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2019年07月21日
1 期間中の安全と活気を祈願
 那智勝浦海水浴場が海開き  

 那智勝浦町浜ノ宮の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)で20日、海開きを迎え、同海水浴場で安全祈願祭が営まれた。主催は観光協会(会長=矢熊義人副町長)。町や消防、警察、観光関係団体ら約20人が参列。熊野那智大社の出仕を得て、小賀真樹禰宜(ねぎ)らがシーズン期間中の安全と活気を祈念した。期間は8月25日(日)まで。

 矢熊会長は「ビーチは町の宝の一つ。町と協力し、特性を生かして魅力を発信していきたい」とあいさつ。堀順一郎町長は海開き前に実施したクリーン作戦への感謝を述べ、「このビーチは県内有数の海水浴場。夏をきっかけとし、季節問わずに地域外の方々に来ていただける仕組みづくりが必要になる。シーズン中は安心安全を心掛け、事故がないように協会の方々にご協力をお願いします」と話した。

 神事の後は地元の子どもたちが「冷たい」「楽しい。もっと泳ぎたい」など海ではしゃいで遊ぶ場面も。続いて、小学生を対象とした海開きイベント「ビーチフラッグでお菓子をGetしよう!」が開かれた。多くの児童が参加し、催しは盛り上がった。

 同海水浴場では期間中、8月11日(日・祝)に同町花火大会、12日(月・振休)に真夏のメリークリスマスが開催されるほか、昨年も好評だった水上遊具「ウオーターパーク」が9日(金)~18日(日)に設置される。問い合わせは那智勝浦町観光協会(電話0735・52・5311)。

(2019年7月21日付紙面より)

期間中の安全と活気を祈念した=20日、那智勝浦町の那智勝浦海水浴場(ブルービーチ那智)
地元の子どもたちが海に飛び込み遊んだ
2019年07月21日
2 関わり通して学び深める
 ボランティアスクール開講  (みくまの支援学校 )

 新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校(植野博之校長)で20日、同校主催のボランティアスクールの開講式があった。障害のある子どもたちが地域で豊かに育っていくために理解をより深めてもらおうと毎年夏に開いている。8月7日(水)まで、5回にわたり講座や児童生徒との交流を予定している。

 今年は高校生ら15人の申し込みがあり、この日は10人が参加した。植野校長は「児童生徒の自立を社会参加を目指して、少しでもできる力を育てることが当校の目標。積極的に関わって学んでください」とあいさつ。

 「世の中にはいろいろな子ども、さまざまな人がいるが、相手を理解し多様性を認め合い、その人の良いところを見つけることが大事。ボランティアスクールを有意義なものに」と呼び掛けた。

 参加者らの自己紹介ではそれぞれが「兄が(同校に)お世話になっていた」「昨年も参加したが受けられなかった講座があった。前回接した子たちに会いたいと思った」「夏休みに何かに挑戦したいと思った」などと参加のきっかけを話した。

 第1回の講座では、中学部主事の福山喜一郎教諭が「みくまの支援学校と障害のある子どもの理解」をテーマに話した。同校では個人の障害に合わせた「自立活動」の授業を展開しているなどと説明。スライドショーを使った授業風景の紹介もあった。

 「障害」には「心身機能の障害」と「社会的障壁(バリア)」があると述べ、「二つが互いに影響し合い『障害』がつくり出される。多数派の人に合わせて社会がつくられている結果、少数派の人は不便さを抱えている。しかし、生活のしづらさは環境の整備と周りの人の理解や協力で減らすことができる」などと話した。講座終了後、参加者らは校内施設を見学し学びと理解を深めた。

(2019年7月21日付紙面より)

10人が参加した第1回講座の様子=20日、新宮市蜂伏の県立みくまの支援学校
2019年07月21日
3 10年間で30%減目指す
 自殺対策計画を策定  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町はこのほど、自殺対策を推進するための「那智勝浦町自殺対策計画~笑顔のまち那智勝浦を目指して~」を策定した。日本は自殺死亡率が主要先進国と比較し高いことから国、和歌山県は先進国の水準を目指しており、同町でも同様に10年間で30%以上減少させることを目標に定めた。

