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カレンダー検索:42件の記事がありました
【検索ステータス】 
2023年04月25日
1 大石元則氏がトップ当選
 投票率は過去最低  (新宮市議選 )

 任期満了(30日)に伴う新宮市議会議員選挙が23日、投開票され、現職9人、新人6人の計15人が当選した。トップ当選は現職の大石元則氏(68)で1276票を獲得した。投票率は64・14%(前回69・75%)で、これまで最低だった2015年の68・59%を下回り、過去最低となった。

 15の議席をめぐり、現職10人、新人7人の計17人が立候補していた。現職3人が勇退を表明する中、早々に新人が立候補の動きを見せるなど、告示前から選挙戦モードとなっていた。

 各候補者は、少子高齢化、人口減少、医療福祉、まちの活性化など、市の諸課題を争点に舌戦を展開。23日午後8時10分から市立総合体育館で行われた開票作業では、各候補の支持者らが固唾(かたず)をのんで作業の様子を見守った。結果確定は午後11時55分。当選した各陣営では、候補者と支持者らが喜びを分かち合った。

  □     □

力合わせて災害などに対応を トップの大石元則氏



 何も言うことはない。誠心誠意、皆さんの役に立ちたい、その一心で務めさせていただく。力を合わせれば、新宮市はきっと良くなると思う。日々の生活が健康で、たとえつらいことがあってもまた頑張れるようなまちを目指したい。何より大きな災害が控えている。犠牲者を出さないのは当然のことだが、何が起こっても悔いのないように準備しておくこと、そして災害が起こっても立ち直れるような、そんな新宮市であってほしい。

  □     □

防災力アップに力注ぐ 新人トップの湊川大介氏



 結果には驚いている。同級生、友人、先輩の方々。皆さん本当に一生懸命やってくれた。一票一票の重さをひしひしと感じている。特に防災、減災に力を注ぎたい。「逃げる」という訓練を積み重ね、そして各自治会で防災リーダーを育成していく。資格を取得するために補助金を出してもらうなどして防災士をたくさんつくる。まずは人の育成が必要だと思う。

(2023年4月25日付紙面より)

支持者らと当選を喜ぶ大石元則氏(右から3人目)=23日、新宮市蜂伏
新人トップの湊川大介氏(左から2人目)=同日、新宮市三輪崎


2023年04月25日
2 4年ぶりに健脚競う
 奥熊野いだ天ウルトラマラソン  

 4年ぶりとなる「奥熊野いだ天ウルトラマラソン」(同実行委員会主催)が23日、那智勝浦町の山間部をコースに開催された。和歌山県や大阪府などの近畿地方をはじめ、北海道から沖縄県までの28都道府県から485人が100㌔、80㌔、65㌔の3部門に分かれて自慢の健脚を競い合った。

 同大会は1999年に当地で催された「南紀熊野体験博」の関連イベントとして「奥熊野100㌔マラソン」の名称でスタートし、今回で第23回を迎えた。第11回大会で初めて100人を超えて以降、回を重ねるごとに参加者数は増加していたが、新型コロナウイルスの影響により2020年以降は中止となっていた。

 今大会は「ボランティアで地域力がアップする!」をテーマに行われた。レースは、100㌔の部が午前5時に那智の滝前、80㌔が午前6時45分に井鹿エイド近く、65㌔が午前8時15分に西中野川トンネルをスタートした。

 参加者は那智山や太田、色川などの各地域を巡るコースを走り、沿道からの応援やボランティアスタッフらのサポートを受けながらゴール地点の補陀洛山寺を目指し、100㌔総合で木畑貴行さん(和歌山市)が7時間40分21秒、80㌔総合で蛯原和弘さん(奈良県)が9時間13分36秒、65㌔総合で東田薫さん(大阪府)が4時間29分51秒でそれぞれ優勝を果たした。

 木畑さんは「2014年の参加以来、初めての優勝なのでうれしいです。40㌔付近が最も苦しかったが、絶対に歩かない気持ちが結果に表れたと思う。また来年も挑戦したい」。

 東田さんは「久しぶりの参加で1位になることができて最高。50㌔手前の山道がきつくて少し歩いてしまいましたが、何とか乗り越えることができました。ボランティアや地域の方々から熱い応援を頂き、温かみを感じる素晴らしい大会。来年も参加し、2連覇を目指していければ」と笑顔を見せていた。

