熊野川中学校で防災授業 (国交省 )
国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所は28日、新宮市熊野川町日足の市立熊野川中学校(吉田元紀校長、生徒28人)で「大雨が降ったときに身を守る行動を考えよう!」をテーマに防災授業を実施した。生徒らは大型の台風が近づいているときの行動を考え、まとめて発表した。
昨年に続き2回目の取り組みで、今回は保護者や地域住民らが見学に訪れた。同事務所調査課の吉田達也・地域防災調整官が平成30年7月豪雨の雨量や水位の急上昇が起こる理由、それに伴い発生した洪水や土砂災害、紀伊半島大水害時の台風の進路図や雨量などを説明。生徒たちは大型で非常に強い台風が接近しているとの想定で避難する場所、誰と避難するか、避難所に持っていくもの、日常から取り組めることなどを班ごとに考えて発表した。
吉田調整官は「事前に家族や近所で話をしておくだけでも違う。イメージを働かせて考えておいてほしい。普段からできることは、避難場所を知り、歩いてみること。いざというときには自信を持って行動することが命を守るために大事」と締めくくった。
授業を終え「近畿地方整備局管内でも地区、生徒の防災意識が高い。授業は2回目だが台風が来たときの行動が身に付いていて、より意識の浸透が図れていると感じた」と語った。
垣本翼君(2年)は「できる限り高い所に逃げた方がいいと思った。他の班の意見を聞き気付くこともありいいと思った」。奥田将史君(同)は「今年は大きめの台風が来たが事前に備えていたので、家族の誰もけがをしなかった。授業を受けて、災害はどこで起こるか分からないと実感しました」と感想。
授業を見学した西敷屋自主防災会の倉谷修二会長(70)は「防災についての考えがだいぶ浸透していると感じた。今回のことを地域に持ち帰り、参考にして話し合いたい。個人個人がどうすればいいかを考えてもらおうと思います」。
吉田校長は「防災は地域の中ですごく大事なキーワード。日頃から自分のこととして考えるきっかけになれば。地域の方々が来てくれたことで、地域全体で防災を考える機会になれば」と話していた。
(2018年11月30日付紙面より)
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画家・田村茂さんが寄贈 (新宮市 )
田辺市出身で大阪府阪南市在住の画家、田村茂さん(71)が28日、新宮市にゆかりのある平忠度(たいらのただのり)を表現した絵画と能面を同市に寄贈した。
田村さんの本業は建築デザイナー。忠度の勇壮さにほれ込み、足跡をたどったところ、新宮市熊野川町音川地区が生誕の地と知り、同市への寄贈を決めた。
絵画は、能の演目「忠度」での、旅僧が桜の木陰で寝入っていると夢の中に忠度の亡霊が現れる一幕を描いたアクリル画(縦65㌢、横53㌢)。背景には三日月と桜の花びらを散りばめ、忠度への思いを込めた。
能面はヒノキを用い1カ月かけて制作。見る角度を変えることで、忠度の喜怒哀楽の表情が浮かび上がるという。
「忠度や平清盛の故郷を巡った。自分の思いが伝わり嬉しく思う。忠度生誕の地に飾ってほしかった」と話す田村さん。これまで手掛けた絵画は寺院などに全て寄贈してきた。2012年に熊野本宮大社へ「六歌仙」の絵を奉納、14年には台湾に15点の能画を寄贈した。
市役所応接室で寄贈を受けた田岡実千年市長は、毎年熊野川町で「忠度まつり」が開かれていることを伝え、「就任して9年になるが初めて能面の寄贈を頂いた。多くの市民の方々に見てもらえる場所に飾りたい」と話していた。
平忠度(1144~84年)は音川地区出身とされている、平清盛の末弟。武将としてだけでなく歌人としても優れていたと伝わっていて、「行(ゆ)き暮れて木(こ)の下かげを宿とせば花や今宵(こよい)のあるじならまし」の辞世の句を残している。
(2018年11月30日付紙面より)
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水中クリスマスツリー設置 (串本ダイビング事業組合 )
串本ダイビング事業組合(小松誠司会長、会員22店舗)が28日、ダイビングポイント・備前の海底に「水中クリスマスツリー」を設置した。
平成23年紀伊半島大水害以降の自粛機運で低迷する同事業に再び弾みをつけるため、顧客と会員が共にダイビングに対し意欲的になれるきっかけとして始めた取り組みの一つ。8回目となる今年もより多くのダイバーに串本を知ってもらい、町全体を盛り上げることを目指して準備を進めてきた。