 日本の自殺者数は1998年に急増し、以降14年連続で3万人を超える状態が続いた。2006年に自殺対策基本法が制定され、わずかに減少傾向となったが、国際的に見ても日本の自殺死亡率が高かった。そのため、国が16年4月に自殺対策基本法の改正により「誰もが自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指し、自殺対策のより一層の推進と具体的・実行的な計画の必要性が明記されたことを受け、同町でも計画の策定に至った。

 同町の自殺死亡者数は09~17年までで45人。11年には大幅に減少し、15年までは横ばい傾向だったが、16、17年と増加。人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は、最も自殺者が多かった10年には45・1で17年が37・6となった。全国、和歌山県でも減少傾向となった。

 性別では14~17年では15年を除き、男性より女性のほうが自殺死亡率は高い。年代別では30、50代以上の自殺死亡率が全国や県と比較すると高い。60代以上は特に高くなっている。19歳以下の年代の自殺死亡者はいない。

 職業別では無職者(主婦、失業者および年金・雇用保険等生活者以外の無職者)が40%と最も高くなっており、学生・生徒等および失業者にはいない状況となっている。

 同町では「笑顔のまち那智勝浦を目指して」を基本理念として、▽啓発・教育の充実▽精神保健医療サービスの充実▽相談体制の充実▽人材の育成▽地域におけるネットワークの強化▽職場環境の整備・充実▽自殺リスクの高い要因への取組―などを具体的な施策として総合的に展開するという。

 榎本直子福祉課長は「町民の皆さまが笑顔で暮らしていけるように計画を進めていきたい」と述べ、同町自殺対策委員の委員長を務める矢熊義人副町長は「昨年、和歌山県は自殺率がワースト1位だった。本町でも策定した自殺対策計画の基本理念を基に本腰を入れて取り組んでいかないといけない」と語った。

(2019年7月21日付紙面より)

策定された那智勝浦町自殺対策計画
2019年07月21日
4 歌や演奏を楽しむ  熊野川町でふれあい音楽会  (新宮市 )
2019年07月21日
5 停電情報アプリで通知  関西電力株式会社  
2019年07月21日
6 新議長に東信介議員  「大浦浄苑」一部事務組合臨時会  
2019年07月21日
7 ジオパークの魅力満載  宇久井ビジターでフォトコン入賞作品展  (那智勝浦町 )
2019年07月21日
8 ブルーム派遣の期待胸に  中学生6人が三軒町長訪問  (太地町 )
2019年07月21日
9 1位に西美晴さん  写連新宮支部7月例会  
2019年07月21日
10 サロンカーなにわ・紀州路を行く  那智勝浦町湯川  
2019年07月21日
11 子ども集まり七夕笹送り  住民らが交流深める  (那智勝浦町 )
2019年07月21日
12 自立心育み一体感強める  マリア保でお泊まり保育  (新宮市 )
2019年07月21日
13 木本は逆転で3回戦へ  全国高校野球選手権三重大会  
2019年07月21日
14 1学期最後の思い出に  デイキャンプで交流深める  (相野谷中 )
2019年07月21日
15 元気と笑顔あふれる  うどの幼と井田保で夕涼み会  
2019年07月21日
16 21日、いよいよ投開票  17日間の舌戦に幕  (参院選 )
2019年07月21日
17 お悔やみ情報
  
2019年07月09日
18 夜の勝浦湾彩る
 世界遺産15周年祝いメッセージ花火  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町観光協会(矢熊義人会長)は7日、世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」登録15周年記念メッセージ花火大会を勝浦湾内の人工埠頭(ふとう)渡ノ島(わたのしま)で開催した。

 堀順一郎町長は「ぜひ、一つ一つのメッセージに耳を傾けてください」と呼び掛け、大輪の花火が夜空に広がった。打ち上げごとに一つずつメッセーが読み上げられ、約30分の間に1000発以上の花火が次々と打ち上がった。

 かつての地域の風物詩、勝浦湾での花火打ち上げは2017年に那智山奉祝記念事業として復活。住民らの好評を博し、昨年の「熊野那智大社創建1700年・那智山青岸渡寺西国三十三所草創1300年記念事業」に続き、世界遺産登録15周年の節目を迎えたことから3年連続の実施となった。