(2023年4月25日付紙面より)

優勝を目指しスタートする100㌔の出場者=23日、那智勝浦町の那智の滝
100㌔総合トップでゴールした木畑貴行さん=同日、那智勝浦町の補陀洛山寺
2023年04月25日
3 泥んこになって田植え楽しむ
 4年ぶり、企業と地域団体が  (紀宝町 )

 パナソニックエレクトリックワークス紀南電工株式会社(外岡正博代表取締役社長)は22日、「農山村活性化の取組に関する協定」を結ぶ地域活性化団体「神内生き活き協議会」(矢熊敏男会長)の協力を得て、紀宝町神内の田んぼで田植え作業を行った。

 協定は県が2012年度から取り組む「三重のふるさと応援カンパニー推進事業」の一環で、農山漁村の豊かな地域資源を生かして、社会貢献や新規ビジネスなどに取り組む企業や地域を応援する事業。

 締結した17年4月から毎年、田植え、稲刈り体験をしてきたが、新型コロナウイルスの影響で20年から中止となっていた。

 4年ぶりの今年は従業員と家族ら106人と協議会の会員12人が参加。外岡社長が「待ちに待ったイベントの再開。今日は楽しみながら植えましょう」、矢熊会長が「皆さんの神内を応援する心で再開することができた。慣れない作業で大変ですが頑張ってください」とあいさつ。参加全員で記念撮影した。

 休耕田になる予定だった17㌃の田んぼで作業を開始。ほとんどの参加者が田植え初体験で、悪戦苦闘しながらもコシヒカリの苗を丁寧に植えた。

 1時間の作業で泥んこになった子どもは「楽しかった。稲刈りも楽しみ」と笑顔を見せていた。

 休止していた3年間は協議会が稲を育て、米を同社に届けてきた。今年は8月20日ごろに稲刈りを計画しており、収穫した新米は従業員に配り、社員食堂でも提供するという。

(2023年4月25日付紙面より)

田植えを楽しむ参加者=22日、紀宝町神内
作業を前に全員で記念撮影
2023年04月25日
4 3.2㌔の大物釣り上げ
 泉涓一さんヤエン釣りで  (串本町 )

 串本町古座、泉涓一さん(90)が18日午後に動鳴気漁港で3・2㌔のアオリイカを釣り上げた。3㌔超は20年ほど前に釣り上げて以来の大物で、90歳になっても衰えない腕前に感心する声が近所から上がり始めている。

 泉さんは20年ほど前に船釣りを引退して以降も年間を通して陸釣りを愛好している。アオリイカは陸釣り一本になったころから釣り始めたそうで、釣法はヤエン釣り。多い年には1シーズン(3~6月)で100匹ほど、その頃は7~8匹釣れた日もあったという。最近は産卵場所の海藻が減っているのか数が伸びないが、それでも昨シーズンは28匹を釣り上げ地元で今も一目置かれる存在であり続けている。

 「2㌔ちょいちょいはよく釣っている」。18日はその手応えを上回るアタリがあり、力負けして50㍍ほど糸を持っていかれたが何とか体勢を立て直し、愛用の磯竿1・5号や道糸3号をかばいつつ寄せてヤエンを投入。触腕に針がかかった状態で釣り上げた。30分ほど格闘した末の釣果で、その瞬間は「やれよと思った」という。

 16日にも2・8㌔のアオリイカを釣り上げていて好調続きの泉さんだが、「今年は近場に活アジ(=ヤエン釣りの餌)がない」と悩みも。あっても高値で、遠出をしてまとめ買いしても釣る前に死なせたら意味が無く、そのあたりのやりくりが今は大変だという。

 アオリイカのシーズンはまだ前半。泉さんは「昔は日が昇る前から釣りをしていた。今は午後に行くことが多くなったが、元気なうちは釣りを続けたい」と続投に意気込んでいる。

