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2022年08月28日
1 未曽有の災害、忘れたらあかん
 紀伊半島大水害記念公園で清掃  (那智勝浦町 )

 当地方を襲った未曽有の大水害・紀伊半島大水害(2011年)から11年となる9月4日(日)に向け27日、那智勝浦町井関の紀伊半島大水害記念公園で、那智谷大水害遺族会の岩渕三千生(みちお)代表と地元建設業有志ら約30人が慰霊碑の清掃や周辺の草刈りに取り組んだ。清掃後、岩渕代表は「今年も清掃活動を行わせてもらった。どうか見守っていてほしい」と報告し、慰霊碑に手を合わせた。

 清掃は、水害発生当日の追悼供養や慰霊祭を前に毎年実施する恒例行事。なお、今年の慰霊祭(4日正午~)は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から式典は中止とし、岩渕代表と堀順一郎町長による代表献花のみの予定となっている。

 この日、参加したのは▽㈱庵野組▽井筒建設㈱▽カミジ技建㈱▽木原造林㈱▽大和建設㈱▽岡山組▽㈱海邊組▽㈱川合組▽㈲崎建設▽田中建設㈱▽㈱下山組▽㈱泉組▽㈱果無建設▽㈱松原組▽㈱オカダ―の15社。草刈り機などを手に清掃活動に汗を流した。

 岩渕代表は参加者らの協力に感謝を伝え「災害を忘れたらあかん。未曽有の災害を後世に残すことが大事。清掃活動によって災害を思い出してほしい。これから台風も増える。あのような被害が二度と起こらないように、自分の身は自分で守るという気持ちを持ってほしい」と話していた。

 なお、同所では今年も4日未明、死者・行方不明者と同じ数の29個のLEDキャンドルをともすが、新型コロナウイルス感染状況を鑑み追悼供養は中止とする。

(2022年8月28日付紙面より)

慰霊碑を清掃する岩渕三千生代表=27日、那智勝浦町井関
有志ら約30人が清掃活動に参加した
2022年08月28日
2 力作250点を審査
 新宮市観光フォトコンテスト  

 新宮市観光フォトコンテストの審査会が26日、新宮市春日の春日隣保館であった。9人の審査員が80人から寄せられた力作250点を厳正に審査した。入賞者の表彰式を9月9日(金)に予定しており、入選作品は市観光カレンダーやパンフレットなど市のPRに使用される。

 市観光カレンダー製作実行委員会が主催する事業で11回目を数える。今回はテーマを「新宮が魅せる様々(さまざま)な風景(カオ)」とし、一般の部と学生の部(高校生以下)に分けて作品を募った。一般の部には54人から191点が、学生の部には26人から59点の応募があった。

 審査員は、今年新たに熊野速玉大社の上野顯宮司を迎え、田岡実千年市長、実行委員長の山本大輔・市観光協会事務局長、児嶋毅さん(審査委員長)、杉本光朗さん、垣本正道さん、堀幸義さん、西和美さん、市秘書課の廣井芳美・広報広聴係長の9人が務めた。

 熊野速玉大社や神倉神社、熊野川など、市内の四季折々の情景や植物、祭り・イベントの様子などを収めた力作の数々を審査。新型コロナウイルス感染予防のため手袋を身に着け、気に入った作品にシールを付けていった。

 山本実行委員長は「今回は審査に当たり、上野宮司にお越しいただいた。新しい目線で審査いただければ」。

 田岡市長は「コロナ禍ではあるが今回もたくさんの応募を頂いた。市においてはウィズコロナ、アフターコロナに向けて観光をしっかりとやっていきたい。作品は市のPRのために有効的に使用させていただきたい」とそれぞれあいさつした。

(2022年8月28日付紙面より)

フォトコンテストの入賞作品を選ぶ審査員ら=26日、春日隣保館
2022年08月28日
3 心を込めて和菓子届ける
 鵜殿地区配食サービスボラが友愛訪問  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿地区で配食サービスを行うボランティアグループ「鵜殿地区配食サービスボランティア」(田中敦子代表)は27日、年に1回の「友愛訪問」を実施。サービス利用者36人に和菓子セットを届けた。

 町内では鵜殿地区配食サービスボランティアとサークルほほえみが配食サービスを担っており、毎月2回、町内の希望者に手作り弁当を届けている。

 毎年8月は配食がない代わりに「友愛訪問」として、普段、利用者と顔を合わせない調理ボランティアも利用者宅を訪問してお菓子などを配っている。今年は、5日に「サークルほほえみ」の調理ボランティアと配達ボランティアが担当区域の利用者88人に届けた。

