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2022年10月21日
1 ロケット打ち上げ来年2月末に
 周辺地域協の臨時総会で発表  (スペースワン株式会社 )

 串本町田原~那智勝浦町浦神にまたがる民間ロケット射場「スペースポート紀伊」を運営するスペースワン株式会社(豊田正和代表取締役社長)=東京都=が19日、ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを来年2月末ごろに再延期することを公式発表した。

 同日、串本町サンゴ台のホテル&リゾーツ和歌山串本で開催のスペースポート紀伊周辺地域協議会(会長=下宏・和歌山県副知事)臨時総会に出席した同社の阿部耕三取締役が事業の経緯や現時点での進捗(しんちょく)と併せて報告したもので、国際情勢に伴う物流の停滞が想定以上で期待する時期に必要な部品が届かないなどの諸課題に苦慮し、それらの対処をすると今年12月末ごろの打ち上げは厳しいとの判断に至ったとして理解を求めた。

 同総会では初号機打ち上げ時の公式見学場の全体管理を担う株式会社JTBも報告に臨み、会場運営の概要や集客窓口とするホームページ「ロケット『カイロス』初号機打ち上げ応援サイト」の事前登録状況やオフィシャルツアーに伴う宿泊施設の配分などを伝えた。

 今回の議事は2社の報告のみ。下副知事は「残念だが、現在の状況などを考えるとやむを得ないと思う。引き続き支援をし、ぜひとも初号機の打ち上げを成功させていただきたい」と総括した。

 当初の2021年度内から今年12月末ごろ目標、さらに来年2月末ごろ目標と再延期したことについて阿部取締役は「楽しみにしていただいた地元の皆さまには大変申し訳ないと思っています。引き続きご支援ご声援をお願いしたい」とコメント。来年2月末ごろという期日は関係各者と話し合う中で総合的に判断し示した目標で、実現に向け全力で取り組むとしている。

 発表を受け副会長の田嶋勝正・串本町長は「来年2月の閑散期にずれ、商売人は助かりファンも来やすい状況になると思う。渋滞対策などよりいっそう充実し、多くの方を迎える状況をつくっていきたい」。

 副会長の堀順一郎・那智勝浦町長は「期間が少し延びたところをうまく活用し、もっと盛り上げて多くの方々に喜んでいただけるような地域振興につなげる期間として前向きに捉えたい」とそれぞれ語った。

(2022年10月21日付紙面より)

臨時総会を開くに当たりあいさつする会長の下宏副知事=19日、ホテル&リゾーツ和歌山串本
阿部耕三取締役
2022年10月21日
2 「笑いは世界の共通語」
 笑福亭鶴笑さんが講話  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(東啓史校長)で19日、全校生徒561人を対象に人権全体鑑賞会が開かれた。落語家でNPO法人「国境なき芸能団」代表の笑福亭鶴笑さんが、パペット落語などを通じて笑いを届け、難民キャンプで暮らす子どもたちや戦争、平和に対する思いを語った。

 鶴笑さんは笑福亭一門の落語家で、世代や国境、言語の壁を超えて世界中の人々が楽しめる新型落語「パペット落語」を考案。戦争や内乱、災害、疫病によって生活を破壊された人々や、紛争地で生まれ育った子どもたちに励ましの「笑い」を届けるためNPO法人を設立し、アフガニスタンやイラク、カンボジアといった国々へ赴いている。

 鶴笑さんは、枕として難民キャンプを訪れた経験を紹介し「最初は外国人への不信感からキャンプ内への立ち入りを拒否されたが、芸で子どもたちを笑わせたことがきっかけとなってコメディアンとして認めてもらえた」と語った。戦争の絶えない世界の現状を憂い「なぜ戦争が起きてしまうのか。いろんな人の意見を聞いて視野を広げて。人間らしさを取り戻すためにも笑いが大切。皆さんの家庭や学校生活に楽しい笑いがあふれるように」と語りかけた。