この日は同組合関係のダイバー8人が、あらかじめ飾り付けた高さ約3㍍のクリスマスツリーを持って袋港を出港。備前の水深約18㍍の海底に同ツリーを固定し、アピール用の写真を得るためサンタクロースの衣装を着たスタッフらで同ツリーを囲みながら記念撮影をして作業を終えた。
設置期間は12月25日(火)までを予定。
(2018年11月30日付紙面より)
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県警察現場鑑識競技会、県警察剣道大会
2日に和歌山市の鑑識科学センターで開催された「第22回和歌山県警察現場鑑識競技会」で新宮警察署の生活安全刑事課鑑識係の山本和貴巡査長(26)と同課ストーカー・配偶者暴力対策・生活安全捜査係の前田眞輝巡査長(26)のチームが3位の好成績を収めた。また、6日に県立体育館であった「平成30年度和歌山県警察柔道・剣道大会」では女子剣道個人試合で同署警備課の池宮慧さん(26)が2位入賞の快挙を遂げた。
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県内14署の署員が参加して開かれた鑑識競技会では、窓が割られた車内からかばんが盗まれているという事件を想定。30分の制限時間内での作業の手順や効率、基本動作など総合的に評価された。
今年、山本・前田チームは2年ぶり2回目の挑戦。前回は制限時間内に終了させることができなかったが、見事おととしの雪辱を果たし、新宮署としても4年ぶりの入賞を果たした。前田巡査長は「普段現場でやっていることを徹底してやっていこうと作戦会議をしました。それが功を奏したのでは」。山本巡査長は「今後の自分が業務に当たっていく中でも励みになると思います」と話していた。
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県内14署と県警本部の署員らが参加した県警察柔道・剣道大会は毎年1回、技術の向上などを目的に実施している。池宮さんは今年4月に新宮署に赴任。父親が指導者だったことも影響し、小学校1年生から剣道を始めた。同大会では過去にも1位や2位の好成績を収めている。
現在、警察官の稽古の一環で剣道に取り組み、女性署員の指導にも当たる池宮さん。今まで指導してくれた人や関係者に感謝の気持ちを述べ「女性警察官が増えてきた中で、日頃から剣道を通して少しでも強い精神力を養ってくれたらと思い稽古をしています。その結果が付いてきただけだと思います」と謙遜しながらも笑顔を見せた。
(2018年11月30日付紙面より)
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もみじ会11月月例杯
JA共済旗学童軟式野球大会
はまゆうカップ開催 (新宮市 )
県新人大会で全部員が近畿出場権獲得 (新宮高校空手道部 )
和歌山県知事選
11月25日22時56分確定
当落 | 得票数 | 候補者名 | 年齢 | 党派 | 現元新 |
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当 | 246,303 | 仁坂 吉伸 | 68 | 無 | 現 |
61,064 | 畑中 正好 | 66 | 無 | 新 |
当日有権者数 816,227人
投票者数 312,863人
無効投票数 5,495票
投票率 38.33%
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新嘗祭・献穀講祭 (熊野那智大社 )
那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は23日、「新嘗祭(にいなめさい)・献穀講祭(けんこくこうさい)」を営んだ。
新嘗祭は古くから伝わる宮中儀式の一つで、天皇陛下がその年にとれた五穀を神々に供え、自身も食して収穫を感謝される。
同大社でも神前に新しい穀物などをささげ、農作物の恵みに感謝した。同大社責任役員や町内の農家からなる献穀講員ら約40人が参列し、五穀豊穣を祈った。
大祭は同大社拝殿で営まれた。神殿の御扉が開かれ、男成宮司が祝詞を奏上。雅楽が流れる中、正装の2人のみこが「浦安の舞」を奉納した。献穀講代表の掛橋廣行さんらが玉串をささげ、訪れた観光客も厳かな神事を見守っていた。
(2018年11月25日付紙面より)
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鵜殿、神内地区で例大祭 (紀宝町 )
紀宝町鵜殿の烏止野(うどの)神社と神内の神内神社で23日、例大祭が営まれた。
鵜殿地区は例大祭に合わせ「うどのまつり」が開かれ、子どもから大人までが参加し、地区全体がまつり一色に包まれた。