 鵜殿地区配食サービスボランティアは普段、会員が調理し、老人クラブ「讃寿(さんじゅ)会」も協力して利用者宅に配っている。この日は同ボランティアの6人が町福祉センターに集合後、手分けして各利用者宅を訪問した。

 田中代表は小阪利代さん(89)宅を訪れ「元気そうですね。暑い日が続いているので気を付けて」と声をかけた。小阪さんは「ありがたいね」と笑顔を見せていた。

 両グループでは、調理と配達のボランティアを募集しており、問い合わせは町社会福祉協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2022年8月28日付紙面より)

利用者に和菓子を届ける=27日、紀宝町鵜殿
2022年08月28日
4 自衛隊フェスタが盛況
 くまの艦展示、売店も  (新宮市 )

 自衛隊サマーフェスタ2022in新宮が26日と27日、新宮市佐野の新宮港第3岸壁で開かれた。多数が訪れ、海上自衛隊の護衛艦「くまの」や航空自衛隊の地対空誘導弾ペトリオットを見学したり、売店でレトルト「海軍カレー」の購入を楽しんだりした。陸上自衛隊や新宮警察署による車両展示もあった。

 「くまの」は内部の一般公開はなく、岸壁からの見学のみだった。空自のペトリオットは27日のみ展示。陸自は26日に高機動車、27日は軽装甲機動車も加えて展示した。新宮署は白バイ、パトカー、事故処理車を並べた。売店ではレトルトカレーのほか、自衛隊のTシャツやタオル、帽子などが置かれていた。

 岸壁では来場者が「くまの」を単体で撮影したり、一緒に記念撮影したりする姿があった。陸自や警察の車両は、来場者が乗り込むなどして、感触を確かめていた。レトルトカレーは艦ごとのいろいろな「海軍カレー」のほか、陸自の複数の基地のカレーもあり、それぞれ味や辛さが違うとあって、幾つも買い求める来場者もいた。

 自衛隊の制服を着て記念撮影できるコーナーもあり、親子連れが子どもに制服を着せて撮影を楽しむ姿が見られた。「くまの」のシールや缶バッジ、コースターなどが当たる、子ども限定のガラガラ抽選もあった。

 那智勝浦町市野々から訪れた50歳代男性は「くまのの名が付いているから、特別と思い見に来た。(ステルス型なので)今までのデザインと違い、異様な感じを受ける。早くに新宮に来てくれたので良かった」と話した。

(2022年8月28日付紙面より)

護衛艦「くまの」の見学に大勢が訪れた=27日、新宮市佐野の新宮港第3岸壁
レトルトの「海軍カレー」を買い求める
2022年08月28日
5 お盆に多数来館  1週間で1万人超  (くじらの博物館 )
2022年08月28日
6 職員名乗る不審な電話相次ぐ  還付金詐欺に注意を  (新宮市 )
2022年08月28日
7 トマト? カボチャ? 違います  西さん宅のオレンジナス  (那智勝浦町 )
2022年08月28日
8 巨大すごろくやメダカすくい  小学生たちが夏祭り  (那智勝浦町 )
2022年08月28日
9 オリンピック出場を目指す  高田煕さん、レスリング優勝を報告  (御浜町 )
2022年08月28日
10 補正予算など16議案上程  第3回定例会が開会  (御浜町 )
2022年08月28日
11 参拝者が静かに手を合わす  横手延命地蔵尊で地蔵盆  (紀宝町井田 )
2022年08月28日
12 県が「林地開発」との見解示す  第4回鮒田区環境防災会議  
2022年08月09日
13 貴重な生原稿、見つかる
 中上健次顕彰委員会に寄贈  (新宮市 )

 中上健次顕彰委員会はこのほど、新宮市名誉市民で芥川賞作家の中上健次(1946~92年)の生原稿の寄贈を受けた。6日、同市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で発表があり、故人の妻のかすみ(紀和鏡〈きわ・きょう〉)さん、長女の紀さんは寄贈者に対し「大切に取ってくださっていてありがたい。心から感謝したい」と話した。

 寄贈を受けたのは、中上初期の小説「修験」の直筆生原稿。雑誌「文芸」(74年9月号)初出、「化粧」(78年3月、講談社)に収録されている。原稿用紙に書かれたものは数が少なく珍しい資料であるとともに、同顕彰委員会で所蔵するもののうち2番目に古い資料となる。同顕彰委員会では現在、約100点の作品(コピー含む)を所蔵しているという。