 手作りのパペットで1人4役を演じるオリジナルの落語「立体西遊記」では、登場人物たちの軽妙な掛け合いに、生徒たちに笑いが広がった。

 弟子の笑音(しょうと)さんも登場し、灯油シュポシュポやパイプ椅子、熊手、クレンザーボトルなど身近な素材を改造した手作りの笛を披露。塩ビパイプで作ったトロンボーンでは「ぞうさん」を演奏した。

 山田倫加さん(3年)は「初めて落語を聞いたが、面白かった。大学で海外のことを学びたいという思いが強くなった」。松下穂乃果さん(同)は「難民キャンプの話を聞き、海外でも落語が受け入れられて、笑ってもらえること、人と仲良くなれることを聞いて感動した」と話していた。

(2022年10月21日付紙面より)

パペット落語「立体西遊記」を披露する笑福亭鶴笑さん=19日、新宮市の県立新宮高校
塩ビパイプのトロンボーン演奏
落語を聞く生徒たち
2022年10月21日
3 国内2例目のヒトデ標本
 紀伊半島沖で採集の2種  (串本海中公園 )

 紀伊半島西南沖で採集されたイバラスナヒトデとケムシヒトデが標本に基づく記録として国内2例目となることがこのほど判明し、その報告論文が先月20日発行の学術誌「Biogeography」24号に掲載された。

 イバラスナヒトデは、串本海中公園センター水族館の平林勲係長が2019年12月30日に有田沖で展示生物の採集をしていた時に発見。見慣れないヒトデ類だったため水産研究・教育機構の木暮陽一主幹研究員に精査を求めたところ、沖縄県の1標本のみ記録されているイバラスナヒトデだと判明した。

 木暮主幹研究員は生体調査に加え過去に採集され標本として収蔵されている未同定種も対象として研究をしている専門家。1975年にすさみ町沖で採集され大阪市立自然史博物館に未同定種として収蔵されていた標本を昨年に見つけ、形態観察をした末に小笠原諸島兄島でのみ記録されるケムシヒトデだと判断。紀伊半島西南沖で採集されたこれらヒトデ類は貴重な標本と感じ、平林係長と連名で論文を書き学術誌掲載で公表するに至った。

 平林係長によるといずれも南方系に分布するヒトデ類で、公表により分布北限が紀伊半島へと更新される結果になったそう。木暮主幹研究員はこれら2種が採集される背景に越冬を含め生息可能な環境が紀伊半島沖で成り立っている状況を洞察し、いずれもこれまで本州には記録がなく貴重な標本だと評価している。

  □     □

ケムシヒトデの生体展示中



 以降、平林係長は今月3日に田並沖でのイセエビ刺し網漁で混獲された生物を調査中にケムシヒトデと思われる個体を見つけ、その場で交渉し譲り受けた。

 後に確かめたところ間違いなく、希少なヒトデ類として17日から館内Aゾーンで生体展示を始めている。平林係長は「木暮さんが論文で公表した直後に生きた状態で見つかったのはまさに奇跡。国内ではほぼ目にすることがないケムシヒトデを生体展示でじかに知ってもらいつつ、生態の解明にもつなげていきたい」と意気込んでいる。

 串本町沖での採集は初で、すさみ町沖で採集されて以来47年ぶりとなる標本記録。木暮主幹研究員は「生体展示をしているのは、自分が持つ情報の中では世界でも同館だけ。何を食べるかさえ分からないほど知見が乏しいが、餌が分かり飼育ストレスを小さくすれば長生きできると思う。ヒトデ類は脚光を浴びることが少ないが、海を描くとほぼ登場するほど意識されている生き物。うまく飼育できたら目玉の一つになると思う」と長期飼育の成功を期待して語った。

(2022年10月21日付紙面より)

串本町沖で採集されたイバラスナヒトデ(上)とケムシヒトデ(串本海中公園センター水族館提供)
生体展示中のケムシヒトデと観察する平林勲係長=18日、串本海中公園センター水族館
2022年10月21日
4 薬物乱用は駄目 那智中学校の生徒に啓発 

 新宮保健所による「薬物乱用防止等を目的とした校舎校門前早朝啓発活動」が19日、那智勝浦町立那智中学校であった。新宮保健所職員、新宮地区協議会所属の薬物乱用防止指導員、関係機関職員8人のほか、那智中生徒会の役員5人が参加。登校する生徒に啓発物資を手渡し、乱用防止を呼びかけた。