  □     □

沖合育ちの大型種レッドモンスター



 串本の魚に詳しい南紀串本観光協会の宇井晋介事務局長(元串本海中公園センター水族館館長)によると、泉さんが釣り上げた3・2㌔のアオリイカはレッドモンスターと通称されるアカイカ型の雄。沖合で最大5~6㌔まで育つ大型種(3㌔はまだ普通の域)で、それが動鳴気漁港に寄っているとするとさらに大物がかかるかもしれないという。

(2023年4月25日付紙面より)

3.2㌔のアオリイカと釣り上げた泉涓一さん=21日、串本町古座
2023年04月25日
5 新宮がベスト8進出
 春季高校野球和歌山県予選  
2023年04月25日
6 商売繁盛や大漁を祈願  餅や菓子も盛大にまく  (大勝浦「弁天祭」 )
2023年04月25日
7 投票者総数より1票多く  確認作業で開票確定が遅延  (新宮市議選 )
2023年04月25日
8 仏智で人生に安心を  丸山良徳さんが講演  (那智勝浦町 )
2023年04月25日
9 15人の新議員、喜びの声  新人も健闘、新しい顔ぶれ決まる  (新宮市議選 )
2023年04月25日
10 榎本、大川さんら受賞  全国書き初め展で優秀な成績  (書清会 )
2023年04月25日
11 ラベンダーの香りを抽出  福田さん招いてハーブ蒸留体験  (紀宝町立図書館 )
2023年04月25日
12 プレゼント付き特集実施  こどもの読書週間行事で  (串本町図書館 )
2023年04月25日
13 2022年度は10人に贈呈  たくさん本を読んだで賞  (串本町図書館 )
2023年04月25日
14 お悔やみ情報
  
2023年04月09日
15 現職・濱口太史氏が当選
 和歌山県議選・新宮市選挙区  

4月9日21時28分確定【定数1】

当落得票数候補者名年齢党派現元新
6,514濱口 太史56
6,106上田 勝之57


当日有権者数 22,738人

投票者数 12,803人

無効投票数 182票

投票率 56.31%


2023年04月09日
16 夢への一歩踏み出す
 なぎ看護学校で入学式  (新宮市 )

 新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校(杉山文栄校長)で7日、令和5年度入学式があり、新入生29人が看護師への夢の一歩を踏み出した。

 校歌斉唱などの後、杉山校長は患者から信頼される看護師となるために必要な▽学び続ける姿勢▽体力・精神力▽コミュニケーション能力▽明るさ―など、7項目を伝え「看護師はかけがえのない人の命に関わる仕事。やりがいがある反面、重い責任があります。皆さんも、これらを意識して学生の間に習得できるよう努めてください」と激励した。

 在校生代表の間所朱璃さん(3年)が「看護師は人の尊厳や命と向き合う責任の重い仕事。厳しい現実に直面することもあると思いますが、同じ看護の道を志す仲間や支えてくれる人がいます。周囲の方々への感謝の気持ちと看護師になりたいという真っすぐな思いを忘れず、共に支え合い夢を実現させましょう」と歓迎。

 新入生を代表して山田祐衣さんが「3年後には思いやりを持った看護師を目指すため日々、努力していくことを誓います」と力強く宣誓した。

 来賓の鳥羽真司・東牟婁振興局長が岸本周平県知事の励ましの言葉を代読し、田岡実千年市長が祝辞を述べた。

(2023年4月9日付紙面より)

新入生を代表し宣誓する山田祐衣さん=7日、新宮市蜂伏の県立なぎ看護学校
2023年04月09日
17 商店街の発展など祈る
 丹鶴姫大明神で法要斎行  (新宮市 )

 新宮市丹鶴の「丹鶴姫大明神」で3日、丹鶴姫(鳥居禅尼)の法要が営まれた。丹鶴山東仙寺の鶴田隆寛住職が読経を行い、同地区の丹鶴商店街振興組合(岩澤祐文理事長)の組合員らが参列して静かに手を合わせた。

 丹鶴姫は源頼朝や義経らの叔母に当たる平安時代末期から鎌倉時代初めにかけて実在した人物。父は武将・源為義で、弟には新宮十郎行家がいた。丹鶴姫は第19代熊野別当・行範に嫁ぎ、夫の死後は鳥居禅尼として出家し同寺を建立。源氏再興に努力し、戦乱の中を生き抜いたとされている。

