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2022年05月31日
1 早期完成に向け団結図る 新宮道路、用地幅杭設置式 (新宮市)

 近畿自動車道紀勢線の一部を構成する「一般国道42号新宮道路」の用地幅杭設置式が28日、新宮市王子町の市立総合体育館で開催された。国土交通省近畿地方整備局、和歌山県、新宮市が共催。県や新宮市をはじめとする自治体関係者ら125人が出席し、一日も早い道路の完成に向け団結を誓った。

 2024年秋の開通を目指して工事が進む新宮紀宝道路と、開通している那智勝浦新宮道路を接続し、紀伊半島沿岸部における大阪府から三重県を結ぶネットワークの一部を構成する新宮道路は、同市あけぼのから三輪崎に至る延長4・8㌔の自動車専用道路。車線数は2車線で、2019年度に事業化し、これをもって紀伊半島一周高速道路が全線事業化となった。

 開通により、交通混雑の改善や災害時の交通確保、救急医療活動の支援、広域周遊観光の支援に寄与する。現在、広角、王子地区で幅杭が進んでおり、今後用地買収に入っていく予定。総事業費は約300億円。

 開会に当たり、村山一弥・国交省道路局長が式辞。「有田印南道路の4車線化が完了し、串本太地道路は昨年起工式を実施した。新宮紀宝道路は24年の秋、すさみ串本道路は25年春を目指して事業を進めている。新宮道路は今後、本格的に事業を進めていくことになる」と説明し工事への協力を呼びかけた。

 仁坂吉伸県知事は、二階俊博衆院議員や関係者に対し感謝を述べ「紀伊半島一周も夢ではなくなる。観光資源があり文化が盛んな地域に人々がもっと寄ってきて地元が元気づく、そんな日が近づいている。道路が一日も早くできるよう、皆さんと共に頑張っていきたい」。

 田岡実千年市長は「一日も早い完成を願うばかり。一石何鳥もある道路。皆さんのお知恵を頂きながら、地域の発展に努めていきたい」とあいさつした。

 来賓の二階衆院議員は「県が発展するために、昨日今日言い始めたことではなく何年にもわたり叫び続けてきたこと。こんなチャンスは逃してはならない。こんなに早くできたと驚かれるように、皆で頑張ろうではないか」と用地買収への協力を求めた。

 森礼子県議会議長は「つながった道を、和歌山の元気につながっていくように頑張っていきたい」と祝辞を述べた。

 また、榎本義清・市自治会連合会長、里中陽互・市観光協会長、市立丹鶴幼稚園・蓬莱保育所の園児らから寄せられた応援メッセージが流された。

 用地幅杭打設に続き、榎本鉄也市議会議長が、一日も早い完成に向けてさらなる協力を呼びかけ、がんばろう三唱で士気を高めた。

(2022年5月31日付紙面より)

用地幅杭打設で団結を図った=28日、新宮市王子町の市立総合体育館
がんばろう三唱で士気を高めた
2022年05月31日
2 今年も御舟行事を自粛
 河内祭規模縮小の方向へ  (古座川河内祭保存会 )

 串本町の古座川河内祭(こうちまつり)保存会(杉本喜秋会長)が27日、今年の河内神社例祭「河内祭」について御舟行事を自粛して大前の儀の段取りを進めることを決めた。

 古座川河口から約3㌔上流にある河内島を神体とする同神社。例祭は近年、7月第4日曜日を本祭日として営んでいて串本町の古座区と古田区、古座川町の下部区と宇津木区と月野瀬区が奉仕して信仰を注いでいる。

 数ある諸行事のうち、古座区の御舟行事は国の重要無形民俗文化財指定を受けていてその保存団体に当たるのが区内の関係諸団体で結成する同保存会。この行事は古座神社にうつされている神体・河内様(こおったま)の神霊を河内島へいざなう奉仕で、例祭の中軸を担う点で同保存会は例祭の全体調整を図る役割も帯びている。

 新型コロナウイルスの情勢でおととし、昨年と御舟行事を自粛。今月27日夜半に古座漁村センターで会議を開き今年はできる限り奉仕する方向で話し合ったが、新型コロナウイルスの情勢で勇進会の御舟を出し難い状況や櫂伝馬(かいでんま)をこぐ古座中男子生徒の奉仕を求めにくい状況などが打開できず。杉本会長は「今年も見送り来年に懸けたい」と意見を取りまとめた。