 近年、青少年による薬物乱用、特に大麻乱用が増加しており、令和3年の全国における、大麻事犯の20歳未満の検挙人員が994人、うち高校生が159人、中学生が8人となっている。「大麻は安全で依存性がない」などの誤情報も流れている。

 また、10月は「麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動」および「薬と健康の週間」に関連する運動月となっている。これらのことから新宮保健所は昨年、下里中学校と新宮高校で啓発活動を実施、今回は2年目となる。那智中のほか、21日に新翔高校でも実施を予定している。

 那智中では、薬物乱用防止の啓発標語が書かれたポケットティッシュやばんそうこうのほか、薬と健康の週間の啓発ボールペンなどを配布。登校する生徒に対して「薬物乱用防止の啓発です」と伝えながら、啓発物資を手渡していた。受け取った生徒は標語を眺めるなどしながら、校舎へと入っていった。

 生徒会長を務める、2年生の小井谷美央さんは「麻薬を使ったり、犯罪に手を出したりしないよう、啓発活動を通して知ってほしい」と語った。新宮保健所衛生環境課の勝山亮さんは「薬物乱用は遠い世界、都会の出来事として捉えがちだが、インターネットなどで身近に危険があることを感じてもらえれば」と述べた。

(2022年10月21日付紙面より)

啓発物資を手渡す生徒会の役員ら=19日、那智勝浦町立那智中学校
2022年10月21日
5 挑戦者として全力で挑む
 初の近畿大会に向け練習に励む  (近大新宮 )
2022年10月21日
6 髙塚恒輝さんが全国3位
 とちぎ国体レスリング競技  (新宮高校 )
2022年10月21日
7 那智勝浦少年野球クラブが制す
 新熊野少年野球大会など  
2022年10月21日
8 新入団員らに辞令交付  令和4年第2回消防団員任命式  (新宮市 )
2022年10月21日
9 道路脇にツユクサ  極小の青花が鮮やか  
2022年10月21日
10 今年もアサギマダラ飛来  高津気の「休憩所」に数羽  (那智勝浦町 )
2022年10月21日
11 卒業生らに働く意義教わる  行事「ジョブコレクション」  (串本古座高校 )
2022年10月21日
12 貴重な野鳥の群れに笑顔  秋のバードウオッチング  (御浜町 )
2022年10月21日
13 各学年の授業を見学  人権教育推進協議会  (紀南高校 )
2022年10月21日
14 会場周辺で清掃に取り組む  紀宝わくわくフェスを前に  (紀宝町 )
2022年10月21日
15 褒める、叱るの心理学を学ぶ  紀宝町で子育て支援講演会  
2022年10月21日
16 お悔やみ情報
  
2022年10月09日
17 トンネル貫通、みんなで祝う
 奥瀞道路(Ⅲ期)  (北山村 )

 現在、開通に向けて工事が進む奥瀞道路(Ⅲ期)の1号トンネル(同村下尾井)で7日、貫通見学会があった。北山村立北山小学校(松本広明校長)の1~4年生19人が参加し、掘削が完了したトンネル内を見学。大型ブレーカによる貫通の瞬間を目撃した児童らは、万歳をして掘削完了に喜びを表現した。

 延長3・4㌔の奥瀞道路(Ⅲ期)は、開通した奥瀞道路(2008年開通)と奥瀞道路(Ⅱ期、15年開通)の延伸区間となる道路で、16年度に事業化。両区間とも災害時や緊急時における交通機能を確保するとともに、沿線地域の活性化と交流促進を図るために計画された道路で、奥瀞道路(Ⅲ期)の完成によって、これらの機能や効果をさらに高め、災害に対する強靱(きょうじん)な道路ネットワークを確保し、救急医療活動の支援や地域などの発展に寄与するものと期待されている。

 全長481㍍の1号トンネルの掘削は、佐藤工業(株)奥瀞1号トンネル作業所が施工。5月から準備を行い6月上旬から本格的に掘削を開始。約4カ月半の作業を経て、晴れて貫通の日を迎えた。

