コスタ・ネオロマンチカ (新宮初入港 )
外国客船「コスタ・ネオロマンチカ」(総トン数5万7150㌧、全長220・6㍍)が27日、新宮市佐野の新宮港に初入港した。外国人観光客ら約700人(うち日本人約150人)が熊野三山などを巡った。
クルーズ名は「太平洋周遊1Weekクルーズ 釜山コース7泊8日 東京発着」。行程は東京、神戸、釜山、佐世保、新宮、東京。新宮港では平安衣装による歓迎、近隣観光協会による地元物産販売などが行われた。
船内で開かれた歓迎セレモニーで田岡実千年市長は「熊野は千数百年以上の歴史を有する地域で日本の原郷とも呼ばれています。短い時間ではありますが、熊野の持つ神秘的な部分に触れていただき、平穏で幸せな気持ちに浸っていただければ」とあいさつ。ソクラティス・スクラヴォス船長らに花束と地酒を贈呈し、初入港の記念プレートを交換した。
外国語ボランティアで参加した近大附属新宮高校3年の舛屋千真さん(17)は「将来、英語に携わる仕事に就きたいと思っているので参加しました。またぜひ参加させていただきたいです」と話していた。
新宮港へ外国船が入港するのは今回で4回目。5月2日(水)には「スターレジェンド」が初入港するほか、5月12日(土)には「コスタ・ネオロマンチカ」が再び入港する予定。本年度は今回を合わせて10回の外国船入港を予定している。
日本船を含め本年度は昨年度より1隻多い14隻が入港する予定で、乗客数は昨年度より約3000人多い約1万人になる見込み。
(2018年4月28日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180428010101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180428010102.jpg)
南紀くろしお商工会 (那智勝浦町 )
南紀くろしお商工会(森川起安会長)はマグロの町・那智勝浦町をアピールする「まぐろのぼり」を同町商工会館に掲げた。全長4㍍の青いのぼりと3㍍の赤いのぼりの2本が注目を集めている。
同商工会の井藤嘉彦さんは「この通りも人が増えてきました。ゴールデンウイークに向け、観光客にマグロの町をアピールしていきます」と話していた。
(2018年4月28日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180428100501.jpg)
津波を想定し緊急避難訓練 (串本古座高校 )
県立串本古座高校串本校舎(愛須貴志校長、生徒255人)は26日、南海トラフ巨大地震による津波を想定した緊急避難訓練に取り組んだ。生徒は敷地と直結する2本の避難路に分散して高台(旧雇用促進住宅)への避難行動を実践。各クラス選出の防災委員が避難時間を計るなどして日頃の心構えの在り方を考えるきっかけを得た。
この訓練は、学期ごとに取り組んでいる防災学習の一環。今回は旧商業部ら生徒が過去に刈り開いた通称・裏山避難路と串本町が前年度末に新設した避難階段(グラウンド南東部と直結する高さ約11㍍、水平距離約16㍍、段差20~30㌢の階段)を使って緊急避難を試みた。
6時間目の授業中に緊急地震速報を流して訓練を開始。生徒は教員の指示に従い、あらかじめ割り振られた避難路を使って津波緊急避難行動を実践した。避難階段には常時往来ができないよう複数本の金属製チェーンがかけられ、その解除(カラビナを外す)で若干行動が停滞したものの3分強で全員が避難を完了。今回の訓練計画を担当した長谷川航教諭は結果を良としつつ有事は避難路に支障が出ることも考えられる点も意識するよう呼び掛け。左近晴久教頭は真摯さが感じられたと生徒の行動をたたえつつ、さらに時短を見据えて頑張るよう励まして総括した。
この日は堀笠嶋区(松本英明区長)の役員5人も同訓練の様子を見学。生徒が使う避難路は区民にとっても命の道であるという観点から、訓練前に正門から上記高台までの道のりを実際に歩いて確認した。併せて校内に備蓄されている毛布やパーティションなど防災資材の説明を受けた。
松本区長は「区民の津波緊急避難訓練を11月の一斉訓練に合わせて行う予定で、NTTビルと今回生徒が利用した避難階段の使用を考えている。見学の目的はそのための事前確認」と今回の見学や確認の狙いをコメント。取り組みながら今後解消を目指すべき避難ルート上の課題抽出や要望すべき事項を同行した愛須校長や役場総務課防災防犯グループ職員と話し合うなどした。
(2018年4月28日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180428090101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180428090102.jpg)
大型連休前に近畿運輸局
大型連休を前に国土交通省近畿運輸局勝浦海事事務所(長谷潤所長)が26日、新宮市南檜杖に係留している熊野川川舟下りの川舟4隻の安全を点検した=写真。長谷所長ら4人が救命道具の備えなどを確認し、船頭らに安全運航を指導した。
国交省は2011年8月に静岡県浜松市の天竜川で発生した川下り船転覆事故を受け策定した「川下り船の安全対策ガイドライン」を基に全国の事業者を対象に実施している。同事務所管内では17日、北山村の観光筏(いかだ)下りの筏も点検した。
船頭らを前に長谷所長は「安全運航は最大の使命。世界のお客さまに熊野川の大自然を満喫し喜んで帰ってもらえるよう、よろしくお願いします」と呼び掛けた。
今シーズンが始まった3月に新川舟センターが完成。乗客の約7割が外国人で、飛び込み客が増えているという。森本博也・熊野川川舟センター長は「船頭、スタッフ一同安全運航を心掛け、お客さまに喜んで帰っていただけるよう努力していきたい」と話していた。
日本周辺では毎年2000隻以上の船舶事故が発生しているが、7割以上が小型船舶。国交省は、警察、海上保安庁などの協力を得て小型船舶の安全キャンペーン期間中(4月23日~8月31日)、啓発やパトロールを強化している。同事務所は毎年、旅客船、小型漁船など約300隻を点検している。
