返礼品増で前年の11倍 (北山村 )
北山村の昨年度のふるさと納税額が1億8220万円と前年の約11倍になった。昨年11月から農協などの協力で米、熊野牛、梅干しなど返礼品を20種類追加したことが主な要因で、山口賢二村長は「寄付金はじゃばら事業や子どもたちの英語教育の充実に生かしたい」と話している。
山口村長と、ふるさと納税・じゃばら事業管理担当の池上輝幸・地域事業課主査が28日、新宮市の東牟婁振興局で記者会見を開き発表した。返礼品で一番の人気は米で、次いでじゃばら加工品、梅干し、熊野牛などとなっている。
村の人口は約450人で、昨年度の村税収は約6630万円。山口村長は「本年度のふるさと納税は昨年度の2倍を目指したい」と話している。
その他の新宮東牟婁地域自治体の昨年度ふるさと納税額は▽新宮市496万9000円▽那智勝浦町4482万2982円▽太地町209万9000円▽古座川町157万円▽串本町3197万円―となっている。
村は楽天の「あす楽」サービスを利用し、7月中旬からふるさと納税の返礼品を翌日届ける体制を確立する。全国初の取り組みで、池上主査は「寄付をした実感を、すぐに感じてもらうことが狙いです。返礼品の商品も順次増やし、サービス日本一を目指していきたい」と意気込んでいる。
村は辛子明太子の全国ブランド「株式会社やまやコミュニケーションズ」(本社・福岡市)と6月20日付で協定を結び、じゃばら製品の開発、販売などに共同で取り組んでいる。第一弾としてじゃばら果汁とじゃばら胡椒(こしょう)を使用した「じゃばら明太」を開発。8月から返礼品に追加する。今後も新商品を開発していく。
村は28日、今年2月から販売している「じゃばらウォーター」を地元の新宮、新翔、近大附属新宮、紀南、木本の5高校へ各1200本寄贈した。じゃばらの認知度向上が狙い。510㍉㍑入りで定価180円。村内では150円で販売している。
村は「じゃばらウォーター」を4月から台湾へ輸出している。現在、販売手続きの申請中で、店頭には7月初旬に並ぶ。池上主査は「じゃばらウォーターを切り口に台湾でのじゃばらの認知を図り、順次品数を増やしていきたい。香港や中国本土での展開も模索中です」と話した。
(2017年6月30日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170630010101.jpg)
東牟婁郡商工連合会(森川起安会長)は27日、那智勝浦町のホテル浦島で平成29年度総代会を開いた。昨年度事業報告、本年度事業計画などを承認した。
総会の席上、優良経営者7人、優良従業員1人を表彰。森川会長が受賞者らに表彰状を手渡しし、代表して中村洋介さん(串本マリンセンター)が謝辞を述べた。
昨年度は「商工会全国大会」「郡青連交流イベント・北山村ラフティング&BBQ」への参加などで各団体の連携強化と情報の共有化を図り、高速道路建設促進に関係する要望提出などを行った。本年度は「各商工会の運営組織・指導機能の強化」「広域連携事業を支援」「郡内商工会青年部の交流」などを計画。小規模事業者を支援し、経営者の高齢化や後継者不足などの諸問題改善にも取り組む。
森川会長はあいさつで「人口減少などの構造的な変化による消費の減少など厳しい状況にあるが、商工会の原点に立ち返り、地域に役立つ団体として機能すべく総代の皆さまの協力を」と呼び掛けた。
寺本眞一町長のメッセージは植地篤延副町長が紹介した。寺本町長は「社会経済研究所の景気動向調査によると、円安株高が進み回復傾向となっているが、全ての業種が良いとは言えない。本町は観光・水産業の経済動向に大きく左右される。地域の資源を生かし、創意工夫され商工業の発展に寄与されることを願う」と祝辞。
児玉征也東牟婁振興局長の祝辞は堀順一郎地域振興部長が代読。「経済状況の変化に迅速に対応するため、昨年は長期総合計画を策定した。観光業のブラッシュアップ、農林水産業の革新的技術の導入などが織り込まれている。郡地域の活性化に連合会の協力をお願いしたい」と述べた。
(2017年6月30日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170630110101.jpg)