このまつりは旧鵜殿村時代から続く伝統的なもので、朝から鵜殿ばやしの手踊り一行とだんじりが町内を練り歩き、各所で餅ほりが繰り広げられた。
町内を回った午後からは、みこしが烏止野神社を出発。女性みこしも登場し、男性顔負けの威勢のいい声が飛び交った。
神内神社では厳かに神事が執り行われ、神内小学校6年の増田あおいさん(12)と山門優奈さん(12)が浦安の舞を奉納した。
神事が終わると、子どもらがみこしを担ぎ、山車を引いて地区内を巡った。神社に到着後は餅まきがあり、にぎわいを見せた。
(2018年11月25日付紙面より)
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杉の郷えぼし寮で「えぼし祭」 (新宮市 )
新宮市高田の障害児者支援施設杉の郷えぼし寮(上路拓司施設長)は23日、恒例の「えぼし祭」を開いた。利用者や地域住民ら多くの人が訪れ、ステージや模擬店などでにぎわった。
会場には焼きそば、たこ焼き、フランクフルト、ぜんざいなどの模擬店や喫茶、バザーが並び、利用者が日頃製作している製品が展示された。
屋外ステージでは高芝の獅子舞保存会、ハラウフラリリィレア、アフリカンダンス、お楽しみステージ「好きです!TAKATA」、歌手の小芝陽子さんらが踊りやライブを披露し、盛り上がった。豪華景品が当たる福引抽選会もあり、当選番号が読み上げられるたびに会場から拍手や歓声が上がった。
開会で上路施設長が「えぼし寮が高田の地で開設して今年で22年。多くの方々の協力に感謝しています。短い時間ですが皆さんに楽しんでもらい、交流の輪を広げてもらえればと思います」とあいさつ。「天候にも恵まれ、たくさんの人に足を運んでいただきありがたく思います。地域の皆さんの支えがあってこその祭り。これからも助け合いながら一体となって盛り上げていければ」と話していた。
(2018年11月25日付紙面より)
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ゆかし潟祭りが初開催 (那智勝浦町 )
ゆかし潟祭り実行委員会(実行委員長・濵﨑信雅湯川区長)は23日、「ハートの形の汽水湖 ゆかし潟祭り」を那智勝浦町湯川のCafeきよもん周辺で開催した。豊富な催しや各種団体のステージ、飲食や雑貨などの店が並び、会場は多くの来場者でにぎわった。「ゆかし潟一周スタンプウオーク」では地元の名所の良さを再認識する参加者の姿が見られた。
環境省から日本重要湿地として認定され、ジオパークとしても注目を浴びる同湖の周知と町の活性化が祭りの目的。
大林幸子副実行委員長は「今日は素晴らしいハート形の汽水湖であるゆかし潟の景色を楽しんでください。第1回の開催、元気出していきましょう」と開会宣言。来場者らは湖や周辺の自然を堪能しながら歩き、温泉を使ったおかゆやコーヒー、ゆで卵の振る舞いに舌鼓を打った。
濵﨑実行委員長は準備や開催に尽力した関係者に感謝を述べ、「皆さんのお時間が許す限り、ステージをお楽しみください」とあいさつ。来賓の堀順一郎町長も祭りの開催を祝った。
ステージでは、グリーンコーラスやフラハプナ、タカシとヨーイチ、泉富夫さんらが歌やダンスで会場を盛り上げた。演歌歌手・小芝陽子さんやオルガン奏者の升井勝之さんのパフォーマンスが披露され、大きな拍手が送られた。自由参加の踊りもあった。
同湖で調査を行う県立自然博物館学芸課長の平嶋健太郎さんは「ここには希少生物が数多くいる。その存在を皆さま方に覚えていただけたらうれしい」と語った。
和歌山市から訪れた北野重夫さん(71)は「ゆかし潟をゆっくり見て回れたので良かった」と述べ、妻の久美子さん(70)は「きよもんの湯が好きでよく来ている。今日も入浴して帰る」と話した。孫の齋藤匠君(8)は「水がきれいだった。楽しかったのでまた来たい」とコメントし、光君(5)は「好きな鳥がいてかわいかった」と笑顔で語った。
(2018年11月25日付紙面より)
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男女年代別順位
和歌山県中学校バレーボール新人大会
熊野川濁水治水対策特別委 (新宮市 )
新宮市議会の熊野川濁水・治水関連対策特別委員会(前田賢一委員長、8人)が22日、市役所第2委員会室であった。
屋敷満雄議長が委員会に提出した河川法の改正を求める意見書案を一部修正し、12月議会に諮ることを決めた。
「水利権更新(流水の占用許可)の際には関係地元自治体の同意を必要とすることを河川法に明記するよう、強く要望する」などといった意見案で、議会の承認が得られると衆参両院議長、内閣総理大臣、国土交通大臣、経済産業大臣に提出する。
