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2022年04月23日
1 青天の下、元気よく
 住民らがこいのぼり設置  (新宮市熊野川町 )

 熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)は22日、新宮市熊野川町日足道路バイパス付近の水田で、毎年恒例のこいのぼり設置作業を実施。世界平和や地域活性化などへの願いを込めた。

 2011年9月の紀伊半島大水害からの復興への願いを込め、また「地域の人々を元気づけたい」との思いから、地元住民らが設置を始めて10回目。なお、今年もおととし、昨年に引き続き、災害復興イベント「鯉のぼり祭り」は新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、中止となった。

 11年まで町内イベントで使用し、熊野川行政局で保管していたこいのぼりは水害の際に全て流出。現在使用しているこいのぼりは、熊野川行政局が新聞などで呼びかけを行い、県内各地から集まったものだ。

 この日は会員と行政局職員ら約10人が設置作業に当たった。熊野杉の間伐材で作った高さ約12㍍のポール6本を立てて取り付けると、30匹のこいのぼりは青天の下、風を受けて元気に泳いだ。

 こいのぼり設置期間は5月13日(金)ごろまで。下阪会長は「新型コロナウイルス感染症のまん延やウクライナ情勢など暗い話題が続いている。少しでも明るい話題になれば。世界の平和と地域の活性化への思いを託して設置しました」と話していた。

(2022年4月23日付紙面より)

青空を泳ぐ30匹のこいのぼり=22日、新宮市熊野川町
会員ら約10人が設置作業を行った
2022年04月23日
2 ヒジキが広域で不漁
 一部は解禁見送りも  

 那智勝浦町の各漁業協同組合でこのほど、組合員のヒジキ漁が解禁。しかし収穫量は少なく、新宮市三輪崎や太地町の漁協は、資源量確保のため解禁自体を中止している。広域の不漁は「黒潮大蛇行」による海水温の上昇が、原因の一つと考えられている。

 和歌山東漁協浦神支所では、19日に解禁となった。解禁したばかりのため、今年の収穫量はまだ不明だが、4~5年前は5㌧から10㌧ほどあったのが、昨年は300㌔ほどに減少した経緯がある。支所の職員は「今年も200から300㌔ほどではないか」と予想している。

 浦神では初日の19日、組合員が漁港で収穫したばかりのヒジキを広げて干す姿が見られた。2日ほど干して乾燥させ、ごみなどを取り除いた後、浦神支所の市場に出すという。干す作業を行う80歳代女性は「今年は量が少なく、サイズも短い」とこぼしていた。

 なお、浦神に先だって宇久井漁協は1日に、和歌山県漁協勝浦支部、和歌山東漁協那智支所は14日に解禁。しかし宇久井は「近年も今年も収穫はなし」。勝浦や那智は19日午後4時現在で「目立った収穫は見られない」という。勝浦と那智は、昨年の収穫量は10㌔や20㌔と、ほぼ無いに等しい状態だったため「採りに行く人自体があまりいないのかも」と話していた。

 太地町漁協と三輪崎漁協は、解禁自体を見送った。太地は「見送りは3年連続。サイズが小さく、採ったら育たなくなる」。三輪崎は「去年も今年も見送り。磯枯れ(磯焼け)してしまっている」と語った。

 ヒジキ不漁は広範囲にわたっており、当地方の特産品の一つである、串本町の「姫ひじき」も、生育不良で2年連続の収穫断念となっている。同町串本にある県水産試験場は、生育不良の原因の一つを「黒潮の大蛇行」であると分析。

 黒潮の「枝」が流れ込むことで海水温が年間を通じて高くなるほか、潮流にも影響を与えていると考えられている。この状況は当然、串本町に限定ではなく、那智勝浦町、太地町、新宮市三輪崎も同じと思われる。

(2022年4月23日付紙面より)

収穫したヒジキを広げて干す=19日、那智勝浦町浦神
2022年04月23日
3 給食にも提供されるレンゲ米
 食を支える「地元産」㊦  

 熊野地域の特産品といえば、かんきつや海産物を思い浮かべるが、お米もふるさと納税の返礼品に並ぶなど人気を集めている。山間部を中心に田園風景が広がり、米作りに適した条件がそろう熊野地域にはいくつものブランド米がある。熊野市紀和町丸山千枚田の「丸山千枚田米」、御浜町尾呂志の「尾呂志米」、紀宝町の「飛雪米」「レンゲ米」などがそうだ。中でもレンゲ米は「地元産」として学校給食に提供されている。