 御舟行事と並んで国の重要無形民俗文化財指定を受ける獅子舞を継承する古座青年会と御舟謡(みふねうた)を継承する河内会は技術を保つため、奉仕の有無によらず感染症対策をして練習を再開すると報告。同青年会は屋固めなど求められている道行きをこなし試運転的に大前の儀後の地下舞わしもしたいと意向を伝え、練習だけでも祭りの雰囲気は伝わるとして支持を得た。両団体同様に勇進会へも「1隻だけでも」と御舟を出すことへの期待が寄せられたが、操船は日々の操業の延長で忘れることはないとし見合わせる考えを通した。

 会員の古座区以外の4区へは29日に各区長と面会して決定を伝えた。今年の本祭日は7月24日(日)で、大前の儀は午前9時に執行。伴って古座区は宵宮祭、渡御祭(陸路)、還御祭を営み大前の儀を整える。杉本会長は「今後も話し合いを重ねて御舟行事ができるよう盛り上げたい」と胸中を語った。

(2022年5月31日付紙面より)

御舟行事の実施の有無を話し合う古座川河内祭保存会の会員=27日、古座漁村センター
2022年05月31日
3 アール選手が個人総合優勝
 3日間の熱戦終える  (第22回ツール・ド・熊野 )

 熊野地方を舞台に27日から3日間の日程で開催された、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際自転車ロードレース「第22回ツール・ド・熊野」が29日、太地町で行われた第3ステージ「太地半島周回コース」で全日程を終え、ネイサン・アール選手(チーム右京)が個人総合優勝を果たした。

 レースは、3~4周目にかけて10人が集団から抜け出し先頭グループを形成。7人へと絞られた最終周では、ライアン・カバナ選手(ヴィクトワール広島)が2時間33分02秒で優勝。2位にフランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)、3位には中井唯晶選手(シマノレーシング)が入った。

 28日の第2ステージ「熊野山岳コース」では、先頭を争う9選手が一歩も譲らないレースを展開。勝負はゴール目前の上り坂でのスプリントとなり、最終局面でレオネル・アレクサンダー・キンテロ・アルテアーガ選手(マトリックスパワータグ)が他の選手を振り切り、大会初出場にして初めて勝利を飾った。2位にはアール選手(チーム右京)、3位には小林海(まりの)選手(マトリックスパワータグ)と続いた。

 全ステージが終了し、アール選手が7時間43分09秒で自転車競技(ステージレース)最大の名誉とされる個人総合優勝に輝いた。

 山岳賞は地元・新宮市を拠点とする「キナンレーシングチーム」の山本大喜(まさき)選手、U23個人総合は山田拓海選手(エカーズ)、ポイント総合賞はカバナ選手、チーム総合優勝は「マトリックスパワータグ」がそれぞれ獲得した。キナンレーシングチームは総合3位だった。

 個人総合優勝のアール選手は「難しいコースでありレース展開でしたが、素晴らしい気候とシチュエーションで充実した走りができました。チームのサポートに感謝しています」と喜びを語った。

 角口賀敏実行委員長は「たくさんの方々に応援と協力をしていただき、開催して良かった。改めて感謝しています。コロナ禍ではありますが、これからも感染対策を徹底しながら大会を催せるよう努力していきます」と話していた。

  □     □

■キナン・山本大喜選手が山岳賞獲得



 地元レースとして出場した「キナンレーシングチーム」の山本大喜選手が、今大会で登坂力ナンバーワンの証しである山岳賞を獲得した。

 山本選手は大学卒業後、同チームに所属。2019年から新宮市に在住し、当地方で日々トレーニングにまい進している。昨年に行われたジャパンサイクルリーグ「三菱地所JCLプロロードレースツアー」では初代個人総合王者に輝いた。

 「ツール・ド・熊野」では、初日から快走を見せ、第2ステージではレース途中で通過した山岳でポイントを量産。同賞争いで首位に立つと、第3ステージをしっかりと走り切り見事、賞を手に入れた。

 山本選手は「山岳賞を獲得することができて大変うれしく、チームにとっても自信につながった。プレッシャーはありましたが、多くの皆さんの応援が力をくれ、楽しく走ることができました」と話していた。

(2022年5月31日付紙面より)