 同町築地の「勝浦漁港にぎわい市場」は花火大会に合わせて海側のテラスを解放。営業時間を午後9時まで延長した。開催前には西川流友華会「舞踊団 華」の子どもたちが、唱歌『たなばたさま』で日本舞踊を披露した。

(2019年7月9日付紙面より)

メッセージに続き鮮やかな花火が打ち上がった=7日、那智勝浦町の勝浦湾
2019年07月09日
19 熊野檜扇7握を蔵出し
 扇立祭に備えて虫干し  (熊野速玉大社 )

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ「扇立祭(おうぎたてまつり)」が14日(日)に開かれるのを前に、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で8日、祭り当日に各殿で開帳する檜扇(ひおうぎ)7握を虫干しのため蔵から出した。

 扇立祭は、神前に立てられた檜扇に神が降臨し、氏子が病気にかからないよう、また五穀につく虫を追い払って豊作を願い始まった。

 室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物で、現在、日本に18握ある国宝のうち11握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されていて「熊野檜扇」と呼ばれている。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964(昭和39)年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故杉本義夫さんが模写し、故鮒田和往さんが奉製したものとなっている。

  □     □

■祭り当日の行事

 祭り当日は午後5時30分から神事があり、神職が各殿の檜扇を開帳する。

 奉賛行事として境内特設舞台で午後6時15分から9時ごろまで、ミス扇コンテストと歌手・大下香奈さんと紀の川良子さんの歌謡ショーを行う。

 大禮殿入り口付近では午後5時30分から高校生以下無料の福引大会、6時30分から尾﨑酒造提供の地酒祭り、参集殿前では5時30分から熊野速玉敬神婦人会による呈茶会が行われる予定。小雨決行。荒天延期。

(2019年7月9日付紙面より)

檜扇のほこりを払うみこ=8日、新宮市の熊野速玉大社
2019年07月09日
20 短冊に思い託す 熊野本宮大社で奉告祭 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日、「紀伊山地の霊場と参詣道」世界遺産登録15周年を祝う奉告祭が営まれた。七夕でもあるこの日には境内にメッセージの記帳所も設けられ、参拝客らは短冊に熊野への思いや1年後の自分への抱負などを書き込んだ。

 参拝客や関係者にメッセージの記入を促した九鬼宮司は自ら短冊に思いを託した。「多くの人が熊野の地を訪れてくれている中、熊野の在り方を、古いものを守りながらも新しい光を入れられるよう、形を変えながら示していくことができたら」とメッセージに込めた思いを語り、1年後も災害がなくこの日を迎えることができれば、と話していた。メッセージ記入者には九鬼宮司揮毫(きごう)の「刻」を刻印したキーホルダーが授与された。短冊は封筒に入れ、同大社で1年間保管される。

 奉告祭には同大社氏子総代会や敬神婦人会ら関係者約20人が参列。九鬼宮司に続き、玉串をささげて節目を祝った。九鬼宮司は、今年の8月は1889(明治22)年の十津川大水害から130年の節目を迎えると述べ、慰霊祭への参列を呼び掛けた。

(2019年7月9日付紙面より)

多くの参拝者らが短冊に思いを書き込んだ=7日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
2019年07月09日
21 「よみがえりの力感じた」
 熊野速玉大社でMay J.さんコンサート  (新宮市 )

 和歌山県は6日、新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)でJ―POP・R&BシンガーのMay J.(メイ・ジェイ)さんを招いて世界遺産登録15周年記念「世界遺産『高野・熊野夢舞台』コンサート」を開催した。May J.さんは境内に設けられた特設ステージで『アナと雪の女王』のテーマソング「レット・イット・ゴー」などを歌った。時折天候が崩れたが、幻想的な雰囲気の中、全国から訪れた500人のファンが歌声を楽しんだ。

 高野・熊野夢舞台は2012年にスタート。世界遺産の雄大な景観を舞台に野外コンサートを開催することで「高野・熊野」地域の持つ魅力を全国にアピールするのが狙い。世界遺産登録15周年の今年は、神倉山に降臨した熊野の神々を最初に迎えたとされる熊野速玉大社を会場に選んだ。

