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2018年11月27日
1 「和歌山を元気な県に」
 和歌山県知事選、仁坂さんが大差で4選  (畑中さん「主張浸透至らず」 )

 任期満了に伴う和歌山県知事選の投開票が25日にあり、24万6303票を獲得した現職の仁坂吉伸さん(68)が6万1064票だった新人の畑中正好さん(66)を抑えて4回目の当選を果たした。当日の有権者数は81万6227人で、投票者数は31万2863人。投票率は38・33%で前回を1・32ポイント下回り、過去3番目の低さだった。

 仁坂さんは自民、国民民主、公明、社民などの各党県組織をはじめ約200団体から推薦を受けた。3期12年のこれまでの県政の成果などを挙げて「県の発展の準備は整ってきた。皆さんと力と知恵を合わせて頑張らなければならない」などと支援を求めてきた。

 当選の知らせを受け、仁坂さんは「期待に応えられるよう一層の情報収集をし、人の意見に耳を傾け、研さんを積んで、工夫をして、和歌山県を元気な県にしていきたい」と決意を語った。

 畑中さんは共産党の推薦を受け、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致反対、産業企業の支援や福祉の充実などを掲げてきたが、及ばなかった。「手応えを感じていたが、十分に私たちの主張を浸透させることに至らなかった」と敗戦の弁を述べた。

 新宮市の投票率は前回を3・43ポイント下回る41・71%。東牟婁郡の投票率は1・5ポイント低く50・60%だった。

(2018年11月27日付紙面より)


2018年11月27日
2 災害からのまちづくり学ぶ
 和大南紀熊野サテライト  

 和歌山大学南紀熊野サテライトによる学部開放科目「熊野郷土学D~郷土学からの地域振興~」の第3回講義が24日、新宮市大橋通の新宮信用金庫であった。

 郷土学Dは、地域が持つ生活史や環境から地域の人々の生活を学び、まちの魅力を生かした次世代の観光、防災のまちづくりのあり方を持続可能の観点から考える科目。観光ガイドや自治体職員ら10人が受講した。毎回講師とテーマを変えて、来年1月26日(土)まで全6回の講義を開く。

 今回は「過去から知る災害とこれからのまちづくり」と題し、同大学教育学部の此松昌彦教授、和歌山県立博物館の前田正明さん、日本総合研究所の藻谷浩介さんが講師を務めた。

 同大学災害科学教育研究センター長を兼務する此松教授は、「東日本大震災の被災地では、まだ仮設住宅で暮らす人もいる。南海トラフ地震の発生が心配される和歌山県では復興計画事前策定を進めている」。土砂災害を意識して造った棚田や紀伊半島の地形を写真と地図で紹介した。

 南海トラフ地震が周期的に発生していることをデータで示し、「熊野地方は雨が多く、山では山津波などの土砂災害、川では洪水や氾濫、海岸では津波がある」と述べた。

 前田さんは「南海トラフ地震は100~150年周期で起きるため、災害は必ず忘れてしまう。過去から学び、学んだことを今風にアレンジする必要がある。その方法として古文書を現代文に書き換え、未来に伝える手助けをしている」。県沿岸部で集めた史料を基に石碑や絵図、位牌、棟札などから災害を記録化した過程を解説した。

 藻谷さんは、日本の観測史上最大の地震「東日本大震災」について「死者、行方不明者は2万2000人。津波以外で亡くなった人は約170人だった」。耐震化が進んでいた結果だとし、三陸の教訓に学ぶ事前復興を講義した。

(2018年11月27日付紙面より)

災害について学ぶ受講生ら=24日、新宮市大橋通の新宮信用金庫
2018年11月27日
3 熊野姫まつりにぎわう
 神事や催しに来場者多数  (那智勝浦町 )

 加寿地蔵尊(かすじぞうそん)世話人会(中田勝康代表)とふるさと共会(大坂憲久代表)は24日、那智勝浦町の熊野古道大辺路・駿田(するだ)峠の加寿地蔵尊(同町湯川笹ノ子)で「熊野姫まつり」を開催した。多くの来場者らが加寿地蔵尊に祈りをささげたほか、豊富な催しを楽しんだ。

 加寿地蔵尊は、千年前に熊野詣での途中、駿田峠で命を落としたといわれる姫が祭られている。これまで秋の大祭として営まれていた祭りは、姫の伝承にちなんだ短編映画「熊野古道加寿姫」の作成をきっかけに熊野姫まつりとして実施されるようになり、今回で8回目を迎える。

