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2017年09月26日
1 津波避難場所が供用開始
 見学会に地域住民ら300人  (新宮市 )

 新宮市が津波一次避難所として整備した宮井戸津波避難場所(同市蓬莱)が24日から供用開始された。完成を祝うテープカットなどの式典と見学会には地域住民ら約300人が出席。田岡実千年市長は「私ども行政は一人の犠牲者も出さないという覚悟のもと、災害から市民の生命財産を守る最大限の努力をより一層していかなければなりません」と来場者たちに協力を呼び掛けた。

 旧王子製紙跡地に造成した避難場所は、高さ6㍍、縦80㍍、横60㍍の楕円(だえん)形。上部の面積は630平方㍍あり、1260人が避難できる。同地は南海トラフ巨大地震の浸水深が0・5~1㍍と予想されている。地盤は海抜7㍍で、築山上は海抜13㍍。

 紀伊半島大水害後に国が熊野川河口部で実施した掘削工事で採取した砂利1万2000立方㍍を使用。表面に土をかぶせ芝を張っている。幅3㍍の階段とスロープを各2カ所、ソーラー式避難誘導灯を14基設置。事業費は市7500万円、国4500万円の計1億2000万円。

 式典では名称の公募で86人の中から選ばれた津越宏之さん、彦前広男さん、矢野和子さんの3人に田岡市長が記念品を贈呈。来賓の濱口太史県議は「避難場所の完成は大変心強く、安心につながる。地域の皆さんは普段からここへ来る習慣を身に付け、助け合いながら一人一人の命を大切にしてもらいたい」と祝辞。彦前さん(68)=同市熊野地=は「思った以上に立派な避難場所ができて良かった。安心です」と話していた。

(2017年9月26日付紙面より)

テープカットで完成を祝う=24日、新宮市蓬莱
2017年09月26日
2 無線で連携強化図る
 那智山地区火災防ぎょ訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町消防本部(阪本幸男消防長)と同町消防団(貝岐昌志団長)は24日、「消防本部および消防団合同那智山地区火災防ぎょ訓練」を実施した。那智山青岸渡寺にある竹林での火災を想定し、防火水槽の有効利用と無線による連携強化を図った。

 昨年に続き、2回目の訓練で、無線を使った指揮命令系統と情報共有による連携強化を目的に行っている。

 青岸渡寺の近くに備えられた自然水貯水型の防火水槽は200㌧の貯水が可能で、那智山各所の消火栓などとつながっている。水は無くなり次第、那智の滝の滝つぼ付近にある水源から可搬式ポンプやポンプ車などを用いてくみ上げる仕組みになっており、これらの活用方法を身に付ける狙いもある。

 今回は青岸渡寺に向かう防災道路沿いの竹林からの出火、延焼を午後3時ごろに覚知し、風によって激しく燃えている状況を想定した。

 訓練には消防本部(署)と消防団第1~第4分団計38人が参加した。団員は所定の位置に散開して那智山にホースを張り巡らせ、無線で火災や部隊配置の状況などを確認しながら消火活動に従事した。

 訓練後、阪本消防長は「無線の統制による部隊の強化も達成できた」と講評した。

 貝岐団長は「無線による統制がとても難しく、指揮本部にいると三つの音声が流れてきて、統制が取りづらい。訓練を重ねて、しっかり指揮できるようにしたい」と改善点を述べた。

(2017年9月26日付紙面より)

竹林に向けて放水する団員ら=24日、那智勝浦町那智山
2017年09月26日
3 「水平線から手を振って」
 JR新宮駅に魚のアートが登場  (紀の国トレイナート )

 JRきのくに線の駅舎を舞台に展開するアートプロジェクト「紀の国トレイナート」(同実行委員会主催・10月1~29日)の作家制作、作品展示が進んでいる。9月22~24日にはJR新宮駅で大阪府岸和田市在住のデザイナー、河合進さん(34)の作品「水平線から尾をふって」の設置があった。河合さんは「見る人に楽しんでもらえれば」と話している。

 紀の国トレイナートはきのくに線の駅舎にさまざまなジャンルのアーティストが作品を展開し楽しむイベント。地域の人々とアーティストが共に生み出した作品を鉄道がつなぎ、交流を深め、全国世界から人々を引きつけ多種多様なネットワークがつながる場となることを目指している。

 JR新宮駅はきのくに線の終着駅。河合さんは旅をする人にとっての玄関となる場所で、温かな歓送迎ができる作品を目指した。和歌山県にちなむクジラやマグロ、タチウオなどのさまざまな魚をモチーフに、魚が尾ひれを振る姿と手を振るイメージを重ねている。

 魚は木製、尾ひれはプラスチック製でアルミのポールに取り付けられている。コンクリートでできた土台を地面に埋めて設置した。作品の高さは約60㌢から160㌢で、計18種類。魚の部分は取り外しでき、尾ひれの部分を使ってしゃぼん玉を作ることで、水中を進む姿を感じさせる。しゃぼん玉ワークショップの実施は期間中、アート列車に合わせて2回程度を予定している。