個人総合優勝を果たし角口賀敏実行委員長(左から2人目)にたたえられるネイサン・アール選手(同3人目)=29日、太地町
ゴールを目指し力走する選手たち=29日、太地町のくじら浜公園前
ゴール時、接戦でのスプリント勝負となった=29日、太地町
山岳賞を獲得した山本大喜選手
2022年05月31日
4 町民集える場所を目指し
 木戸浦グラウンド芝生化へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は14日より、体育文化会館横の木戸浦グラウンドの芝生化に伴うスプリンクラー設置工事を始めた。町が進める同会館周辺の公園化によるもので、設置後は芝生の植え付けを行う。芝生の定着期間もあるため、10月31日(月)までグラウンドは使用できないという。

 現在、町では「高齢者を中心とした町民健康増進事業」の一環として、同会館の研修室を改修し、ストレッチなどで体を動かすために使用する「アクア」と、フィットネスジムなどでも使用されているストレッチマシンを設置した「ウエーブ」の2室を整備した。

 さらにはトレーニング室に新しい機器を導入。1階ロビーも手を加え、誰もがくつろぐことができる「休憩スペース」をつくるなどの内装改修を3月末に終えた。

 芝生化を含めた公園化事業は、堀順一郎町長が以前より政策に掲げていた。津波避難タワー(階段)が完成した同会館とその周辺を、町内外から多くの人々が集える憩いの場とすることが目的だ。

 町建設課によると、グラウンドに溝を掘った後に配管を敷設して、スプリンクラーを設置。芝生定着後は手動で装置を作動させ、芝生に水を与える仕組みになるという。工期は6月30日(木)まで。費用は約410万円。

 同会館やグラウンドなどを所管する町教育委員会は芝生の詳細について、植え付ける面積は約1万800平方㍍で費用は約330万円と話していた。また、芝生定着後も、これまで通りスポーツを楽しむことができるとした。

 担当職員は「グラウンドを利用する関係団体の皆さまや勝浦小学校には10月末まで使用できないことを伝えている。当面の間、無料開放も一時中止となるため、ご利用される皆さまにはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします」と話している。

(2022年5月31日付紙面より)

芝生化に伴い、10月末まで使用ができない木戸浦グラウンド=26日、那智勝浦町の体育文化会館横
2022年05月31日
5 優勝は新家近代さん
 新組織発足グラウンドゴルフ記念大会  (ニュータウン友愛クラブ )
2022年05月31日
6 入賞に届く域に仕上がる  技術会選手の訓練大詰め  (串本町消防本部 )
2022年05月31日
7 新役員や本年度事業など承認  納税協会と納税貯蓄組合が総会  (新宮市 )
2022年05月31日
8 「いかのおすし一人前」  下里小1年生に防犯教室  (那智勝浦町 )
2022年05月31日
9 カヌー体験通じ絆深める  フロンティアコース1年生  (近大新宮高 )
2022年05月31日
10 1年に1日だけの花が咲く  中平さん宅のサボテン  (那智勝浦町 )
2022年05月31日
11 開所後初の食材配布  つくしの家がフードパントリー  (新宮市 )
2022年05月31日
12 地震発生時の行動を確認  鵜殿小で避難訓練  
2022年05月31日
13 知育積み木作りに挑戦  子育てサロンで母親ら  (紀宝町 )
2022年05月31日
14 避難所情報などを伝達  Lアラートの全国合同訓練  (紀宝町 )
2022年05月31日
15 3年ぶり、防犯少年野球大会  AMが優勝、紀宝が準優勝  (紀宝地区防犯協 )
2022年05月31日
16 2年後以降、2道路が開通予定  近畿自動車道紀勢線事業説明会  
2022年05月31日
17 お悔やみ情報
  
2022年05月29日
18 いのち守る経験次世代へ
 熊野川で総合水防演習  

 熊野川総合水防演習実行委員会(国土交通省、和歌山県、三重県、新宮市、田辺市、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、熊野市、紀宝町)は28日、新宮市の熊野川河川敷で「令和4年度熊野川総合水防演習」を実施した。国交省近畿地方整備局、和歌山、三重の両県、熊野市~田辺市の各自治体や消防など36団体から約600人が参加。総合的な水防演習を通して地域防災力の継承を図った。

 2011年の紀伊半島大水害では各地で土砂氾濫、河川氾濫が発生し、多くの尊い命や多数の財産が失われた。同演習は大水害で得た教訓を未来に継承するため、当時被災した周辺自治体が参画し水防技術の向上・伝承を図るとともに「流域治水」への転換の観点を踏まえ、幅広い主体が参加する実践的な訓練により、地域の防災知識の普及や防災意識の向上、災害対処能力のさらなる向上を図ることを目的とするもの。