 奈良県にある金峯山寺の富岡秀清さんのほら貝の合図で平安時代行列が出発し、神事が行われた。行列参加者だけでなく、来場者らも手を合わせ参拝した。

 来賓の堀順一郎町長の祝辞後、特設ステージでは姫組+1、チーム雅龍、江戸芸かっぽれ勝浦芳紀会、藤紀流家元の藤紀実美さんらが踊りを披露。演歌歌手の小芝陽子さん、神穣ひろしさんの歌やしの笛と琴の演奏もあり、会場を盛り上げた。

 会場内の飲食や物産販売ブースは盛況で、千本突きの餅やマグロのかぶと焼き、綿菓子が振る舞われた。最後は当たり付きの餅まきで締めくくられた。

 大坂代表は「無事に開催できたので良かった。今後は古道の整備やこの場所を地域振興のためのパワースポットにしたいと思う」とコメント。中田代表は「祭りは約千年もの間、地元の方々が支えてきたといわれている。熊野姫まつりとなってからは毎回、参拝者や踊りなどを奉納してくれる団体も増えた。これを機に加寿地蔵尊に足を運んでいただけたら」と語った。

 同町宇久井在住の和田佐枝子さんは「初めて来たが良い祭りだった。こんな近くに歴史的な場所があるとは知らなかった。機会があればまた来たい」と語った。

(2018年11月27日付紙面より)

加寿地蔵尊に参拝=24日、那智勝浦町湯川
この日のために練習してきた演目を披露
餅まきで締めくくられた
2018年11月27日
4 発信機付きウミガメ放流
 移動経路の追跡調査開始  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)が25日、衛星追跡システム(アルゴスシステム)の発信機と標識を付けたアカウミガメの館内繁殖個体2匹を放流し、移動経路の追跡調査を始めた。

 同館の飼育環境で生まれたアカウミガメの放流後の移動を同システムで追跡し、問題なく自然環境になじんでいるか、また野生個体と比較して行動に違いがあるかを調べるのが目的。同館がこの手法で調査を行うのは12年前に発信機付きの親ガメ(=成体)を放流して以来だという。

 今回は現在館内で開いている特別展示「アーケロンプロジェクト」の一環として実施。この日は背甲に発信機、後ろ脚に標識を付けたふ化後2年がたち体長約40㌢まで育った館内繁殖個体2匹と、標識だけ付けたふ化後1~2年の同個体6匹を準備して放流会を開き、事前に申し込んだ一般24人の手を借りて同館前の磯場から海へ放した。

 職員の吉田徹さんは、同館でも長年取り組んでいる標識を付けた放流は陸に上陸しているところを人が見つけて報告したときに位置情報が得られるが、発信機は個体が呼吸のため海面に出るたびに衛星が電波をキャッチして位置情報が記録されるので移動経路を忠実に把握しやすいと説明。

 発信機自体は1年以上電波を発信し続けることができ、バッテリーが尽きた後は自然脱落するよう樹脂で接着している。自然環境でふ化後2年がたった野生個体は太平洋を大回遊する時期に当たり、今回の追跡調査では繁殖個体もこの流れに乗るかどうかが大きなポイント。自然環境には捕食などのリスクもあるが最長1年の追跡調査ができることを期待しながら目的達成を目指すという。

 この調査の進捗(しんちょく)は、同プロジェクトの会場としている館内Bゾーンに地図を掲げて位置情報を適時マーキングする形で来館者にも示すそうで、近日中に始めるという。同プロジェクト関係では今回に加え、来年4月ごろに2回目の発信機付きウミガメの放流も予定している。

(2018年11月27日付紙面より)