 トレイナートへの参加は初めての河合さんは、大阪府の建材メーカーに勤めプロダクトデザインを行いながら作品を制作している。新宮市を訪れるのはこの機会が初めてで「古い雰囲気のある建物も残っており、文化的な町の印象」と語り、作品について「しゃぼん玉を作れる形状にしつつ魚らしく見られるようにするのが苦労しました」と話していた。

(2017年9月26日付紙面より)

作品を設置する河合進さん=24日、新宮市徐福のJR新宮駅
2017年09月26日
4 檜扇貝拾いに殺到
 三輪崎で潮風まつり  

 三輪崎漁業協同組合主催の「第28回潮風まつり」が24日、新宮市三輪崎の三輪崎漁港周辺であった。毎年恒例の人気コーナー、ヒオウギガイ(檜扇貝)拾いは、磯にまかれた1万4000個が約10分でなくなった=写真

 親しみやすく住みよい漁港、漁村づくりを目指す活動の一環として毎年開催されているイベント。今年は昨年と同じ約1500人(主催者発表)が来場した。

 貝拾いの参加者たちは、バケツやビニール袋を手に会場となった孔島周辺の磯に集合。スタートの合図とともに貝のある場所に殺到した。小学生3年生以下の貝拾い場所は別に設けられた。

 漁協市場では海産物の朝市もあり盛況だった。海野義尊組合長は「心配していたケガもなく大勢の人に楽しんでもらえて良かった」。初めて参加した東心音君(7)=那智勝浦町立宇久井小学校1年=は「面白かった。また来たい」と話していた。

(2017年9月26日付紙面より)


2017年09月26日
5 近大新宮が二次予選進出
 秋季近畿地区高校野球県一次予選  
2017年09月26日
6 組み合わせ決まる
 全国高校サッカー選手権和歌山大会  
2017年09月26日
7 陸上競技で新人戦始まる 東牟婁地方中体連、その他競技は10月の3連休中心に 
2017年09月26日
8 笑顔で楽しいひととき 新宮市、黒潮園に生きがいづくり一座 
2017年09月26日
9 選挙に向け必勝祈願  世耕弘成大臣が地元入り  (熊野三山参拝 )
2017年09月26日
10 1位に西美晴さん 写連新宮支部9月例会 
2017年09月26日
11 お菓子作りも見学  井関、宇久井、勝浦認定交流会  
2017年09月26日
12 地域一体で競技に参加 新宮市高田で連合運動会 
2017年09月26日
13 西村伊作賞など28人  熊野を描こう絵画展表彰  (新宮市 )
2017年09月26日
14 ろうそくで墓所照らし総供養 串本町西向、成就寺「千灯供養法要会」 
2017年09月26日
15 町立小中学校5校が熱戦 串本町秋の運動会シーズン後半 
2017年09月26日
16 ヤマジノホトトギス  新宮市神倉神社で  
2017年09月26日
17 お悔やみ情報
  
2017年09月24日
18 ホールか図書館を別地に
 文化複合施設建設で提言  (遺跡保存願う会 )

 熊野新宮遺跡群の保存と活用を願う会(西村忠之会長、会員15人)は22日、文化複合施設建設に関する提言書を田岡実千年市長に提出した。建設予定地の丹鶴小学校跡地からは今後も貴重な遺跡が出土し完成が遅れる可能性があると、図書館か文化ホールを別の土地に建設することを検討するよう求めた。田岡市長は今のところ他に建設可能な土地がないとし、「申し訳ございません。難しいです」と断言した。

 同会の西村会長と中瀬古友夫、長谷徳蔵の両副会長が市役所を訪れ提言した。田岡市長は、これ以上市民の文化活動に支障をきたすことができない、50%の補助がある有利な国の交付金期限が迫っている、などを理由に交付金期限の平成33年3月末までに予定地に建設する方針を変更する考えはないと述べた。

 西村会長は歴史、文化、学術、観光上価値の高い遺跡を100%残し、遺跡の保存活用方法が決まるまで、埋め戻し、芝を張って市民の憩いの場として利用することを提案。楠本秀一教育長は、遺跡の保存については市民から賛否両論あり、施設の早期完成を求める声も上がっていると説明。「市民の声が調和できる道を探っている」と遺跡の一部は記録保存、移設もあり得ると理解を求めた。

 田岡市長と楠本教育長は、会員たちが別の建設候補地として挙げた▽王子製紙跡地は、譲渡された際に建物を建設しない契約を結んでいる▽蓬莱小学校跡地は、スポーツ少年団らが使う貴重なグラウンドですでに築山を造成している▽城南と緑丘中学校を統合して一方の跡地を使う案は、学校統合に相当な時間がかかる▽新宮警察署跡地は、県の所有地で場所が交付金対象外になる―などと説明した。

(2017年9月24日付紙面より)

田岡実千年市長に提言書を渡す西村忠之会長=22日、新宮市役所
2017年09月24日
19 50年ぶり復活の踊りも
 盛大に「舞込芸能大会」  (三輪崎郷土芸能保存会 )

 三輪崎郷土芸能保存会(濱口仁史会長)は22日夜、新宮市の三輪崎会館で「舞込芸能大会」を開いた。地域住民ら多くの人が、日本遺産にも登録されている県無形民俗文化財の鯨踊りや獅子神楽、舞踊や演奏を楽しんだ。