 各自ヘルメットと長靴を装着した児童らは貫通発破の後、トンネル内に進入。同社職員や国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所職員らの案内を受け「コンクリートロボット」「タイヤショベル」「ドリルジャンボ」などの重機を間近で見学。トンネルが貫通される様子を目の当たりにし「貫通した」などと感嘆の声を上げて拍手を送った。

 見学会を企画した同社の東田研次・奥瀞1号トンネル作業所長は「作業に当たり、地元の人にご迷惑をおかけした。見学会に参加いただくことで、少しでも地元の方々に貢献できると思った。皆さんに喜んでいただけてやりがいに結び付きました」と話していた。

 今後、覆工などの作業を経て完成に至る。なお、奥瀞道路(Ⅲ期)の全体の完成時期は現在未定となっている。

(2022年10月9日付紙面より)

トンネルの貫通をみんなで祝った=7日、北山村
トンネルが貫通する様子を見守った
2022年10月09日
18 性教育の基本は家庭
 もとだてかづこさんが講話  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立勝浦小学校で7日夜、同校育友会(加味根央人会長)主催の講演会「今どきの性教育~子ども達に伝えてほしい性の話~」が開かれた。児童の保護者や教職員ら約40人が参加し、同町でかづこ助産院を営むもとだてかづこさんから近年の性教育に関する動向を学んだ。

 もとだてさんは思春期保健相談士、性情報リテラシー教育協会認定講師などの資格を持ち、科学的根拠に基づいて性や人権、ジェンダー観、幸福などについて学ぶ「包括的性教育」の重要性について教育現場で発信を続けている。

 この日は「なぜ子どもと性について話すのに抵抗があるのかというと、大人も正しい性についての教育を受けてこなかったからでは?」と問いかけ、日本の性教育の歴史を解説。2023年から全国の小中高校で「生命の安全教育事業」が展開されるなど、性教育の機運が高まっている現状を述べた。

 子どもたちを性に関する知識から遠ざける従来の性教育を「大人世代が、人間と性の関係を履き違えている」と批判。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の国際セクシュアリティ教育ガイダンスなどを示しつつ「正しい知識を教わった子どもたちは、自分を守る行動を取ることができる。性教育の基本は家庭であり『自分の疑問に答えてくれる』という信頼関係が重要。子どもから性について聞かれたときは、うそをつかず、ごまかさず、正直に話しましょう」と呼びかけた。インターネット上のゲームや交流サイト(SNS)を介した犯罪が増えていることにも言及し、大人世代が知識をアップデートしていく必要性を訴えた。

 性教育に関連するお薦めの本の展示もあり、保護者たちが手に取って目を通していた。

(2022年10月9日付紙面より)

保護者らに講話するもとだてかづこさん=7日、那智勝浦町立勝浦小学校
性教育に関する本の展示
2022年10月09日
19 マイ防災マップを作ろう 3年生と保護者が学年活動 (鵜殿小)

 紀宝町立鵜殿小学校(前田幸利校長)は6日、3年生の学年活動の一環として「防災学習」を実施。3年生38人と保護者が地震から命を守るすべを学び、防災かるたに取り組んだ。

 学年活動は新型コロナウイルスの影響で2年間中止となっていたが、3年ぶりに再開。新たな取り組みとして、対象学年の保護者を招き、子どもと一緒に学ぶ機会を設けた。年度末までに各学年でそれぞれの学習授業を行う。

 3年生の学年活動は体育館で行い、県教育委員会の学校防災アドバイザー、渡邊喜内さんが防災講話。「南海トラフ地震は県内で震度5以上、熊野地域で6以上と想定されている。津波は伝わる速度が速く、繰り返し襲ってくる。揺れの大きさに関係なく地震が起きたら高台に逃げることが大事。普段から家族と避難場所などを話し合おう」と述べた。

 「保護者が教えるのではなく、子ども自身が気付くことが大切。子どもと一緒に通学ルートを下見し、避難する場所や危険箇所などを調べ、危険回避能力を高めてマイ防災マップを作ってほしい」と呼びかけた。