 寄贈者は東京都在住の長谷川阿貴(あき)さん。父の故・川西政明さん(1941~2016年)が所蔵していたもので、川西さんは大学卒業後に河出書房新社へ入社。72年に退社し文芸評論家として活躍した。中上に関する記述としては「中上健次を読む」(「本を読む 同時代の作家に関する十四章」82年、集英社)、「安部公房から中上健次まで」(「昭和文学史 下巻」2001年、講談社)がある。

 かすみさんの元に長谷川さんから生原稿を所有しているとの文書が届いたことを機に寄贈の運びとなった。原稿は400字詰め原稿用紙20枚分。なお、川西さんが中上を担当していたのか、またなぜ原稿を所有していたのかについては不明とのこと。

 冒頭は万年筆だが途中からはボールペンで書かれていることから、かすみさんと紀さんは「途中でインクが切れたのだと思う。1日で仕上げた原稿では」と推測する。

 当時は出版社によっては原稿が戻ってこないケースもあり、中上が没後30年を迎える節目の年に原稿の発見に至ったことに対してかすみさんは「いろいろな意味で貴重な発見。作品を振り返るきっかけにもなった」と感謝。

 顕彰委員でもある文芸評論家の高澤秀次さんは「『修験』は中上の最初の短編集『化粧』の冒頭を飾る短編。『化粧』は『熊野集』や『千年の愉楽』にもつながる実験的な試みが見られる短編集となっている。紀州の風土も見え隠れする。そんな生原稿が発見されたことは価値があることだと思う」と話していた。

 なお、原稿は同施設内市立図書館「中上健次コーナー」で、秋ごろの公開を予定している。

(2022年8月9日付紙面より)

短編小説「修験」の生原稿が見つかった=6日、新宮市の「丹鶴ホール」
原稿の解説をする(左から)高澤秀次さん、中上かすみさん、中上紀さん
2022年08月09日
14 演奏や紹介で一体感を共有
 創立65周年記念コンサート  (串本分屯基地 )

 航空自衛隊串本分屯基地(中津洋紀司令)の創立65周年記念コンサートが7日に紀南文化会館=田辺市=であり、約900人が中部航空音楽隊(五味渕敦隊長)による演奏などを通して一体感を共有した。

 1957年4月の空自9082部隊展開を創立として歴史を紡ぐ同基地。現在は太平洋方面の対空警戒監視や災害対応を主任務とし、現在65周年の節目を迎えている。

 地域との縁も重んじ、新型コロナウイルスの情勢で最近は休止しているが平年は年1回の一般公開などを実施し、祭事や訓練、交通安全啓発など地域行事へも積極参加。これらつながりを感謝の思いを持って確かめる機会としているのが5年周期で取り組む創立記念事業となっている。

 この日開いたコンサートは式典(今後実施の見込み)と対で定例化している行事で、静岡県浜松市を拠点とする同音楽隊が出演。同基地の招待者と一般の事前申込者が来場し、2部構成で8曲、アンコールに応えて2曲を鑑賞した。

 同基地はコンサートと併せて活動紹介ブースも設け、同基地の軽装甲機動車など装備品や航空自衛隊の任務詳細などを隊員の適時解説を交えて伝えるパネル展示、航空機関係のポスター・フォルダーの進呈で来場者との接点を重ねた。自衛隊和歌山地方協力本部もブースを設け、ミニ制服試着体験やイベント紹介(8月26、27日に新宮港で開く自衛隊サマーフェスタ<護衛艦くまのの寄港など>の宣伝含む)などで接点を後押しした。

 同基地招待で来場し、代表して同音楽隊に花束を贈って感謝した県立串本古座高校吹奏楽部の深石みどりさん(2年)は「想像を超えて圧倒されるすごい演奏で、ソロ演奏もかっこ良かった。自分たち(=同部)は少人数なので、迫力を出すために圧倒するような演奏を心がけたいと思いました」とコメント。会場受付で来場者を一通り出迎えた中津司令は「65年間、串本の地で任務に当たれたのは地域皆さまの協力あればこそのたまもの。今後も地域と協働し、国民の安全安心のための活動をしていきたい」とこのコンサートに寄せる思いを語った。

(2022年8月9日付紙面より)

中部航空音楽隊を招いて開いた串本分屯基地創立65周年記念コンサート=7日、紀南文化会館
来場者を迎える中津洋紀司令(左)
コンサートと併せて開いた活動紹介ブース
2022年08月09日
15 土砂災害の学び深める
 恒例の夏休み企画14日まで  (土砂災害啓発センター )

