6日間の休業に入る
官公庁は28日、仕事納めだった。仕事納め式では各首長らが職員たちの一年の労をねぎらい、新年からのさらなる飛躍に期待の言葉を掛けた。ほとんどの官公庁は1月3日(月)まで6日間の休業となっている。
新宮市では市役所別館で仕事納め式が行われ、榎本鉄也市議会議長や職員約50人が出席。田岡実千年市長は「職員一丸となってさまざまな課題に取り組んでくれたおかげで無事に仕事納め式を挙行することができた」と、ワクチン接種をはじめとした職員の新型コロナウイルス対応や市民の協力に対し感謝。
市文化複合施設「丹鶴ホール」オープン、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部との連携協定締結などを振り返りつつ「市民一人一人に寄り添い、誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくりのために、来年も皆さんと一緒に頑張っていきたい」とあいさつした。
稗田明総務部長が、市が講じた新型コロナ対策や長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の運行、岩手県一関市との友好都市締結、市長選、紀伊半島大水害追悼献花など、今年の出来事や主な事業を振り返り紹介。
向井雅男副市長が「一人一人の頑張りで無事今日の日を迎えることができた」と職員らをねぎらい「交通安全や新型コロナ感染対策に気を付けていただきたい。英気を養い元気に新年を迎えて」と呼び掛けた。
(2021年12月30日付紙面より)
消防本部と消防団が年末警戒 (新宮市 )
市民らが安心して新年を迎えることができるようにと、新宮市消防本部(越水薫消防長)と同市消防団(竹内由定団長)は28日から消防年末警戒に当たっている。
火を使用する機会の多い年末の火災予防啓発と警戒を行うことにより地域住民の防火意識の高揚を図ることを目的に、この時季に毎年実施している。市消防本部は市全域、消防団は各分団の担当地区の巡視や防火広報に取り組む。
同日夜にあった市消防本部における出陣式には、旧市内七つの消防団から43人が出席した。
整列した団員らを前に、田岡実千年市長は日頃の活動に対し感謝を述べ「火災が発生しやすい時季の警戒は大変意義深いこと」と激励。
榎本鉄也市議会議長は「市民が健やかに新年を迎えられるよう、警戒にご尽力を」。濱口太史県議は「2年にわたるコロナ禍の中、訓練や活動に苦労があったと思う。体に気を付けて来年もご活躍を」と呼び掛け。
山田守孝・新宮警察署長は「年末年始に当たり警察でも特別警戒を行っている。地域住民や帰省している人たちが平穏にお正月を過ごせるよう、力を合わせて」と協力を求めた。
式後、団員らは消防車両に乗り込み、市長らに見送られる中担当地域へ出発。30日までの3日間、午後8時から11時まで市内を巡視し、地域住民の防火意識の高揚を図る。なお、市内では今年に入って12件の火災が発生している(28日現在)。
那智勝浦町消防団では29、30日の2日間にわたり年末特別警戒を実施する。新型コロナ感染拡大防止のため、町長巡回を中止し、各団3密を避けるため出動人員を減らして取り組む。
(2021年12月30日付紙面より)
池野山出荷組合の関係者 (古座川町 )
古座川町の池野山出荷組合(淡佐口幸男組合長)の関係者約20人が27日、道の駅虫喰岩の美化に取り組んだ。建物周囲の掃除をし、入り口前に門松一対を設置。新年の営業再開に向けた迎春の準備を整えた。
同組合は同駅に地場産品を納める生産者で結成。過去に同駅の運営を担った経緯もあり、その当時からの流れで今年も迎春の準備に取り組んだという。
建物内の準備を現在の運営者・町観光協会に委ね、同組合は建物外の準備を担当した。関係者は役割分担をして未舗装の敷地に生えた雑草を刈り取り、建物についたクモの巣やすすを払って同駅を美化。池野山区内で主に調達した材料を使って高さ約1・5㍍の門松一対を組み、左に白、右に紅のハボタンを添えるなどして縁起良く仕上げた。
同駅の物産販売は29日から来年1月3日(月)まで年末年始休業し、翌4日(火)から営業を再開する。淡佐口組合長は「この組合も高齢者が増えていつまで続けられるか心配だが、今年もこうして多くの皆さんに参加いただけたのはありがたい話」と話し、来年も出荷した地場産品が親しまれることを願った。
今では町内でも見かける機会が少なくなった本格的な門松一対は、15日(土)まで飾っておくという。
(2021年12月30日付紙面より)
レスリング・山口、井筒両選手が表敬訪問 (那智勝浦町 )