 日頃の備えが重要とし「自分の命は自分で守れる人、周りの人を助けられる人、早く正しい判断ができる人になってほしい」と求めた。

 講話後、児童と保護者が一緒に防災かるたに取り組み、「あなどるな自然の猛威、破壊力」「海からの距離より高さ逃げる基準」「過去で得た防災知識未来を守る」などのかるたを取り合い、楽しく知識を増やした。

(2022年10月9日付紙面より)

防災かるたで災害への知識を深める3年生と保護者=6日、紀宝町立鵜殿小学校
地震・津波について学ぶ
2022年10月09日
20 演奏で「銀河」お出迎え
 近大新宮吹奏楽部がJR新宮駅で  

 新宮市の近畿大学附属新宮高校・中学校吹奏楽部(大川夢乃部長、部員28人)が8日、JR新宮駅で特別急行列車「WEST EXPRESS 銀河」を出迎え、ウエルカム演奏を披露した。

 「銀河」は西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)が期間限定で運行する長距離列車で、鉄道の旅と当地方の魅力のPRを図っている。同校は「ふるさと学習」や希望生による「地域ゼミ」など、教育活動の中で観光や地域活性化について学ぶ場を提供しており、学校側からおもてなしへの協力を打診したという。

 部員たちは「銀河」到着に合わせて「銀河鉄道999」の演奏をスタート。パフォーマンスも交えて「Let’s Swing!!」を披露し、駅員や市民らと共に乗客をもてなした。

 大阪府から乗車した北野登志寛さん(26)と目黒佳奈さん(24)は「電車が好きで、やっとチケットが取れた。橋杭岩を見たり、この地域のお弁当で朝食を取ったり演奏をしていただいたりと、列車の旅はすごくよかった。那智の滝や熊野古道を巡る予定」と話していた。

(2022年10月9日付紙面より)

「銀河鉄道999」を演奏する吹奏楽部=8日、新宮市のJR新宮駅
2022年10月09日
21 近大新宮、初の近畿大会へ  県二次予選、決勝進出  (秋季高校野球 )
2022年10月09日
22 口腔ケアの基礎知識学ぶ  介護職員ら対象に講習会  (新宮市 )
2022年10月09日
23 本紙エリアで5人受章 第39回危険業務従事者叙勲 
2022年10月09日
24 三重県選抜大将で東海大会に  紀宝柔道会の畠虎仁朗君  
2022年10月09日
25 本宮道の語り部、初認定  案内可能コースは20に  (熊野古道 )
2022年10月09日
26 意外とある?経済的な子育て支援  児童手当は総額200万円に  
2022年10月09日
27 広島・森浦投手が日本代表に  侍ジャパンシリーズ2022  (新宮市出身 )
2022年10月09日
28 静岡県への義援金募集開始  新宮市の福祉センターで  
2022年10月09日
29 「花や海の絵で安らいで」  植地貞夫さんが個展  (那智勝浦町・喫茶「きよもん」 )
2022年10月05日
30 人力車で笑顔をつなぐ
 日本一周の福浪弘和さん、熊野へ  

 「人力車を通して笑顔をつなぎたい」―。兵庫県明石市の福浪弘和さんは、人力車を走らせて日本一周を目指している。3月13日に兵庫県を出発。大阪、京都、滋賀、奈良を巡り、7月20日に和歌山県に到着。9月下旬に熊野地方入りした福浪さんは10月2日、新宮市の熊野速玉大社境内にある新宮道場に立ち寄り、新宮剣友会(宮戸伸之会長)の剣士たちを人力車に乗せ、交流を図った。

 福浪さんと人力車との出会いは2019年。観光で訪れた東京は浅草で初めて人力車に乗り、その目線の高さや車夫との会話を楽しんだ経験から人力車に心を奪われた。

 「地元の人にも感動を味わってほしい」との思いから、地元に戻って約190万円で人力車を購入。明石市内で無料で引き始めたところ、全国から多くの人が人力車を経験しようと福浪さんの元を訪れた。