 那智勝浦町市野々の和歌山県土砂災害啓発センター(稲田健二所長)は14日(日)まで、小学生以上を対象とした夏休み企画を開催している。事前予約が必要な「砂防えん堤の見学と石積み体験」と「雲の模型の製作ワークショップ」に加え、随時実施している「土石流について学ぼう」の三つの企画が用意されている。

 同センターは毎年、内容を変えながら夏休み企画を実施。近年、全国各地や県内で発生している土砂災害について専門知識を持った職員が詳細などを解説する。

 「砂防えん堤の見学と石積み体験」では、同センター近くにある砂防えん堤「鳴子谷川1号堰堤」を見学し、えん堤で用いられる工法である石積みの施工体験ができる。14日までの期間、連日午前10時30分から実施。定員は10人。

 「雲の模型の製作ワークショップ」は、雲を分類した10種類の模型を製作するもの。気象予報士の資格を持つセンター職員が解説し、実物の転倒ます型雨量計を使って、雨や雨の観測についての説明も行われる。実施日は11日(木・祝)、14日で、いずれも午後1時から90分程度。小学高学年以上が対象で、小学生の場合は保護者同伴が必要。定員は5組。

 期間中に申し出があれば、随時実施する「土石流について学ぼう」では、土石流の様子や砂防えん堤の効果が理解できる土石流模型装置を使用して、実験を行う。

 センター内には同町井関在住で紀伊半島大水害語り部の防災士・久保榮子さんの体験紙芝居や土砂災害の実例など解説をしたパネル、小中学校における防災学習感想文などの展示もある。

  □     □

■初日の様子は



 初日となった6日午前には太地町立太地小学校に通う花村瑛斗君(6年)と森栞那(かんな)さん(2年)が「砂防えん堤の見学と石積み体験」「土石流について学ぼう」に参加した。

 同センターの筒井和男さんが、2011年に甚大な被害を発生させた紀伊半島大水害や各地で起きた土砂災害を動画や写真で説明し、砂防えん堤の効果を伝えるために土石流模型装置で実験した。

 実際に砂防えん堤を見学後、えん堤に用いる工法を学ぶために再びセンターへ。2人は修景工模型に、発泡スチロール製の石とコンクリートに見立てたクッション材を置きながら、石積み体験に取り組んだ。最後は工事看板に自身らの名前を書き、記念撮影をして体験は終了となった。

 花村君は「砂防えん堤がないと本当に怖いと思った。いろいろな対策をしていることや石の積み方などもよく分かりました」と笑顔で語った。

 筒井さんは「土砂災害の危険性や砂防えん堤の効果を知ってもらうとともに、土砂災害を引き起こす雨や気象にも興味を持っていただけたら。お気軽にご参加ください」と話している。

 申し込みは名前(ふりがな)、連絡先、希望イベント、日程、人数を記入し、FAX(0735・29・7534)または、メール(e0806041@pref.wakayama.lg.jp)で申し込む。問い合わせは土砂災害啓発センター(電話0735・29・7531)まで。

 雨天時はセンター内のみでの説明となり、大雨警報などが発表された場合は中止となる。

(2022年8月9日付紙面より)

石積み施工体験に取り組んだ参加者=6日、那智勝浦町の和歌山県土砂災害啓発センター
きいちゃんも登場し記念撮影
2022年08月09日
16 2年連続関西大会へ 新宮高校吹奏楽部が快挙 (新宮市)

 新宮市の県立新宮高校吹奏楽部(亀谷覚史顧問、尾鷲心部長)が、6日に和歌山市で開かれた第58回和歌山県吹奏楽コンクール高校小編成部門で金賞を受賞。2年連続で県代表に選出され、20日(土)に京都コンサートホール(京都府)で開催される関西大会へ駒を進めた。

 部員たちは6日夜、新宮高校に帰校後に結果発表を受け、これまで一緒に音楽を作り上げてきた仲間やOB・保護者らと喜びを分かち合った。

 演奏曲は「生命(いのち)のアマナ~ウインド・アンサンブルのために~」。新型コロナウイルス感染拡大の世情を受けて作曲された曲で、不条理に立ち向かって未来を切り開く姿、命の尊さや生きることの美しさを表現している。

 尾鷲部長は「体調不良でコンクールに出場できなくなった部員から『かわいい後輩たちともう一回一緒に演奏したいから、関西大会に連れて行って』と言われ、約束を果たせて本当に良かった」。