太地・那智勝浦町赤十字奉仕団
太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)と那智勝浦町赤十字奉仕団(大石多鶴子委員長)は23日、太地町多目的センターで合同研修を開いた。日本赤十字社救急法指導員の南方秀昭さんが、団員ら25人に救命救急法を教えた。
両奉仕団は、親睦と情報交換を兼ねて年1回合同研修に取り組んでいる。研修内容は、年3回開かれる奉仕団の支部長会議で話し合われ、今回は、方法が年々変わって定期的な講習が必要ということから救命救急法に決定。県赤十字奉仕団に講師の派遣を要請した。
研修では、南方さんが心肺蘇生法とAEDの使い方を説明した。傷病者を発見したら大出血と呼吸、意識の有無を確認して近場の人に協力要請し、救急車が到着するまでの間に胸骨圧迫を繰り返し、AEDを使用するよう話した。
参加者は講話を受けた後、複数班に分かれ、人形を使って一連の動作を練習した。
(2017年6月30日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170630100101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170630100102.jpg)
みんなの高速道路建設促進串本協議会(髙井英二会長)の通常総会が28日夜、串本町文化センターであった。役員改選で髙井会長を再任とする体制案を承認。大規模災害や都市圏との格差を背景にしてすさみ串本道路の早期着手や串本~太地間の早期事業化などを要望する決議を採択するなどした。
この協議会は近畿自動車道紀勢線の串本延伸整備に対する町民の熱意を広く表明し伝達することで整備促進を図る目的で平成24年、田嶋勝正町長を発起人として設立された。同日現在の会員数は町内の主要事業代表者51人。今総会には32人が出席し審議した。
開会にあたり髙井会長は「本年度は住民の目に見えた形で工事が進むと聞く。1年、1日でも早く住民の命を守るこの道路を作っていただけるよう陳情を続けたい」と意気込み、工事進行に伴う不便や不安解消への助力も含めて、一日も早い完成に向けた理解と協力を出席した会員32人に求めた。発起人の田嶋町長は、将来の高速延伸が旧浦島ハーバーホテルの後継者(=大江戸温泉ホテル㈱)出現の大きな要因になったと報告し、今後も力を合わせて陳情を重ねて取り組みを進めるとした。
議事では前年度と本年度の事業関係諸議案を審議し承認。本年度も国や地方選出国会議員への要望活動やお礼への参加を軸に住民の熱意を掲げることを決めた。役員改選に先だって監事を2人から3人にする規約改正をし、役員体制を固めた。
決議案の採択もあり、前年度に続いてすさみ串本道路の早期事業化と串本~太地間の早期事業化に加え観光や触れ合いの場としての地域振興施設の検討を町民の総意として強く要望する内容を承認した。
その他事項で、役場建設課からすさみ串本道路の事業進ちょくについて、国土交通省提供の図面資料を交えて説明があった。
すさみ串本道路はすさみ南(江住)ICから串本まで全長19・2㌔。部分的に追い越し区間(4・1㌔、1カ所)、ゆずり合い区間(600㍍、1カ所)を有する二車線道路で、和深と串本にICが設置される。和深ICは串本向きのハーフインターで、大阪向きのすさみ南ICと対でフルインター(双方向乗降)とする位置付けになっている。
工事用道路は同日現在14本の設置を予定。道路構造は全幅12㍍、設計速度80㌔で、中央分離帯にはポールではなくコンクリート製の仕切りが設けられるなどとした。
(2017年6月30日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170630090101.jpg)
高速道路をつなぐ建設促進協 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の「高速道路をつなぐ建設促進那智勝浦協議会」(藤社和美会長)は27日、役場大会議室で総会を開いた。串本―太地間の早期事業化をはじめ、近畿自動車道紀勢線の未整備区間解消を求める関係機関への要望活動などの事業案を承認した。ボランティア活動にも参加していく。