  □     □

■レンゲ米



 コシヒカリのレンゲ米を栽培し、町レンゲ米栽培部会(中西和益代表)に所属する井賀淳也さん(38)は「12~13年前から取り組んでいる。10月には田んぼにレンゲの種をまき、花が咲く前の3月に耕運して肥料にしている。一手間多くなるが、安心な食材を届けるため今後も作り続けたい」と話す。

 かつて、春の田んぼにレンゲの花が咲く光景は珍しくなかった。レンゲ米は、昔から伝わる栽培方法「レンゲ農法」で作った米。今では苗を植える前に畑を作り、レンゲをすき込むことにより自然の窒素を土壌に発生させ、それを有機肥料として利用している。

 農薬や化学肥料を極力使わずに栽培できることから、2002年から同部会が取り組みを開始。「安心安全な地元食材を子どもたちに」との思いで、町内の学校給食に提供するようになった。

 会員5人が約1150㌃の田んぼで栽培し、昨年度は給食用に1万4400㌔を収穫した。本年度は町内7小中学校で計900食分、1日約70㌔を用いており、地元産品が学校給食を支えている。

(2022年4月23日付紙面より)

レンゲ米を栽培する井賀淳也さん=20日、紀宝町大里
町給食センターで調理されるレンゲ米=同日、紀宝町神内
2022年04月23日
4 玄関水槽などリニューアル 式典や行事開き今後に弾み (串本海中公園センター)

 串本町有田にある串本海中公園センター(鈴木一正代表取締役、黒田徳仁支配人)が22日、施設の一部改修を終えリニューアルオープンした。

 改修内容は▽水族館玄関水槽のリニューアル▽ウミガメプールデッキの作り替え▽レストラン「アクロポーラ」と水族館の連絡道の舗装替え▽同館壁面のデザイン変更と芝生広場への木製テーブル・いす配置による滞留環境創出―など。

 玄関水槽は、入って左側の水槽が築50年を経て水漏れなどが続いたため更新整備。幅4㍍、水深1㍍、奥行き1・5㍍の水槽を新たに据え、串本の海の浅海の様子を伝える展示へと変更。併せて周囲にファンタジックな海の絵柄を配して明るいイメージの演出を図っている。

 この日は開館に先だって式典があり、同センターの親会社・株式会社鈴木商会(鈴木一正代表取締役社長)を代表して高橋正志専務取締役は「運営を引き継いで以降17年間続けられたのは、串本の海の豊かさと来館者の愛好、関係者の力添えあればこそ」と感謝。鈴木社長を筆頭にしリニューアルに至った経緯を報告し「これからも愛されるよう、このリニューアルを機に心を入れ替えて串本の海を守る」と決意を掲げて引き続きの愛好を関係者らに願った。

 来賓を代表して平井治司副町長と南紀串本観光協会の島野利之会長が同センターの今後の弾みを期待しつつ祝辞を披露。高橋専務取締役と平井副町長、和歌山東漁業協同組合の垣下良夫副組合長で除幕をしてリニューアルを祝い、同館の森美枝館長は愛される水族館として今後も努める、同センターの黒田支配人は美しい海を守り次の世代に残す、とそれぞれ決意を掲げて関係者の立ち会いに感謝した。

 以降、記念行事として串本町立串本西小学校(福島恵美校長、児童39人)を招待し、館内見学やウミガメ放流の体験機会も提供した。

(2022年4月23日付紙面より)

