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2022年07月30日
1 「太平洋」ペアリング賞受賞 ミラノ酒チャレンジ2022 (尾﨑酒造)

 新宮市船町の尾﨑酒造株式会社(尾﨑征朗(いくろう)社長)の「本醸造太平洋」が、イタリアのミラノで6月20日に開催された酒品評会「ミラノ酒チャレンジ2022」(イタリア酒ソムリエ協会主催)の純米・本醸造部門の「利き酒部門」で、ダブル金賞を受賞したほか、「フードペアリング部門」でベストフードペアリング賞(トマトとモッツアレラのカプレーゼ)に選ばれた。

 同品評会は、酒ソムリエ資格を持つ、イタリア人ワインソムリエ・バーテンダーなど酒と食の専門家がイタリア・ミラノで審査する日本酒コンテスト。日本酒の知識を広め、日本酒の素晴らしさをイタリア国内に伝える目的で2019年に第1回を開催。同社の「本醸造太平洋」は、その際にも本醸造部門で、最高賞であるプラチナ賞を受賞している。なお、新型コロナウイルス感染症の影響で品評会は2年連続で中止となっていた。

 今品評会では、利き酒ティスティング部門62人、デザイン部門20人を合わせた総勢82人の審査員が、合計408銘柄を審査。純米大吟醸・大吟醸酒部門、純米吟醸・吟醸酒部門、純米酒・本醸造部門、スペシャル部門の四つのカテゴリーで行われた。

 フードペアリング部門審査では、ワイングラスを使用し、トマトとモッツアレラのカプレーゼ、魚介のパスタ、ティラミスなど、イタリアを代表する食品や料理、デザートとともにブラインドテイスティングを実施。日本酒とイタリア食が持つ味の特性をお互いに引き出し合える、最適な組み合わせを判断した。

 7月に入って受賞の知らせを受けた尾﨑社長(78)は「熊野の地酒が国際的なプロの料理人に認めてもらえた。和食にも洋風の料理にも合うことが証明された。ありがたいこと」と喜びの声。

 「日本酒には日本の伝統の技術が結集されており、それが世界的に認められている。日本酒もワインと同様に食事とともに楽しむお酒。世界に通用するお酒として、今後より国際的になっていくのでは」と期待を込めた。

 同社は熊野地方唯一かつ本州最南端の蔵元。熊野川の伏流水、地元産の米を使用するなど地元「熊野」にこだわった酒造りを続けている。

 「本醸造太平洋」は「コクやキレ、丸みがありやや辛口」な口当たりが特徴。「全国燗酒コンテスト2021」お値打ちぬる燗部門最高金賞、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード」で2017年、18年と2年連続最高金賞を受賞するなど、数々の栄冠に輝いている。720㍉㍑1100円、1・8㍑2100円(いずれも税別)で販売中。

(2022年7月30日付紙面より)

ダブル金賞などを受賞した「本醸造太平洋」を手に尾﨑征朗社長=28日、新宮市船町
2022年07月30日
2 18の国・地域の高校生と対話
 アジア・オセアニアフォーラム  (和歌山県 )

 日本を含めた18の国・地域の高校生が集う「世界との対話と協働:アジア・オセアニア高校生フォーラム」が25~27日、オンラインで開催された。新宮・東牟婁地方からは県立新宮高校と串本古座高校から計10人が参加。3日間のプログラムを通じて環境や食糧、教育といった世界共通の問題について意見を交わした。

 和歌山県、県教委など主催。各地の高校生と交流する中で、グローバルな視野で物事を捉える力を養うとともに、国際社会で活躍できるリーダーの育成を図ることが目的。

 本年度は日本の他、インドやシンガポール、韓国、中国、ブルネイ、ラオス、ミャンマー、モンゴル、トルコ、オーストラリアなどから計84人が参加。和歌山県内では14校から47人、県外は9校から10人が出席した。

 プログラムは全て英語で行われ、高校生たちは▽津波・防災▽環境▽ダイバーシティー(多様性)▽教育▽食糧―の五つのセクションに分かれて自らの意見・提案などを発表した。

 教育セクションでは、教育格差や教師の働き方、世界寺子屋運動、10代のデートDV予防、学校外も含むさまざまな学習体験を高等教育の単位として認める「単位銀行制」の導入など、多岐にわたる内容について議論。新宮高校の柿本優心さん(2年)らのグループは、世界には貧困によって初等教育を受けることができない人々がいることから、使途が明確で楽しんで参加できる募金活動の必要を伝えた。

 ダイバーシティー・セクションに参加した中野祐一朗君(3年)は「ダイバーシティーという言葉の意味や具体的にどんな取り組みが必要かを発表した。海外の生徒が『受け入れる』という表現に、『抱きしめる』という意味の“embrace”を使っていて、自分もまねしてみるなど、いろんな発見がありました」と話していた。

(2022年7月30日付紙面より)

教育セクションに参加した生徒ら=26日、オンライン
プレゼンテーションをする生徒=同日、新宮市の県立新宮高校
2022年07月30日
3 国際交流員イェさんに感謝状
 退任に伴い堀町長が贈呈  (那智勝浦町 )