同協議会は、みんなの高速道路建設促進女性100人の会や観光協会、区長連合会など町内の24団体で構成。すさみ串本道路の工事着手、串本―太地間の新規事業化などの要望活動を行っている。
昨年は熊本地震被災者への募金活動と寄付、国土交通省と地元選出議員への要望活動、まぐろ祭りに参加し収益金を活動費に充てるなどさまざまな活動に取り組んだ。東京への要望活動については、例年よりも回数を増やし計6回、18人で臨んだ。
藤社会長は「最も強く望んだ本年度事業化はかなわなかったが、次年度実現に向け熱意を持って進めていく」と決意を新たにし、寺本眞一町長は「ミッシングリンクの解消に向け活動を進める中、事業化における国の理由付けの一つに、用地買収の問題がある。開通までの時間の短縮については、引き続き皆さんと共に頑張らなければいけない」と今後の協力を呼び掛けた。
(2017年6月29日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170629010101.jpg)
五輪レスリング銅メダリスト・太田拓弥コーチらが訪問 (新宮高校 )
県立新宮高校に26日、新宮市熊野地出身で早稲田大学レスリング部監督も務めるラグビートップリーグ・ヤマハ発動機ジュビロの太田拓弥コーチ(47)と同ラグビーチームの西内勇人選手(24)、清原祥選手(24)が訪れ、同高校と新翔高校のラグビー部員21人にレスリングを指導した。ラグビーでも用いるタックルやモール(両チーム3人以上が立ち姿勢で組み合った状態)を中心に教えた。
太田コーチは、1996年に開催したアトランタ五輪のレスリング・フリースタイル74キロ級銅メダリスト。新宮にも何度か里帰りし、子どもたちにレスリングを教えている。ラグビー部員にレスリングを教えるのは今回が初で、「ラグビーとレスリングには、タックルやモールなど共通するところが多い」と話す。
太田コーチは自身でも印象深かったというアトランタ五輪3位決定戦前の試合のビデオを見せ、タックルにはメンタル、ヒットスピード、スキルが重要だと説いた。ヤマハの武器であるモールのムービーも見せ、レスリングの技術を応用した練習方法や姿勢の崩し方などの技を教えた。
太田コーチは部員たちの練習を見て、「まだまだ体つきはできていないが、高校生は成長が早い。意欲を湧かせて、教えた練習をしっかり続ければ、強くなれると思う」と今後に期待した。
(2017年6月29日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170629100101.jpg)
児童館行事「七夕会」 (古座川町 )
古座川町民体育館で24日、児童館行事「七夕会」が開かれた。町内の子どもやその家族約110人がささ飾りづくりに取り組み、一足早く天上の織姫やひこ星に向け願い事をするなどした。
子ども同士の交流を深める中で自主性や社会性、創造性を高めるという児童館の趣旨に基づく、同町恒例の行事。現在は子ども教育15年プランを推進する同町教育委員会教育課の職員が一丸となって計画し、町内の子どもや家族に参加を呼び掛けている。
本年度は中央公民館が改修期間中で使えないため、町民体育館で実施。仲本耕士副町長が行事のあらましを先に紹介し、七夕にちなんだ絵本の読み聞かせでいっそう気分を高めた子どもらは、受け付け時に配られたカードに書いてある順番で▽ささ飾り制作▽おみやげ釣り▽ほしかざりづくり―の各体験に挑戦した。
ささ飾りづくりは長さ約50㌢のプラスチック製のささ枝に折り紙飾りや短冊を飾り付ける内容でペーパードレスを着た織姫役、ほしかざりづくりは恒例の大ざさ(=タケ)に代わるオブジェ「天の川」にみんなで願い事を飾る内容で同ドレスを着たひこ星役、がそれぞれ挑戦を後押し。「天の川」にはドッジボール大会での勝利や泳ぎ、走りの上達といった願いや、ケーキ屋やキャラクターなどなりたい自分を書いた短冊が鈴なりに飾り付けられた。高池在住の上村廣美さんが飛び入りでハーモニカ演奏「たなばたさま」を披露し、雰囲気を盛り上げた。