除幕でリニューアルを祝う高橋正志専務取締役(左から3人目)ら=22日、串本海中公園センター水族館
記念行事で招待した串本西小に新しい玄関水槽を紹介
2022年04月23日
5 アキラ自動車が優勝 第177回職場対抗ボウリング大会 
2022年04月23日
6 38度以上の発熱なし  小児ワクチン、副反応報告  (新宮市医師会 )
2022年04月23日
7 町政への関心、投票率の回復は  過去45年間で減少続く  (那智勝浦町長選 )
2022年04月23日
8 青空の下でコンサート  吹奏楽部が昼休みに  (近大新宮 )
2022年04月23日
9 わかやまおもてなしPR映像完成  きのくに線活性化プロジェクト  (和歌山県 )
2022年04月23日
10 およげ!こいのぼりくん  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2022年04月23日
11 ストレッチマシンを体験  改修終えた体育文化会館で  (那智勝浦町 )
2022年04月23日
12 宿泊避難支援事業活用を  上限増額、実施期間は通年に  (新宮市 )
2022年04月23日
13 体操や歌で楽しいひととき  いっぷく亭、4カ月ぶりに  (紀宝町 )
2022年04月23日
14 連携を強めて楽しく  熊野ラグビー開校式に約50人が参加  (熊野市 )
2022年04月23日
15 児童文学の成立に触れる  かんりん文庫読書講演会  (串本町 )
2022年04月23日
16 真っ赤な「まりひめ」堪能  太田小児童がイチゴ狩り  (那智勝浦町 )
2022年04月23日
17 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第48回】風景は食卓と土をつなぐ  

 食育と聞くと、農業体験が大切だと思っている方が多くいらっしゃいます。確かに、子どもたちが農業に触れて、食べ物がどんな風に育ち、どう収穫されているかを知ることは、とてもいい食育になると思います。東京でも、そのために田んぼや畑を借りて、子どもに農業体験をさせる家庭もあるくらいです。ただ、どこの家庭でもできることではありませんよね。わが家も、娘が3歳になる前にたった一度だけ、稲刈り体験をさせてみましたが、11歳の今では何も覚えてないそうです(笑)。そこからも機会があればやらせたいとは思うものの、時間もかかるし、なかなかできず、今日まできてしまいました。でも、体験だけが食育ではありません。私は、そんなご家庭に風景で食育することをお勧めしたいと思います。

 例えば今なら田植えの時期ですよね。車で走っていると、水の張った田んぼや、田植えをしている様子を目にすることができます。そんなときに、「あ、田植えをしているよ!」と子どもに声をかけて、その様子を見せるだけでも、十分食育になるのです。手で植えているのか、機械で植えているのか、農家の方はどんな服装で、どんな体勢で仕事をしているか、稲はどんな様子か。一つの田んぼにどれくらい植えられるのか。そんなことを田んぼを見ながら話すだけでも、子どもたちの中にはその風景が確実に残ります。今の時期に植えて、田んぼの水量を調節したり、雑草を抜いたり、手を入れてやっと秋に収穫できること。そこから稲刈りをして、脱穀をしてもみ取りをして、さらに精米をして、白いお米ができること。そんな説明をしてあげると最高ですよね。そして、家でお米を食べるとき、「今日見たよね」とその風景の話をもう一度してみてください。お米がいかに手間をかけて育てられているかが、よく分かると思います。1本の稲から採れるお米はたったの約70粒です。稲1株には22本の穂がついているので、1株から採れるお米は約1540粒! お茶わん1杯は、約3250粒といわれていますから、2株と少しのお米が必要です。そんなお話もぜひしてあげてください。

 田んぼでなくても同じです。畑を通りかかったら、「これはなんの畑かな」と一緒に見てみるだけで、立派な食育になります。今の季節は畑の上にできる作物もたくさんありますから、掘らなくても何の畑か分かりますよね。分からないときは、一緒にスマホで調べるのもお勧めです。農家の方に聞いてみるのもいいかもしれません。風景は、食卓と土をつないでくれる先生なのです。特に熊野地方には豊かな自然があるからその機会はとても多いと思います。

 これからゴールデンウイーク。どこかに出かけられるご家庭もたくさんあると思います。いつも見慣れた景色より、風景に目をやる機会も増えますし、子どもの印象にも残りやすいので、ぜひ一緒に探してみてください。食べ物と子どもの距離がグンと近くなると思います。

(2022年4月23日付紙面より)

2022年04月21日
18 新翔生徒が建設学ぶ
 新宮紀宝道路の見学会  (新宮市 )