 国際交流員(CIR)として那智勝浦町で活動していたミャオミャオ・イェさん(27)が31日(日)をもって退任することから28日、役場町長室で感謝状の贈呈式があった。堀順一郎町長や瀧本雄之副町長らがこれまでの活動をねぎらうとともに、感謝を述べた。

 中国浙江(せっこう)省出身で国籍はオーストラリアのイェさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日。2020年12月から同町で任用され、観光案内所や町観光企画課で勤務していた。

 飲食店のメニューやホームページなどの翻訳、町内の小学校訪問や町立図書館で実施した国際交流行事で、オーストラリアの紹介を行うなど尽力してきた。

 金子恭之総務大臣から贈られた「JET絆大使任命状」を代読し、感謝状を手渡した堀町長は「新型コロナウイルスで外国人観光客が激減した中での勤務となった。その間のミャオミャオさんの業績は今後、海外からの観光が回復した際につながっていくと思う。また、子どもたちとの文化交流は、その子どもたちが大人になった際に国際的に活躍するきっかけになるかもしれない。本当にありがとうございました」と感謝を述べた。

 任期は最長5年だが、更新は行わず退任を決意したイェさん。同町については「自然豊かで、人情に厚い町。子どもたちとも広く交流ができた。機会があれば今度は家族を連れて、一緒に来たい。本当に良い所でした」と振り返る。

 今後については「しばらくは帰国して自宅で休みます。日本での経験を生かして、観光分野などで活躍したい。また、将来の夢は漫画を作って、本にできればうれしいです」と笑顔で語った。

(2022年7月30日付紙面より)

ミャオミャオ・イェさん(左)に感謝状が贈られた=28日、那智勝浦町役場
2022年07月30日
4 誘致の思いなど伝えて始動
 古座川ロードレース実行委  (古座川町 )

 古座川町内で9月3日(土)、ジャパンサイクルリーグ(JCL)第7戦「古座川ロードレース」が開かれる。その運営を担う同レース実行委員会(須川陽介実行委員長)が今月27日に役場本庁で第1回会合を開いて概要を確認し、当日の通行規制に必要なボランティア確保と地域協力確立の必要性を申し合わせた。

 同リーグは地域振興と競技振興を重ねこなして世界的評価を目指す競技会として、昨年3月に発足。プロチーム10組が参画し、全国各地で対戦を繰り広げている。その一競技地として名乗りを上げたのが同町で、信号がなく交通量も穏やかな町内環境を生かして誘致に成功。以降コース設定など段取りを進めて初実施を目指すさなかにある。

 第7戦はJCLが競技主管、同実行委員会が大会運営をして主催。当日は道の駅一枚岩拠点で午前10時~午後2時に競技、その前後に拠点で開閉会など諸行事を実施する。競技コースは今津橋~下露峠~滝の拝~鶴川交差点経由の周回ルート(全長41・6㌔)を設定していて、選手は3周して順位を競う。

 同実行委員会事務局によると、通行規制は選手集団の先頭通過30分前~後尾通過30分後の範囲を目安にかけるが詳細な時間が見通せないため、競技中全般で住民らに選手最優先の協力を求める状況を見据える。ボランティアには競技中のコース管理(選手の脇道への誤進入防止や通過時の安全確保など)や受付など、特別な知識がなくてもできる運営を優先して充てる方向で協力を求めるという。

 第1回会合の実施に当たり西前啓市町長は、直面する諸課題を乗り越えての運営成功を期待。誘致の当事者・須川実行委員長は実施の経緯と実施にかける町域振興の思いを伝えて、実行委員の結束を固めた。

 同実行委員会の事務局は、第7戦の翌日に選手誘導のツーリング体験会「ぐるっと古座川サイクリングフェス2022」を計画し、現在エントリーを受け付けている古座川町観光協会。感染予防対策(観戦制限など)は目下の情勢が不安定のため模索中という。問い合わせは同協会(電話0735・70・1275)まで。

(2022年7月30日付紙面より)

実行委員に誘致の経緯やかける思いを伝える須川陽介実行委員長=27日、古座川町役場本庁
2022年07月30日
5 梅の土用干し  新宮地方で始まる  
2022年07月30日
6 毎日の過ごし方を考えて  公立小中学校で終業式  (新宮市 )
2022年07月30日
7 各種サービス内容学ぶ  身体障がい者福祉会が研修会  (紀宝町 )
2022年07月30日
8 外国語の楽しさ伝える  ALTが保育所を訪問  (紀宝町 )
2022年07月30日
9 地域サービス向上、活性化図る  日本郵便と包括連携協定を締結  (紀宝町 )
2022年07月30日
10 地域活性化施設の考え示す  公募に向け現地説明会実施  (串本町 )
2022年07月30日
11 念願の句集「和深」発行へ  俳句愛好の木皮慧子さん  (串本町 )
2022年07月30日
12 クジラの町で夏を満喫  太地小と白馬北小が交流  
2022年07月30日
13 お悔やみ情報
  