 コンサートに先駆け、三輪崎郷土芸能保存会による「三輪崎の鯨踊」が披露された。仁坂吉伸知事が「他県から来られている人も多くいるが、このご神域で歌を聞いて、神様に思いを届ける役割を担っている方々だと思います」。上野宮司は「癒やしの歌声を聞いて、平和の心と新たな力をいただく日になれば」とあいさつ。田岡実千年市長が「夢のような空間で夢のような歌声を聞けることを楽しみにしています」と祝辞を述べた。

 コンサート後には上野宮司とMay J.さんによるトークショーもあった。上野宮司は「いろんな人がこの日が来るのを待ち遠しくしていた。あなたの素晴らしさが神様に伝わったと思う」とたたえた。May J.さんは「毎回ライブをするたびによみがえりたいという思いで歌っている。今日は特にパワーを感じた。これをばねに頑張っていきたい」と話していた。

(2019年7月9日付紙面より)

2019年07月09日
22 精いっぱい頑張って
 選手権での健闘願い現役部員を激励  (新高硬式野球部OB会 )
2019年07月09日
23 久生屋卓球クラブが準優勝
 紀南バタフライチームカップ  
2019年07月09日
24 新宮女子2年連続近畿へ 県高校総体ハンドボール競技 
2019年07月09日
25 貴重なフィルムを上映  開館10周年イベントで世界遺産セミナー  (田辺市本宮町 )
2019年07月09日
26 住み慣れた地域で暮らすために  支え合いのまちづくりフォーラム  (那智勝浦町 )
2019年07月09日
27 熊野川の魅力再発見  河川敷で「水辺で乾杯」  (新宮市 )
2019年07月09日
28 家族連れらでにぎわう  熊野地方で七夕  
2019年07月09日
29 精神文化の周知目指し  開館10周年祝いイベント  (熊野本宮館 )
2019年07月09日
30 踊りで親睦深める  「まなびの郷」でレクダンスフェス  (紀宝町 )
2019年07月09日
31 「高齢者の食事」テーマに調理  てまりの会が研修会  (紀宝町 )
2019年07月09日
32 短冊に「願い」込めて  成川で毎年恒例の「七夕祭り」  (紀宝町 )
2019年07月09日
33 海中のササに願い事結ぶ  住崎で串本水中七夕祭り  (串本ダイビング事業組合 )
2019年07月09日
34 ひこ星様と織り姫様が会えますように  三尾川保育所で七夕会  (古座川町 )
2019年07月09日
35 河内祭ガイドブック改訂  観光協会古座などで配布  (串本町 )
2019年07月09日
36 願い事満載の御船風模型  七夕ササで河内祭盛り上げ  (古座小 )
2019年07月09日
37 お悔やみ情報
  
2019年07月06日
38 夏季繁忙期に備え
 観光桟橋で旅客船点検  (那智勝浦町 )

 夏の行楽シーズンを控え、国交省和歌山運輸支局勝浦海事事務所(吉武愼二所長)は5日、那智勝浦町の観光桟橋で旅客船安全総点検を実施した。

 同事務所では、年末やゴールデンウイークなど多客期前に、旅客輸送の安全確保と事故の未然防止を目的に管内の旅客航路事業者の船舶に対して点検を実施している。

 この日の検査対象は、紀の松島観光(株)の観光船「くじら号」、(株)浦島観光ホテルの送迎船「第三浦島」、(株)中の島の送迎船「中の島」の3隻。▽航路の安全性▽安全管理規定の順守状況▽非常時の脱出手順▽救命設備の備え付け―の4項目を重点的に検査し、安全指導を行った。勝浦海事事務所職員3人、近畿運輸局職員3人が3社の関係者立ち会いの下、救命器具や船舶検査証書などを確認した。

 点検を終えて吉武所長は「点検結果はおおむね良好だった」と伝え、「旅客船運転の最大の使命は安全の確保です。今後も無事故運行を継続していただいて、安全・安心を提供していただければ」と呼び掛けた。