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所と、新宮地方建設業協同組合(海邊俊行理事長)は共催で、和歌山県立新翔高校の生徒を対象にした「新宮紀宝道路の現場見学会」を19日、新宮市あけぼのの同道路工事現場で開いた。12人が参加、実際の工事業者から現場で説明を受け、建設がどう行われるかを学んだ。

 建設技術系の進路を選択している、2年生6人、3年生6人が参加した。主に同事務所が、熊野川河口大橋のうち、新宮市側の半分について担当。同組合はあけぼの工区、旧新宮原木市場敷地周辺で行われている盛り土やその下部のトンネル部分について紹介した。

 前半では、同事務所が▽近畿自動車道紀勢線▽すさみ串本道路、串本太地道路、新宮道路、新宮紀宝道路の概要や進捗(しんちょく)▽建設業界のデジタル化の状況―などを説明。熊野川河口大橋の新宮側の半分を担当する大成建設が、工法などを解説した。

 実際の現場見学にも赴いた。熊野川河口大橋は、新宮側の半分はすでに橋の大部分が架かっており、その上部や内部で詳細の説明を受けた。生徒らは、橋から熊野川を見下ろしたり、内部を通るワイヤーを触ってみたりしていた。

 あけぼの工区では、海邊理事長があいさつ。盛り土を担当した野平組、トンネル部分を担当する井筒建設、現場の情報通信技術(ICT)を担当するキナンが、各担当分野を説明した。ICTで管理された重機3台の操作も実演があり、画面上で適切管理ができることを示した。

 2年生の鈴木鳳馬(ほうま)君は「(大橋が)とても近代的だった」と感想。3年生の西優斗君は「将来、建設関係の仕事に就きたいと考えているので、話が聞けてよかった。今後に生かしたい」と話した。

(2022年4月21日付紙面より)

工事担当者より説明を受ける=19日、熊野川河口大橋工事現場
参加した新翔高校の皆さん
あいさつする海邊俊行・新宮地方建設業協同組合理事長(左)
2022年04月21日
19 和歌山県のカツオ不漁
 三輪崎・宇久井も影響  

 和歌山県のカツオ漁が不漁にあえいでいることが、テレビや新聞など各所で報道されている。県内の主要3港である、串本、すさみ、田辺の1~3月の水揚げ量は昨年と比べ、1割以下と低迷。本紙エリア内の三輪崎や宇久井でも状況は同じで、今シーズンは期待できそうにないという。

 現在はまさに、「初ガツオ/のぼりガツオ」の時期。近年は漁獲量が低迷している実情はあるものの、それでも通常なら県内の多くの港で6月ごろまでは、カツオの水揚げで活況を呈しているが、今シーズンは「著しく」低迷している。串本町の県水産試験場によると、主要3港の1~3月の水揚げ量は32㌧。昨年は370㌧で、状況の深刻さがうかがえる。

 不漁の原因を県水産試験場は、「黒潮の大蛇行」によるものと分析している。2017年から続く現象で、通常なら紀伊半島付近を流れる黒潮が、はるか沖合を流れている。カツオは暖流である黒潮に沿って日本列島を北上するため、紀伊半島付近に近づかなくなる。

 さらに状況を悪化させているのが、燃料費の高騰となる。距離は離れているものの、親潮が流れる海域まで行けば、カツオの漁獲は期待できるが、そうすると今度は漁船の燃料費で、採算が合わなくなる。その結果として、不漁の状態が続いている。

 漁師歴40年以上になる、那智勝浦町在住の70歳男性は「普通ならカツオが日に300㌔ほど揚がる時期だが、ほとんど揚がらない状態。黒潮の枝の流れが入っているところでようやく釣れる程度となっている。値段も、普通ならキロ300~500円といったところだが、数がないので、10倍ぐらいの値が付いたと聞いている」と話す。

 まれに大きいサイズのカツオはいるそうだが「そういうのは警戒心が強く食わない」とこぼす。「黒潮(との距離)が変わらないと、今シーズンのカツオは難しい。しょうがないので漁師はみんな、キハダマグロに狙いを変えているが、そのシーズンもそろそろ終わり。参った」と述べた。

 当地方のカツオ漁は、船を走らせながら疑似餌を踊らせる「ケンケン漁」で行われている。「ケンケンざお」と呼ばれる、ケンケン漁のための長いさおが付いた漁船が、カツオ漁の漁船となる。