近隣の紀宝町と共に提出する予定で、関係自治体にも協力を求める。前田委員長は「池原ダムの水利権更新が最後のチャンスになる」と述べた。
山腹崩壊を議題とし、前田委員長が山腹崩壊復旧箇所の現地視察(10月15日)や、電源開発との意見交換(11月7日)の内容を報告した。
意見交換では「十津川第二発電所の発電容量を池原ダムなど他の管内施設に転用することで同発電所を閉鎖し、二津野ダムは堆砂対策をした後、治水専用として運用することが熊野川の濁水・治水軽減の根本的な問題解決である」などと主張した。
現地視察に参加した榎本鉄也委員は、二津野ダム湖の堆積土砂を懸念し、濁水、洪水対策を求めた。
前田委員長は「紀伊半島大水害から7年たっていまだに河川整備基本方針が立っていない」と指摘。「ダム空き量を確保するのか、河川対策をするのか具体的な対策を求めないといけない」と示した。
市当局は、熊野川流域ダム湖下流団体協議会による先進地研修(11月16日)を報告。風屋ダムと同規模で、天竜川の佐久間ダム(静岡県浜松市)で出水期に国が5400万立方㍍の治水容量を買い取り、水位を下げた状態で運用する案「天竜川の再編事業」を視察した。
屋敷議長は「国が風屋ダムの空き容量を買い取ってくれたら心配がなくなる。熊野川も国交省に天竜川と同じ対策を取ってもらうべき」。
熊野川河道掘削について、上田勝之委員は「ダンプでの搬出はやめてもらいたい。台船で搬出してもらうよう申し入れしてほしい」と求めた。
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■熊野川河道掘削の取り組み状況
国の管理区間については、平成23年9月の紀伊半島大水害で堆積した土砂の撤去に加え、計画規模の洪水を安全に流下させるための河道掘削(215万立方㍍)を29年度に完了した。
引き続き、同年度から「緊急対策特定区間」を設定し、熊野川本川や支川相野谷川の更なる治水安全対策の向上を図るため、90万立方㍍の河道掘削に取り組んでいる。
和歌山、奈良、三重3県の管理区間については、紀伊半島大水害で堆積した土砂の撤去を目的とした熊野川本川における掘削を実施。和歌山、三重両県では熊野川本川や支川のさらなる治水安全度の向上を図るため、昨年10月に策定された熊野川圏域河川整備計画に基づき、両県で支川を含めた約28万立方㍍の河道掘削に着手した。
(2018年11月24日付紙面より)
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光洋中で育友会主催講演会 (新宮市 )
新宮市立光洋中学校(宮本雅史校長、生徒189人)で20日、同校育友会教養部主催の講演会が開かれた。株式会社ゆらちょうの井上慶祥さん(26)が「学校じゃ教えてくれない!!平成生まれの社長が語る生き方のすゝめ」を演題に話し、生徒らは真剣に耳を傾けた。
井上さんは1992年和歌山県由良町に生まれ、2015年に同社を創業。出身地である同町を盛り上げたいと、イベント企画や特産品のPRを手掛けている。
井上さんは生き方をテーマに挙げた。理解はしていても正解がなく、答えられる人は少ないとし「個々に置き換えた場合、何をしたいか、どんな生活を過ごしたいかを考えることが大事」と呼び掛け、「やりたいことをやるのが一番」と持論を述べた。
質問会では「社長として働くことの大変さと楽しさは」「中学生のうちにやっておけばよかったことは」などが挙がり、井上さんは一つ一つ丁寧に答えていた。
講演を前に育友会教養部の植村弘子部長が訪れた保護者ら、学校関係者らに感謝を述べ「今後の社会に伴い、子どもたちの成長、将来を探る保護者としても興味深い。話を聞くのが楽しみです」とあいさつした。
講演を聞いた長谷川拓輝君(3年)は「目標を持ち、やり遂げることが必要だと分かりました。今後は苦手なことから逃げずに努力して取り組んでいこうと思う」と話していた。
(2018年11月24日付紙面より)
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県学校給食研究協議大会 (串本町 )
第59回和歌山県学校給食研究協議大会が22日に串本町文化センターや同町立体育館であり、学校教育関係者ら約110人が同町や古座川町の提案や講演などを通して学校給食の在り方を考える機会を持つなどした。
この大会は県教育委員会と県学校給食会が主催。学校給食の意義と役割について認識を深め、管理運営の改善を図るとともに当面する諸問題の研究協議を行いつつ学校給食関係者の指導力の向上を図る趣旨で年1回開いていて、59回目となる今回は同大会東牟婁地方大会実行委員会(大畑眞実行委員長)の主管により実施された。