2022年07月23日
14 名物の催しでにぎわう
 くじらに出会える海水浴場  (太地町 )

 太地町の名物となっている催し「くじらに出会える海水浴場」が22日、同町のくじら浜海水浴場で始まった。前日には準備に向けて、町立くじらの博物館(稲森大樹館長)の職員がハナゴンドウ2頭の搬入作業を行った。展示期間は8月16日(火)まで。午前11時と午後1時の2回(約15分間)、12㍍四方の網いけすから開放される。

 クジラの近くで泳ぐことができる人気の催しで2008年から始まり今年で14回目。20年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。今年も感染防止対策で網いけすに特設ステージは設置しない。

 前日の21日は早朝から搬入作業を開始。元々は19日に予定されていたが、天候不良のためこの日に延期となっていた。森浦湾で飼育する2頭の鯨類の体温測定や血液検査を行い、異常の有無を確認した。

 その後、ボートに固定して海水浴場へ向かい、網いけすに搬入。クジラがいけすに慣れた後に、餌をあげて体調や状態が安定しているかをチェックした。

 今回、搬入されたのは飼育展示7回目で雌のサツキ(体長292㌢、推定体重410㌔、推定13歳)と、4回目で雄のシロ(体長296㌢、推定体重390㌔、推定26歳)。

 搬入を終えて、同館主任飼育員の富田史明さんは「無事に搬入できて良かった。ここ数年はコロナ禍でお客さまの足が遠のいていたが、今年も海水浴場がオープンできた。クジラと泳げる海水浴場は全国的にも珍しいので、多くの方々にクジラを間近で見て、楽しんでいただけたら」と話していた。

 オープン初日の22日には、シーズン中の安全とにぎわいを祈る安全祈願祭が勝浦八幡神社の髙橋正樹宮司によって営まれた。その後、クジラの姿を一目見ようと、大勢の家族連れなどでにぎわった。

 大阪府堺市から家族で訪れていた40代男性は「インターネットで知って来た。本当にクジラが間近で見られて子どもたちも喜んでいる。来年もぜひ来たい」と笑顔で語った。

(2022年7月23日付紙面より)

今年も人気の催しが始まった=22日、太地町のくじら浜海水浴場
搬入作業の様子=21日、同所
2022年07月23日
15 命を守る土木建築の仕事
 キャリアアップ計画開始  (新翔高校 )

 新宮市の県立新翔高校(藤田勝範校長)で、夏休みを利用した2年生の総合的な探求活動「キャリアアップ計画」がスタートした。初日の21日には、生徒たちの職場見学や建設系の進路座談会が行われた。

 生徒自身で▽大学・専門学校のオープンキャンパス▽地元6企業の職場見学▽進路座談会▽新宮市役所の出前講座―から一つを選択し、自分の進路について考えを深めていく。

 進路座談会には、同校卒業生で夏山組土木分野の現場監督を務める前田建人さんが来校し、同校建設技術系列の生徒2人が今後の進路選択について相談した。

 前田さんは「災害時に『命の道』になるバイパス道路の橋台や橋脚など、大きな構造物を造ると達成感がある。就職して1年目は紀伊半島大水害のすぐ後で、河川の堤防修理の工事をしていた。その時に、地元の方々から『ありがとう』と声をかけてもらえ、しんどかったけれどやって良かった、自分たちの仕事が地元の方々の命を守ることにつながると実感した」と語り「高校の3年間は短いので、一日一日を大切に、勉強を頑張ってほしい」と話した。

 笠木舵希君は「小さい時から自然やものづくり、外でいることが大好きで、大工を目指している。漠然と○○組、○○建設という会社に就職するのかなと思っていたけれど、家を建てるには○○工務店や○○住宅という会社を目指す必要があることが分かった。資格についても知ることができ、大工になりたいという気持ちが強くなった」。立嶋矢真斗君は「父が建設系の仕事をしていて、興味があって建設技術系に進んだ。進路はまだ決めていないけれど、いろいろなことが知れて良かった」と話していた。

(2022年7月23日付紙面より)

建設系の進路座談会の様子=21日、新宮市の県立新翔高校
2022年07月23日
16 「八咫烏風鈴」音色響く コロナ終息、日本代表の健闘など願い (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で21日、「八咫烏(やたがらす)風鈴」の取り付け作業があった。神職や巫女(みこ)らが、神門前に設置された「八咫烏風鈴台」や手水(ちょうず)舎、社務所など境内に約100個の風鈴をつるした。風鈴はお盆過ぎまで設置予定。

 風鈴はもともと邪気払いとして使われており、同社では参拝者らに涼を感じるとともに、邪気を払い疫病退散や開運厄よけにつなげてもらおうと、2006年から設置している。南部鉄製の風鈴には、熊野地方の伝説「三体月」の模様が入っていて、八咫烏の絵が入った赤、青、黄、ピンク、白の5色の短冊を下げている。