(2022年4月21日付紙面より)

宇久井東港に停泊するカツオ漁の漁船群=13日、那智勝浦町宇久井
2022年04月21日
20 アオリイカの産卵床を設置
 袋港沖のポイント3カ所へ  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(高岡誠会長、会員24店舗)が19日、袋港沖にあるダイビングポイント3カ所にアオリイカのための産卵床を設置した。

 ダイビング客にも人気の高いアオリイカの産卵シーンを着実に見せたいという思いで始めた晩春恒例の取り組み。現在は日本釣振興会も協賛し、産卵誘発と漁場振興の両面で注目される状況となっている。

 同振興会は本年度、協賛先を県内1団体に絞り込む中で同組合を選択。同組合はイベント係の中井嘉昭さんをリーダーにして段取りを進め、設置へとこぎ着けた。

 当日は両団体から13人が設置作業に参加。2組に分かれて別行動し、▽備前▽グラスワールド▽イスズミ礁―の各ダイビングポイントで産卵床を組み上げた。素材は山に生えている広葉樹の枝で、前日に長さ2㍍を目安に切り出して調達。重し(土のう)をつないで各ポイントへ複数本投入し、海底で束ねて仕上げた。今年は別の場所ですでにアオリイカの産卵を確認しているそうで、産卵場所として好まれる藻場に極力似せて組み上げた産卵床へも無事産み付けてくれることを願って作業を終えた。

 串本の海における産卵は7月半ばまで続く傾向にあり、産卵床は産み付けられた卵がふ化し終わるまで設置する。その頃には枝も朽ち海流で流出していることが多いが、そうならない重しや固定用ロープなどの人工物と残った枝は環境保全のため役目を終え次第回収するという。

(2022年4月21日付紙面より)

アオリイカ産卵床を設置する串本ダイビング事業組合のダイバー=19日、串本町の袋港沖(同組合提供)
設置に先だって段取りを伝える中井嘉昭さん(左)=19日、串本町串本
2022年04月21日
21 今日はたけのこご飯!
 宇久井小5年が収穫体験  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校(芝﨑勝善校長)の5年生23人が19日、同町の環境省宇久井ビジターセンターを訪れ、今が旬のタケノコ掘り体験を楽しんだ。

 毎年春の恒例行事で、宇久井半島の自然保護活動を展開する「宇久井海と森の自然塾」メンバーが協力した。

 児童たちは、かつては里山の棚田だったモウソウチクの林へ行き、地面から顔をのぞかせているタケノコを探索。慣れないつるはしを振るって1人2~3本を掘り、学校の教職員らへの土産分も掘った。

 「今日はたけのこご飯かな」「天ぷらにするのもいいかも」「おばあちゃんが皮をむいてゆでてくれると思う」と話しながら、重たい袋を担いで持ち帰った。

 向畑七海さんは「タケノコ掘りは今回が初めてで、2本掘った。どんな料理になるのか楽しみ」と話していた。

(2022年4月21日付紙面より)

たくさん収穫したよ!=19日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
タケノコを掘る児童
2022年04月21日
22 かれんな花、ひっそりと  林道でシャガが見頃迎える  (紀宝町 )
2022年04月21日
23 友釣り解禁は6月下旬か  アユ稚魚400㌔を大又川に放つ  (熊野市 )
2022年04月21日
24 サポーターらが甲羅磨き  大型連休を前にプール清掃  (ウミガメ公園 )
2022年04月21日
25 体動かし心もリフレッシュ  各種運動教室も再開  (紀宝町 )
2022年04月21日
26 期日前投票始まる  23日まで、町役場1階で  (那智勝浦町長選 )
2022年04月21日
27 青空をスイスイ泳ぐ  各所に「こいのぼり」  (那智勝浦町 )
2022年04月21日
28 ウクライナの人道支援に  民生委員児童委員が10万円託す  (新宮市 )
2022年04月21日
29 2人の横顔紹介  立候補者にインタビュー  (那智勝浦町長選 )
2022年04月21日
30 2人の考えを聞く  立候補者アンケート  (那智勝浦町長選 )
2022年04月21日
31 初夏告げる白花が点々と  一枚岩のセッコクが開花  (古座川町 )
2022年04月21日
32 提供と世間話でにぎわう  8の付く日のお店が人気  (やまさき屋旅館 )
2022年04月21日
33 お悔やみ情報
  