16日から19日にかけて駒沢体育館(東京都)で開催された「天皇杯全日本レスリング選手権大会」男子フリースタイル65㌔級で優勝した那智勝浦町出身の山口海輝選手(22)=日本体育大学=と同92㌔級で3位に入賞した井筒勇人選手(22)=拓殖大学=が28日、同町役場を訪れ、堀順一郎町長を表敬訪問した。
65㌔級には11人が参加。2回戦からの出場となった山口選手は、同じ大学の堤泰樹選手に勝ち初戦を突破すると、準決勝で徳力貫太選手(専修大学)に勝利した。決勝戦では自他ともに認めるライバルである安楽龍馬選手(早稲田大学)と対戦。白熱した試合を展開し、ポイント2―0で接戦をものにして見事、大会2連覇を果たした。
12人が出場した92㌔級で井筒選手は、大原和也選手(育英大学レスリング部)、竹内亮亘選手(ALSOK)に快勝。準決勝で同級を制した高谷惣亮選手(ALSOK)に敗れたものの、3位決定戦で山中良一選手(名古屋工業高)にポイント10―0で勝利し、3位に入賞した。井筒選手は同大会を最後に競技からの引退を決め、卒業後は地元に戻ることを決めた。
訪問を受け、堀町長は新型コロナウイルスで暗い話題が多い中、喜ばしいことと述べ、山口選手に「競技ができる環境は整っている。今後も活躍を期待しています」とエール。井筒選手には「いろんな支援をしてもらい、勝浦を盛り上げていただきたい。子どもたちの指導などもしてもらいたい」と話した。
山口選手は「来年は日体大のレスリング授業の助手を務めさせていただく一方、2024年に開催されるパリオリンピックを目指し、頑張っていきたい」。井筒選手は「レスリングを通して多くの方々に人として成長させていただきました。自分の中では完全燃焼したと思っている。これからは大好きな地元に少しでも貢献していければ」と語っていた。
(2021年12月30日付紙面より)
県年金受給者協会グラウンドゴルフ潮岬大会
6年生お別れ試合と卒団式 (串本少年野球連盟 )
8人制サッカー「トルベリーノカップ」
太地町立くじらの博物館(林克紀館長)で21日、大掃除が行われた。参加した職員はセミクジラ実物大模型などのほこりを落とすとともに、海洋水族館(マリナリュウム)の潜水掃除などにも取り組み、新年を迎える準備を整えた。
大掃除の公開は5年ぶり。数年前から本館大ホールで実施されていた企画展や工事などの関係から公開されていなかった。今回は展示が汚れないようにシートを掛けるなどして清掃した。
実物から型取りし造られたという全国的にも珍しい全長15・2㍍のセミクジラの模型。職員は模型に上ってモップで汚れをふき、周辺通路から長い柄付きのはたきでほこりを落とした。その他の骨格標本や室内の清掃にも汗を流した。
人気の水族館は、大水槽の漏水や復旧工事のため、約半年間、動物の展示が行われていなかったという。今月5日に工事が終了。
その後、アルビノのバンドウイルカ、カズハゴンドウなど、4種7頭を搬入し展示を再開した。この日はイルカたちが優雅に泳ぐ中、ダイバーが大水槽に潜って内側から磨き掃除をした。
学芸員の中江環さんは「2年間、コロナ禍で暗い年だった。来年は良い年になるように職員一同、頑張りたい」。
稲森大樹副館長は「本館も水族館もきれいになったので安心して楽しんでいただけたら」と語った。
同館は年末、年始も休まずに営業しており、年始にはさまざまなイベントも計画しているという。
(2021年12月22日付紙面より)
学生ら駅周辺を清掃 (那智勝浦町 )
和歌山大学の学生自主プロジェクト「きのくに線活性化プロジェクト」は18日、景観改善やJRきのくに線の魅力発信などを目的に那智勝浦町湯川のJR湯川駅の海側周辺の草刈りや清掃に取り組んだ。学生やJR西日本の各社員、土地を所有する協栄機械土地株式会社、同町職員など約20人が作業に汗を流した。
和歌山県の地域をつなぐJRきのくに線を通じて、県の地域活性化を目指す同大の学生らで組織される自主プロジェクト。旅行者向けの情報発信なども行っている。
「海の見える駅」を観光資源として来訪者に景色を楽しんでもらうために、景観を損ねている生い茂った木や草を整備すべく今年5月に同駅で初実施。今回で2回目。
同町出身でプロジェクトメンバーの宮井凜晴(りんせい)さん(観光学部2年)は「この活動がきのくに線沿線のPRにもつながる。異なる所属での交流の場にもなってほしい」とあいさつした。
各参加者は協力して、草刈り機やチェーンソーなどを用いて、生い茂った草木や竹に似たダンチクなどを伐採し清掃にも取り組んだ。一同は作業や昼食休憩を通して、交流を深めていた。
JR西日本和歌山営業部の上段貴司部長は「JRとしても地域の皆さまと共に周辺清掃に取り組めることは重要であり、ありがたい。また、『WEST EXPRESS 銀河』のラストランを学生や地域の方々と盛り上げていきたい。一連の活動は次につながる良い効果を生み出すと思います」と話した。