 神門近く、頂部に八咫烏の模型があしらわれている「八咫烏風鈴台」(高さ約3㍍)には88個の風鈴がつるされ、風がそよぐたびに涼しげな音を響かせていた。風鈴は同大社周辺の商店など、約70軒にも飾られた。

 今年は、静かな中で風鈴の音色を感じてもらおうと、例年より設置数を減らした。新型コロナウイルス感染症の早期終息を願うとともに、八咫烏は日本サッカー協会のシンボルマークでもあることから、今年11月21日から12月18日にかけて開催予定のサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会に出場する日本代表チームの健闘も祈願した。

 風鈴設置に当たり、九鬼宮司は「新型コロナの一日も早い終息を願っています。熊野地方を訪れた時、熊野の香りや風とともに、風鈴の音色も感じてもらえれば」と話していた。

(2022年7月23日付紙面より)

「八咫烏風鈴台」に風鈴を取り付ける巫女=21日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2022年07月23日
17 区役員代表参列で礼尽くす
 池野山八坂神社で夏季祭典  (古座川町 )

 古座川町池野山にある八坂神社の夏季祭典が17日にあり、護持する上部区(橋本尚視区長)と池野山区(垣秀志区長)の役員が代表参列して礼を尽くした。

 区境付近に鎮座する同神社は両区が氏神社として護持していて年2回、上部区が主奉仕する夏季祭典と池野山区が主奉仕する秋季祭典(火焚祭)を営むなどして信仰を注いでいる。主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。夏季祭典は例年であれば奉幣神事を営み上部区の獅子舞の奉納や道行きも伴う主たる例祭に位置づけられているが、おととしと昨年に続いて今年もこれら奉仕は自粛。役員の代表参列で大前の儀のみ営んで今後へ礼をつなぐこととした。

 前日の強雨も収まり真夏の日差しが降り注ぐ好天に恵まれた本祭日。上部区からは4人、池野山区からは3人が大前の儀に代表参列し、直前の準備に奉仕した両区十数人が境内などから見守った。古座神社の石田保宮司が出仕して祝詞を奏上し、橋本区長ら上部区の役員、次いで垣区長ら池野山区の役員が玉串や二礼二拍手一礼の所作をささげて祈願した。奉幣神事はしなかったが、祭壇に両区の幣を奉って今年の神気をあやかった。

 3年続いて神事のみとする形となり、橋本区長は「今年は獅子舞の稽古をしようと思っていたが、最近の新型コロナウイルス感染拡大で断念せざるを得なくなった。緩やかだが人口減が進む中での獅子舞の再興は大変だと思うが、獅子舞をまた絶やすことはしたくない。願うところは早くコロナが終息し、普通の生活を取り戻したいという一心」、垣区長は「思うところは皆さんと同じ。上野山区はこの祭りの次に盆行事があるが、今年も追善踊りは取りやめて灯籠焼きだけ営む。一堂に会することは、地域としてまとまる上で大事。これらが平常通りやれるようになれば」とそれぞれ向こう一年に願うところを語った。

(2022年7月23日付紙面より)

夏季祭典の大前の儀に臨む上部区と池野山区の役員ら=17日、古座川町池野山
2022年07月23日
18 近大新宮、8強ならず
 高校野球和歌山大会  
2022年07月23日
19 東牟婁地方中学校総体(終)
 バスケットボール・バレーボール  
2022年07月23日
20 1位に野中誠一さん  写連紀南支部7月例会  
2022年07月23日
21 楽しい夏の思い出に  夏祭りや夕涼み会  (新宮市、那智勝浦町 )
2022年07月23日
22 最終日に安全運転呼びかける  汐入橋交差点などで夜間啓発  (那智勝浦町 )
2022年07月23日
23 昆虫は何を食べるの?  宇久井ビジターCで企画展  (那智勝浦町 )
2022年07月23日
24 友達と共同生活送る  新木保でお泊まり保育  (新宮市 )
2022年07月23日
25 橋杭園地での貢献たたえる  株式会社人見建設に感謝状  (串本町 )
2022年07月23日
26 近畿で優勝し全国初進出  詩舞講師の尾代きみさん  (哲泉流 )
2022年07月23日
27 丸太のベンチを設置  大里桜愛好会ら自然プールに  (紀宝町 )
2022年07月23日
28 顧客の財産を守るために  三十三銀行で特殊詐欺防止訓練  (熊野警察署 )
2022年07月23日
29 「安全な歩行呼びかけたい」  横断歩道ハンドサインキャンペーン  (紀宝署 )
2022年07月23日
30 感染急拡大で「アラート」発出  感染防止行動の徹底呼びかける  (三重県 )
2022年07月23日
31 刑法犯認知件数、大幅に減少  総会で山﨑、伊藤さんら表彰  (紀宝地区防犯協会 )
2022年07月23日
32 涼をもたらすハツユキソウ  新宮市のタウンガーデン  
2022年07月23日
33 お悔やみ情報
  
2022年07月23日
34 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第51回】みそ汁パワーで夏を乗り切れ  

 梅雨も明けて、いよいよ夏がやってきました。子どもが夏休みに入ったり、何かと忙しくなるご家庭も多いのではないでしょうか?