 演習テーマは「紀伊半島大水害を教訓とした地域防災力を未来に継承~いのちを守る経験を次の世代へつないでいく~」。熊野川における総合水防演習は初で、和歌山県内では紀の川での開催から12年ぶりとなる。

 開催に先立ち、先の大水害の犠牲者に黙とうがささげられた。開会式では国旗掲揚に続き、山田邦博国交省事務次官が「国民の財産、生命を守るために、引き続き全力で取り組むとともに、皆さまとの連携を一層強化していきたい。演習を通じて、関係機関と地域住民の皆さまが一体となった防災・減災の取り組みの強化を改めてお願いします」と名誉総裁の斉藤鉄夫国交相のあいさつを代読した。

 統裁の仁坂吉伸和歌山県知事は「精いっぱい技量を発揮して思いをさらに高め、実際に災害が発生した際には被害を最小限に食い止められるよう期待している」、一見勝之三重県知事は「災害に立ち向かう強い気持ちが大事。今日の訓練が実りのあるものになれば」。

 全国水防管理団体連合会の溝口宏樹事務局長代理が脇雅史会長のあいさつを代読し「関係機関が一丸となって取り組む訓練は極めて重要。住民に安心していただけるよう演習を」と呼びかけた。

 来賓の二階俊博衆院議員は、関係者の日頃の尽力に感謝を述べ「その崇高な使命を担い、地域のために一層のご活躍を」。

 鈴木英敬衆院議員は「訓練でできないことは本番でもできない。緊張感を持って、訓練が有意義になることを祈念している」とあいさつした。

 演習は、紀伊半島大水害に匹敵する恐れのある降雨や河川氾濫が発生したとの想定の下、水防、救出・救護、避難の各訓練に分かれて実施。訓練の様子や関係機関の情報共有の様子は会場内に設置された大型モニターに映し出された。

 ▽ヘリコプターによる被災状況調査▽大型土のう設置による応急対策工▽排水ポンプ車による緊急排水訓練―や、ヘリコプターや専用機器を駆使した救助・緊急搬送、負傷者のトリアージや応急救護、浸水区域内建物や土砂埋没建物・車両からの救出訓練なども行われ、参加団体はそれぞれの持ち場で日頃の訓練の成果を発揮。協力体制の下、各種訓練に挑んだ。

 約2時間におよぶ演習後には、総裁の東川(とがわ)直正・近畿地方整備局長が講評。「もうすぐ出水期がやってくる。これまでの取り組み、今日の訓練を糧にしてほしい」と呼びかけ、協力体制のさらなる強化を誓った。

 また、演習の指揮官を務めた中谷健兒・新宮市消防団長に対し、川尻竜也・紀南河川国土事務所長から感謝状が贈られた。

(2022年5月29日付紙面より)

さまざまな専用機器を用いて訓練が行われた=28日、新宮市の熊野川河川敷
2022年05月29日
19 永年勤続の区長を表彰 令和4年度区長連合会総会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町区長連合会(会長=串俊男・橋ノ川区長)は27日、同町の体育文化会館で総会を開き、本年度の行事計画案、予算案などの上程議案全てを承認した。令和4年度永年勤続区長の表彰では出席した大江清一・中里区長と長雄正紘・市野々区長の2人に堀順一郎町長から表彰状および感謝状が贈呈された。

 区長連合会は町内の55区で組織。区長相互の親睦を図り、町当局との連携を密にし、区民の福祉増進のために組織する。これまでには町花火大会実行委員会、南の国の雪まつりなどのイベントなどにも協力している。

 2021年度は地区代表者会議や三役会議などを行った。また、新型コロナウイルス感染症の影響で研修視察は中止となった。

 22年度の行事計画は地区代表者会議や、区長連合会研修視察、高速道路の要望活動などを実施する予定とした。

 串会長は「各区においては、祭りごとなどの伝統を受け継ぐ使命もあり、参加者にとっては地域の連帯感を強めることにつながる。しかし、広域による連合会の存在意義となれば、果たして肯定的に考えて理解する住民はいかほどなのでしょうか。寸進尺退な制度なのでしょうか。超少子高齢化社会においても必要な制度と考えるのであれば、行政サービスと住民の役割の混在から脱却し、新たなパートナーシップを考えていかなくてはならないのでは」とあいさつ。

 堀町長は「区長の皆さまには、地域の課題解決や伝統を守るために日々、ご尽力を頂き感謝している。住民の意識の多様化や高齢化、コロナ禍の中で、区の行事や祭りも盛大にできない状況。区と町が一緒になって盛り上げていけるような行政を目指したい」と話した。