各体験を一足早く終えた子ども向けに織姫やひこ星の顔出しパネルも準備され、記念撮影した写真をすぐに印刷してプレゼント。終盤では同町のマスコットキャラクター「瀧之拝太郎」が「天の川」の出来栄えを確かめ、参加者、織姫役、ひこ星役の全員と一緒に記念撮影に臨んだ。
おみやげのお菓子と併せてジュースも配られて行事は終了。和田充旦教育長は同プランを軸にこれからもさまざまな楽しい行事を開くとし、引き続きの参加を子どもや家族に呼びかけて締めくくった。
この日仕上がった「天の川」は7月31日(月)まで南紀月の瀬温泉ぼたん荘温泉館内に飾るという。
(2017年6月29日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170629090101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170629090102.jpg)
王子ヶ浜を守る会が国と協定
新宮市の王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)と協力企業が27日、国土交通省と「ボランティア・サポート・プログラム」協定を結んだ。国交省や新宮市と協力して、同市高森の国道42号沿いの美化や景観の改善などに取り組んでいく。
「ボランティア・サポート・プログラム」は地域や企業の人々に道路の美化活動に参加してもらうことで快適な道づくりを進めていく制度。道路管理者と市町村が実施団体の活動をサポートし、団体は実施区域と活動内容を決め三者間で協定を結ぶ。
王子ヶ浜を守る会は、上陸したウミガメが産卵しやすい環境を目指して海岸部の清掃活動などを続けている団体。今回の協定では、高森地先の歩道部で道路清掃などを行い、地域にふさわしい道づくりを進める。
市の玄関口である国道42号広角地区の国有地約170㍍の区間に、水道設備が整い次第花壇を建設する予定で、速水会長は「管理は責任を持って行う。花壇には季節の花を植えていきたい。最善を尽くしてやるので協力をお願いしたい」と話していた。
同会は、熊野地方は国立公園や世界遺産が多く、日本だけでなく世界中から多くの人が訪れる大切な文化遺産の土地とし、来訪者だけでなく、地域の人にも安らぎと感動を持ってもらえるよう、道路の美化や景観改善に取り組んでいきたいと話している。
(2017年6月29日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170629010201.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170629010202.jpg)
県中学校春季卓球大会
モルテンカップ小学生バレー地方予選
太地小で梅の出前授業
和歌山県教育委員会は15日、太地町立太地小学校(前田欣克校長)で梅の出前授業を開いた。5年生13人が梅ジュース作りを通して、県の特産品について学んだ。
県では、地産地消の取り組みの一環で、平成24年から県内の小学校、特別支援学校の給食や家庭科の教材として県の主要農水産物を提供している。
今回は取り組みの第1弾として、県内小学校と特別支援学校251校に梅372箱を送り、梅ジュース作りを行っている。
県は、梅の収穫量日本一を誇る。田辺地域を中心に栽培され、昨年度は全国のおよそ65%にあたる約6万300㌧を収穫。
梅には食欲増進と疲労回復、食中毒防止などの効果がある。県の代表的な品種に南高梅があり、実の大きさと種の小ささ、皮の薄さなどが特徴。梅ジュースや梅酒造りに適しているという。
太地小には、梅約10㌔が送られた。東牟婁振興局農林水産振興部の村畑恵一さんが講師として訪れ、県の梅について講話し、ジュースの作り方を教えた。子どもたちは容量1・8㍑の瓶10本に梅と砂糖、酢を加え、梅ジュースの原液を作った。
完成品は、一部を持ち帰り、残りは7月20日に行われる白馬村との交流で、ウェルカムドリンクとして振る舞われる。
(2017年6月23日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170623010101.jpg)
認定こども園で交付式 (那智勝浦町 )
那智勝浦町の勝浦認定こども園(井沼弘子園長)で20日、防火啓発用楽器交付式が開かれた。