東牟婁地方での実施は平成25年度以来5年ぶりで、同町での実施は今回が初。開会に当たり主催者を代表して県教育庁学校教育局健康体育課の森文哉副課長が「学校給食は学校における重要な教育活動として充実してきた。特に地場産品の活用は地域の自然や文化、産業への理解を深めるとともに生産者の喜びや苦労に触れ感謝の気持ちを育む上で大変重要であり、今後も関係部署と連携協力して取り組んでほしい。また食中毒やアレルギーへの対応を通してより安全な学校給食の提供も願いたい」などといった内容の課長メッセージを代読し、大畑実行委員長は今回の大会の流れを説明し「学校給食について考える実りのある一日になることを祈念する」と述べて参加を歓迎した。
来賓を代表して古座川町の西前啓市町長と串本町の清野武志副町長が祝辞を寄せ、新宮市と那智勝浦町の教育委員会職員や太地町の宇佐川彰男教育長、古座川町の中道悟教育長、串本町の潮﨑伸彦教育長、次期開催地の日高地方を代表して御坊市日高川町組合立大成中学校の西山正紀校長も列席。西山校長は次の大会の期日を2019年11月27日(水)と告知し、親子給食など日高地方の特色ある取り組みを挙げて来場を呼び掛けた。
引き続き協議会が開かれ、串本町から田原小の赤松孝子養護教諭と串本小の小内和子栄養教諭が「新給食センターへの移行を経て~串本町学校給食センターでの取組と課題~」、古座川町から役場地域振興課の細井孝哲プロジェクトジェネラルマネジャーと教育委員会教育課の橋本和幸主事、高池小の大畑眞校長が「古座川町に於けるジビエ給食の取組~厄介者を地域の宝に!豊かな自然と命の尊さを次の世代へ繋(つな)げていく古座川ジビエの取組~」と題して提案を発表。それらの内容を踏まえて健康体育課の鎌田敦子指導主事が指導講評を述べた。
講演会もあり、伝承料理研究家の奥村彪生さんが演題「奥村彪生の食のモノがたり」を掲げて登壇。食育は子どもの心身を育む上で重要な役割を担っていて、その中核として関わる大会参加者は素晴らしい仕事をしていると励ますなどした。
併せて同館内で業者による食材PRなど学校給食関係の展示もあり、協議会と指導講評の間で取られた休憩時間に大会参加者の注目を集めた。
(2018年11月24日付紙面より)
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文化祭で募った義援金を寄付 (太地中学校 )
太地町立太地中学校(城谷真司校長)の生徒会は22日、被災地支援に役立ててほしいと文化祭で募った義援金1万5327円を同町へ届けた。
生徒会長の奥村行正君、同副会長の脊古咲夢(さくら)さんと矢間夕奈さん、教員の久保博文さんが同町役場を訪れ、三軒一高町長に直接手渡した。宇佐川彰男教育長、森尾伸住民福祉課長が同席した。
文化祭は今月3日に開催された。募金活動は例年、会場の体育館で実施している。奥村君は「今年は災害が多く、少しでも人のために力になれたら」、脊古さんは「思っていたよりも集めることができてうれしかった」、矢間さんは「文化祭を通して活動できたことに達成感を感じた」と話し、それぞれが感謝の気持ちを述べた。
三軒町長は「皆さんの期待に応えられるよう、きちんと届けます。中学生の皆さんがこうした心を持っていることがうれしい。次の町を担う人たちのボランティア精神に心から感謝申し上げます」と話し、生徒らに同町の記念品のカマイルカのピンバッジを贈った。義援金は町を通じて日本赤十字社へ送られる。
(2018年11月24日付紙面より)
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松阪地区少年柔道大会 (紀宝柔道会 )
POKDサッカースクール (串本町 )
秋晴れの下で11月大会 (新宮グラウンド・ゴルフ同好会 )
太地町からアメリカへ移住した人々やその子孫たちで組織する在米太地人系クラブ(脊古正純代表)の訪問団41人を歓迎するパーティーが5日、同町公民館で開かれ、訪問団と町民合わせて約110人が集まった。久しぶりに再会する親戚らが昔話に花を咲かせるなど、会場は温かい雰囲気に包まれた。
明治以降、アメリカ・カリフォルニア州のターミナル島に移住した太地の先人たちは、マグロ缶詰製造などで成功し、ピーク時には県内各地や静岡県などから約3000人の移民を集めた。1915年に「在米太地人会」が結成され、終戦後の56年には「太地人系クラブ」に名称を変更。一世の高齢化などから2006年に解散。08年に太地町から調査団が派遣された際に再結成の話が持ち上がり、11年に再結成された。15年に結成100周年を迎え、太地町から80人の代表団が訪米するなど交流が続いている。
今回の訪問は3日から7日までの日程。4日は「第33回太地浦くじら祭」にも参加した。団体で太地を訪れるのは初という。