 保存会による剣の舞や天狗(てんぐ)の舞など7種類の獅子神楽と鯨踊り、三輪崎婦人会、台楽保存会の踊りと三輪崎老人クラブ連合会の歌謡などがあった。三輪崎老ク連の女性部員が特別出演し、三輪崎の女性たちが踊っていた手踊りによる鯨踊りが50年ぶりに復活し、披露されたほか、その当時の様子を振り返るスライドショーもあった。

 濱口会長は「台風の影響で予定をしていた町内奉納がほとんどできませんでした。皆さんにご迷惑をお掛けしました」と謝罪し、「延期して行った18日には台風一過で晴天に恵まれ、御旅所での獅子舞、鯨踊り、各種団体にご協力いただきまして手踊りの披露ができたことを本当に良かったと思っております。今年は大変暑い中での練習でしたが、大勢の皆さまに見ていただけたことで頑張ったかいがありました。本当にありがとうございました」とあいさつ。濱口会長は、毎年全国から選ばれた4団体が参加し開催される11月の「全国民俗芸能大会」という歴史ある大会に、同保存会の鯨踊りが選ばれたことも報告。「日頃から地域の皆さまに支えていただいて活動してきた結果と思います。精いっぱい頑張ってきます」と意気込んだ。

(2017年9月24日付紙面より)

三輪崎老ク連の女性部員により50年ぶりに披露された手踊りによる鯨踊り=22日、新宮市の三輪崎会館
三輪崎郷土芸能保存会により披露された獅子神楽「天狗の舞」
2017年09月24日
20 優雅な食事でマナー講座
 南紀くろしお商工会女性部  

 南紀くろしお商工会女性部(大林幸子部長、部員112人)は23日、太地町のホテル「花いろどりの宿花游」でテーブルマナー教室を開いた。27人が参加し、料理を味わいながら食事の作法を学んだ。

 同教室は、部員が披露宴や集会などさまざまな場所に呼ばれるため、役立つマナーを身に付けてもらおうと実施した。大林部長は「部員の皆さんには普段頑張っている分、優雅な時間を持っていただきたい」とあいさつした。

 この日は、「きのこクリームスープ」や「牛ヘレのポアレ・マデラソース」など七つの料理で構成されたフレンチフルコースを味わった。

 講師は花游のソムリエ、井上歩さん。「テーブルマナーは、もてなす相手や周囲の席の人、レストランのスタッフなどその場にいる人を不快にさせないための所作」と話し、席の着き方からナプキンの用法、食器の扱い方、メニューごとの食べ方などを、実演を交えて教えた。参加者は歓談しながら優雅な雰囲気の中で料理に舌鼓を打った。

(2017年9月24日付紙面より)

マナーに従い、おいしい料理を味わう=23日、太地町のホテル「花いろどりの宿花游」
2017年09月24日
21 早めのライト点灯を 秋の交安運動、紀南高生ら呼び掛け 
2017年09月24日
22 町長の政治姿勢問う 那智勝浦町、9月定例会一般質問 
2017年09月24日
23 地域で高齢者事故防止 新宮警察署、シルバーリーダーに10人委嘱 
2017年09月24日
24 近大新宮が代表決定戦へ  秋季近畿大会県一次予選  
2017年09月24日
25 学校司書が読み聞かせ  井関保育所で園児たちに  (那智勝浦町 )
2017年09月24日
26 和歌山県の準優勝に貢献  新宮弓友会の石橋さん、峪さん、岡地さん  
2017年09月24日
27 キシュウギク  熊野川町の渓流で  
2017年09月24日
28 お悔やみ情報
  
2017年09月23日
29 ダム湖のシルト撤去を
 熊野川濁水対策特別委で決議  (新宮市 )

 新宮市議会の熊野川濁水・治水関連対策特別委員会(前田賢一委員長、8人)は22日、風屋ダム(十津川村)を管理、運営する電源開発に対し、ダム湖内に堆積したシルト(沈泥)を撤去すると共に監督する国土交通省に強い指導、支援を求める決議文を採択した。

 熊野川の濁水は2011年9月の紀伊半島大水害以降、長期化。電源開発は濁水軽減対策の一環として現在、風屋ダムでダム湖内の清水部分の活用範囲を広げることなどを目的にした表面取水設備の改造工事を実施している。今年5月に第1期の工事が終了し、11月から来年5月末まで第2期工事を予定している。

 1期工事中、大量のシルトが流出。熊野川の濁度がさらに悪化し、観光、漁業、上水道などに多大な悪影響を及ぼした。決議文では11月から始まる2期工事の際、ダム建設以降半世紀にわたり堆積した高さ15~20㍍のシルト層の撤去を強く訴えている。

 前田委員長は、熊野川が川の参詣道として世界遺産に登録されていることを強調。「これまでと同じような要望活動では前に進まない。ドローンなどで空撮して現状を全国に訴えるべき」。

 上田勝之委員はユネスコへ訴えることを提案。松畑玄副委員長は「損するのは住民。二度とシルトを流させてはいけない」と訴訟も辞さない決意で訴えることを求めた。

 田岡実千年市長は視点を変えて要望することに理解を示し、「議会と一緒になって濁水が解決できるよう努力していきたい」と述べた。

(2017年9月23日付紙面より)