 同町議会の荒尾典男議長も区長の尽力に感謝し、祝辞を述べた。

 表彰者を代表して長雄区長は「感謝状をいただき、5年間を振り返る良い機会となった。市野々区長として、防災訓練をはじめとする地域活動を継続できたのは、支えてくださった皆さんのおかげだと感謝しています。今後も変わらず、ご支援賜りたく思います。本当にありがとうございました」とあいさつした。

 その後、今年12月にロケットの打ち上げを予定しているスペースワン株式会社とスペースポート紀伊周辺地域協議会から、事業概要や打ち上げによる経済波及効果、交通渋滞対策などについて説明があった。

(2022年5月29日付紙面より)

永年勤続区長に表彰状と感謝状が手渡された=27日、那智勝浦町の体育文化会館
出席した各地区の区長
串俊男会長
2022年05月29日
20 窪木選手が第1ステージ制す
 ツール・ド・熊野  

 第22回ツール・ド・熊野の第1ステージ「赤木川清流コース」が27日、新宮市熊野川町で行われた。18チーム105選手が熱戦を繰り広げ、窪木一茂選手(チームブリヂストンサイクリング)が2時間31分17秒で優勝した。2位にはネイサン・アール選手(チーム右京)、3位に織田聖選手(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)が入った。

 第1ステージは同町の赤木川沿いを走る16・4㌔を7周する114㌔で実施。レースは、4周目に入り6人がリード。メイン集団に対して30秒ほどのリードを広げるが、最終周回でマトリックスパワータグやブリヂストンサイクリングなどの他チームがペースを上げ先頭集団に追い付いた。

 勝負はゴール前のスプリントに持ち込まれ、窪木選手が両手を上げながらフィニッシュラインを通過し、大接戦を制した。

 地元キナンレーシングチーム勢では、畑中勇介選手の4位が最高位だった。

(2022年5月29日付紙面より)

ゴール前のスプリント勝負を制し優勝した窪木一茂選手(右)=27日、新宮市熊野川町
2022年05月29日
21 避難の手順を再確認
 土砂災害に備え訓練  (那智勝浦町 )

 雨のシーズンを間近に控え、那智勝浦町は28日、「市野々区土砂災害防災訓練」を同区で実施した。大雨による避難指示発令を想定、地域住民が町立市野々小学校の体育館に避難した。ドローンによる情報収集の実証実験もあった。

 2011年の紀伊半島大水害を教訓に、14年から訓練を開始。例年なら井関、八反田区も加わるが、コロナ禍の影響で昨年から不参加となっている。

 今回は、同区自主防災組織から16人、同町から14人、同町消防本部から3人、町消防団第4分団から13人が参加した。

 台風に伴う大雨の影響で、町はまず「高齢者等避難」を、続いて「避難指示」を発令した。「高齢者等避難」の発令段階で同区自主防は、事前に把握している要支援者に連絡。自宅に車で向かい、乗せて同小体育館へと避難させた。

 町により、防災無線で避難情報が広報された。消防団も地域を放送車で巡り避難情報を伝え、加えて河川の水位情報を消防本部に伝えた。

 地域住民も、避難指示の発令を待たず、避難を開始。最終的に、男性10人、女性20人、世帯数で23世帯が避難した。

 また町は自主防と協力し、避難者名簿の作成や、災害対策本部である役場本庁との情報伝達を行った。

 ドローンは、新宮市三輪崎のアドホックが飛ばし、映像をモニターに映し出した。また体育館には、簡易テントや簡易トイレ、スポットエアコンなどが展示されていた。

 同区長で自主防災組織会長の長雄正紘さん(78)は、講評で近年、ゲリラ豪雨や地震が頻発していることに言及。「この辺りも山が崩れるかも。各自が先頭に立って逃げ、それぞれが自分の命に責任を持って避難を。地震の揺れが収まったら、一分一秒でも早く逃げて」などと呼びかけた。

(2022年5月29日付紙面より)

避難を急ぐ地域住民=28日、那智勝浦町立市野々小学校
2022年05月29日
22 磯遊びにでかけよう!  初夏の磯の生き物たち  (こども新聞 )
2022年05月29日
23 害虫駆除の団子作る  千穂第一地区福祉委員会  (新宮市 )
2022年05月29日
24 手を振り再来呼びかけ  クルーズ客船を見送り  (新宮市 )
2022年05月29日
25 地域一体で盛り上がる  高田連合運動会開催  (新宮市 )
2022年05月29日
26 3ブロックに分かれ熱戦  那智中学校で第74回体育祭  
2022年05月29日
27 楽しもう最高の思い出を  宇久井小・こども園合同運動会  (那智勝浦町 )
2022年05月29日
28 全国表彰の産屋敷さんら紹介  紀宝町商工会が通常総会  
2022年05月29日
29 元気いっぱい駆け回る  井田、神内、成川の3小学校で運動会  (紀宝町 )
2022年05月21日
30 職員名乗る不審な電話相次ぐ
 還付金詐欺に注意!  (新宮市 )