 紀の松島観光の専務取締役・加藤康高さんは「一番大事なのは安全。何十年も事故のないことにおごらず、繁忙期に備えて万全の体制を整えたい」と話した。

 同日午後には(株)串本海中公園センター、4日には熊野交通(株)がそれぞれ点検を受けた。

(2019年7月6日付紙面より)

旅客船の安全点検を行う職員=5日、那智勝浦町
2019年07月06日
39 本年度計画など承認
 熊野三山協議会が総会  

 熊野三山協議会(会長・田岡実千年新宮市長)は4日、新宮市役所別館で総会を開き、本年度事業計画など2議案を承認した。

 同協議会は1984(昭和59)年発足。熊野速玉大社、熊野本宮大社、熊野那智大社、那智山青岸渡寺と関係自治体、民間団体などで組織する。一体となって熊野地方の文化財の保護、保全、調査研究などを進めている。

 熊野は日本サッカー協会のシンボルマークである「ヤタガラス(八咫烏)」と日本近代サッカーの始祖といわれる中村覚之助の古里。その縁で協会は2002年ワールドカップ日韓大会から熊野三山一寺で必勝を祈願している。田岡会長は「昨年度、協議会においては歴史講座や熊野三山シンポジウムなど、さまざまな事業を行い、その活動内容は当協議会ならではだったのでは」とあいさつ。先のFIFA女子ワールドカップ日本代表選手必勝祈願祭の協力に感謝を示した。

 オブザーバーとして出席した東川智昭・東牟婁振興局長は「熊野地方と日本サッカーの関係について、積極的にPRし、サッカー協会の幹部が必ず必勝祈願に来るという深い関係を作ってくれた」と敬意と感謝を示した。今年は世界遺産登録15周年という記念すべき年であり、ねんりんピックも開催されると述べ「県内外に情報発信しながら、多くの人に当地方に来ていただけるようにアピールしていきたい」と述べた。

 本年度事業計画には、熊野三山の神鳥・八咫烏と神木・梛(なぎ)のルーツ調査や、中村覚之助の日本サッカー殿堂入りに向け関係団体と協力し積極的にPRしていくこと、ヤタガラスカップサッカー大会への協賛、世界遺産15周年事業への協力と記念品の製作などを盛り込んだ。

 事務局からは、全国で熊野権現の勧請(かんじょう)が最も多い(第2次調査で437社)福島県の熊野神社を訪ね、災害に直面した熊野神社に参拝し慰霊と交流を行うことや、福島県復興のシンボルである新生Jヴィレッジ(日本サッカーのナショナルトレーニングセンター)を訪問し、ヤタガラスを通じた日本サッカー協会との絆を深める調査交流事業予定などの報告があった。

(2019年7月6日付紙面より)

熊野三山協議会総会の様子=4日、新宮市役所別館
2019年07月06日
40 児童や生徒がのぼり制作
 ねんりんピックに向け  (串本町 )

 第32回全国健康福祉祭和歌山大会(ねんりんピック紀の国わかやま2019、11月9~12日実施)に向け、串本町内の小・中学校で「選手団応援メッセージのぼり」の制作が進んでいる。参加する都道府県と政令指定都市の特産品や方言をデザインに盛り込み、児童や生徒が分担して原画を描いている。

 全国健康福祉祭(ねんりんピック)は、60歳以上の人々を中心としたスポーツと文化の総合的な祭典。1988年の開催以来、年1回47都道府県が持ち回りで開いている。

 今年の和歌山大会で、同町、新宮市、田辺市、上富田町の4市町は、サッカー交流大会の開催地となっている。同大会には43都道府県と16政令指定都市の計60チーム(和歌山県は2チーム)が参加する予定で、選手・関係者約2000人の来県を見込んでいる。串本町では、20チームがプレーする。

 ねんりんピック紀の国わかやま2019串本町実行委員会事務局によると、小中学生によるのぼり旗の制作は昨年の富山大会、おととしの秋田大会でも実施しており、和歌山大会でも取り入れることになったという。