 午後には餅まきを行う予定だったが、雨天のため同組合関係者らが用意した餅を分けて参拝者に手渡した。

 鶴田住職は「神仏のご加護と商店街の発展などを祈念しました。現在はコロナ感染も少し収まっている状況だが、人間は自然の災害などには弱い。しかし、災いの後には幸福が訪れるものであり、祈ることが大切だと思います」と話していた。

(2023年4月9日付紙面より)

法要を執り行う鶴田隆寛住職(右)=3日、新宮市丹鶴の丹鶴姫大明神
2023年04月09日
18 熊野大花火大会、開催決定
 4年ぶり、七里御浜海岸で  (熊野市 )

 300年以上の歴史と伝統を誇る熊野市の「熊野大花火大会」が、4年ぶりに開催されることが決まった。8月17日(木)に木本町の七里御浜海岸を舞台に復活する。荒天・高波時は延期となる。予備日は18日(金)、22日(火)、23日(水)、29日(火)。

 例年同様、1万発の花火が夜空を彩り、彩色千輪で幕開けする鬼ヶ城大仕掛けも繰り広げる。海上に直径600㍍の半円を描く「三尺玉海上自爆」は現在、検討中だという。

 市の一大イベントで、全国屈指の花火大会。新型コロナウイルスの影響で2020年に戦後初の中止となり、3年間、開かれていなかった。今年は12万人の観客を想定している。

 7日に再開を発表した花火大会実行委員長で、市観光協会の中平孝之会長は「中止した3年間は断腸の思いだった。課題が山積しているが、一つ一つ解決して、満足してもらえる花火にしたい。4年前と同じようなプログラムを考えており、熊野花火のイメージを全面に打ち出したい。皆さん、熊野の花火を待ち焦がれていると思う」と語った。

 プログラムなど詳細は決まり次第、熊野市と市観光協会のホームページなどで知らせる。

(2023年4月9日付紙面より)

以前の熊野大花火大会(熊野市提供)
熊野大花火大会の開催を発表する中平孝之会長(右から2人目)=7日、熊野市観光案内所
2023年04月09日
19 特選に垣本正道さん  写連紀南支部3月優秀作品  
2023年04月09日
20 偽サイトによるトラブル増加  新宮・東牟婁消費生活相談窓口  
2023年04月09日
21 育英奨学金制度の改正  一部償還免除型など  (那智勝浦町 )
2023年04月09日
22 新年度で気持ち新たに  384人が始業式に臨む  (新宮高校 )
2023年04月09日
23 劔持幸代さんが新会長に  新宮市婦人団体連絡協議会  
2023年04月09日
24 水害で流れ着き今年も満開  西さん宅のニワザクラ  (那智勝浦町 )
2023年04月09日
25 本紙エリアで3人受章  第40回危険業務従事者叙勲  
2023年04月09日
26 かれんな花、ひっそり咲く  斜面でシャガが見頃迎える  (紀宝町 )
2023年04月09日
27 特産のかんきつなど買い求め  恒例の紀の宝みなと市  (紀宝町 )
2023年04月09日
28 85人が新生活スタート  矢渕、相野谷中で入学式  (紀宝町 )
2023年04月09日
29 いよいよ9日投開票  新宮では現職新人の一騎打ち  (和歌山県議選 )
2023年04月09日
30 お悔やみ情報
  
2023年04月08日
31 着用推奨、店舗では品薄?
 自転車ヘルメット、努力義務に  

 道路交通法の一部改正により、今月1日から自転車に乗る際のヘルメットの着用が全年齢で努力義務となった。警察庁や各都道府県警察では「命を守るためにも着用を」と呼びかけているが、改正に先立ち、ヘルメットを買い求める人が増えたため、全国的に品薄状態が続いているという。

 自転車乗車時のヘルメット着用は、2008年の道路交通法の改正により、13歳未満の子どもに着用させるよう保護者らへの努力義務が設けられた。今回の改正には、自転車による痛ましい事故が多いことが背景にある。

 警視庁のホームページによると、自転車事故で死亡した人の約7割(2018年から22年までの東京都内における自転車乗用中死者の損傷部位の割合)が頭部に致命傷を負っており、またヘルメットを着用していない場合の致死率は、着用している場合と比較すると、約2・3倍も高くなっているという。