(2018年4月28日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180428010201.jpg)
那智勝浦ゴルフ倶楽部
県中学校バスケット選手権紀南予選
松阪市スポーツ少年団交流柔道大会
東牟婁地方中学校春季卓球大会
ベストセラー『里山資本主義』の著者、藻谷浩介さんが25日、新宮市の新宮信用金庫本店で「観光と文化財保護」をテーマに講演した。藻谷さんは「外国人観光客はまだ増える」と述べ、呼び込むためには日本らしさ、その土地らしさが重要とアドバイスした。新宮市観光協会主催。約180人が来場した。
1泊1人の延べ人数で計算すると、2017年に来日した外国人の数は▽アメリカ234人▽中国187人▽オーストラリア48人▽韓国7人▽台湾5人▽香港3人―に各1人の割合になる。「世界で日本ブームが起きている」と述べた。
増えている場所は岐阜県の世界遺産・白川郷高山市などで「日本らしい雰囲気がないところは観光客が増えていない」と紹介した。
「高野山や熊野古道がある和歌山県の外国人集客力は実は強い。また来たいと思ってもらえる地域づくりをしなければならない」と述べ、お気に入りの場所や人ができれば常連になり、繰り返し来日ようになると説明。安いという理由で訪れるのではなく「今だけ、ここだけの魅力」や「また会いたい人がいる」ことが重要と強調した。
「イメージと空気は事実と違う。常に事実を数字で確認しないと間違える」と指摘。交通網の発達が観光活性化につながると思われがちだが、実際は交通が便利になると日帰り客が増え、宿泊者が減ると説明した。
新宮が古代から栄えていた理由は、熊野川に川湊があったことが最大の理由と強調。日本の太平洋側を代表する湊だったことを市民が知り、観光客に伝えることが新宮の最大のポイントだと思うと述べた。
観光客が増えるだけで地域は活性化しないと指摘し、地域住民が消費するものは極力地元産にし、地域内経済循環を拡大していくことが大切と訴えた。
(2018年4月27日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180427010101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180427010102.jpg)
通常点検で警察官ら47人 (新宮警察署 )
新宮警察署(大髙圭司署長)は25日、同署で警察官の装備などを点検した。署員47人が点検官の大髙署長の下、指揮官の直山兼士(なおやま・かずし)地域課長の指示に従い備品の不具合がないかなどを確認した。通常点検と呼ばれ、地域の安全安心に取り組むことと署員の士気高揚を目的に年に数回実施されている。
新年度初のこの日は大髙署長が署員らの前で台に上り、指揮官の号令で動く警察官らを確認。3列になった警察官らは号令を受けるときびきびとした動きで警察手帳や警棒、手錠、警笛、拳銃を取り出し点検を受けた。警棒を伸ばしたり、警笛を一斉に鳴らしたりして不具合がないかチェック。服装や頭髪なども併せて確認し、地域を守る担い手としての意識の向上を図った。
直山地域課長は「新体制になって初めての通常点検。これを機に改めて警察としての責務や重みを理解してもらいたい。気を引き締めるとともに署員一丸となって気持ちを一つにし、初心を思い出してくれたら」と話していた。
(2018年4月27日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180427110101.jpg)
熊野川小学校が田植え (新宮市熊野川町 )
新宮市立熊野川小学校(上地健校長)の3年生から6年生までの28人は25日、熊野川町神丸の田んぼで田植えをした。環境教育の一環で土に親しみ、みんなで協力し育てることから農業の楽しさ、大切さを知る狙いや食育としての目的もある。
これまでは同町日足の「日足自然体験エリア田んぼ水族館」で実施していた恒例行事だったが、昨年は道路工事などの関係で中止になり同校でバケツに苗を植えた。今年は指導を務める地元農家の中瀬好さんが自身の田んぼの一部(広さ0・7㌃)を提供し2年ぶりに実現した。
児童らは中瀬さんから教わり、田植えひもを目印に30㌢間隔で低学年から順番で横一列に並び丁寧に植えていった。
児童を代表して中川実衣菜さん(6年)は「今日は田植えをさせてもらってありがとうございました」と中瀬さんにお礼の言葉を伝えた。
中本陽晴君(3年)は「みんなと一緒に田植えができてうれしかった。収穫する時が楽しみです」。上地校長は「今年は天候もよく開催できてよかった。子どもたちの生き生きと楽しそうな姿が見られました」と話していた。収穫は8月末を予定している。
(2018年4月27日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180427100301.jpg)
新宮人権擁護委員協議会(岩谷悠史会長、29人)は25日、新宮市福祉センターで第68回定時総会を開いた。「世界人権宣言70周年みんなで築こう人権の世紀~考えよう相手の気持ち未来へつなげよう違いを認め合う心~」を本年度の啓発活動重点目標とし、役員改選で岩谷会長を再任した。
本年度の啓発活動年間強調事項は▽女性の人権を守ろう▽子どもの人権を守ろう▽高齢者の人権を守ろう▽障害を理由とする偏見や差別をなくそう▽部落差別等の同和問題に関する偏見や差別をなくそう―など17項目。中学生の「人権作文コンテスト」などの事業を予定している。
昨年の人権相談事件件数は356件。職務執行に関するものが173件と最も多く、次いで住居・生活の安全関係(その他)100件、住居・生活の安全関係(相隣間・小公害)25件などとなっている。
欠席した岩谷会長に代わり小芝稔副会長が「これからどんどん次の世代にバトンを引き継いでいくことが大きな使命。ご協力をいただいて、会長を中心に楽しくやっていきたいと思います」とあいさつした。
(2018年4月27日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20180427010201.jpg)