風屋ダムに堆積しているシルト層=5月18日、十津川村
2017年09月23日
30 全国ベスト16のどんぶりに選出
 「bodai」の「鮪中とろカツ丼」  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地の「鮮魚 創作和食・旨い酒 bodai」はこのほど、「全国No.1ご当地どんぶり」の座を競い合う「全国ご当地どんぶり選手権」への出場権を懸けた予選会に参加できる16団体の一つに選出された。予選会は23日(土・祝)・24日(日)に東京ビッグサイトで開催され、同店はお店でも提供している「鮪(まぐろ)中とろカツ丼」で出場する。

 全国各地からご当地自慢の絶品どんぶりが集まる同選手権は今年で9回目。同店はこれまで第1回、第2回大会にもエントリーしていたが、いずれも書類審査を通過できず、7年ぶりにエントリーした今回、見事に全国ベスト16のどんぶりの仲間入りを果たした。

 「鮪中とろカツ丼」は、勝浦産の生マグロを使用。サクッと食感のジューシーなとろカツを和歌山県産の梅しそを混ぜ込んだご飯の上に乗せ、たっぷりかかった琥珀色の特製土佐酢ジュレであっさりと食べられる一品に。23・24日の予選会で1杯500円(ハーフサイズ)で提供され、当日来場した客の投票によって上位10団体に選ばれると、来年1月の本選に出場できる。

 オーナーの谷亮さんは「お店がオープンして13年、自分自身次のステップにつなげるためのいいきっかけにしたいと思います。(大会では)マグロを出しているどんぶりは他にもありますが、“生”を使っているのはうちだけなので、そこを推して頑張りたいです」と意気込みを話した。詳細は下記の大会公式ホームページまで。

 https://www.tokyo-dome.co.jp/furusato/

(2017年9月23日付紙面より)

生マグロを使用した「鮪中とろカツ丼」
2017年09月23日
31 起業に必要なものとは
 新宮信金で創業セミナー  

 新宮市の新宮信用金庫本店5階で19日、先輩女性起業家から学ぶ実践セミナー「創業についての悩み事はありませんか?事業を成功に導くコツを学べます」が催された。創業応援セミナーの第5弾。創業予定者や起業5年未満の創業者24人が参加し、スターフードジャパン株式会社の新古祐子代表から起業と成長のこつを学んだ。

 新古さんは、起業には「金」、「人」、「物」の順で必要だと力説する。商品化には人を必要とし、まずは、これら二つを成立させる資金を算出するべきだと話した。

 創業後も継続させるためには、自分の強みを最大限に生かしてニーズを把握したビジネスモデルを作ることが重要だと講話。個人商店から中小企業になることで新商品開発や販路を拡大できるとし、社長、会社、商品、サービスをブランド化することでライバル企業と差別化できると話した。

 参加した事業主に自社の強みや脅威、ニーズなどを分析させ、それらにアドバイスも与えた。

 講師を務めた新古祐子さんは、スターフードジャパン株式会社代表取締役。一般社団法人地域食プロデュース協会理事も務める。グローバルな視点で地域の食材を評価分析し、国内外に発信している。中小企業メーカー専門に商品企画・開発のアドバイスも行っており、これまでに300社以上を支援してきた。

(2017年9月23日付紙面より)

事業成功のこつを教わる受講者=19日、新宮市の新宮信用金庫本店
講話する新古祐子代表
2017年09月23日
32 震災後の宮古市の海伝える
 串本RHで鍵井靖章写真展  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある串本ロイヤルホテル(RH)の1階ギャラリーで水中写真家・鍵井靖章写真展「3・11―あの日から」が開かれている。東日本大震災以降の宮古市の海に残る史実と自然再生の様子を伝える内容で、30日(土)まで随時鑑賞できる。

 鍵井さん(46)は兵庫県出身。20歳の時に串本でダイビングの資格を取得し、水中写真家の伊藤勝敏さんに師事して同じ道を志した。現在は世界規模で撮影活動に打ち込み、国内でも屈指の歴史を誇る串本海中フォトコンテストの審査員を6年間務めた経験も持つ。

 写真展「3・11―あの日から」は震災3週間後から地元の有志や各漁協などの理解と協力を得て密漁防止のためダイビングが制限されている宮古市の海へ潜り、3年越しで撮り続けた作品を通して宿るメッセージを伝える独自企画。今回は厳選14点を公開していて、作品の一部は実物大に迫る大判として展示し臨場感を高めている。有志筆頭の娘・後藤まりさんを介して鍵井さんの取り組みを知った同町古座にあるダイビングショップ「DIVE KOOZA」オーナーの上田直史さんが、宮古市と串本町が本州四端でつながっている縁で町内での写真展実施を提案。鍵井さんもぜひにと応えて実現に至ったという。

 会場には山本正德宮古市長のメッセージも掲げられ、併せて鍵井さんの本来の撮影スタンスを伝える写真展「夢色の海」(作品数10点)も実施。鍵井さんは「自分は基本美しい海の提示をしているが、写真展『3・11―あの日から』については震災後の海が今どのように変化しているかをご覧いただいた皆さんに伝えられたら水中写真家として本望」という。