 亀谷顧問は「今年は新型コロナで思うように練習もできず、しんどいことも多かったが、ステージ上で音楽を心から楽しむ部員たちの姿に感動した。2年連続の関西大会出場は、創部以来初では。和歌山県人として、いい音楽を届けたい」と涙をにじませて話していた。

(2022年8月9日付紙面より)

結果発表を受け笑顔の部員たち=6日、新宮市の県立新宮高校
2022年08月09日
17 没後30年、中上健次を語る①  熊野大学で講師陣ら  (新宮市 )
2022年08月09日
18 夏の一夜に思い出づくり  わかば保でお楽しみ会  (那智勝浦町 )
2022年08月09日
19 対策施しフラワーアレンジメント  坂下富貴子さんが指導  (太地町社会福祉協議会 )
2022年08月09日
20 10人が姿勢学び座禅組む  「くまっこ」夏休み特別企画  (新宮市熊野川町 )
2022年08月09日
21 棚田にかかしが登場  丸山千枚田に並ぶ  (熊野市 )
2022年08月09日
22 最少人数で金賞、県代表に  3年ぶり「東海吹奏楽コンクール」へ  (矢渕中吹奏楽部 )
2022年08月09日
23 お悔やみ情報
  
2022年08月07日
24 「没後30年の中上健次」 4年ぶり、熊野大学開講 (新宮市)

 熊野大学が主催する2022熊野大学夏期特別セミナー「没後30年の中上健次」が5日夜、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」を舞台に開講した。全国各地から集まった中上文学ファンら約150人が参加。6日までの2日間、中上を直接知る講師陣の講演などを通して中上の軌跡や近代文学の歩みなどに触れる機会とした。

 「試験もない、校舎もない、校則もない。誰でもいつでも入学でき、卒業は死ぬ時」という熊野大学は1990年、中上(1946~92年)によって設立。中上の逝去後は、遺志を受け継いだ有志たちが中心となって活動を続けている。

 中上が亡くなった月でもある8月のセミナーには例年、墓参りを兼ねて全国から多くの中上文学ファンが当地方を訪れるが、2019年は台風接近のため急きょ中止に。おととし、昨年は新型コロナウイルス感染拡大のため中止となっていた。

 没後30年を迎える今年の夏期特別セミナーは、「中上健次コーナー」擁する市立図書館が所在する「丹鶴ホール」で開催。同施設オープニングイヤー連携事業と位置付けて実施される運びとなった。

 今セミナーでは▽いとうせいこうさん(作家・クリエイター)▽奥泉光さん(作家)▽紀和鏡さん(作家)▽高澤秀次さん(文芸評論家)▽辻本雄一さん(市立佐藤春夫記念館長)▽中上紀さん(作家)▽松浦寿輝さん(作家・詩人)―らが講師を務めた。

 開講に当たり松本巌理事長があいさつ。「中上は死ぬまで熊野で生きる人間の魂を発表し続けてきた」と紹介し、同大学設立の経緯などを振り返るとともに関係者らの協力に感謝を伝えた。

 速水盛康教育長は「地域の誇りとして、同時に大きな存在感があったと思う。講座や講演を通してこのホールから発信していただけることに敬意を表したい」とあいさつした。

 セミナーは中上の長女・紀さんの講演「30年経(た)って問いたいこと」で幕を開けた。紀さんは中上が同大学を設立した当時のことや父、家族の思い出などを回顧し「私にとって、熊野、同大学は父に会う場所であるとともに、父が守ろうとしていたもの、抱いていた志を再確認するための場所」。

 父の死を経て、また同大学への参加を通して「父は多くの宿題を残して卒業していった」とし「私に使命があるとすれば、この空間を継続し、物語や生き方を理解して伝えていくこと」と述べた。

 紀さんは留学時代に父からの手紙に返事をすることはあまりなかったと振り返り「遠く離れていても存在しているという絶対感があったが死んだことでその絶対感がなくなった」。

 父の死が文筆を志すきっかけとなったと述べ「父ならどう思うのかを考える。今でも父ならこうするのでは、と思う方向に進む自分がいる」と話していた。

(2022年8月7日付紙面より)

豪華講師陣が登壇した熊野大学夏期特別セミナーの様子。左はいとうせいこうさん、右は奥泉光さん=5日夜、新宮市の「丹鶴ホール」
中上紀さん
2022年08月07日
25 どんな昆虫がいるかな?
 宇久井ビジターで観察会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで7月31日、「身近な昆虫観察会」が開かれた。午前・午後の部で夏休み中の小学生ら19人が参加し、環境省自然公園指導員の浜際康太さんと昆虫採集を楽しんだ。

