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2023年02月25日
1 体験通して魅力伝える
 ロールプレイング説明会で事件解決  (新宮警察署 )

 新宮警察署は23日、同署で「目指せ犯人逮捕‼ 体験型ロールプレイング説明会」を開催した。警察官を志望する、管内外の14~22歳の5人が参加。模擬事件の解決などを通して、警察官の仕事を身近に感じる機会とした。

 同署が想定した模擬事件を解決すべく、聞き込みや鑑識、取り調べなどの警察活動を参加者に体験してもらうことによって、警察官という職業の魅力を知ってもらうことを目的に実施。今回は12歳から満32歳までを対象に参加を募った。

 同署敷地内に模擬交番が設けられ、警察官になりきった参加者らは、白昼に行われた強盗事件の犯人を特定すべく、同署職員扮する被害者や目撃者らに聞き取りを行い、犯人が触れたとされる乗用車から指紋を採取。被害者から犯人の特徴や雰囲気を聞き出し、似顔絵を作成した。

 取り調べでは、3班に分かれ3人の容疑者に事件発生時刻帯の行動などを質問。供述内容から「現金10万円などが入った財布が盗まれた、といった事件の詳細を知っていた」などとする矛盾点などを探り、犯人を特定。事件解決に導いた。

 近畿大学附属新宮中学校の村田海人さん(14)は警察官志望。「特に取り調べが楽しかった。今日の体験から、警察官に対する憧れがより強くなりました」と笑顔で話した。

 警務課の本田斗生多・警務係長は「体験会の様子を見ていて、皆さんとても素質があると感じた。経験してもらうことによって警察官への興味が湧いてくると思います」と話していた。

(2023年2月25日付紙面より)

鑑識体験では車に付いた指紋を採取した=23日、新宮警察署
警察官さながらの取り調べの様子
2023年02月25日
2 人材育成や学校建設を目標に
 3年ぶりの通常総会  (和歌山ラオス友好協会 )

 和歌山ラオス友好協会(田邉毅一会長)は20日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテルで3年ぶりとなる第9回通常総会を開き、支援への報告と提出議案を全て承認した。その後は懇親会が開かれ、出席者が交流を深めた。

 同協会は、ラオス人民民主共和国の観光と教育を援助し、友好的な関係を築こうと2015(平成27)年、日本で19番目に発足。現地訪問や会員らからの寄付による学校への備品の寄贈などの活動に取り組んできた。

 小学校の建設支援では、20年11月にルアンパバーン市パノーム村の唯一の学校であるパノーム小学校で建設を進めていた新校舎が完成。同月に生徒らが新校舎で勉学に励んでいる。現地からは感謝と喜びの声が寄せられており、同協会発足以来の念願がかなった。

 その翌月には、現地での竣工式および譲渡式を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で中止となっている。

 感染防止の観点から、3年ぶりとなった総会では、22年度の事業報告が行われ、23年度の事業計画や予算を承認した。

 事業計画では▽国際協力・親善に関する交流事業▽教育支援事業(教育施設設立、教材寄贈)▽パノーム村小学校校舎新設の竣工式▽YMCAホテル学校ラオス校設立を協力支援▽駐日ラオス人民民主共和国大使館、在京ラス人民民主共和国名誉領事館への協力事業▽和歌山県・ルアンパバーン州のフレンドリーシップ協定の締結―などを予定している。

 田邉会長によると、YMCAホテル学校ラオス校の設立は、人材を育成し日本で受け入れることで、国内の働き手不足とラオスの就職難を解決する施策になるという。

 これまでは新宮市とルアンパバーン市のフレンドリーシップ協定を進めてきたが、今後はエリアを拡大し、和歌山県とルアンパバーン州のフレンドリーシップ協定締結を進めることで、さらなる活動の発展に寄与したいと思いを述べた。

 田邉会長は「延期となっている竣工ツアーを実施したい。また、日本各地のラオス友好協会と合同の総会を新宮市でもやりたいと思う。これまでは学校のあった村に校舎の建設支援を行ってきたが、次は学校のない村に、学校建設を目標とした校舎造りを応援していきたい」と語った。