開会式で宇佐川彰男教育長は同クラブの歴史を紹介し「アメリカと太地の人々の絆が続くように、中学生や高校生の派遣も考えたい。今日は親睦を深めましょう」とあいさつ。脊古代表は「下は6歳、上は90歳代までの訪問団。太地町の皆さんが100%何から何までやってくれた。一緒に食事ができてうれしい」と感謝した。会場ではマグロの解体ショーもあった。
小学校5年の時に渡米した森本仁千さん(69)は「くじら祭が素晴らしかった。漁船に乗船した体験は忘れられない。太地は元気な町だ」、新宮高校卒業後、18歳で渡米した宮川勝揮さん(78)は「アメリカで想像していた何倍もの歓迎をしてくれた。日本語の分からない三世、四世もみんな満足しているように感じる」と喜んでいた。
脊古代表は「二世はもう90代。今は五世までいる。今回、若い人に募集をかけてみたところ、自分のルーツを知りたいという声が多く上がり、これだけの訪問団になった。みんな来て良かったと言ってくれた。交流を続けたい」と話していた。
(2018年11月7日付紙面より)
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ペップトーク講演会 (那智勝浦町 )
那智勝浦町教育委員会は3日、同町体育文化会館で「心に響くコミュニケーション・ペップトーク やる気を引き出す魔法の言葉」講演会を開催した。同町民総合体育大会40回記念講演会で、スポーツ少年団の指導者やスポーツクラブの参加者ら84人が聴講に訪れ、トレーナーズスクエア株式会社の代表取締役社長、岩﨑由純さんの講演に耳を傾けた。
ペップトークとはアメリカでスポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために行っている短い激励のメッセージ。ペップは「元気、活気、活力」の意味で、ペップトークは緊張や不安をやる気に変える「前向きな背中の一押し」の言葉。
岩﨑さんはアメリカのスポーツ現場で学んだ経験を生かし、実例を示しながら、ユーモアあふれる語り口で紹介した。
「選手は技術や体力を磨いて試合に臨む。指導者は言葉の力を磨く。どれだけ選手にパワーを与えられるかが指導者だ。日本人は言霊のパワーを知っている」と述べ、ペップトークの特徴を▽短く▽分かりやすく▽肯定的な言葉を使う▽魂を揺さぶる▽人をその気にさせる―などを挙げた。
「ミスするな。この試合に負けたら走らせるぞと試合前に選手に言っては駄目。これでは勝って大喜びしている姿は想像できない」と語り、「イメージは実現化する。してほしいこと、成功や勝利をイメージさせることが大切」と訴えた。
「『廊下を走るな』ではなくて『廊下を静かに歩こう』」など肯定的な言葉を使う必要性を強調。「質問に答えられないときは『どうして分からないの』と責める否定質問ではなく、『どこまで分かっているか教えて』の肯定質問で」などと述べ、積極的な言葉という意味の造語「ポジティ語」を提案した。
できなかったプレーの事実をまず受け入れ、その時の状況や精神的状態などをしっかり聞く「傾聴力」をつけ、悪かった点は改善点として良い意味に捉える「とらえ方変換」をし、やってほしいという「してほしい変換」に変え、やればできると「背中の一押し」をするなど、選手育成のステップを説明。選手の成功を信じて指導すると選手は期待に対して潜在意識で反応する「ピグマリオン効果」なども解説した。
「誰かの夢の実現や目標の達成を応援する人が『ドリームサポーター』。それは子どもにとっては親や兄弟、先生、指導者」と来場者に呼び掛けた。
(2018年11月7日付紙面より)
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第43回紀南吹奏楽のつどい (紀南地区吹奏楽連盟 )
串本町文化センターで4日、合同演奏会「第43回紀南吹奏楽のつどい」があった。過去最多の9団体が出演。今回は500人規模の鑑賞を集める中、各団体個別や中高別、合同で演奏を響かせた。
この演奏会は、紀南地区吹奏楽連盟(木村享照理事長)が主催。1967(昭和42)年に旧新宮商業高校の故・植村俊平教諭が呼び掛けて始まり、以降は同連盟や前身の県吹奏楽連盟紀南支部により年1回の頻度で計画されている。荒天に伴う中止や持ち回りで開かれる県吹奏楽祭に置き換わった年もあり、実施は43回目。県内では最も歴史のある地方合同の演奏会だという。
今年は同連盟結成50周年に当たり、その記念事業に位置付けて計画した。出演は▽緑丘中▽光洋中▽那智中▽潮岬中▽新宮高▽新翔高▽串本古座高▽近大附属高中▽那智勝浦吹奏楽団―の各吹奏楽部員や同団員で、総勢約150人(主催者発表)。序盤~中盤は各団体個別(新翔高と串本古座高を除く)による演奏披露で、部員は2曲、団員は3曲(他にサプライズ楽曲1曲)を発表した。終盤は中高別に合同ユニットを編成し、中学生は楽曲『情熱大陸メインテーマ』『宝島』、高校生は楽曲『ヤングマン』『サンバ・エクスプレス』で力強く演奏を響かせた。