 21日は上田さんらダイバー仲間3人と共に田嶋勝正町長を表敬訪問。「復興で様変わりする陸と違い、海には今も数多くの流出物が震災の史実を物語るように残り、それで終わりかというとそうではなく、そこには命もある。そのようなテーマに行きつき、流出物を礎にして海の生き物が新たな生活を始めている様子を3年間撮り続けた」と写真展の経緯を説明し、本州四端サミットが近々青森県大間市(本州最北端)で開かれることから、自身の取り組みを他市町長にもアピールしてもらえればと求めるなどした。

(2017年9月23日付紙面より)

写真展「3・11―あの日から」会場と水中写真家の鍵井靖章さん=21日、串本ロイヤルホテル
田嶋勝正町長(中央)を表敬訪問し写真展の経緯を説明
2017年09月23日
33 悲願の個人総合優勝 マルコスが第3ステージ制し逆転V、「ツール・ド・北海道」キナンチームレポート③ 
2017年09月23日
34 濱口祐自さんの写真も  東京で「フォトマルシェ」  
2017年09月23日
35 13事業所で仕事を学ぶ  太地中が職場体験  
2017年09月23日
36 自慢の歌声今年も  たばこ組合女性部が南紀園を慰問  
2017年09月23日
37 指輪、かばんなど展示  アーティスト得本さんと船越さん  (元農協ビル )
2017年09月23日
38 さまざまなゲーム楽しむ  王子ヶ浜小で「子ども祭」  (新宮市 )
2017年09月23日
39 地域の一員の自覚育む  熊野川中の生徒が住民と交流  (新宮市 )
2017年09月23日
40 会を迎えた喜び皆で共有 串本福祉会、第31回にしき園敬老会 
2017年09月23日
41 物資配り安全運転促す 古座川町、河内橋北詰で早朝啓発 
2017年09月23日
42 9月定例会一般質問⑤  串本町議会  
2017年09月23日
43 秋晴れの港にぎわう  勝浦八幡例大祭  
2017年09月23日
44 ヒメノボタン  新宮市高田で  
2017年09月23日
45 町民の視点で施策を 那智勝浦町長選、現職・寺本眞一氏が出馬表明 
2017年09月23日
46 お悔やみ情報
  
2017年09月07日
47 早船の櫂作り追い込み
 船大工の谷上嘉一さん宅  (「御船祭」に向け )

 新宮市の熊野速玉大社の例大祭「御船祭」(10月16日)を約1カ月後に控え、熊野川流域で唯一の船大工、谷上嘉一さん(75)宅=紀宝町北桧杖=の作業場では早船競漕(きょうそう)で使う櫂(かい)の製作が追い込み期を迎えている。今年は約100本作る予定で、半分完成している。

 シイの木で作る櫂の長さは約1・85~1・95㍍。“ヒナ”と呼ばれる水かき部分は幅約21㌢。練習で舟と接触する部分が傷み、折れてしまうこともあることから、祭り本番はほとんどのチームが新品で出場する。

 谷上さんは櫂を20年以上前から製作している。木によって堅さが違うことから、しなりが必要な“ヒナ”の厚さに一番気を使うという。

 神迎えの喜びを表している御船祭は昨年3月、国の重要無形民俗文化財に指定された「新宮の速玉祭(はやたまさい)・御燈祭(おとうまつ)り」に含まれている。「速玉祭」は神霊を載せた馬が大社や御旅所(おたびしょ)を巡る10月15日の神馬渡御式(しんめとぎょしき)と、神霊を神輿から御神幸船(ごしんこうせん)に遷(うつ)して熊野川を遡上(そじょう)し、早舟競漕とともに御船島を回る翌16日の神輿渡御式(みこしとぎょしき)からなる。

 早船競漕は、全長8・9㍍、幅1・4㍍の木造船9隻に各11人が乗り込み順位を競う。3回の優勝経験がある谷上さんは「輝かしい歴史と伝統のある祭りですが、昔に比べると観客がだいぶ減っている。祭り関係者と地域が一体となって盛り上げていくことができれば」と話していた。

(2017年9月7日付紙面より)

櫂を仕上げる谷上嘉一さん=5日、紀宝町北桧杖
2017年09月07日
48 全国大会に向けて特訓
 近大工学部空手部が合宿  (那智勝浦町 )

 広島県にキャンパスを構える近畿大学工学部の空手道部(有貞涼主将、20人)が3日、那智勝浦町体育文化会館へ合宿に訪れた。11月19日(日)に日本武道館で催される全日本大学選手権大会に向けて練習に励んだ。

 地元のサポートを受けて練習に集中できることから、約5年前から同町で合宿を行っている。基礎体力や攻撃の強化を目的とした7泊8日の行程で、8月30日にみなべ町清川の本誓寺ふるさと道場で稽古を積み、3日午前に那智勝浦町入り。5日午後に白浜へ向かった。

 合宿に参加した選手20人のうち10人は10月7日(土)から9日(月・祝)まで愛媛県四国中央市の伊予三島運動公園体育館で開かれる「えひめ国体」の空手道の部に出場する。中には、スペイン・テネリフェで10月末に開かれる「第10回世界ジュニア&カデット、21アンダー空手道選手権大会」に出場する選手もいる。