 多くの人との出会いから「人力車でつなぐ笑顔の輪」をテーマに旅を計画。元々、旅が好きだったことから当初は3年半ほどの予定で日本一周を企てた。

 行く先々で、出会った子どもたちを人力車に乗せ、地域の人たちとの交流を深める福浪さん。「予定では今頃、東北地方にいるはずなのですが」と笑顔を見せる。

 和歌山県入りしてからは、約1000人の人を人力車に乗せた。夏休み期間だったこともあり、1日に複数回、福浪さんを訪ねてくる子どももいた。「予定通りいかなくても、人との出会いが旅の醍醐味(だいごみ)。さっきも(川原家横丁の店舗の主人から)ミカン持ってけ、って。人の温かさを感じる。本当に楽しい」。

 ちなみに、げた履きのフルマラソンで3時間58分43秒のギネス記録も所持する福浪さん。新宮市で子どもたちと触れ合った後、数日後に人力車を引いて三重県入りする予定で「ワクワクする。毎日が修学旅行。人力車で笑顔になってほしい。姿を見かけたら声をかけて」と呼びかけている。

(2022年10月5日付紙面より)

新宮剣友会の剣士たちと交流=2日、新宮市
人力車通して笑顔をつなぐ福浪弘和さん
2022年10月05日
31 大人や子ども集える場に
 体育文化会館の休憩スペース  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町はこのほど、体育文化会館1階ロビーの「休憩スペース」に本棚を設置した。本棚には図書館の廃棄本が並べられており、休憩時などに読書が楽しめる配慮となった。

 今年3月末に内装改修を終えた同館。研修室を改修した「アクア」と「ウエーブ」の2室も完備。体を動かしたり、ストレッチマシンを使用するための部屋となった。

 「高齢者を中心とした町民健康増進事業」の一環であり、堀順一郎町長が掲げる同会館周辺の公園化構想も含め、さまざまな年齢層が集える場所を目指す第一歩として行われたという。

 休憩スペースは勉強や会話などを楽しむことができる憩いの場として整備。テーブルといすが設置され、誰もが利用できる。

 そのほか、同町出身でロサンゼルス、ベルリンの両オリンピックの棒高跳びで銀メダルを獲得した西田修平氏と同町出身で日本サッカーの開祖・中村覚之助氏らの功績をたたえる名誉町民ブースもある。さらには佐藤春夫の「秋刀魚の歌」や町歌が展示されている。

 同町教育委員会によると家族連れなどの幅広い利用も目指しているという。設置した本棚には今後、児童図書も並べて、和室の開放も予定しているという。

 担当者は「大人から子どもまで、さまざまな年齢層、家族連れ、多くの方々に広く利用していただけたら。今後は地域ふれあいネットワークの活動や、子どもの居場所づくりの場などにも使用できないかも検討しています」と話していた。

(2022年10月5日付紙面より)

誰もがくつろげる休憩スペース=那智勝浦町体育文化会館
家族連れの利用も考えて本棚が設置された
2022年10月05日
32 利用者の声に応え運行開始
 「特急くろしおサイクル」  (JRきのくに線 )

 JRきのくに線白浜―新宮間で1日、特急「くろしおサイクル」の運行が始まった。6号車をサイクリスト専用車両とする新たなサービスで、西日本旅客鉄道株式会社和歌山支社の松田彰久副支社長は「普通列車以上の快適性と利便性で利用を伸ばしていきたい」と意気込んでいる。

 「きのくに線サイクルトレイン」は昨年9月に御坊―新宮間で導入した、追加料金不要で普通列車に自転車をそのまま持ち込めるサービス。以来6000人を超える利用を集めるなど好評を得る一方で▽本数が少ない▽混んでいるときに気兼ねする―といった声もあり、検討した末に空いている資源を有効活用する意味も込め「特急くろしおサイクル」の運行を始めることにしたという。

 特急くろしおは京都・新大阪―白浜間の乗車率が高いため普通列車より区間が短くなるが、6号車をサイクリスト専用車両とすることで他の乗客への気兼ねの課題は解消。1人分の料金で横並び4席(伴い1車両の定員は15人となる)を使用でき、普通列車利用時にはない専用カバーを乗車駅改札で借りてつけ座席に立てかけて固定する手間が加わるが特急列車の持ち味である快速さや快適さで利便性は一段と向上している。