同プロジェクトの代表を務める岸本瑞生(みずき)さん(観光学部2年)は「景観を維持し、沿線の魅力を発信したい。観光客だけでなく、地元の皆さまにも楽しんでいただき、交流してもらいたい」。
今後については「ラストランを迎える銀河のおもてなしイベントにもつなげるために今日は頑張りたい。今後も活動を継続し、皆さまと共同し取り組んでいきたい」と話した。
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運行最終日の22日(水)にはJR新宮、紀伊勝浦、太地、古座、串本、周参見の各駅でお出迎えや、振る舞いが実施される。
また、新宮市の王子ヶ浜、同町のブルービーチ那智バス停付近、湯川海水浴場付近、玉之浦海水浴場、紀伊田原駅、串本町の古座川(右岸・鉄橋の海側)、見老津漁港において、通過する銀河に手を振っておもてなしを行う「999人とあなたの『WEST EXPRESS 銀河』おもてなしウェーブ」が行われる。
(2021年12月22日付紙面より)
文化センターで一般公演 (串本古座高校演劇部 )
県立串本古座高校演劇部(谷口克朗顧問、青木心優嘉部長、部員9人)が19日、串本町文化センターで創作作品「桜の花の咲くころに」の一般公演に臨み観客約80人が鑑賞した。
この作品は青木部長が考えた筋書きを原作にし同部一丸で磨き上げて仕上げた劇で、夢などの思いを持って東京へ出た18歳4人の上京と出会いから1年後までの成長を描き出す内容。10月実施の県高校総合文化祭演劇部門(以下県大会とする)で最優秀賞に選ばれ、県代表として11月実施の近畿高校総合文化祭演劇部門(以下近畿大会とする)に出演して優秀賞の評価を得た。
県大会以降、原作の流れを保ちつつ小道具の充実やせりふの間の取り方、暗転を減らすなど講評いただいた点を重点的に改善して近畿大会に臨んだという。
この挑戦の間に同校文化祭内でも上演したが、生徒教職員限定実施だったため、一般公演は今回が最初で最後。青木部長は「この作品の公演も今回が最後になる。一番いい舞台にしたい」と一般講演に込める思いを語り、約60分の上演に臨んだ。
終演後はキャスト4人が改めて舞台へ上がり鑑賞に感謝。同センター1階ロビーに感想ボードを設けて意見をもらいながら観客を送り出し、公演を締めくくった。
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創作作品「桜の花の咲くころに」のキャストとスタッフは次の皆さん。
■キャスト
青木心優嘉 森 風香
田中歩実 廣瀬みりか
■スタッフ
久保文乃 船井早来
坂井美優 浦木利菜
海野 藍
谷口克朗〈顧問〉
(2021年12月22日付紙面より)
市内21団体が多彩なステージ (新宮市 )
丹鶴ホールプロモーションチーム「ICOLE(いこれ)」(文化複合施設自主事業実行委員会、髙由香委員長)は19日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」で自主事業「こんにちは。丹鶴ホール! みんなでいこれ~」を開催した。市内で活動する21団体が真新しいステージで和太鼓や書道、カラオケ、舞踊などを披露し、大勢の来場者を楽しませた。
「ICOLE」は市の公募により立ち上がった市民主体の組織。市民自らの手でイベントを企画・運営し、同施設の基本理念の一つである「一人ひとりがまちづくりの担い手」の実現を目指す。今回のイベントは貸し館事業のPRを含め、施設に親しみ、楽しく利用してもらうためのきっかけづくりにと開催した。
開演に当たり、速水盛康教育長が「ようやくこの丹鶴ホールで、皆さまの力でイベントを開催することができた。手作りならではの、バラエティーに富んだ内容となっている。感染予防のため拍手や手拍子を送って、今日という日を楽しんでください」とあいさつ。
県立みくまの支援学校の生徒や社会人からなる和太鼓サークル「はやぶさ」による太鼓演奏で開幕し、新宮観光協会登録ガイドによる熊野曼荼羅(まんだら)絵解きや松原恵苑書院による「新宮の宝」をテーマにした書など、新宮らしさあふれるステージが繰り広げられた。
熊野市から友人5人と訪れた90代女性は「23年フラダンスをしており、先生が出演されると聞いて見に来た。前のホールで踊ったこともあるが、近代的で木のぬくもりが感じられるホールになったと思う。己書(おのれしょ)など初めて見るステージもあって面白かった」と話していた。
(2021年12月22日付紙面より)
たまたまトルベリーノカップ
硬式野球体験練習会 (南紀ボーイズ )