 この日、新理事に田中國雄さん、上田修司さん、宮本昌幸さん、前田良二郎さんが選出された。懇親会では、寺前正和副会長と名誉顧問の堀順一郎那智勝浦町長らがあいさつ。前田良造副会長が乾杯の音頭を取り、出席者らは会話や食事を楽しんだ。

(2023年2月25日付紙面より)

3年ぶりの総会が開かれた=20日、新宮市井の沢の新宮ユーアイホテル
田邉毅一会長
2023年02月25日
3 皇室の弥栄など祈る
 熊野三山で「天長祭」  

 「天皇誕生日」の23日、熊野三山で天皇陛下63歳の誕生日を祝うとともに皇室の弥栄(いやさか)などを祈願する「天長祭」が営まれた。

 今上天皇の誕生日を祝うことを目的とする「天皇誕生日」。光仁天皇在位の775年に天皇の誕生日を天長節としたのが始まりで、1948年の「国民の祝日に関する法律」により他の祝日とともに制定された。

 新宮市の熊野速玉大社では、上野顯宮司が祝詞を読み上げた後、巫女(みこ)が神楽「浦安の舞」を奉納。神職や参列者たちが玉串を供えた。

 神事を終え、上野宮司は92年5月、皇太子時代の天皇陛下が同大社や、神武天皇が東征の際に登った天磐盾と伝わる神倉山を訪れた際のエピソードを紹介し「史実が残る山に御自ら登られたことに感動した」。

 天長祭斎行に当たって「皇室の弥栄はもちろんのこと、喜びも悲しみも分かち合う皇室でありたいと、先の大戦で犠牲となられた方々に対する慰霊の気持ちをずっとお持ちになっている。この日が皇室の存在にいま一度、関心を寄せる日になれば」と話していた。

(2023年2月25日付紙面より)

巫女が「浦安の舞」を奉納=23日、新宮市の熊野速玉大社
2023年02月25日
4 生活支援関係の事業増強
 新年度の当初予算案発表  (古座川町 )

 古座川町が22日、2023年度一般会計当初予算案を発表した。予算規模は30億7810万円で、西前啓市町長は「これといった目玉はないが、私なりにまちづくりに対応していきたい」と話している。

 予算規模は対前年度で1億3630万円増(4・6%増)。歳入の自主財源は約5億3715万2千円(構成比17・5%)で、対前年度で1億4252万3千円増となっている。地方税収入は対前年度で315万円減の1億9703万7千円を見込んでいるが、他方でふるさとづくり寄付1億3600万円が加わり自主財源増の主たる要因になっているという。

 歳出の投資的経費は2億2756万5千円で、対前年度で3446万9千円増。歳出の主な事業として▽住民生活支援事業(539万5千円)▽高速道路関連まちづくり事業(6480万円)▽デジタル防災行政無線整備事業(1821万6千円)▽観光交流施設整備事業(1270万円)▽在宅血液透析導入機器設置補助事業(60万円)▽高校生等就学支援事業(270万円)▽教育指導員配置事業(282万9千円)▽町道維持管理巡視員配置事業(288万円)を挙げる。

 住民生活支援関係では交通不便地区高齢者生活支援やし尿処理費補助、移動販売支援の継続に加え、新規で高齢者等粗大ごみ収集運搬補助を導入。65歳以上を対象にし粗大ごみ運搬1回につき1000円を補助して加齢に伴う処理負担増の緩和を図る。

 高速道路関連まちづくり関係では新規に残土処理場整備事業を導入。池野山地内の町有林で60万立方㍍規模の受け入れをするとし、その造成を見据えてまちづくり基本構想策定事業〈更新〉も進める。

 デジタル防災行政無線整備は23~25年度の3カ年で段階的に防災行政無線を更新する内容。観光交流施設整備はぼたん荘裏用地を購入しキャンプ場や公園、災害時避難所等としての利活用の検討を進めるという。

 在宅血液透析導入機器設置補助は新規導入。高校生等就学支援も新規導入で、町内の対象者に月額5000円の支援金を給付する。教育指導員配置と町道維持管理巡視員配置はいずれも新規に人材を起用するという。

 併せて特別会計の当初予算案の概要も発表。予算規模は7会計合計12億9662万円で、対前年度で4334万円減(3・2%減)。これら案は3月1日(水)から始まる町議会第1回定例会で上程し、承認を求める流れとなる。

(2023年2月25日付紙面より)