 4日、寺本眞一町長が選手らと面会し「この合宿が皆さんにとって実りあるものになり、全国で頑張っていただけたら」と激励し、スポーツドリンクを差し入れた。

 同部情報学科4年の有貞主将(22)は「1~3年で同じ大学に負けているので、4年の最後の大会で勢いづけて、優勝まで駆け抜けたい」と意気込みを語った。

(2017年9月7日付紙面より)

選手らに激励の言葉を掛ける寺本眞一町長=4日、那智勝浦町体育文化会館
練習に汗を流す
2017年09月07日
49 総合災害警備訓練を実施
 消防や警察航空隊と連携も  (串本警察署 )

 串本警察署(津田健治署長)は5日、南海トラフ巨大地震の発生を想定した総合災害警備訓練に取り組んだ。終盤では和歌山県警察航空隊や串本町消防本部と連携し警察ヘリ「きのくに」による負傷者搬送訓練も実施。ドクターヘリ以外の空路搬送の手法を探るなどした。

 同署が毎月5日に取り組んでいる災害に備える日訓練の一環。今月は防災週間(9月1~7日)中の実施となることから特に規模を大きくし、①初動対応訓練(災害警備本部立ち上げ訓練など)②信号機滅灯対策訓練③警察ヘリによる負傷者搬送訓練―の各訓練を計画した。

 ①は署員が必要な資機材などを持って串本町サンゴ台にある代替指揮所へ車両移動し、速やかに災害警備本部を立ち上げる内容。6月に配備された捜索用ドローンで撮影した映像データをモニターに表示する段取りも合わせて実践した。

 ②は国道42号潮岬東信号交差点の電源を落とし、手信号で車両誘導をしながら発電機を信号機の電源付加装置につないで復旧させる内容。同装置は限りある人員を捜索や情報収集に充てるために導入されていて、署員全員が手信号と復旧操作をこなせる状況を見据えて実践した。

 ③は同署初の取り組みで、同本部が陸路搬送した重傷者を警察ヘリが引き継いで空路搬送する内容。今回は倒壊家屋から救出した重傷者を想定し、バックボードに固定した状態で救急隊員が警察ヘリへ運び込む流れを実践して手法を探った。

 捜索用ドローン運用を除く①と②の訓練は過去にも取り組んだ内容で、練度向上が目的。③はドクターヘリのような救命装置はないが警察ヘリも空路搬送ができ、特に広域災害発生時には警察ヘリによる負傷者搬送の必要性も十分考えられることから、その手法を探ったという。

 同訓練について津田署長は「こういった訓練の目的は、実際に起こった時にいかに動けるかにある。訓練を通して互いを理解すれば自分が取るべき行動をイメージできるようになる。問題点があれば解消して次の訓練をする。そうやって徐々に自分のやるべきことを理解し、いざという時に連携して動ける状況につながっていけば」と効果を期待した。

(2017年9月7日付紙面より)

同署初の警察ヘリによる負傷者搬送訓練の様子=5日、串本町サンゴ台
2017年09月07日
50 秋の味覚モクズガニ
 赤木川などで漁始まる  

 新宮市熊野川町の熊野川支流赤木川など各地で秋の味覚、モクズガニ(藻屑蟹、別名ズガニ)漁が始まっている。熊野川上流域では10月ごろまで漁が続く。

 海で産卵し一時期を過ごしてから川に遡上(そじょう)して育つカニで、産卵のため川を下る秋ごろから本格的な漁が行われている。一般的な漁は、川底に魚のあらなどを入れた籠を沈めておき、朝に引き上げる。捕れたカニは塩ゆでやみそ汁に入れて食べる人が多い。お酒が好きな人はカニみそが入った甲羅に日本酒を入れて飲む。

 同町西の民宿業、中澤秀昭さん(72)は自宅近くの川で毎年漁をしている。今季は8月20日ごろから漁を始めた。

 6年前の紀伊半島大水害の影響で一時は捕獲量が減っていたが、大きさも量も水害前と同じくらいに回復してきているという。

 「8月は全然だめでしたが、9月に入ってから入り出しました。多い時で一籠に15匹ぐらい入ります。捕ったカニは自分ではほとんど食べず、友人らにあげています」と話していた。

 モクズガニは甲幅7~8㌢、重さ180㌘ほどに成長する川では大型のカニ。はさみに濃い毛が生えているのが特徴で、日本全国のほか、朝鮮半島東岸、台湾などの川、水田、用水路、河口などで生息している。淡水域にいる時は基本的に夜行性で、カワニナなどの貝類、小魚、水生昆虫を食べる。

(2017年9月7日付紙面より)

