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2018年04月20日
1 概算で66億9982万円
 文化複合施設の総事業費示す  (新宮市 )

 新宮市が2021年3月の完成を目指して計画を進めている文化複合施設の総事業が概算で66億9982万円になっていることが分かった。都市再構築戦略事業交付金、合併特例債、過疎債などを活用し、市の実質負担金は約2割になる見込みだ。

 市当局が16日に市役所で開かれた市議会の文化複合施設建設に係る遺構発掘および都市再構築戦略事業調査特別委員会(上田勝之委員長、11人)で概算を示した。市は当初、関連事業費(6億8450万円)を除く事業費を55億円以内に抑えるとし、熊野学センター建設を先送りにしたことから、委員たちから厳しい意見があった。

 当局は予定額を超えた理由として▽分棟案から1棟案に変更したことに伴い建設単価の高いホールの面積が増えた▽座席にゆとりを持たせるため幅を50㌢から52㌢に広げたため床面積が増えた▽多様な使い方に対応するためホールの固定席を可動席に変更した▽外壁などをさらに木質(熊野材)化した▽主要資材の物価が上昇した―の5点を挙げた。

 まだ契約していない整備事業費の内訳は▽本体工事48億2510万円▽解体工事1090万円▽外構工事3億2100万円▽家屋調査760万円▽建設工事監理業務7000万円▽備品費2億8000万円▽新図書館整備事業4600万円。

 関連事業費の内訳は▽村井正誠壁画移設1050万円▽埋蔵文化財発掘調査2億200万円▽埋蔵文化財保存工事1億円▽埋蔵文化財発掘整理9800万円▽遺構に配慮した外構工事増額分2億7400万円。

 遺構保存に伴う外構工事の増額分は、当初予定していたアスファルト舗装を芝生や木材を使い遺構に配慮した外観にする費用。委員から「増額分は必要か」との指摘があり、当局は再検討することにした。

 座席は1~3階の固定席が1012席、2~3階の立ち見席が208席。委員から建設コストを下げるため、座席数を減らして床面積を狭くする意見もあった。

 当局は人件費を除いたランニングコストは7200万円を見込んでいると説明。委員から人件費を含めたランニングコストの提示を求める声があり、次回の委員会で示すと回答した。

 上田委員長は、設計者や庁内での話し合いをさらに進めるべきと指摘した。

(2018年4月20日付紙面より)

大ホールの完成イメージ図
2018年04月20日
2 笑顔で交流深める
 姉妹都市ブルームの学生  (太地町 )

 太地町の姉妹都市オーストラリア・ブルームの私立学校セント・メアリーズ・カレッジの生徒たちが19日、太地中学校(城谷真司校長)を訪問し、同中学校の授業に参加して交流を深めた。

 ブルームの一行はカレッジの16~17歳の女子9人とマイケル・ペッパー校長ら教職員3人、議員3人の計15人。13日に来日し、広島、奈良、京都を観光。18日夜に太地町入りし、学生はホームステイ先に宿泊した。24日(火)朝まで同町に滞在。こども園や小学校を訪問し、観光も楽しむ。

 19日朝は同校体育館で太地中の全校生徒が出迎えて歓迎集会が開かれた。一行が自己紹介した後、同町の櫻井敬人歴史資料室学芸員が、太地町の移民たちがブルームで活躍した歴史を解説。戦前、アイルランドから布教に来た修道女と協力してブルームに学校と病院を建築した。「ブルームには多くの日本人墓地が残っている。彼らの犠牲と貢献によってブルームの町ができた歴史を現在の人たちは知っている」と両町の強い絆を説明した。この後、学生同士が質問し合い、打ち解けた雰囲気になった。竹林孝起君(1年)は小学4年の時にホームステイしたブルームの生徒のことを聞いた。「今は調理師になって元気でいることを知った。うれしかった」と話した。ペッパー校長は「町の人たちに心から歓迎してもらえた。交流プログラムは重要な事業と位置づけている」と話した。

 授業では1年生は折り紙とけん玉、2年生は英会話、3年生はスポーツを体験。太地中の生徒たちは臆せずに英語で話し掛け、生徒たちは笑顔で交流していた。

 この事業は同町国際交流協会(会長・宇佐川彰男教育長)が2008年から始め、今年で11年目。ブルームには同町から多くの移民が渡り、潜水作業員として従事。当地の真珠養殖産業の発展に大きく貢献したが、犠牲者も多く、現地には大規模な日本人墓地がある。1981(昭和56)年に姉妹提携を結んだ。

(2018年4月20日付紙面より)