2023年02月25日
5 100人が熱戦を展開
 那智勝浦町総体卓球大会  
2023年02月25日
6 森浦馨介君が栄冠
 ダブルスも3位と活躍  (黒潮親善卓球大会 )
2023年02月25日
7 野球の楽しさ感じて
 みさきストロングスが体験会  (新宮市 )
2023年02月25日
8 新たな取り組みに挑戦
 新宮スポ少が「やたがらすアカデミー」  
2023年02月25日
9 切る、曲げる、絞る?  変な模様の石展2nd  (宇久井VC )
2023年02月25日
10 新宮で定員超の1・12倍  県立高校入試出願状況  (和歌山県教委 )
2023年02月25日
11 恥ずかしがりのサクラ満開  沖縄からやって来て数十年  (那智勝浦町 )
2023年02月25日
12 中学生が保育を体験  園児とゲームで触れ合う  (熊野川中学校 )
2023年02月25日
13 生徒らが自由に踊る  ダンス発表会を開催  (城南中学校 )
2023年02月25日
14 6チーム競い和深Aが優勝 串本町で郡市親善ゲートボール大会 (東牟婁郡老連・新宮市老連)
2023年02月25日
15 科学生かすきっかけ託す  モデルロケット体験会で  (古座川町青少年育成町民会議 )
2023年02月25日
16 明日からもっと元気に  子育てワークショップ  (紀宝町 )
2023年02月25日
17 火災想定し、駐車場へ逃げる  消防指導の下、避難訓練  (鵜殿保 )
2023年02月25日
18 人口減少対策に重点  一般会計は131億円  (熊野市新年度予算案 )
2023年02月25日
19 子どもたちのための思い共有  第2回評議委員会で報告  (紀南P連 )
2023年02月25日
20 災害時の物資輸送体制を構築  熊野市、御浜町、紀宝町と締結  (県トラック協会南紀支部 )
2023年02月25日
21 希望生徒が進路を検討  医療・看護系の職業指導  (新宮高校 )
2023年02月25日
22 熊野本宮と花の窟  三石学さんがつながりを説く  (田辺市本宮町 )
2023年02月25日
23 定数15に16陣営出席  新宮市議選立候補予定者説明会  
2023年02月25日
24 お悔やみ情報
  
2023年02月23日
25 先輩後輩の絆つなぐ
 募金箱設置で東日本支援  (補陀洛山寺 )

 「東日本大震災を風化させたくないという強い思いで活動を続けている後輩がいます」。そう話すのは那智勝浦町浜ノ宮にある補陀洛山寺の髙木智英住職だ。同寺には現在、「NPO法人3・11ツナグ 東日本大震災の募金」と記された手作りの募金箱が設置されている。震災を風化させないために各地でさまざまな活動を展開するツナグ。理事長を務めるのは、比叡山学院での修業時代に髙木住職と共に学んだ後輩で、名古屋市にある覚王山日泰寺の僧侶・泉智仁さんだ。先輩後輩の絆は今もなお続いており、髙木住職がその活動に感銘を受けたことから今回の設置に至った。

 福島県出身の泉さんは震災以前、同県浪江町と南相馬市にあった二つの寺を祖父と共に守り、僧侶としての務めを果たしていた。2011年3月11日、地震と津波が町を襲った。

 浪江町の寺は流され、もう一方の寺は残ったが、檀家(だんか)たちの住宅は壊滅的な被害を受けた。さらに追い打ちをかけたのが、福島第一原発事故だった。放射能汚染で町から人がいなくなったという。

 泉さんは自らの道を模索し、被災地の現状を伝え、震災を風化させないための活動に尽力することを決意。講演に加え、習得した和太鼓で「復興太鼓」の奉納や指導、各地の特産品を被災地に届ける取り組み、義援金支援、高校生と考える防災教育と防災グッズ作成など、全国各地で活躍している。

 髙木住職が補陀洛山寺の住職を拝命した際には、泉さんが駆け付けて勇壮な復興太鼓で先輩の前途を祝福。熊野修験にも太鼓を指導した。

 今回の募金箱は、震災への支援に取り組んでいる愛知県立一宮商業高校にツナグが依頼し、作成したもの。泉さんが直接、同寺に届けた。

 泉さんは「髙木先輩の住職就任と補陀洛山寺での太鼓奉納はお互いの夢だった。夢がかない、先輩には感謝しかない。募金は被災地への寄付や防災を学ぶ学生たちに使わせていただきます」。