2022年04月09日
34 住民待望の施設が完成
 天満公民館で竣工式  (那智勝浦町 )

 昨年から建設が進められていた那智勝浦町天満の天満公民館(以後、公民館)の整備工事完了に伴い8日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。堀順一郎町長や区民、関係者など約20人が集まり、待望の施設完成を祝った。

 旧公民館は旧那智町時代の1953年に建設された。シロアリ被害や老朽化が著しく、区民からは建て替えの要望があった。

 これは町と天満区の現クリーンセンター使用期限協定に基づくもので、これまでも天満倉庫(防災書庫)の建設や区民会館の改修などが実施されている。おととしに旧公民館を取り壊し、昨年6月から着工。3月18日に工事を終えた。

 新公民館は避難施設としての機能を備えており、緊急防災減災対策事業債を活用。事業費は本体工事費と設計管理費合わせて1億9569万円。建物は鉄骨造3階建て。敷地面積が638・57平方㍍で延べ床面積が389・19平方㍍。1階(多目的ホール)、2階(大小の会議室)が公民館、3階が防災倉庫、屋上には140人が避難できる。海抜は4・8㍍で、屋上は16㍍となる。

 使用料は公民館活動での使用は無料。それ以外での利用は1枠500円となっている。館長は田中逸雄教育次長が兼務する。

 式典には岡田秀洋教育長、荒尾典男町議会議長、大屋勉区長、田原光英天満分館長が出席。塩谷設計事務所と三和建設株式会社に感謝状が贈られた。

 堀町長は「町民の皆さまに『集い』『学び』『結ぶ』場所として文化活動や交流の場として広く活用していただきたい」と式辞。荒尾議長は「新公民館は皆さまの知的欲求を満足させるものであり、避難所としても安心の一助となる」と祝辞を述べた。

 テープカットを終え、大家区長は「立派な公民館を建設いただきありがたい。事業者の皆さまや近隣住民の皆さまには感謝している。区にとって4カ所目の避難場所ができ、安心。地域外の方の利用も多いと思うので、ルールやマナーを守って進めていただけたら幸いです」と語った。

 なお、同日には内覧会が実施された。翌9日にも予定しているという。

(2022年4月9日付紙面より)

待望の施設完成を祝しテープカットが行われた=8日、那智勝浦町の天満公民館
多くの利用が期待される新施設
2022年04月09日
35 熊野大花火大会3年連続中止
 新型コロナウイルスの影響で  (熊野市 )

 熊野市の七里御浜海岸で8月17日に開催を予定していた「熊野大花火大会」の中止が決まった。新型コロナウイルスの影響がいまだ継続している中、おととし、昨年に続き3年連続の中止となった。

 今月7日に開催した熊野大花火大会実行委員会で協議し、大会関係者、ボランティア、周辺住民、来場者などの安全を第一に考え、開催準備を含めた影響を踏まえての判断とした。例年、地元や各企業からの協賛によって運営しており今年は協賛募集も中止とした。

 大会本部長の河上敢二熊野市長と大会実行委員長の中平孝之市観光協会長は連名で「新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、来年こそは多くの方に来場していただき、楽しんでもらえるような熊野大花火大会が開催できるよう、実行委員会一同、力を合わせていく所存です」などとコメントを公表した。

 熊野大花火は初盆供養として江戸時代から始まり、300年以上の歴史と伝統を誇る。全国屈指の花火大会として知られ、海上に直径600㍍の半円を描く「三尺玉海上自爆」、フィナーレの鬼ヶ城大仕掛けなど色とりどりに夜空を覆う花火が観衆を魅了している。

(2022年4月9日付紙面より)

2019年8月に開かれた熊野大花火大会の様子
2022年04月09日
36 観光の町をきれいに
 勝浦LCが清掃活動  (那智勝浦町 )

 勝浦ライオンズクラブ(勝浦LC、戸間宏治会長、岡本英博奉仕委員長)は5日、那智勝浦町築地周辺で清掃奉仕例会と第2期地区一斉清掃を実施した。会員は火ばさみやごみ袋を持って、ごみ拾いに汗を流した。