日頃の活動成果を披露して相互交流し、集団活動をする力と演奏技術の向上を図るのが今回のつどいの目的。開会に当たり同連盟の西野政和副会長は同連盟結成50周年の節目を支える経験豊かな先生の指導を受けてさらに活躍することを部員らに期待し、閉会に当たり木村理事長は「いろいろな活動の中から吹奏楽を選び、演奏し鑑賞するという吹奏楽を通してわれわれはこのようにつどいをしている。このご縁を大切にし、これからもいい紀南のまちを一緒につくっていければと考えている。皆さま、本日はありがとうございます」と述べて締めくくった。
(2018年11月7日付紙面より)
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新宮市共同募金委員会
社会福祉法人和歌山県共同募金会新宮市共同募金委員会(会長・田岡実千年市長)による今年度2回目の赤い羽根共同募金運動が4日、市内4カ所であり、市社会福祉協議会、高校生、有志ボランティアが買い物客らに募金を呼び掛けた。
赤い羽根共同募金は戦後復興の一助として1947年に始まった住民主体の活動で、新宮市では「ささえ愛募金」「MACHI(まち)サポート募金」「新宮いのちの募金」の「3つの活動募金」として呼び掛けている。昨年度の実績額は計411万8422円で、今年の目標額は450万円。
新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店前では、新宮高校の生徒らが街頭募金運動を展開した。
同協議会の大谷康央事務局長は「赤い羽根共同募金は自分の町を良くし、地域課題を解決するために活用されます。来年3月末まで取り組んでいきます。協力をお願いします」と呼び掛けている。
(2018年11月7日付紙面より)
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那智勝浦ゴルフ倶楽部
新宮剣友会が例大祭に合わせ奉納試合
12月1日に準決勝、決勝
新人大会全4部門で近畿出場権獲得 (新宮高校弓道部 )
太地町の太地漁港ふれあい広場で4日、第33回太地浦くじら祭(同実行委員会主催、岡本光正実行委員長)が開かれた。
ステージでは踊りや太鼓、獅子舞などの伝統芸能が披露され、にぎやかな一日が繰り広げられた。食べ物などの販売ブースや体験コーナーには町内外から出店があり、約5000人の来場者でにぎわった。
太地町ならではの訪問もあった。明治時代に同町からアメリカ合衆国へ移民した人々やその子孫で構成される在米太地人系クラブ(脊古正純代表)の41人が来日。太地町を舞台に捕鯨を巡る世界的な論争をテーマにしたドキュメンタリー映画「おクジラさま」の佐々木芽生(めぐみ)監督も来場した。会員の中には数十年ぶりの里帰りという会員もおり、佐々木監督と共に、にぎやかな祭りを楽しんだ。ステージに招かれた背古代表は「共に楽しみましょう」と呼び掛け、小さい子どもたちの「ハロー」のあいさつに会場から大きな拍手が送られた。
振る舞いの食べ物では太地漁協の伊勢エビ汁に長蛇の列ができ、会場には44の出店が並んだ。出店数や来場数は、年々伸びを見せている。毎年人気の漁船パレードには乗船を希望する多くの家族連れが整理券を手に集まった。
ステージでは町民芸保存会の「鯨踊り」や「くじら太鼓」、東新青年同志会による獅子舞といった町内の伝統芸能が披露された他、姉妹都市・白馬村のPRや、太地こども園の園児らの踊り、地元バンドの「BAO」、「ヤブシン」などの出演が花を添えた。
(2018年11月6日付紙面より)
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奥瀞道路(Ⅲ期)起工式に150人
一般国道169号奥瀞(おくどろ)道路(Ⅲ期)起工式が3日、北山村大沼の村立北山小・中学校体育館であった。関係者や地域住民ら約150人が出席し、鍬(くわ)入れ式や万歳三唱で道路の一日も早い完成を祈った。
奥瀞道路(Ⅲ期)は2008年に開通した奥瀞道路、15年に開通した奥瀞道路(Ⅱ期)の延伸区間で、同村下尾井―小松間の3・4㌔。16年に事業化し、用地買収率は18年9月末現在8割程度。完成時期は未定。
災害時の強靱(きょうじん)な道路ネットワークの確保と、救急医療活動の支援、地域経済発展への寄与を目的としている。現状は道路幅が狭くすれ違いが困難な箇所や、急勾配と急カーブにより見通し不良など通行に支障をきたす箇所、雨量による異常気象時通行規制区間が存在する。
