、土砂災害に備えた避難訓練があった。市野々区の自主防災組織(太田博久会長)をはじめ、町や消防、警察関係者ら59人が参加し、両地区の住民65人が町立市野々小学校体育館に避難した。
平成23年に起きた紀伊半島大水害で地域が大きな被害を受け、平成26年から避難訓練を始めた。当初は市野々単独で行っていたが、27年は井関と八反田が加わり、28年から市野々と八反田で訓練に取り組んでいる。
訓練は、24時間雨量で200㍉以上の降雨を想定して行われた。午前9時に避難準備の放送が流れ、その30分後に避難勧告が発令された。住民らは市野々小学校に避難した。関係者は避難者を誘導し、避難困難者を車で迎えに行くなどの支援も行った。体育館内では、町職員が簡易トイレ作りや非常食の調理を実演した。
市野々から避難してきた山田英子さん(44)と息子の翔太君(8)は「5分ほどで避難できました。自分たちの力で逃げられるようにと訓練に参加しました。早めに逃げることと、事前の準備が大切。家庭でも、水の用意や懐中電灯や携帯電話のバッテリー充電などを心掛けています」と話した。
市野々区長でもある太田会長は今回の訓練に「想像していたよりもお年寄りの参加が多い。毎年実施して防災意識を高めていき、今後の課題を見つけたい。自主防災組織から意見も出るので、行政や消防と相談して今後の展開を検討したい」と話した。
(2017年6月7日付紙面より)
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シイラなどの釣果を競う釣り大会「第22回潮岬オフショアトーナメント」が4日、串本町の有田港を拠点にして開かれた。今回も主に近畿~中京圏の中学生以上80人がチャーターボートで沖合に出て挑戦。シイラの部は釣果がなく、他魚の部は奈良県上牧町から参加した國分武士さんが5・10㌔のブリを釣り上げて優勝した。
この大会は同トーナメント実行委員会(宇井晋介実行委員長)主催。船上からのルアーキャスティングやジギングによる釣果を競う内容で年1回、6月第1日曜日を基準にして開かれている。関西では特に歴史のある釣り大会の一つとして愛好者に認知され、根強い挑戦を集めている。
今回もシイラの部と他魚の部(各1~5位入賞)を設け、他魚の部は総合順位に加えて珍魚賞やレディース賞(各上限3人)も取り入れて入賞の幅を広げた。参加者は実行委が手配したチャーターボートに分乗して出港し、同港沖合で午前6時~正午の6時間にわたって競技に臨んだ。
競技終了後の検量でシイラの釣果報告はなく、宇井実行委員長は「天候には恵まれたが今季は黒潮が遠く離れていて、かなり沖まで出たボートもあったようだがそれでもシイラには当たらない結果になった」と状況を分析した。他魚の部の入賞魚はブリ、マダイ、マハタ。21人が検量に臨み、珍魚関係ではニザダイ、エビスダイ、ホウキハタが入賞魚となった。
検量後は串本海中公園センターレストラン「アクロポーラ」で表彰式を開いて各入賞者の健闘をたたえた。シイラの部のトロフィーは同実行委員会預かりとし、賞品はお楽しみ企画のじゃんけん大会の景品に加えて参加者に贈り、大いに盛り上がったという。
(2017年6月7日付紙面より)
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田辺市本宮町の熊野本宮大社で6日、「梅の日記念式典」が営まれた。梅産地の各団体でつくる「紀州梅の会」(会長・真砂充敏田辺市長)の会員ら約80人が参列し、豊作と業界の発展を祈った。
1969年に設立された同会は、県内の産地の首長や生産者組合らで組織。2006年に毎年6月6日を「梅の日」と定め、みなべ町の須賀神社、京都の上賀茂神社と下鴨神社にも梅を奉納している。東京などでもさまざまなキャンペーンを催し、PRしている。
本宮大社の式典では、祝詞奏上の後、九鬼家隆宮司と参列者たちが神前のたるに約30㌔の南高梅や塩を入れる梅漬けの儀を行い、みこが神楽を奉納した。この日漬けられた梅は、紀州梅の会がいったん持ち帰り、梅干しとして完成させた後、10月10日(火)にあらためて同社に奉納する。
九鬼宮司は「しっかりと雨が降り、梅の木の根に染み渡って木が育ち、すばらしい梅の実が収穫できることを祈念します。全国津々浦々に南高梅の素晴らしさを知っていただければ」。
紀州田辺梅干協同組合の中田吉昭理事長は「今年は5月の雨不足で成長が遅れています。梅が全国のお客さまの健康のお役に立つことを祈っています」と話していた。
梅の日は1545年6月6日、雨が降らず人々が困っていたことを知った後奈良天皇が賀茂神社の例祭に梅を奉納して祈ったところ、大雨が降りだし、五穀豊穣(ほうじょう)をもたらしたとの故事にちなむ。
(2017年6月7日付紙面より)
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紀宝空手スポーツ少年団
高田川などで太公望
熊野地方の熊野川や古座川、太田川流域で1日、アユ漁が解禁された。この日を待ちわびていた太公望たちが、夜明けとともに釣り糸を垂らした。
熊野川漁業協同組合は今年、熊野川各支流に稚魚を約4・1㌧放流している。内訳は▽高田川700㌔▽赤木川1200㌔▽大塔川850㌔▽四村川800㌔―など。組合は「今年は例年より天然遡上(そじょう)が多い。四村川と赤木川で良い形のアユが見られると聞きました」。