仕掛けた籠からモクズガニを取り出す中澤秀昭さん=5日、新宮市熊野川町
2017年09月07日
51 優勝は尾鷲中 熊野ベースボールフェスタ中学軟式野球 (木本・阿田和中合同チーム準優勝)
2017年09月07日
52 72人が昇級・昇段 県弓道連盟主催の段級審査 
2017年09月07日
53 蓬莱フレンズが2連覇
 JAみくまの旗学童軟式野球大会  
2017年09月07日
54 水害体験を紙芝居で 市野々小で防災士・久保榮子さん講話 
2017年09月07日
55 少しでも力になりたい 那智勝浦町、交通指導員に松本忠子さんら 
2017年09月07日
56 1位に濵口恵美さん  熊野ネイチャーフォトクラブ8月例会  
2017年09月07日
57 ゆったり体をほぐす 新宮市王子地区で恒例のゆる体操 
2017年09月07日
58 地域から4人が入選  第102回二科展  
2017年09月07日
59 収穫の苦労と喜びを体験  高池小と三尾川小が稲刈り  (古座川町 )
2017年09月07日
60 決算案含む42案件を審議  串本町議会9月定例会始まる  
2017年09月07日
61 10周年の集大成響かせる 串本町、「はいからーず」コンサート 
2017年09月07日
62 クズの花  高野坂沿いで  
2017年09月07日
63 お悔やみ情報
  
2017年09月06日
64 29人の冥福祈る
 大水害記念公園で慰霊祭  (那智勝浦町 )

 2011年9月の紀伊半島大水害から6年を迎えて那智勝浦町は4日、同町井関の紀伊半島大水害記念公園で慰霊祭を営んだ。遺族や住民、町関係者ら130人が参列し、死者・行方不明者29人をしのんで慰霊碑前で献花した。

 午後1時30分に町内全域にサイレンを鳴らし、出席者らは黙とうをささげた後に一人ずつ白いカーネーションを献花した。寺本眞一町長は「犠牲となられた皆さまの気持ちを思うと今でも胸が張り裂けそうになる。ふるさと『那智勝浦』が安全で安心して暮らせる笑顔いっぱいの町になるよう、全身全霊で復旧復興し、防災に取り組んでいきたい」と記念碑の前で固く誓った。

 中岩和子議長は「未曽有の被害から6年たつが、昨日のことのように思い出される。町と協力し、防災に取り組んでいきたい」と語った。那智谷大水害遺族会の岩渕三千生代表は「何年過ぎようと、当時の悲惨な光景を思い出し、いまだに心の傷は癒えない。灯籠供養で29個の灯籠に火をともし、その数の多さに改めて被害の大きさと尊い命の犠牲を痛感した。諸霊には安らかにお眠りいただき、住民が安心して住める那智谷になるよう見守ってください」と冥福を祈った。

 水害で父母と妹2人弟1人を亡くした新宮市王子町に住む会社員・中平史都さん(29)は「笑顔が絶えない理想の家族だった。当時は東京に住んでいて帰ってくるのがつらかったが、祖父母らを守らなければという思いで戻った。地域のため何かしたいので消防団に入るつもり」と話した。

(2017年9月6日付紙面より)

慰霊碑前に献花する遺族ら=4日、那智勝浦町井関
犠牲者の冥福を祈って黙とうした
2017年09月06日
65 消火器の使い方学ぶ
 福祉センターで避難訓練  (新宮市 )

 新宮市社会福祉協議会は4日、同市福祉センターで火災を想定した避難訓練を実施した。同協議会職員とセンター利用者、児童館で遊んでいた子どもたちが参加し、屋内から玄関前に逃げた。

 福祉センターでは年に2回、津波と火災を想定した避難訓練を各1回ずつ実施している。この日は1階の湯沸室からの出火を想定し、火災を発見した職員が大声で周りに知らせ、消火班が近くにある消火器を使って初期消火を試みた。

 通報連絡班が消防署への通報と館内放送で火災発生を知らせるなど役割に沿って行動した。利用者らは職員の指示と誘導に従い、鼻や口をハンカチや手、服の袖などで覆い、速やかに避難した。

 市消防本部職員は「火災を発見した際に初期消火をしてもらうが、煙などが充満するのを防ぎ、避難誘導をしやすくするため成功しても失敗しても扉を閉めてほしい」と話した。

 消火器の使用訓練では、特徴や使い方の説明を受けた職員らが2人ずつ交代で練習した。消防職員は逃げ道を確保して消火器を使うことや天井まで燃えている場合は初期消火よりも避難誘導を優先するよう呼び掛けた。

 大谷康央事務局長は「児童館の子どもたちがいるので慎重に素早く行動する必要がある。毎年訓練を実施しなければならないと感じます。火事になった場合、手順を踏んでできるか分からないので毎年していかなければならないと思います」と話していた。

(2017年9月6日付紙面より)

水消火器を使った訓練の様子=4日、新宮市野田の市福祉センター
2017年09月06日
66 利用者数減るも勢いは増す
 橋杭海水浴場遊泳期間終了  (串本町 )

 串本町くじ野川の橋杭海水浴場で4日、遊泳期間(7月1日~8月31日)終了に伴う海上遊具など資材の撤収作業があった。役場産業課調べによる期間中の利用者数は8525人で、台風など天候不順で昨年に比べ約1割減。他方、駐車場やビーチハウス・ラパンの収益は向上していて、利用の勢いは増したという見方をしている。

 同浴場は環境省「快水浴場百選」の一つに数えられ、橋杭岩や紀伊大島などに囲まれたロケーションの良さときめ細やかな砂浜などを特色とする。今季は春~秋3シーズン活用の本格化により各種マリンアクティビティーレンタル事業や海上遊具(滑り台)の増設など、魅力を増した状況で海開きを迎えてひと夏の利用を集めた。