 同町立潮岬小学校(山本隆介校長)では3日、6年生37人が、宮城県、山梨県、滋賀県、広島県、徳島県、福岡県、沖縄県、仙台市、神戸市、熊本市の10旗を制作。3、4人で班になり、事前学習で調べた各地域の特産品や県章・市章などの情報をA3の紙にまとめた。担当地域や同町の方言で「頑張れ」のメッセージを書いた後は、色マジックや色鉛筆を使い、ブドウやずんだ餅、めんたいこ、サケ、サトウキビ、鳴門金時、琵琶湖、神戸ポートタワー、熊本城、厳島神社などのイラストを描いた。字が見えやすいように太字にするなど工夫を凝らしていた。

 この日一番に完成したのは仙台市担当の班だった。班長の堀敦哉君は「仙台には行ったことがないけど、都会のイメージがある。一度行ってみたくなった。みんなで協力しながら調べ物をし、柄を完成できて楽しかった」とコメント。担任の吉村昌晃教諭は「子どもたちが頑張って作ったのぼり旗。ぜひ楽しみにしていてください」と話した。

 児童や生徒の絵は縦150㌢、横40㌢の旗にプリントし、大会時に同町総合運動公園多目的グラウンドや各チームのテントに設置して選手らをもてなすという。

(2019年7月6日付紙面より)

心を込めてのぼりを描く=3日、串本町立潮岬小学校
2019年07月06日
41 11月に「健康チェックデー」
 紀宝町保健対策協議会  

 紀宝町保健対策協議会が4日、同町役場大会議室であった。町の保健事業計画を協議し、11月24日(日)に「健康チェックデー」の開催を決めた。

 同会は町民の健康で豊かな生活の向上を図ることを目的に行政、議会、医師、体育協会、教育関係、老人クラブ、各種団体、商工会、保健活動推進員などで組織。

 委員25人が出席し、はじめに西田健町長があいさつ。「町では『子どもはまちの宝、高齢者はまちの誇り』をスローガンに各種事業を推進してきた。健康寿命の延伸、自殺予防、災害対策などの健康課題が増え、4月から健康づくり推進課をみらい健康課としてスタートした。子どもから高齢者まで支援し、安心して健やかに暮らせる町づくりを目指している」と述べた。

 続いて、平成30年度町保健事業の実施結果を報告。健康チェックデーの開催や特定健診受診拡大対策、新規の介護予防事業、自殺対策行動計画の実施など本年度の事業計画を協議した。

 委員からは「保健対策をしていると思うが、紀宝町の子どもやお年寄りは元気に過ごしているのか」「町内で特定健診受診者が減っている」などの質問や意見があった。

 健康チェックデーは各種健診、検査・測定が受けられることに特化し、自分の体の状態をさまざまな角度からチェックすることができるイベント。昨年度は約400人が来場した。

 本年度は「みらい健康マイレージ」の対象イベントとなる。「はかって、わかって、きづいて、健康にかわる」をテーマに町保健センターで開催し、血液検査、糖尿病セルフチェック、歯と口の健診、骨健康度測定などを実施する。

(2019年7月6日付紙面より)

本年度事業などを決める紀宝町保健対策協議会=4日、紀宝町役場大会議室
2019年07月06日
42 ネムノキが花の盛り  高田川沿いなどで  
2019年07月06日
43 交流通じ防災意識高める  三輪崎保と婦人防火クラブが交流  
2019年07月06日
44 「つながり」を意識して  チームくまのがわで高林稔さん  (新宮市 )
2019年07月06日
45 警察官の仕事を知る  三輪崎小で出前授業  (新宮市 )
2019年07月06日
46 コースの特色などを紹介  近大新宮高校・中学校で学校説明会  (新宮市 )
2019年07月06日
47 海と船の絵画展審査会  勝浦海事事務所長賞9作品など決まる  
2019年07月06日
48 障害者技能大会で銀賞受賞  ワークランドそらの平野翔さん  
2019年07月06日
49 みんなで天の川を作ろう  にこにこひろばで七夕会  (串本町 )
2019年07月06日
50 遺作含め197点を披露  串本町立体育館で黒洋画会展  
2019年07月06日
51 6月定例会一般質問②  串本町議会  
2019年07月06日
52 園児のちぎり絵を展示  ギャラリーバスを運行  (紀宝町 )
2019年07月06日
53 珍種ミカドアゲハが飛来  宇久井半島で  
2019年07月06日
54 日頃の感謝を込めて  「七夕」にちなみ来店者にプレゼント  (新宮信用金庫 )
2019年07月06日
55 お悔やみ情報
  