 同センターで8月30日(火)まで開催中の「昆虫企画展~むしのたべもの~」の特別プログラム。特定非営利活動法人 大杉谷自然学校主催。

 参加者たちは虫取り網や虫かごを手に、樹液の出る木や草むらを探索。草の表面に触れるように虫取り網を左右に振る「スウィーピング」、やぶなどをたたいて隠れていた虫を見つける「ビーティング」などの手法も学んだ。

 この日はカブトムシなどの甲虫が少なかったが、メタリックカラーがきれいなカナブンや寄生バチの一種であるミドリセイボウの他、ハラビロカマキリ、ショウリョウバッタ、エンマコオロギ、アオバハゴロモ、ジャコウアゲハなど14種類が見つかった。

 中口翔太君(神倉小5)は「虫が大好きで、虫取りのプロです。ウマノオバチの仲間は初めて見ましたが、好きなのはやっぱり甲虫」と話していた。

(2022年8月7日付紙面より)

昆虫採集をする参加者と浜際康太さん(右端)=7月31日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
ミドリセイボウ
ショウリョウバッタ
2022年08月07日
26 利用者に和菓子届ける
 配食ボラ「サークルほほえみ」  (紀宝町 )

 紀宝町内で配食サービスを行うボランティアグループ「サークルほほえみ」(森倉滿知子代表)は5日、サービス利用者に和菓子を届けた。

 配食サービスは、サークルほほえみと鵜殿地区配食サービスボランティアが毎月2回、町内の希望者に手作り弁当を届けている。

 配食が休みの毎年8月は「友愛訪問」として、普段、利用者と顔を合わせない調理ボランティアが利用者宅を訪問してお菓子を配っている。昨年は新型コロナウイルスのため取りやめたが、おととしは「絵手紙も届けよう」と町ボランティア市民活動センター「きぼらんせ」が企画し、「絵手紙サークルこんにち和」の協力を得て150枚を贈った。

 この日、「サークルほほえみ」は調理ボランティア11人が配達ボランティア7人の協力を得て、利用者88人に分担して届けた。

 和菓子を受け取った神内の岡﨑ふみゑさん(101)は「ありがとう」と笑顔で話し、趣味のカラオケに通えないと残念がりながらも「毎朝、屈伸運動していますよ」と元気な様子を見せていた。

 鵜殿地区配食サービスボランティアは27日(土)に同地区の利用者に届けるという。

 両グループでは、調理と配達のボランティアを募集しており、問い合わせは町社会福祉協議会(電話0735・32・0957)まで。

(2022年8月7日付紙面より)

配食サービス利用者に和菓子を届ける=5日、紀宝町神内
2022年08月07日
27 身近にあるもので工作
 地域ふれあいネットワーク  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町地域ふれあいネットワークは4日、同町の体育文化会館で「工作教室~身近なもので作って遊ぼう~」を開いた。町内から夏休み中の小学生20人が参加し、段ボールや卵パックなど、身近な素材を使って物作りを楽しんだ。

 同ネットワークは、共働き世代の増加などの環境の変化を受け、放課後や長期休暇中に子どもたちの居場所づくりをすることを目的に活動している。

 ナビゲーターの井藤朋子さんは「大人が『これを作りましょう』と指定するのではなく、自由に遊んでほしい」との思いの下、▽何を作ってもいい▽「何か」を作らなくてもいい▽どんなやり方も過ごし方も、自分で決めてやってみる。失敗もいい体験▽アイデアが浮かばないときや助けがほしいときは「誰か」に相談するのもいい―とルールを説明。

 子どもたちは早速気になる素材を集めてのりやテープで貼り合わせたり、段ボールや発泡スチロールで削ったりした。

 広沢興君(勝浦小6)は「キラキラの折り紙を使って竜を作ろうと思っていたけれど、うまくのりでくっつかなかった。家でもう少し頑張ってみる」。てこの原理でペットボトルキャップが飛び上がる「ジャンプマシーン」を作った橋本豊陽君(勝浦小1)は「最初からアイデアはあって、上手にできたと思う。友達のまねをしてマイクも作った」と話していた。

(2022年8月7日付紙面より)