 同ホームページでは「自転車用ヘルメットを着用し、頭部を守ることが重要」としているが、市内在住で日常的に自転車を利用するという40代男性は「市内の店舗を回ったが、ヘルメットが売り切れ状態。サイズが合わなかったら嫌なので通販で買いたくはないがどうしたものか」とこぼす。

 6日午前の市内の大型スーパー。店内の自転車売り場には「自転車用ヘルメットの一部商品につきまして、在庫が少ない状態になっています」の張り紙が。売り場担当者は「3月の終わりごろから買っていかれる方が増えた。年配のお客さまが多かった。注文を受けているが納品が遅れている状態。全国的に品薄では」と話す。

 ヘルメット着用は努力義務で、着けていないからといって罰則はない。新宮警察署交通課は「品薄なのは交通安全意識が高い表れだと思う。ヘルメットは命を守るための大事なツール。啓発などを通してヘルメット着用の重要性を訴えていきたい」と話している。

(2023年4月8日付紙面より)

写真はイメージ
2023年04月08日
32 健康づくりで善行を応援
 下部の「いきいきフレンド」  (古座川町 )

 健康づくりで地域の児童の善行を応援。古座川町高池下部地内の自主サークル「いきいきフレンド」がその仕組みとなる「駄菓子おまけプレゼント」を4月からスタートさせ、活動の励みを増している。

 同町は2021年度、町民の自発的な健康づくりを促す目的でポイント還元事業「いきいき健康ポイント事業」を導入。健診利用や運動教室参加など健康づくりにつながる八つの取り組み区分を定めてポイントを付与し、20㌽たまると食に関係する指定23店舗で使える独自商品券1000円分を還元する内容で参加を誘っている。

 「いきいきフレンド」は取り組み区分6「協賛団体の健康づくり事業」の枠で付与対象に登録。メンバーは基本木曜日午後1時に津波避難総合センターへ集まり、2時間をかけて▽いきいきフレンド百歳体操〈筋力運動〉▽呼吸筋ストレッチ体操▽間違い探し〈脳トレ〉―などみんなで話し合って決めたメニューに取り組みポイント付与を受けている。

 このサークルは同事業開始前から活動をしていて、メンバーにとっては目的の健康増進に還元の楽しみが上積みになっている状況。そのような中、世話役の矢本脩さん(82)がテレビで見た地域による子育て支援の一例に感心し、その内容をアレンジしたアイデアをメンバーに提案した。賛同が得られ、同地内にあり子どもとの接点も強い指定店舗・もりとよ商店に協力を要請。還元で得た商品券を原資として預け、月ごとに児童の家庭へ配るテーマ付き報告書を出したらその内容に共感し駄菓子50円分をおまけする仕組みを同地内限定で宿すに至った。

 まだ始まったばかりで出足は緩慢だが、6日時点で2人が4月のテーマ(善行やほめられたこと)を報告しておまけを受け取ったという。本年度の同地内の児童数は16人。託している商品券は7人分。託す勢いの方が強いため、誕生日に原資で得た駄菓子のプレゼントを届けてじかに応援することも考えたいという。

 「みんながそれぞれに得をする(誰も損をしない)すごい取り組みだ」と同商店の森武志さん(47)もこの仕組みを絶賛し、鋭意協力。矢本さんは「年金生活で必要なときには助かる商品券なので、託すのは有志だけにしています。このプレゼントで子どもたちが少しでも善いことに頑張ってくれたらうれしいし、自分だけでなく地域のためにもなるとなったら健康づくりのやりがいもいっそう増す」と語り、この仕組みのますますの好調を今後に期待した。

(2023年4月8日付紙面より)

いきいきフレンド百歳体操〈筋力運動〉に取り組むメンバーの皆さん=6日、古座川町高池
児童の家庭に配っているテーマ付き報告書やもりとよ商店に託している商品券の一部
2023年04月08日
33 新入学児の命守るため
 市内小学校に防災頭巾寄贈  (新宮市土建協同組合 )

 新宮市土建協同組合(松根康隆理事長)による防災頭巾の贈呈式が6日、新宮市役所であった。松根理事長、阿万卓也副理事長、松原重充副理事長が速水盛康教育長を訪問し、市内小学校の新1年生に向けた防災頭巾を贈った。