 新宮市役所では、18、19の両日で市内の高齢者から還付金詐欺が疑われる電話があったとの連絡を受け、市役所職員などを名乗り口座番号などを聞き出そうとする電話などに対して注意を呼びかけている。

 寄せられた情報提供は2日間で4件。市役所や和歌山市役所の職員を名乗る者から保険料の還付について電話があったという。

 いずれも被害はなかったが、市では市役所から電話で還付金の知らせをすることはなく、また口座の暗証番号を聞くこともないとし「少しでも疑問に感じたら市役所か警察署に相談を」と呼びかけている。

 市役所に寄せられた情報提供は次の通り。

  □     □

■18日

▽「書類を送ったが返信がない。還付金1万4400円あります」と市役所を名乗る人物から電話がかかってきた。通帳にお金を振り込むのでどこの銀行がよいかと聞かれる。ゆうちょ銀行と答えるとカードの番号を教えろと言われた。不審に思い、通帳などは娘に預けているので分からないと答え電話を切る(健康長寿課に情報提供)。

▽和歌山市役所を名乗る男性から電話があった。健康保険料の還付金があり5カ月ほど前に手続き書類を郵送したが、手続きがされていないので電話したとのことであった。今日中にゆうちょ銀行へ振り込む必要があるのでどこの郵便局を利用しているか教えてほしいと言われ、利用している郵便局を答えると、5分後くらいに郵便局から電話がかかってくると言われた。その後、5分ほどたってから郵便局を名乗る男性から電話があり、市役所から還付金があるので口座番号と暗証番号を教えてほしいと言われたとのこと。確実に振り込まれると言われ、本当のことであると信じてしまい口座番号と暗証番号を伝えてしまったとのこと(福祉課に情報提供。新宮警察署に通報済みで被害なし)。

  □     □

■19日

▽18日昼過ぎに男性から電話があった。本人の妻が対応し、名前を聞かれたため本人の名前を伝えた。健康保険から1万4000円ほど払い戻しがあり、その旨の文書を返信用封筒同封の上緑色の封筒で送付しているが、提出期限が切れてしまっている。妻の分も払い戻しが発生しているとのこと。相手側が子機から電話しているのか聞き取りづらく、口座情報を教えてほしい様子であったため「市役所に確認する」と答えると難色を示し通話が終了した(市民窓口課に情報提供)。

▽18日の午後0時45分ごろに和歌山市役所の職員を名乗る者から、保険料の還付についての連絡あり。1万4000円程度の還付があると言われたとのこと。不審に思った連絡主は詳しいことは窓口に行ってうかがいますと伝えると、「タイラ」宛てに来庁してくださいと案内されて電話を切った(税務課に情報提供)。

(2022年5月21日付紙面より)

職員をかたる電話に注意!(写真はイメージ)
2022年05月21日
31 出場各クラブの健闘期す 生徒会主導で総体壮行会 (串本古座高校)

 和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長)が20日、県高校総合体育大会に挑む各クラブの壮行会を開いて健闘を期した。

 生徒会執行部(岡村文音会長)による、生徒相互の連帯感を強め母校への愛校心を高めることを狙いとした激励行事。本年度は26日(木)に初戦を迎えるサッカー部をはじめとし、陸上競技部、ソフトテニス部、バレーボール部、柔道部、剣道部、弓道部が出場する。

 生徒の拍手を受けて第一体育館壇上に整列した各部部員総勢53人に向け、榎本校長は「友達や自分を信じて最後まで全力を尽くし、応援してくれる家族や友達や地域、そして対戦相手への感謝を持って精いっぱいのプレーをしてほしい」と激励。応えて各部部長が意気込みを掲げ、岡村会長(3年)は「3年生は後悔なく、1、2年生も3年生から何が吸収できるかを見ながら戦ってほしい。学校から精いっぱい応援しているので堂々と頑張ってきてほしい」と期待した。