どんな物を使おうかな=4日、那智勝浦町の体育文化会館
2022年08月07日
28 基本的な感染予防対策徹底を  お盆前に県民に呼びかけ  (和歌山県 )
2022年08月07日
29 最低賃金引き上げ求め答申  和歌山地方最低賃金審議会  
2022年08月07日
30 業績や事業を報告  ㈱キナンが近況説明会  (新宮市 )
2022年08月07日
31 勇気ある行動たたえる  夏山組と桝田さんに感謝状  (新宮市消防本部 )
2022年08月07日
32 思い込めた未完のお手玉  仕上げて福祉に役立てる  (那智勝浦町 )
2022年08月07日
33 感染防止対策の再徹底を  「BA・5対策強化宣言」を発出  (三重県 )
2022年08月07日
34 ハイレベルな戦い開幕  西日本大学女子ソフトボール選手権  (熊野市 )
2022年08月07日
35 元気よく「いらっしゃい」  井田保育所で夏祭り  (紀宝町 )
2022年08月07日
36 お悔やみ情報
  
2022年08月04日
37 高校生活に期待膨らませる
 新宮高校でオープンスクール  (新宮市 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で3日、オープンスクールがあり、新宮・東牟婁郡内の21校から中学生297人が訪れた。中学生たちは2グループに分かれて体験授業やクラブ体験に参加し、高校生活に期待を膨らませた。

 体育館では、広報委員会の伊藤志歩さん(2年)、冨田萌々花さん(同)、坂口りおさん(同)が動画で学校紹介。クイズも交え、4万冊超の蔵書がある独立した図書館や、創立120周年記念に改装したばかりの多目的食堂施設「リレー・スクエア」、夏バテ対策の食堂新メニューのしそジュース、焼きたてパンなどが買える購買部、多彩なクラブ活動などの魅力や特色を伝えた。

 中学生たちはそれぞれの希望に沿い、数学や英語、生物、物理、倫理、公共などさまざまな授業を受講。英語のコミュニケーションゲーム「Line up in Order」や、ペットボトルとガラス玉を使ったタマネギの細胞観察などで、高校の学びを体験した。

 参加した中学生たちは「『自由って最高』という面白そうなタイトルだったので倫理を受けたが、思っていたよりも難しく、高校ではこんなことを勉強するんだと分かった」「新宮高校がいいなと思っていて、生物の授業も楽しかった」「高校では吹奏楽部に入りたい。見学も楽しみ」などと話していた。

(2022年8月4日付紙面より)

広報委員会が学校紹介=3日、新宮市の県立新宮高校
生物の体験授業を受ける中学生
2022年08月04日
38 串本の海にじかに親しむ
 第46回マリンスクールで  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センターが1日にイベント「第46回マリンスクール」を開き、町内の小学5、6年生14人が同館職員と一緒に串本の海にじかに親しむ経験をした。

 海への理解と興味をより一層深めるとともにそのためのグループ活動を通して自主性と協調性を培う目的で、同センターオープン翌年の1972年からおおむね年1回の頻度で実施(未実施年があるため実施回数は経年より少なくなっている)している同スクール。

 例年は1泊2日(テント泊)で夏休み期間中に実施しているが、おととしと昨年は新型コロナウイルスの情勢により中止。今年は自炊やテント泊の要素を差し引くなど感染予防の工夫をして計画し、参加を呼びかけた。

 メイン講師は同センター水族館職員の平林勲さんが担当し、他の職員も活動を支援。前半は参加者が過去に遠足などで親しんできた施設の見学や飼育体験、アカウミガメの放流に取り組んで串本の海へのイメージを高め、昼食休憩を経て後半は同センター前に広がる錆浦海岸で磯観察に臨んだ。

 14人は平林さん組と同職員の佐久間夢実さん組に分かれて小さな潮だまりや潮間帯、魚類も取り残されるほど大きな潮だまりを巡り、魚類や貝類や甲殻類、棘皮動物の仲間(ウニ類、ヒトデ類、ナマコ類)といった生き物を採集。大きな潮だまりでは網を持ってシュノーケリングによる採集にも挑戦した。

 採集後は平林さんから生き物の名前を教えてもらいながらじっくり観察。行動観察と題し、ヤドカリがどのようにして背負う貝を選ぶかも観察して確かめた。

 参加者の道井渚由さん(5年)は「磯観察が楽しくて、ソラスズメダイ10匹ぐらいの群れがいてきれいだった。アカウミガメが泳いでアメリカまで行くことは知らなかったのでびっくりしたし、勉強になった」とコメント。平林さんは「串本の海の素晴らしさにじかに触れ、何かを感じて今後親しむ機会にしてもらえれば」と参加した児童の今後を期待した。

(2022年8月4日付紙面より)

シュノーケリングで磯の生き物採集に挑戦=1日、串本町有田
平林勲さんから名前や特徴を教わりながら採集した生き物を観察
2022年08月04日
39 図書管理システム導入 夏休み中に太田小・下里中で (那智勝浦町)