2019年07月05日
56 第7勝丸が初日に漁獲
 商業捕鯨再開後初の入札  (太地町 )

 31年ぶりの商業捕鯨再開により、漁獲されたミンククジラの販売が始まった。太地町の太地漁協地方卸売市場では4日、再開後初の鯨肉の入札があった。

 北海道の釧路港から1日に出港した沿岸捕鯨の船団(5隻)に、同漁協所属船の第7勝丸(竹内隆士船長)が参加。勝丸が初日に捕ったミンククジラが解体され、赤肉など約66㌔が太地町に空輸で届いた。

 漁協参事の貝良文さん(59)は「再開初日に水揚げがあった上、太地の勝丸が捕ったのは倍の喜び。調査捕鯨と違って船上で血抜きするので質が良い。おいしいクジラがいち早く地元に届きありがたい」と話した。3日までに釧路港に揚がったミンククジラ4頭のうち2頭は勝丸が漁獲した。

 午前8時からの入札には町内の仲買人約10人が参加。肉質を見定めながら入札した。赤肉約40㌔を落札したカネヨシ由谷水産の代表、由谷章さん(50)は「ご祝儀相場で落札させてもらった。これからの世代にクジラを食べてもらうため、刺し身で提供するだけでなく商品開発を進めていきたい」と意気込みを見せた。

 太地漁協スーパーには、この日落札された赤肉が100㌘598円で店頭に並んだ。

(2019年7月5日付紙面より)

入札の様子=4日、太地漁協地方卸売市場
2019年07月05日
57 未成年の喫煙防止呼び掛け
 たばこ組合が啓発  (新宮市・那智勝浦町 )

 和歌山県たばこ商業組合新宮支部(塩崎伸一支部長)は4日、JR新宮駅とJR紀伊勝浦駅で未成年者の喫煙防止を呼び掛けた。

 (一社)日本たばこ協会、全国たばこ販売協同組合連合会は各団体らと協力し、2009年度より毎年7月に全国的に未成年者の喫煙防止に対する意識の向上を図っている。

 新宮駅では同支部組合員7人と新宮警察署の署員2人が参加。雨天の中、未成年者の喫煙防止を訴えた。

 紀伊勝浦駅では塩崎支部長ら7人と同署の署員2人が、啓発物資のポケットティッシュを駅の利用者や未成年者に声掛けをして手渡した。

 塩崎支部長は「未成年の方にたばこを絶対に吸わせないために全国一斉で取り組んでいる。たばこは20歳になってからを理解していただければ」と述べ、大谷敏子女性部長は「年齢が判別しにくいお客さまもいるので販売時にはしっかりと確認をしている。今後も未成年者の健康のために活動に尽力していきたい」と語った。

 同支部では啓発のほか、たばこのポイ捨て禁止などの呼び掛けを目的に年間20回ほどの清掃活動を実施している。また、喫煙者のための灰皿設置にも取り組んでいる。

 昨年度の県内のたばこ税収は約10億4500万円で、支部管内では約4億5734万円だった。これらは地域や住民の日常生活に必要な施策などに活用されている。

(2019年7月5日付紙面より)

学生らに啓発物資を手渡した=4日、新宮市
JR新宮駅で啓発活動に取り組んだ皆さん
JR紀伊勝浦駅で未成年者喫煙防止を訴えた皆さん
2019年07月05日
58 着衣泳で助かる方法学ぶ
 B&Gで水辺の安全教室  (串本町 )

 串本町サンゴ台にある同町B&G海洋センター(伊藤俊文所長)で6月30日、講習会「体験から学ぶ水辺の安全教室」があり、町内の小学1~3年生20人が着衣泳の感覚を確かめ身近な浮く物やライフジャケットで助かる方法を学ぶなどした。