 先日、面白い記事を読みました。島根県立益田高校のサッカー部が、「みそ汁プロジェクト」なるものを始めたという記事です。サッカーの練習後に、みんなで1杯のみそ汁を飲むというのを続けることで、腸内環境の改善を検証するというものです。1カ月後、部員の腸年齢は、全体の平均で1・16歳若くなったそうです。試合中、足をつる選手がいなくなったという話もあります。これら全てがみそ汁の効果か、というとそれは分かりませんが、みそ汁が健康にいいのは確かです。

 最近「腸活」というキーワードをよく耳にするようになりました。腸は第二の脳といわれるとも言いますね。腸内環境が良ければ、免疫力も高く、体の調子が良くなるというものです。腸活の基本は、「プロバイオティクス」という腸に有益な菌を摂取すること。つまり善玉菌と呼ばれるものです。皆さんご存じの乳酸菌やビフィズス菌です。食品ではヨーグルトやみそ、キムチ、納豆などがそれに当たります。そしてこの「プロバイオティクス」を働かせるためには、「プレバイオティクス」という善玉菌の餌も一緒に摂取する必要があるのです。「プレバイオティクス」とは、食物繊維やオリゴ糖を含む食品のこと。野菜や果物、豆類、きのこ類などがこれに挙げられます。

 もうお分かりでしょうか? みそ汁にはこの両方が含まれているのです。つまり腸にいい要素が一気に取れる料理ということになりますね。

 みそ汁は、一時期塩分過多だと敬遠されていた時期もありますが、今その健康効果が再び注目を集めています。厚生労働省の研究によると、みそ汁をたくさん飲んでいる人ほど乳がんの発生率が低いそうです。乳がんの発生率は「みそ汁1日1杯以下」の人よりも、「1日2杯」の人で26%、「1日3杯以上」の人で40%も減少しているという結果でした。胃がんの死亡率も、毎日みそ汁を飲む人と全く飲まない人では48%違うという研究結果もあります。さらに老化防止や血圧低下・睡眠の質向上など、さまざまな健康効果が発表されているのです。そして、みそにはナトリウムイオンが豊富に含まれているので、熱中症予防にも効果があります。

 みそ汁は、冷蔵庫で半端に余ったお肉や野菜を入れられるので、私はよく作ります。毎日食卓に出していると、ないとき娘に「あれ? おみそ汁は?」と言われることもあります。いりこやカツオ、昆布でだしを必ず取らなきゃいけないということはありません。野菜を入れて、コトコト煮れば、野菜のだしで十分おいしいおみそ汁ができます。キュウリとツナと豆腐で火を使わずに、冷汁にすることもあります。冷たいみそ汁もおいしいですよ! 腸にも、健康にもいいおみそ汁! ぜひ、毎日みそ汁を飲んで、これからの暑い夏を乗り切ってみてください。そして、お子さんにもみそ汁パワーを教えてあげてください。

(2022年7月23日付紙面より)

2022年07月22日
35 安全と産業振興願う
 海の記念日で安全祈願など  (新宮港振興会 )

 新宮港内の企業などでつくる新宮港振興会(垣内宏会長)は20日、同港や黒潮公園で「海の記念日」に伴う事業を展開した。港湾関係企業や新宮市、県職員など関係者約60人が参加。清掃活動や避難訓練に取り組んだほか、安全祈願祭では海の安全や産業振興、新型コロナウイルス感染症の早期収束などを祈願した。

 「海の記念日」(海の日、現在は7月第3月曜日)に合わせて毎年実施している恒例行事で、国土交通省認定の「みなとオアシス新宮」の重要な活動の一つとしても登録されている。

 おととしと昨年は新型コロナウイルスの感染状況を鑑み中止に。約3年ぶりの開催となったこの日、港湾関係者らが黒潮公園に集い、猛暑の中清掃美化活動に汗を流した。

 清掃終了間際には、港内に避難を呼びかけるアナウンスが流れ、震度5以上の地震が発生したとの想定の下、参加者らは海抜約10㍍の高台へ。有事の際の避難経路を再確認する機会とした。

 訓練後には第3号公共岸壁に場所を移して安全祈願祭を斎行。熊野速玉大社の佐藤仁迪権禰宜(ごんねぎ)が祝詞を奏上した。

 神事に先立ち田岡実千年市長があいさつ。同振興会や参加者に感謝を伝え、今年3月に逝去した小池㬎二(けんじ)・新宮港埠頭株式会社元代表取締役に敬意を示した。

 近い将来に発生が予想されている東海、東南海、南海地震などに対して、訓練の積み重ねは意義深いものであると評価するとともに、港湾関係者の末永い安全と安心、発展を祈念した。

 神事を終え、垣内会長は「美化活動や緑化活動に対するご理解、ご協力のおかげで、公園には多くの人々が癒やしを求めて訪れてくれている。今後も活動を続けていきたい」とさらなる協力を呼びかけ「安全祈願祭には新型コロナの収束などを願って多くの人が参列してくれた。私も一日も早い収束を祈願しました」と話していた。