 那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)と下里中学校(布引伸幸校長)の図書室で現在、夏休みを利用した図書管理システムの導入作業が行われている。バーコードの貼り付けや図書整理を経て、新学期からは順次、本の貸し出しや返却などの作業をパソコン上で行うことができるようになる予定だ。

 太田小学校の現在の蔵書は5175冊、下里中学校は5199冊で、これまでは貸し出しカードへの記入などによって本の管理をしていた。

 両校で導入するのは「お気軽図書館」という小規模図書館向けのシステム。バーコードリーダーによる本の貸し出し、返却、予約、利用者管理の機能を完備し、本の情報(書誌データ)に基づく検索や貸し出し記録の分析を行うこともできる。

 現在は夏休みを利用し、那智勝浦町の学校司書や教職員が手分けし、分類記号を記した3段ラベルやバーコードの貼り付け作業をしている。

 学校司書の米地紗織里さんは「町内小中学校の図書管理システム導入は、現在の2校が最後。本の管理が非常に簡単になり、子どもたちの読書環境づくりの面からも、大きな一歩となると思う」と語る。

 お気軽図書館のシステムでは、児童・生徒や教職員、地域住民といった利用区分ごとに貸出冊数や期間を調整することも可能。太田小は今後、地域住民向けの図書室開放や貸し出しを行うことも視野に入れているという。

(2022年8月4日付紙面より)

バーコードの貼り付けを行う=1日、那智勝浦町立太田小学校
教職員らが分担して作業=7月25日、那智勝浦町立下里中学校
2022年08月04日
40 剣道通して交流図る
 グロッサンさん一家が訪問  (新宮道場 )

 新宮市の熊野速玉大社境内の新宮道場に7月31日、フランス在住のグロッサン・ガブリエルさん(41)一家が訪問した。一家は、同道場で練習を行う新宮剣友会(宮戸伸之会長)に所属する剣士たちと共に同大社で正式参拝を行い、稽古を通して交流を図った。

 「新宮を剣道の聖地に」「楽しく伝統文化を継承したい」との思いから、国内外から訪問者を受け入れている同会。フランスで、家族で剣道に打ち込むガブリエルさん、妻で和歌山県出身のなつきさん(42)、息子のガスパー・楓雅さん(14)は夏のバカンスを利用して毎年日本を訪れており、なつきさんの母校である県立和歌山東高校などで研さんに励んでいるという。

 6段錬士の腕前を誇り、フランス女子ナショナルチームのコーチも務めるなつきさんと現在5段のガブリエルさんとの出会いは高校生の時。剣道の稽古のために同校を訪れたことがきっかけで結ばれた。

 なつきさんの両親と知り合いだったことも縁となり、これまでにも剣道を通して交流を育んできた一家と宮戸会長。新宮市への訪問は初めてで、今回の来日は11日(木・祝)に橋本市で実施される楓雅さんの昇段審査も兼ねている。楓雅さんはフランスの中学生の部で優勝を飾るほどの腕前で「昇段審査目指して頑張りたい。和歌山の海や川で泳いだりして、バカンスも満喫したい」と話していた。

 正式参拝を終え、ガブリエルさんたちは新宮剣友会の剣士たちと打ち込み稽古などに汗を流し、剣道を通して交流を深めた。

 宮戸会長は「交流を通して、剣道の素晴らしさをお互いに感じてもらいたい。この地が剣道の聖地になるために、これからも多くの人に声をかけて熊野に来たい人を増やすことができれば。今日の交流はその第一歩だと思います」と思いを語った。

(2022年8月4日付紙面より)

ガブリエルさん(前列中央)、なつきさん(左隣)、楓雅さん(同)。正式参拝を終えて=7月31日、熊野速玉大社
稽古に汗を流し、交流を深めた=同日、新宮道場
2022年08月04日
41 ウナギ石漁の仕掛けを作る  高池小4年が潤野の河原で  (古座川町 )
2022年08月04日
42 和気あいあいと作業  チームくまのがわがしそジュース作り  (新宮市熊野川町 )
2022年08月04日
43 本宮館でフォトコン写真展  南紀熊野ジオパーク  
2022年08月04日
44 「好きなもの」写真に撮ろう  市長の子どもカメラ教室  (新宮市 )
2022年08月04日
45 伝統の「熊野大花火」守りたい  11月に代替花火計画、寄付金募る  (熊野市観光協会 )
2022年08月04日
46 お悔やみ情報