 勝浦LCは今回の清掃活動に加え、日本赤十字社和歌山県血液センターに協力し、献血奉仕活動などにも取り組んでいる。

 この日ははじめに例会を開き、8日に4月度第1理事会を開催することや18日(月)に同町役場で献血奉仕活動を実施すること、3月に太地町公民館で行った献血では受付人数が46人で43人が献血したことなどが報告された。

 記念撮影後、会員は協力しながら、空き缶やペットボトル、たばこの吸い殻などを拾い、町の景観美化に努めた。

 岡本奉仕委員長は「那智勝浦町は観光の町。観光客が訪れる中、道端にごみなどが落ちていると良いイメージにつながらない。二度三度と来町してもらうためにも継続的にきれいにしていきたい」。

 戸間会長は「コロナ禍の中、会員の皆さんに多く参加いただき、ありがたい。ライオンズクラブが町をきれいにする美化活動などにも取り組んでいることを知っていただけたら幸いです」と話していた。

(2022年4月9日付紙面より)

清掃活動に汗を流した=5日、那智勝浦町築地
勝浦ライオンズクラブの皆さん
2022年04月09日
37 お釈迦様の誕生祝う 宗応寺で「花まつり」法要 (新宮仏教会)

 新宮仏教会(会長=清水文雅・本廣寺住職、会員14人)は8日、新宮市千穂の宗応寺(石原知実住職)で降誕会(ごうたんえ=花まつり)法要を営んだ。会に加盟する住職や副住職たちがお経をあげ、お釈迦(しゃか)様の誕生を祝った。午後からは市福祉センターで平和祈念祭法要が営まれた。

 「花まつり」は「降誕会」「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」などと呼ばれ、涅槃会(ねはんえ、2月15日)、成道会(じょうどうえ、12月8日)とともに三大法会の一つとして重んじられている。

 お釈迦様の母は出産が近づき、土地の習慣に基づいてカピラ城の東にある実家に向かう途中、ルンビニーの花園で休まれ、体を洗い、花を採ろうとされた時にお釈迦様を出産したと伝わっている。天は誕生を祝って甘露の雨を降らせたことが「甘茶」の由来となり、ルンビニーの花園をかたどり「花御堂」となったといわれている。

 清水会長は開催に協力した関係各位に感謝を示し「降誕会も平和祈念祭(戦没者供養)も命について考える法要。ロシア、ウクライナ間で戦争が起きている今こそ、改めて命と平和の尊さを思い起こし、世界中の安穏を祈りたい」と話していた。

 なお、法要後に実施している市内老人ホームへの慰問は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から昨年に引き続き取りやめとした。

 同会は、市内にある▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽長徳寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺―の12カ寺で構成している。

(2022年4月9日付紙面より)

誕生仏に甘茶をかけ手を合わせた=8日、新宮市千穂の宗応寺
法要後、マスクを外し記念撮影に応じた新宮仏教会
2022年04月09日
38 「交通安全呼びかけていく」  安全運転管理推奨像伝達式  (紀宝署 )
2022年04月09日
39 真新しい制服で新たな一歩  矢渕、相野谷中で入学式  (紀宝町 )
2022年04月09日
40 千穂王子ヶ浜線に国費  新規補助事業化を採択  (新宮市 )
2022年04月09日
41 ウクライナ人道支援を  義援金20万円を託す  (南紀商工会女性部 )
2022年04月09日
42 一斉に新学期スタート  市内小中学校で始業式  (新宮市 )
2022年04月09日
43 楽しい学校生活が幕開け 小中学校3校で入学式 (那智勝浦町)
2022年04月09日
44 「夢や目標確かなものに」  新宮高校に200人入学  
2022年04月09日
45 新入園児迎え園生活開始  町立保育所本年度入所式  (古座川町 )
2022年04月09日
46 全国大会出場を町長に報告  ソフトテニスの前虎之朗君  (串本町 )
2022年04月09日
47 第1回定例会一般質問③  串本町議会  
2022年04月09日
48 小学生87人、中学生76人新入  町立小中学校が入学式挙行  (串本町 )
2022年04月09日
49 お悔やみ情報