  □     □

 県高校体育連盟発表、同校関係の大会日程は次の通り。記述は競技名=日程、会場の順。

■サッカー=5月26日(木)~29日(日)〈1、2回戦〉、南山スポーツ公園陸上競技場・上富田スポーツセンター。6月3日(金)~5日(日)〈3、4回戦〉、同センター・田辺スポーツパーク。10日(金)〈準決勝〉、同センター。12日(日)〈決勝〉、同センター

■陸上競技=6月3日(金)~5日(日)、紀三井寺公園陸上競技場

■ソフトテニス〈男女とも〉=6月2日(木)~6日(月)、かわべテニス公園

■バレーボール=6月4日(土)~6日(月)、田辺スポーツパーク体育館・湯浅スポーツセンター・広川町民体育館・田辺市体育センター

■柔道=6月3日(金)~4日(土)、白浜町立総合体育館

■剣道=5月27日(金)~29日(日)、和歌山ビッグホエール

■弓道=6月3日(金)~5日(日)〈予備日6日(月)〉、田辺市立弓道場

(2022年5月21日付紙面より)

岡村文音会長から期待を受ける総体出場各部の部員=20日、和歌山県立串本古座高校
2022年05月21日
32 今年もウミガメ来てほしい
 下里小が大浜クリーン作戦  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(泉一代校長)は19日、同町の大浜海岸でクリーン作戦を実施した。全校児童72人が浜に漂着した流木やごみを拾い「今年もアカウミガメに産卵に来てほしい」と期待を込めた。

 太田川河口に位置する大浜海岸には、毎年6~8月にアカウミガメが産卵のために上陸する。子どもたちに地域の歴史や自然について伝える「玉の浦リップルズクラブ」(濵﨑修会長)が30年にわたって保全活動を行い、台風による増水で流失する可能性がある卵を浜のふ化場で保護している。

 この日は海洋教育の一環として「ウミガメ学習」を行う5年生19人が中心となって清掃を実施。「昨年は2匹のウミガメが250個の卵を産み、130匹がふ化した。今年も下里の浜に来てくれるよう、みんなで浜をきれいにしましょう」という呼びかけの後、縦割りの8班でごみ拾いに励んだ。

 竹本斗真君(5年)は「みんなで協力してできてよかった」。浦暖人君(5年)は「去年、ふ化した小さな子ガメを見た。今年も見られたらいいな」と話していた。

 清掃に協力した濵﨑会長は「荒天の後にたくさんのごみが漂着するが、子どもたちの頑張りできれいになった。今年生まれたウミガメは20年後、子どもたちが大人になる頃にまた浜に戻ってくる。将来都会に行く子もいると思うが、大人になったときにふるさとの自然を思い出してほしい」と話していた。

(2022年5月21日付紙面より)

協力して浜をきれいに=19日、那智勝浦町の大浜海岸
大きな流木を運ぶ児童
2022年05月21日
33 井筒建設が電子黒板寄贈
 市野々小学校でお礼集会  (那智勝浦町 )

 井筒建設株式会社がこのほど、那智勝浦町立市野々小学校(中西健校長)に電子黒板1台を寄贈した。18日には全校児童29人がお礼集会を開き、来校した井筒千津留代表取締役と近隣の工事を担当する瀬古幸信さんらに感謝を伝えた。

 井筒建設は同町に本社を置き、建設工事やアスファルト製造・販売、太陽光発電事業を手がける企業。創業は1976年。現在は同校近くの那智川沿いで、発生した土石流の流れを緩和して堆積させる堆積地などを造成する「那智川本川上流帯工(左岸)他工事」を行う。工事車両の通行などの影響を受ける近隣地域への貢献のため、電子黒板を寄贈した。

 現在、国が推進するGIGAスクール構想の一環で、「デジタル教科書」の開発が進み、電子黒板はその活用に欠かせない学習ツールとなっている。紙の教科書と同じ内容を画面に表示させるだけでなく、文字の拡大縮小やマーカーによる書き込み、音声読み上げ、立体図形の回転など複数の機能を使用することができる。

 児童会代表の梅田羽菜さんは「電子黒板は、毎日授業で使うもの。寄贈してくれて、ありがとうございました」と感謝。

 中西校長は「本校は1、2年生、3、4年生、5、6年生がそれぞれ複式学級で、異なる学年が同じ教室で授業を受ける。電子黒板が複数台あれば、さらに学習の幅が広がる」と語る。