 期間中は台風5号が迷走した8月上旬や天候不順の盆以降で利用が伸び悩み、全体実績を下げる要因となった。昨年の利用者数は9436人で、今年は911人減。その状況下で利用増となった有料駐車場、ビーチハウス・ラパンや同レンタル事業は、数字以上に利用の勢いが増しているとの見方もしている。来年は旧浦島ハーバーホテル施設が大江戸温泉物語グループの一つとして営業再開している見込みで、その動線をいかに利用に結び付けるかが関心事となっている。

 撤収作業は同町観光協会(島野利之会長)が観光関係者に呼び掛けて実施。16人が参加し、中村洋介副会長から安全留意の呼び掛けを受け海上遊具や遊泳区域指定ブイを陸へ引き揚げ、有料駐車場資材を片付けるなどした。

天候と流木で4分の1減 田原海水浴場の利用状況



 同課調べによる串本町田原にある田原海水浴場の遊泳期間(7月1日~8月31日)の利用者数は2229人で、昨年に比べ25・55%(765人)減。天候不順に加え、相次ぎ打ち上がった流木の処理が追い付かなかった点も要因と見ている。

(2017年9月6日付紙面より)

遊泳期間終了に伴い資材の撤収作業にあたる観光関係者ら=4日、串本町くじ野川
2017年09月06日
67 伝統神事と再認識し奉仕を 例大祭に向け事故防止協議会 (熊野速玉大社)

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭=10月15日(日)、16日(月)=に向けた事故防止協議会が4日、同大社双鶴殿で開かれた。関係者らが集まり、けがや事故なく安全に例大祭が執り行われるようにと注意事項の確認や当日までの準備の日程などを話し合った。早船競漕(そう)の審判委員の交代があり、審判委員長を下地昌宏さん、副審判委員長を野尻政典さんが務めることになった。

 例大祭は同大社の主神、速玉大神(はやたまのおおかみ)のご神霊が神馬で阿須賀神社へ渡御し、熊野川河原の乙基(おとも)のお旅所へ渡る「神馬渡御式」と、夫須美大神(ふすみのおおかみ)のご神霊が神輿(みこし)で街を練り、神幸船で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。

 会議では各渡御式のコースや行列順序を確認。事故防止のために供奉員による自主警備を行うことや、飲酒厳禁、交通法規の厳守などを話し合った。早船の上り競漕スタート後に下札場から上札場を目指し自家用車で移動する人たちのマナーの悪さを問題視する声も上がり、事故が起きる前に対策が必要との意見が出た。

 御船祭に関しては当日までの日程を話し合い、本番船の蔵出し・点検は10月5日(木)午前6時、御船島清掃、市内のぼり立てを8日(日)、各地区への早船引き渡しは8日と9日(月・祝)に、旗番抽選と来年度以降の本番船の抽選を11日(水)に行うことが決まった。

 上野宮司は「国の重要無形民俗文化財に指定されて2年目を迎えます。皆さんにも伝統神事を担っておられることをさらに再認識していただきながら、事故なく、けがなく、にぎにぎしく喜びの祭りとしてご奉仕いただけるようにお願いしたい」とあいさつ。昨年審判委員長に就任後に急逝した山塚公晴さんを紹介し、「心の痛いこともございますけども、それを心に船をこいでほしい」と呼び掛けた。上り競漕の優勝区が優勝旗を持って御船島を周回する前に、山塚さんの功績をたたえ、特例で丹鶴区が遺影を掲げて御船島を1周することが満場一致で快諾された。

(2017年9月6日付紙面より)

安全に例大祭が執り行われるように話し合った=4日、熊野速玉大社双鶴殿
上野顯宮司
2017年09月06日
68 山崎・池田組、笹之内・和田組が優勝 紀南テニス協会第70回ダブルス大会 
2017年09月06日
69 5部門で熱戦展開 黒潮杯兼市スポ祭ソフトテニス大会 
2017年09月06日
70 暑さに負けず記録に挑戦
 那智勝浦町総体陸上兼陸協記録会  
2017年09月06日
71 遊泳危険の看板  県が高田川に設置  
2017年09月06日
72 持続可能な地域経営考える  和大サテライト前期授業最終回  (新宮市 )
2017年09月06日
73 9月定例会が開会 新宮市議会、一般会計補正など29議案 
2017年09月06日
74 触れ合って仲良くなろう  きたやま保で未入園児交流会  (北山村 )
2017年09月06日
75 伝統の舞復活を胸に 勝浦八幡神社例大祭に向け、勝浦獅子神楽保存会が練習 
2017年09月06日
76 協力して実りを収穫  高田小中学校が稲刈り  (新宮市 )
2017年09月06日
77 友達の石を見つけて 那智勝浦町で熊野の石磨き体験イベント 
2017年09月06日
78 教訓に学び考える  緑丘中で全校防災集会  (新宮市 )
2017年09月06日
79 元消防団長など4人を表彰 串本警察署、警察消防連絡協議会総会で 
2017年09月06日
80 地域知りできる貢献に励む 串本古座高校CGS部員、稲村亭で活動 
2017年09月06日
81 お悔やみ情報