発信機と標識を付けたアカウミガメの館内繁殖個体を海に放す参加者ら=25日、串本町有田
2018年11月27日
5 18組が熱戦繰り広げる
 新宮市民スポ祭硬式テニス  
2018年11月27日
6 夢の全国逃すも3位入賞
 全日本U―12サッカー和歌山大会  (新宮SSS )
2018年11月27日
7 めはりさん413位  ゆるキャラグランプリ  
2018年11月27日
8 協力し合い連携を  城南中で生徒と育友会が懇談  (新宮市 )
2018年11月27日
9 防衛運転を高らかに  岡本土石が交通安全講習会  (紀宝町 )
2018年11月27日
10 トリアージ訓練に取り組む  大学生ら災害医療研修会  (紀宝町 )
2018年11月27日
11 紅葉色鮮やかに  熊野市「布引の滝」  
2018年11月27日
12 「わがらのおもてなし」PR  3商店街で盛り上がる  (新宮市 )
2018年11月27日
13 組合員同士の交流に  新宮市、わかやま市民生協が試食会  
2018年11月27日
14 クリスマスの壁飾り  三輪崎保で紙粘土工作  (新宮市 )
2018年11月27日
15 救急救命を学ぶ  光洋サロンに20人  (新宮市 )
2018年11月27日
16 4年生が地域の歴史学ぶ  神園さん、猿口さんが紹介  (神内小 )
2018年11月27日
17 野鳥の魅力を紹介  企画展とバードウオッチングで  (宇久井ビジターセンター )
2018年11月27日
18 防災学びクイズ楽しむ  日足相須でふれあいいきいきサロン  (新宮市熊野川町 )
2018年11月27日
19 140人が人形劇楽しむ  いなほ福祉会主催の人形劇  (那智勝浦町 )
2018年11月27日
20 地震、津波想定し初動対応  御浜町で総合防災訓練  
2018年11月27日
21 舞台に展示、バザーで活気 旧和深中で「和深文化祭」 (串本町)
2018年11月27日
22 善意束ねてステージ楽しむ  歌と踊りのチャリティーショー  (黒潮絆会 )
2018年11月27日
23 お悔やみ情報
  
2018年11月25日
24 現職・仁坂吉伸さんが4選
 和歌山県知事選  

11月25日22時56分確定

当落得票数候補者名年齢党派現元新
246,303仁坂 吉伸68
61,064畑中 正好66


当日有権者数 816,227人

投票者数 312,863人

無効投票数 5,495票

投票率 38.33%


2018年11月25日
25 五穀の恵みに感謝
 新嘗祭・献穀講祭  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は23日、「新嘗祭(にいなめさい)・献穀講祭(けんこくこうさい)」を営んだ。

 新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年にとれた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝される。

 同大社でも神前に新しい穀物などをささげ、農作物の恵みに感謝した。同大社責任役員や町内の農家からなる献穀講員ら約40人が参列し、五穀豊穣を祈った。

 大祭は同大社拝殿で営まれた。神殿の御扉が開かれ、男成宮司が祝詞を奏上。雅楽が流れる中、正装の2人のみこが「浦安の舞」を奉納した。献穀講代表の掛橋廣行さんらが玉串をささげ、訪れた観光客も厳かな神事を見守っていた。

(2018年11月25日付紙面より)

献穀講の人たちが参列する中、神前で「浦安の舞」を奉納した=23日、那智勝浦町の熊野那智大社
2018年11月25日
26 神事で浦安の舞を奉納
 鵜殿、神内地区で例大祭  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿の烏止野(うどの)神社と神内の神内神社で23日、例大祭が営まれた。

 鵜殿地区は例大祭に合わせ「うどのまつり」が開かれ、子どもから大人までが参加し、地区全体がまつり一色に包まれた。

 このまつりは旧鵜殿村時代から続く伝統的なもので、朝から鵜殿ばやしの手踊り一行とだんじりが町内を練り歩き、各所で餅ほりが繰り広げられた。

 町内を回った午後からは、みこしが烏止野神社を出発。女性みこしも登場し、男性顔負けの威勢のいい声が飛び交った。

 神内神社では厳かに神事が執り行われ、神内小学校6年の増田あおいさん(12)と山門優奈さん(12)が浦安の舞を奉納した。

 神事が終わると、子どもらがみこしを担ぎ、山車を引いて地区内を巡った。神社に到着後は餅まきがあり、にぎわいを見せた。

(2018年11月25日付紙面より)

増田あおいさんと山門優奈さんが神楽を奉納=23日、紀宝町の神内神社
町内を練り歩く鵜殿ばやしの手踊り=23日、紀宝町鵜殿
2018年11月25日
27 地域一体で盛り上がる
 杉の郷えぼし寮で「えぼし祭」  (新宮市 )

 新宮市高田の障害児者支援施設杉の郷えぼし寮(上路拓司施設長)は23日、恒例の「えぼし祭」を開いた。利用者や地域住民ら多くの人が訪れ、ステージや模擬店などでにぎわった。

 会場には焼きそば、たこ焼き、フランクフルト、ぜんざいなどの模擬店や喫茶、バザーが並び、利用者が日頃製作している製品が展示された。

 屋外ステージでは高芝の獅子舞保存会、ハラウフラリリィレア、アフリカンダンス、お楽しみステージ「好きです!TAKATA」、歌手の小芝陽子さんらが踊りやライブを披露し、盛り上がった。豪華景品が当たる福引抽選会もあり、当選番号が読み上げられるたびに会場から拍手や歓声が上がった。