 同組合は2010年より、市内小学校の児童に向けて毎年、防災頭巾を贈呈している。きっかけは、組合創立60周年記念の取り組み。かつて市内の小学校では、児童は教科書を乗せて頭を守り、避難訓練を行っていたが、両手を使えればより安全と考え贈呈が始まり、今年で14回を数える。

 頭巾は中綿入りで、緊急時には頭にかぶり、落下物から守るようになっている。平時には、学校のいすの背もたれ部分に挟んだり、座る部分に敷いたり、集会時に体育館に持ち込んだりしてクッションにできるため、身近にあって身を守れる。今回の防災頭巾はポケット付きとのことで、マスクなどを収納することができる仕様となっている。

 同組合が贈呈した防災頭巾は、市立小学校5校の新1年生188人に配布される。転入児や破損分を考え、児童数より多めの200個を贈った。

 松根理事長は「日頃から、工事などの関係で住民の皆さんには迷惑をかけている。国の宝である子どもたちの命を守るため、今後も続けていきたい」。

 速水教育長は「防災意識を高めていくために非常にいい時期だと毎年感じている。防災頭巾を通して、子どもだけではなく教職員含めて危機管理への対応について改めて実感する。学校の現場で防災教育が充実されるよう、頭巾を届けたい」と感謝を伝えた。

(2023年4月8日付紙面より)

(左から)速水盛康教育長に防災頭巾を手渡した松根康隆理事長、阿万卓也、松原重充両副理事長=6日、新宮市役所
2023年04月08日
34 甘茶かけ釈迦の生誕祝う
 定光山大泰寺で花祭り  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下和田の定光山大泰寺(西山十海住職)は7日から9日(日)までの3日間、花祭りを営んでいる。参拝者は順次訪れ、釈迦(しゃか)立像に甘茶をかけ、祈りをささげている。

 花祭りは、旧暦の4月8日の、釈迦の誕生を祝う法会。本堂に設置された花御堂(はなみどう)に釈迦立像を安置し、誕生の際に甘露が降った故事をまねて、立像に甘茶をかける。

 多くの寺では8日のみだが、平日の場合も多いことから、参拝者が寺に足を運びやすいように、大泰寺では計3日間をかけて行っている。

 また、8の付く日は薬師如来の縁日であることから、同寺の本尊で国の重要文化財である阿弥陀如来坐像(伝薬師如来坐像)も開帳する。開帳は花祭りのほか、1月8日と13日の3回のみ。

 7日は、アメリカから訪れた旅行者で、同寺の宿泊客である男性が甘茶をかけて祈りをささげていた。

 西山住職は「コロナ禍の数年間、祈り続けてきた。パンデミックもようやく、終わりを迎えようとしている。お薬師様に感謝をささげているところです。今後も多くの皆さまの平穏と健康をお祈りいたします」と語った。

 花祭りは各日午前10時から午後3時まで。同寺では、マスクの着用など、新型コロナウイルス対策を呼びかけている。なお、甘茶の持ち帰りも行っているが、持ち帰りの際は容器を持参する。

(2023年4月8日付紙面より)

アメリカから訪れた男性が甘茶をかけ、祈りをささげた=7日、那智勝浦町の定光山大泰寺
2023年04月08日
35 巨大な岩壁に白花揺らす  一枚岩に根付くセッコク  (古座川町 )
2023年04月08日
36 花見も楽しみ、清掃活動  たばこ組合紀南支部  (古座川町 )
2023年04月08日
37 新入団員らに辞令交付  令和5年第1回消防団員任命式  (新宮市 )
2023年04月08日
38 多彩な催しや豊富な出店  さくら祭りに多くが来場  (北山村 )
2023年04月08日
39 新入生137人を迎える  サポートプラン1期生も  (近大新宮 )
2023年04月08日
40 森本真之助医師を任命  健康危機管理官を設置  (紀宝町 )
2023年04月08日
41 県産材のボールプール  山崎公園屋内施設に  
2023年04月08日
42 笑顔と緊張、新1年生が初登校  町内全小学校で入学式  (紀宝町 )