同園年長児17人の幼年消防クラブ員は秋の火災予防週間に合わせて、毎年「防災パレード」の鼓笛隊演奏を務めている。古くなって傷みが進んでいた楽器が、宝くじの「コミュニティ助成事業」の助成を受け、新調された。
交付式には、阪本幸男・町消防本部消防長(消防署長)、湯川辰也・消防署長(消防本部総務課長)が出席し寺本眞一町長から目録の贈呈があった。井沼園長のあいさつの後、園児らは「ふるさと」、「にじ」を合唱し、全員で元気にお礼の言葉を贈った。
湯川消防署長は「11月のパレードを楽しみにしています」と園児らに声を掛け、井沼園長は「ずっと破損修理ばかりしていたので、子どもたちはすごく喜んでいます。11月に向けて意欲的に練習に励んでくれることでしょう」と、感謝していた。
(2017年6月23日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170623100201.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170623100202.jpg)
B&G「水辺の安全教室」 (串本町 )
串本町サンゴ台にある同町B&G海洋センタープールで18日に「体験から学ぶ水辺の安全教室」があり、小学1~5年生22人が水の事故から自分や周りの命を守る知識や方法を学んだ。
この教室は、同町ふるさと振興公社と同センターが主催、B&G財団が後援、同町教育委員会が協力。夏の水浴シーズン前に水の怖さをしっかりと理解させ、万が一溺れた時の対処方法や備えを体験的に伝えて子どもを水の事故から守ることを狙いとした取り組みで、今回も同センターの水泳教室と各学校で参加を呼び掛けたという。
当日は同センターインストラクターの太田陽介さんがメイン講師を務め、同じく中正司智さん、比井宏志さん、芝本大輝さんが安全確保を兼ねて体験指導を担当。序盤は服を着たまま水に落ちた場合の助かり方を紙芝居で学習。その後は実際に服を着た状態でプールに入り、息ができる浮き方『背浮き』を練習した。
中盤はもっと体を浮かせる知恵を体験。ペットボトルやゴムボールなど身近なものを浮き輪代わりにする方法を試したほか、ペットボトルを浮き輪代わりにする時は浮力が大きくなるよう中を空にするが溺れている人に投げ渡す時は少しだけ水を入れるコツも教わり、どれぐらい投げやすくなるかも体験した。
終盤はライフジャケットの使い方を教わり、どれぐらい体が浮くかを確認。まとめとして太田さんは、溺れている人を見つけた時は浮きそうなものを投げ119番(海は118番)するか近くの大人に知らせて助けを求めるよう呼び掛け、自分が事故に遭わないためにライフジャケット着用▽一人で水辺に行かない▽天気が悪いときは水辺に行かない▽体調が悪いときは無理をしない―といった点を伝えた。
児童の体験の様子は保護者らも見学。着衣泳初体験の巽彩羽さん(4年生)は「最初は体が重くて沈んでしまったけど、背浮きを教わって浮けるようになった。ペットボトル以外に空のランドセルも浮き輪代わりになるのはちょっと驚いた」と感想を述べ、教わったことをさっそく友達にも教えたいと意気込んでいた。
(2017年6月23日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170623090101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170623090102.jpg)
理学療法士から運動教わる (新宮市熊野川町 )
新宮市熊野川地域包括支援センターは20日、同市熊野川町の赤木集会所で介護予防教室を開いた。地域住民14人が県理学療法士協会の岸尾俊尚さんと西畑将史さんから話を聞き、手軽な運動を教わった。
教室は高齢者が介護状態にならない丈夫な心身を作るため▽身体機能▽口腔(こうくう)機能▽認知機能―の三つを柱に実施している。2014年にスタートし、今年は4カ所で実施予定。4~9月は赤木と尾頭で開いている。