 ツナグの会員となった髙木住職は「彼とは同じ寮に住み、共に学んできた。卒業してもその絆は続いている。震災を風化させず、後世に伝えつなげていきたいという彼の思いを応援したい。参拝の際はご協力いただけますと幸いです」と話していた。

(2023年2月23日付紙面より)

東日本大震災を風化させないための募金箱が設置されている=那智勝浦町の補陀洛山寺
昨年1月の補陀洛山寺晋山記念大法会の際の1枚、髙木智英住職(左端)と泉智仁さん(右端)(補陀洛山寺提供)
2023年02月23日
26 順次ライトアップを実施
 「桜フェア」の準備着々  (古座川町観光協会 )

 古座川町観光協会(鈴木貴裕会長)が3月4日(土)から4月2日(日)まで、振興企画「桜フェア」を展開する。今回はライトアップを軸にした内容を計画していて、実施に向け今月21日に鶴川公園で試験点灯に臨むなど準備を着々と進めている。

 町内で順々に花盛りを迎えるさまざまなサクラをより多くの人々に親しんでもらうことを狙いとした同企画。今回は三尾川(みとがわ)にある古傳山光泉寺のイチョウのライトアップで用いた光源(LED照明4基と大容量バッテリー2基のセット)で期間中の土、日曜日と祝日の午後6時~7時30分に見頃を迎えたサクラを順次照らすという。

 計画段階での実施予定日は▽鶴川公園〈カワヅザクラ〉=3月4、5、11、12日▽池野山〈クマノザクラタイプ標本木〉=18、19、21日▽一枚岩〈ソメイヨシノ〉=25、26日と4月1、2日。期間を逸脱しての実施はないが開花の進み具合により日程を変更する場合があるとし、適時公式ホームページや交流サイト(SNS)、道の駅虫喰岩(むしくいいわ)で最新情報を発信するので確認した上で観賞しに来てほしいという。一枚岩は河川敷へ下りるスロープ付近で行うとし、その折は道の駅一枚岩monolith(モノリス)も夜間営業をする予定。小雨決行だが、荒天の場合は中止するという。

 普段と違った光景で夜間の町内外からの来訪者を増やすことが今回の狙い。試験点灯は良好な照らし方を見極めるための実施で、担当する同協会事務局の上田柊大郎さんは開花状況に応じて見極めた内容に修正を加え良好に観賞してもらえるよう心がけるという。

 鶴川公園には16本のカワヅザクラがあり、ライトアップは道路に面する木以外で行うという。今月21日現在、木によって開花の進み具合に差があるがおおむね咲き始めから三分咲きの段階。問い合わせは同協会(電話0735・70・1275)まで。

(2023年2月23日付紙面より)

鶴川公園で試験点灯に臨む古座川町観光協会事務局の上田柊大郎さん=21日、古座川町鶴川
2023年02月23日
27 南方系動植物への影響
 今年1月の積雪・低温で  

 今年1月24日から25日にかけ、熊野地方各地で近年まれに見る積雪が確認された。熊野地方に生育する南方系動植物にも、積雪や寒波によるダメージと推察される影響がでている。

 動植物は種ごとに生育可能な環境条件が異なっており、気候は分布を決める重要な環境要因となる。例えば、当地方の海岸線に広く見られるハマユウ(ハマオモト)の分布限界は、年平均気温15度、冬の最低気温マイナス3・5度の等値線と一致していることが知られている。熱帯系の生物では凍結が北限を決める大きな障壁であり、霜が降りるかどうかが分布の境界となることもある。

 当地方の植物に詳しい熊野自然保護連絡協議会の瀧野秀二会長によれば「積雪の影響が最も顕著だったのは、石垣を覆っていた外来種のオーシャンブルー(アサガオ)やヒメツルソバなど近年急激に分布を広げていた種で、地上部の葉がほとんど枯れてしまった。在来種では、耐寒性の弱い熱帯・亜熱帯性のシダ『ヘゴ』にダメージがあり、今後要観察」としている。