新宮市高田の高田川では初日、約20人の釣り人が川に入った。午前5時から8時30分までに15~18㌢のアユを13匹釣り上げていた瀬田貴文さん(37)は「アユはたくさんいますが、今日は水量が少ないですね」。
高田川は2011年9月の紀伊半島大水害で川底が激変し、稚アユの遡上が減ったことから、組合は対応策として昨年10月、川内に初めてアユの産卵場を設置。卵を持ったメスとオスの成魚合わせて約4000匹を放流した。高田川監視員の稲生達雄さん(57)は「アユの数は去年より確実に多い。今後もっと良くなっていくと思います」と話していた。
(2017年6月2日付紙面より)
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歯と口の健康週間を前に (太地町 )
太地町の町立くじらの博物館で1日、飼育するクジラの歯磨きが始まった。「歯と口の健康週間」(4~10日)にちなんで毎年行われているイベントで、11日(日)まで。
コビレゴンドウ、オキゴンドウ、ハナゴンドウの3頭が口を開けて並び、飼育員がブラシで歯を磨いた。
クジラの歯は食性によって違い、コビレゴンドウは上下のあごに約30本、ハナゴンドウは下あごのみに約10本、オキゴンドウは上下で約40本あるという。かみ砕く臼歯はなく、餌を捕まえて飲み込む。学芸員の稲森大樹さん(32)は「クジラ、イルカの歯は面白い。近くで見ることでクジラへの興味を持ってもらい、歯磨きの大切さも学んでもらえればうれしい」と語った。
歯磨きを体験した同町の大石遥斐君(5)は「楽しかった。うまく磨けたと思います。自分でも歯磨きを続けます」と話していた。
1日3回実施する。問い合わせは同博物館(電話0735・59・2400)まで。
(2017年6月2日付紙面より)
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町民生児童委員総会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町民生児童委員協議会(岡本美智子会長、委員56人)は5月31日、町福祉健康センターで平成29年度総会を開いた。昨年度の事業報告と今年度の計画が上程され、出席した委員36人から承認を受けた。
開会のあいさつで岡本会長は「住民から寄せられる相談も複雑かつ多様化している。横の連携を密に、共に活動し育つことが力量を深める。私たちは行政の協力者であり、住民の代弁者。安全で安心できる福祉と守られた人権の町づくりのために、住民の心のよりどころになれるよう支え合っていきたい」と協力を求めた。
寺本眞一町長は「全国で児童の虐待や放置、少年犯罪の多発など社会や家庭の子育て機能が低下し、子どもとその家族を巡る問題が深刻化している。福祉の向上と子どもたちのために、さらなる協力をお願いします」と話し、新温泉病院やクリーンセンターなど今後の町の取り組みにも触れた。
今年度は、民生委員制度創設100年記念全国大会が7月に東京で、和歌山大会が10月に和歌山市で催される。
(2017年6月2日付紙面より)
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串本ロイヤルで総会開く (串本町観光協会 )
串本町観光協会(島野利之会長、会員156人)が5月31日、串本ロイヤルホテルで平成29年度通常総会を開いた。高速道路延伸に伴う観光客の増加を見据え、地域資源の磨き上げと魅力発信の強化を今後の挑戦課題として強く意識しつつ本年度の事業計画を固めた。
前年度は従来の諸事業に加え、橋杭海水浴場のアウトドアレジャー拠点化による3シーズン活用の素地構築や各種体験メニューをアピールする企画「自然体験まつり」の実施など、今後に向けた取り組みにも力を入れた同協会。
その成果を持って本年度の方向性を決める通常総会を迎え、島野会長は「体験型、滞在型の観光にもっと力を入れる必要がある。串本町が持ち得るもの全てを磨き上げ、魅力をお届けしてたくさんの方に来ていただけるよう頑張らなければならない」と思いを掲げ、古座観光協会や商工会青年部、町や県、会員や町民らが一体となって取り組むことや今後の新たな試みへの協力を求めるなどした。
来賓を代表して田嶋勝正町長は、高速延伸の見通しを伝えて開通後に増える旅客をいかに地域経済につなげるかが重要だと提言。前芝雅嗣県議会議員も串本町の特徴を生かした誘致に励んでほしいと期待を寄せ、両者とも力を合わせて頑張りたいと歩み寄った。児玉征也東牟婁振興局局長や濵地弘貴産業課長も列席した。
続く議事では事業関係の諸議案を審議し承認した。役員改選はなし。本年度事業計画では各地域資源に応じた具体的な集客活動を重視し、関係イベントについては▽串本まつりの開始を告げるイベント「海水浴まつり」の名称を「橋杭ビーチサマーフェスタ」に改め内容も一新する▽イベント「ラブ太平洋串本エギング大会」の予算を他の釣り大会にも振り分ける―などの点を確かめた。
(2017年6月2日付紙面より)
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