ブルームの学生と折り紙を楽しむ=19日、太地町立太地中学校
体育館で開かれた歓迎集会では、学生同士が質問し合った
2018年04月20日
3 市街地に優雅な色彩添える
 西向のカヌー艇庫前のフジ  (串本町 )

 古座川流域各所でフジが花の時期を迎えている。串本町西向にあるカヌー艇庫前のフジも花盛りとなり、市街地に初夏の色彩を添えている。

 この艇庫は、南紀串本観光協会が運用するカヌーの保管場所。午後の日差しを避けるため、前面に棚を組みよしずを乗せていたが荒天のたびに畳んで乗せ直さないといけないなど手間がかかるため、会員の協力で数年前からフジによる代用を試みている。

 最初は小さかった苗も、現在は棚の半分を覆うほどに成長。棚はカヌー艇庫の屋根とほぼ同じ高さで組まれていて、一般的な藤棚以上の大振りな枝張りも見ごたえがある。強い日差しは初夏から初秋まで南方向から注ぐため、現状でほぼ防げるようになっているという。垂れる花序は20~30㌢と短めだが密に花をつけ豊かな藤色を見せている。

 一般にノダフジは時計回り(左巻き)、ヤマフジは反時計回り(右巻き)でツルが伸びる点で見分けられ、艇庫前のフジは前者の特徴を備えている。

直前に予約殺到の傾向 GWのレンタル・体験



 古座川流域におけるカヌーレンタル事業は平成13年度に始まり、現在は同協会が事業継承して経験者向けにレンタル、初めて~初級者向けにインストラクター付き体験の2系統で提供している。レンタルについては事業開始とともに国内でも珍しいカヌータクシーも運行されている。

 いずれも有料の体験型観光メニューで、料金体系や提供メニューなど詳細は同協会の公式サイト(現在は旧古座観光協会の状態。http://kokoza.com)などを参照。気温上昇に伴い利用がぐっと増えるゴールデンウイーク期間中の予約は近年、直前に予約が殺到する傾向にあるそうで、同協会職員は「フジの花はさすがに散って見られないだろうが、ゴールデンウイークごろの古座川は新緑がとてもきれいで見ごたえがある。(18日現在で)まだ予約にゆとりがあるので、早めの予約をお勧めします」と話していた。

 問い合わせは南紀串本観光協会古座事業所(電話0735・72・0645)か同串本事業所(電話0735・62・3171)まで。

(2018年4月20日付紙面より)

花盛りを迎えたカヌー艇庫前のフジ=18日、串本町西向
2018年04月20日
4 「まりひめ」味わう
 太田農園イチゴ収穫体験  (JAみくまの )

 JAみくまのは18日、那智勝浦町中里地区の太田農園(太田喜文代表)でイチゴ収穫体験を実施した。JA共済アンパンマンこどもくらぶの49(大人24、子ども25)人が参加し、和歌山県のオリジナルブランド「まりひめ」を味わった。

 毎年人気の催しで、開始前に同農園の太田美保さんから摘み方を教わった参加者らは、イチゴの甘い香りが漂うハウスで収穫を楽しんだ。

 新宮市から参加した楢原裕香さんは、娘の彩未ちゃん(4)が1週間前からこの日を心待ちにしていたと話し、彩未ちゃんは「甘くておいしい」と満面の笑顔を見せた。

 JAみくまのではアンパンマンこどもくらぶ会員を募集している。入会費、年会費無料。応募資格は、現在妊娠5カ月以上の人か2歳未満の子どもがいる人で、いずれもJAみくまの管内に在住の人。問い合わせは本所共済部(電話0735・52・5902)か各支所まで。

(2018年4月20日付紙面より)

摘みたてのまりひめを頬張る=18日、那智勝浦町の太田農園
2018年04月20日
5 区民待望の新会館 那智勝浦町、浦神東区建設地で地鎮祭 
2018年04月20日
6 来年度予算編成に向け 新宮市、国・県への要望書を作成 
2018年04月20日
7 聴覚検査費用助成始める 串本町・古座川町、本年度以降の新生児対象に 
2018年04月20日
8 串本町では5人に協力求む  自衛隊の募集相談員を委嘱  (和歌山地方協力本部 )
2018年04月20日
9 大勢の人でにぎわう 本宮大社、御創建二千五十年奉祝式年大祭 
2018年04月20日
10 シャクナゲ咲く  高田の白木谷で  
2018年04月20日
11 お悔やみ情報
  
2018年04月06日
12 地域活性化に役立てて
 スーパーカー実行委が寄付  (新宮市 )