 一方、那智勝浦町の宇久井半島では駒ヶ崎灯台周辺などで集団越冬するオオキンカメムシの死骸が見つかった。7年ほど前から個体数調査を行う浜際康太さんによれば「すさみ町の江須崎で大量死が発見されたとの知らせを受け、宇久井半島でも調査をしたところ、54匹の死骸が見つかった。生存個体は781匹いたが、弱って動けないものも多く見られた」という。

 オオキンカメムシは体長2・5㌢ほどになる大型の熱帯性のカメムシで、赤い体色に黒の斑紋が特徴。見つかった死骸の8割は雌で「雄は越冬前にカンコノキに集まって栄養補給をするようだが、雌はそのまま越冬に入ることが影響したのでは。いずれにせよ生態に謎が多く、今後も調査が必要」と話していた。

(2023年2月23日付紙面より)

葉にダメージを受けたヘゴ=2月5日、太地町
オオキンカメムシの死骸(浜際康太さん提供)
2023年02月23日
28 プログラミングを学ぶ
 児童の発明クラブで講座  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)の講座「プログラミングを学ぼう!」が19日、新宮市井の沢の新宮商工会議所であった。市内の小学生会員26人が参加。ブロック状の学習用キットを使い、プログラミングとは何かを楽しみつつ学んだ。

 発明クラブは全国各地にあり、和歌山県内でも11市町で活動が行われている。新宮市では、市内の小学校の4~6年生を対象に、年間を通して講座を開催。児童に理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 この日は、近畿大学附属新宮高校スーパーサイエンス部(大石凜空部長)の森田直樹顧問と、部員5人が講師を務めた。森田顧問は、プログラミングについて「決められたことを決められた通りにする」と説明。プログラミング言語も紹介したほか「パソコンやスマホ、冷蔵庫や掃除機などにも入っている」と明かした。

 学習用キットの内容物として、電源、振動・明るさ・音を感じ取るセンサー、LED、バイブレーターなどの部品があることを伝えた。これらを組み合わせて「部屋が明るいときだけ、LEDが光る装置を作る」「暗いときだけ光るようにする」などの装置を作るよう出題。児童らは、電源と部品の組み合わせを考え、これらを行った。

 出題内容は「明るいときだけ光らない」「手をたたいて振動させると、LEDが光る」「揺らすか手をたたくとLEDが光る」など、だんだんと高度化。児童らは、森田顧問や部員らの助言を受けながら、試行錯誤して装置を組み上げていた。

 神倉小4年の⻆真友君は「いろいろ知らなかったことが分かって良かった。結構難しくて、迷ったりもしたけど、楽しかった」と話した。

(2023年2月23日付紙面より)

森田直樹顧問や部員の助言を受け装置を組み立てた=19日、新宮市井の沢の新宮商工会議所
2023年02月23日
29 オンラインで授業を実施  西向小と出雲小が交流  (串本町 )
2023年02月23日
30 ブラジル移民の活躍知る  串本文化セで講演会開き  (南紀国際交流協会 )
2023年02月23日
31 心と体の健康考える  アグレッシブコース1、2年生  (近大新宮 )
2023年02月23日
32 語り部ジュニアの今後  世界遺産学習サミットに向け  (田辺市本宮町 )
2023年02月23日
33 「献血にご協力を」  勝浦LCが奉仕活動  
2023年02月23日
34 美しい瑠璃色の小花  オオイヌノフグリ  
2023年02月23日
35 犬小屋と靴のミステリー  財布発見も真相は謎のまま  (那智勝浦町 )
2023年02月23日
36 元世界王者が指導  児童対象の一輪車教室  (北山小学校 )
2023年02月23日
37 ひな人形の飾りを制作  親子らママサークルで  (紀宝町 )
2023年02月23日
38 「お話会」で絵本を楽しむ  井田、成川両保育所の5歳児  (紀宝町立図書館 )
2023年02月23日
39 タイへ高級柑橘を輸出  人気高く昨年の3倍に増加  (JA伊勢 )
2023年02月23日
40 紀宝町、熊野市の3組織を表彰  3年ぶりに「熊野地域のつどい」  
2023年02月23日
41 12年ぶり選挙戦か  元市議が出馬意向表明  (和歌山県議選新宮市選挙区 )
2023年02月23日
42 お悔やみ情報
  