 この講習会は同町ふるさと振興公社と同センターが主催、B&G財団が後援、同町教育委員会が協力。海や川などの水の事故から子どもたちを守るために同財団が提唱するプログラムに基づいた取り組みで、同センターや町内の小学校経由で参加を呼び掛ける形で年1回、水辺で遊ぶ機会が増える真夏前に開いている。

 通算17回目となる今回は、同センタージュニアスイミングスクールの受講生と一般がほぼ半々の比率で参加。インストラクターの太田陽介さんが全体進行を担当し、児童は2組に分かれ中正司智さんと芝本大輝さんが直接指導をする形で体験を積んだ。

 これら内容を学ぶにあたり、太田さんは「自分の命は自分で守る、という気持ちを持って水辺で遊ぼう」と事前に呼び掛け。序盤は着衣泳で、「気持ち悪い」「服がくっつく」「(水着より)動きにくい」など感想を述べながら、服を着た状態で水に落ちたときにどんな感じになるかを経験した。

 中盤は服を着た状態で水に落ちたときの助かり方として、2㍑のペットボトルやバケツなど浮きの代わりになるものを抱えながらの背浮きを練習。できれば服の中にペットボトルを入れて両手が使える状態にした方がいいことや、もし友達が水に落ちてペットボトルを投げ渡さないといけないときは空っぽより少しだけ水を入れた方が遠くに飛ばしやすい、といった知恵も体験しながら学んだ。

 終盤はライフジャケットを着た状態で浮く練習。大声で助けを求めると疲れて溺れやすくなるので簡単に大きな音が出せる笛が付いていることや、慌てなければジャケットの浮力だけで頭を水面上に出したままにできることも確かめた。

 参加者の家族は屋内プールを見渡せる窓があるロビーから様子を見学。館内放送で太田さんの進行を聞きながら、児童と一緒に学びを深めるなどした。

(2019年7月5日付紙面より)

ペットボトルを抱えた背浮きを練習する児童=6月30日、串本町B&G海洋センター
ライフジャケットの使い方を教わる
2019年07月05日
59 神仏習合で五穀豊穣祈願
 蝗封祭と虫送り行事  (紀宝町神内 )

 紀宝町神内で3日、神内神社(宮地秀直宮司)による蝗封祭(むしふうじさい)と善光寺(一村桂晋住職)の虫送り行事が神仏習合で営まれた。

 水田の虫害を防ぎ農作を祈願する法要で、古くから7月最初の丑(うし)の日に行われてきた。今年は神社、寺の関係者ら約20人が参列した。

 神内神社で宮地宮司による神事を執り行い、5月に田植えした神社近くの宮田で祈とうした。

 逢初(あいぞめ)ノ森に移動し、宮司が祝詞をあげた。平穏を祈念して1740年に建立された妙法華塔で虫送り行事を行い、一村住職が「虫」の文字を書いた白石を地中深くに封じ込め、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。

 神仏習合による虫送り行事は全国でも珍しいという。

(2019年7月5日付紙面より)

妙法華塔で営まれた虫送り行事=3日、紀宝町神内
2019年07月05日
60 会長に田邊毅一さん再任  南紀ホテル組合が総会  
2019年07月05日
61 会長に田中信秀さん  新宮市社協役員改選  
2019年07月05日
62 会長に西山十海さん  2019~20年度役員  (勝浦LC )
2019年07月05日
63 見守りや非行防止訴える  各団体が集まり啓発  (那智勝浦町 )
2019年07月05日
64 功労者11人を表彰  市自治会連合会が総会  (新宮市 )
2019年07月05日
65 無病息災を祈り 阿須賀神社で夏越大祓式 (新宮市)
2019年07月05日
66 練習の成果を発揮して  大会に挑む3クラブを激励  (串本古座高で壮行会 )
2019年07月05日
67 6月定例会一般質問①  串本町議会  
2019年07月05日
68 中曽公園で草刈り作業  讃寿会がボランティアで  (紀宝町 )
2019年07月05日
69 全身に絵の具を塗り  ボディペインティング楽しむ  (うどの幼 )
2019年07月05日
70 短冊に願いを込めて  七夕の飾り付け楽しむ  (紀宝町 )
2019年07月05日
71 戦いの火ぶた切られる  候補者が各地で第一声  (参院選 )