 開会で上路施設長が「えぼし寮が高田の地で開設して今年で22年。多くの方々の協力に感謝しています。短い時間ですが皆さんに楽しんでもらい、交流の輪を広げてもらえればと思います」とあいさつ。「天候にも恵まれ、たくさんの人に足を運んでいただきありがたく思います。地域の皆さんの支えがあってこその祭り。これからも助け合いながら一体となって盛り上げていければ」と話していた。

(2018年11月25日付紙面より)

高芝の獅子舞保存会の踊りで開幕=23日、新宮市高田の杉の郷えぼし寮
模擬店には多くの来場者が列を作った
2018年11月25日
28 地元名所周知し活性化へ
 ゆかし潟祭りが初開催  (那智勝浦町 )

 ゆかし潟祭り実行委員会(実行委員長・濵﨑信雅湯川区長)は23日、「ハートの形の汽水湖 ゆかし潟祭り」を那智勝浦町湯川のCafeきよもん周辺で開催した。豊富な催しや各種団体のステージ、飲食や雑貨などの店が並び、会場は多くの来場者でにぎわった。「ゆかし潟一周スタンプウオーク」では地元の名所の良さを再認識する参加者の姿が見られた。

 環境省から日本重要湿地として認定され、ジオパークとしても注目を浴びる同湖の周知と町の活性化が祭りの目的。

 大林幸子副実行委員長は「今日は素晴らしいハート形の汽水湖であるゆかし潟の景色を楽しんでください。第1回の開催、元気出していきましょう」と開会宣言。来場者らは湖や周辺の自然を堪能しながら歩き、温泉を使ったおかゆやコーヒー、ゆで卵の振る舞いに舌鼓を打った。

 濵﨑実行委員長は準備や開催に尽力した関係者に感謝を述べ、「皆さんのお時間が許す限り、ステージをお楽しみください」とあいさつ。来賓の堀順一郎町長も祭りの開催を祝った。

 ステージでは、グリーンコーラスやフラハプナ、タカシとヨーイチ、泉富夫さんらが歌やダンスで会場を盛り上げた。演歌歌手・小芝陽子さんやオルガン奏者の升井勝之さんのパフォーマンスが披露され、大きな拍手が送られた。自由参加の踊りもあった。

 同湖で調査を行う県立自然博物館学芸課長の平嶋健太郎さんは「ここには希少生物が数多くいる。その存在を皆さま方に覚えていただけたらうれしい」と語った。

 和歌山市から訪れた北野重夫さん(71)は「ゆかし潟をゆっくり見て回れたので良かった」と述べ、妻の久美子さん(70)は「きよもんの湯が好きでよく来ている。今日も入浴して帰る」と話した。孫の齋藤匠君(8)は「水がきれいだった。楽しかったのでまた来たい」とコメントし、光君(5)は「好きな鳥がいてかわいかった」と笑顔で語った。

(2018年11月25日付紙面より)

スタンプウオークを楽しむ=23日、那智勝浦町のゆかし潟
盛り上がったステージ披露
2018年11月25日
29 天空ハーフマラソン
 男女年代別順位  
2018年11月25日
30 地元勢入賞ならず
 和歌山県中学校バレーボール新人大会  
2018年11月25日
31 久司さん、原見さん優勝 那智勝浦町総体グラウンドゴルフ大会 
2018年11月25日
32 母校のために貢献  「紀陽CSR私募債」利用し寄贈  (田辺市本宮町 )
2018年11月25日
33 1600人が熊野巡り  コスタネオロマンチカが入港  (新宮市 )
2018年11月25日
34 イルミネーション設置  12月2日点灯式  (新宮市保健センター前 )
2018年11月25日
35 半島一周、早期実現求める  町長、区長連合会が近畿整備局へ  (那智勝浦町 )
2018年11月25日
36 25日まで寒蘭展示会  紀州愛蘭会  
2018年11月25日
37 気仙沼市で「鯨踊」披露  交流都市協定締結後に  (三輪崎郷土芸能保存会 )
2018年11月25日
38 園児らが練習の成果披露  南大居保育所で発表会  (那智勝浦町 )
2018年11月25日
39 県知事賞に谷口真依子さん  MOA美術館児童作品展  
2018年11月25日
40 現職新人の一騎打ちに決着  和歌山県知事選、県民の審判下る  (25日、いよいよ投開票 )
2018年11月25日
41 お悔やみ情報