2023年02月09日
43 飲食は期待、医療は不安
 新型コロナ5類引き下げ  (新宮市 )

 国は5月8日に、新型コロナウイルスの感染症法上の分類を、季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に引き下げることを決定。あらゆる場面での制限がなくなり、自由な生活が戻ることになるが、それに伴って感染者が増加し、医療体制が逼迫する可能性も指摘されている。5類への移行に対する期待と不安を、飲食と医療の関係者に尋ねた。

 新宮市料理飲食業組合の平見一雄組合長は、5類引き下げの決定に期待を寄せる。「やっと組合活動が再開できるようになるという思いがある。今年こそイベントを行おうと、すでに市や商工会議所と話し合いをしている」と明かす。

 これまでも制限のない連休はあったが、客足が戻ったとは言い難い状況だったという。「ただ、今回の年末年始はある程度、人出が多かった。外国人旅行者が増えたことが幸い」と述べる。「引き下げは明るい兆し。ようやく光が見えた。客足が少しずつでも、戻ってくれれば」と願う。

 ただし、浮かれてばかりでもない。「お客さんは良いが、店の人間はできるだけマスクをするなど、引き続き感染対策に気を付けながら盛り上げていきたい」とまとめた。

 一方で、新宮市医師会の米良孝志会長は、やはり不安を口にする。「12月と1月はコロナで市内も外来や入院がいっぱいで、医療センターや紀南病院でクラスターが発生したりもした」と語る。

 「一般の日常生活や社会活動と、医療や介護の関係は別問題。引き下げにどう対応すべきなのか」と苦悩する。国は当面は現状維持と伝えてはいるが、将来的には検査や入院の際の自己負担も発生すると予想される。「そうなると、受診控えも増え、まん延していくのでは」と危惧する。

 5類に移行した場合にも行うべきことについて「手洗い、うがいは引き続き、しっかりとやった方が良い。マスクも、密になる場合はすべきかと。また、家族に高齢者がいる人は、移行後も引き続き感染防止対策を行ってほしい」と力を込めた。

(2023年2月9日付紙面より)

新型コロナウイルス5類移行の発表に期待と不安が交錯する=1日、新宮市役所周辺
2023年02月09日
44 紀州材などで記念碑作り
 親子対象にイベント実施  (和歌山ロケット応援団 )

 串本町西向にある旧役場古座分庁舎で4日、イベント「『カイロス』のモニュメントをみんなで作ろう!」があり新宮市~串本町の親子ら15組33人が打ち上げを応援する気持ちを込めた記念碑作りに協力した。

 このイベントは、和歌山ロケット応援団(青木圭団長)が主催。串本町田原~那智勝浦町浦神にある民間ロケット射場「スペースポート紀伊」周辺で得られる紀州材を使った木工を楽しみながらロケット「カイロス」と関わるという趣旨で計画し、親子を対象にして参加を呼びかけた。

 当日は紀南木材新緑会の会員らが親子らの制作を支援。山形材木店提供のスギ、ヒノキ、ケヤキの各材木から子どもの手のひら大の木片を切り出し、紙やすりで角を取り名前を書いて同団事務局(USPジャパン串本オフィス)の朱蟹あかにさんが主になって準備したモニュメントの土台(円形部分の直径90㌢、ロケットの突き出しを含めた全長140㌢)に貼り付けた。

 土台には噴煙を巻き上げながら離陸する瞬間のロケットの様子を表現する下書きがあらかじめ描かれていて、子どもらは指定場所の気に入ったところに木片を貼り付け。この日はモニュメントの大枠を形作るところまで作業が進み、今後は団員が微調整(木辺間の目詰めやシーグラスの装飾など)をして仕上げ、本年度中に寄贈して旧役場古座分庁舎内に記念碑として飾ってもらうという。

 このイベントを主担当した同団事務局の八代popi奈穂子さんは「『カイロス』をテーマにして何かに取り組むところから応援する気持ちを高めよう、というのがこのイベントの狙い。参加をきっかけにしてロケットの打ち上げを楽しみにしてもらえれば」と参加した家族の気持ちの高まりを願った。

(2023年2月9日付紙面より)

離陸する「カイロス」をかたどったモニュメント制作に参加する親子ら=4日、串本町西向
2023年02月09日
45 ウミホタルの研究発表
 寺地優太さんが受賞報告会  (近大新宮中 )