この日は「理学療法士による運動教室」がテーマ。膝や腰の痛みに関する解説を受けた参加者らは、座って手軽にできるストレッチを学び、実践していた。岸尾さんは「ちょっと汗ばむくらいの心地よい運動がいいと思う。お話しながらできるくらいがいい。組み合わせ30分くらいできるのが理想ですね。体のどこを伸ばすか理解しながらやるのが効果的です」と話し、質問にも丁寧に答えた。午後は尾頭地区で教室を開いた。
松場富二子さん(68)は「このような機会があればみんな一緒にできるので良いですね。知らなかった体操を知り、こうすればいいんだということが分かりました」と話していた。
(2017年6月23日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170623010201.jpg)
11月19日、第6回天空ハーフマラソン
第6回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会(同実行委員会主催)が11月19日(日)、一般国道42号那智勝浦新宮道路で開催される。同実行委員会は8日、新宮市役所で記者発表し、スタート順(時間)やコースなどの変更・改善、レース終了後にマグロ解体ショーや餅ほりを実施することなどを報告した。
大会長の田岡実千年新宮市長は「多くの関係団体の尽力、また多くのボランティアの協力のおかげで第6回目を迎えることとなりました。今大会も官民一体となり、おもてなしの心でランナーをお迎えしたいと思っております。今回も全国から多くの参加者に世界遺産熊野の街の魅力を体感いただき、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。今大会のゲストランナーが、昨年に続き森脇健児さんに決まったことを発表した。
実行委員長の浦木睦雄・新宮信用金庫理事長が昨年までの参加者らの意見を参考に行われたコース改善に伴うスタート位置や折り返し地点の変更、マグロ解体ショーや餅ほりの実施に至った経緯などについて説明し、「地方の活性化のため、何とぞご協力よろしくお願いします」と呼び掛けた。
大会は紀伊半島大水害の復興イベントとして大水害翌年の2012年にスタートし、今年で6回目。自動車専用道路を使用した珍しいコースで、アップダウンは激しいが、道路から見える太平洋や熊野の山が参加者たちに感動を与えている。
スタート時間はハーフマラソンが午前9時50分、10㌔が午前10時20分、3㌔が午前10時40分。各種目総合1位から8位まで(男女別)、年代別上位3人を表彰するほか、ゴールでは平安衣裳を着た高校生が参加賞のタオルを手渡す。熊野の食材をふんだんに使用した弁当なども予定されている。
参加費はハーフ(高校生以上)4500円、10㌔(中学生以上)4000円、3㌔(小学生以上)3500円、3㌔小学生2000円。例年通り、全国のマラソン大会や県内を中心に関西地区のスポーツショップと関連施設で募集パンフレットを配布し、ウェブサイトや専門誌(ランナーズ)8月号にも掲載予定。今年からウェブサイト「スポナビDo」でも申し込みを受け付ける。
申込期間は7月1日(土)から9月30日(土)まで。昨年は29都道府県から2384人が参加している。問い合わせは、市生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。
(2017年6月9日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170609010101.jpg)
後輩らがPVで加藤先輩に声援送る
サッカー日本代表が7日、東京スタジアムでイラク代表とのロシアワールドカップのアジア最終予選(13日、テヘラン)に向けた、国際親善試合のキリンチャレンジカップ2017でシリア代表と対戦し、1―1の引き分けに終わった。
その代表メンバーに新宮市出身でPFCベロエ・スタラ・ザゴラ(ブルガリア)所属の加藤恒平選手が入っていることを受け、加藤選手の出身チーム「新宮サッカースポーツ少年団」(新宮SSS)の選手や保護者ら約50人が、新宮市内のDAYZYLAWCAFEで、パブリックビューイング(PV)を行い、加藤選手の出場と日本代表の勝利を願い声援を送った。