 スーパーカー新宮ミーティング実行委員会は4日、地域活性化に役立ててほしいと新宮市にイベント会場で集めた金一封を寄付した。受け取った田岡実千年市長は「大変多くの募金をいただき心より感謝します。今後も一緒になって頑張っていきましょう」と述べた。

 地域を盛り上げようと始まり今年で2回目のイベント。市と新宮商工会議所後援のもと同市佐野の新宮港緑地公園で3月25日に開催した。全国各地からランボルギーニやフェラーリなどのスーパーカー約60台が集まり、2000人以上の来場者でにぎわった。寄付金はスタッフやレースクイーンが募金箱を持って会場を回り集めた。

 実行委員会の床浦勝昭委員長(フリークグループ代表)と岡崎武人大会長、イベントに協力した北道江利さん(チーム雅龍)と畑下和也さん(SP警備保障)の4人が市役所を訪れ、田岡市長に募金を渡した。

 床浦委員長は「無事、大盛況のうちに終了することができました。遠くから来てくれたオーナーさんたちにも新宮・熊野ファンになってもらうことができたと思います。募金箱には金額以上にみんなから『頑張れ新宮、大好き熊野』の気持ちをたくさん入れてもらっております」。

 田岡市長は「イベント当日は素晴らしい天候にも恵まれ、大成功したことをうれしく思います」と話した。

(2018年4月6日付紙面より)

田岡実千年市長(右)に募金を渡す床浦勝昭委員長=4日、新宮市役所
2018年04月06日
13 イベント振り返り協議
 「南の国の雪まつり」検討会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の町役場周辺で2月18日に開かれた第23回商工祭「南の国の雪まつり」の検討会が4日、同町商工会館で開かれた。実行委員会のメンバーら約30人が出席し、イベント開催の反省点などを話し合った。

 今年の雪まつりは好天に恵まれ、約3万人が訪れた。熊野朝市や屋台村などに132店が出店した。実行委員会の森川起安会長は「23回目を迎え、イベントの広がりが実感できた。触れ合いとにぎわいの創出ができたと感謝している」とあいさつ。「年々予算が厳しい状況になっているが、このイベントは経済効果をもたらしている。撤退させるわけにはいかない」と継続への意思を示した。

 意見交換では青年部などの部員数の減少で準備作業が厳しかった状況などが報告された。当日のトラブルでは、近隣の営業店への駐車などの問題とシャトルバスの帰りの便で長時間の待ち時間が発生したことなどが挙げられた。

 シャトルバス利用者のスタンプラリーで募ったアンケートは260通が集まった。▽初めてシャトルバスを利用したが便利だった▽回りたい店だらけだった▽雪遊びが楽しかった―などの好評な意見が多く寄せられた。

(2018年4月6日付紙面より)

第23回商工祭の反省点などを話し合った=4日、那智勝浦町商工会館
2018年04月06日
14 防災への備え学ぶ
 おやこサロンに小中学生も参加  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川地区民生委員児童委員協議会は4日、同市の熊野川町保健センターさつきで「熊野川地区おやこサロン」を開いた。年度初めのこの日は、未就園児と保護者、小中学生らが災害時の備えを確認した。親子サロンは乳幼児、未就園児と保護者の交流の場。核家族化の時代だからこそ地域の見守りが大切だと、市と熊野川町が合併した2005年ごろから開催している。

 災害時の備えは年に1度実施しており、今回で5回目。熊野川地区主任児童委員の浦佳奈美さんが11年3月の東日本大震災と、同年9月の紀伊半島大水害を経験したことから「大変さが分かっているから伝え、つなげていきたい。そのためには一人一人の防災意識を高めていかなければ」との思いで実施している。

 この日は熊野川中学校の生徒が初めて参加した。「子ども広場くまっこ」の児童らとともに、災害に対する備えやビニール袋を使った雨具作り、非常食の試食などを体験した。

 浦さんは「想定される場面を考えて必要な備蓄を用意しておく」をテーマに、かばんの中に入れておける「防災ポーチ」や避難バッグの中身、備蓄している食料を災害時だけでなく普段も食べ、減った分を補充していく「ローリングストック」などを紹介。東日本大震災の際に東京都で帰宅難民となったことや、紀伊半島大水害では避難していた町総合開発センターからボートを使ってより高台へ逃げたことなどを写真を交えて説明した。

 「熊野川中の生徒たちは去年町で開かれた防災の講演会にも出席しており、今回参加することになりました。災害時、中学生の力は即戦力になりますね。熱心に聞いてくれていました」と話していた。