 近畿大学附属新宮高校・中学校(池上博基校長)で4日、第66回日本学生科学賞で内閣総理大臣賞を受賞した寺地優太さん(中2)による受賞報告会が開かれた。地域の子どもら約130人が参加し、研究「ウミホタルは血の匂いを感じて餌をみつける」の内容に触れた。

 ウミホタルは砂地の浅海に生息する甲殻類の仲間で、体長2~3㍉の動物プランクトン。刺激を受けると青白く発光することが知られている。

 寺地さんは2019年に新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)の活動でウミホタルに触れ、探究活動を開始。「野外採集実験の際、ウミホタルがうどんに多く集まったことに疑問を持っていた。中学1年生の時に飼育を始めたところ、魚のあらを入れていた小皿にも集まっているのを発見。魚のあらを触った手でうどんを触り、その血の匂いに反応したのではと仮説を立てた」と説明した。

 血を付けたうどんや石、サバの内臓、さまざまな動物の血液、血液の匂い成分(トランス―4、5―エポキシデセナール)を含むさびた鉄くぎや紅茶を使って行動実験を行い「ウミホタルは動物の血液を感じて集まる。血液に集まる動物としてはサメなどがよく知られているが、無脊椎動物では初めての発見では」と結論づけた。

 トランス―4、5―エポキシデセナールへの感度については「10億分の1の濃度でも反応する」。さらにウミホタルの味覚についても研究を深め、いりこや昆布、かつおだしを使った採集実験から「味覚にはイノシン酸が関係していることが示唆された」とまとめた。

 今後も研究を継続する予定で「甲殻類養殖の人工飼料の開発にも役立てたい」と意欲を見せた。

 飼育中に撮影した抱卵個体やふ化したばかりの幼体の写真も公開し、瀧野会長は「飼育自体が非常に難しく、全国の水族館でも例がないのでは」と高く評価。「子どもたちにこの地域でしかできない自然体験をと思ってクラブを立ち上げたが、寺地君がここまで疑問を追究していくとは予想していなかった」と語った。

 この日は吹奏楽部とダンスサークルによるパフォーマンス、スーパーサイエンス部による空気砲の実演もあった。ウミホタルの生体の展示には、子どもたちから注目が集まり、科学の面白さに触れた。

 小林壱太君(神倉小5)は「ウミホタルを見たのは初めてで、ちょっと難しかったけれど、すごいなと思った」。日下部颯君(王子ヶ浜小5)は「うどんとかカツオを使った実験が面白かった」と話していた。

(2023年2月9日付紙面より)

トークセッションを行う寺地優太さん(中央)=4日、近畿大学附属新宮高校・中学校
スーパーサイエンス部が空気砲実演
2023年02月09日
46 2校統合、校舎制の方向性示す
 2025年度から木本校舎4学級、紀南校舎1学級  (紀南地域高校活性化協 )

 紀南地域高等学校活性化推進協議会が7日、県熊野庁舎であった。木本高校と紀南高校を統合し、それぞれの校舎制(木本校舎4学級、紀南校舎1学級)とする意見をまとめ、県教育委員会に提言した。

 「学科は普通科3学級を木本校舎、総合学科1学級を木本校舎、紀南校舎にそれぞれ配置する」なども盛り込んだ。県教委では、協議会の提言を基に検討を進め、2025(令和7)年度から2校を統合して校舎制を適用する方針だという。

 協議会は三重大学教育学部の平山大輔教授を会長に、熊野市、御浜町、紀宝町の各教育長、紀南PTA連合会長、木本、紀南両校の校長、同窓会長、地域有識者、小中学校長の代表など20人で組織。

 今回は本年度6回目の協議会。意見案は賛否を取らず、会長、副会長で協議して採択した。委員からは「2校存続は考えないのか。納得も賛成もできない」「木本校舎3学級、紀南校舎2学級を配置すべきでないか」「クラブ活動はどうするのか」「統合はやむなしだが、4学級、1学級に反対」のほか「子どもたちの夢や希望に応えられる教育環境を目指してほしい」「校舎制の魅力度を上げてもらいたい」などの意見があった。

(2023年2月9日付紙面より)

2校統合について協議する=7日、県熊野庁舎
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