試合は後半3分にコーナーキックからシリアに先制点を許すも、同13分に今野選手の同点ゴールで追い付き、その後も勝ち越しを目指して途中出場の乾選手らが積極的にゴールを狙うも追加点を奪うことができず、同点のまま試合を終えた。
観戦者は日本代表が攻撃を仕掛けるたびに声援を送った。先制を許した直後には「日本が勝つには恒平君が出ないと」、「早く恒平君を出してよ」、相手のファウルで日本選手が倒されたりすると「恒平君なら倒されないのに」などと加藤選手の出場を願いながら、日本代表の勝利のために声援を送り続けた。加藤選手の出場がないまま終了のホイッスルがなると、ため息が漏れた。
観戦した加藤選手の兄で新宮SSSのコーチの力也さん(30)は「選ばれるだけでも奇跡だっただけに、その場で試合に出るにはもっともっと努力が必要であったのではと思う。後半から出てきた井手口選手も20歳と若くしてすごく戦っていましたし、そうなってしまうと恒平の出る場面がより少なくなっていくのかと思いました。地元で応援してくれている人がたくさんいるので、出てもらいたいという気持ちはあった」と話し、「イラク戦はアウェーであるけども、恒平にとってはホームというか、ピッチ状態も悪いですし、球際の強さ、体を張るなどの本人らしいプレーを期待しています。地元のためにも、こんな田舎町から日の丸を背負って試合に出る姿を見せて、子どもたちにも夢を与えられたら」とエール。
新宮SSSの居軒龍成主将は「引き分けだったので悔しいし、恒平選手には出てほしかった。イラク戦では恒平選手が出場し、日本代表が勝ってほしい」と話した。
(2017年6月9日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170609110201.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170609110202.jpg)
「第52回南紀会書作展」の授賞式が4日、新宮市の旧丹鶴小学校体育館であった。約900点の作品の中から文化協会長賞、理事長賞などに選ばれた137人に賞状と記念品が渡された。
授賞式で主催の書道研究南紀会の鈴木江邨(こうそん)理事長は「展示されているものは非常に上手であり、賞に値する。年々少しずつ子どもが少なくなっており、多いときに比べて約半数になっている。身に付いたものは誰にも取られない。これからも身に付けたものをしっかりと持っておいてほしい」とあいさつした。
(2017年6月9日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170609100101.jpg)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170609100102.jpg)
宮本学さん迎えて学習会 (田原小 )
串本町立田原小学校(沖洋校長、児童12人)で2日、田原の自然や歴史などに詳しい宮本学さんを迎えて学習会が開かれた。同校や近隣に宿る自然の息吹を映像で観察する内容で、児童や教職員に加え、保護者ら地域住民も一緒に鑑賞した。
現在92歳の宮本さんは同校で天体観察会も開くなど田原きっての博識者として慕われ、地域の先生として田原で暮らす楽しみを多々伝えている。
今回の学習会は「自然観察は楽しい」と題し、自ら撮影、編集した映像3種類を上映。校庭や道沿いなど身近な所で息づいている野草の花々や初夏の山をひときわ彩るスダジイの花、海岸で見られる植物や古座川流域の野鳥や岩などの名前やエピソードを解説しながら紹介した。
映像以外に童謡「すかんぽ(=イタドリ)の咲くころ」の歌詞とメロディーも紹介し、自然と子どもは歌になるほど身近で楽しい間柄だと説明。「身近な自然を学習するといつか地球を救える人になれるかもしれない。そんな大人になってほしい」と期待を寄せて話を締めくくった。
この日は学習会後に救急救命法講習会もあり、保護者ら住民や教職員に加え、高学年の児童も参加して自動体外式除細動器の使い方を含めた心肺蘇生法(一次救命)の手順を古座消防署署員から教わった。
(2017年6月9日付紙面より)
![](../../dbm/imgdb/img200/20170609090201.jpg)