 熊野川中の大槻湧山君(14)は「7年前の災害の時にどう逃げたか、どのくらい水が上がったか、食品の備蓄は家にあるインスタントやレトルトを災害時に食べていたことなどが勉強になった。雨具は腕がぬれずに作業しやすいものを作りました」。

 4カ月の莉詩(りた)ちゃんと参加した平田早紀さん(33)は「防災に関しては初めての参加です。子どものために災害時への備えをしていこうと思いました。子どもに必要な物の用意を話してくれたので、この経験を生かして防災に向き合いたいです」と感想を語った。

(2018年4月6日付紙面より)

非常食の作り方を学ぶ=4日、新宮市熊野川町日足の熊野川町保健センターさつき
ビニール袋で雨具を作った
2018年04月06日
15 エ号の世界観を伝える絵本
 KCRが町長に発行を報告  (串本町 )

 株式会社KCR(本田景士代表取締役)=白浜町=が4日、トルコ軍艦エルトゥールル号遭難救助の史実を基にした創作絵本「タイヨウのくにとツキのふね」を発行した事を串本町の田嶋勝正町長に報告した。

 この絵本は潮岬出身の作家・山口小百合さん(同社マネジャー)が串本出身の本田代表取締役、田辺市出身の同社デザイナー・千根章吾さんと共に制作。同町樫野で1890年にあったエルトゥールル号遭難救助の世界観を主人公・ヒノキチの目線で伝える内容で、5歳児以上を対象にし「親子で楽しみ考える」をコンセプトにして作り上げ、今年3月に発行までこぎつけた。

 ヒノキチは史実にはない架空のキャラクターで、子どもに着実に世界観を託し後に本来の史実を知る足掛かりにしてもらう工夫として設定した。絵本はほぼA4用紙大で、フルカラー48㌻。売価は1890円(税抜き)。発行元は同社で、初回3000部には作中に出てくるアイテム「ツキのくにのおまもり」が特典としてついている。同社商材の一つとして、白浜町内で運営する「紬カフェ」や商材販路のホテル売店など数十カ所に並べるほか、書店にも取り扱いを交渉しているという。

 この日は本田代表取締役と山口さんが田嶋町長を表敬訪問し、3冊を託して発行を報告。『3年計画で10万部を目指す』という目標の下、愛読の裾野を広げるため今月25日(水)にクラウドファンディングを立ち上げて▽47都道府県の図書館約100館に寄贈(100万円達成時)▽県内の小学校や幼稚園、図書館など約420カ所に寄贈(150万円達成時)▽大型絵本を作成し出張読み聞かせなど催しを実施(200万円達成時)―といった段階的目標の実現を目指すことなども伝えて応援を願った。

 田嶋町長は史実を常に受け継ぐためのアクションを出身者が思いを持って起こしてくれたことを喜び、機会を見て宣伝したいと応えた。3冊のうち1冊は駐日トルコ共和国大使館に贈り、残り2冊は町内の読み聞かせグループに預ける方向で活用を考えるという。

 同絵本の問い合わせは同社(電話0739・33・7683)まで。

(2018年4月6日付紙面より)

創作絵本「タイヨウのくにとツキのふね」を紹介する本田景士代表取締役(中)=4日、串本町役場
2018年04月06日
16 季節感じる暮らし  谷口智行さん「四季の話」  (新宮市 )
2018年04月06日
17 ノスタルジックな町並み描く 新宮市観光協会で「てっぺんスケッチ」作品を展示 
2018年04月06日
18 振興の核として期待 熊野市、「熊野・板屋九郎兵衛の里」7日オープン 
2018年04月06日
19 桜の下に歓声響く 新宮市、梅ノ木団地町内会が運動会 
2018年04月06日
20 楽しい園生活へ第一歩  わかば保育園で入園式  (那智勝浦町 )
2018年04月06日
21 新園舎に歓迎の歌声  太地こども園で入園式  
2018年04月06日
22 「源蔵ザクラ」が開花  古座川町山手の県道沿いで  
2018年04月06日
23 新規事業化を各所で祝う 串本町、横断幕やのぼりなど掲出 
2018年04月06日
24 頂いた命への敬意示す 古座川町月野瀬で有害鳥獣等供養祭 
2018年04月06日
25 中西家の秘仏4体を開帳  古座川町高池の霊巌寺で8~15日  
2018年04月06日
26 ヒメスミレの花  熊野川町の道端で  
2018年04月06日
27 オレオレ詐欺に注意  新宮・東牟婁管内でも  
2018年04月06日
28 お悔やみ情報