(2022年7月22日付紙面より)

新型コロナウイルスの収束などを願い玉串をささげる参列者ら=20日、新宮港
無事や繁栄を祈願した
2022年07月22日
36 文豪ゆかりの地訪ねる 大阪文学学校が夏季合宿 (熊野地方)

 一般社団法人・大阪文学協会「大阪文学学校」の学生らは17、18の両日、熊野地方で夏季合宿を開催した。学生や学校関係者ら約40人が参加。名誉市民・佐藤春夫や中上健次のゆかりの場所を訪れ、文豪の息吹を感じる機会とした。

 同学校は、詩人の故・小野十三郎氏を校長に1954年に創立。以来、68年にわたって多くの詩人や作家、評論家、芸術家などの参加や協力の下、暮らしの中に埋もれている文学(文章)表現への夢と、創作活動に関わる喜びを求め続けている。現在、37都道府県416人が在籍している。

 夏季合宿は40年間にわたって続いている恒例行事。学生委員会が主体となって企画しており、近畿圏内を中心に毎年実施している。新型コロナウイルス感染症の影響で3年ぶりの開催となった今回は、「熊野三山総巡りと新宮」と題し、新宮市を中心とした文学ツアーを展開。

 検温やバス車内の換気、車内での飲食やカラオケを禁止とするなどの感染対策を講じながら、2日間で熊野三山や市立佐藤春夫記念館、中上健次コーナーを配する市立図書館などを見学し知見を深めた。

 宿泊地の「民宿ふじ」(同市三輪崎)では特別講義もあり、佐藤春夫記念館の辻本雄一館長が中上健次について講話。なお、中上は1978年7月に同学校で講演を行っている。

 辻本館長は、今年は佐藤春夫生誕130年、中上健次没後30年の年であると紹介。年譜を基に同学校で講演を行った78年あたりが中上の重要な期間であったと述べ、「紀州サーガ」3部作のベースとなる実父との関わりや「熊野大学」発足に至る経緯、映画「火まつり」と小説「火まつり」制作秘話、自身との関わりなどについて話した。

 同学校の小原政幸事務局長は「新宮市は神話の舞台という観点でも興味がある。佐藤春夫記念館を訪れ、やはり文学的にすごい人だと圧倒された。また、かつて中上健次が当学校で講演した時の講義録は残っているが、その詳細を知ることができて良かった。この文学ツアーを機に、若い人にも中上文学に目覚めてほしい」と話していた。

(2022年7月22日付紙面より)

文豪ゆかりの場所を巡った=17日、新宮市立図書館
2022年07月22日
37 240人が尺八の響きに親しむ 3年半ぶりに文化自主事業 (串本町)

 串本町文化自主事業「辻本好美尺八コンサート串本町公演」が18日に文化センターであり、スタッフ含め約240人(主催者発表)が新型コロナウイルス対策を意識しつつ鑑賞に親しんだ。

 同事業実行委員会(西野政和会長)と教育委員会(潮﨑伸彦教育長)が主催する、同センターの有効活用を目的として1994年から重ねている舞台芸術鑑賞企画。例年は年1回の頻度で実施しているが新型コロナ感染拡大以降は中止や計画自体がままならない状況が続き、今回は2019年1月に京都フィルハーモニー室内合奏団を招いて以来の実施となった。

 今回は橋本市出身の尺八奏者・辻本さんの県内公演に連動する形で計画し、同対策として同センター大ホールの席数を半分の300席に抑えてチケットを販売。当日はマスク着用や入場前の検温、手指消毒など同対策への協力を条件として来場を受け付けた。

 開会に当たり西野会長は「生の芸術に触れるこの事業をこれからも充実、発展させたい」と思いを掲げてあいさつ。辻本さんはパーカッショニスト・池田安友子さんやギタリスト・YUTAKAさんとユニットを組んで出演し、約2時間にわたり演奏を重ねた。

 辻本さんは父であり尺八奏者の辻本公平さんに刺激を受けて高校時代から同じ道を歩み始め、2016年にメジャーデビュー。奏者としてはその前後で活動をしていて、国内外での公演やメディア出演などを通して幅広い世代にその響きを伝えている。今回の公演では尺八の楽曲のみならず他のジャンルの楽曲や自曲も奏でて、身近に尺八をアピールするなどした。

 「直前の計画がコロナで中止を余儀なくされた経緯があり今回も実施が危ぶまれたが、情勢を見据えフル(600席)とはいかなかったがすることとした」と3年半ぶりの実施のいきさつを語る西野会長。「生の芸術に触れる機会が少ない地域性を踏まえ官民一体でこの事業に取り組んできた。人口減に伴う担い手の減少で運営は年々大変になっているが、串本が自慢できるモデル事業の一つとしてこれからも続けていきたい」と思うところを語った。

(2022年7月22日付紙面より)

尺八を軸にした演奏を響かせる奏者・辻本好美さんら=18日、串本町文化センター
辻本好美さん
2022年07月22日
38 朝日浴びながら体動かす
 東正寺で夏恒例の「ラジオ体操」  (紀宝町鵜殿 )