 井筒代表取締役は「現在の子どもたちが、電子黒板で授業をしていると知って驚いた。楽しんで授業に取り組んでいただきたい」。瀬古さんは「さまざまなものがデジタル化する時代、子どもたちの興味を広げ、深めるために使ってほしい」と話していた。

 同社は6月、同校の児童を対象に、工事現場で働くショベルカーの体験行事も開く予定だ。

(2022年5月21日付紙面より)

寄贈された電子黒板と記念撮影=18日、那智勝浦町立市野々小学校
2022年05月21日
34 串本町担当2人に感謝状  本年度行政相談委員表彰  (総務省 )
2022年05月21日
35 注意掲げスケボー利用許可  旧サンゴの湯跡地の一角で  (串本町 )
2022年05月21日
36 漁港岸壁を耐震化  鉄くい打ち込み補強  (太地町 )
2022年05月21日
37 色川に国の補助金  移住促進など実施へ  (那智勝浦町 )
2022年05月21日
38 マツバラン  新宮市  
2022年05月21日
39 3本の木から実盗まれる  山本さん宅のユスラウメが被害  (那智勝浦町 )
2022年05月21日
40 「支えあう住みよい社会」へ  紀宝町民児協が総会  
2022年05月21日
41 船で渡り、絶滅危惧種など観察  6年生が熊野川の昼嶋で  (成川小 )
2022年05月21日
42 勇気ある行動に感謝状  消防と警察が合同で贈る  (新宮市 )
2022年05月21日
43 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第49回】フルーツシロップを作ろう!  

 今の時期、スーパーに行くと大きな瓶の容器と氷砂糖が売られていますよね。これはまもなくやってくるウメのシーズンに合わせて陳列されるものですが、私はこれを使って、お子さんとフルーツシロップを作るのをお勧めしています。なんとなく、ベテラン主婦がやる印象がある、梅酒や果実酒。実はそれらもそんなに難しくないのですが、フルーツシロップもそうです。作ってみるととっても簡単! お子さんと一緒に作れて、色々な活用法があるので、お勧めです。そしてもちろん、食育にもなります。

 まずは、その作り方をお伝えしようと思います。用意するものは、果物と、氷砂糖・お酢。たったこれだけです! 果物は基本的に何でもオッケー! かんきつ系でももちろんいいですし、イチゴなどのベリー系、甘くないレモンやウメなどでも作ることができます。きっちり密封できる瓶を用意して、まずは煮沸消毒してください。煮沸できない場合は、キッチン用のアルコールスプレーなどで消毒するといいと思います。ここで消毒することはとっても大切です! 煮沸消毒する様子も、ぜひお子さんに見せてあげてくださいね! 瓶の用意ができたら、果物をきれいに洗って、ヘタを取ったり、皮をむいてキッチンペーパーなどで水気を拭き取ります。かんきつ系の場合は、白いワタも除いてください。氷砂糖と果物の量は1対1!同じ分量用意するだけなので、これも簡単ですよね。瓶に果物を入れて、氷砂糖を入れて、果物を入れて…と交互に重ねていきます。4分の1量くらいを目安に4層にして、最後に氷砂糖が上にくるように重ねてください。最後に、瓶の大きさにもよりますが、果物と氷砂糖が各500㌘くらいの量で、大さじ2分の1くらいのお酢を加えます。これはお酢が呼び水代わりになり、エキスが出やすくなるからです。ここで使うお酢はリンゴ酢がお勧めですが、穀物酢でも大丈夫。そんな話もお子さんにしてあげてくださいね。

 ここから2週間、毎日瓶を1回揺らして、上下を返し、動かしてあげます。どんどんエキスが出てきて、氷砂糖が溶けていきます。完全に溶けたら、シロップの完成です! お砂糖には、フルーツのエキスを出す力があったり、カビや細菌の餌になる水分を取り込んで守ってくれる作用があることも、お子さんに教えてあげてほしいのです。

 瓶を毎日動かすだけでできるフルーツシロップ。炭酸で割ってジュースにしたり、ヨーグルトに混ぜたり、使い方は無限大です。イチゴで作ったら、牛乳で割って、いちごミルクにするのもお勧めです。そして、これからの季節一番お子さんにお勧めなのは、かき氷にかけること。自分で作ったシロップは、格別だ!となるでしょうし、市販のものよりずっとヘルシーですよね? お子さんに大切なのは「自分でできた!」という成功体験です。毎日少しづつ変わる瓶の中の様子を観察するだけでも、とてもいい食育になります。おいしいフルーツがたくさんあるこの時期、ぜひお試しください。

(2022年5月21日付紙面より)