奥瀞道路(Ⅲ期)の整備によって通行時の安全安心を確保でき、新宮市立医療センターまでの搬送時間が短縮される。大型観光バスの通行も可能となり、アクセス性が向上することで観光産業振興による地域活性化が期待される。
式典で国交省の池田豊人道路局長は奥瀞道路の事業に触れ「期待に応えられるよう整備を進めていく」と式辞。仁坂吉伸和歌山県知事は「人々の暮らしに県境はない。お互いに高め合って栄えていただければ」。渡邉信一郎三重県副知事は「さまざまな機能と大きな効果を持つ重要道路。関係者と力を合わせてしっかりと整備を進めていきたい」とあいさつした。
来賓の二階俊博自民党幹事長は関係者の努力や応援、活動の積み重ねで整備が前に進んでいるとし「もうひとがんばり努力をし、子どもや孫の時代に北山村はこうなったと言えるよう、みんなで頑張っていこう。皆さんのご奮闘を心から願い、今日の喜びに感謝したい」。浮島智子衆議院議員は安全な通行と観光振興に触れ「北山村の素晴らしさを伝えながら、皆さまと共に頑張っていきたい」と祝辞を述べた。
山口賢二村長は感謝し「暮らしを守る命の道。近隣市町村と連携できる立派な道路であると思い取り組んでいきたい」と協力を求めた。式典は国土交通省近畿地方整備局、和歌山県、三重県、北山村、熊野市が共催。熊野鬼城太鼓の演奏や地元の女性たちによる手踊りなどが披露された他、きたやま保育所の園児らがお祝いの言葉を述べた。式典後には餅まきもあり、8斗の餅を大勢が拾い集めた。
(2018年11月6日付紙面より)
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橋杭岩ライトアップ (串本町 )
串本町くじ野川にある国指定天然記念物・橋杭岩のライトアップが2日から4日まで行われた。今年は3日間とも好天に恵まれる中で実施。弁天島から陸側の岩々などが多彩に照らされ、その幻想的な光景が多くの注目を集めた。
このライトアップは物件「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界文化遺産登録(平成16年)を祝い行われた企画。好評だったことから同町が企画を継承し、翌年からおおむね年1回実施している。
橋杭岩自体が同町を代表する観光資源として広く知られているが、前年度は橋杭岩ライトアップが日本夜景遺産に認定され、本年度は観光資源としての橋杭岩がトリップアドバイザーの5年連続エクセレンス認証を受けた。ここ最近は一段と橋杭岩の話題性が高い状況にあり、同町は道の駅くしもと橋杭岩に加えて橋杭漁港や橋杭海水浴場にも臨時駐車場を設けて期間中の鑑賞を受け入れた。
今年のライトアップの演出は、岩々を10色60基のパーライトで投光し、14基の発光ダイオード(LED)スポットライトでその手前を照らす内容。一定周期で後者のライトが虹色に染まる趣向も交えられ、鑑賞する人々の多くがスマートフォンなどでの撮影を試みながら楽しんだ。
今年は3日の点灯直前に橋杭海水浴場で開かれたイベント「ハッピーハロウィーンジャズライブinはしぐいビーチ」の仮装パレード一行が同駅へ赴きカウントダウンで開始を盛り上げる場面もあった。
(2018年11月6日付紙面より)
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来年のえと「亥」の色紙 (熊野那智大社 )
那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年のえと「己亥(つちのとい)」の色紙作りがピークを迎えた。男成宮司が直筆で1枚ずつ、色紙に「邁進(まいしん)」の文字を書き入れている。今月中旬までに1300枚を完成させる予定。
色紙の中央にはイノシシが勢いよく走り出す姿が描かれ、那智の滝、初日の出をバックに配している。「邁進」の文字は、恐れることなく目標・目的に向かって前進するという意味の熟語「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」から。
男成宮司は「目標をしっかりと定め、それに向かってひたすら突き進み、必ずや目標を達成されるようにとの願いを込めて書いています。新しい年が素晴らしい一年となることを祈念しております」と語った。
発送は今月15日(木)を予定。1枚2000円、送料は2枚以下600円、3枚以上は1200円。申し込みは、はがき、またはFAXで受け付けている。〒649―5301 那智勝浦町那智山1 熊野那智大社(FAX0735・55・0643)。
(2018年11月6日付紙面より)
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