 紀宝町鵜殿の醫王山(いおうざん)東正寺(とうしょうじ)(片野晴友住職)で21日早朝、毎夏恒例の「ラジオ体操」が始まった。夏休み中の子どもから大人まで町内外から約20人が境内に集まり、朝日を浴びながら気持ち良く体を動かした。

 29年目を迎えた今年は8月31日(水)まで毎日、午前6時30分から開始する。

 初日は早朝から夏の青空が広がり、毎年参加する小学生や中学生らも徒歩や自転車などで訪れた。出席表に名前を書いた後、ラジオ放送に合わせて体操をした。

 片野住職は「町外の子どもも参加してくれている。期間中は無休を目指して開催します。誰でも気軽に参加してください。早起きして一緒に体操しましょう」と呼びかけている。

(2022年7月22日付紙面より)

ラジオ体操に取り組む参加者=21日、紀宝町鵜殿の東正寺
2022年07月22日
39 東牟婁地方中学校総体②
 野球・サッカー・柔道・ソフトテニス  
2022年07月22日
40 木本、シードの三重に敗れる
 高校野球三重大会  
2022年07月22日
41 初のビアガーデン盛り上がる  北山村  
2022年07月22日
42 たくましいど根性カボチャ  西岡稔さんの畑で収穫  (那智勝浦町 )
2022年07月22日
43 大きく元気なヒマワリに  熊野川小1、2年生が種まき  (新宮市熊野川町 )
2022年07月22日
44 中元の幸運富くじ抽選実施  当選券は27日から引き換え  (串本町商工会 )
2022年07月22日
45 交通事故防止に努めて  御浜町の道の駅で広報啓発活動  
2022年07月22日
46 過去最多の248人が登録  サマースクール始まる  (紀宝町 )
2022年07月22日
47 「簡単で楽しい!」  中央児童館「つくってあそぼう」  (新宮市 )
2022年07月22日
48 グンバイヒルガオが開花  宇久井半島の海岸で  (那智勝浦町 )
2022年07月22日
49 自分たちで初期消火を  宇久井地区で防火訓練  (那智勝浦町 )
2022年07月22日
50 お悔やみ情報
  
2022年07月07日
51 旬のモモでデザート作り
 県産「白鳳」を小学校へ  (和歌山県 )

 和歌山県は5日、県内の小学校および特別支援学校に、旬の「モモ」の提供をスタートさせた。6日には、那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)で、1、2年生23人が「白鳳」の果肉を使ったひんやり冷たいモモのデザート作りに挑戦した。

 和歌山県が誇る農林水産物の利用拡大に向けた「学校給食での和歌山産品利用拡大戦略アクションプログラム」(2022~26年)の趣旨に沿い、県内の小学校、中学校、特別支援学校の給食や学習教材に果物や鯨肉、魚などを提供している。

 モモは古事記や桃太郎の物語、桃の節句などにも関わる果物で、邪気を払う力を持つといわれる。和歌山県は西日本最大の産地であり、1625(寛永2)年に紀州藩主・徳川頼宣の命を受け、苗木を植えたのが栽培の始まりとされている。

 果実には、糖尿病や動脈硬化、アルツハイマー病などの生活習慣病や老化予防に効果があるといわれるビタミンEが含まれ、腸内環境を改善する食物繊維も豊富だ。

 エプロンに着替えた児童たちは、ボウルでモモと牛乳風味のプルプルゼリーを作り、上に果肉をトッピング。冷蔵庫で冷やし、5時間目に味わう予定にしている。

 桃井梛柚愛(なゆら)さん(2年)は「混ぜるのも、道具を洗うのも全部楽しかった。和歌山県でモモが有名なのは知らなかったけれど、食べるのが楽しみ」。畑下杏さん(同)は「家でもデザートを作ったことがある。モモは酸っぱくてちょっと苦手だけれど、今日のは甘いかも」と話していた。

(2022年7月7日付紙面より)

初めての調理実習にチャレンジする1年生=6日、那智勝浦町立下里小学校
和歌山県産の「白鳳」
2022年07月07日
52 強い日差しの下ごみ拾い
 たばこ組合紀南支部  (新宮市 )

 和歌山県たばこ商業組合紀南支部(塩崎伸一支部長)は6月30日、新宮市三輪崎の黒潮公園で清掃活動を実施した。強い日差しが照りつける中、会員11人が熱中症や新型コロナウイルス感染対策を取りつつ、周辺のごみを拾った。

 同組合女性部(大谷敏子部長)が中心となり、日本たばこ産業株式会社(JT)の「ひろえば街が好きになる運動」の一環として、25年間継続している地域貢献活動。年間26回のペースで行い、マナー向上やたばこのポイ捨て禁止、未成年者の喫煙防止を呼びかける。

 オレンジ色のベストとサンバイザーを身に着けた会員たちは、紙くずや吸い殻、ペットボトルなどを集めて汗を流した。

 7月には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である那智勝浦町の大門坂でも清掃を予定している。