 同日の特急「くろしおサイクル1号」は7人が利用し、うち6人が串本駅で降車し改札へ専用カバーを返却してツーリングへと出発した。6人と同乗し駅舎外まで送り出した松田副支社長は「普段電車に乗らない方に乗っていただくのが大切だと思っています。例えば普通電車のサイクルトレインで40年ぶりに列車に乗ったというお声もあり、需要を掘り起こすことができたと私たちもうれしく思うところ。この特急も同じようにより多くの方に使っていただけるよう活性化できれば」と今後を見据えて語った。

 「特急くろしおサイクル」の利用可能駅は白浜駅、串本駅、紀伊勝浦駅、新宮駅の四つ。最繁忙期(正月やゴールデンウイーク)に運行しない日があり、まれに1号車へ変更する場合がある。詳細はきのくに線サイクルトレイン公式サイトで確認してほしいという。

(2022年10月5日付紙面より)

特急くろしおサイクルから愛用の自転車とともに降車する利用者=1日、JR串本駅
2022年10月05日
33 瀬田令二さんに感謝状
 企業版ふるさと納税で寄付  (那智勝浦町 )

 大阪市に本社を置く機械部品メーカーの株式会社サントウが、企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)で那智勝浦町に500万円の寄付をした。同制度を利用した町への寄付は今回が初で、3日には那智勝浦町役場で同社代表取締役の瀬田令二さん(67)へ感謝状の贈呈式が開かれた。

 企業版ふるさと納税とは、国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに企業が寄付をした場合に、税制上の優遇措置を受けられる仕組み。

 瀬田さんは同町北浜出身で、県立新宮商業高校(現・新翔高校)を卒業後、第三銀行(現・三十三銀行)へ就職。勝浦支店、大阪支店で10年ほど勤めた後、鉄工所の経理職を経て、1988年に独立して歯車などを製造する有限会社三頭産業を創業した。

 新型コロナウイルス感染拡大によって全国的にマスク不足が深刻だった2020年5月には、町に不織布マスク1万枚を寄贈するなど、ふるさとへの貢献を行ってきた。

 瀬田さんは児童・生徒数の減少が進む町の現状を憂い「那智勝浦町まち・ひと・しごと創生推進計画」の「活気ある産業で雇用が生まれるまちづくり」に使途を指定して寄付。「これからも仕事を頑張り、また寄付や支援をさせていただきたい」と語った。

 堀順一郎町長は「大変ありがたい。町が元気になるよう大切に活用していく。会社設立から今まで、大変なご苦労をされてきたと伺い、私自身も励みになった」と感謝を述べた。

(2022年10月5日付紙面より)

株式会社サントウの瀬田令二・代表取締役(左)に感謝状=3日、那智勝浦町役場
2022年10月05日
34 文化遺産の京城跡を学ぶ  1年生が郷土の歴史を探る  (相野谷中 )
2022年10月05日
35 「全身全霊で発展に尽くす」  3選の大畑覚氏に当選証書  (御浜町 )
2022年10月05日
36 漁港の岸壁を補強  鉄くい打ち込み耐震化  (太地町 )
2022年10月05日
37 高田小・中、小規模特認校導入  11月に学校見学・説明会も  (新宮市 )
2022年10月05日
38 キウイそっくりのシマサルナシ  新宮市海岸部で実りの秋  
2022年10月05日
39 スノードームの工作教室  地域ふれあいネットワーク  (那智勝浦町 )
2022年10月05日
40 住みよいまちを目指そう  「赤い羽根」市内で協力呼びかけ  (新宮市 )
2022年10月05日
41 「没後30年中上健次」  16日まで、渋谷典子さん写真展  (新宮市「丹鶴ホール」 )
2022年10月05日
42 これは珍しいキノクニスズカケ  古座川町で咲く  
2022年10月05日
43 第3回定例会一般質問②  古座川町議会  
2022年10月05日
44 例大祭に向け連夜の稽古中  潮﨑本之宮神社の南氏子会  (串本町 )
2022年10月05日
45 3年ぶりの日舞の祭典にぎわう  「第13回町民舞踊祭」  (那智勝浦町 )