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■2021年度のたばこ税



 たばこの価格には、国たばこ税、地方たばこ税(県たばこ税・市町村たばこ税)、たばこ特別税、消費税の4種類の税金が含まれる。

 同支部によれば、本紙エリアの市町村に納められた2021年度のたばこ税は▽新宮市2億2457万円▽那智勝浦町1億2805万円▽太地町358万円▽古座川町444万円▽串本町1億1756万円▽北山村297万円▽田辺市5億6966万円―に上る。また、和歌山県には県たばこ税として10億7856万円を納めている。

 大谷部長は「皆さまの生活に、たばこ税も役立っていることを知っていただけたら」。塩崎支部長は「昔に比べ、たばこの吸い殻も減り、きれいになった。納めている税を活用して町に喫煙所を設けるなど、互いに過ごしやすい環境づくりに役立てていただきたい」と話していた。

(2022年7月7日付紙面より)

清掃活動に参加した皆さん=6月30日、新宮市の黒潮公園
細かなごみを拾い集める
2022年07月07日
53 障害は人でなく社会にある
 中学生が福祉学習  (太地町社会福祉協議会 )

 太地町社会福祉協議会(岡本研会長)が福祉教育推進校に指定している太地町立太地中学校(山田貴也校長)で4日、本年度1回目の福祉学習「聴覚障害の理解・コミュニケーション方法・実践・障害者への合理的配慮」があった。東牟婁新宮聴覚障害者協会の須川陽一さんを講師に迎え、社会福祉法人美熊野福祉会の大代聖子さんが手話通訳を務めた。全校生徒37人は耳が不自由なろう者の生活の工夫や困り事を理解するとともに、コミュニケーションの方法などを学んだ。

 福祉学習は児童や生徒がさまざまな人の立場や人生を体験し、課題を自身で考えて福祉への学びを深めることが目的。

 今回の学習では「聞こえない人とのコミュニケーション方法を知る」「聞こえない人の日常生活の工夫や困っていることを知る」「手話は言語であることを学ぶ」ことが狙い。

 新宮市生まれの須川さんは聴覚の障害から、市内の幼稚園では受け入れが難しいため、和歌山県立和歌山ろう学校幼稚部へ入学。家族との別れや発音の練習、苦しかった寮生活を振り返った。

 中学生時代、なぜ聞こえないのかと疑問が湧いたとし、「治らないことが分かり、たくさん泣いた。その後は手話を広め、聞こえない人の不便をなくすために活動してきた」と述べた。

 宅配便などの不在通知の対応、交通事故での警察などへの説明、コロナ禍によるマスク着用で口元が分からないなど、困まり事や解決できた事案についても話した。

 コミュニケーション方法では手話や筆談、口話、身ぶり、空書があることを説明。口の形が似ている言葉は身ぶりを付け足すことや筆談時は簡潔に書くほうが伝わりやすいとした。そのほか、手話を紹介し、顔や体の表情も伝えるためには効果的とした。

 大代さんは、障害のある人への差別をなくすことで障害の有無にかかわらず、共に生きる社会を目指す障害者差別解消法や障害者への合理的配慮、今年3月に同町議会で可決された太地町手話言語条例について説明。

 「昔は体が不自由であることなどが障害とされていた。今は本人でなく、社会に障害があるという形に変化している。皆さんにもできることがあります」と話した。

 須川さんは「僕も手話が恥ずかしい時があったが、大切な言語。聞こえない人が困っていたら身ぶりや口話で助けてあげてください」と語った。

 川端崇晴君(3年)は「耳が聞こえない方の苦労や生活の内容を知らなかった。これからは、聞こえない方が困っていたら自分から進んで助けてあげたい」と話していた。

(2022年7月7日付紙面より)

聴覚障害や障害者への合理的配慮について学んだ=4日、太地町立太地中学校
東牟婁新宮聴覚障害者協会の須川陽一さん
2022年07月07日
54 将来に生かせる実力託す  串本ベースボールクラブ  (串本町 )
2022年07月07日
55 22年間の貢献に首相感謝  元委員の小田豊彦さんに  (古座川町 )
2022年07月07日
56 2度目の清掃・美化に汗  ボランティア・サポート・プログラム  (那智勝浦町 )
2022年07月07日
57 美しい城・新宮城の魅力  75周年記念式典で水島さんが講演  (新宮市 )
2022年07月07日
58 ムクゲが参拝を出迎え  下和田諏訪神社の境内  (那智勝浦町 )
2022年07月07日
59 ウミガメの上陸地を守ろう  「海亀を守る会」らが清掃活動  (新宮市 )
2022年07月07日
60 ピアノの音色響き渡る  2教室による「響演」  (御浜町 )
2022年07月07日
61 「町の自然を紹介したい」  移住・定住支援員に福田由美子さん  (紀宝町 )
2022年07月07日
62 中岸厤理事長を表彰  地域福祉への貢献たたえ  (田辺市本宮町 )
2022年07月07日
63 お悔やみ情報